JP3754745B2 - ハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長鎖アルキル基を含有するビニル重合型のポリマーに関して、これまでにいくつかの技術が開示されている。特開昭56−159640号および米国特許第4363871号には、炭素原子数12〜24の直鎖アルキル基を有するビニル重合型ポリマーを表面に含有する写真感光材料が開示されている。特開平6−93224号には、炭素原子数10〜30のアルキル基を有するビニルタイプのモノマーとアクリル酸またはその塩との共重合体を含む水性インキ組成物が開示されている。また、これらの従来から知られる長鎖アルキル基を含有する重合体を潤滑剤の用途、特にハロゲン化銀写真感光材料や磁気記録材料の潤滑剤用途に用いた場合、滑り性や耐傷性の点で性能が不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、十分な滑り性、耐傷性を有するハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記一般式(1)で表されるモノマー単位を少なくとも含むポリマー(以下、本発明のポリマーという)を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤によって達成された。
一般式(1)
【0005】
【化2】
Figure 0003754745
【0006】
ただし、一般式(1)において、R1は炭素原子数35〜80の直鎖アルキル基を表す。R2は水素原子、メチル、エチル基、ハロゲン原子又は−CH2COOR3を表す。R3は水素原子又は炭素原子数1〜80のアルキル基であり、R1と同じでも異なってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のポリマーは上記一般式(1)で表される。
【0009】
一般式(1)において、R1 は炭素原子数35〜80の直鎖アルキル基を表す。R1 の炭素数は、37〜75であることが好ましく、40〜70がさらに好ましい。R2 は水素原子、メチル、エチル基、ハロゲン原子、−CH2 COOR3 を表し、水素原子、メチル基、ハロゲン原子、−CH2 COOR1 が好ましく、水素原子、メチル基、−CH2 COOR1 がさらに好ましい。R3 は水素原子、炭素原子数1〜80のアルキル基であり、R1 と同じでも異なってもよく、R3 の炭素原子数は1〜70が好ましく、1〜60がさらに好ましい。
【0010】
本願発明のポリマーは単独重合体のみならず、99重量%を越えない範囲で他のモノマーと共重合してもよい。
共重合されるモノマーとしては、具体的には以下のものが挙げられる。
アクリル酸エステル類としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、 sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、ノニルアルリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、テトラデシルアクリレート、ヘキサデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、エイコシルアクリレート、ドコシルアクリレート、テトラコシルアクリレート、ヘキサコシルアクリレート、オクタコシルアクリレート、トリアコンチルアクリレート、ドトリア
【0011】
コンチルアクリレート、テトラトリアコンチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、5−ヒドロキシぺンチルアクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−iso −プロポキシアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート等が挙げられる。
【0012】
メタクリル酸エステル類としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec −ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリート、テトラデシルメタクリート、ヘキサデシルメタクリート、オクタデシルメタクリレート、エイコシルメタクリレート、ドコシルメタクリレート、テトラコシルメタクリレート、ヘキサコシルメタクリレート、オクタコシルメタクリレート、トリアコンチルメタクリレート、ドトリアコンチルメタクリレート、テトラトリアコンチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、スルホプロピルメタクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチル
【0013】
メタクリレート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−iso −プロポキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(付加モル数n=6)、アリルメタクリレート、メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩、などが挙げられる。
【0014】
ビニルエステル類としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げられる。
オレフィン類としては、ジシクロぺンタジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ぺンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン等を挙げられる。
スチレン類としては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、トリフルオロメチルスチレン、ビニル安息香酸メチルエステルなどが挙げられる。
【0015】
クロトン酸エステル類としては、クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシルなどが挙げられる。
イタコン酸ジエステル類としては、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチルなどが挙げられる。
マレイン酸ジエステル類としては、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチルなどが挙げられる。
フマル酸ジエステル類としては、例えば、フマル酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチルなどが挙げられる。
【0016】
アクリルアミド類としては、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミドなどが挙げられる。
メタクリルアミド類としては、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミド、メトキシエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)メタクリルアミドなどが挙げられる。
【0017】
不飽和カルボン酸類としては、アクリル酸、メタクリル酸、 CH2=CHCONHCH2CH2COOH、 CH2=CHCOOCH2CH2COOH 、 CH2=CHC6H4COOH(p) 、 CH2=CCH3CONHCH2CH2CH2COOH 、 CH2=CCH3COOC6H4COOH(p)、 CH2=CCH3CONHCH2CH2OCOC6HCOOH(p) 、 CH2=CHCOOCH2CH2OCOC6H4COOH(o) 、 CH2=CCH3COOCH2CH2OCOC6H4COOH(o) 、 CH2=CHCONHC6H4COOH(o) 、 CH2=CHCOOCH2CH2OCOCH2CH2COOH、 CH2=CCH3CONHC6H4COOH(p) 、 CH2=CCH3COOCH2CH2OCOCH2CH2COOH、α−クロルアクリル酸が挙げられる。
【0018】
アリル化合物としては、酢酸アリル、カプロン酸アリル、ラウリン酸アリル、安息香酸アリルなどが挙げられる。
ビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテルなどが挙げられる。
ビニルケトン類としては、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトンなどが挙げられる。
ビニル異節環化合物としては、ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルトリアゾール、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0019】
グリシジルエステル類としては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
不飽和ニトリル類としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
多官能性モノマー類、ジビニルベンゼン、メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレートなどが挙げられる。
【0020】
また、下記のようなシリコーンやフッ化アルキルを含有するモノマーも挙げられる。
【0021】
【化4】
Figure 0003754745
【0022】
以上、列挙したモノマーは、1種のみを用いても良いし2種以上のモノマーを共重合してもよい。共重合体に用いられる好ましいモノマーとしては、アクリル酸エステル類、メタクリルエステル類、オレフィン類、スチレン類である。
【0023】
本発明のモノマーユニットは5〜100wt%、好ましくは、10〜100wt%、20〜100wt%含まれることがさらに好ましい。
この一般式(1)で表される化合物の具体例を示すが、本発明を限定するものではない。
【0024】
【化5】
Figure 0003754745
【0025】
【化6】
Figure 0003754745
【0026】
【化7】
Figure 0003754745
【0027】
以上のような本発明の一般式(1)で表される化合物は、例えば、相当する高級アルコールを通常のエステル合成法によりモノマーを合成し、それを単独あるいは他のモノマーと、溶液重合、分散重合、懸濁重合、乳化重合などの重合法により重合反応させることにより、合成することができる。
【0028】
本発明の一般式(1)で表される化合物の分子量は、1000〜100万であり、好ましくは2000〜75万、さらに好ましくは3000〜50万である。しかし、これらの値は、本発明の効果を得るための臨界的な値ではない。
【0029】
【実施例】
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明の主旨を越えない限り実施例に限定されるものではない。
実施例1
(1)例示化合物I−1のモノマー合成
攪拌装置、還流冷却管、Dean−Stark装置、温度計を装着した2リットル三ツ口フラスコに、メタクリル酸17ml、C50101OH71.94g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.76g、ニトロベンゼン5ml、トルエン500mlを入れ、油浴(125から135℃)中で加熱還流した。生成する水は、トルエンとの共沸により除去され、水の生成が止まるまで約10時間反応させた。還流が停止するまで放冷した後、反応液をメタノール5リットルの中に注ぎ、生成物を粉体化させた。それをろ過、乾燥後、収量75.7gで例示化合物I−1のモノマーを得た。
1H−NMR(toluene−d8 )δ=6.08(ビニル基CH2 =、s,1H)、5.27(ビニル基CH2 =、s、1H)、4.11(メチレンCOOCH2 、t,2H)、1.91(α−メチル基=CCH3 、s、3H)、1.06〜1.70(CH2 、m、98H)、0.94(CH3 、t,3H)
IR:1720cm-1(エステル)
【0030】
(2)例示化合物I−1の合成
攪拌装置、還流冷却管、温度計を装着した2リットル三ツ口フラスコに、上記モノマー10g、トルエン25mlを加えて、90℃で窒素気流下加熱攪拌によりモノマーを溶解した。トルエン5mlに溶解した、開始剤1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)0.1gを加え、2時間加熱攪拌した。トルエン5mlに溶解した開始剤0.05gをさらに加えて2時間加熱攪拌後、同じ開始剤溶液を加えて4時間加熱攪拌を続けた。還流が停止するまで放冷後、反応液をメタノール2.5リットル中に注ぎ、ポリマーを粉体化した。それをろ過、乾燥後、収量9.65gで例示化合物I−1を得た。
1H−NMR(toluene−d 8 により、3.5wt%の残存モノマーを有することがわかった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリマーの分子量は15、000であった。
【0031】
実施例2
(1)例示化合物I−7のモノマーの合成
攪拌装置、還流冷却管、Dean−Stark装置、温度計を装着した2リットル三ツ口フラスコに、イタコン酸6.51g、C50101 OH57.91g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.76g、ニトロベンゼン5ml、トルエン500mlを入れ、油浴(125から135℃)中で加熱還流した。生成する水は、トルエンとの共沸により除去され、水の生成が止まるまで約15時間反応させた。還流が停止するまで放冷した後、反応液をメタノール5リットルの中に注ぎ、生成物を粉体化させた。それをろ過、乾燥後、収量73.2gで例示化合物I−7のモノマーを得た。
1H−NMR(toluene−d8 )δ=6.09(ビニル基CH2 =、s,1H)、5.28(ビニル基CH2 =、s、1H)、4.11(メチレンCOOCH2 、t,4H)、3.25(メチレンCH2 C00、s、4H)、1.03〜1.80(CH2 、m、156H)、0.98(CH3 、t,6H)
IR:1720cm-1(エステル)
【0032】
(2)例示化合物I−7の合成
攪拌装置、還流冷却管、温度計を装着した2リットル三ツ口フラスコに、上記モノマー10g、トルエン25mlを加えて、90℃で窒素気流下加熱攪拌によりモノマーを溶解した。トルエン5mlに溶解した、開始剤1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)0.1gを加え、2時間加熱攪拌した。トルエン5mlに溶解した開始剤0.05gをさらに加えて2時間加熱攪拌後、同じ開始剤溶液を加えて4時間加熱攪拌を続けた。還流が停止するまで放冷後、反応液をメタノール2.5リットル中に注ぎ、ポリマーを粉体化した。それをろ過、乾燥後、収量9.37gで例示化合物I−7を得た。
1H−NMR(toluene−d 8 により、3.5wt%の残存モノマーを有することがわかった。また、ゲルクロマトパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリマーの分子量は18、000であった。
【0033】
実施例3
上記実施例1、2の方法と基本的に同じ方法で、前記例示化合物に記載の他のポリマーの合成を行った。
【0034】
実施例4
(1)重合体化合物の塗設試料の作成
特開平6−118561号公報記載の実施例1の厚さ80μmのグロー放電処理したポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムを支持体とする感光材料を作成し、バック層の上層のすべり層のみを本願発明のポリマー及び比較化合物のトルエン溶液を塗布量が15mg/m2となるように塗布し、これを115℃で30min乾燥し、重合体化合物の塗設試料を表1のように作成した。
【0035】
(2)重合体塗設試料の評価
次にこれらの試料の評価について記す。
2−1)滑り性評価(動摩擦係数の測定)
試料を温度25℃、湿度60%RHで2時間調湿した後、HEIDON−14動摩擦係数測定機により、5mmφのステンレス鋼球を用い、荷重100g、摩擦速度60cm/分で測定した。数値が小さいほど、滑り性はよい。
2−2)耐傷性評価
試料を温度25℃、湿度60%RHで2時間調湿した後、先端0.025mmRのダイア針を垂直に当て、連続荷重をかけ、サンプルバック面を60cm/分の速度で引っかく。引っかき後のサンプルをシャーカステン上にのせ、透過で傷の見えはじめる強度を引っかき強度とした。数値が大きいほど良好である。
【0036】
(3)結果
各サンプルについて評価した結果を表1に示した。
ポリマーを塗設しなかった試料Z−0に対し、本発明の化合物を用いたZ−1〜15は、滑り性が非常に優れていることがわかる。また、従来より知られる本発明よりアルキル基の炭素数が短い直鎖アルキル基を有するポリマーを用いたZ−16〜21においては、滑り性、耐傷性が不十分であり、本発明の化合物には及ばないことがわかる。
【0037】
Figure 0003754745
【0038】
表1に記載の比較用の潤滑剤(X−1〜X−6)を以下に示す。
【0039】
【化8】
Figure 0003754745
【0040】
【発明の効果】
以上の結果、本発明を実施することにより、十分な滑り性、耐傷性を有するハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤を提供することができた。感光材料の現像処理のように、とくに苛酷な条件で使用したとき、試料表面に本願発明のポリマーが残存するため、すぐれた滑り性及び耐傷性を示すことが分った。

Claims (1)

  1. 下記一般式(1)で表されるモノマー単位を少なくとも含むポリマーを含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料または磁気記録材料用潤滑剤。
    一般式(1)
    Figure 0003754745
    [一般式(1)において、R1は炭素原子数35〜80のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す。R2は水素原子、メチル基、エチル基、ハロゲン原子又は−CH2COOR3を表す。R3は水素原子又は炭素原子数1〜80のアルキル基であり、R1と同じでも異なってもよい。]
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