JP3754485B2 - レンジフードファン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所のガス台や電気コンロ等の調理器の上方に設置されて、調理で発生する燃焼ガス、湯煙、臭い等の廃ガスに含まれる油脂分をフィルターで除去して屋外に排気するレンジフードファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンジフードファンは、実公昭63−35314号公報等のようにフード本体の下端近傍でフード本体の左右側板間に亘って仕切板を横架し、その仕切板先端とフード本体の天板との各々に支持桟を設け、該支持桟でフィルターを係脱可能に支承し、そのフィルター背後に送風機を収容した構造のものが一般的である。このような構造のレンジフードファンは、仕切板で燃焼器具や調理具から上昇する油脂分や水蒸気を含んだ燃焼ガスをフィルターと前板との間に確保される吸込空間に導き、フィルターで油脂分を吸着して排気する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記仕切板、支持桟は燃焼ガスを前記吸込空間に導くためやフィルターを係脱可能に支承するためだけに使用され、他の用途に有効利用されていない現状がある。
また、この種のレンジフードファンは仕切板がフード本体の下端よりに横架されるため、仕切板下の懐が浅くなる。その故、燃焼ガスが吸引空間に導入されずに懐が浅い仕切板下からレンジフードファン外に溢れることがあり、燃焼ガスの捕集効率が悪い問題もあった。
【0004】
本発明は、従来事情に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、フード本体の強度アップと廃ガスの捕集効率のアップとを簡単構造の送風機カバー構造で達成することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた技術的手段は、請求項1は、フード本体内の送風機をカバーで被装してなり、該カバーは、フィルターの装着口を有する前面と、その前面側部から後方に延設されフード本体の左右側板との間に間隔を隔てる左右側面と、前記左右側面下部間を閉塞する下面とを備え、該カバーの上部をフード本体の天板及びその天板上に接合したL型ブラケットと一緒に固着し、更にカバーの後部をフード本体の背板に固着したことを要旨とする。
【0006】
上記技術的手段によれば下記の作用がある。
フード本体の天板と背板とに固着された箱状のカバーの補強機能でその天板と背板との強度をアップさせて、フード本体を堅牢にする。更に、フード本体の天板とカバーの固着部にはL型ブラケットが一緒に固着されることでフード本体を強固に補強することができる。
そしてそのカバーがその左右側面とフード本体の左右側板との間でフード本体の天板に至る深い懐の捕集空間を形成し、この捕集空間をフィルター前方の吸込空間に連通させ、整流板として機能するカバーの下面に衝突する廃ガスをフード本体外に溢出させずに流速を速めて捕集空間に導き、更に吸込空間を経てフィルターで捕捉させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明レンジフードファンの第1の実施の形態を、図4及び図5は第2の実施の形態を各々示し、まず第1の実施の形態について説明すると、符号1はフード本体、2は前板、3は送風機、4はカバーである。
【0008】
フード本体1は、背板11、左右側板21、21、天板31で下面及び前面が開放した深型箱状に形成すると共に前面開放部を係脱可能な前板2で被蓋してなり、内部に送風機3を収容し、その送風機3をカバー4で被装している。
【0009】
送風機3は、ボリュート形状のファンケーシング13内に多翼ファン33をモータ23で回転駆動可能に収容し、ファンケーシング13のベルマウス53を後述するフィルター8に相対する方向に向けた状態で吐出部43をフード本体1の天板31に固定することによって、フード本体1に取付装備してある。
【0010】
このフード本体1は、図2、図3に示すように天板31に水平片部15をネジ35止めしたL型ブラケット5の垂直片部25にダルマ孔45を設け、そのダルマ孔45を室壁Aに止着した木ネジ6に引っ掛けた後、その木ネジ6を増し締めして室壁Aに添接状に取付固定されている。
【0011】
図3における符号7は接手であり、ファンケーシング13の前記吐出部43と排気ダクト(図示せず)とを接続するべく、フード本体1の天板31に取付けられている。
【0012】
カバー4は、フィルター8の装着口24を有する前面14と、その前面14側部から後方に延設されフード本体1の左右側板21、21との間に所定の間隔を隔てる左右側面34、34と、前記前面14下部に連設して左右側面34、34下部間を閉塞する下面44とを一体的に有する略箱状に形成されている。
【0013】
前記カバー4の前面14は、上下縁をフィルター8を係脱可能に支承する支持桟14a、14aで形成すると共に両側縁を縁杆部14b、14bで形成して正面枠状に枠組され、支持桟14a、14a、縁杆部14b、14bで囲まれた部分をフィルター8を係脱可能に支承する装着口24としている。
【0014】
カバー4の左右側面34、34は、前記前面14の縁杆部14b、14bからフード本体1の左右側板21、21との間に所定の間隔を保持して後方にフード本体1の背板11に当接するまで延設してある。
【0015】
カバー4の下面44は、前面14下部、左右側面34、34下部に亘ってその左右側面34、34間を丁度閉塞するように連設されており、前板2よりの先端を後端よりも高くする傾斜状とし、それによってその下面44がガス台や電気コンロ等の調理器から立ち昇る廃ガスをフィルター8と前板2との間の吸引空間100 に案内する整流面として機能するようになっている。
【0016】
このカバー4は、左右側面34、34の上部をフード本体1の天板31に、また左右側面34、34の後部、下面44の後部をフード本体1の背板11に各々固着して、前記送風機3を収容している。
【0017】
図3は、カバー4の取付状態の具体例を示し、左右側面34、34の上部、左右側面34、34の後部、下面44の後部に各々取付フランジ9を折曲し、該取付フランジ9をスポット溶接、リベット、ネジ等の適宜手段36でフード本体1の天板31、背板11に固着している。
【0018】
また、この第1の実施の態様では図示するように、前記L型ブラケット5のフード本体1の天板31に対する固着部とカバー4の左右側面34、34上部のフード本体1の天板31に対する固着部とを同一位置で且つ同一ネジ35で行っている。
斯様に構成するとカバー4とL型ブラケット5との補強機能が相俟ってフード本体1を強固に補強することになり、より優れた耐振性を備えることがてきる。
【0019】
尚、200 は遠隔操作用の送信部、300 は受信部、400 はランプである。
この送信部200 は前板2に係脱可能に係合させてあり、前板2に嵌装したまままたはレンジフードファンから離間した場所から送風機3の作動、回転数、ランプのON・OFFを制御することができるようになっている。
【0020】
以上のように構成されたレンジフードファンは、フィルター8の装着口24を前面14に有する箱状のカバー4がフード本体1の天板31、背板11の中央よりに固着されているため、天板31と背板11との補強部材としての働きを果たす。
また、立ち昇る廃ガスを、カバー4の下面44の整流作用でカバー4の左右側面34、34とフード本体1の左右側板21、21との間に形成されフード本体1の天板31まで至る深い懐の捕集空間500 に導き、吸込空間100 を経てフィルター8で捕捉させる。
従って、耐振性に優れ、また廃ガスの捕集効率が非常に高いレンジフードファンとなる。
その上、箱状とは言え、上面と背面とを開放した実体形状であることから、軽量で、材料コストの低減化を更に図って、より低廉下での提供を可能にすることができる。
【0021】
次に図4、図5に示す第2の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、図示するように前記カバー4における左右側面34、34後部から外向きに折曲した取付フランジ9をフード本体1の背板11に前記のようにスポット溶接、リベット、ネジ等の適宜手段36で接合させて2重構造とし、その部分に取付孔としてダルマ孔45を開孔した形態を示したものである。
このような構成にするとダルマ孔45部分の強度が増し、前記のようにL型ブラケット15を使用せずに室壁Aに止着した木ネジ35にフード本体1における背板11のダルマ孔45を引っ掛けてレンジフードファンを取付る場合、ダルマ孔45が拡開変形等起こさず、取付安定性が非常に高いものとなる。
【0022】
尚、本発明は前面14以外を閉塞した完全な箱形状のカバー4を包含するものである。この場合には上部、後部をフード本体1の天板31と背板11に対して前記のようにスポット溶接、リベット止め、ネジ等に手段で固着すること変わりはない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したから送風機のカバーがフード本体の天板と背板との補強部材として作用してフード本体を堅牢にする。更に、カバーとフード本体の天板との固着部がフード本体の天板に対するL型ブラケットの固着部と同一位置であるため、フード本体をより強固に補強することができる。
従って、送風機の作動や地震によるフード本体の揺れを防止し、揺れによってフード本体の構成板材である天板、背板、左右側板相互の連結部や室壁の取付支持部が緩んだり、破壊されるようなことがない優れた耐振性、耐強度を有するレンジフードファンを提供することができる。
そして、耐振性、耐強度を向上させるに際して送風機カバーだけの工夫で対処しているため、経済的である。
また、フード本体が堅牢になるため、フード本体を構成する板材の厚みも薄いものでも目的とする所定の強度を得ることが可能となり、材料コストの低減に寄与し、低廉下で提供を可能にすることができる。
その上、カバーがその左右側板とフード本体の左右側板との間でフィルター前方の吸込空間に連通する深い懐(フード本体の天板に至る深さ)の捕集空間を形成し、カバーの下面がフード本体の下端部近傍に位置していても、その下面が整流板として機能して、廃ガスをフード本体外に溢出させずに流速を速めてその捕集空間に導いて吸引空間にガイドするから、廃ガスのフード本体外への漏気を防止し、捕集効率の大幅なアップが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図で一部切欠して示す。
【図2】図1の側面断面図で取付状態を示し、一部切欠する。
【図3】図2の正面断面図。
【図4】第2の実施の形態の取付状態の側面断面図。
【図5】図4の正面断面図。
【符号の説明】
1 :フード本体 4 :カバー
14 :前面 1 :フード本体
34、34:左右側面 44 :下面
24 :装着口 21、21:左右側板
11 :背板 31 :天板
Claims (1)
- フード本体内の送風機をカバーで被装してなり、該カバーは、フィルターの装着口を有する前面と、その前面側部から後方に延設されフード本体の左右側板との間に間隔を隔てる左右側面と、前記左右側面下部間を閉塞する下面とを備え、該カバーの上部をフード本体の天板及びその天板上に接合したL型ブラケットと一緒に固着し、更にカバーの後部をフード本体の背板に固着したことを特徴とするレンジフードファン。
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