JP3754396B2 - 爪エナメル除去器 - Google Patents

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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は爪エナメル除去器に関し、より詳しくは特に手または足指先の略爪エナメル塗布部のみを除去液を含んだ綿状体に対し扇型曲面で接触摩擦させる事の可能な手または足指先の爪エナメル除去器に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
従来マニキュア(爪エナメル)は手の爪に施す化粧の一つとして行われている。また足の爪の場合はペディキュアと呼ばれているようである。いづれも爪に透明もしくは着色エナメルを塗る美容術の一種である事に変わりはない。マニキュア自体は主としてニトロセルロースからなる被膜形成剤、被膜に光沢と密着生を与える樹脂類、可塑剤、アルコール、エステル、ケトン類等からなる溶剤、および染料または顔料である着色料から成っている。以下マニキュアと云う時は原則としてベディキュアも含むものとする。
【0003】
最近は被膜形成剤のニトロセルロースが爪の成分である蛋白質の一種であるケラチンと反応し爪を黄変させる事が判ってきたので、ニトロセルロースや有機溶剤を使わず、その代わりに乳化系ポリマーと水を用いるものが開発されている。しかし未だ普及はしていない。
【0004】
そして従来のマニキュア被膜を除去するには溶剤やアルカリ液が除去液(除光液)として用いられているが、単に脱脂綿やスポンジでなる綿状体、(軟質プラスチック発泡体を含む)にこの除去液を浸したもので払拭するだけであったので、除去液がマニキュア被膜以外の手足指先等に付着し、除去液に溶けたマニキュア被膜が周辺に付着して完全な除去が困難であり、また思わず大量の除去液が爪と指先共に付着して爪と指先他を痛める事があった。従ってこの危険性と面倒さから、マニキュアを持っていても余り使用しない婦人が多かった事も事実である。
【0005】
加えて、従来マニキュア除去液は僅かな間隙を通って気中に蒸発し、消失し易いので、蓋の締め方が不充分な場合、久方振りにいざ使いたい時に機能しないことが少なくなかった。これらが従来の問題点であつた。
【0006】
そこで本発明者は簡単で有効な専用のマニキュア除去器を工夫する事により、これらの問題点を解決し得る事を知り、完成した発明(発明の名称:マニキュア除去器)は特許出願の結果、既に特許(特許第2741487号)されている。
【0007】
しかし、前記発明でもなお不充分な場合があったので、本発明者は更に発明を改良する必要に迫られていた。
【0008】
そこで本発明者は指保護鞘をその先端部においても容器底に枢着する事により、その位置決めの正確さを向上させ得る事を知り、更に弾性フランジ部に空洞を設けて除去液を蓄え、指圧によって容器内に除去液を小孔を通って補給するようにし、筒内の綿状体が一時的に乾燥した場合にも対応出来、長寿命化したエナメル除去器である発明に到達した。これについても特許出願済み(特願2000−103339)である。しかし、なお、有底中空円錐状の指保護鞘の下端部中央部を中心として容器底中心部に枢着する構造では爪露出部における爪と綿状体との選択接触が不充分となる場合があった。
【0009】
また爪露出部にカバーがない場合にも不必要な爪以外の指表面払拭が生じる危険性があった。
【0010】
【発明の目的】
本発明の目的は、閉蓋時には除去液自体もしくは発生する溶剤等の揮発性気体の露出を防止し、必要な場合のみ開蓋して容易にエナメル塗装した指先を挿入回動してほぼエナメル塗装した爪のみを綿状体と接触させる事により、容易にエナメル被膜を除去する事が出来、かつその際手足指等の皮膚部を除去液によって痛めず、爪と綿状体の接触が長期に亘って安全確実なエナメル除去器を提供する事である。
【0011】
本発明の他の目的は、使用時もしくは不使用時を通じて僅かな隙間を通って蒸発消失し易い除去液の喪失を、フランジ内可撓空洞に蓄えた除去液で容器内綿状体に補給する事である。
【0012】
更に異形中空円錐状の指保護鞘を偏心配置するなどして、カバーの有無に拘らず積極的に爪のみを選択払拭するようにする事である。
【0013】
【発明の構成】
本発明により、
除去液を含浸した綿状態を内壁面に沿って収容する略有底筒状容器と、上部開口端にそのフランジ部を回動可能に懸架され前記有底筒状容器内の底部に枢着される下端部付近から上方に向って開口する爪露出窓を備える有底筒状もしくは底方向に向ってすぼまる略中空円錐状の指保護鞘(1箇以上)と、該上部開口端付近の螺子部で螺着される逆U字型断面の容器蓋とを備えてなる爪エナメル除去器において、前記指保護鞘下端部支持軸 7 Dの回転軸心PCが爪露出窓の反対方向に指軸FAとの交叉角θ(1°≦θ≦30°)だけ偏心している事を特徴とする爪エナメル除去器(請求項1)、
指保護鞘が、おおよそ人の手指もしくは足指の最大公約数的断面の連続体である内腔部を有する弾性プラスチックおよび/もしくはゴムおよび/もしくは金属および/もしくはセラミック製の指保護鞘である請求項1に記載の爪エナメル除去器(請求項2)、
指保護鞘が、上部の指先挿入口内側に軟質プラスチック膜でなる1対の重合する半月形閉止弁を備える指保護鞘である請求項1ないし2に記載の爪エナメル除去器(請求項3)、
除去液が、溶剤および/もしくは洗剤と水とでなる除去液である請求項1ないし3に記載の爪エナメル除去器(請求項4)、
指保護鞘の弾性プラスチックおよび/もしくはゴム製フランジ部内に環状もしくは部分環状の空洞を備える請求項1ないし4に記載の爪エナメル除去器(請求項5)、
環状もしくは部分環状の空洞内に、予め除去液を内蔵させ、指の外拡加圧運動により空洞の下方に設けられた小孔より該除去液を容器内の綿状体に供給可能とした請求項1ないし5に記載の爪エナメル除去器(請求項6)、
小孔が注射針によって穿設された自動閉止型小孔である請求項6に記載の爪エナメル除去器(請求項7)
および
綿状体が、連続気泡多数を備える反転厚肉管状スポンジ(軟質プラスチック発泡体)である請求項1ないし7に記載の爪エナメル除去器(請求項8)
が提供される。
【0014】
以下に実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【0015】
【実施例】
図1Aは実施例の側面から見た断面図、図1Bは他の実施例の側面図、図1Cは同実施例の正面図、図2Aは他の実施例の断面図、図2Bは斜下方から見た実施例透過斜視図、図3はカバー付き指保護鞘の平面図、図4は同側面図、図5は枢着軸方向から見たカバー付指保護鞘の底面図、図6は3箇のS,M,Lサイズの指保護鞘を1筒の据置型有底筒状容器にセットした実施例すなわち据置型マルチ爪エナメル除去器の斜視図、図7は実施例の爪表面外径部軌跡が拡径する状況を示す平面図、図8は従来の爪表面外径部軌跡を示す平面図、図9は実施例の一部をなす綿状体(厚肉管状のスポンジ)の斜視図、図10は反転中の図9の綿状体斜視図、図11は反転後キノコ状の図10の綿状体斜視図、図12は半月形閉止弁を備える指保護鞘の平面図、図13は図12のI−J断面図、図14は半月形閉止弁が開いた状態の概念図、図15はペディキュア用の爪エナメル除去器実施例の斜視透視図、図16は同正面図である。
【0016】
図1Aから図16において、
1は爪エナメル除去器、2は有底筒状容器、2Aは容器開口部、3は螺子部、4は軸受、5は容器蓋、7は指保護鞘、7Aは指挿入孔、7Bは爪露出窓、7Cは指保護鞘先端部、7Dは支持軸、7E,7Fは窓枠フランジ、7Rはレール、7Sはカバー、7Tは伸縮部、8はフランジ張出部(パッキング部)、8Aはフランジ部、9は空洞(除去液タンク)、10,10A,10B,10Cは綿状体、20は指、21は爪、24は足指、30は除去液、31は芯材、42は小孔、43は除去液インジェクション、50は隙間、54は孔、55は中底、60は据置型マルチ爪エナメル除去器、60Aは同容器、70は半月形閉止弁、70Aは同重合部、71は係止用ゴムリング、80はペディキュア爪エナメル除去器、80Aは同容器である。またPCは指保護鞘の下端部軸心、FAは指軸である。
【0017】
図1A〜図4において、筒状容器2の内部底部のほぼ中心に軸受4が容器と一体構成されており、容器内部にはその内壁に沿って除去液を含浸した綿状体10がつまっている。指保護鞘7は図1Aでは中空円錐状でやや高剛性であり肉厚は下方に向って小さくなるテーパがついている。図2Aの場合は指保護鞘7はゴム手袋の如く軟質であり、指20の表面にぴったりと密着している。
【0018】
図1A,1B,1C,図2A,2B,2Cのいづれの場合も、本発明では容器上端部におけるフランジ部8Aの中心と同下端部支持軸7Dの回転心PCとは一致しており、自由回動するが、略中空円錐状指保護鞘の軸すなわち指の第1、第2関節の中心間を繋ぐ軸FA(厳密なものではなく指の長手方向軸と云っても良い。)とは交叉部で角度θだけズレており、換言すれば偏心しており直線状にはない。角度θは少なくとも1°はないと、本発明効果が現われず、30°を超えると指保護鞘の外径が大きくなり過ぎ、実用的でないので、1°≦θ≦30°とした。
【0019】
その結果、図8に示す従来のような単なる円錐外周の円周半径よりも、図7に示すように本発明ではΔrだけ扇状に大きい半径R(=r+Δr)で綿状体に爪先が接触し、カバーがない場合でも指先部が選択払拭される。加えて、保護鞘に挿入された指の指軸FAの先端部が、保護鞘軸芯PCより外側にズレているので保護鞘への回転モーメントが得られ易くなり、従来よりも軽く回動出来る効果がある。
【0020】
勿論後述するカバーで爪先以外の指を被覆すれば更に確実になる事は言う迄もない。
【0021】
カバーについては図3〜4に示すように指露出窓の軸方向窓枠に沿って設けられた1対のレール7R、7Rを伸縮部7Sを有するカバーが2〜6mm程度摺動し上下調節可能としておけば、更に選択払拭が容易となる。またカバーの上下は指先との摩擦によって起るようにしておけば、自動的に開閉させる事が出来る。
【0022】
次に図6のような机上もしくは床上の据置型マルチエナメル除去器60の蓋に複数の回動する大・小の指保護鞘を配設すると家族で共用することも出来、便利である。なおこの場合は容器60Aには孔54が複数箇開けられた中底55が内壁に固定されており、各指保護鞘7,7…の軸受4,4…がその上面に固着されていて、各保護鞘7,7…は上から挿入した指によって回動自由である。更に底部に除去液30を貯溜しておき、これを芯材31で上部の綿状体と繋げば、手細管現象によって、綿状体に必要量だけ除去液を供給する事が出来る。
【0023】
図1A〜図4において共に指保護鞘7の先端部7Cから上方に向って拡がる爪露出窓7Bが開いている。爪露出窓は図2の如く爪21の周囲を囲み、開口部の比較的小さい爪露出窓7Bもあるし、図1A〜図1Cの如く比較的大きく上部まで開いた開口部の大きい爪露出窓7Bも本発明の実施例である。
【0024】
図2Aの場合は当然爪21のみが露出しているので指の皮膚部を痛めない本発明効果が得られるが、指を抜く時に指が指保護鞘と密着していると抜け難く、場合によってはゴム手袋から指を抜く時に見られるような巻き付きが生じて鞘7が変形し、支持軸7Dが軸受4から離脱して、指抜が困難になる場合があった。それに比して図1のようなやや剛性の高い指保護鞘では、爪露出窓7Bをやや広く取っていても、指挿入孔7Aに挿入した指を90°ないし180°回動する事により、反対側の壁が綿状体10を押し拡げるので、隙間50が生じ、爪21以外の露出部であっても余り綿状体10との摩擦が生じないメリットがある。しかし指抜性は鞘が巻き付かないため極めて良好である。
【0025】
指サイズのバラツキの大きい場合には図2よりも図1のタイプが適応範囲が広い。なお、鞘7の先端部には支持軸7Dが一体加工によって爪露出窓の反対側に偏心して配設されており、これが容器底面の軸受4に枢着されているので、鞘7の剛性いかんに拘わらず、前述のような抜取り時指への巻き付きさえ生じなければ、鞘7自体の位置決めは保たれる。
【0026】
なお、鞘7の上部には円環状のフランジ部8Aがあり、そのさらに上部にはフランジ張出部8が環状に張り出しており、容器2の上部開口部2Aの上端面と容器蓋5との間でパッキングの役割を果たす。なお、容器2の上部外側面には螺子部3が設けられており、その外側の容器蓋内側の螺子部と螺合する。
【0027】
容器2の素材は透明/半透明/不透明の硝子や硬質プラスチックでよいが、容器蓋5は半硬質もしくは硬質プラスチックが良い。これらに比して指保護鞘7は軟質もしくは半硬質/硬質の弾性プラスチック(エラストマー)、ないしゴムによる一体成形もしくはこれらの機械的な組み合わせが望ましい。
【0028】
例えば、パッキング作用の必要なフランジ張出部8は合成ゴムで、他のフランジ部8Aや鞘の胴部は耐溶剤性のプラスチック素材を用いても良い。いづれにせよ、加工性と耐アルカリもしくは耐溶剤性をを兼備したプラスチックないしゴムが好適に使用される。さらに指保護鞘の材質は各種ゴム、エラストマーの他に、各種プラスチックス、硬質のAl、Al合金、ステンレス鋼の他、各種セラミックスないしこれらの組合せである事が出来る。
【0029】
なお、指挿入口7Aは図3,4,5,8に示されるように指への適応性と指回動によるトルクを鞘7全体に伝えるために略半月形をなしている。尤も、鞘自体は中空円錐体に限らず、有底円筒状であっても良い事は云う迄もない。
【0030】
また、鞘の爪露出窓7Bの縁には、内側に凸の山状の窓枠フランジ7E,7Fを配設すると、窓7B自体の剛性が高まり、かつ指20と鞘7との間を指露出窓の窓7Bの周囲で、挿入された指20との間を確実に固定する事が出来る。
【0031】
但し、良好に設計された範囲のサイズの指を挿入する場合であれば、この窓枠フランジ7E,7F(7Eは軸方向、7Fは軸にほぼ直角方向に沿っている)は必ずしも必要ない。要は鞘7が、適用される指との関係で指サイズの最大公約数的形状をしている事が重要である。
【0032】
更に容器蓋を締め忘れたり、密閉が不完全な場合であって除去液として溶剤を用いた場合は特に、除去液の蒸散、揮発による喪失が生じ易く、使いたい時に使えない悲劇が生じる。そこで図2Aに示されるように鞘7のフランジ部8Aに環状もしくは隔壁をもった部分環状の空洞(除去液タンク)9を一箇以上設け、予め下側から注射器で注射して除去液を補給貯溜しておくと容器内の乾燥した綿状体10に除去液30を補給する事が容易に出来る。
【0033】
そのために鞘7を取り外してフランジ8Aの底部から、注射器で除去液30を注入しておく。この時、なるべく空洞9内に空気の残留を防止して収容能力を上げるためにフランジ部8Aを押し縮めておいて、もう一方の手で注射器を押して、除去液30を注入すると良い。その上で、鞘7を容器2にセットして図2のように指を矢印方向に動かして指挿入口7Aの周囲を加圧拡張すると、素材弾力により、注射針を抜いた後は収縮閉鎖されていた小孔42が幾分開いて、下方に除去液インジェクション43,43が噴射され、重力と毛細管現象により綿状体10は再び充分に湿潤される。図9のような厚肉管状スポンジ10Aを図10の矢印のように指先で圧入しても表裏を反転させると図11のようなキノコ状のスポンジ10Cとなる。このようにして容器内綿状体として用いると、指保護鞘に接触する内面密度を比較的高くする事が出来るため、限られた容器スペース中で必要な爪表面に対する適度な圧力と含浸除去液を得る事が出来る。
【0034】
図15〜図16に示される足指用のペディキュア爪エナメル除去器は手指用と異なり、下向きに足指を挿入する事が困難な事、指間隔を開け難い事を考慮して設けられた実施例である。即ち容器80Aは指径プラスアルファ程度の厚さの薄肉直方体であって、指挿入方向は略水平方向として、容器自体を左右に回動して使用する。指保護鞘のない容器内スペースには比較的多くの除去液含浸綿状体を蓄えておく事が出来る。
【0035】
図12,13,14は夫々半月形閉止弁を備える指保護鞘の平面図、図12のI−J断面図、半月形閉止弁が開いた状態の概念図である。通常は1対の閉止弁70,70が重合部70Aで重合し、閉止しているが指を挿入すると図14の如く指先ないし爪先で開き、必要な開度で開く、指を指保護鞘から抜くと半月形閉止弁は自らの弾力で復元閉止する。なお、半月形閉止弁を指保護鞘のフランジ部8Aにしっかり固定するため、係止用ゴムリングによって閉止弁のフランジ部が指サックの係止部のようになっており、指の出し入れによって容易には破れない構造である。
【0036】
【発明の効果】
本発明を実施する事により、前記目的のすべてが達成される。すなわち、閉蓋時には除去液自体もしくは発生する溶剤等の揮発性気体の漏出を防止し、必要な場合のみ開蓋して容易にエナメル塗装した指先を挿入回動して容易にエナメル被膜を選択除去する事が出来、かつその際手指の皮膚部を除去液によって痛めない長寿命のエナメル除去器を提供する事が出来る。
【0037】
また使用時もしくは不使用時を通じて僅かな隙間を通って蒸発消失し易い除去液の喪失を、フランジ内可撓空洞に蓄えた除去液で容器内綿状体に補給する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 実施例の要部の側面から見た断面図。
【図1B】 他の実施例の側面図。
【図1C】 同実施例の正面図。
【図2A】 他の実施例の断面図。
【図2B】 斜下方から見た実施例透過斜視図。
【図3】 カバー付き指保護鞘の平面図。
【図4】 同側面図。
【図5】 枢着軸方向から見たカバー付指保護鞘の底面図。
【図6】 3箇のS,M,Lサイズの指保護鞘を1筒の据置型有底筒状容器にセットした実施例の斜視図。
【図7】 実施例の爪表面外径部軌跡が拡径する状況を示す平面図。
【図8】 従来の爪表面外径部軌跡を示す平面図。
【図9】 実施例の一部をなす綿状体(厚肉管状のスポンジ)の斜視図。
【図10】 反転中の図9の綿状体斜視図。
【図11】 反転後の図10の綿状体斜視図。
【図12】 半月形閉止弁を備える指保護鞘の平面図。
【図13】 図12のI−J断面図。
【図14】 半月形閉止弁が開いた状態の概念図。
【図15】 ペディキュア用の爪エナメル除去器実施例の斜視透視図。
【図16】 同正面図。
【符号の説明】
1 爪エナメル除去器
2 有底筒状容器
2A 容器開口部
3 螺子部
4 軸受
5 容器蓋
7 指保護鞘
7A 指挿入孔
7B 爪露出窓
7C 指保護鞘先端部
7D 支持軸
7E,7F 窓枠フランジ
7T 伸縮部
8 フランジ張出部(パッキング部)
8A フランジ部
9 空洞(除去液タンク)
10,10A,10B,10C 綿状体
20 指
21 爪
22 親指
23 人差指
30 除去液
42 小孔
43 除去液インジェクション
50 隙間
55 中底
60 据置型マルチ爪エナメル除去器
70 半月形閉止弁
70A 同重合部
71 係止用ゴムリング
PC 指保護鞘下端部支持軸 7 Dの回転軸心
FA 指軸

Claims (8)

  1. 除去液を含浸した綿状体を内壁面に沿って収容する略有底筒状容器と、上部開口端にそのフランジ部を回動可能に懸架され前記有底筒状容器内の底部に枢着される下端部付近から上方に向って開口する爪露出窓を備える有底筒状もしくは底方向に向ってすぼまる略中空円錐状の指保護鞘(1箇以上)と、該上部開口端付近の螺子部で螺着される逆U字型断面の容器蓋とを備えてなる爪エナメル除去器において、前記指保護鞘下端部支持軸7Dの回転軸心PCが爪露出窓の反対方向に指軸FAとの交叉角θ(1°≦θ≦30°)だけ偏心している事を特徴とする爪エナメル除去器。
  2. 指保護鞘が、おおよそ人の手指もしくは足指の最大公約数的断面の連続体である内腔部を有する弾性プラスチックおよび/もしくはゴムおよび/もしくは金属および/もしくはセラミック製の指保護鞘である請求項1に記載の爪エナメル除去器。
  3. 指保護鞘が、上部の指先挿入口内側に軟質プラスチック膜でなる1対の重合する半月形閉止弁を備える指保護鞘である請求項1ないし2に記載の爪エナメル除去器。
  4. 除去液が、溶剤および/もしくは洗剤と水とでなる除去液である請求項1ないし3に記載の爪エナメル除去器。
  5. 指保護鞘の弾性プラスチックおよび/もしくはゴム製フランジ部内に環状もしくは部分環状の空洞を備える請求項1ないし4に記載の爪エナメル除去器。
  6. 環状もしくは部分環状の空洞内に、予め除去液を内蔵させ、指の外拡加圧運動により空洞の下方に設けられた小孔より該除去液を容器内の綿状体に供給可能とした請求項1ないし5に記載の爪エナメル除去器。
  7. 小孔が注射針によって穿設された自動閉止型小孔である請求項6に記載の爪エナメル除去器。
  8. 綿状体が、連続気泡多数を備える反転厚肉管状スポンジ(軟質プラスチック発泡体)である請求項1ないし7に記載の爪エナメル除去器。
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