JP2001286328A - 爪エナメル除去器 - Google Patents

爪エナメル除去器

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JP2001286328A
JP2001286328A JP2000103339A JP2000103339A JP2001286328A JP 2001286328 A JP2001286328 A JP 2001286328A JP 2000103339 A JP2000103339 A JP 2000103339A JP 2000103339 A JP2000103339 A JP 2000103339A JP 2001286328 A JP2001286328 A JP 2001286328A
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finger
remover
nail
container
nail enamel
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Sumie Kurokawa
澄江 黒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指の大小に拘わらず、爪以外の指先を痛め
ず、容易にエナメルを除去し、長時間除去液を保持する
ことの可能な爪エナメル除去器を提供する。 【解決手段】 回動可能であって、フランジ部がパッキ
ングを兼ねる中空逆円錐または円筒状の指保護鞘を筒状
容器と容器蓋との間に介装し、該容器内に収蔵した除去
液を含浸した綿状体と摩擦する事により爪部分のエナメ
ル(マニキュア)のみを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は爪エナメル除去器に関
し、より詳しくは特に手または足指先の爪エナメル塗布
部のみを除去液を含んだ綿状体に接触摩擦させる事の可
能な手または足指先の爪エナメル除去器に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来マニキュア(爪エナメル)は
手の爪に施す化粧の一つとして行われている。また足の
爪の場合はペディキュアと呼ばれているようである。爪
にエナメルを塗る美容術の一種である事に変わりはな
い。マニキュア自体は主としてニトロセルロースからな
る被膜形成剤、被膜に光沢と密着性を与える樹脂類、可
塑剤、アルコール、エステル、ケトン類等からなる溶
剤、また染料または顔料である着色料から成っている。
最近は被膜形成剤のニトロセルロースが爪の成分である
蛋白質の一種であるケラチンと反応し爪を黄変させる事
が判って来たので、ニトロセルロースや有機溶剤を使わ
ず、その代わりに乳化系ポリマーと水を用いるものが開
発されている。しかし未だ普及はしていない。
【0003】そして従来のマニキュア被膜を除去するに
は溶剤やアルカリ液が除去液(除光液)として用いられ
ているが、単に脱脂綿やスポンジ(綿状体、軟質プラス
チック発泡体を含む)にこの除去液を浸したもので払拭
するだけであったので、除去液がマニキュア被膜以外の
手足指先に付着し、または思わず大量の除去液が爪と指
先共に付着して爪と指先を痛める事があった。またこの
危険性と面倒とから、マニキュアを持っていても使用し
ない婦人が多かったのも事実である。
【0004】加えて、マニキュア除去液は僅かな間隙を
通って蒸発し、消失し易いので、蓋の締め方が不充分な
場合、使いたい時に機能しないことが少なくなかった。
これらが従来の問題点であった。
【0005】そこで本発明者は簡単で有効な専用のマニ
キュア除去器を工夫する事により、これらの問題点を解
決し得る事を知り、完成した発明(発明の名称:マニキ
ュア除去器)は既に特許(特許第2741487号)さ
れている。
【0006】しかし、前記発明でもなお不充分な場合が
あったので、本発明者は更に発明を改良する必要に迫ら
れていた。
【0007】そこで本発明者は指保護鞘をその先端部に
おいても容器底に枢着する事により、その位置決めの正
確さを向上させ得る事を知り、さらに弾性フランジ部に
空洞を設けて除去液を蓄え、指圧によって容器内に除去
液を小孔を通って補給するようにし、筒内綿状体が一時
的に乾燥した場合にも対応出来、長寿命化したエナメル
除去器である本発明に到達した。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、閉蓋時には除去液自体
もしくは発生する溶剤等の揮発性気体の漏出を防止し、
必要な場合のみ開蓋して容易にエナメル塗装した指先を
挿入回動して容易にエナメル被膜を除去する事が出来、
かつその際手指の皮膚部を除去液によって痛めないエナ
メル除去器を提供する事である。
【0009】本発明の他の目的は、使用時もしくは不使
用時を通じて僅かな隙間を通って蒸発消失し易い除去液
の喪失を、フランジ内可撓空洞に蓄えた除去液で容器内
綿状体に補給する事である。
【0010】
【発明の構成】本発明により、除去液を含浸した綿状体
を内壁面に沿って収容する略有底筒状容器と、上部開口
端にそのフランジ部を回動可能に懸架され前記有底筒状
容器内の底部に枢着される、下端部付近から上方に向っ
て開口する爪露出窓を備える有底筒状もしくは底方向に
向かってすぼまる有底異形中空円錐管状の指保護鞘と、
該上部開口端付近の螺子部で螺着される逆U字型断面の
容器蓋とを備えてなる爪エナメル除去器(請求項1)、
指保護鞘が、おおよそヒトの手指もしくは足指の最大公
約数的断面の連続体である内腔部を有する弾性プラスチ
ックおよび/もしくはゴム製の指保護鞘である請求項1
に記載の爪エナメル除去器(請求項2)、除去液が、溶
剤および/もしくは液状洗剤と水でなる除去液である請
求項1ないし2に記載の爪エナメル除去器(請求項
3)、保護鞘の弾性プラスチックおよび/もしくはゴム
製フランジ部内に環状もしくは部分環状の空洞を備える
請求項1ないし2に記載の爪エナメル除去器(請求項
4)、環状もしくは部分環状の空洞内に、予め除去液を
内蔵させ、指の外拡加圧運動により空洞の下方に設けら
れた小孔より該除去液を容器内の線状体に供給可能とし
た請求項1ないし4に記載の爪エナメル除去器(請求項
5)および小孔が注射針によって穿設された自動閉止型
小孔である請求項5に記載の爪エナメル除去器(請求項
6)が提供される。
【0011】以下に実施例を用いて本発明を詳細に説明
する。
【0012】
【実施例】図1は実施例断面図、図2は他の実施例断面
図、図3は実施例斜視図、図4は他の実施例斜視図、図
5は実施例分解図、図6は指保護鞘の鉛直断面図、図7
は他の指保護鞘鉛直断面図、図8は図6、図7のA−A
断面図、図9は図6,7のB−B断面図、図10は図
6,7のC−C断面図、図11は図2のD−D断面図、
図12は空洞に除去液を補給する時の断面図である。
【0013】図11〜図11において、1は爪エナメル
除去器、2は有底筒状容器、2Aは容器開口部、3は螺
子部、4は軸受、5は容器蓋、7は指保護鞘、7Aは指
挿入孔、7Bは爪露出窓、7Cは指保護鞘先端部、7D
は支持軸、7E,7Fは窓枠フランジ、8はフランジ張
出部(パッキング部)、8Aはフランジ、9は空洞(除
去液タンク)、9Aは隔壁、10は綿状体、20は指、
21は爪、22は親指、23は人差指、30は除去液、
40は注射器、41は注射針、42は小孔、43は除去
液インジェクション、50は隙間である。
【0014】筒状容器2の内部底部のほぼ中心に軸受4
が容器と一体構成されており、容器内部にはその内壁に
沿って除去液を含浸した綿状体10がつまっている。指
保護鞘7は図1では中空円錐状でやや高剛性であり肉厚
は下方に向って小さくなるテーパがついている。図2の
場合は指保護鞘7はゴム手袋の如く軟質であり、指20
の表面にぴったりと密着している。
【0015】図1、図2と共に指保護鞘7の先端部7C
から上方に向って拡がる爪露出窓7Bが開いている。爪
露出窓は図2の如く爪21の周囲を囲み、開口部の比較
的小さい爪露出窓7Bもあるし、図1の如く比較的大き
く上部まで開いた開口部の大きい爪露出窓7Bも本発明
の実施例である。
【0016】図2の場合は当然爪21のみが露出してい
るので指の皮膚部を痛めない本発明効果が得られるが、
指を抜く時に指が指保護鞘と密着していると抜け難く、
場合によってはゴム手袋から指を抜く時に見られるよう
な巻き付きが生じて鞘7が変形し、支持軸7Dが軸受4
から離脱して、指抜が困難になる場合があった。それに
比して図1のようなやや剛性の高い指保護鞘では、爪露
出窓7Bをやや広く取っていても、指挿入孔7Aに挿入
した指を90°ないし180°回動する事により、反対
側の壁が綿状体10を押し拡げるので、隙間50が生
じ、爪21以外の露出部であっても余り綿状体10との
摩擦が生じないメリットがある。しかし指抜性は鞘が巻
き付かないため極めて良好である。
【0017】指サイズのバラツキの大きい場合には図2
よりも図1のタイプが適応範囲が広い。なお、鞘7の先
端部には支持軸7Dが一体加工によって配設されてお
り、これが容器底面の軸受4に枢着されているので、鞘
7の剛性いかんに拘わらず、前述のような抜取り時指へ
の巻き付きさえ生じなければ、鞘7自体の位置決めは保
たれる。
【0018】なお、鞘7の上部には円環状のフランジ部
8Aがあり、そのさらに上部にはフランジ張出部8が環
状に張り出しており、容器2の上部開口部2Aの上端面
と容器蓋5との間でパッキングの役割を果たす。なお、
容器2の上部外側面には螺子部3が設けられており、そ
の外側の容器蓋内側の螺子部と螺合する。
【0019】容器2の素材は透明/半透明/不透明の硝
子や硬質プラスチックでよいが、容器蓋5は半硬質もし
くは硬質プラスチックが良い。これらに比して指保護鞘
7は軟質もしくは半硬質/硬質の弾性プラスチック(ヱ
ラストマー)、ないしゴムによる一体成形もしくはこれ
らの機械的な組み合わせが望ましい。
【0020】例えば、パッキング作用の必要なフランジ
張出部8は合成ゴムで、他のフランジ部8Aや鞘の胴部
は耐溶剤性のプラスチック素材を用いても良い。いづれ
にせよ、加工性と対アルカリもしくは耐溶剤性を兼備し
たプラスチックないしゴムが好適に使用される。
【0021】なお、指挿入口7Aは図3,4,5,8に
示されるように指への適応性と指回動によるトルクを鞘
7全体に伝えるために略半月形をなしている。尤も、鞘
自体は中空円錐体に限らず、有底円筒状であっても良い
事は云う迄もない。
【0022】また、鞘の爪露出窓7Bの縁には、内側に
凸の山状の窓枠フランジ7E,7F(図9,10,6,
7参照)を配設すると、窓7B自体の剛性が高まり、か
つ指20と鞘7との間を指露出窓の窓7Bの周囲で、挿
入された指20との間を確実に固定する事が出来る。
【0023】但し、良好に設計された範囲のサイズの指
を挿入する場合であれば、この窓枠フランジ7E,7F
(7Eは軸方向、7Fは軸にほぼ直角方向に沿ってい
る)は必ずしも必要ない。要は鞘7が、適用される指と
の関係で指サイズの最大公約数適形状をしている事が重
要である。
【0024】更に容器蓋を締め忘れたり、密閉が不完全
な場合であって除去液として溶剤を用いた場合は特に、
除去液の蒸散、揮発による喪失が生じ易く、使いたい時
に使えない悲劇が生じる。そこで、図2または図11に
示されるように鞘7のフランジ部8Aに環状もしくは隔
壁をもつた部分環状の空洞(除去液タンク)9を一箇以
上設け、図12のようにして予め除去液を貯溜しておく
と容器内の乾燥した綿状体10に除去液30を補給する
事が出来る。
【0025】そのためには例えば図12のように鞘7を
取り外してフランジ8Aの底部から、注射器で除去液3
0を注入しておく。この時、なるべく空洞9内に空気の
残留を防止して収容能力を上げるために片手親指22と
人差指23でフランジ部8Aを押し縮めておいて、もう
一方の手で注射器を矢印IN方向に押して、除去液30
を注入すると良い。その上で、鞘7を容器2にセットし
て図2のように指を矢印方向に動かして指挿入口7Aの
周囲を加圧拡張すると、素材弾力により、注射針を抜い
た後は収縮閉鎖されていた小孔42が幾分開いて、下方
に除去液インジェクション43,43が噴射され、重力
と毛細管現象により綿状体10は再び充分に湿潤され
る。
【0026】
【発明の効果】本発明を実施する事により、前記目的の
すべてが達成される。すなわち、閉蓋時には除去液自体
もしくは発生する溶剤等の揮発性気体の漏出を防止し、
必要な場合のみ開蓋して容易にエナメル塗装した指先を
挿入回動して容易にエナメル被膜を除去する事が出来、
かつその際手指の皮膚部を除去液によって痛めないエナ
メル除去器を提供する事が出来る。
【0027】また使用時もしくは不使用時を通じて僅か
な隙間を通って蒸発消失し易い除去液の喪失を、フラン
ジ内可撓空洞に蓄えた除去液で容器内綿状体に補給する
事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例断面図。
【図2】他の実施例断面図。
【図3】実施例斜視図。
【図4】他の実施例斜視図。
【図5】実施例分解図。
【図6】指保護鞘の鉛直断面図。
【図7】他の指保護鞘鉛直断面図。
【図8】図6、図7のA−A断面図。
【図9】図6,7のB−B断面図。
【図10】図6,7のC−C断面図。
【図11】図2のD−D断面図。
【図12】空洞にした除去液を補給する時の断面図。
【符号の説明】
1 爪エナメル除去器 2 有底筒状容器 2A 容器開口部 3 螺子部 4 軸受 5 容器蓋 7 指保護鞘 7A 指挿入孔 7B 爪露出窓 7C 指保護鞘先端部 7D 支持軸 7E,7F 窓枠フランジ 8 フランジ張出部(パッキング部) 8A フランジ 9 空洞(除去液タンク) 9A 隔壁 10 綿状体 20 指 21 爪 22 親指 23 人差指 30 除去液 40 注射器 41 注射針 42 小孔 43 除去液インジェクション 50 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】除去液を含浸した綿状体を内壁面に沿って
    収容する略有底筒状容器と、上部開口端にそのフランジ
    部を回動可能に懸架され前記有底筒状容器内の底部に枢
    着される下端部付近から上方に向って開口する爪露出窓
    を備える有底筒状もしくは底方向に向かってすぼまる有
    底異形中空円錐管状の指保護鞘と、該上部開口端付近の
    螺子部で螺着される逆U字型断面の容器蓋とを備えてな
    る爪エナメル除去器。
  2. 【請求項2】指保護鞘が、おおよそヒトの手指もしくは
    足指の最大公約数的断面の連続体である内腔部を有する
    弾性プラスチックおよび/もしくはゴム製の指保護鞘で
    ある請求項1に記載の爪エナメル除去器。
  3. 【請求項3】除去液が、溶剤および/もしくは液状洗剤
    と水でなる除去液である請求項1ないし2に記載の爪エ
    ナメル除去器。
  4. 【請求項4】指保護鞘の弾性プラスチックおよび/もし
    くはゴム製フランジ部内に環状もしくは部分環状の空洞
    を備える請求項1ないし2に記載の爪エナメル除去器。
  5. 【請求項5】環状もしくは部分環状の空洞内に、予め除
    去液を内蔵させ、指の外拡加圧運動により空洞の下方に
    設けられた小孔より該除去液を容器内の線状体に供給可
    能とした請求項1ないし4に記載の爪エナメル除去器。
  6. 【請求項6】小孔が注射針によって穿設された自動閉止
    型小孔である請求項5に記載の爪エナメル除去器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030095172A (ko) * 2002-06-06 2003-12-18 스미에 구로카와 손톱 에나멜 제거기
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