JP3753971B2 - 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 - Google Patents
新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3753971B2 JP3753971B2 JP2001351035A JP2001351035A JP3753971B2 JP 3753971 B2 JP3753971 B2 JP 3753971B2 JP 2001351035 A JP2001351035 A JP 2001351035A JP 2001351035 A JP2001351035 A JP 2001351035A JP 3753971 B2 JP3753971 B2 JP 3753971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- imidazol
- compound
- group
- dihydro
- pyrrolo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- ZVUVYZDQKCHMGQ-UHFFFAOYSA-N COc(cc1)cc2c1[s]c(C1(c3cnc[n]3CC1)O)c2 Chemical compound COc(cc1)cc2c1[s]c(C1(c3cnc[n]3CC1)O)c2 ZVUVYZDQKCHMGQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OTHVQCGHQLTRNU-UHFFFAOYSA-N OC1(c2cnc[n]2CC1)c1cc(-c(cc2)ccc2F)ccc1 Chemical compound OC1(c2cnc[n]2CC1)c1cc(-c(cc2)ccc2F)ccc1 OTHVQCGHQLTRNU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- JGPJQXFFCVHRIM-UHFFFAOYSA-N OC1(c2cnc[n]2CCC1)c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1F Chemical compound OC1(c2cnc[n]2CCC1)c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1F JGPJQXFFCVHRIM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D233/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
- C07D233/54—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D233/64—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms, e.g. histidine
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/08—Drugs for disorders of the urinary system of the prostate
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P15/00—Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P5/00—Drugs for disorders of the endocrine system
- A61P5/24—Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones
- A61P5/28—Antiandrogens
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D471/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
- C07D471/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D471/04—Ortho-condensed systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D487/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D487/04—Ortho-condensed systems
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Endocrinology (AREA)
- Diabetes (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Reproductive Health (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬とりわけステロイドC17,20リアーゼ阻害作用を有する新規縮合イミダゾール誘導体とその塩またはそのプロドラッグ、およびそれを含んでなる医薬組成物に関する。また本発明は、新規縮合イミダゾール誘導体の光学異性体混合物から光学活性体を光学分割剤を用いて製造する方法、およびその過程で生成するジアステレオマー塩に関する。さらに本発明は新規イミダゾールまたは縮合イミダゾール誘導体の光学活性体を効率良く合成する不斉合成法に関する。
【0002】
【従来の技術】
性ホルモンであるアンドロゲンやエストロゲンは細胞の分化・増殖をはじめとして多彩な生理活性を有している。一方、ある種の疾患ではアンドロゲンやエストロゲンが増悪因子として作用することが明らかになっている。生体内におけるアンドロゲンの生合成においてステロイドC17,20リアーゼがその最終段階に関与していることが知られている。すなわち、ステロイドC17,20リアーゼは、コレステロールから生成する17−ヒドロキシプレグネノロンおよび17−ヒドロキシプロゲステロンを基質として、デヒドロエピアンドロステロンおよびアンドロステンジオンを生成する。従って、ステロイドC17,20リアーゼを阻害する薬剤は、アンドロゲンの生成を抑制するとともにアンドロゲンを基質として合成されるエストロゲンの生成を抑制し、アンドロゲンやエストロゲンを憎悪因子とする疾患の予防および治療薬として有用である。アンドロゲンまたはエストロゲンが憎悪因子となる疾患としては、例えば、前立腺癌、前立腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早熟症、乳癌、子宮癌、卵巣癌、乳腺症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、多曩胞性卵巣症候群等が挙げられる。
【0003】
すでにステロイドC17,20リアーゼ阻害剤としてステロイドタイプの化合物および非ステロイドタイプの化合物が知られている。ステロイドタイプの化合物は、例えば、WO92/15404、WO93/20097、EP−A288053、EP−A413270等に開示されている。非ステロイドタイプの化合物としては、例えば、特開昭64−85975に(1H−イミダゾール−1−イル)メチル置換ベンズイミダゾール誘導体、WO94/27989、WO96/14090およびWO97/00257にカルバゾール誘導体、WO95/09157にアゾール誘導体、US5,491,161に1H−ベンズイミダゾール誘導体、WO99/18075にジヒドロナフタレン誘導体が示されている。
【0004】
一方、一般的に、医薬の有効成分として含められる化合物に光学異性体が存在する場合、光学異性体間で薬理作用や体内動態が異なる場合がある。このような場合、活性の増強、ひいては投与量の削減、または好ましくない副作用を回避する等の目的を持って光学活性体の一方のみを有効成分として利用する。このために光学活性体を選択的かつ効率よく製造する手段が求められており、最も簡便な方法としては光学活性なカラム充填剤を用いた液体クロマトグラフィーによってラセミ体を光学分割する方法が知られている。また目的化合物が塩基性、または酸性化合物であるときは光学活性な酸またはアミンとの酸−塩基反応によりジアステレオマー塩を形成し、相互の物性の差を利用してこれを分離することからなる光学分割法が比較的容易に高い光学純度を達成でき、大量製造が可能であることから工業的手法の一つとして知られている。
ここで用いられる光学活性な酸やアミンは光学分割剤として多くのものが報告されている。酸性光学分割剤としての酒石酸モノアニリド類もその一つであり、多くの塩基性化合物の光学分割に有効であることが知られている。(J. Org. Chem., 33, 3993 (1968)、特開昭50−41870、特開昭51−54566、特開昭61−7238、特開平4−108773、特開平5−32620、特開平6−100502、特開平6−107602、特開平6−107604等)。酒石酸モノアニリド誘導体は、例えば、J. Am. Chem. Soc., 70, 1352 (1948)、J. Org. Chem., 33, 3993 (1968)、特開平10−218847、特開2001−89431等に記載された方法によって調製できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
現在まで、医療の場で使用できるステロイドC17,20リアーゼ阻害剤はまだ得られておらず、医薬として有用性の高いステロイドC17,20リアーゼ阻害剤の早期開発が期待されている。本発明の目的は、医薬として有用性の高いステロイドC17,20リアーゼ阻害剤の提供ならびに当該阻害剤の有効成分として有用な化合物を提供することにある。また本発明の別の目的は、より効果の期待できる光学純度の高い化合物をその光学異性体混合物から効率よく分離する方法であり、かかる分離により得られる光学活性体の提供にある。さらに、本発明の目的は、所望の光学異性体を効率良く合成する方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、優れたステロイドC17,20リアーゼ阻害剤を見いだすために鋭意研究を重ねた結果、式(I)で示す化合物がその特異な化学構造に基づいて予想外にも優れた医薬用途、特に優れたステロイドC17,20リアーゼ阻害活性を有しており、しかも毒性が少なく医薬品として優れた性質を有していることを見出した。さらに、光学活性な酸を用いて式(I)化合物の光学異性体混合物からその光学活性体を分離する方法を見出した。これらの知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
【0007】
[1]式:
【0008】
【化25】
【0009】
(式中、nは1ないし3の整数を示し、Arは置換基を有していてもよい芳香環を示す。)で表される化合物もしくはその塩。
[2]Arが置換基を有していてもよい単環もしくは二環性芳香族縮合環である上記[1]記載の化合物。
[3]Arが置換されていてもよく、環構成原子として0ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10個の原子から構成され炭素原子で結合する芳香環である上記[1]記載の化合物。
[4]Arが式:
【0010】
【化26】
【0011】
(式中、m1は1ないし4の整数を、m2は0ないし3の整数を示し、R1およびR2は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)で表される基、式:
【0012】
【化27】
【0013】
(式中、m3は1ないし5の整数を、m4は0ないし4の整数を示し、R3およびR4は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)で表される基または式:
【0014】
【化28】
【0015】
(式中、m5は1ないし4の整数を示し、R5は水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)で表される基である上記[1]記載の化合物。
[5]Arが式:
【0016】
【化29】
【0017】
(式中、R6およびR7は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子または低級アルキル基を示す)で表される基または、式:
【0018】
【化30】
【0019】
(式中、m4は0ないし4の整数を示し、R3およびR4は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)で表される基である上記[1]記載の化合物。
[6]Arが式:
【0020】
【化31】
【0021】
(式中、R6およびR7は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子または低級アルキル基を示す)で表される基である上記[1]記載の化合物。
[7]式(I)で表される化合物が、以下の化合物よりなる群より選択されるものである、上記[1]記載の化合物:
(±)−7−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(±)−N−エチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−イソプロピル−2−ナフタミド、および
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド。
[8]立体配置がS配置のエナンチオマーである上記[1]記載の化合物。
[9]立体配置がR配置のエナンチオマーである上記[1]記載の化合物。
[10]式(I)で表される化合物が、以下の化合物よりなる群より選択されるものである、上記[1]記載の化合物:
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、および
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド。
【0022】
[11]式(I)で表される化合物が、以下の化合物よりなる群より選択されるものである、上記[1]記載の化合物:
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、および
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド。
[12]上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物のプロドラッグ。
[13]上記[1]〜[12]のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
[14]ステロイドC17,20リアーゼ阻害剤である上記[13]記載の医薬組成物。
[15]抗腫瘍剤である上記[13]記載の医薬組成物。
[16]乳癌または前立腺癌の予防・治療剤である上記[13]記載の医薬組成物。
[17]上記[1]〜[12]のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラッグを有効成分として含有し、且つLHRH受容体調節薬と併用することを特徴とするアンドロゲン低下剤。
[18]式:
【0023】
【化32】
【0024】
[式中、nは1ないし3の整数を示す]で表される化合物またはその塩と、式:
【0025】
【化33】
【0026】
[式中、Xは脱離基を示し、Arは置換基を有していてもよい芳香環を示す]で表される化合物またはその塩とを金属あるいは金属化合物の存在下反応させることを特徴とする式:
【0027】
【化34】
【0028】
(式中、各記号は前記と同意義である)で表される化合物またはその塩の製造法。
[19]式:
【0029】
【化35】
【0030】
[式中、X’は水素原子または脱離基を示し、Arは置換基を有していてもよい芳香環を示す]で表される化合物またはその塩を、金属化合物または金属と反応させ、次いで、式:
【0031】
【化36】
【0032】
[式中、nは1ないし3の整数を示す]で表される化合物またはその塩と反応させることを特徴とする式:
【0033】
【化37】
【0034】
(式中、各記号は前記と同意義である)で表される化合物またはその塩の製造法。
[20]式:
【0035】
【化38】
【0036】
[式中、nは1ないし3の整数を示し、m1は1ないし4の整数を、m2は0ないし3の整数を示し、R1およびR2は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。*印は不斉炭素の位置を示す]で表される化合物の光学異性体混合物を、式:
【0037】
【化39】
【0038】
[式中、R9は同一または異なって、水素原子、C1-3のアルキル基、C1-3のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子を示し、ベンゼン環上の任意の位置に置換され、m6は0ないし3の整数を示す。*印は不斉炭素の位置を示す]で表される化合物の光学活性体と作用させてジアステレオマー塩を生成し、得られたジアステレオマー塩を分離し、次いで式(I−1)化合物の光学活性体を単離することを特徴とする光学活性を有する式(I−1)化合物またはその塩を製造する方法。
【0039】
[21]式(IV)化合物が、下記式:
【0040】
【化40】
【0041】
[式中、*印は不斉炭素の位置を示す]で表されるタートラニル酸である、上記[20]記載の方法。
[22]式(I−1)で示される光学異性体の混合物が下記式:
【0042】
【化41】
【0043】
(式中、nは1ないし3の整数を示し、R6およびR7は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子または低級アルキル基を示す。*印は不斉炭素の位置を示す)で表されるものである、上記[20]記載の方法。
[23]式(I−1)化合物と式(IV)化合物とのジアステレオマー塩。
[24]式(I−2)化合物と式(IV)化合物とのジアステレオマー塩。
[25]6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと光学活性なタートラニル酸とのジアステレオマー塩。
[26](+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸との塩。
[27]式(I−1)化合物の光学活性体を有効成分として含有する医薬組成物。
[28]式:
【0044】
【化42】
【0045】
(式中、Rは保護基を示し、Arは置換基を有していてもよい芳香環を示す)で表される化合物またはその塩と式:
【0046】
【化43】
【0047】
(式中、Yはハロゲン原子を、R’は炭素数1ないし6の低級アルキル基またはアリールアルキル基を示す)で表される化合物とを不斉配位子の存在下に反応させることを特徴とする式:
【0048】
【化44】
【0049】
(式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される光学活性な化合物の製造法。[29]不斉配位子がキナアルカロイドである、上記[28]記載の製造法。
[30]式:
【0050】
【化45】
【0051】
(式中、R6およびR7は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子または低級アルキル基を、Rは保護基を示す)で表される化合物またはその塩。
【0052】
[31]式:
【0053】
【化46】
【0054】
(式中、R6およびR7は同一または異なってそれぞれ独立して水素原子または低級アルキル基を、Rは保護基を、R’は炭素数1ないし6の低級アルキル基またはアリールアルキル基を示す)で表される化合物またはその塩。
[32]式:
【0055】
【化47】
【0056】
(式中、Rは保護基を、Qは脱離基を、Arは置換基を有していてもよい芳香環を示す)で表される化合物またはその塩を閉環反応に付すことを特徴とする式:
【0057】
【化48】
【0058】
(式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される化合物またはその塩の製造法。
【0059】
本明細書中、各式中の各記号の定義は次の通りである。
nは1ないし3の整数であるが、1であるのが好ましい。
m1は1ないし4の整数であるが、1または2であるのが好ましく、特に1であるのが好ましい。
m2は0ないし3の整数であるが、0または1であるのが好ましく、特に0であるのが好ましい。
m3は1ないし5の整数であるが、1ないし3であるのが好ましく、特に1であるのが好ましい。
m4は0ないし4の整数であるが、0または1であるのが好ましく、特に0であるのが好ましい。
m5は1ないし4の整数であるが、1または2であるのが好ましく、特に1であるのが好ましい。
m6は0ないし3の整数であるが、0または1であるのが好ましく、特に0であるのが好ましい。
【0060】
R1、R2、R3、R4およびR5で示される置換基を有していてもよい水酸基としては、無置換の水酸基の他たとえば低級アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-4アルコキシ基)、低級アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ等C1-4アルカノイルオキシ)、置換基を有していてもよいカルバモイルオキシ(例、無置換のカルバモイルオキシの他たとえばメチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ、エチルメチルカルバモイルオキシ等1または2個のC1-4アルキル基で置換されたカルバモイルオキシ)等が挙げられる。
R1、R2、R3、R4およびR5で示される置換基を有していてもよいチオール基としては、無置換のチオール基の他たとえば低級アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ等のC1-4アルキルチオ基)、低級アルカノイルチオ(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ等C1-4アルカノイルチオ)等が挙げられる。
R1、R2、R3、R4およびR5で示される置換基を有していてもよいアミノ基としては、無置換のアミノ基の他たとえば低級アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ等のC1-4アルキルアミノ基)、ジ低級アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジC1-4アルキルアミノ)、C1-4アルカノイルアミノ(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ等)等が挙げられる。
R1、R2、R3、R4およびR5で示されるアシル基としては、たとえばアルカノイル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオニル等のC1-6アルカノイル)、アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル等のC1-4アルキルスルホニル)、アロイル基(例、ベンゾイル、トルオイル、ナフトイル等)、置換基を有していてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル等のモノ−またはジ−C1-10アルキルカルバモイル基、たとえばフェニルカルバモイル、ジフェニルカルバモイル等のモノ−またはジ−C6-14アリールカルバモイル基、たとえばベンジルカルバモイル、ジベンジルカルバモイル等のモノ−またはジ−C7-16アラルキルカルバモイル基等)、置換基を有していてもよいスルファモイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル等のモノ−またはジ−C1-10アルキルスルファモイル基、たとえばフェニルスルファモイル、ジフェニルスルファモイル等のモノ−またはジ−C6-14アリールスルファモイル基、たとえばベンジルスルファモイル、ジベンジルスルファモイル等のモノ−またはジ−C7-16アラルキルスルファモイル基等)等が挙げられる。
R1、R2、R3、R4およびR5、ならびにYで示されるハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
R1、R2、R3、R4およびR5で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば鎖式炭化水素基または環式炭化水素基等が挙げられる。
【0061】
該鎖式炭化水素基としては例えば、炭素数1ないし10の直鎖状または分枝状鎖式炭化水素基等を示し、具体的には、例えばアルキル基、アルケニル基等が挙げられる。これらの中で特にアルキル基が好ましい。該「アルキル基」としては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル等のC1-10アルキル基等が挙げられるが、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等)が好ましい。該「アルケニル基」としては、例えばビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル等のC2-10アルケニル基等が挙げられるがC2-6アルケニル基(例えば、ビニル、1−プロペニル、アリル等)が好ましい。該「アルキニル基」としては、例えばエチニル、1−プロピニル、プロパルギル等のC2-10アルキニル基等が挙げられるが、C2-6アルキニル基(例えば、エチニル等)が好ましい。
該環式炭化水素基としては例えば、炭素数3ないし18の環式炭化水素基、具体的には、例えば、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。
該「脂環式炭化水素基」としては、例えば3ないし10個の炭素原子から構成される単環式または縮合多環式の基、具体的にはシクロアルキル基、シクロアルケニル基およびこれらとC6-14アリール基(例えば、ベンゼン等)等との2または3環式縮合環等が挙げられる。該「シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3-6シクロアルキル基等が、該「シクロアルケニル基」としては、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等C3-6シクロアルケニル基等が挙げられる。
該「芳香族炭化水素基」としては、例えば6ないし18個の炭素原子から構成される単環式芳香族炭化水素基、縮合多環式芳香族炭化水素基等が挙げられ、具体的には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、2−アンスリル等のC6-14アリール基が挙げられ、C6-10アリール基(例えば、フェニル等)等が好ましい。
【0062】
該「置換基を有していてもよい炭化水素基」中の「鎖式炭化水素基」が有していてもよい置換基としては、特に限定されないが、例えばハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、アシルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、オキソ基、アルキルカルボニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基等が挙げられる。これらの置換基は、「鎖式炭化水素基」上に化学的に許容される範囲において置換され、その置換基の置換基数は1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。ただし、置換基の数が2個以上の場合は同一または相異なっていてもよい。
【0063】
該「置換基を有していてもよい炭化水素基」中の「環式炭化水素基」が有していてもよい置換基としては、特に限定されないが、例えばハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、モノ−またはジ−アルキルアミノ基、アシルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルキニルカルボニル基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基等が挙げられる。これらの置換基は、「環式炭化水素基」上に化学的に許容される範囲において置換され、その置換基の置換基数は1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。ただし、置換基の数が2個以上の場合は同一または相異なっていてもよい。
【0064】
該「ハロゲン原子」としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。該「アルコキシ基」としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等のC1-10アルコキシ基等が挙げられる。該「アシルオキシ基」としては、例えばホルミルオキシ、C1-10アルキル−カルボニルオキシ(例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ等)等が挙げられる。該「アルキルチオ基」としては、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ等のC1-10アルキルチオ基等が挙げられる。該「アルキルスルホニル基」としては、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル等のC1-10アルキルスルホニル基等が挙げられる。該「アシルアミノ基」としては、例えばホルミルアミノ、ジホルミルアミノ、モノ−またはジ−C1-10アルキル−カルボニルアミノ(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ジアセチルアミノ等)等が挙げられる。該「モノ−またはジ−アルキルアミノ基」としては、上述の低級アルキルアミノやジ低級アルキルアミノと同様のものが例示される。該「アルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル等のC1-10アルコキシカルボニル基等が挙げられる。該「アルキルカルボニル基」としては、例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル等のC1-10アルキルカルボニル基等が挙げられる。該「アルキニルカルボニル基」としては、例えばエチニルカルボニル、1−プロピニルカルボニル、2−プロピニルカルボニル等のC3-10アルキニルカルボニル基等が挙げられる。該「シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3-10シクロアルキル基等が挙げられる。該「アリール基」としては、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-14アリール基等が挙げられる。該「芳香族複素環基」としては、例えば炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄から選ばれたヘテロ原子を1または2種、好ましくは1ないし4個含む1ないし3環式芳香族複素環基等が挙げられる。具体的には、たとえばチエニル、ピリジル、フリルピラジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、テトラゾリル、キノリル、インドリル、イソインドリル等が挙げられる。該「アルキル基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル等のC1-10アルキル基等が挙げられる。
【0065】
前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基は更に下記に示されるような置換基を、化学的に許容される範囲において1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していてもよい。このような置換基としては例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等)、水酸基、C1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ等)が挙げられる。
【0066】
R6およびR7で示される低級アルキル基としては、例えば、炭素数1ないし4の直鎖状、分枝状または環状のアルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル等が挙げられる。
R9で示されるC1-3アルキル基としては、例えば炭素数1ないし3の直鎖状または分枝状のアルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル等が挙げられる。
R9で示されるC1-3アルコキシ基としては、例えば炭素数1ないし3の直鎖状または分枝状のアルコキシ基を示し、具体的にはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ等が挙げられる。
【0067】
Rで示されるイミダゾール環の保護基としては、例えばアミノ基の保護基が挙げられ、具体的にはホルミル、それぞれ置換基を有していてもよい、C7-10アラルキルオキシメチル(例えば、ベンジルオキシメチル等)、C1-6アルキルカルボニルオキシメチル(例えば、tert−ブチルカルボニルオキシメチル等)、C6-12アリールスルホニル(例えば、p−トルエンスルホニル等)、ジC1-4アルキルアミノスルホニル、トリチル等が用いられる。好ましくはベンジルオキシメチル基およびトリチル基である。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニトロ基等が用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0068】
R’で示される炭素数1ないし6の低級アルキル基としては、例えば、炭素数1ないし6の直鎖状、分枝状または環状のアルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル等が挙げられる。
【0069】
R’で示されるアリールアルキル基としては、例えばベンジル等が挙げられる。
【0070】
Xで示される脱離基としては、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、アルキルまたはアリールスルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等)等が挙げられる。
Qで示される脱離基としては上記Xで示したものと同様のものが例示される。
【0071】
Arで示される置換基を有していてもよい芳香環とは、1またはそれ以上の置換基を有していてもよい単環もしくは二環性芳香族縮合環等が例示される。また、置換されていてもよく、環構成原子として0ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10個の原子から構成される芳香環(ここで該芳香環はヘテロ原子ではなく炭素原子で式(I)中の縮合イミダゾール環と結合している)も、Arとして好適に例示される。
Arで示される置換基を有していてもよい芳香環における置換基としては、置換基を有していもよい水酸基、置換基を有していもよいチオール基、置換基を有していてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基が挙げられる。該「置換基を有していてもよい水酸基」、該「置換基を有していてもよいアミノ基」、該「アシル基」、該「ハロゲン原子」および該「置換基を有していてもよい炭化水素基」としては、それぞれ上記R1、R2、R3、R4およびR5で例示されたものが挙げられる。
【0072】
式(I)中、Arとしては式(1)で表される基および式(2)で表される基が好ましく、式(1)で表される基が特に好ましい。式(1)で表される基のなかでは式(1−1)で表される基がより好ましく、また式(1−1)で表される基中、R6およびR7の双方がいずれも水素原子であるもの、一方が水素で他方がメチル基またはエチル基であるものが特に好ましい。
式(2)で表される基のなかでは式:
【0073】
【化49】
【0074】
(式中、各記号は前記と同意義である)で表される基がより好ましく、式(2−1)で表される基の中では、m4が0でR3がハロゲン原子であるものが特に好ましい。
【0075】
本発明の化合物(I)の好ましい具体例としては次の化合物が挙げられる。
(±)−7−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(±)−N−シクロプロピル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(±)−N−エチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(±)−N−シクロブチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−イソプロピル−2−ナフタミド、
(±)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(+)−7−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−7−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(+)−N−シクロプロピル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(+)−N−エチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(+)−N−シクロブチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−イソプロピル−2−ナフタミド、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(−)−7−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(−)−N−シクロプロピル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(−)−N−エチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(−)−N−シクロブチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−イソプロピル−2−ナフタミド、および
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド。
【0076】
本発明の式(I)で表される化合物は、塩を形成していてもよく、該塩としては酸付加塩、例えば無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩等)、有機酸塩(例えば、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等)等が挙げられる。
尚、一般式(I)で表される化合物またはその塩は水和物であってもよく、いずれも本発明の範囲内である。以下、塩、水和物も含め化合物(I)と称する。
【0077】
化合物(I)のプロドラッグとは、生体内において酵素や胃酸等による反応によりステロイドC17,20リアーゼ阻害作用を有する化合物(I)に変換する化合物をいう。
化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のイミダゾール窒素がアシル化またはアルキル化された化合物(例、ジメチルアミノスルホニル化、アセトキシメチル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、ベンジルオキシメチル化された化合物等);化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、リン酸化、硫酸化、ホウ酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等)等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって製造することができる。
化合物(I)のプロドラッグはそれ自身であっても、薬理学的に許容される塩であってもよい。このような塩としては、化合物(I)のプロドラッグがカルボキシル基等の酸性基を有する場合、無機塩基(例、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、亜鉛、鉄、銅等の遷移金属等)や有機塩基(例、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン等の有機アミン類、アルギニン、リジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸類等)等との塩が挙げられる。
【0078】
化合物(I)のプロドラッグがアミノ基等の塩基性基を有する場合、無機酸や有機酸(例、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、炭酸、重炭酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸等との塩が挙げられる。
また、化合物(I)のプロドラッグは水和物および非水和物のいずれであってもよい。
分子内に1ないしそれより多い不斉炭素を有するが、これら不斉炭素に関しR配置、S配置のいずれも本発明に包含される。
化合物(I)としては、水酸基が結合した炭素原子の絶対配置がS配置である化合物が好ましい。
【0079】
本明細書全体において各一般式で表される化合物において、塩基性基または酸性基を有する化合物はそれぞれ酸付加塩との塩または塩基との塩を形成しうる。これらの酸付加塩および塩基との塩は前記化合物(I)で述べたものと同様のものが挙げられる。以下それぞれの式で表される化合物はその塩を含めて化合物(式の符号)と略す。例えば式(II)で表される化合物およびその塩を単に化合物(II)という。
【0080】
化合物(I)は、例えば以下に示される方法等によって製造される。
原料化合物及び合成中間体は、遊離体のほか化合物(I)と同様の塩として用いてもよく、また反応混合液のまま、あるいは公知の手段に従って単離した後に反応に供してもよい。
【0081】
【化50】
【0082】
[式中、Mは金属またはその塩を示し、他の記号は前記と同意義である。]
Mで示される金属としてはリチウムまたはマグネシウム等が挙げられ、金属塩としては例えばマグネシウムクロリド、マグネシウムブロミド等の金属ハライド等が挙げられる。
X’で示される脱離基としては、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、アルキルまたはアリールスルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等)等が挙げられる。
化合物(III’)をアルキルリチウム等の金属化合物またはマグネシウム等の金属と反応させて有機金属化合物(III’’)に変換した後、化合物(II)と反応させることにより化合物(I)を得ることができる。
【0083】
本反応で用いられるアルキルリチウムとしてはn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等のC1-4アルキルリチウムが挙げられ、特にn−ブチルリチウムが好ましい。本反応で用いられるアルキルリチウムの量は原料化合物(III’)1当量に対して1ないし2当量、好ましくは1ないし1.2当量である。反応温度は−120℃から0℃、好ましくは−100℃から−20℃である。反応溶媒としてはTHF、トルエン等が好ましい。X’がハロゲン原子の場合はマグネシウムを反応させグリニヤール試薬(III’’)を得た後化合物(II)と反応させることができる。化合物(III’)に対してマグネシウムを反応させる場合、反応温度は−40℃から60℃、好ましくは−20℃から40℃である。反応時間は5分から20時間程度である。
本反応においてアルキルリチウムで化合物(III’’)を生成させる際、2−ブロモベンゼントリフルオリドにアルキルリチウムを作用させて得られるアニオン(ベンゼントリフルオリドアニオン)を存在させることにより反応収率を向上させることができる。
【0084】
化合物(II’)は例えば以下の方法で合成することができる。
【0085】
【化51】
【0086】
[式中、Rは保護基(例、トリチル基)、Qは脱離基(例、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等)を示す。]
工程Aは酢酸エチルをリチウムジイソプロピルアミドで処理して得られるリチウム塩(VI)と化合物(Va)を反応させ化合物(Vb)を得る工程である。反応温度は−80℃から−40℃、好ましくは−80℃から−60℃である。エステル部分を還元後、二酸化マンガン等の酸化剤により化合物(Vd)に導くことができる。さらにアルコールをメタンスルホン酸エステル等の脱離基に変換したのち塩基存在下加熱処理により化合物(II’)を得ることができる。
【0087】
化合物(II’)は下記の方法でも得ることができる。
【0088】
【化52】
【0089】
文献(Cristiane Poupat ら, Tetrahedron vol. 56 (2000), pp.1837-1850)記載の化合物(Vf)を臭化水素酸処理によって化合物(Vg)に変換した後、塩基の処理によって化合物(II’)に導くことができる。塩基としてはピリジン、トリエチルアミン等が好ましい。反応温度は0℃から100℃、好ましくは30℃から70℃である。
【0090】
【化53】
【0091】
[Yはハロゲン原子(ヨウ素、臭素、塩素)、R’は炭素数1ないし6の低級アルキル基(例:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル基等)、アリールアルキル基(例:ベンジル基等)を示す。他は前記と同意義を示す。]工程Hは化合物(VII)にリチウム塩(VI)または有機亜鉛化合物(XI)を反応させ化合物(VIII)を得る工程である。リチウム塩(VI)を反応させる場合、反応温度は−80℃から0℃、好ましくは−60℃から−40℃である。化合物(VII)に有機亜鉛化合物(XI:Reformatsky試薬)を反応させて化合物(VIII)を得る場合、反応温度は−80℃から40℃、好ましくは−40℃から10℃である。Reformatsky試薬は文献(Alois Fu[ウムラウト]rstner, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1993, vol. 32, pp.164-189)記載の方法で調製できる。化合物(VIII)のエステル部分を還元すると化合物(IX)に導くことができる。本反応で用いられる還元剤としては水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム[Red−AlTM]等が挙げられる。反応温度は−40℃から30℃、好ましくは−20℃から0℃である。さらに化合物(IX)のアルコールをメタンスルホン酸エステル、ハロゲン(臭素、塩素等)等の脱離基に変換した化合物(X)に導いた後、塩基存在下または非存在下で加熱処理すると化合物(I−3)を得ることができる。本環化反応で用いられる塩基としてはトリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等が好ましい。反応温度は30℃から120℃、好ましくは50℃から80℃である。反応溶媒としてはトルエン、アセトニトリル、メタノール、エタノールやこれらの混合溶媒等が好ましい。
【0092】
【化54】
【0093】
工程Hにおいて、化合物(VII)と有機亜鉛化合物(XI)の反応を適当な不斉配位子の存在下で行うと光学活性な化合物(VIII’)を得ることができる。不斉配位子としては例えば光学活性アミノアルコール誘導体や光学活性アミン誘導体が挙げられる。光学活性アミノアルコール誘導体の具体例としてはシンコニン(cinchonine)、シンコニジン(cinchonidine)、キニジン(quinidine)、キニン(quinine)等のキナアルカロイド、N−メチルエフェドリン(N-methylephedrine)、ノルエフェドリン(norephedrine)、3−エキソ−(ジメチルアミノ)イソボルネオール、1−メチル−2−ピロリジンメタノール、1−ベンジル−2−ピロリジンメタノール、2−[ヒドロキシ(ジフェニル)メチル]−1−メチルピロリジン等が挙げられる。光学活性アミンとしてはスパルテイン(spartein)等が挙げられる。使用する不斉配位子を選択することによって所望の立体配置を有する化合物(VIII’)を得ることができる。光学活性な化合物(VIII’)は化合物(VIII)から化合物(I−3)への変換と同様な反応条件によって光学活性な化合物(I−3’)へ導くことができる。
上記反応の原料となる化合物(VII)は文献記載の方法(WO99−54309)で得ることができるが、化合物(III’)と化合物(XII)を反応させて一工程で得ることもできる。
【0094】
【化55】
【0095】
[式中、Zは置換アミノ基(例、ジメチルアミノ、N−メチル−N−メトキシアミノ、モルホリノ、ピペリジノ等)を示す。他は前記と同意義]
本反応は化合物(II)と化合物(III’)の反応と同様の条件で行うことができる。
【0096】
化合物(I)は光学活性カラム(例、CHIRALPAK AD、ダイセル化学工業製)を用いることにより効率よく光学分割することができる。また、光学活性な酸とのジアステレオマー塩を生成させ、溶解度の差を利用して所望の光学活性体を分離することができる。
【0097】
以下に、本発明の光学活性体を好適に分離する方法、即ち化合物(I)の光学活性体、特に式(I−1)で表される化合物の光学活性体の製造方法について詳細に述べる。本発明は光学分割剤として下記式(IV)の光学活性体を用いることを特徴とする。
【0098】
【化56】
【0099】
特に好ましくは、式(IV−1)で表されるタートラニル酸を用いる。
【0100】
【化57】
【0101】
光学分割剤として、タートラニル酸を用いた場合を例にとって説明する。
本発明で使用される分割剤タートラニル酸は、既知の方法、例えばJ. Am. Chem. Soc., 70, 1352 (1948)、 J. Org. Chem., 33, 3993 (1968)、特開平10−218847、特開2001−89431記載の方法、あるいは特開平10−218847記載の方法により、(−)−体、(+)−体いずれをも製造することができる。(−)−タートラニル酸、(+)−タートラニル酸いずれも分割剤として用いることができる。
光学活性なタートラニル酸による式(I)化合物、特に式(I−1)化合物の光学異性体混合物の光学分割は、例えば次のような操作により実施することができる。式(I)化合物、特に式(I−1)化合物の具体例として後述する実施例化合物、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドを例にとって説明する。本発明において光学異性体混合物とは、(+)−体、(−)−体を等量含むラセミ型混合物のみならず、いずれか一方の光学異性体を等量以上含む混合物をも包含するものである。
【0102】
まず適当な溶媒中で、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの光学異性体混合物および光学活性なタートラニル酸から、ジアステレオマー塩を形成させる。ここで析出する難溶性塩は、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドとタートラニル酸がモル比1:2塩を形成している。
(−)−タートラニル酸を分割剤として用いた場合、(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと難溶性塩を形成し、結晶として単離することができる。一方、(+)−タートラニル酸を分割剤として用いた場合は、(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドとの難溶性塩が析出し、これを除去した後の母液から、(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドを遊離型もしくは塩の形で単離することが可能である。
【0103】
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドに対するタートラニル酸の使用量は0.1〜4倍モル、好ましくは1〜2倍モルである。またこの時、分割剤と併せて当該モル比となる様に、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸等の有機酸を共存させてもよい。
【0104】
用いる溶媒としては、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドおよびタートラニル酸を溶解し、これらの化合物を化学的に変化せしめることなく、かつ生成するジアステレオマー塩の一方が難溶性であるものがよい。例えば、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトン、2−ブタノン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、ペンタン、ヘキサン等の炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等が挙げられ、これらを単独または、2種以上を混合して用いることができる。その使用量は、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドに対して通常1〜500倍量、好ましくは1〜200倍量である。温度は通常15℃以上、使用する溶媒の沸点以下の範囲であればよい。
【0105】
ジアステレオマー塩形成後、冷却あるいは濃縮することで、一方の塩を晶出させることができる。条件によっては、冷却・濃縮と言った操作なしに、室温下で放置することにより、容易に難溶性塩が析出する場合もある。
【0106】
晶出したジアステレオマー塩は濾過、遠心分離等の通常の固液分離法により容易に分離することができる。また分離したジアステレオマー塩の結晶は、必要に応じて再結晶等それ自体公知の方法により、純度を高めることができる。また難溶性塩を分離した母液から、光学活性体を遊離型もしくは塩の形で単離することも可能である。
【0107】
このようにして得られた塩の分解には公知のいかなる方法を用いても良く、例えば水性溶液中、アルカリまたは酸で処理することで目的を達することができる。通常は水酸化ナトリウム水溶液や炭酸水素ナトリウム水溶液等水性塩基で処理し、遊離した光学活性6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドを、例えば濾過や遠心分離といった固液分離法、あるいは有機溶媒等による抽出操作により得ることができる。塩基処理は通常−10℃から25℃程度で行い、使用する塩基量は塩に対し、1から5モル倍である。かかる塩基濃度は1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%である。
【0108】
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドを分離した後の塩基性水層を塩酸、硫酸といった酸を用いて酸性にすることにより、分割剤として用いた光学活性タートラニル酸を回収し、それを再使用することも可能である。
【0109】
上記の方法と同様にして、6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド以外の式(I)化合物、特に式(I−1)化合物を、タートラニル酸等の式(VI)で表される光学分割剤で処理することによって、光学活性体を製造することができる。
【0110】
本発明の化合物が、遊離の状態で得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体または他の塩に変換することもできる。
【0111】
かくして得られる化合物、ならびにそれらの光学活性体は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により反応溶液から単離、精製することができる。
【0112】
また、上記各反応において、反応に供される化合物またはその塩において、反応に関与しないアミノ基、カルボキシル基、水酸基に対して、保護基を用いてもよく、保護基の付加、除去は公知の手段により行うことができる。
アミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル、それぞれ置換基を有していてもよい、C1-6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル等)、フェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル等のフェニル−C1-4アルキルオキシ−カルボニル等)、トリチル、フタロイルまたはN,N−ジメチルアミノメチレン等が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニトロ基等が用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0113】
カルボキシル基の保護基としては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよい、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル等)、フェニル、トリチルまたはシリル等が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素等)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニトロ基等が用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
水酸基の保護基としては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよい、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル等)、フェニル、C7-10アラルキル(例えば、ベンジル等のフェニル−C1-4アルキル等)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル等)、フェニルオキシカルボニル、ベンゾイル、(C7-10アラルキルオキシ)カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル等のフェニル−C1-4アルキルオキシ−カルボニル等)、ピラニル、フラニルまたはシリル等が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素等)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル等)、フェニル、C7-10アラルキル(例えば、ベンジル等のフェニル−C1-4アルキル等)、ニトロ基等が用いられ、置換基の数は1ないし4個程度である。
【0114】
また、保護基の除去方法としては、それ自体公知またはそれに準じた方法が用いられるが、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウム等で処理する方法が用いられる。
化合物(I)は酸との塩を形成することにより安定な結晶として得ることができる。該塩は水に対する溶解度が高まり、経口吸収性も優れている。該酸としてはフマル酸、シュウ酸、リンゴ酸等の有機酸が好ましく、特にフマル酸が好ましい。
化合物(I)およびそのプロドラッグ(以下、両者をあわせて本発明の化合物ともいう)は医薬として優れた効果を有しており、特にステロイドC17,20リアーゼに対し優れた阻害活性を有する。本発明の化合物は毒性が低く、副作用も少ないので、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、イヌ、ネコ、サル、マウス、ラット等、特にヒト)に対して、例えば(i)アンドロゲンあるいはエストロゲン低下薬、(ii)アンドロゲンあるいはエストロゲンに関連する疾病、例えば(1)悪性腫瘍(例えば、前立腺癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌等)の原発癌、転移または再発、(2)それらの癌に伴う諸症状(例えば、痛み、悪液質等)、(3)前立腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、乳腺症、多曩胞性卵巣症候群等のような各種疾病の治療および予防薬として有用である。
本明細書において、アンドロゲンあるいはエストロゲンの低下薬とは、アンドロゲンの生成の抑制およびそれに続くエストロゲンの生成を抑制する(エストロゲンはアンドロゲンを基質として合成される)作用を有する医薬を意味する。
【0115】
本発明の化合物は、単剤で使用しても優れた効果を示すが、さらに他の医薬製剤および療法と併用することによって、その効果をより一層増強させることができる。併用剤および療法としては、例えば「性ホルモン剤(ホルモン系薬剤)」、「アルキル化剤」、「代謝拮抗剤」、「抗癌性抗生物質」、「植物アルカロイド」、「免疫療法剤」、「細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤」等(以下、併用薬物と略記する)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、併用に加え、本発明の化合物と他の併用が好ましい薬効(具体的には後述する種々の薬効)を有する化合物とを同一製剤に含めるように製し、合剤とすることもできる。
【0116】
該「性ホルモン剤」としては、例えば、ホスフェストロール、ジエチルスチルベストロール、クロロトリアニセリン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテロン、ダナゾール、アリルエストレノール、ゲストリノン、メパルトリシン、ラロキシフェン、オルメロキシフェン、レボルメロキシフェン、抗エストロゲン剤(例えば、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェン等)、ピル製剤、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチイミド、LHRH受容体調節薬[LH−RH受容体アゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリン、酢酸リュープロレリン等)、LH−RH受容体アンタゴニスト(例えば、ガニレリクス、セトロレリクス、アバレリクス等)]、ドロロキシフェン、エピチオスタノール、スルホン酸エチニルエストラジオール、アロマターゼ阻害薬(例えば、塩酸ファドロゾール、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、フォルメスタン等)、抗アンドロゲン薬(例えば、フルタミド、ビカルタミド、ニルタミド等)、5α−レダクターゼ阻害薬(例えば、フィナステリド、エプリステリド等)、副腎皮質ホルモン系薬剤(例えば、コルチゾール、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン等)、アンドロゲン合成阻害薬(例えば、アビラテロン等)、レチノイドおよびレチノイドの代謝を遅らせる薬剤(例えば、リアロゾール等)等が挙げられる。
【0117】
該「アルキル化剤」としては、例えば、ナイトロジェンマスタード、塩酸ナイトロジェンマスタード−N−オキシド、クロラムブチル、シクロフォスファミド、イホスファミド、チオテパ、カルボコン、トシル酸インプロスルファン、ブスルファン、塩酸ニムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ダカルバジン、ラニムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウム、トリエチレンメラミン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ピポブロマン、エトグルシド、カルボプラチン、シスプラチン、ミボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、アンバムスチン、塩酸ジブロスピジウム、フォテムスチン、プレドニムスチン、プミテパ、リボムスチン、テモゾロミド、トレオスルファン、トロフォスファミド、ジノスタチンスチマラマー、アドゼレシン、システムスチン、ビゼレシン等が挙げられる。
【0118】
該「代謝拮抗剤」としては、例えば、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、チオイノシン、メトトレキサート、エノシタビン、シタラビン、シタラビンオクフォスファート、塩酸アンシタビン、5−FU系薬剤(例えば、フルオロウラシル、テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、ガロシタビン、エミテフール等)、アミノプテリン、ロイコボリンカルシウム、タブロイド、ブトシン、フォリネイトカルシウム、レボフォリネイトカルシウム、クラドリビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、ピリトレキシム、イドキシウリジン、ミトグアゾン、チアゾフリン等が挙げられる。
【0119】
該「抗癌性抗生物質」としては、例えば、アクチノマイシンD、アクチノマイシンC、マイトマイシンC、クロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ピラルビシン、塩酸エピルビシン、ネオカルチノスタチン、ミスラマイシン、ザルコマイシン、カルチノフィリン、ミトタン、塩酸ゾルビシン、塩酸ミトキサントロン、塩酸イダルビシン等が挙げられる。
【0120】
該「植物アルカロイド」としては、例えば、エトポシド、リン酸エトポシド、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、テニポシド、パクリタキセル、ビノレルビン等が挙げられる。
【0121】
該「免疫療法剤(BRM)」としては、例えば、ピシバニール、クレスチン、シゾフィラン、レンチナン、ウベニメクス、インターフェロン、インターロイキン、マクロファージコロニー刺激因子、顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポイエチン、リンホトキシン、BCGワクチン、コリネバクテリウムパルブム、レバミゾール、ポリサッカライドK、プロコダゾール等が挙げられる。
【0122】
該「細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤」における、「細胞増殖因子」としては、細胞の増殖を促進する物質であればどのようなものでもよく、通常、分子量が20,000以下のペプチドで、受容体との結合により低濃度で作用が発揮される因子が挙げられ、具体的には、(1)EGF(epidermal growth factor)またはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、EGF、ヘレグリン(HER2リガンド)等〕、(2)インシュリンまたはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、インシュリン、IGF(insulin-like growth factor)−1、IGF−2等〕、(3)FGF(fibroblast growth factor)またはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、酸性FGF、塩基性FGF、KGF(keratinocyte growth factor)、 FGF-10等〕、(4)その他の細胞増殖因子〔例、CSF(colony stimulating factor)、EPO(erythropoietin)、IL−2(interleukin-2)、NGF(nerve growth factor)、PDGF(platelet-derived growth factor)、TGFβ(transforming growth factorβ)、HGF(hepatocyte growth factor)、VEGF(vascular endothelial growth factor)等〕等が挙げられる。
【0123】
該「細胞増殖因子の受容体」としては、上記の細胞増殖因子と結合能を有する受容体であればいかなるものであってもよく、具体的には、EGF受容体、HER2(ヘレグリン受容体)、インシュリン受容体、 IGF受容体、FGF受容体−1またはFGF受容体−2等が挙げられる。
【0124】
該「細胞増殖因子の作用を阻害する薬剤」としては、セツキシマブをはじめとするEGF受容体抗体、ハーセプチンをはじめとするHER2抗体等の細胞増殖因子およびその受容体に対する抗体、イレッサ(EGF受容体チロシンキナーゼ阻害薬)、TAK−165(HER2チロシンキナーゼ阻害薬)、GW2016(EGF受容体/HER2チロシンキナーゼ阻害薬)等のチロシンキナーゼ阻害薬および細胞増殖因子やその受容体の発現を抑制するリボザイム、アンチセンス医薬等が挙げられる。
【0125】
前記の薬剤の他に、L−アスパラギナーゼ、アセグラトン、塩酸プロカルバジン、プロトポルフィリン・コバルト錯塩、水銀ヘマトポルフィリン・ナトリウム、トポイソメラーゼI阻害薬(例、イリノテカン、トポテカン等)、トポイソメラーゼII阻害薬(例えば、ソブゾキサン等)、分化誘導剤(例、レチノイド、ビタミンD類等)、血管新生阻害薬、α−ブロッカー(例、塩酸タムスロシン等)等も用いることができる。
【0126】
また、本発明の化合物を投与する化学療法とともに、例えば除睾術を含む手術、温熱療法、放射線療法等の化学療法以外の療法を併用することもできる。
【0127】
特に、本発明の化合物はLHRH受容体調節薬(LHRHモジュレーター)[例えばLHRH受容体アゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリン、酢酸リュープロレリン等)あるいはLHRH受容体アンタゴニスト(例えば、ガニレリクス、セトロレリクス、アバレリクス等)]と併用することにより、より効果的に血中のアンドロゲンあるいはエストロゲンを除去することができる。
本発明の化合物はステロイドC17,20リアーゼに対する選択性が高く、CYP3A4等の薬物代謝酵素に影響を与えることなく血中アンドロゲン濃度を低下させる。また、CYP3A4等の薬物代謝酵素への影響は少ないことから併用薬の制限の少ない安全な薬剤として用いることができる。
【0128】
化合物(I)と併用薬物との併用に際しては、化合物(I)と併用薬物の投与時期は限定されず、化合物(I)と併用薬物とを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。併用薬物の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができる。
化合物(I)と併用薬物の投与形態は、特に限定されず、投与時に、化合物(I)と併用薬物とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、(1)化合物(I)と併用薬物とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、(3)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、化合物(I)→併用薬物の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)等が挙げられる。
【0129】
本発明において使用し得る医薬的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤;液状製剤における溶剤、分散剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として適宜適量配合される。また必要に応じて、常法にしたがって防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム等が挙げられる。増粘剤の好適な例としては、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合体等が挙げられる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油等が挙げられる。分散剤の好適な例としては、例えば、ツイーン(Tween)80、HCO 60、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子等が挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール等が挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコール等が挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸等が挙げられる。
【0130】
本発明の医薬製剤は、常法に従って製造することができ、製剤中の本発明の化合物の含有割合は通常0.1〜100%(w/w)である。具体例を以下に示す。
(1)錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤:
本発明の化合物に、例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤または滑沢剤等を添加して圧縮成型し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性を目的とするコーティングを行うことにより製造することができる。
【0131】
(2)注射剤:
本発明の化合物を、例えば分散剤、保存剤、等張化剤等と共に水性注射剤として、あるいはオリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油等の植物油、プロピレングリコール等に溶解、懸濁あるいは乳化して油性注射剤として成型することにより製造することができる。
【0132】
(3)座剤:
本発明の化合物を油性または水性の固状、半固状あるいは液状の組成物とすることにより製造される。このような組成物に用いる油性基剤としては、例えば、高級脂肪酸のグリセリド(例えば、カカオ脂、ウイテプゾル類等)、中級脂肪酸(例えば、ミグリオール類等)、あるいは植物油(例えば、ゴマ油、大豆油、綿実油等)等が挙げられる。水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体等が挙げられる。
これらの製剤における本発明の化合物の配合割合は、製剤の種類により異なるが、通常0.01〜50%配合される。
【0133】
前記医薬製剤における本発明の化合物の使用量は、選択される化合物、投与対象に選ばれる動物種、その投与回数等により変化するが、広範囲にわたって有効性を発揮する。例えば、成人の固形腫瘍患者(例えば、前立腺癌患者)に対して、本発明の医薬製剤を経口投与する場合の一日当たりの投与量は、本発明の化合物の有効量として、通常、約0.001ないし約500mg/kg体重、好ましくは、約0.1ないし約40mg/kg体重、さらに好ましくは、約0.5ないし約20mg/kg体重であるが、非経口投与の場合や他の抗癌剤と併用される場合は、一般にこれらの投与量より少ない値になる。しかし、実際に投与される化合物の量は、化合物の選択、各種製剤形態、患者の年齢、体重、性別、疾患の程度、投与経路、その投与を実施する期間および間隔等の状況によって決定されるものであり、医師の判断によって随時変更が可能である。
前記医薬製剤の投与経路は、種々の状況により特に制限されないが、例えば経口あるいは非経口経路で投与することができる。ここで使用される「非経口」には、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、皮内、点眼、脳内、直腸内、腟内および腹腔内等への投与を含む。
前記医薬製剤の投与期間および間隔は、種々の状況に応じて変更されるものであり、医師の判断により随時判断されるものであるが、分割投与、連日投与、間歇投与、短期大量投与、反復投与等の方法がある。例えば、経口投与の場合は、1日1ないし数回(特に1日2ないし3回)に分割して投与することが望ましい。また、徐放性の製剤として投与することや長時間かけて点滴静注することも可能である。
本発明はさらに下記の実施例、製剤例、試験例で詳しく説明されるが、これらの例は単なる実施であって本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【0134】
【実施例】
核磁共鳴スペクトル(1H−NMR)は内部標準としてテトラメチルシランを用いて日本電子株式会社JMTCO400/54(400 MHz)型装置(またはバリアン社Gemini−200(200 MHz)型装置)で測定し、δ値をppmで示した。実施例および参考例中の記号は以下の意味を有する。実施例中の略号は次の意味を有する。
s:シングレット,d:ダブレット,t:トリプレット,q:クワルテット,dd:ダブルダブレット,dt:ダブルトリプレット,dq:ダブルクワルテット,m:マルチプレット,br:幅広い,J:カップリング定数,室温(r.t.):0〜30℃,DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒドロフラン。
鏡像体過剰率(% ee)、ジアステレオマー過剰率(% de)は光学異性体分離カラムを用いる高速液体クロマトグラフィーにより測定した。
《高速液体クロマトグラフィー条件》
カラム;キラルパックAD(CHIRALPAK AD,ダイセル工業株式会社製)
移動相;ヘキサン/エタノール 50/50
流 速;0.5ml/min.
検 出;UV 254nm
温 度;r.t.
【0135】
参考例1
6−ブロモ−N−メチル−2−ナフタミドの製造
アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−2−ナフトエ酸(60.26g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(55.21g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(44.1g)をジメチルホルムアミド(960ml)に溶解した。氷冷撹拌下、N−エチルジイソプロピルアミン(37.23g)を加えた。さらにメチルアミンTHF溶液(2M;192ml)を加えて、室温で18時間撹拌した。反応混合物を撹拌中の水(8L)に注入し、析出物を濾取した。水、ジイソプロピルエーテルで順次洗浄後、五酸化リン存在下、70℃で乾燥することにより表題化合物(60.6g)を結晶性粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 3.04 (3H, s), 7.60 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.6Hz), 7.78 (2H, d, J=8.6Hz), 7.85 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.6Hz), 8.03 (1H, d, J=1.8Hz), 8.25 (1H, s).
IR (KBr): 3274, 1638, 1622, 1559, 1495, 1408, 1316, 1159 cm-1.
参考例2
6−ブロモ−N−シクロプロピル−2−ナフタミドの製造
アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−2−ナフトエ酸(1.01g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(0.92g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(0.735g;HOBt)をジメチルホルムアミド(16ml)に溶解した。氷冷撹拌下、N−エチルジイソプロピルアミン(0.62g)を加えた。さらにシクロプロピルアミン(0.37g)を加えて、室温で18時間撹拌放置した。反応混合物を酢酸エチル(0.15L)に注入し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を濃縮し、析出した結晶を濾取、乾燥し表題化合物(0.817g)を無色針状晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.64-0.73 (2H, m), 0.87-0.97 (2H, m), 2.90-3.02 (1H, m), 6.42 (1H, br s), 7.60 (1H, dd, J=2.0Hz, 8.8Hz), 7.77 (2H, d, J=8.8Hz), 7.82 (1H, dd, J=2.0Hz, 8.8Hz), 8.03 (1H, d, J=2.0Hz), 8.21 (1H, d, J=2.0Hz).
IR (KBr): 3254, 3061, 1632, 1618, 1541, 1491, 1318, 1138 cm-1.
【0136】
参考例3
6−ブロモ−N−シクロブチル−2−ナフタミドの製造
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(1.01g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(0.92g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(0.735g;HOBt)、ジメチルホルムアミド(16ml)、N−エチルジイソプロピルアミン(0.62g)、シクロブチルアミン(0.45g)を用いて参考例2と同様の反応を行い、表題化合物(0.89g)を無色針状晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.72-1.88 (2H, m), 1.90-2.15 (2H, m), 2.40-2.57 (2H, m), 4.56-4.76 (1H, m), 6.43 (1H, d, J=7.6Hz), 7.60 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 7.77 (2H, d, J=8.8Hz), 7.84 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 8.02 (1H, s), 8.23 (1H, s).
IR (KBr): 3264, 2976, 1634, 1620, 1557, 1491, 1319, 1186 cm-1.
参考例4
6−ブロモ−N−イソプロピル−2−ナフタミドの製造
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(1.01g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(0.92g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(0.735g)、ジメチルホルムアミド(16ml)、N−エチルジイソプロピルアミン(0.62g)、イソプロピルアミン(0.38g)を用いて参考例2と同様の反応を行い表題化合物(0.80g)を無色針状晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ:1.31 (6H, d, J=6.6Hz), 4.27-4.44 (1H, m), 6.09 (1H, d, J=7.8Hz), 7.60 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 7.78 (2H, d, J=8.8Hz), 7.84 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 8.03 (1H, d, J=1.8Hz), 8.22 (1H, s).
IR (KBr):3262, 2973, 1634, 1620, 1557, 1468, 1352, 1186 cm-1.
【0137】
参考例5
6−ブロモ−N−エチル−2−ナフタミドの製造
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(1.01g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(0.92g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(0.735g)、ジメチルホルムアミド(16ml)、N−エチルジイソプロピルアミン(1.45g)、エチルアミン塩酸塩(0.52g)を用いて参考例2と同様の反応を行い、表題化合物(0.67g)を無色針状晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ:1.30 (3H, t, J=7.3Hz), 3.56 (2H, dq, J=5.6Hz, 7.3Hz), 6.29 (1H, br s), 7.60 (1H, dd, J=2.0Hz, 8.8Hz), 7.77 (2H, d, J=8.8Hz), 7.85 (1H, dd, J=2.0Hz, 8.8Hz), 8.03 (1H, d, J=2.0Hz), 8.24 (1H, s).
IR (KBr): 3275, 2976, 1638, 1620, 1555, 1460, 1314, 1186 cm-1.
参考例6
エチル 3−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロパノエートの製造
アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(33.8ml)を脱水THF(445ml)に溶解し、氷冷(氷−食塩)撹拌下、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M;150ml)を0℃以下で加えて30分撹拌した。次いでドライアイス−アセトン浴で−70℃に冷却し、酢酸エチル(23.5ml)/脱水THF(60ml)溶液を−65℃以下で加えて1時間20分撹拌放置した。この反応混合物を−70℃に冷却した1−トリチル−4−ホルミル−1H−イミダゾール(67.7g)の脱水THF溶液(1185ml)に−60℃以下で加えて1時間撹拌した。20%塩化アンモニウム水溶液(445ml)を加えて反応を停止し、1時間で室温まで昇温した。同量の水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、析出結晶をヘキサンで微細化後、濾取乾燥し、表題化合物(77.26g)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2Hz), 2.85 (1H, d, J=7.2Hz), 2.86 (1H, d, J=5.4Hz), 3.51 (1H, d, J=5.2Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2Hz), 5.11 (1H, q, J=5.6Hz), 6.79 (1H, s), 7.06-7.17 (6H, m), 7.29-7.38 (9H, m), 7.39 (1H, s).
IR (KBr): 3152, 1725, 1597, 1493, 1445, 1368, 1277, 1127 cm-1.
【0138】
参考例7
1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1,3−プロパンジオールの製造
アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(8.78g)を脱水THF(500ml)に懸濁し、氷冷(氷−食塩)撹拌下、エチル 3−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロパノエート(76g)/脱水THF(350ml)溶液を同温度で加えた。徐々に室温に戻して2時間撹拌放置し、再度氷冷後、水/THF(1/6;58.4ml)を加えて反応を停止した。次いでロッシェル塩の水溶液(240g/1.5L)を加えて18時間撹拌放置した。有機層を分液し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−エーテルで再結晶することで表題化合物(58.8g)を無色結晶性粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 1.95-2.04 (2H, m), 3.79 (2H, t, J=5.6Hz), 4.85 (1H, t, J=6.2Hz), 6.78 (1H, s), 7.07-7.17 (6H, m), 7.28-7.38 (9H, m), 7.40(1H, s).
IR (KBr): 3500-3000, 1597, 1491, 1445, 1343, 1130, 1053 cm-1.
参考例8
3−ヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−プロパノンの製造
1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1,3−プロパンジオール(135.9g)をジクロロメタン(1.76L)に溶解し、二酸化マンガン(262g)を加えて、室温で66時間激しく撹拌した。セライト濾過により不溶物を濾去し、濾液を濃縮乾固した。残渣を酢酸エチル(1.5L)に懸濁し、ロッシェル塩水溶液(1M;3.5L)を加えて、メカニカルスターラーで三日間撹拌した。反応液を分液し、有機層は飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。水層は再度酢酸エチルで抽出し、同様の処理をした。有機層を合わせて溶媒留去し表題化合物(129.3g)を淡褐色カラメルとして得た。
1H-NMR (CDCl3) δ:3.20 (2H, t, J=5.3Hz), 3.67 (1H, t, J=6.0Hz), 3.93-4.05 (2H, m), 7.06-7.17 (6H, m), 7.33-7.42 (9H, m), 7.46 (1H, d, J=1.4Hz), 7.62 (1H, d, J=1.4Hz).
IR (KBr): 3059, 1674, 1597, 1532, 1493, 1447, 1300, 1136 cm-1.
【0139】
参考例9
5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オンの製造
3−ヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−プロパノン(129g)を酢酸エチル(2L)に溶解し、氷冷(氷−食塩)撹拌下、トリエチルアミン(65.8ml)を加え、次いで塩化メタンスルホニル(34.2ml)の酢酸エチル(50ml)溶液を加えた。同温度で1時間撹拌し、反応液に氷水(0.8L)を加えて分液した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をアセトニトリル(2.36L)に溶解して70℃で3時間撹拌した後、室温に戻しメタノール(0.8L)とトリエチルアミン(61ml)を加えて再度70℃で1.5時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去して得られた残渣に酢酸エチル(200ml)を加えて不溶物を濾去した。溶媒留去後の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;メタノール/酢酸エチル;1/24→1/9)で精製し、溶出物をメタノール/酢酸エチルから再結晶し表題化合物(18.84g)を淡褐色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ:3.24 (2H, t, J=6.5Hz), 4.41 (2H, t, J=6.5Hz), 7.60(1H, s), 7.74 (1H, s).
IR (KBr): 3121, 1713, 1537, 1489, 1412, 1319, 1204, 1109 cm-1.
参考例10
3−ブロモ−4’−フルオロ−1,1’−ビフェニルの製造
1,3−ジブロモベンゼン(25.3g)、4−フルオロフェニルボロン酸(5.00g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(35.7ml)のDMF(250ml)懸濁液を脱気し、アルゴン雰囲気下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.06g)を加え、21時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で2回、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、減圧蒸留し、表題化合物(5.84g)を無色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.09-7.18 (2H, m), 7.31 (1H, d, J=7.8Hz), 7.44-7.55 (4H, m), 7.67-7.69 (1H, m).
IR (KBr): 1607, 1563, 1514, 1472, 1235, 1159, 835, 829, 781 cm-1.
【0140】
参考例11
6−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造
【0141】
【化58】
【0142】
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド(77mg)をメタノール(5ml)に溶解した。1規定塩酸(0.5ml)、10%パラジウム炭素(50%含水、39mg)を加えて4kg/cm2の水素雰囲気下、激しく12時間攪拌した。触媒を濾去し、メタノールで洗浄した。濾液、洗浄液を合わせ炭酸カリウム水溶液(0.25M;1ml)を加えて中和後、減圧下、溶媒を留去し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム/7%−アンモニア含有メタノール;19/1)で精製した。溶出物をクロロホルム−エーテルより再結晶することで表題化合物(53mg)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.55-2.74 (1H, m), 3.07 (3H, d, J=5.0Hz), 3.04-3.26 (1H, m), 4.01-4.27 (2H, m), 4.57 (1H, t, J=7.6Hz), 6.62 (1H, q, J=5.0Hz), 6.79 (1H, s), 7.39 (1H, dd, J=1.6Hz, 8.4Hz), 7.55 (1H, s), 7.70 (1H, s), 7.77-7.95 (3H, m), 8.29 (1H, s).
IR (KBr): 3210, 1644, 1605, 1553, 1489, 1410, 1321 cm-1.
【0143】
参考例12
5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オンの製造(i)3−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−プロパノンの製造
1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−プロペン−1−オン(29.0g)を酢酸(130ml)に溶解し、10℃に冷却した。25%臭化水素酢酸溶液(100ml)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄して、淡黄色粉末の表題化合物(22.3g)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 3.54-3.81 (4H, m), 8.50 (1H, d, J=1.2Hz), 9.15 (1H, d, J=1.2Hz).
(ii)5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オンの製造
3−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−プロパノン(28.5g)をアセトニトリル(1100ml)に懸濁させ、70℃に昇温した。トリエチルアミン(15.3ml)のアセトニトリル(25ml)溶液をゆっくりと滴下し、70℃で2時間攪拌後、さらにトリエチルアミン(25ml)を加えて30分攪拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物をろ別し、溶媒を留去した。残渣を再び酢酸エチルに溶解し、不溶物をろ別後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン−5%アンモニア含有メタノール=10:1)に付して精製し、無色粉末の表題化合物(6.67g)を得た。
【0144】
参考例13
N,N−ジイソプロピル−6−[(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)カルボニル]−2−ナフタミドの製造
(i)6−ブロモ−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミドの製造
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(100g)、チオニルクロライド(37.7ml)およびDMF(0.5ml)のTHF(1000ml)懸濁溶液を60℃で90分間加熱撹拌した。室温まで冷却後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をトルエンに溶解させ、溶媒を留去し、淡黄色粉末の6−ブロモ−2−ナフトイルクロライドを得た。
本品を無水THF溶液(400ml)に溶解し、氷冷下、ジイソプロピルアミン(112ml)およびトリエチルアミン(112ml)のTHF溶液(800ml)に滴下した。室温で1時間撹拌した後、半量の溶媒を減圧下留去し、酢酸エチルで希釈後、水、1規定水酸化ナトリウム水溶液、水、および飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた固体をイソプロピルエーテルで洗浄して無色鱗片状の表題化合物(117g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.36 (12H, br s), 3.71 (2H, br s), 7.44 (1H, dd, J=1.2Hz, 8.6Hz), 7.58 (1H, dd, J=2.2Hz, 8.8Hz), 7.70-7.79 (3H, m), 8.01 (1H, d, J=1.2Hz)
IR (KBr) : 2968, 1620, 1435, 1369, 1333, 895, 814 cm-1.
(ii)N,N−ジイソプロピル−6−[(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)カルボニル]−2−ナフタミドの製造
−70℃に冷却した無水トルエン(1000ml)にブチルリチウム(1.6M;98.3ml)を加え、続いて6−ブロモ−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミド(50.0g)の脱水THF(250ml)溶液を滴下した。−70℃で20分間撹拌後、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イルカルボアルデヒド(38.9g)の脱水THF(250ml)溶液を反応溶液に滴下した。−70℃で20分間撹拌後、同温で水を加えて反応を停止させ、有機層を分離後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。6−[ヒドロキシ(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル]−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミドを含む黄色油状の混合物を得た。
上記の混合物および二酸化マンガン(150g)をジクロロメタン(300ml)に懸濁させ室温にて90分間撹拌した。懸濁溶液をセライトろ過し、セライト層をTHFで洗浄後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をエタノールから再結晶を行い無色粉末の表題化合物(41.0g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.26-1.82 (12H, br d), 3.72 (2H, br s), 7.13-7.22 (6H, m), 7.34-7.42 (9H, m), 7.45 (1H, dd, J=1.4Hz, 8.4Hz), 7.58 (1H, d, J=1.4Hz), 7.79-7.80 (2H, m), 7.90 (1H, d, J=8.8Hz), 7.98 (1H, d, J=8.4Hz), 8.29 (1H, dd, J=1.6Hz, 8.8Hz), 8.98 (1H, s)
IR (KBr) : 2972, 1643, 1624, 1520, 1443, 1371, 1333, 1175, 756, 704 cm-1.
【0145】
参考例14
N,N−ジイソプロピル−6−[(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)カルボニル]−2−ナフタミドの製造
脱水トルエン(20ml)を−70℃に冷却しn−ブチルリチウム(1.6M;2.35ml)を滴下した。6−ブロモ−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミド(1.20g)の脱水THF(8ml)溶液を反応溶液に滴下した。−70℃で20分間撹拌後、N−メトキシ−N−メチル−1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(1.09g)の脱水THF(6ml)溶液を反応溶液に滴下した。−70℃で20分間撹拌後、同温で水を加えて反応を停止させた。酢酸エチルで抽出し有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(へキサン:酢酸エチル=2:1)で精製を行い無色粉末の表題化合物(1.40g)を得た。理化学データは参考例13で得られた化合物と一致した。
【0146】
参考例15
6,7−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8(5H)−オンの製造
(i)4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オンの製造
4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−ブチン−1−オン(29.63g)を酢酸エチル(200ml)とテトラヒドロフラン(800ml)の混合溶液に溶解し、10%パラジウム炭素(2.6g)を加え、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。10%パラジウム炭素を濾去後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル)により精製し、表題化合物(28.53g)を茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.4-1.7 (6H, m), 1.9-2.1 (2H, m), 3.08 (2H, t, J=7.4Hz), 3.4-3.55 (2H, m), 3.75-3.9 (2H, m), 4.55-4.6 (1H, m), 7.05-7.15 (6H, m), 7.3-7.4 (9H, m), 7.43 (1H, d, J=1.6Hz), 7.57 (1H, d, J=1.6Hz).
(ii)4−ヒドロキシ−1−(1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オンの製造
4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オン(28.51g)と6規定塩酸(17.5ml)をテトラヒドロフラン(200ml)溶液に溶解し、室温で3時間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム(8.82g)を加え、沈殿物を濾去後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:メタノール=4:1)により精製し、さらにメタノール/酢酸エチル/ジエチルエーテルから再結晶し、表題化合物(9.38g)を淡黄色粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ: 1.93 (2H, m), 2.97 (2H, t, J=7.2Hz), 3.62 (2H, t, J=6.4Hz), 7.67 (1H, s), 7.72 (1H, s).
(iii)4−ヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オンの製造
4−ヒドロキシ−1−(1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オン(9.23g)をN,N’−ジメチルホルムアミド(120ml)に溶解し、トリエチルアミン(12.5ml)とクロロトリフェニルメタン(16.69g)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:へキサン=9:1)により精製し、表題化合物(25.22g)をオレンジ色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.95-2.05 (2H, m), 3.10 (2H, t, J=6.4Hz), 3.2-3.3 (1H, m), 3.6-3.75 (2H, m), 7.05-7.15 (6H, m), 7.3-7.4 (9H, m), 7.45 (1H, d, J=1.0Hz), 7.58 (1H, d, J=1.0Hz).
(iv)6,7−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8(5H)−オンの製造
4−ヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)ブタン−1−オン(25.22g)をテトラヒドロフラン(120ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.021ml)とメタンスルホニルクロリド(0.012ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に氷冷下、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣にアセトニトリル(100ml)を加え、2時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:メタノール=20:1→5:1)により精製し、さらにジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物(2.10g)を淡褐色粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.25-2.35 (2H, m), 2.66 (2H, t, J=6.2Hz), 4.21 (2H, t, J=5.8Hz), 7.63 (1H, s), 7.83 (1H, s).
IR (KBr) : 1485, 1387, 1265, 1202, 1028, 856 cm-1.
【0147】
実施例1
7−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オールの製造
【0148】
【化59】
【0149】
5−メトキシベンゾ[b]チオフェン(0.33g)のTHF(8ml)溶液を−78℃に冷却し、この溶液にn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M;1.4ml)を滴下した。同温度で1時間撹拌した後、この溶液に5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(0.18g)のTHF(3ml)溶液を加えた。反応液を同温度で1時間撹拌した後、飽和食塩水を加えて室温まで昇温し、有機層を分離した。有機層を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルに懸濁して濾取し、表題化合物(0.24g)を淡褐色結晶として得た。THFから再結晶を行い、表題化合物(0.13g)の無色結晶を得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 3.02 (2H, dd, J=7.8Hz, 6.0Hz), 3.86 (3H, s), 4.09-4.37 (2H, m), 6.93 (1H, s), 6.97 (1H, dd, J=8.8Hz, 2.6Hz), 7.16 (1H, d, J=2.6Hz), 7.17 (1H, s), 7.49 (1H, s), 7.67 (1H, d, J=8.8Hz).
IR (KBr): 3115, 1462, 1223, 1028, 856, 845, 799, 669 cm-1.
【0150】
実施例2
7−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オールの製造
【0151】
【化60】
【0152】
5−フルオロベンゾ[b]チオフェン(0.30g)と5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(0.18g)を用いて実施例1と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物(0.14g)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 3.03 (2H, dd, J=7.6Hz, 5.4Hz), 4.10-4.40 (2H, m), 6.93 (1H, s), 7.08 (1H, dt, J=2.6Hz, 8.8Hz), 7.20 (1H, s), 7.37 (1H, dd, J=9.6Hz, 2.6Hz), 7.52 (1H, s), 7.74 (1H, dd, J=8.8Hz, 4.8Hz).
IR (KBr): 3121, 1445, 1215, 1088, 947, 866, 810, 802 cm-1.
【0153】
実施例3
7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オールの製造
【0154】
【化61】
【0155】
3−ブロモ−4’−フルオロ−1,1’−ビフェニル(753mg)のTHF(10ml)溶液に−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M;1.98ml)をゆっくりと滴下し、−78℃で30分間攪拌後、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(244mg)のTHF(10ml)溶液をゆっくりと滴下し、−78℃で1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=5:1)で精製し、アセトン−ヘキサンから結晶化を行い表題化合物(265mg)を無色針状結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 2.79-2.93 (2H, m), 4.14 (1H, ddd, J=3.6Hz, 7.2Hz, 10.6Hz), 4.25-4.38 (1H, m), 6.79 (1H, s), 7.16 (2H, dd, J=8.8Hz, 8.8Hz), 7.39-7.58 (6H, m), 7.55 (1H, s).
IR (KBr): 3058, 1510, 1217, 837, 820, 808, 795 cm-1.
【0156】
実施例4
7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オールの製造
【0157】
【化62】
【0158】
(i)7−(4−ブロモフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール
p−ジブロモベンゼン(3.94g)、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M;8.70ml)、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(850mg)を用いて、実施例3と同様の反応を行い表題化合物(1.03g)を無色板状結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.67-2.94 (2H, m), 4.08 (1H, ddd, J=2.6Hz, 8.0Hz, 11.0Hz), 4.19-4.32 (1H, m), 5.47 (1H, br s), 6.52 (1H, s), 7.31 (1H, s), 7.39-7.51 (4H, m).
IR (KBr): 1493, 1395, 1084, 1011, 914, 829, 806, 733, 654 cm-1.
(ii)7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オールの製造
7−(4−ブロモフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール(982mg)、4−フルオロフェニルボロン酸(738mg)、2M炭酸ナトリウム水溶液(3.52ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(122mg)を用いて、参考例10と同様の反応を行い表題化合物(393mg)を無色粉末晶として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ: 2.79-2.99 (2H, m), 4.16 (1H, ddd, J=4.0Hz, 7.4Hz, 11.0Hz), 4.26-4.40 (1H, m), 6.82 (1H, s), 7.14 (2H, dd, J=8.8Hz, 8.8Hz), 7.53-7.64 (7H, m).
IR (KBr): 1321, 1495, 1086, 826, 802 cm-1.
【0159】
実施例5
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造
【0160】
【化63】
【0161】
アルゴン雰囲気下、脱水THF(150ml)をドライアイス−アセトン浴で−65℃に冷却し、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M:45.2ml)を加えた。この溶液に10℃に冷却した6−ブロモ−N−メチル−2−ナフタミド(8.68g)の脱水THF(700ml)溶液を−55℃以下で加え、1時間撹拌した。次いで5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(3.65g)の脱水THF溶液(60ml)を滴下した。同温度で1.5時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水(120ml)を加えて反応を停止した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣からエタノール可溶物を抽出して再度溶媒を留去した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム/7%−アンモニア含メタノール;19/1→9/1)で精製した。溶出物をメタノールから再結晶し、表題化合物(3.36g)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ:2.89-3.02 (2H, m), 3.04 (3H, s), 4.12-4.25 (1H, m), 4.27-4.43 (1H, m), 6.79 (1H, s), 7.20 (1H, q, J=4.6Hz), 7.54 (1H, s), 7.63 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.6Hz), 7.83 (2H, s), 7.89 (1H, d, J=8.6Hz), 8.03 (1H, s), 8.28 (1H, s).
IR (KBr):3500-3000, 1644, 1605, 1559, 1497, 1464, 1318, 1082 cm-1.
【0162】
実施例6
N−シクロプロピル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミドの製造
【0163】
【化64】
【0164】
アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−N−シクロプロピル−2−ナフタミド(320mg)を脱水テトラヒドロフラン(11ml)に溶解し、ドライアイス−アセトン浴で−70℃に冷却した。次いでn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M:1.52ml)を加えて1.5時間撹拌した。更に5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(123mg)の脱水テトラヒドロフラン(3ml)を滴下した。同温度で1.5時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水(4ml)を加えて反応を停止した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣からエタノール可溶物を抽出して再度溶媒を留去した。得られた残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム/7%−アンモニア含有メタノール;19/1)で精製し、溶出物をメタノールから再結晶して表題化合物(100mg)を無色結晶性粉末として得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ:0.58-0.79 (4H, m), 2.75-3.00 (3H, m), 4.12-4.32 (2H, m), 6.17 (1H, s), 6.66 (1H, s), 7.63 (1H, dd, J=1.4Hz, 8.8Hz), 7.64 (1H, s), 7.90 (1H, dd, J=1.4Hz, 8.6Hz), 7.98 (2H, d, J=8.6Hz), 8.05 (1H, s), 8.39 (1H, s), 8.61 (1H, d, J=4.4Hz).
IR (KBr):3258, 1644, 1630, 1603, 1541, 1495, 1316, 1080 cm-1.
【0165】
実施例7
N−エチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミドの製造
【0166】
【化65】
【0167】
6−ブロモ−N−エチル−2−ナフタミド(459mg)、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M:2.28ml)、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(183mg)を用いて実施例6と同様の反応を行い表題化合物(142mg)を無色結晶性粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ:1.29 (3H, t, J=7.2Hz), 2.85-3.06 (2H, m), 3.46-3.60 (2H, m), 4.10-4.24 (1H, m), 4.27-4.41 (1H, m), 6.88 (1H, s), 6.89 (1H, t, J=5.2Hz), 7.50 (1H, s), 7.62 (1H, dd, J=1.6Hz, 8.6Hz), 7.81 (2H, s), 7.87 (1H, d, J=8.6Hz), 8.02 (1H, s), 8.26(1H, s).
IR (KBr): 3283, 1642, 1605, 1557, 1495, 1447, 1316, 1080 cm-1.
【0168】
実施例8
N−シクロブチル−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミドの製造
【0169】
【化66】
【0170】
6−ブロモ−N−シクロブチル−2−ナフタミド(502mg)、1.6M−n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.28ml)、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(183mg)を用いて実施例6と同様の反応を行い、表題化合物(203mg)を無色結晶性粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ:1.73-1.90 (2H, m), 1.95-2.17 (2H,m), 2.38-2.55 (2H, m), 2.86-3.04 (2H, m), 4.10-4.24 (1H, m), 4.27-4.43 (1H, m), 4.53-4.73 (1H, m), 6.78 (1H, s), 6.95 (1H, d, J=3.8Hz), 7.52 (1H, s), 7.64 (1H, dd, J=1.6Hz, 8.8Hz), 7.83 (2H, s), 7.89 (1H, d, J=8.8Hz), 8.03 (1H, s), 8.26 (1H, s).
IR (KBr): 3320, 1626, 1601, 1549, 1495, 1314, 1092 cm-1.
【0171】
実施例9
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−イソプロピル−2−ナフタミドの製造
【0172】
【化67】
【0173】
6−ブロモ−N−イソプロピル−2−ナフタミド(482mg)、1.6M−n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.28ml)、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(183mg)を用いて実施例6と同様の反応を行い、表題化合物(187mg)を無色結晶性粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ:1.31 (6H, d, J=6.4Hz), 2.87-3.06 (2H, m), 4.12-4.26 (1H, m), 4.27-4.44 (1H, m), 6.56 (1H, d, J=7.8Hz), 6.78 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.64 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 7.82 (2H, s), 7.89 (1H, d, J=8.8Hz), 8.03 (1H, s), 8.25 (1H, s).
IR (KBr): 3277, 1640, 1628, 1603, 1557, 1493, 1350, 1080 cm-1.
【0174】
実施例10
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造
【0175】
【化68】
【0176】
アルゴン雰囲気下、2−ブロモベンゾトリフルオライド(33.05g)を脱水THF(600ml)に溶解し、ドライアイス−アセトン浴で−65℃に冷却した。この溶液に撹拌下、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M;93.7ml)を加えた。同温度で30分撹拌後、10℃に冷却した6−ブロモ−N−メチル−2−ナフタミド(38.03g)の脱水THF(2.88L)溶液を−55℃以下で加え、20分撹拌した。更に−65℃以下でn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M;94.5ml)を加えた。30分撹拌後、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(14.66g)の脱水THF溶液(240ml)を滴下した。同温度で1.5時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水(520ml)を加えて反応を停止した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣からエタノール可溶物を抽出して再度溶媒を留去した。得られた残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム/7%−アンモニア含有メタノール;19/1→9/1)で精製し、溶出物をメタノールより再結晶し表題化合物(16.44g)を無色結晶として得た。理化学データは実施例5で得られた化合物と一致した。
【0177】
実施例11
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造(1)
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドを光学異性体分離カラム(キラルパック AD:ダイセル化学工業製)を用いるクロマトグラフィー(溶出液:へキサン−エタノール=1:1)に付した。第2溶出分として(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドが得られた。
鏡像体過剰率>99%ee
[α]D 20+83.1°(C=0.997,メタノール)
【0178】
実施例12
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造(2)
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドのラセミ体(2.0g)と(2S,3S)−(−)−タートラニル酸(2.9g)を、エタノール(60ml)に加えて加熱(50℃)溶解した。室温下15時間攪拌後晶出した塩をろ取し、エタノール(3.0ml)でふりかけ洗浄した。
減圧下50℃で3時間乾燥し、2.4gの無色結晶を得た(収率97%)。ここで6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸はモル比1:2の塩を形成していた。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は90%deであった。
上記で得られた結晶(1.0g)にエタノール(25ml)を加え加熱(50℃)溶解した。室温下15時間攪拌後析出した塩をろ取し、エタノール(2.0ml)でふりかけ洗浄した。収量は807mgであった(回収率81%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は99%deであった。
融点;129−130℃
比旋光度;[α]D 26=−39.4°(c=0.5 in MeOH)
この結晶(100mg)に1規定水酸化ナトリウム1.0mlを加えた。室温下1時間攪拌後ろ取し、水(0.3ml)でふりかけ洗浄した。減圧下60℃で3時間乾燥し、36.8mgの結晶を得た(回収率91%、一貫収率71%)。HPLC分析の結果、鏡像体過剰率は99%eeであった。
1H-NMR (DMSO-d6) δ; 2.84-2.95 (5H, m), 4.18-4.27 (2H, m), 6.15 (1H, s), 6.66 (1H, s), 7.62-7.64 (2H, m), 7.91-8.06 (4H, m), 8.41 (1H, s), 8.59 (1H, br)
【0179】
実施例13
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸のジアステレオマー塩の製造
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドのラセミ体(100mg)および(2S,3S)−(−)−タートラニル酸(146.4mg)をエタノール(3.5ml)に加熱しながら溶解し、室温下で一夜撹拌した。析出物を濾過により単離し、114.1mgの結晶を得た(収率93%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は71%deであった。この結晶のうち113mgをエタノール3.0mlより再結晶し、79.0mgの結晶を得た(回収率70%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は96%deであった。この結晶のうち78.5mgを1−プロパノール(3.0ml)より再結晶し、52.8mgの結晶を得た(回収率67%、一貫収率44%)。ここで(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸はモル比1:2の塩を形成していた。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は98%deであった。
【0180】
実施例14
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸のジアステレオマー塩の製造
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドのラセミ体(100mg)および(2S,3S)−(−)−タートラニル酸(146.4mg)を2−プロパノール(6.0ml)に加熱しながら溶解し、室温下で一夜静置した。析出物を濾過により単離し、165.7mgの結晶を得た(収率134%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は26%deであった。この結晶のうち165mgをエタノール(4.0ml)より再結晶し、87.8mgの結晶を得た(回収率53%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は89%deであった。この結晶のうち87mgを1−プロパノール(3.5ml)より再結晶し、58.0mgの結晶を得た(回収率67%、一貫収率47%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は97%deであった。
【0181】
実施例15
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸のジアステレオマー塩の製造
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドのラセミ体(100mg)および(2S,3S)−(−)−タートラニル酸(73.2mg)を1−プロパノール(4.0ml)に加熱しながら溶解し、98%deの種晶を添加して室温下で一夜撹拌した。析出物を濾過により単離し、100.3mgの結晶を得た(収率81%)。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は89%deであった。この結晶のうち86.8mgをエタノール(1.0ml)、2−プロパノール(1.0ml)中で20分間還流し、そのまま室温で静置した。3日後析出物をろ過し、72.4mgの結晶を得た(回収率83%、一貫収率67%)。ここで6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸はモル比1:2の塩を形成していた。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は99%deであった。
1H-NMR (DMSO-d6) δ; 2.84-2.94 (5H, m), 4.17-4.28 (2H, m), 4.38-4.40 (4H, m), 6.20 (1H, br), 6.70 (1H, s), 7.04-7.08 (2H, t, J=7.3Hz), 7.28-7.32 (4H, dd, J=7.3Hz, 7.6Hz), 7.62-7.70 (6H, m), 7.91-8.06 (4H, m), 8.40 (1H, s), 8.50 (1H, s), 9.55 (2H, s)
【0182】
実施例16
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸のジアステレオマー塩の製造
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドのラセミ体50mgおよび(2S,3S)−(−)−タートラニル酸36.6mgを2−プロパノール0.5ml、テトラヒドロフラン0.5mlに加熱しながら溶解し、室温下で一夜撹拌した。析出物を濾過により単離し、43.6mgの結晶を得た(収率71%)。ここで6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドと(2S,3S)−(−)−タートラニル酸はモル比1:2の塩を形成していた。HPLC分析の結果、ジアステレオマー過剰率は48%deであった。
【0183】
実施例17
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミドの製造
【0184】
【化69】
【0185】
(i)6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフトエ酸の製造
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(1.51g)を脱水THF(50ml)に溶解し、液体窒素/ジエチルエーテル浴で−100℃に冷却した。撹拌下、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M;7.88ml)を−95℃以下で5分間を要して滴下した。−100℃で30分、−80℃で10分撹拌後、再度−100℃に冷却し、5,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オン(0.61g)の脱水THF(11ml)溶液を−90℃以下で、5分を要して滴下した。同温度で30分攪拌した後、30分をかけて−70℃に昇温後、飽和塩化アンモニウム水溶液(25ml)を加えて反応を停止した。10分間攪拌した後、酢酸エチル(50ml)を加えて分配し、有機層を除いて水層を濃縮乾固した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製し、目的分画をメタノールに溶解した。本溶液を濃縮し、析出粉末にエーテルを加えてろ取後、乾燥した。表題化合物(180mg)を無色粉末として得た。また、母液を濃縮し、表題化合物を含む残留物(449mg)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ; 2.87-3.13 (2H, m), 4.28-4.50 (2H, m), 6.94 (1H, s), 7.65 (1H, dd, J=1.6Hz, 8.6Hz), 7.90 (1H, d, J=8.4Hz), 7.99 (1H, d, J=8.6Hz), 8.01 (1H, s), 8.06 (1H, dd, J=1.4Hz, 8.4Hz), 8.09 (1H, s), 8.57 (1H,
s).
IR (KBr): 3500-3000, 1698, 1609, 1551, 1480, 1397, 1325, 1086 cm-1.FAB-Mass: 295(MH+)
【0186】
(ii)6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミドの製造
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフトエ酸(449mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(321mg)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・1水和物(301mg)をDMF(7.6ml)に溶解し、氷冷攪拌下、ジイソプロピルエチルアミン(216mg)を加えた。室温に戻して18時間かき混ぜた。反応液にシリカゲル(3g)を添加して減圧下、濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:クロロホルム/7%アンモニア水含有メタノール:19/1)に付して精製した。溶出物を濃縮乾固し、残留物をエタノールから再結晶して表題化合物(53mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3+CD3OD) δ; 2.94-3.00 (2H, m), 4.15-4.40 (2H, m), 6.82 (1H, s), 7.58 (1H, s), 7.66 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.6Hz), 7.90 (2H, s), 7.95 (1H, d, J=8.6Hz), 8.07 (1H, s), 8.40 (1H, s).
IR (KBr): 3345, 1663, 1618, 1599, 1493, 1414, 1080 cm-1.
【0187】
実施例18
6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造
【0188】
【化70】
【0189】
(i)エチル 3−{6−[(ジイソプロピルアミノ)カルボニル]−2−ナフチル}−3−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピオナートの製造
ジイソプロピルアミン(21.3ml)を含む脱水THF(600ml)を−70℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.6M;95.0ml)を滴下した。10分間撹拌した後、酢酸エチル(14.9ml)を滴下し、同温にて30分間撹拌した。N,N−ジイソプロピル−6−[(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)カルボニル]−2−ナフタミド(60.0g)の脱水THF(150ml)溶液を−70℃にて反応溶液に滴下した。同温で30分間撹拌した後、反応溶液を−30℃までゆっくり昇温させ、水を加えて反応を停止させた。有機層を分離後、水層をTHF−トルエン(1:1)混液で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して淡黄色油状の表題化合物を定量的に得た。
1H-NMR (CDCl3) δ; 1.14 (3H, t, J=7.0Hz), 1.34 (12H, br s), 3.17 (1H, d, J=16.2Hz), 3.50 (1H, d, J=16.2Hz), 3.72 (2H, br s), 3.08 (2H, q, J=7.0Hz), 5.15 (1H, s), 6.84 (1H, d, J=1.4Hz), 7.07-7.14 (6H, m), 7.26-7.34 (9H, m), 7.378 (1H, d, J=1.4Hz), 7.380 (1H, dd, J=1.7Hz, 8.3Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.8Hz), 7.74-7.84 (3H, m), 8.03 (1H, d, J=1.0Hz).
IR (KBr) : 3454, 2968, 1705, 1636, 1371, 1337, 1213, 746, 704 cm-1.
(ii)6−[1,3−ジヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピル]−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミドの製造
前項で得られたエチル 3−{6−[(ジイソプロピルアミノ)カルボニル]−2−ナフチル}−3−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピオナートを脱水トルエン(600ml)に溶解させ−15℃に冷却した。ジヒドロ−ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(Red−AlTM:65%トルエン溶液;110ml)を、反応液温度を0℃以下に保ちながら滴下した後に−10℃から0℃にて2.5時間撹拌した。反応溶液を−10℃に冷却し水(12.5ml)をゆっくりと滴下した。THF(300ml)を加え、さらに15%水酸化ナトリウム水溶液(12ml)および水(36ml)を加えて10分間撹拌した。セライトを加えて10分間撹拌後、懸濁溶液を濾過し、セライト層をTHFで洗浄した。濾液を10%クエン酸水溶液、水、飽和重曹水、および飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去し得られた残渣をヘキサン−酢酸エチルより再結晶を行い無色粉末の表題化合物(63.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ; 1.34 (12H, br s), 2.27-2.40 (1H, m), 2.48-2.61 (1H, m), 3.70 (2H, t, J=5.0Hz), 3.83 (3H, br s), 4.54 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=1.6Hz), 7.08-7.17 (6H, m), 7.28-7.40 (11H, m), 7.51 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.4Hz), 7.71-7.81 (3H, m), 7.97 (1H, s).
IR (KBr) : 3497, 3200, 2964, 1634, 1445, 1335, 748, 702 cm-1.
(iii)6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミドの製造
6−[1,3−ジヒドロキシ−1−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピル]−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミド(63.0g)およびエチルジイソプロピルアミン(34.5ml)を脱水THF(400ml)に溶解させ0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(9.21ml)を、反応溶液温度を10℃以下に保ちながら滴下した。0℃で30分間撹拌した後、水を加えて反応を停止させた。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、3−{6−[(ジイソプロピルアミノ)カルボニル]−2−ナフチル}−3−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピル メタンスルホネートを含む帯赤色アモルファス状の混合物を得た。
上記の混合物をアセトニトリル(300ml)に溶解させ70℃にて20分間撹拌した。反応溶液にメタノール(100ml)およびエチルジイソプロピルアミン(34.5ml)を加え70℃でさらに6時間撹拌した。溶媒を半量程度留去した後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、溶媒を留去した。得られた残渣を加熱しながら酢酸エチル(60ml)に溶解させ放置後、得られた結晶をろ取、酢酸エチルで洗浄して無色粉末の表題化合物(32.5g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ; 1.18-1.50 (12H, br d), 2.78-2.97 (2H, m), 3.69-3.77 (2H, br d), 4.01-4.09 (1H, m), 4.18-4.28 (1H, m), 6.58 (1H, s), 7.26 (1H, s), 7.36 (1H, dd, J=1.2Hz, 5.6Hz), 7.59 (1H, dd, J=1.2Hz, 5.8Hz), 7.72-7.78 (3H, m), 7.99 (1H, s).
IR (KBr) : 3275, 2964, 1611, 1487, 1450, 1371, 1342, 800 cm-1.
(iv)6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミドの製造
メチルアミン(2M in THF,200ml)を脱水THF(300ml)に溶解させ−70℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6M;250ml)を滴下後、同温で20分間撹拌した。氷冷した6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N,N−ジイソプロピル−2−ナフタミド(37.7g)の脱水THF懸濁溶液(600ml)に攪拌しながら上記の溶液をテフロンニードルにて加えた後に、室温にて16時間撹拌した。反応液に飽和食塩水および水を加え、酢酸エチルで希釈して10分間撹拌し、析出した結晶をろ取した。濾液の有機層を分離した後、さらに水層をTHF−酢酸エチル(1:1)混液で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去、残渣をTHF−酢酸エチル(1:1)に溶解させ析出した結晶をろ取し無色粉末の結晶を得た。得られた結晶を合わせてエタノール−酢酸エチルより再結晶を行い、表題化合物(22.1g)を無色粉末結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3 + CD3OD) δ; 2.89-3.02 (2H, m), 3.04 (3H, s), 4.12-4.25 (1H, m), 4.27-4.43 (1H, m), 6.79 (1H, s), 7.20 (1H, q, J=4.6Hz), 7.54 (1H, s), 7.63 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.6Hz), 7.83 (2H, s), 7.89 (1H, d, J=8.6Hz), 8.03 (1H, s), 8.28 (1H, s).
IR (KBr) : 3500-3000, 1644, 1605, 1559, 1497, 1464, 1318, 1082 cm-1.
【0190】
実施例19
8−(6−メトキシ−2−ナフチル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オールの製造
【0191】
【化71】
【0192】
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ−6−メトキシナフタレン(356mg)をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M,1.0ml)を滴下した。同温で30分間撹拌後、6,7−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8(5H)−オン(136mg)のテトラヒドロフラン溶液(6ml)を滴下した。−78℃から室温までゆっくりと昇温して2時間攪拌した。再び−78℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:メタノール=5:1)により精製し、さらに酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶し、表題化合物(101mg)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.9-2.5 (4H, m), 3.93 (3H, s), 3.95-4.1 (1H, m), 4.2-4.35 (1H, m), 6.75 (1H, s), 7.1-7.2 (2H, m), 7.45-7.55 (2H, m) 7.65-7.75 (2H, m), 7.92(1H, s).
IR (KBr) : 1485, 1387, 1265, 1202, 1028, 856 cm-1.
【0193】
実施例20
8−(4’−フルオロ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オールの製造
【0194】
【化72】
【0195】
(i)8−(4−ブロモフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オールの製造
1,4−ジブロモベンゼン(4.53g)、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M;10.0ml)、6,7−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8(5H)−オン(1.09g)を用いて、実施例19と同様の反応を行い表題化合物(916mg)を淡黄色粉末として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.85-2.05 (2H, m), 2.1-2.25 (1H, m), 2.3-2.5 (1H, m), 3.85-4.05 (1H, m), 4.15-4.3 (1H, m), 6.67 (1H, s), 7.36 (2H, d, J=8.8Hz), 7.46 (2H, d, J=8.8Hz), 7.47 (1H, s).
IR (KBr) : 1485, 1453, 1397, 1208, 1105, 953, 936, 831, 812 cm-1.
(ii)8−(4’−フルオロ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オールの製造
4−フェニルホウ酸(285mg)と8−(4−ブロモフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オール(400mg)をトルエン(6ml)−エタノール(1ml)混液に懸濁し、2規定炭酸ナトリウム水(1.36ml)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(52mg)を加え、アルゴン雰囲気下、90℃で16時間攪拌した。水(20ml)を加え、酢酸エチル−テトラヒドロフラン混液で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:メタノール=5:1)により精製し、さらに酢酸エチル−メタノール−ジエチルエーテル混液から再結晶し、表題化合物(195mg)を無色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.9-2.6 (4H, m), 3.9-4.1 (1H, m), 4.2-4.35 (1H, m), 6.76 (1H, s), 7.13 (2H, t, J=8.8Hz), 7.45-7.65 (7H, m).
IR (KBr) : 1497, 1240, 1213, 1105, 990, 814 cm-1.
【0196】
実施例21
N−[4’−(8−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−イル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]アセタミドの製造
【0197】
【化73】
【0198】
3−アセチルアミノフェニルホウ酸(365mg)、8−(4−ブロモフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−8−オール(400mg)、2規定炭酸ナトリウム水(1.36ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(52mg)を用いて、実施例20−(ii)と同様の反応を行い表題化合物(77mg)を淡黄色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.9-2.5 (4H, m), 2.20 (3H, s), 3.9-4.1 (1H, m), 4.15-4.3 (1H, m), 6.75 (1H, s), 7.3-7.6 (8H, m), 7.72 (1H, s).
IR (KBr) : 1669, 1557, 1483, 1395, 1107, 791 cm-1.
【0199】
実施例22
tert−ブチル 3−{6−[(ジイソプロピルアミノ)カルボニル]−2−ナフチル}−3(S)−ヒドロキシ−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)プロピオナートの製造
【0200】
【化74】
【0201】
亜鉛末(1.04g)を脱水THF(8ml)に懸濁させ、室温でクロロトリメチルシラン(0.1ml)を加えて20分間攪拌した。反応液を50℃に加熱し、反応温度を60℃以下に保ちながらブロモ酢酸tert−ブチル(2.36ml)を20分で滴下した。60℃で20分間攪拌後放冷しReformatsky試薬の溶液を得た。
シンコニン(1.55g)を脱水THF(10ml)に懸濁し、氷冷下でReformatsky試薬(0.35M;48.2ml)およびピリジン(1.37ml)を滴下した。氷冷下で20分間攪拌した後、ドライアイス−アセトニトリル浴で−42℃に冷却し、N,N−ジイソプロピル−6−[(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)カルボニル]−2−ナフタミド(2.50g)の脱水THF(20ml)溶液を10分間で滴下した。同温度で4時間攪拌した後、1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。1規定塩酸(2回)、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)で精製すると表題化合物(2.93g)が無色アモルファスとして得られた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.31 (9H, s), 1.0-1.6 (12H, br d), 3.12 (1H, d, J=16.0Hz), 3.40 (1H, d, J=16.0Hz), 3.69 (2H, br s), 5.26 (1H, s), 6.86 (1H, d, J=1.8Hz), 7.07-7.12 (6H, m), 7.25-7.32 (9H, m), 7.36-7.39 (2H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8Hz, 8.7Hz), 7.73-7.78 (2H, m), 7.82 (1H, d, J=8.4Hz), 8.03 (1H, s).
IR: 3462, 2972, 1732, 1705, 1634, 1445, 1369, 1337, 1159 cm-1.
鏡像異性体過剰率:92% ee
HPLC分析条件
カラム:Chiralpak AD
移動相:へキサン:エタノール=85:15
流速:0.8ml/min
検出:UV(254nm)
【0202】
上記(1)、(2)および(3)の全量と5mgの(4)を混和した後、顆粒化し、これに残りの(4)を5mg加えて、全体をゼラチンカプセルに封入した。
上記(1)、(2)および(3)の全量と20mgの(4)および2.5mgの(5)を混和した後、顆粒化し、この顆粒に残りの(4)を10mgおよび(5)を2.5mg加えて加圧成型し、錠剤とした。
【0203】
試験例1
ラットステロイドC17,20リアーゼ阻害活性の測定
ザ・プロステート(The Prostate),Vol. 26, 140-150(1995)に準じて行った。
13週齢雄性SDラットより精巣を摘出し、精巣をホモジナイズした後、遠心分離によりミクロゾームを調製した。最終濃度10nMの[1.2−3H]−17α−ヒドロキシプロゲステロン、NADPH溶液、および試験化合物をpH7.4の100mMリン酸緩衝液10μlに溶かし、7μg/10μlのミクロゾームタンパク質を加えて、37℃で7分インキュベートした。酢酸エチル40μlを加えて遠心し、上清中の基質および生成物(アンドロステンジオンおよびテストステロン)をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)で分離した。スポットの検出および定量をBAS2000バイオイメージアナライザーで行った。試験化合物を加えていない時(対照)の生成物の量を100%として、対照に対し生成物の量を50%抑制させるのに必要な化合物濃度(IC50値)を算出した。これらを表1に示す。
【0204】
【表1】
【0205】
試験例2
ラット生体内でのテストステロン合成阻害活性の測定
9週齢の雄のSD(Sprague Dawley)ラットに試験化合物(25mg/kg)を経口投与した。化合物投与から2時間後に採血を行い、得られた血清中のテストステロン濃度を放射免疫測定法で測定した。対照群のテストステロン濃度に対する試験薬物投与群のテストステロン濃度の割合(T/C,%)を算出してテストステロン合成阻害活性を求めた。結果を表2に示す。
【0206】
【表2】
【0207】
試験例3
ヒトCYP3A4阻害活性の測定
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、256巻、11937ページ(1983年)に準じて以下のように行った。
テストステロン(最終濃度が100μM、以下同様)、ヒトCYP3A4(10pmol/ml、GENTEST社製)、NADPH産生系(0.5mM NADP、5mM グルコース−6−リン酸、5mM 塩化マグネシウム、1.5units/ml グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ)および試験化合物を含むリン酸緩衝液(50mM,pH7.4)を37℃で30分間インキュベートした。反応液にアセトニトリルを加えて撹拌したのち遠心し、得られた上清中に含まれる6β−ヒドロキシテストステロンを高速液体クロマトグラグラフィーで分析した。試験化合物を加えていない時に生成した量を100%として、50%に抑制するために必要な化合物濃度(IC50値)を算出した。結果を表3に示す。
【0208】
【表3】
【0209】
【発明の効果】
本発明の化合物またはその塩はステロイドC17,20リアーゼ阻害活性を有し哺乳動物に対して、例えば性ステロイドおよびそれらの代謝物で影響を受ける悪性腫瘍の原発癌、転移または再発、それらの癌に伴う諸症状、前立腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺症、多曩胞性卵巣症候群等のような各種疾病の治療および予防に有用である。
Claims (1)
- 以下の化合物よりなる群より選択される化合物またはその塩:
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(−)−7−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−オール、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−N−メチル−2−ナフタミド、
(+)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド、および
(−)−6−(7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−7−イル)−2−ナフタミド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001351035A JP3753971B2 (ja) | 2000-11-17 | 2001-11-16 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000-351780 | 2000-11-17 | ||
| JP2000351780 | 2000-11-17 | ||
| JP2001247618 | 2001-08-17 | ||
| JP2001-247618 | 2001-08-17 | ||
| JP2001-336880 | 2001-11-01 | ||
| JP2001336880 | 2001-11-01 | ||
| JP2001351035A JP3753971B2 (ja) | 2000-11-17 | 2001-11-16 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005252651A Division JP4427496B2 (ja) | 2000-11-17 | 2005-08-31 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003201282A JP2003201282A (ja) | 2003-07-18 |
| JP2003201282A5 JP2003201282A5 (ja) | 2005-10-27 |
| JP3753971B2 true JP3753971B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=27345219
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001351035A Expired - Fee Related JP3753971B2 (ja) | 2000-11-17 | 2001-11-16 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
| JP2005252651A Expired - Fee Related JP4427496B2 (ja) | 2000-11-17 | 2005-08-31 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005252651A Expired - Fee Related JP4427496B2 (ja) | 2000-11-17 | 2005-08-31 | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 |
Country Status (26)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7141598B2 (ja) |
| EP (2) | EP1681290B9 (ja) |
| JP (2) | JP3753971B2 (ja) |
| KR (3) | KR100809899B1 (ja) |
| CN (3) | CN1329394C (ja) |
| AR (1) | AR034854A1 (ja) |
| AT (2) | ATE327237T1 (ja) |
| AU (3) | AU1429602A (ja) |
| BR (1) | BR0115306B1 (ja) |
| CA (1) | CA2429133C (ja) |
| CY (1) | CY1105423T1 (ja) |
| DE (1) | DE60119963T2 (ja) |
| DK (1) | DK1334106T3 (ja) |
| ES (1) | ES2260303T3 (ja) |
| HU (1) | HU229408B1 (ja) |
| IL (2) | IL155624A0 (ja) |
| MX (1) | MXPA03004347A (ja) |
| MY (1) | MY134929A (ja) |
| NO (1) | NO326366B1 (ja) |
| NZ (1) | NZ526387A (ja) |
| PE (1) | PE20020596A1 (ja) |
| PL (1) | PL204934B1 (ja) |
| PT (1) | PT1334106E (ja) |
| SI (1) | SI1334106T1 (ja) |
| TW (1) | TWI306099B (ja) |
| WO (1) | WO2002040484A2 (ja) |
Families Citing this family (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1471056B1 (en) * | 2002-01-10 | 2012-07-11 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Process for producing fused imidazole compound, reformatsky reagent in stable form, and process for producing the same |
| WO2004075890A1 (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-10 | Takeda Pharmaceutical Company | 安定化されたイミダゾール誘導体含有医薬組成物、イミダゾ-ル誘導体の安定化方法 |
| JP4745616B2 (ja) * | 2003-02-26 | 2011-08-10 | 武田薬品工業株式会社 | 安定化されたイミダゾール誘導体含有医薬組成物、イミダゾール誘導体の安定化方法 |
| US20060177506A1 (en) * | 2003-03-17 | 2006-08-10 | Shigeo Yanai | Release control compositions |
| JP4837895B2 (ja) * | 2003-03-17 | 2011-12-14 | 武田薬品工業株式会社 | 放出制御組成物 |
| WO2005111028A1 (en) * | 2004-05-03 | 2005-11-24 | Janssen Pharmaceutica N.V. | Novel indole derivatives as selective androgen receptor modulators (sarms) |
| CN1960991A (zh) * | 2004-05-28 | 2007-05-09 | 斯皮德尔实验股份公司 | 用作醛固酮合酶抑制剂的四氢咪唑并[1,5-a]吡啶衍生物 |
| US8828429B2 (en) | 2005-03-03 | 2014-09-09 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Release-control composition |
| GT200600381A (es) | 2005-08-25 | 2007-03-28 | Compuestos organicos | |
| AR056888A1 (es) * | 2005-12-09 | 2007-10-31 | Speedel Experimenta Ag | Derivados de heterociclil imidazol |
| EP1991223B1 (en) * | 2006-02-10 | 2010-07-14 | Janssen Pharmaceutica, N.V. | Novel imidazolopyrazole derivatives useful as selective androgen receptor modulators |
| TW200804284A (en) * | 2006-03-31 | 2008-01-16 | Speedel Experimenta Ag | Process for preparing 6,7-dihydro-5H-imidazo[1,5-a]pyridin-8-one |
| AU2008319767B8 (en) * | 2007-10-29 | 2014-01-09 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Pyrrolo [1,2-C] imidazole derivatives for use in the prophylaxis or treatment of cancer which is refractory to known cancer therapies |
| TWI665200B (zh) | 2009-01-15 | 2019-07-11 | 英塞特公司 | 製造jak抑制劑之方法及相關中間化合物 |
| UY33740A (es) * | 2010-11-18 | 2012-05-31 | Takeda Pharmaceutical | Método para tratar el cáncer de mama y cáncer de ovarios |
| WO2012133918A1 (en) | 2011-04-01 | 2012-10-04 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Solid preparation |
| CA2838971C (en) | 2011-06-15 | 2019-07-30 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Production method of imidazole derivatives |
Family Cites Families (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4728645A (en) * | 1982-12-21 | 1988-03-01 | Ciba-Geigy Corporation | Substituted imidazo[1,5-A]pyridine derivatives and other substituted bicyclic derivatives, useful as aromatase inhibitors |
| NZ221729A (en) | 1986-09-15 | 1989-07-27 | Janssen Pharmaceutica Nv | Imidazolyl methyl-substituted benzimidazole derivatives and pharmaceutical compositions |
| ZA882717B (en) | 1987-04-22 | 1988-10-17 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | 17beta-(cyclopropylamino)-androst-5-eb-3beta-ol and related compounds useful as c17-20 lyase inhibitors |
| US5057521A (en) * | 1988-10-26 | 1991-10-15 | Ciba-Geigy Corporation | Use of bicyclic imidazole compounds for the treatment of hyperaldosteronism |
| US4966898A (en) | 1989-08-15 | 1990-10-30 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | 4-substituted 17β-(cyclopropylamino)androst-5-en-3β-ol and related compounds useful as C17-20 lyase inhibitors |
| WO1992015404A1 (en) | 1991-03-01 | 1992-09-17 | S.L. Electrostatic Technology, Inc. | Powder coating method for producing circuit board laminae and the like |
| US5457102A (en) | 1994-07-07 | 1995-10-10 | Janssen Pharmaceutica, N.V. | Pyrroloimidazolyl and imidazopyridinyl substituted 1H-benzimidazole derivatives |
| JPH07503242A (ja) * | 1992-01-27 | 1995-04-06 | ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ | アロマターゼ阻害剤としてのピロロイミダゾリルおよびイミダゾピリジニル置換1h−ベンズイミダゾール誘導体 |
| CZ287434B6 (en) | 1992-03-31 | 2000-11-15 | British Tech Group | Use of steroids, substituted in position 17, steroids functioning as carcinostatics and pharmaceutical preparation containing thereof |
| GB9310635D0 (en) | 1993-05-21 | 1993-07-07 | Glaxo Group Ltd | Chemical compounds |
| EP0721943A4 (en) | 1993-09-30 | 1996-09-04 | Yamanouchi Pharma Co Ltd | AZOLE DERIVATIVE AND PHARMACEUTICAL COMPOSITION CONTAINING THE SAME |
| WO1996014090A1 (en) | 1994-11-07 | 1996-05-17 | Janssen Pharmaceutica N.V. | Compositions comprising carbazoles and cyclodextrins |
| WO1997000257A1 (en) | 1995-06-14 | 1997-01-03 | Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. | Fused imidazole derivatives and medicinal composition thereof |
| WO1998037070A1 (en) | 1997-02-21 | 1998-08-27 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Fused ring compounds, process for producing the same and use thereof |
| EP1028110B1 (en) | 1997-10-02 | 2004-04-14 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Novel dihydronaphthalene compounds and process for producing the same |
| CA2328973A1 (en) | 1998-04-23 | 1999-10-28 | Akio Ojida | Naphthalene derivatives, their production and use |
| PE20010781A1 (es) * | 1999-10-22 | 2001-08-08 | Takeda Chemical Industries Ltd | Compuestos 1-(1h-imidazol-4-il)-1-(naftil-2-sustituido)etanol, su produccion y utilizacion |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001351035A patent/JP3753971B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 EP EP05077705.1A patent/EP1681290B9/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-16 CA CA002429133A patent/CA2429133C/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 MX MXPA03004347A patent/MXPA03004347A/es active IP Right Grant
- 2001-11-16 CN CNB018190251A patent/CN1329394C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 BR BRPI0115306-4B1A patent/BR0115306B1/pt not_active IP Right Cessation
- 2001-11-16 IL IL15562401A patent/IL155624A0/xx active IP Right Grant
- 2001-11-16 DE DE60119963T patent/DE60119963T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-16 PE PE2001001147A patent/PE20020596A1/es active IP Right Grant
- 2001-11-16 AT AT01982800T patent/ATE327237T1/de active
- 2001-11-16 KR KR1020057018247A patent/KR100809899B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 CN CNB2005100640723A patent/CN100572363C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 AR ARP010105365A patent/AR034854A1/es active IP Right Grant
- 2001-11-16 ES ES01982800T patent/ES2260303T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-16 AU AU1429602A patent/AU1429602A/xx active Pending
- 2001-11-16 SI SI200130590T patent/SI1334106T1/sl unknown
- 2001-11-16 HU HU0400549A patent/HU229408B1/hu not_active IP Right Cessation
- 2001-11-16 AU AU2002214296A patent/AU2002214296C1/en not_active Ceased
- 2001-11-16 KR KR1020037006727A patent/KR100725442B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-16 US US10/416,986 patent/US7141598B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-16 CN CNA200610100666XA patent/CN1900079A/zh active Pending
- 2001-11-16 EP EP01982800A patent/EP1334106B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-16 TW TW090128440A patent/TWI306099B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-11-16 DK DK01982800T patent/DK1334106T3/da active
- 2001-11-16 KR KR1020077025704A patent/KR20080002929A/ko not_active Withdrawn
- 2001-11-16 PL PL362766A patent/PL204934B1/pl unknown
- 2001-11-16 MY MYPI20015279A patent/MY134929A/en unknown
- 2001-11-16 WO PCT/JP2001/010002 patent/WO2002040484A2/en not_active Ceased
- 2001-11-16 NZ NZ526387A patent/NZ526387A/en not_active IP Right Cessation
- 2001-11-16 PT PT01982800T patent/PT1334106E/pt unknown
- 2001-11-16 AT AT05077705T patent/ATE533768T1/de active
-
2003
- 2003-04-28 IL IL155624A patent/IL155624A/en not_active IP Right Cessation
- 2003-05-16 NO NO20032234A patent/NO326366B1/no not_active IP Right Cessation
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005252651A patent/JP4427496B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2005-10-18 AU AU2005225035A patent/AU2005225035B2/en not_active Ceased
-
2006
- 2006-06-26 CY CY20061100867T patent/CY1105423T1/el unknown
Also Published As
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3753971B2 (ja) | 新規イミダゾール誘導体、その製造法および用途 | |
| JP6494624B2 (ja) | カゼインキナーゼ1d/e阻害剤としての置換された4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン誘導体 | |
| JP2021525717A (ja) | 治療用化合物 | |
| EA036785B1 (ru) | ГЕТЕРОАРИЛ-ЗАМЕЩЕННЫЕ ПИРРОЛО[2,3-d]ПИРИМИДИНЫ В КАЧЕСТВЕ ИНГИБИТОРОВ ЯНУС-КИНАЗЫ | |
| AU2002214296A1 (en) | Novel imidazole derivatives, production method thereof and use thereof | |
| JP2013504537A (ja) | Ampk活性化因子としてのピロロピリジン誘導体 | |
| JP2014521705A (ja) | リゾホスファチジン酸アンタゴニストとしての(n−ベンズイミダゾール−2−イル)−シクロプロパンカルボキサミド | |
| EP2740730B1 (en) | Dibenzooxepin derivative | |
| EP1799691B1 (fr) | Nouveaux derives bis-azaindoles, leur preparation et leur utilisation pharmaceutique comme inhibiteurs de kinases | |
| JP4546589B2 (ja) | ナフタレン誘導体 | |
| JP4520012B2 (ja) | 1−置換−1−(1h−イミダゾール−4−イル)メタノール類 | |
| JP4121268B2 (ja) | イミダゾール誘導体、その製造法および用途 | |
| HK1095589A (en) | Imidazole derivatives, production method thereof and use thereof | |
| HK1056168B (en) | Imidazole derivatives, production method thereof and use thereof | |
| CN108117551A (zh) | 取代(1H-吡唑[3,4-b]吡啶)脲类化合物及其抗肿瘤用途 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031215 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031215 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050831 |
|
| A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20050831 |
|
| A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20050921 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051110 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051206 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051214 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3753971 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 7 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 8 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
