JP3753417B2 - スピニングリールのスプール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプール、特に、リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスピニングリールは、ハンドルを回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプールとを備えている。スピニングリールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在であり、釣り糸が巻かれる糸巻胴部と、糸巻胴部の前端に取り付けられ糸巻胴部の外径より大きい外径を有する前フランジ部と、糸巻胴部の後方に設けられたスカート部とを備えている。
【0003】
このようなスプールでは、スプール全体の軽量化を図るために、糸巻胴部がたとえば合成樹脂により形成されたものや、アルミニウム合金等の金属薄板により形成されたものが知られている。その一方で、糸巻胴部を合成樹脂や金属薄板で形成すると、糸巻胴部の比強度が低下するおそれがある。しかし、前フランジ部は、比強度を維持し、かつ釣り糸の滑りを向上させることが必要である。このため、前フランジ部は糸巻胴部と材質の異なるステンレス等の別部材により形成されていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスプールでは、前フランジ部は糸巻胴部と別体で設けられているので、糸巻胴部と前フランジ部との嵌合部分、すなわち糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の間に隙間が生成され、この隙間に釣り糸が噛み込んでしまうおそれがある。
【0005】
そこで、糸巻胴部と前フランジ部との間に隙間を生じさせないようにするために、糸巻胴部と前フランジ部との嵌合部分を高精度に形成することが要求される。このように嵌合部分の精度を高く要求されると、嵌合部分の形成に手間がかかるとともに、コストが高くなるといった弊害が生じる。
【0006】
本発明の課題は、スピニングリールのスプールにおいて、糸巻胴部と前フランジ部との間への釣り糸の噛み込みを容易かつ安価に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、糸巻胴部の前端部に取り付けられる前フランジ部と、糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に装着される糸噛み防止部材とを備えている。前フランジ部は糸巻胴部側に折れ曲がる屈曲部を有し、糸噛み防止部材は糸巻胴部の外周面と屈曲部の内周部との間に設けられている。
【0008】
このようなスプールでは、糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に糸噛み防止部材が取り付けられている。このため、前フランジ部と糸巻胴部との間には糸噛み防止部材によって隙間が生成されないので、釣り糸の噛み込みを防止することができる。また、前フランジ部と糸巻胴部との間に糸噛み防止部材を設けることにより、糸巻胴部と前フランジ部との嵌合部分を高精度に形成する必要がないので、両者を容易かつ安価に形成することができる。さらに、この場合は、前フランジ部はたとえばへら絞り等により糸巻胴部側、すなわち後方側に屈曲する形状に形成されている。ここでは、比較的精度を出しにくい屈曲部の内周部と糸巻胴部の外周面との間に隙間に糸噛み防止部材を設けることにより、釣り糸の噛み込みを確実に防止することができる。
【0009】
発明2に係るスプールは、発明1のスプールにおいて、糸噛み防止部材は屈曲部の後面と糸巻胴部の外周面とを滑らかに連結するような形状に形成されている。この場合は、糸噛み防止部材と糸巻胴部及び屈曲部後面との間に隙間が形成されることなくかつ滑らかに 連結されているので、釣り糸の噛み込みをさらに防止することができる。
【0010】
発明に係るスプールは、発明1又は2のスプールにおいて、糸噛み防止部材は金属製のリング部材である。この場合は、たとえば環状かつ板状の一般的によく使用されるワッシャー等のリング部材やスリーブ部材を用いることにより、低コスト化を図ることができる。
【0011】
発明に係るスプールは、発明1又は2のスプールにおいて、糸噛み防止部材は合成樹脂製のリング部材である。この場合は、たとえば弾性を有する合成樹脂を用いることにより、糸巻胴部や前フランジ部に多少の加工誤差が生じても、糸噛み防止部材によって誤差を吸収しやすくなる。
【0012】
発明に係るスプールは、発明1からのいずれかのスプールにおいて、糸巻胴部は、金属薄板により形成された筒状部と、筒状部の内周側に取り付けられた内筒部材とを有している。この場合は、金属薄板製の筒状部の内周側には内筒部材が取り付けられている。このため、比較的変形しやすい金属薄板製の筒状部であっても、糸噛み防止部材を設けることによって、前フランジ部と筒状部との間に隙間が生じにくくなる。
【0013】
発明6に係るスピニングリールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、糸巻胴部の前端部に取り付けられる前フランジ部と、糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に装着される糸噛み防止部材とを備えている。糸巻胴部は、金属薄板により形成された筒状部と、筒状部の内周側に取り付けられた内筒部材と、筒状部と一体成形され筒状部の端部が内周側に延びる内フランジ部とを有している。糸噛み防止部材は、前フランジ部と内フランジ部との間に設けられている。
【0014】
このようなスプールでは、糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に糸噛み防止部材が取り付けられている。このため、前フランジ部と糸巻胴部との間には糸噛み防止部材によって隙間が生成されないので、釣り糸の噛み込みを防止することができる。また、前フランジ部と糸巻胴部との間に糸噛み防止部材を設けることにより、糸巻胴部と前フランジ部との嵌合部分を高精度に形成する必要がないので、両者を容易かつ安価に形成することができる。また、この場合は、金属薄板製の筒状部の内周側には内筒部材が取り付けられている。このため、比較的変形しやすい金属薄板製の筒状部であっても、糸噛み防止部材を設けることによって、前フランジ部と筒状部との間に隙間が生じにくくなる。さらに、この場合は、内フランジ部を設けて糸巻胴部の強度を高く維持しても、前フランジ部と内フランジ部との間の糸噛みを確実に防止できる。
【0015】
発明7に係るスプールは、発明5又は6のスプールにおいて、糸巻胴部の後端部に設けられ、糸巻胴部より大径のスカート部をさらに備え、筒状部は、金属薄板をプレス加工することにより、スカート部と一体成形されている。この場合は、絞り加工等のプレス加工により、スプール全体の軽量化を図ることができる。
【0016】
発明8に係るスプールは、発明5から7のいずれかのスプールにおいて、内筒部材は合成樹脂製である。この場合は、比較的軽量な合成樹脂により、糸巻胴部の軽量化を図ることができる。特にリアドラグ型のスピニングリールでは、スプールにドラグ機構を設けなくてもよいので、軽量化の効果が顕著になる。
【0017】
発明9に係るスプールは、発明5から7のいずれかのスプールにおいて、内筒部材は金属製である。この場合は、糸巻胴部の高強度化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、リアドラグ型のスピニングリールである。スピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4と、リアドラグ機構50とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。リアドラグ機構50は、リール本体2の後部に装着されている。
【0019】
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0020】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部は、ロータ3の中心部を貫通し、ナットによりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受を介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0021】
オシレーティング機構6は、先端にスプール4が連結され前後に延びるスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、減速ギア式のものであり、フェースギア11と連動して回転するギア部材21と、ギア部材21に連動してスプール軸方向に往復移動するスライダ22とを有している。スライダ22は、スプール軸15に対して回転自在かつ軸方向移動不能である。スライダ22は、リールボディ2aによってスプール軸15と平行に移動するように案内されている。
【0022】
リアドラグ機構50は、スプール軸15の後端部に回転不能かつ軸方向移動自在に連結されており、スプール軸15を介してスプール4の糸繰り出し方向の回転を制動するものである。
【0023】
ロータ3は、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と両ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
【0024】
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部分は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ(図示せず)が装着されている。
【0025】
第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔てた2箇所で接続されている。第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
【0026】
ラインローラと第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持部材40、42、ラインローラ及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図1に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【0027】
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15に着脱機構60により着脱自在に装着され、ピン16により回転不能に係止されている。ピン16は、スプール軸15に径方向に貫通して装着されており、スプール4の後部に形成された係止溝4aに係止されている。
【0028】
スプール4は、図2に拡大して示すように、スプール本体7と、糸巻胴部7aの前端部に取り付けられた大径の前フランジ部8と、前フランジ部8の前方に配置されたフランジ固定部材9とを有している。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと糸巻胴部7aの後端部に一体成形された大径筒状のスカート部7bと糸巻胴部7aの内周側に取り付けられた内筒部材7cとを有している。
【0029】
糸巻胴部7a及びスカート部7bは、アルミニウム合金の薄板をプレス加工により一体成形して得られた大小2段の筒状の部材である。これらの外周面には、高級感がある外観を演出するために、旋盤により切削加工が施されており、前フランジ部8が装着される前端部外周面には、前フランジ部8とで隙間が生じないようにするために糸噛み防止部材13が装着されている。
【0030】
糸巻胴部7aは、外周に釣り糸が巻き付けられる筒状部7dと、筒状部7dの前端部に一体成形された内フランジ部7eとを有している。内フランジ部7eは、内筒部材7cの前端部に接するように内側に折れ曲がるようにプレス加工されている。内フランジ部7eは、内筒部材7cの前端部と前フランジ部8との間に挟持されている。内フランジ部7eには、装着用のたとえば4本の固定ボルト14が貫通する4つの貫通孔7fが、周方向に間隔を隔てて形成されている。
【0031】
スカート部7bには、段付きの凹部7gが形成されており、この凹部7gに釣り糸の先端部分を係止するための釣り糸係止部70が装着されている。凹部7gと釣り糸係止部70との間には、釣り糸を挟持するための隙間が生成されている。
【0032】
内筒部材7cは、糸巻胴部7aの内周側に取り付けられ、着脱機構60が前端部に装着される合成樹脂製の筒状部材である。内筒部材7cは、ピン16によりスプール軸15に回転不能に装着されている。内筒部材7cの前端部内周側には、雄ねじ部7hを有する筒状突出部7iが形成されている。雄ねじ部7hは後述するフランジ固定部材9に形成された雌ねじ部9aに螺合している。内筒部材7cの筒状突出部7iの外周側には、固定ボルト14がねじ込まれる4つのねじ穴7jが周方向に間隔を隔てて形成されている。内筒部材7cの後端部には、糸巻胴部7aの後部に沿って外周側に広がる鍔部7kが形成されており、この鍔部7kに釣り糸係止部70が取り付けられている。なお、釣り糸係止部70は、弾性変形可能な側面断面略T字状部材である。釣り糸係止部70は、内筒部材7cの後端面に突出して形成された突起80に取り付けられ、突起80の先端に装着されたプッシュナット81により内筒部材7cに装着固定されている。
【0033】
前フランジ部8は、糸巻胴部7a側に折れ曲がる屈曲部8aを有する部材である。屈曲部8aは、たとえばアルミニウムなどの金属板をカーリング加工して形成している。前フランジ部8は、外周側が前方にやや傾斜しており、屈曲部8aを境にして前部8bと後部8cとを有している。前フランジ部8の前部8bは、内筒部材7cの前端面や糸巻胴部7aの内フランジ部7eに対向する位置まで内周側に延びている。前部8bのねじ穴7jに対向する位置には、固定ボルト14が貫通する、たとえば4つの貫通孔8dが周方向に間隔を隔てて形成されている。後部8cの内周面は、糸巻胴部7aの外周面と所定の隙間をあけて配置されている。この隙間に糸噛み防止部材13が装着されている。
【0034】
固定ボルト14は、貫通孔8d,7fを貫通してねじ穴7jにねじ込まれており、前フランジ部8と糸巻胴部7aとをまとめて内筒部材7cに固定している。
【0035】
糸噛み防止部材13は、筒状の合成樹脂製の部材であり、前フランジ部8と糸巻胴部7aとの隙間に釣り糸が噛み込むのを防止するためのものである。糸噛み防止部材13は、糸巻胴部7aと前フランジ部8との外方に露出する接合面の隙間に装着されている。糸噛み防止部材13は、前フランジ部8の後部8cの後面と糸巻胴部7aの外周面とを滑らかに連結する突起13aを有している。また、糸噛み防止部材13の先端部は、糸巻胴部7aの先端に内フランジ部7eに向かって湾曲して形成されたアール面に沿って内周側に延びている。
【0036】
このような糸噛み防止部材13を設けると、カーリング加工によって屈曲部8aが形成された比較的精度を出しにくい前フランジ部8の後部8cの内周面と糸巻胴部7aとの隙間が塞がれるので、前フランジ部8の後部8cの内周面を加工することなく糸噛みを防止できる。また、突起13aにより後部8cの後面と糸巻胴部7aの外周面とが滑らかに連結されるので、さらに糸噛みが生じにくくなり、糸噛みを確実に防止できる。
【0037】
フランジ固定部材9は、外周部前面が後方に傾斜するように形成されたフランジ状の部材であり、内周側後部には雌ねじ部9aが形成されている。この雌ねじ部9aを内筒部材7cの雄ねじ部7hに螺合させることにより、フランジ固定部材9が内筒部材7cにねじ込み固定されている。フランジ固定部材9の外周部は、前フランジ部8の前部8bに当接しており、前フランジ部8を僅かに押圧している。これにより、前フランジ部8を固定しているとともに、フランジ固定部材9の緩み止めを行っている。
【0038】
着脱機構60は、筒状突出部7iの内部に装着されたバネ部材61と、バネ部材61を拡縮動作させる着脱ボタン62とを有している。バネ部材61は、スプール軸15の先端に形成された係止溝15a(図1R>1)に係止される係止部61aを有している。着脱ボタン62に軸方向に移動自在であり、かつバネ部材61により突出方向に付勢されている。また、突出方向にはフランジ固定部材9により飛び出さないように係止されている。この着脱ボタン62の押圧操作により係止部61aを開いて係止溝15aから外すことにより、スプール4をスプール軸15から取り外すことができる。
【0039】
このようなスプール4では、糸巻胴部7aと前フランジ部8との外方に露出する接合面の隙間に糸噛み防止部材13が取り付けられている。このため、前フランジ部8と糸巻胴部7aとの間には糸噛み防止部材13によって隙間が生成されないので、釣り糸の噛み込みを防止することができる。また、前フランジ部8と糸巻胴部7aとの間に糸噛み防止部材13を設けることにより、糸巻胴部7aと前フランジ部8との嵌合部分を高精度に形成する必要がないので、両者を容易かつ安価に形成することができる。しかも、糸巻胴部7aには、前端部が内側に折れ曲がる内フランジ部7eが一体成形されているので、糸巻胴部7aの強度を高く維持することができる。
【0040】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では薄板金属製の素材をカーリング加工して屈曲部を形成した前フランジ部8を例示したが、屈曲部の加工方法はこれに限定されないとともに、形状もこれに限定されない。また、前フランジ部8は金属製でもよく合成樹脂やセラミックス等の非金属製でもよい。
【0041】
) 前記実施形態では、スプール本体7を糸巻胴部7aと内筒部材7cとで構成したが、糸巻胴部7aと内筒部材7cとを一体形成したものであってもよい。
【0042】
) 前記実施形態では、リアドラグ型のスピニングリールのスプールを例に説明したが、フロントドラグ型やレバーブレーキ型のスピニングリールのスプール等、全ての型のスピニングリールのスプールに本発明を適用できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、糸巻胴部と前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に糸噛み防止部材が取り付けられている。このため、前フランジ部と糸巻胴部との間には糸噛み防止部材によって隙間が生成されないので、釣り糸の噛み込みを防止することができる。また、前フランジ部と糸巻胴部との間に糸噛み防止部材を設けることにより、糸巻胴部と前フランジ部との嵌合部分を高精度に形成する必要がないので、両者を容易かつ安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの縦断面図。
【図2】 そのスプール部分の断面拡大部
【符号の説明】
2 リール本体
4 スプール
7 スプール本体
7a 糸巻胴部
7b スカート部
7c 内筒部材
7d 筒状部
7e 内フランジ部
8 前フランジ部
8a 屈曲部
13 糸噛み防止部材

Claims (9)

  1. リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、
    外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の前端部に取り付けられる前フランジ部と、
    前記糸巻胴部と前記前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に装着される糸噛み防止部材とを備え、
    前記前フランジ部は、前記糸巻胴部側に折れ曲がる屈曲部を有し、
    前記糸噛み防止部材は、前記糸巻胴部の外周面と前記屈曲部の内周部との間に設けられている、スピニングリールのスプール。
  2. 前記糸噛み防止部材は、前記屈曲部の後面と前記糸巻胴部の外周面とを滑らかに連結するような形状に形成されている、請求項1に記載のスピニングリールのスプール。
  3. 前記糸噛み防止部材は金属製のリング部材である、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスプール。
  4. 前記糸噛み防止部材は合成樹脂製のリング部材である、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスプール。
  5. 前記糸巻胴部は、金属薄板により形成された筒状部と、前記筒状部の内周側に取り付けられた内筒部材とを有している、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
  6. リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、
    外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の前端部に取り付けられる前フランジ部と、
    前記糸巻胴部と前記前フランジ部との外方に露出する接合面の隙間に装着される糸噛み防止部材とを備え、
    前記糸巻胴部は、金属薄板により形成された筒状部と、前記筒状部の内周側に取り付けられた内筒部材と、前記筒状部と一体成形され前記筒状部の前端部から内周側に延びる内フランジ部とを有し、
    前記糸噛み防止部材は、前記前フランジ部と前記内フランジ部との間に設けられている、スピニングリールのスプール。
  7. 前記糸巻胴部の後端部に設けられ、前記糸巻胴部より大径のスカート部をさらに備え、前記筒状部は、前記金属薄板をプレス加工することにより、前記スカート部と一体成形されている、請求項5又は6に記載のスピニングリールのスプール。
  8. 前記内筒部材は合成樹脂製である、請求項5から7のいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
  9. 前記内筒部材は金属製である、請求項5から7のいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
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