JP3753230B2 - 計量栓付き容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は計量栓付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
計量栓付き容器として、従来多くのものが知られているが、例えば特開2000-16450号のように、弾性圧搾可能な胴部を有する容器体の口頸部内に、計量栓を嵌合させると共に、該計量栓の底板を貫通させて計量栓内から容器体内底部まで液体注出用のパイプを設け、容器体胴部を圧搾すると、容器体内液体がパイプ内を通り計量栓内へ入って計量され、該計量された液体を注出可能としたものが知られている。尚該従来容器は、計量栓底部の一部を開閉可能とて、その閉塞状態においてだけ上記計量が可能とし、開放状態では計量することなく、容器体内液体を計量栓内を通って直接注出可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例は容器体胴部を弾性圧搾可能とし、かつ口頸部内へ嵌合させた計量栓からパイプを垂下するが、本発明は容器体胴部は弾性圧搾不能でもよく、構造が簡易で又容器体口頸部内へ上部を嵌合された計量栓外筒の一部に液体流入孔を穿設し、口頸部外面へ螺合させたキャップの所定範囲螺昇降で上記流入孔が開閉可能となし、キャップ螺降状態での容器体倒立で計量栓内へ流入させた液体を容器体正立で計量し、キャップ螺昇状態で注出できるよう、その操作も簡易であるよう設けたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として口頸部4を起立する容器体1と、
口頸部4内面へ、上部を水密に嵌合させて容器体内へ垂下させた外筒12下端から内向きフランジ状底板13を介して有頂の内筒15を起立する計量栓11と、
上記口頸部4外面へ、頂板22外周から垂下させた周壁24を螺合させると共に、頂板中央部に注出孔23を穿設するキャップ21とからなり、
上記口頸部外面と周壁24内面との間には、下限位置から所定高さまでキャップが螺昇降できる螺動範囲規整手段を設けると共に、上記計量栓下部内を計量室16として、該計量室上端の外筒部分に液体流入孔17を穿設し、
又キャップ螺降限では液体流入孔17を開孔すると共に螺昇限では閉塞する開閉板25をキャップ頂板22から垂下させ、
更にキャップ螺降限では内筒上面を閉塞する帽状板14の外周部が上記注出孔23を密閉すると共に螺昇限では開孔可能に形成した。
【0005】
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に上記注出孔23を、頂板22中央部を開孔させて該開孔周縁から起立する注出筒26の筒孔で形成すると共に、頂板外周の一部に補助蓋28をヒンジ29で連結して、該ヒンジを中心とする補助蓋28の回動による閉蓋により補助蓋上板30の下面から垂下する筒状栓31が注出筒26上端部を密閉可能に形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明すると、1は口頸部を起立する容器体である。該容器体は胴部2上端から肩部3を介して口頸部4を起立する。該口頸部は下部を大外径部4aにかつ上部を上向き段部4bを介して小外径部4cとし、かつ小外径部の上端部は更に小外径の肉薄部としている。小外径部4cの下半外面は直筒状としてその一部外面に第1ストッパリブ5を縦設し、又小外径部の上半外面にはキャップ螺合用雄ねじを付設している。
【0007】
上記容器体1の上部内へは計量栓11を嵌合させる。該計量栓は、口頸部4の内面へ、上部を水密に嵌合させて容器体内へ垂下させた外筒12下端から、内向きフランジ状底板13を介して帽状板14付きの内筒15を、上記外筒よりも僅かに高く起立するもので、計量栓下部内を計量室16とし、該計量室上端の外筒部分に液体流入孔17を穿設している。外筒12の上端部は下外方へ折返して二重筒状部18とし、その二重筒状部内へ上記口頸部4上端部を嵌合させるとよい。計量栓11は口頸部4の下方まで垂下させている。
【0008】
口頸部4外面へはキャップ21の周壁を螺合させている。該キャップは頂板22中央部に注出孔23を有し、該頂板外周から周壁24を垂下させて該周壁を口頸部4外面へ螺合させると共に、頂板22下面からは既述液体流入孔17を開閉するための開閉板25を垂下する。該開閉板外面は既述外筒12内面に接してキャップと共に螺動する。又該開閉板は図7が示すように横断面円弧状に形成するとよい。図示例では既述液体流入孔17,17 を左右にそれぞれ設け、又開閉板25,25 も左右一対としている。
【0009】
上記注出孔23は頂板中央部を開口させてその周縁から起立させた注出筒26の筒孔で形成してもよく、周壁24は上部内面に雌ねじを設けて既述雄ねじと螺合させ、周壁下半一部には第2ストッパリブ27を縦設して、図4が示すように所定位置までキャップ21が口頸部4に対して螺昇した位置において、既述第1、第2ストッパリブ5,27 が係合して停止し、キャップの螺脱を防止するよう設けている。又キャップ21の頂板外周の一部に、補助蓋28をヒンジ29で連結して、該ヒンジを中心とする補助蓋28の回動による閉蓋により、補助蓋上板30下面から垂下する筒状栓31が注出筒26の上端部内面を水密に閉塞するよう設けている。尚該補助蓋は必ずしも必要ではなく、別に設けた口蓋等で注出筒上端を閉塞してもよい。
【0010】
図1から図3が示す、キャップ21の螺降時において既述開閉板25は液体流入孔17を開放しており、かつこのとき、内筒上面の帽状板14外周部上面が注出孔23下面を密閉すると共にキャップ頂板22の下面が外筒12の上端面ないし口頸部4上端面を密閉可能とする。
【0011】
該状態から図2のように容器体を倒立させることで液体流入孔17を通って計量室16上方、つまり倒立時にあっては計量室下方の内外筒間隙内に容器体内液体が入る。該状態から図3のように容器体を正立させることで、上記流入孔下縁よりも上方の液体はその流入孔を通って容器体内に還流して計量される。
【0012】
該計量状態からキャップ21を、図4のように既述第1、第2ストッパリブ5,27が係合するまで螺昇させると、このとき、上記流入孔17は開閉板25で密閉され、又注出孔23は内筒15上端部から離れることで開孔する。よって該状態から補助蓋28等を外し、図6のように容器体を傾けることで上記計量液体を注出できる。
【0013】
注出後は再び図1のようにキャップ21を螺降させて注出孔23を閉じ、又液体流入孔17を開孔させればよい。
【0014】
既述各部材はそれぞれ合成樹脂材で形成している。
【0015】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするものであり、請求項1記載のように形成することで、容器体胴部の弾性とは無関係に、キャップ21を下限まで螺降させた状態から容器体を倒立させ、かつ正立させるだけで計量でき、又該状態からキャップを上限まで上昇させるだけで液体流入孔17が閉塞されると共に、注出孔23が開孔されて、そのまま計量液体を注出できるから、その操作が容易でかつ計量が正確であり、計量液体だけを注出できる。又構成も簡易化できる。
【0016】
請求項2のようにすることで液体注出が容易でかつ注出筒26の開閉にも便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の半断面図である。
【図2】 図1容器要部を倒立状態で示す半断面図である。
【図3】 図2容器を正立させて示す、要部の半断面図である。
【図4】 図3の状態からキャップを螺昇させて示す、要部半断面図である。
【図5】 図4の状態から補助蓋を開蓋させて示す半断面図である。
【図6】 図5の状態から容器体を傾けた状態を示す半断面図である。
【図7】 容器主要部材である、キャップの斜視図である。
【符号の説明】
1…容器体 4…口頸部
5…第1ストッパリブ 11…計量栓
12…外筒 14…帽状板
15…内筒 16…計量室
17…液体流入孔 21…キャップ
22…頂板 23…注出孔
25…開閉板 27…第2ストッパリブ
28…補助蓋
Claims (2)
- 口頸部4を起立する容器体1と、
口頸部4内面へ、上部を水密に嵌合させて容器体内へ垂下させた外筒12下端から内向きフランジ状底板13を介して有頂の内筒15を起立する計量栓11と、
上記口頸部4外面へ、頂板22外周から垂下させた周壁24を螺合させると共に、頂板中央部に注出孔23を穿設するキャップ21とからなり、
上記口頸部外面と周壁24内面との間には、下限位置から所定高さまでキャップが螺昇降できる螺動範囲規整手段を設けると共に、上記計量栓下部内を計量室16として、該計量室上端の外筒部分に液体流入孔17を穿設し、
又キャップ螺降限では液体流入孔17を開孔すると共に螺昇限では閉塞する開閉板25をキャップ頂板22から垂下させ、
更にキャップ螺降限では内筒上面を閉塞する帽状板14の外周部が上記注出孔23を密閉すると共に螺昇限では開孔可能に形成した
ことを特徴とする計量栓付き容器。 - 上記注出孔23を、頂板22中央部を開孔させて該開孔周縁から起立する注出筒26の筒孔で形成すると共に、頂板外周の一部に補助蓋28をヒンジ29で連結して、該ヒンジを中心とする補助蓋28の回動による閉蓋により補助蓋上板30の下面から垂下する筒状栓31が注出筒26上端部を密閉可能に形成した
ことを特徴とする、請求項1記載の計量栓付き容器。
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JP2001053199A JP3753230B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 計量栓付き容器 |
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