JP3751749B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画素単位の画像データを基に印刷媒体に対して印刷出力を行う印刷装置および印刷方法に関するもので、特に、印刷位置ズレを補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般的に印刷装置では、用紙をローラで移動させて副走査を行いつつビームヘッドを移動させて主走査を行っている。このような装置では、ローラによる印刷用紙の搬送ズレが生じやすく、そのような搬送ズレにより、印刷結果に位置ズレ、すなわち、所定の目標印刷領域に対して実際の印刷位置にずれが生じる。
【0003】
図17は印刷位置ズレの例を示す図である。図17(a)は片面印刷において印刷用紙の各端辺Eに対して印刷内容PCの印刷位置がずれている印刷位置ズレの例を示している。また、図17(b)は印刷用紙の表裏両面に印刷を行う両面印刷において、裏面における印刷内容PC2が表面における印刷内容PC1に対して若干位置ズレを生じているために、裏面の印刷内容PC2が表面において透けて見える、いわゆる「写り込み」が生じている例を示している。
【0004】
このような印刷位置ズレは、印刷業などにおいて製品として印刷物を作成する場合には重大な問題となる。
【0005】
そのため、オフセット印刷機の場合には印刷用紙を印刷実行部に供給する際にガイドバーと呼ばれる直角のL字型に設けられた部材に印刷用紙の端辺を当接させて印刷用紙を位置決めする機構や、表面に通気口が設けられたドラム内部を減圧することで印刷用紙をドラムに吸着して固定する機構を備えており、それによって、給紙位置の精度を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、安価でコンパクトな無版デジタル印刷機においても、上記印刷位置ズレは同様に問題であるが、上記のオフセット印刷機のような用紙の位置あわせや固定のための機構はコストや装置サイズ、構造上の制約等の点から用いるのが困難であった。
【0007】
この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図しており、装置の製造コストを抑えて、印刷位置ズレの少ない高品質な印刷を行えるコンパクトな印刷装置および、そのような印刷方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の装置は、画素単位の画像データを基に印刷媒体に対して印刷出力を行う印刷装置において、画像データを記憶する記憶手段と、各印刷媒体を印刷する際に、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、検出されたズレ量を補正するように記憶手段における画像データの読み出しアドレスを調節する制御手段と、制御手段による調節を受けて読み出された画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段とを備え、前記制御手段による調節後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力するものであることを特徴とする。ただし、ここで「読み出しアドレスに画像データが存在しない場合」には、読み出しアドレスに相当するアドレスが記憶空間内に存在しない場合も含むものとする。
【0009】
また、この発明の請求項2に記載の装置は、請求項1に記載の印刷装置であって、目標印刷領域が印刷媒体の外形に対して相対的に定められたものであることを特徴とする。
【0010】
また、この発明の請求項7に記載の装置は、画素単位の画像データを基に印刷媒体の表裏両面に対して印刷出力を行う印刷装置において、前記画像データを記憶する記憶手段と、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、検出された前記ズレ量を補正するように前記記憶手段における前記画像データの読み出しアドレスを調節する制御手段と、前記制御手段による調節を受けて読み出された画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段と、ズレ量検出手段により検出されたズレ量を記憶するズレ量記憶手段とを備え、印刷媒体の表裏両面のうちの第1面の印刷出力においては、ズレ量検出手段によって印刷媒体の外形と描画領域との相対的な第1面ズレ量を検出してズレ量記憶手段により記憶するとともに、読み出しアドレスを調節することなく画像データを読み出して描画手段により描画を行い、印刷媒体の表裏両面のうちの第2面の印刷出力においては第1面ズレ量をもとに第1面において印刷が行われた印刷領域に重なる第2面における領域を目標印刷領域として、ズレ量検出手段がズレ量を検出し、読み出しアドレスを調節して画像データを読み出して描画手段により描画するものであることを特徴とする。
【0011】
また、この発明の請求項3に記載の装置は、請求項2に記載の印刷装置であって、ズレ量検出手段が描画開始位置の目標印刷領域に対するズレ量を検出する開始ズレ量検出手段と、目標印刷領域と描画領域との相対的な傾きを検出する傾き検出手段とを備える。
【0012】
また、この発明の請求項4に記載の装置は、請求項2に記載の印刷装置において、印刷媒体が連続紙状のものであり、ズレ量検出手段が印刷媒体の長手方向に所定間隔で設けられたマークを基に描画開始位置の目標印刷領域に対するズレ量を検出する開始ズレ量検出手段と、目標印刷領域と描画領域との相対的な傾きを検出する傾き検出手段とを備える。
【0014】
また、この発明の請求項5に記載の方法は、画素単位の画像データを記憶する記憶手段と、各印刷媒体を印刷する際に印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段とを備える印刷装置を用いた印刷方法であって、(a) ズレ量検出手段により検出された前記ズレ量を補正するように記憶手段に記憶された画像データの読み出しアドレスを調節する工程と、 (b) 描画手段により印刷媒体に対して描画を行う工程とを備え、前記工程 (a) による調節後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力することを特徴とする。
【0015】
また、この発明の請求項6に記載の方法は、請求項6に記載の印刷方法であって、目標印刷領域が印刷媒体の外形に対して相対的に定められたものであることを特徴とする。
【0016】
さらに、この発明の請求項8に記載の方法は、画素単位の画像データを記憶する記憶手段と、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、画像データを基に印刷媒体の表裏両面に対して描画を行う描画手段とを備える印刷装置を用いた印刷方法であって、印刷媒体の表裏両面のうちの第1面の印刷出力においては、ズレ量検出手段によって印刷媒体の外形と描画領域との相対的な第1面ズレ量を検出して記憶するとともに、画像データを読み出しアドレスを調節することなく読み出して描画手段により印刷媒体に描画する工程と、印刷媒体の表裏両面のうちの第2面の印刷出力においては第1面ズレ量をもとに第1面の印刷領域に重なる第2面における領域を目標印刷領域として、ズレ量検出手段がズレ量を検出し、画像データの読み出しアドレスを調節して読み出された画像データを基に描画手段により印刷媒体に描画する工程とを備えるものであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
<1.第1の実施の形態>
<<1−1.装置配列と主要部の機構的構成>>
図1はこの発明の第1の実施の形態であるデジタル印刷システム1の装置配列を示す図である。以下、図1を用いて、デジタル印刷システム1の装置配列について説明する。
【0019】
図示のようにこのデジタル印刷システム1はクライアント10…、スキャナ入力用クライアント20、スキャナ25、コントローラ30、デジタル印刷機40が相互にネットワークにより電気的に接続されたシステムになっている。
【0020】
クライアント10は内部にCPU、メモリ、ハードディスク等を備えたコンピュータであり、作業者が画像データの生成および加工、後述する印刷出力のジョブの登録および操作、その他各種設定、印刷の進行状況のモニター等の作業を行えるものとなっている。
【0021】
スキャナ入力用クライアント20には画像の取り込みを行うスキャナ25が電気的に接続された上記クライアント10と同様の構造のコンピュータであり、機能も取り込んだ画像の加工等の操作が行える以外はクライアント10と同様のものとなっている。
【0022】
コントローラ30は内部にCPU、メモリ、ハードディスク等を備えたコンピュータであり、上記クライアント10…、スキャナ入力用クライアント20およびデジタル印刷機40と通信可能となっている。そして、コントローラ30は上記クライアント10と同様の機能の他に、画像データのラスター展開、電子丁合、見開き余白調整、データの保存、転送および後述するデジタル印刷機40の各部動作のタイミング制御等の機能を備えている。
【0023】
デジタル印刷機40は以下に詳述するが、コントローラ30からの画像データを基に印刷出力を行う。なお、コントローラ30とデジタル印刷機40とを併せたものが本発明の印刷装置に相当する。
【0024】
つぎに、デジタル印刷機40の構造を説明する。
【0025】
図2はコントローラ30に接続されたデジタル印刷機40の構造を示す模式図である。デジタル印刷機40はコントロールユニット41、ズレ量検出器42、光ビームにより描画走査を行う印刷ヘッド43、印刷ヘッド43により描画走査を受けた後印刷用紙Pに転写するドラム44、印刷用紙Pを蓄積するとともに、必要に応じて印刷用紙Pを供給するホッパ45および用紙反転部46を備えている。
【0026】
ズレ量検出器42は信号変換器42aと3つのエッジセンサ42b〜42dとを備えている。
【0027】
図3は描画領域に対するエッジセンサ42b〜42dの取り付け位置を説明するための図である。図3においてはX軸方向が主走査方向、Y軸方向が副走査方向を表している。
【0028】
描画領域の副走査方向すなわち、印刷用紙Pの進行方向の反対向きを正方向としたY軸とそれに垂直な主走査方向を正方向とするX軸を定義するとき、描画領域の副走査方向の端辺であるX軸と交差する状態で原点側にエッジセンサ42bが、X軸の正側端より若干内側にエッジセンサ42cが、さらに描画領域の主走査終端側端辺であるY軸と交差する状態でY軸の原点側にエッジセンサ42dが併せて3つのエッジセンサが設けられている。
【0029】
図4はエッジセンサ42b〜42dの詳細な構成および印刷用紙Pのエッジ部分の検出を説明するための模式図である。エッジセンサ42b〜42dは複数の発光素子LEが並んで設けられるとともに、それら発光素子LEとそれぞれ対になる複数の受光素子LAが並んで設けられたフォトカプラによって構成されている。そして、各発光素子LEと受光素子LAの対は発光素子LEからの光Lが印刷用紙P等により反射された後に受光素子LAに感知され、その反射された光Lの強度によって印刷用紙Pのエッジを検出するものとなっている。
【0030】
また、このようなエッジセンサ42b〜42dのそれぞれの感知信号を基に信号変換器42aは後に詳述するように原点偏位量と傾きを算出し、その信号をコントロールユニット41のアドレス制御部41bに送る。なお、エッジセンサ42bおよび42cと信号変換器42aとを併せたものが、この発明の「開始ズレ量検出手段」に相当し、エッジセンサ42cおよび42dと信号変換器42aとを併せたものが、この発明の「傾き検出手段」に相当する。
【0031】
コントローラ30から読み出された画像データはコントロールユニット41のページメモリ41aに一時記憶される。ページメモリ41aは、この発明の「記憶手段」に相当するトグルバッファメモリであり、2ページ分の画像データの記憶領域を備えており、いずれか一方の記憶領域に画像データを読み込みつつ、他方の記憶領域からブランクデータ発生部41cに向けて画像データを送出するといった動作をそれぞれの役割を交換しつつ交互に行うことができるものとなっている。
【0032】
アドレス制御部41bは、この発明の「制御手段」に相当し、CPU、メモリ等を備えており、信号変換器42aからの原点偏位量と傾きの信号を基に後述するようにページメモリから読み出す画像データのアドレスをそれら信号の原点偏位量および傾きを補正するように読み出しアドレスをソフトウエア的またはハードウエア的に求めて制御する。
【0033】
ブランクデータ発生部41cはCPU、メモリ等を備えており、上記アドレス制御により読み出しアドレスのデータが画像データかどうかをソフトウエア的またはハードウエア的に判定し、画像データでないと判断した場合に空白(印刷を行わない)を表す画像データを発生させ、画像データであると判断した場合にはそのまま画像データをそれぞれ印刷ヘッド43に送信する。具体的にはもとの画像データはラスタライズされた2値画像データ、すなわち1/0、あるいはON/OFFといったデータとなっているので、それぞれ0またはOFFの画像データを出力する。
【0034】
また、コントロールユニット41のズレ量記憶部41dは後述する両面印刷における片面補正時にのみ使用され、表面印刷時において検出されるズレ量(後述する相対原点偏位量および相対傾き)を記憶し、裏面印刷時にアドレス制御部41bに送信する。
【0035】
用紙反転部46は通常の片面印刷時には矢印A1のように印刷後の印刷用紙Pを排出できるとともに、両面印刷時には表面印刷後の印刷用紙Pを反転した後、矢印A2のように用紙を戻すことができるものとなっている。なお、反転後の印刷用紙Pは給紙原点まで矢印A3のように図示しないローラにより戻され、引き続き裏面の印刷が行われる。そして、この装置はコントローラ30による用紙反転部46等の制御により片面印刷と両面印刷のいずれをも行えるものとなっている。
【0036】
<<1−2.印刷位置ズレ補正>>
図5および図6は第1の実施の形態の片面印刷における印刷位置ズレ補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。以下、図5および図6に基づいて印刷位置ズレ補正および印刷出力の手順について説明していく。
【0037】
片面印刷の場合は、ズレを補正しないで印刷出力し、その出力の余白部分をその後断裁により除去することも可能であるが、ここでは印刷用紙Pの外形、すなわち各端辺(エッジ)に対するズレ量を補正して印刷出力を行うことにより、断裁を行わなくとも最終印刷物として出力できる場合について説明する。
【0038】
まず、印刷用紙Pがドラム44に給紙される(ステップS1)。
【0039】
つぎに、印刷用紙Pをエッジセンサ42b〜42dにより検知する(ステップS2)。
【0040】
つぎに、原点偏位量および傾きを信号変換器42aにより算出する(ステップS3)。
【0041】
この場合、印刷用紙Pの各端辺よりなる領域が印刷出力を予定している目標印刷領域OAであり、それとは別に実際に印刷ヘッド43により描画走査が行われるドラム44における領域である描画領域DAがX−Y軸により規定されている。ただし、実際には印刷用紙Pにおける目標印刷領域OAと描画領域DAとが図3のように重なるのは印刷ヘッド43によりドラム44に描画が行われた後、ドラム44が回転して印刷用紙Pにその画像が転写される際であるので、上記の描画領域DAは、より正確には描画されたドラム44上の画像が印刷用紙Pに転写されるべき領域である。以下、原点偏位量(相対原点偏位量)および傾き(相対傾き)はこの転写位置での目標印刷領域OAと描画領域DAとの関係により求まる値をいう。
【0042】
図3における傾きmは目標印刷領域OAの端辺EのX軸となす角度をθ(図3中時計回りを正)とするとm=tanθで表され、この傾きmはエッジセンサ42cおよび42dで捉えられた印刷用紙Pのエッジ位置の差をもとに得られる。
【0043】
また、原点偏位量(DX1,DY1)は、それぞれエッジセンサ42bにより検知される印刷用紙PのY軸に沿った辺におけるエッジ位置と描画領域の端縁であるY軸との差DX1と、エッジセンサ42cにより検知される印刷用紙PのX軸に沿った辺におけるエッジ位置と描画領域DAの端辺であるX軸との差DY1をほぼ原点偏位量に近いとして用いている。なお、このような方法以外に、エッジセンサ42bおよび42cによる検知結果を既に得られている傾きmで補正して得られる正確な原点偏位量を用いることも勿論可能である。ただし、このような補正には若干の時間を要するため処理速度の高速化のために、第1の実施の形態では上記のようにしている。
【0044】
つぎに、信号変換器42aは得られた原点偏位量および傾きをアドレス制御部41bへ送信する(ステップS4)。
【0045】
つぎに、アドレス制御部41bにより読み出しアドレスを生成する(ステップS5)。具体的には初めてステップS5の処理を行う際にはアドレス制御部41bは読み出しアドレスおよび各種データの初期設定を行う。
【0046】
図7は片面印刷時の印刷位置ズレ補正における読み出しアドレス制御を説明するための図であり、ページメモリ41aのアドレス空間ASに対する読み出しアドレスの指定の様子を示している。図7において、図3における描画領域DAに対して本来描画を行うべき画像データを記憶した領域を画像記憶領域GAと表わし、実際にズレ補正を伴う読み出しを行う領域を読み出し領域RAと表わしており、読み出し領域RAは図3の印刷用紙P(目標印刷領域OA)のズレを補正するためのものとなっている。なお、図7(および図13)に示すアドレス空間AS内での1アドレスに対して図3に示す走査における1画素が対応している。
【0047】
図3と図7を比べると明らかなように、図7における読み出しアドレスの原点偏位量は図3における目標印刷領域OAの原点偏位量と原点に対して点対称になっており、図7における読み出しアドレスの傾きは図3における目標印刷領域OAの傾きとX軸について線対称になっている。そして、図3における原点偏位量(DX1,DY1)と図7における原点偏位量(AX,AY)との関係はAX=−DX1,AY=−DY1としており、これにより目標印刷領域OAの適切な位置に描画を行えるようにしている。
【0048】
また、検出された印刷用紙P(目標印刷領域OA)の傾き値m=tanθに対してアドレス傾き値ma=−mとすることによって、印刷用紙P(目標印刷領域OA)の端辺に対して傾きの少ない描画を行えるようにしている。
【0049】
図8は図7の領域Aにおけるアドレス値の指定の様子を示す拡大図である。図8において各画素に対応するアドレスaを矩形で表わしており(参照符号一部省略)、1本の走査線に対応する読み出しアドレスa1を斜線を施した矩形で表わしている。図3に示すように実際の各走査線は直線であるが、それらに対応するアドレスの読み出し方向は、画素単位の画像データを記憶した離散的なアドレス空間ASに対して傾きを持つため、各走査線に対応する画素のアドレスa1は図示のように部分的にはX軸方向の直線状のアドレスa1の並びが階段状に連なったものとなる。
【0050】
ここで、図7に示すように、アドレス空間AS内において、画像記憶領域GAのアドレス値によって表されたX軸方向およびY方向の幅をそれぞれLXおよびLYとし、アドレス空間ASのX方向およびY方向の幅をそれぞれAXLおよびAYLとし、読み出しアドレスを(ADX,ADY)と表わす。なお、LX,LY,AXL,AYLは予め所定の値がアドレス制御部41bに設定されているものとする。
【0051】
このとき、ステップS5では、読み出しアドレスの初期値を(ADX,ADY)=(AX,AY)と設定する。
【0052】
また、各種パラメータを以下のように初期設定する。読み出し領域RAにおける各走査線に相当する直線上の各点の実数Y成分値RYをRY=AYと、読み出し領域RAにおける各走査線の読み出し開始位置(X軸負側端)の実数X成分値SXをSX=AXと、また、各走査線の読み出し開始位置の実数Y成分値SYをSY=AYと、さらに、読み出しアドレスが読み出し領域RA内かどうかを判定するためのXカウンタCXおよびYカウンタCYをそれぞれCX=0,YカウンタCY=0と初期設定する。
【0053】
なお、ステップS5は後述するステップS11およびステップS12における判定結果により再び処理を行うことになり、その際にはそれぞれに応じたアドレス設定を行うのであるが、それは後述する。
【0054】
つぎに、得られた読み出しアドレスがアドレス空間ASにおける画像記憶領域GAの外、すなわちブランク領域BA内にあるかどうかをブランクデータ発生部41cが判定し、画像記憶領域GA外であればステップS7に進み、逆に画像記憶領域GA内であればステップS8に進む(ステップS6)。具体的には、読み出しアドレス(ADX,ADY)が、
0≦ADX<LXかつ0≦ADY<LY …(1)
を満たすかどうかを判定し、満たしていない場合は画像記憶領域GA外であるとしてステップS7に進み、満たしている場合は画像記憶領域GA内であるとしてステップS8に進む。
【0055】
そして、画像記憶領域GA外の場合、すなわち、図7におけるブランク領域BAにおいてはブランクデータ発生部41cをオンに設定し、空白の画素に相当する画像データを印刷ヘッド43に送る(ステップS7)。すなわち、画像記憶領域GA外に相当する画素には前述のようにブランクデータ発生部41cにおいて空白に相当する画素データ(0またはOFF)を出力するのである。こうしているのは、実際の印刷出力での位置ズレは余り大きなものではないので、画像記憶領域GA外に相当する画素は通常、印刷物における余白領域であると考えられるからである。
【0056】
逆に、画像記憶領域GA内の場合にはブランクデータ発生部41cをオフに設定し(ステップS8)、ページメモリ41aの指定アドレスの画像データを出力し(ステップS9)、印刷ヘッド43にその画像データを送信する(ステップS10)。
【0057】
そして、1画素分の出力が終了すると1ライン(走査線)分の画像データの出力が終了したかどうかを判定し、1ライン分の画像データの出力が終了していなければステップS5に戻りステップS5〜ステップS11の処理を繰り返し、逆に一ライン分の画像データの出力が終了していればステップS12に進む(ステップS11)。
【0058】
具体的な判断方法は以下の通りである。すなわち、XカウンタCXをインクリメント(1を加算)した後、CXとLXとを比較し、CXがLX未満であれば1ライン分の画像データの出力は終了していないと判断し、CXがLX以上であれば1ライン分の画像の出力が終了したものと判断する。
【0059】
また、1ライン分の画像データの出力が終了していない場合のステップS5における処理は、以下の通りである。すなわち、読み出しアドレスのX成分値ADXをインクリメントして、出力中の走査線における次に出力する画素に相当するアドレスのX成分値とするとともに、実数Y成分値RYにアドレス傾き値maを加算した後、RYを整数化したものを読み出しアドレスのY成分値ADYとすることにより、ADYを、出力中の走査線における次に出力する画素に相当するアドレスのY成分値とするというものである。
【0060】
そして、1ライン分の出力が終了していた場合には、つぎに1面分の画像データの出力が終了したかどうかを判定し、1面分の画像データの出力が終了していなければステップS5に戻りステップS5〜ステップS12の処理を繰り返し、逆に一面分の画像データの出力が終了していればステップS13に進む(ステップS12)。
【0061】
具体的な判断方法は以下の通りである。すなわち、YカウンタCYをインクリメントした後、CYがLY以上かどうかを判断し、未満であれば1面分の画像データの出力は終了していないと判断し、以上であれば1面分の画像の出力が終了したものと判断する。
【0062】
また、1面分の画像データの出力が終了していない場合にはステップS5における処理は、以下の通りである。すなわち、1走査線の描画が終了した段階であるため、読み出し開始位置の実数X成分値SXに−maを加算した後、SXを整数化したものを読み出しアドレスのX成分値ADXに代入して、ADXを次の(Y軸の正側に隣接する)走査線の読み出し領域RAにおける読み出し開始位置のアドレスのX成分値とするとともに、読み出し開始位置の実数Y成分値SYをインクリメントしたものをRYに代入し、さらにRYを整数化したものを読み出しアドレスのY成分値ADYに代入して、ADYを次の走査線の読み出し領域RAにおける読み出し開始位置のアドレスのY成分値とする。それとともに、CXを「0」に初期化する。
【0063】
そして、1面分の画像データの出力が終了すると、最後に、印刷の終了した印刷用紙Pを排出し(ステップS13)、場合によっては他の印刷用紙Pに対して同様の印刷出力を繰り返す。
【0064】
図9は片面印刷における上記印刷位置ズレ補正後の印刷結果例を示す図である。図示のように、上記のような印刷位置ズレ補正を行った印刷出力は印刷用紙P(目標印刷領域OA)の外形を示す各端辺Eに対して傾きのない状態で印刷内容PCが印刷されている。
【0065】
以上が、片面印刷における印刷位置ズレ補正およびそれによる印刷出力の手順である。なお、以上の印刷方法においては、原点偏位量(DX1,DY1)=(0,0)となった場合や、傾き値m=0の場合にそれぞれ傾きズレのみの補正や並進ズレのみの補正を行うことができるものとなっており、さらには目標印刷領域OAと描画領域DAが完全に一致する場合((DX1,DY1)=(0,0)かつm=0の場合)にはズレ補正を行わない通常の描画を行うこともできるものとなっている。
【0066】
つぎに、印刷用紙Pの表裏両面に印刷を行う両面印刷について説明する。
【0067】
両面印刷の場合には、片面ごとにエッジに対して上述のように図5および図6で示した印刷位置ズレ量補正を行うことにより両面印刷が終了した状態で写り込みをなくす両面補正を行うことができる。
【0068】
図10は表裏両面それぞれに上記印刷位置ズレ補正を行った印刷結果例を示す図である。図示のように表裏両面で図9で示した上記片面印刷における場合と同様に印刷用紙P(目標印刷領域OA)の外形を示す各端辺Eに対して傾きのない状態で表面の印刷内容PC1および裏面の印刷内容PC2ともに印刷されているため、写り込みが生じていないのである。
【0069】
また、両面印刷では表、裏の各面において上記位置ずれ補正を行う方法以外にも写り込みをなくす方法がある。すなわち、表面(第1面)の印刷出力時には印刷位置ズレ補正を行わないで描画を行い、裏面(第2面)における印刷出力を表面と印刷内容の輪郭が重なる位置に補正することによって写り込みをなくす方法(以下、「片面補正」という。)である。
【0070】
図11および図12は第1の実施の形態の両面印刷における片面補正の印刷位置ズレ補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。以下、図11および図12に基づいて片面補正について説明する。
【0071】
まず、印刷用紙Pをドラム44に給紙する(ステップS21)。
【0072】
つぎに、各エッジセンサ42b〜42dが印刷用紙Pを検知し、表面における表面ズレ量を信号変換器42aにより算出してズレ量記憶部41dに記憶する(ステップS22)。ここで、表面ズレ量は用紙外縁に対する目標印刷領域の原点偏位量と傾きを表わしている。
【0073】
つぎに、表面に対して印刷出力を行う(ステップS23)。この印刷出力は片面印刷における位置ズレ補正を行わない処理、すなわち、図5および図6のステップS4〜ステップS11のうち、ステップS6およびS7を行わないとともに、ステップS5における読み出しアドレスの生成を画像記憶領域GAの先頭アドレスから順に読み出して描画する通常の印刷出力である。
【0074】
つぎに、印刷用紙Pを排出し、それを用紙反転部46により反転した後、ドラム44に再給紙する(ステップS24)。
【0075】
つぎに、再給紙された印刷用紙Pをエッジセンサ42b〜42dにより検知する(ステップS25)。
【0076】
そして、相対原点偏位量および相対傾きを信号変換器42aにより算出する(ステップS26)。ここでの相対原点偏位量はステップS22でズレ量記憶部41dに記憶しておいた表面ズレ量のうちの原点偏位量と、裏面において検出された原点偏位量との差に当たる相対的な原点の移動量である。また、ここでの傾きもステップS22でズレ量記憶部41dに記憶しておいた表面における傾きと裏面において検出された傾きとの差に当たる相対的な傾きである。
【0077】
図13は両面印刷時の片面補正における読み出しアドレス制御を説明するための図である。図3と図13を比較すると以下の関係が求められる。すなわち裏面から見た裏面の原点と表面の原点との相対原点偏位量(RX,RY)は次式を満たす。
【0078】
(RX,RY)=(DX1−DX2,DY1−DY2)となる。
【0079】
ただし、図3における原点偏位量は表面における描画領域DAに対する目標印刷領域OAの原点偏位量を(DX1,DY1)とし、裏面における描画領域DAに対する目標印刷領域OAの原点偏位量を(DX2,DY2)とする。
【0080】
また、図3における表面での目標印刷領域OAの端辺EとX軸とのなす角度をθとし、裏面での目標印刷領域OAの端辺EとX軸とのなす角度をΦとすると裏面の端辺Eから見た表面の端辺Eの相対的な角度はφ+θとなるので、相対傾きrは次式を満たす。
【0081】
r=tan(φ+θ)
このような相対原点偏位量(RX,RY)および相対傾きrをもとに読み出しアドレスを以下のように補正することにより両面の印刷領域をほぼ重なるようにすることができる。
【0082】
つぎに、相対原点偏位量および相対傾きをアドレス制御部41bへ送信する(ステップS27)。
【0083】
つぎに、アドレス制御部41bにより相対原点偏位量および相対傾きをもとに図6のステップS5と同様にして読み出しアドレスを生成する(ステップS28)。具体的には図6のステップS5と同様に、アドレス制御部41bは、初めてステップS28の処理を行う際には読み出しアドレスおよび各種データの初期設定を行ったり、ステップS34およびステップS35の処理から戻った際にも、図6のステップS11およびステップS12の処理から戻った場合と同様の処理を行う。ただし、図6のステップS5における設定で原点偏位量(DX1,DY1),傾きmを用いたところをステップS28の処理ではそれぞれ相対原点偏位量(RX,RY),相対傾きrを用いることが異なっている。
【0084】
このような読み出しアドレスの制御に基づき、以下のステップS29〜S35を図6におけるステップS6〜S12と同様に行うことによって、片面補正を伴う両面印刷が行える。
【0085】
図14は両面印刷における片面補正を行った印刷結果例を示す図である。図示のように印刷用紙Pに対して表面の印刷内容PC1と重なる位置に裏面の印刷内容PC2の印刷が行われており、したがって写り込みがなくなっている。そして、必要に応じてこのような印刷物を、その印刷内容の位置および傾きに応じて所定のサイズの断裁用の線CLに沿って断裁することで、最終的な製品では印刷内容PC1およびPC2は用紙の各端辺Eに対して傾きがなく、写り込みもない印刷物とすることができる。
【0086】
以上説明したように、この発明の第1の実施の形態によれば、片面印刷での印刷位置ズレ補正および両面印刷の両面補正においては印刷用紙Pの外形に対して相対的に定められた目標印刷領域OAと実際に描画が行われる描画領域DAとの相対的なズレ量を検出し、また、両面印刷における片面補正においては印刷用紙Pにおける表面において印刷が行われた印刷領域と重なる領域である目標印刷領域OAと描画領域DAとの相対的なズレ量を検出し、それぞれ、そのズレ量を補正するように記憶手段における画像データの読み出しアドレスを調節して読み出された画像データを基に印刷出力を行うため、印刷用紙Pの位置あわせや固定のための機構が不要なので装置の製造コストを抑えて、印刷位置ズレの少ない高品質な印刷を行えるコンパクトな印刷装置とすることができる。
【0087】
とくに、片面印刷での印刷位置ズレ補正および両面印刷の両面補正においては、目標印刷領域が印刷用紙Pの外形に対して相対的に定められたものであるため、外形に対してズレのない印刷が行えるので、後の断裁工程を省略することができ、迅速な印刷物の作成および印刷物の製造コストを抑えることができる。
【0088】
また、とくに両面印刷における片面補正においては、印刷用紙Pの表面(第1面)の印刷出力においては、読み出しアドレスを調節することなく印刷出力し、印刷用紙Pの裏面(第2面)の印刷出力においては表面の印刷領域に重なる裏面における領域を目標印刷領域として、前記ズレ量を検出し、画像データの読み出しアドレスを調節するため、印刷用紙Pの表面においては補正を行わなくてよいので写り込みの少ない表裏両面への印刷出力を迅速に行うことができる。
【0089】
また、片面印刷および両面印刷において、走査開始位置の目標印刷領域に対するズレ量のみならず、目標印刷領域OAと描画領域DAとの相対的な傾きをも検出するので、一層高品質な印刷を行うことができる。
【0090】
さらに、片面印刷および両面印刷において、調整後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力するため、印刷用紙Pの傾きの補正により、出力すべき画像データが足りない場合にも印刷を行うことができる。
【0091】
<2.第2の実施の形態>
図15はこの発明の第2の実施の形態におけるデジタル印刷機50の構造の概略を示す図である。以下、図15を用いて、デジタル印刷機50について説明する。
【0092】
デジタル印刷機50は長尺の印刷用紙である連続印刷用紙SPに画像をページ単位に印刷する装置である。図示のように、デジタル印刷機50は第1の実施の形態と同様のコントロールユニット41および連続紙のローラ51を備えるとともに、内部に第1の実施の形態と同様の信号変換器42a、エッジセンサ42b〜42d、印刷ヘッド43およびドラム44を備えた印刷ユニット53およびそれと同じ構造の印刷ユニット54とを備えている。
【0093】
印刷ユニット53および54は印刷ユニット53の排紙口53aと印刷ユニット54の給紙口54aとが対向するように設置されている。そして、印刷ユニット53の排紙口53aから排出された連続印刷用紙SPは表裏面を反転させた状態で印刷ユニット54の給紙口54aに挿入されている。そのため、印刷ユニット53で印刷された連続印刷用紙SPは印刷ユニット54でその裏面に印刷が行われる。したがって、デジタル印刷機50は印刷ユニット53と印刷ユニット54が並列的に稼働することにより連続印刷用紙SPに両面印刷を行うことができる装置となっている。なお、装置設定により、片面印刷に切替えることも可能なものとなっている。
【0094】
図16は描画領域に対するエッジセンサ42b〜42dの取り付け位置を説明するための図である。
【0095】
マークM1が目標印刷領域OAの開始位置を、マークM2が目標印刷領域OAのほぼ中間を、マークM3が印刷領域の終了端をそれぞれ表わしている。そして、連続印刷用紙SPには目標印刷領域OAがその長手方向に断続的に設定されている。そして、各目標印刷領域OAのそれぞれにマークM1〜M3が予め印刷されており、印刷ユニット53のエッジセンサ42bは連続印刷用紙SPの左端付近に予め印刷されたマークM1〜M3を検出する。さらに、連続印刷用紙SPの図示しない裏面にも同様のマークMb1〜Mb3が予め印刷されており、印刷ユニット54のエッジセンサ42bは連続印刷用紙SP裏面の左端付近(図16では右端)に予め印刷されたマークMb1〜Mb3を検出する。
【0096】
また、印刷ユニット53および54のそれぞれにおいてエッジセンサ42c,42dは連続印刷用紙SPの左端位置をそれぞれ検出し、両者の検出データの差により連続印刷用紙SPの傾きを検出することができる。なお、この場合の傾きは連続印刷用紙SPが蛇行することによって生ずるものが主なものである。
【0097】
また、連続印刷用紙SPの各目標印刷領域OAの描画領域DAに対する原点偏位量は印刷ユニット53および54それぞれにおいてエッジセンサ42b,42cの検出データにより第1の実施の形態と同様に求められる。
【0098】
なお、エッジセンサ42bと信号変換器42aとを併せたものが、この発明の「マークズレ量検出手段」に相当し、エッジセンサ42cおよび42dと信号変換器42aとを併せたものが、この発明の「傾き検出手段」に相当する。
【0099】
これにより傾きと原点偏位量が求められるので、その後の画像データの位置ズレ補正(片面印刷、両面印刷における両面補正および片面補正を含む)および印刷出力は第1の実施の形態とほぼ同様の処理である。
【0100】
ただし、片面補正を伴う両面印刷の場合、第2の実施の形態の装置では印刷ユニット53による表面印刷と印刷ユニット54による裏面印刷との間に時間差が生じるので、その間、ズレ量記憶手段は複数組の相対原点偏位量と相対傾きを記憶しておかなければならないことと、それに伴い、コントローラ30が印刷ユニット54における裏面印刷時にそれに対応する相対原点偏位量と相対傾きをアドレス制御部41bに読み出させるタイミング制御が必要となることが第1の実施の形態と異なる。
【0101】
以上説明したように、この発明の第2の実施の形態によれば、連続紙状の印刷用紙の長手方向に所定間隔で設けられたマークを基に走査開始位置の目標印刷領域に対するズレ量と、目標印刷領域と描画領域との相対的な傾きを検出するので、第1の実施の形態と同様の効果を有するとともに、連続紙状の印刷用紙に対しても走査開始位置のズレと、傾きとの両方を補正して高品質な印刷出力を行うことができる。
【0102】
<3.変形例>
上記第1および第2の実施の形態においてデジタル印刷システムによる印刷位置ズレ補正および印刷出力の一例を示したが、この発明はこれに限られるものではない。
【0103】
第1の実施の形態の印刷機は用紙反転部46により片面印刷後の印刷用紙を反転させ、第2の実施の形態の印刷機では印刷ユニットを2つ設けて片面印刷後の連続印刷用紙を反転させて他方の印刷ユニットに供給して、それぞれ両面印刷を行うものとしたが、例えば第1の実施の形態の装置でドラムを2つ備えたり、第2の実施の形態でドラムを軸方向に2つ並べて、一方のドラムで表面の印刷を行った後、連続印刷用紙を反転させたて、隣りのドラムにより裏面を印刷する等、その他の機構によりそれぞれ両面印刷を行うものとしてもよい。
【0104】
また、第1および第2の実施の形態のページメモリとして2ページ分のトグルバッファメモリを用いるものとしたが、その代わりにFIFOメモリや3ページ以上のページメモリを用いたり、さらには、ページメモリに記憶する画像データは圧縮データとしてもよい。その場合にはページメモリの後にデータ伸長機構を設ければよい。
【0105】
また、第1および第2の実施の形態の装置では印刷位置ズレ補正をデジタル印刷機40のコントロールユニット41において行うこととしたが、印刷位置ズレ補正をコントローラ30により行うものとしてもよい。
【0106】
また、第1および第2の実施の形態ではカラー印刷であるかモノクロ印刷かどうかを指定していないが、それら何れを対象とするものとしてもよい。なお、カラー印刷の場合には上記片面補正を伴う印刷を複数の色版のそれぞれに行うことにより各色版相互のズレが防止でき、とりわけ高品質な印刷を行うことができる。
【0107】
また、第1または第2の実施の形態でブランクデータの発生の判定を、読み出しアドレス(ADX,ADY)を画像記憶領域GAの端縁のアドレスと比較する(1)式によって行うものとしたが、読み出しアドレス内の画像データにその画像データが画像記憶領域GA内にあるか否かのフラグを持たせてそれにより判断するものとしてもよい。さらには、アドレス空間ASの全てのアドレスに予めブランクデータを記憶させた後、そのアドレス空間ASに画像データを読み込むことにより、判定を行わなくとも読み出したデータをそのまま描画走査に用いてもよい。その場合には画像記憶領域GA外かどうかを判定する必要がないため処理速度が速くなり、一層迅速な印刷出力を行うことができる。
【0108】
また、第2の実施の形態では目標印刷領域OAの開始位置を表わすマークM1を基に原点偏位量を求めるものとしたが、マークが必ずしも開始位置を直接示していない場合にもそれと相対的な所定の位置に開始位置を定めておき、それに基づいて原点偏位量を求めてもよい。
【0109】
さらに、第2の実施の形態ではマークにより各目標印刷領域OAの先頭位置を識別するものとしたが、連続印刷用紙の最先端部分のみマークではなく直接その先端をエッジセンサで捉えるものとしてもよく、さらに、マークの代わりに用紙送り用の穴h(図16参照)をセンサで捉えて各目標印刷領域OAの先頭位置や副走査方向の位置を特定するものとしてもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜請求項8の発明によれば、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出し、そのズレ量を補正するように記憶手段における画像データの読み出しアドレスを調節して読み出された画像データを基に描画を行うため、用紙の位置あわせや固定のための機構が不要なので装置の製造コストを抑えて、印刷位置ズレの少ない高品質な印刷を行えるコンパクトな印刷装置とすることができる。
【0111】
とくに、請求項2および請求項6の発明によれば、目標印刷領域が印刷媒体の外形に対して相対的に定められたものであるため、外形に対してズレのない印刷が行えるので、後の断裁を省略することができ、迅速な印刷物の作成および印刷物の製造コストを抑えることができる。
【0112】
また、とくに請求項7および請求項8の発明によれば、印刷媒体の表裏両面に印刷を行うものであり、印刷媒体の第1面の印刷出力においては、読み出しアドレスを調整することなく画像データを読み出して描画し、印刷媒体の第2面の印刷出力においては第1面において印刷が行われた印刷領域に重なる第2面における領域を目標印刷領域として、ズレ量を検出し、読み出しアドレスを調節して画像データを読み出して描画するため、印刷媒体の第1面においては補正を行わなくてよいので写り込みの少ない表裏両面への印刷出力を迅速に行うことができる。
【0113】
また、とくに請求項3の発明によれば、描画開始位置の目標印刷領域に対するズレ量のみならず、目標印刷領域と描画領域との相対的な傾きをも検出するので、一層高品質な印刷を行うことができる。
【0114】
また、とくに請求項4の発明によれば、連続紙状の印刷媒体の長手方向に所定間隔で設けられたマークを基に描画開始位置の前記目標印刷領域に対するズレ量と、目標印刷領域と描画領域との相対的な傾きを検出するので、連続紙状の印刷媒体に対しても走査開始位置のズレと、傾きとの両方を補正して高品質な印刷出力を行うことができる。
【0115】
さらに、請求項1〜請求項6の発明によれば、調整後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力するため、印刷用紙の傾きの補正により、出力すべき画像データが足りない場合にも印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるデジタル印刷システムの装置配列を示す図である。
【図2】コントローラに接続されたデジタル印刷機の構造を示す模式図である。
【図3】第1の実施の形態における描画領域に対するエッジセンサの取り付け位置を説明する図である。
【図4】エッジセンサの詳細な構成および印刷用紙のエッジ部分の検出を説明するための模式図である。
【図5】片面印刷における印刷位置ズレ補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。
【図6】片面印刷における印刷位置ズレ補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。
【図7】片面印刷時の印刷位置ズレ補正における読み出しアドレス制御を説明する図である。
【図8】図7におけるアドレス値の指定の様子を示す拡大図である。
【図9】片面印刷における上記印刷位置ズレ補正後の印刷結果例を示す図である。
【図10】表裏両面に上記印刷位置ズレ補正を行った印刷結果例を示す図である。
【図11】両面印刷における片面補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。
【図12】両面印刷における片面補正および印刷出力の手順を示すフローチャートである。
【図13】両面印刷時の片面補正における読み出しアドレス制御を説明する図である。
【図14】両面印刷における片面補正を行った印刷結果例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における印刷装置の構造の概略を示す図である。
【図16】第2の実施の形態における描画領域に対するエッジセンサの取り付け位置を説明する図である。
【図17】印刷位置ズレの例を示す図である。
【符号の説明】
30 コントローラ
40,50 デジタル印刷機
41a ページメモリ(記憶手段)
41b アドレス制御部(制御手段)
41c ブランクデータ発生部
41d ズレ量記憶部
42 ズレ量検出器(開始ズレ量検出手段、傾き検出手段、マークズレ量検出手段)
43 印刷ヘッド(描画手段)
53,54 印刷ユニット
AS アドレス空間
DA 描画領域
(DX1,DY1),(DX2,DY2) 原点偏位量
E 端辺
GA 画像記憶領域
M1〜M3,Mb1〜Mb3 マーク
OA 目標印刷領域
P 印刷用紙
(RX,RY) 相対原点偏位量
SP 連続印刷用紙
Φ,θ 角度
Claims (8)
- 画素単位の画像データを基に印刷媒体に対して印刷出力を行う印刷装置において、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
各印刷媒体を印刷する際に、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、
検出された前記ズレ量を補正するように前記記憶手段における前記画像データの読み出しアドレスを調節する制御手段と、
前記制御手段による調節を受けて読み出された画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段と
を備え、
前記制御手段による調節後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力するものであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記目標印刷領域が前記印刷媒体の外形に対して相対的に定められたものであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記ズレ量検出手段が
描画開始位置の前記目標印刷領域に対するズレ量を検出する開始ズレ量検出手段と、
前記目標印刷領域と前記描画領域との相対的な傾きを検出する傾き検出手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、印刷媒体が連続紙状のものであり、
前記ズレ量検出手段が
印刷媒体の長手方向に所定間隔で設けられたマークを基に描画開始位置の前記目標印刷領域に対するズレ量を検出する開始ズレ量検出手段と、
前記目標印刷領域と前記描画領域との相対的な傾きを検出する傾き検出手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 画素単位の画像データを記憶する記憶手段と、各印刷媒体を印刷する際に印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段とを備える印刷装置を用いた印刷方法であって、
(a) ズレ量検出手段により検出された前記ズレ量を補正するように前記記憶手段に記憶された画像データの読み出しアドレスを調節する工程と、
(b) 前記描画手段により印刷媒体に対して描画を行う工程と、
を備え、
前記工程 (a) による調節後の読み出しアドレスに画像データが存在しない場合には空白に相当する画像データを出力することを特徴とする印刷方法。 - 請求項5に記載の印刷方法であって、
前記目標印刷領域が前記印刷媒体の外形に対して相対的に定められたものであることを特徴とする印刷方法。 - 画素単位の画像データを基に印刷媒体の表裏両面に対して印刷出力を行う印刷装置において、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、
検出された前記ズレ量を補正するように前記記憶手段における前記画像データの読み出しアドレスを調節する制御手段と、
前記制御手段による調節を受けて読み出された画像データを基に印刷媒体に対して描画を行う描画手段と、
前記ズレ量検出手段により検出されたズレ量を記憶するズレ量記憶手段と、
を備え、
印刷媒体の表裏両面のうちの第1面の印刷出力においては、前記ズレ量検出手段によって前記印刷媒体の外形と前記描画領域との相対的な第1面ズレ量を検出して前記ズレ量記憶手段により記憶するとともに、読み出しアドレスを調節することなく画像データを読み出して描画手段により描画を行い、
前記印刷媒体の表裏両面のうちの第2面の印刷出力においては前記第1面ズレ量をもとに前記第1面において印刷が行われた印刷領域に重なる第2面における領域を前記目標印刷領域として、ズレ量検出手段が前記ズレ量を検出し、読み出しアドレスを調節して画像データを読み出して描画手段により描画するものであることを特徴とする印刷装置。 - 画素単位の画像データを記憶する記憶手段と、印刷媒体における所定の目標印刷領域と実際に描画が行われる描画領域との相対的なズレ量を検出するズレ量検出手段と、画像データを基に印刷媒体の表裏両面に対して描画を行う描画手段とを備える印刷装置を用いた印刷方法であって、
印刷媒体の表裏両面のうちの第1面の印刷出力においては、前記ズレ量検出手段によって前記印刷媒体の外形と前記描画領域との相対的な第1面ズレ量を検出して記憶するとともに、画像データを読み出しアドレスを調節することなく読み出して前記描画手段により前記印刷媒体に描画する工程と、
前記印刷媒体の表裏両面のうちの第2面の印刷出力においては前記第1面ズレ量をもとに前記第1面の印刷領域に重なる第2面における領域を前記目標印刷領域として、ズレ量検出手段が前記ズレ量を検出し、画像データの読み出しアドレスを調節して読み出された画像データを基に前記描画手段により前記印刷媒体に描画する工程と
を備えるものであることを特徴とする印刷方法。
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