JP3751688B2 - ステアリング機構の連結装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステアリング機構の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステアリング機構の連結装置としては、図5に示すように、ステアリングコラム100に連なるシャフト101とステアリングギア104に連なるシャフト102とを連結するラバーカップリング103がある。
【0003】
このラバーカップリング103は、図3(A)に示すように、ラバー部材105と、このラバー部材105の一方の面105Aにボルト106とナット107とで締結されて固定された第1フランジ108を有する第1スリーブ110を備える。この第1スリーブ110のスリーブ部111には、上記シャフト101の端部101Aが挿入されてセレーション嵌合されている。そして、図3(B)に示すように、上記シャフト101の端部101Aの周面の一部は切り欠かれて窪んでおり、この窪み112に嵌合するように、スリーブ部111の耳部113のボルト孔113Aにボルト115が螺合される。このボルト115がシャフト101の窪み112に嵌合することによって、シャフト101の抜けが防止される。そして、上記ボルト115が耳部113を径方向に締め付けることによって、スリーブ部111がシャフト101の端部101Aを締め付ける。これにより、シャフト101はスリーブ部111に堅固に締結される。
【0004】
一方、上記ラバー部材105の他方の面105Bには、第2スリーブ116の第2フランジ117が固定されている。この第2フランジ117は、この第2フランジ117から上記ラバー部材105とを貫通するように延びている貫通ピン118でもって、ラバー部材105に固定されている。この貫通ピン118は、上記第2フランジ117とでラバー部材105を挟むフランジ119を有している。尚、このラバー部材105は、インサート成形によって形成されている。
【0005】
また、上記第2スリーブ116のスリーブ部120には、ステアリングギアに連なるシャフト102がセレーション嵌合されている。そして、上記シャフト102の端部102Aに形成された窪み123に、スリーブ部120の耳部121に螺合されたボルト122が嵌合する。さらに、このボルト122の締結によって、スリーブ部120が上記シャフト102の端部102Aを締め付ける。これにより、シャフト102はスリーブ部120に堅固に締結される。
【0006】
なお、フランジ108の軸方向起き上がり部108Aは、第2フランジ117の貫通ピン118に対して所定の径方向クリアランスを隔てている係合部109を有する。したがって、第1スリーブ110が第2スリーブ116に対して所定寸法だけねじれたときに、上記係合部109とピン118とが係合して、それ以上のねじれを防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のラバーカップリング103では、スリーブ部111の耳部113に螺合されたボルト115によって、第1スリーブ110がシャフト101に固定されている。このため、上記ボルト115の頭部がスリーブ部111から径方向に突出し、このボルト115が上記スリーブ部111と一緒に回転する部分の回転径を増大させることになる。このことは、上記ラバーカップリング103が回転軸回りに占めるスペースを増大させることになる。このことは、具体的には、例えば、図4に示すように、上記ラバーカップリング103を挟むようにフレーム130が配置されている場合に、フレーム130との干渉を招くという問題がある。このフレーム130は、車両衝突時にフロアー131の上側の運転席132の空間を確保して、乗員の安全を確保するためのものである。
【0008】
また、上記従来のラバーカップリング103では、ボルト106とナット107とで第1スリーブ110がラバー部材105に固定されている。このナット107は、スリーブ110のフランジ108近傍の軸方向寸法を増大させ、フロアー131との間のスペースを減少させるから、フロアー131との干渉が発生し易くなるという問題がある。
【0009】
このように、上記従来のステアリング機構の連結装置としてのラバーカップリング103では、近年の省スペース化の要求に対応できなくなるという問題がある。
【0010】
そこで、この発明の目的は、省スペース化を図れるステアリング機構の連結装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、ラバー部材と、このラバー部材の一方の面に固定された第1フランジを有する第1スリーブと、上記ラバー部材の他方の面に固定された第2フランジを有する第2スリーブとを備え、上記第1スリーブに第1シャフトが嵌合されて固定され、上記第2スリーブに第2シャフトが嵌合されて固定されるようになっているステアリング機構の連結装置において、
上記第1スリーブに上記第1シャフトが挿通して上記第1スリーブの内周面に形成されたセレーションと上記第1シャフトのセレーション部とがセレーション嵌合し、
上記第1フランジはこの第1フランジを貫通している貫通ネジ孔を有し、
上記第1フランジは、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通されて上記第1フランジの上記貫通ネジ孔の全長に亘って螺合されたボルトによって、上記ラバー部材に固定されており、
上記ボルトは上記ラバー部材のボルト用孔の周面に直接対向しており、
上記第1シャフトの端部は、その端部に螺合する締結部材を、上記ラバー部材に対向している第1スリーブの端面に向けて締め付けることによって上記第1スリーブに固定されており、
上記第1スリーブの上記端面は、上記第1フランジの端面から窪んでおり、
上記締結部材は、上記第1スリーブの端面と上記ラバー部材との間に形成された空間に配置されており、
上記第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、
上記第1シャフトは上記第1スリーブの内周面の先細部にテーパ嵌合していることを特徴としている。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、上記第1シャフトは、上記第1スリーブにセレーション嵌合した上で、第1シャフトの端部が第1スリーブの端面上で締結部材に螺合することによって第1スリーブに固定されている。
【0013】
従って、この発明によれば、従来のようなスリーブから径方向に突き出した耳部に径方向に突き出すボルトを螺合させる必要がなく、第1シャフトの中心軸上に位置している締結部材でもって第1シャフトを第1スリーブに固定できる。したがって、この発明によれば、径方向の省スペース化を図ることができる。
【0014】
また、この請求項1の発明によれば、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通したボルトを第1フランジのネジ孔に螺合させることによって、第1フランジをラバー部材に固定している。したがって、ボルトとナットとでフランジをラバー部材に締結する従来例に比べて、ナットが不要になる分だけ軸方向の省スペース化を図ることができる。
【0015】
また、請求項1の発明のステアリング機構の連結装置は、上記第1スリーブの上記端面は、上記第1フランジの端面から窪んでおり、上記締結部材は、上記第1スリーブの端面と上記ラバー部材との間に形成された空間に配置されている。
【0016】
したがって、請求項1の発明によれば、上記締結部材の存在による軸方向サイズの増大を抑制できる。
【0017】
また、請求項2の発明のステアリング機構の連結装置は、ラバー部材と、このラバー部材の一方の面に固定された第1フランジを有する第1スリーブと、上記ラバー部材の他方の面に固定された第2フランジを有する第2スリーブとを備え、上記第1スリーブに第1シャフトが嵌合されて固定され、上記第2スリーブに第2シャフトが嵌合されて固定されるようになっているステアリング機構の連結装置において、
上記第1スリーブに上記第1シャフトが挿通して上記第1スリーブの内周面に形成されたセレーションと上記第1シャフトのセレーション部とがセレーション嵌合し、
上記第1フランジはこの第1フランジを貫通している貫通ネジ孔を有し、
上記第1フランジは、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通されて上記第1フランジの上記貫通ネジ孔の全長に亘って螺合されたボルトによって、上記ラバー部材に固定されており、
上記ボルトは上記ラバー部材のボルト用孔の周面に直接対向しており、
上記第1シャフトの端部は、その端部に螺合する締結部材を、上記ラバー部材に対向している第1スリーブの端面に向けて締め付けることによって上記第1スリーブに固定されており、
上記ラバー部材は、上記締結部材が配置される穴を有しており、
上記第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、
上記第1シャフトは上記第1スリーブの内周面の先細部にテーパ嵌合していることを特徴としている。
【0018】
したがって、請求項2の発明によれば、上記締結部材の存在が軸方向サイズを増大させることを略完全に防止できる。
【0019】
また、請求項1、2の発明のステアリング機構の連結装置は、上記第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、
上記第1シャフトは上記第1スリーブの内周面の先細部にテーパ嵌合している。
【0020】
この請求項1、2の発明によれば、上記第1シャフトと上記第1スリーブとのテーパ嵌合が、第2スリーブに向かう第1シャフトの軸方向移動を規制する。この場合、上記第1シャフトの端部を上記スリーブ部に固定する締結部材を、第1シャフトの端部に螺合するナットで構成できる。したがって、簡単,安価で信頼性が高い締結部材を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0022】
〔第1の実施の形態〕
図1に、この発明のステアリング機構の連結装置の第1の実施の形態としてのラバーカップリングの要部の断面を示す。この第1実施形態は、円盤形状のラバー部材1と、第1フランジ2を有する第1スリーブ3と、第2フランジ5を有する第2スリーブ6とを備える。
【0023】
上記ラバー部材1の厚肉の外周部7には、軸方向に貫通しているボルト用孔8および10が形成されている。そして、この外周部7の面7A側からワッシャ11,12を介して上記ボルト用孔8,10にボルト13,14が挿通され、このボルト13,14が上記第1フランジ2に形成されたネジ孔15,16に螺合されている。
【0024】
上記第1スリーブ3のスリーブ部17は、上記ラバー部材1の中央部1Aに対向する軸方向の大径の窪み18を有している。そして、この窪み18は、セレーション20が形成された小径のセレーション内周面21に連なっており、この内周面21は、端面17Aから窪み18に向かって先細になっているテーパー内周面22が連なっている。
【0025】
そして、上記スリーブ部17の端面17A側から上記テーパー内周面22,セレーション内周面21を貫通するように、第1シャフトとしてのギヤアインプットシャフト23が挿通されている。このシャフト23はギヤハウジング24に連なっている。
【0026】
そして、上記シャフト23は、先端から順に雄ネジ部25,セレーション部26,テーパー部27を有しており。上記雄ネジ部25には、ワッシャ28を介してナット29が螺合されている。また、上記シャフト23のセレーション部26は、スリーブ部17のセレーション内周面21にセレーション嵌合されている。また、上記シャフト23のテーパー部27は、スリーブ部17のテーパー内周面22に嵌合している。このテーパー部27とテーパー内周面22との嵌合と、上記雄ネジ部25とナット29との嵌合とが、シャフト23をスリーブ部17に固定している。
【0027】
なお、上記ラバー部材1と第2フランジ5との固定は、図3に示した従来例と同様に、第2フランジ5とこのフランジ5から延びている図示しないピンのフランジとがインサート成形されたラバー部材1を挟むことでなされている。
【0028】
上記構成の第1の実施の形態は、上記第1シャフト23は、上記第1スリーブ3のスリーブ部17にセレーション嵌合した上で、第1シャフト23の先端の雄ネジ部25にナット29を螺合させて底部18Aに向けて締め付ける。これにより、上記雄ネジ部25を、スリーブ部17の窪み18の底面18A上でワッシャ28を介してナット29によってスリーブ部17に固定される。なお、必要によりワッシャ28を省略してもよい。
【0029】
さらに、この実施の形態は、上記スリーブ部17は、第1フランジ2に向かって先細になっているテーパー内周面22を有し、第1シャフト23のテーパー部27は、上記テーパー内周面22にテーパ嵌合している。したがって、第1シャフト23のテーパー部27と上記テーパー内周面22とのテーパ嵌合が、第2スリーブ6に向かう第1シャフト23の軸方向移動を規制する。
【0030】
したがって、この実施形態によれば、従来のようなスリーブ部から径方向に突き出した耳部に径方向に突き出すボルトを螺合させる必要がなく、第1シャフト23の中心軸上に位置しているナット29でもって第1シャフト23を第1スリーブ3に固定できる。したがって、この実施形態によれば、従来に比べて、径方向の省スペース化を図ることができる。
【0031】
しかも、この実施形態によれば、第1シャフト23の先端の雄ネジ部25をスリーブ部17に固定するナット29で締結部材を構成できる。したがって、簡単,安価で信頼性が高い締結部材を実現できる。
【0032】
また、この実施形態によれば、上記ラバー部材1のボルト用孔8,10に挿通したボルト13,14を第1フランジ2のネジ孔15,16に螺合させることによって、第1フランジ2をラバー部材1に固定している。したがって、ボルトだけでなくナットをも用いてフランジをラバー部材に締結する従来例に比べて、ナットが不要になる分だけ軸方向の省スペース化を図ることができる。
【0033】
また、この実施形態では、上記第1フランジ2の端面2Aから窪んでいる窪み18に締結部材としてのナット29とが配置されている。したがって、上記締結部材としてのナット29の存在による軸方向サイズの増大を抑制できる。
【0034】
〔第2の実施の形態〕
次に、図2に、この発明の第2の実施の形態の要部の断面を示す。この第2実施形態は、環状のラバー部材41と、第1フランジ42を有する第1スリーブ43と、第2フランジ45を有する第2スリーブ46とを備える。
【0035】
上記ラバー部材41は中央貫通孔47を有している。上記ラバー部材41には、軸方向に貫通しているボルト用孔48および50が形成されている。そして、このラバー部材41の端面41A側からワッシャ51,52を介して上記ボルト用孔48,50にボルト53,54が挿通され、このボルト53,54が上記第1フランジ42に形成されたネジ孔55,56に螺合されている。
【0036】
上記第1スリーブ43のスリーブ部57の内周面57Aは、第1フランジ42の端面42Aに連なるセレーション内周面61を有する。このセレーション内周面21はセレーション59を有する。そして、上記セレーション内周面61は、テーパー内周面62に連なっている。このテーパー内周面62は、端面57Bから端面42Aに向かって先細になっている。
【0037】
そして、上記スリーブ部57の端面57B側から上記テーパー内周面62,セレーション内周面61を貫通するように、ギヤアインプットシャフト63が挿通されている。このシャフト63はギヤハウジング64に連なっている。
【0038】
そして、上記シャフト63は、先端から順に雄ネジ部65,セレーション部66,テーパー部67を有しており。上記雄ネジ部65には、ワッシャ68を介してナット60が螺合されている。なお、必要によりワッシャ68を省略してもよい。また、上記シャフト63のセレーション部66は、スリーブ部57のセレーション内周面61にセレーション嵌合されている。また、上記シャフト63のテーパー部67は、スリーブ部57のテーパー内周面62に嵌合している。このテーパー部67とテーパー内周面62との嵌合と、上記雄ネジ部65とナット60との嵌合とが、シャフト63をスリーブ部57に固定している。
【0039】
なお、上記ラバー部材41と第2フランジ45との固定は、図3に示した従来例と同様に、第2フランジ45とこのフランジ45から延びている図示しないピンのフランジとがインサート成形されたラバー部材41を挟むことでなされている。
【0040】
上記構成の第2の実施の形態は、上記第1シャフト63は、上記第1スリーブ43のスリーブ部57にセレーション嵌合した上で、第1シャフト63の先端の雄ネジ部65にナット60を端面42Aに向けて締め付ける。これにより、第1シャフト63の先端の雄ネジ部65がスリーブ43のフランジ42の端面42A上でワッシャ68を介してナット60によってスリーブ部57に固定される。
【0041】
さらに、この実施の形態は、上記スリーブ部57は、第1フランジ42に向かって先細になっているテーパー内周面62を有し、第1シャフト63のテーパー部67は、上記テーパー内周面62にテーパ嵌合している。したがって、第1シャフト63のテーパー部67と上記テーパー内周面62とのテーパ嵌合が、第2スリーブ46に向かう第1シャフト63の軸方向移動を規制する。
【0042】
したがって、この実施形態によれば、従来のようなスリーブ部から径方向に突き出した耳部に径方向に突き出すボルトを螺合させる必要がなく、第1シャフト63の中心軸上に位置しているナット60でもって第1シャフト63を第1スリーブ43に固定できる。したがって、この実施形態によれば、従来に比べて、径方向の省スペース化を図ることができる。
【0043】
しかも、この実施形態によれば、第1シャフト63の先端の雄ネジ部65をスリーブ部57に固定するナット60で締結部材を構成できる。したがって、簡単,安価で信頼性が高い締結部材を実現できる。
【0044】
また、この実施形態によれば、上記ラバー部材41のボルト用孔48,50に挿通したボルト53,54を第1フランジ42のネジ孔55,56に螺合させることによって、第1フランジ42をラバー部材41に固定している。したがって、ボルトだけでなくナットをも用いてフランジをラバー部材に締結する従来例に比べて、ナットが不要になる分だけ軸方向の省スペース化を図ることができる。
【0045】
また、この実施形態では、上記第1フランジ42の端面42A上、かつ、ラバー部材41の中央貫通孔47内に、締結部材としてのナット60が配置されている。したがって、上記締結部材としてのナット60の存在による軸方向サイズの増大を略完全に防止できる。
【0046】
尚、上記第1,第2の実施の形態では、ラバー部材と第2スリーブとの固定がインサート成形によりなされたが、上記ラバー部材と第2スリーブとの固定の構造を、上記実施形態の第1スリーブとラバー部材との固定の構造と同じにしてもよい。また、上記固定の構造を前述の従来における第1スリーブとラバー部材との固定構造と同じにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1、2の発明は、第1スリーブの第1フランジと第2スリーブの第2フランジとがラバー部材を挟むようにラバー部材に固定されるステアリング機構の連結装置において、上記第1スリーブに上記第1シャフトが挿通して上記第1スリーブの内周面に形成されたセレーションと上記第1シャフトのセレーション部とがセレーション嵌合し、上記第1フランジはこの第1フランジを貫通している貫通ネジ孔を有し、上記第1フランジは、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通されて上記第1フランジの上記貫通ネジ孔の全長に亘って螺合されたボルトによって、上記ラバー部材に固定されており、上記第1シャフトの端部は、その端部に螺合する締結部材を、上記ラバー部材に対向している第1スリーブの端面に向けて締め付けることによって上記第1スリーブに固定されている。
【0048】
この請求項1、2に記載の発明によれば、第1シャフトは、第1スリーブにセレーション嵌合した上で、第1シャフトの端部が第1スリーブの端面上で締結部材によって第1スリーブに固定されている。したがって、この発明によれば、従来のようなスリーブから径方向に突き出した耳部に径方向に突き出すボルトを螺合させる必要がなく、第1シャフトの中心軸上に位置している締結部材でもって第1シャフトを第1スリーブに固定できる。したがって、この発明によれば、径方向の省スペース化を図ることができる。
【0049】
また、この請求項1、2の発明によれば、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通したボルトを第1フランジのネジ孔に螺合させることによって、第1フランジをラバー部材に固定している。したがって、ボルトとナットとでフランジをラバー部材に締結する従来例に比べて、ナットが不要になる分だけ軸方向の省スペース化を図ることができる。
【0050】
また、請求項1の発明のステアリング機構の連結装置は、上記第1スリーブの上記端面は、上記第1フランジの端面から窪んでおり、上記締結部材は、上記第1スリーブの端面と上記ラバー部材との間に形成された空間に配置されている。
【0051】
したがって、請求項1の発明によれば、上記締結部材の存在による軸方向サイズの増大を抑制できる。
【0052】
また、請求項2の発明のステアリング機構の連結装置では、上記ラバー部材は、上記締結部材が配置される穴を有している。
【0053】
したがって、請求項2の発明によれば、上記締結部材の存在が軸方向サイズを増大させることを略完全に防止できる。
【0054】
また、請求項1、2の発明のステアリング機構の連結装置は、第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、第1シャフトは上記スリーブ部の内周面の先細部にテーパ嵌合している。
【0055】
この請求項1、2の発明によれば、第1シャフトとスリーブ部とのテーパ嵌合が、第2スリーブに向かう第1シャフトの軸方向移動を規制する。この場合、第1シャフトの端部を上記スリーブ部に固定する締結部材を、第1シャフトの端部に螺合するナットで構成できる。したがって、簡単,安価で信頼性が高い締結部材を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のステアリング機構の連結装置の第1の実施の形態の要部の断面図である。
【図2】 この発明の第2の実施の形態の要部断面図である。
【図3】 図3(A)は従来のステアリング機構の連結装置としてのラバーカップリングの断面図であり、図3(B)は上記ラバーカップリングのシャフトへの締結状態を説明する図である。
【図4】 車両のフロアとフレームとで囲まれた空間に上記従来例が配置された様子を示す斜視図である。
【図5】 ステアリングコラムとステアリングギアとの間に取り付けられたステアリングギア機構の連結装置としてのラバーカップリングを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,41…ラバー部材、1A…中央部、2,42…第1フランジ、
42A…端面、3,43…第1スリーブ、5,45…第2フランジ、
6,46…第2スリーブ、7…外周部、7A…面、
8,10,48,50…ボルト用孔、11,12,51,52…ワッシャ、
13,14,53,54…ボルト、15,16,55,56…ネジ孔、
17,57…スリーブ部、17A…端面、57A…内周面、57B…端面、
18…窪み、18A…底面、20,59…セレーション、
21,61…セレーション内周面、22,62…テーパー内周面、
23,63…ギアインプットシャフト、24,64…ギアハウジング、
25,65…雄ネジ部、26,66…セレーション部、
27,67…テーパー部、28,68…ワッシャ、29,60…ナット。
Claims (2)
- ラバー部材と、このラバー部材の一方の面に固定された第1フランジを有する第1スリーブと、上記ラバー部材の他方の面に固定された第2フランジを有する第2スリーブとを備え、上記第1スリーブに第1シャフトが嵌合されて固定され、上記第2スリーブに第2シャフトが嵌合されて固定されるようになっているステアリング機構の連結装置において、
上記第1スリーブに上記第1シャフトが挿通して上記第1スリーブの内周面に形成されたセレーションと上記第1シャフトのセレーション部とがセレーション嵌合し、
上記第1フランジはこの第1フランジを貫通している貫通ネジ孔を有し、
上記第1フランジは、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通されて上記第1フランジの上記貫通ネジ孔の全長に亘って螺合されたボルトによって、上記ラバー部材に固定されており、
上記ボルトは上記ラバー部材のボルト用孔の周面に直接対向しており、
上記第1シャフトの端部は、その端部に螺合する締結部材を、上記ラバー部材に対向している第1スリーブの端面に向けて締め付けることによって上記第1スリーブに固定されており、
上記第1スリーブの上記端面は、上記第1フランジの端面から窪んでおり、
上記締結部材は、上記第1スリーブの端面と上記ラバー部材との間に形成された空間に配置されており、
上記第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、
上記第1シャフトは上記第1スリーブの内周面の先細部にテーパ嵌合していることを特徴とするステアリング機構の連結装置。 - ラバー部材と、このラバー部材の一方の面に固定された第1フランジを有する第1スリーブと、上記ラバー部材の他方の面に固定された第2フランジを有する第2スリーブとを備え、上記第1スリーブに第1シャフトが嵌合されて固定され、上記第2スリーブに第2シャフトが嵌合されて固定されるようになっているステアリング機構の連結装置において、
上記第1スリーブに上記第1シャフトが挿通して上記第1スリーブの内周面に形成されたセレーションと上記第1シャフトのセレーション部とがセレーション嵌合し、
上記第1フランジはこの第1フランジを貫通している貫通ネジ孔を有し、
上記第1フランジは、上記ラバー部材のボルト用孔に挿通されて上記第1フランジの上記貫通ネジ孔の全長に亘って螺合されたボルトによって、上記ラバー部材に固定されており、
上記ボルトは上記ラバー部材のボルト用孔の周面に直接対向しており、
上記第1シャフトの端部は、その端部に螺合する締結部材を、上記ラバー部材に対向している第1スリーブの端面に向けて締め付けることによって上記第1スリーブに固定されており、
上記ラバー部材は、上記締結部材が配置される穴を有しており、
上記第1スリーブの内周面は、第1フランジに向かって先細になっている先細部を有し、
上記第1シャフトは上記第1スリーブの内周面の先細部にテーパ嵌合していることを特徴とするステアリング機構の連結装置。
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JP18306096A JP3751688B2 (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | ステアリング機構の連結装置 |
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