JP3750829B2 - 環境浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、手持ち式の回転工具等を用いて仕上げ研磨や研削等の作業を行う際に、その作業環境を浄化する環境浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
手持ち式の回転工具等を用いて金属、鉱物、樹脂部品等を研磨したり研削すると、浮遊粉塵や堆積粉塵が多量に発生する。このような粉塵は労働環境をきわめて悪化させ、特に鉱物性浮遊粉塵を吸い込むと人体の肺内に取り込まれて塵肺を引き起こすことが労働衛生工学の諸学会及び文献に報告されている。
これらの粉塵の内、浮遊粉塵は人手によって除去することが不可能であるため、空気清浄機等により取り除かれるが、空気清浄機を床に近い低い位置に設置すると上方の粉塵を除去しきれず、天井近くに設置すると、粉塵の流れが作業者の呼吸域を通過して粉塵吸引を防ぐことができない。
【0003】
また、ブースの天井から空気を吹き出すと共に、側面からブース内の空気を排出して、効率的な掃気を可能とした塗装ブースが特開平3−16671号公報に開示されている。
この塗装ブースによれば、空気の流れを設定することによって、塗装の際の噴霧等の浮遊する粉塵を、作業者にかからないように速やかにブース該に排出することができる。
【0004】
しかし、比較的重量が重い粉塵は、床の上に落下して堆積してしまい、空気と共に吸引することができない。そこで、このような堆積粉塵は、作業者が箒及び塵取りを用いて除去したり、掃除機を使って吸引していた。
ところが、前者では箒の動きにより、後者では掃除機の排気により、堆積していた塵が舞い上がって飛散し、この結果、作業者の呼吸域が再び粉塵に汚染されることになる。また、粉塵除去作業に非常に多くの手間と時間を割かなければならないため、作業効率の低下を引き起こす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、浮遊粉塵を作業者の呼吸域から遠ざけると共に建造物の外に排出し、堆積粉塵も作業を妨げること無く自動的に排出することができ、良好な作業環境を守ることが可能な環境浄化装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の環境浄化装置は、周壁により囲まれた建造物の上部に、一定量の空気を継続して吹き出す給気口を形成すると共に、前記建造物の下部に一定量の空気を継続して吸引する排気口を形成する。また、前記建造物の床に加工物搬送路を敷設し、該加工物搬送路に沿ってその両側に多数の間隙を有する床材を敷設し、該床材の下方に、前記建造物の外部に延びるコンベアーを設置する。
給気口から吹き出す気流によって浮遊粉塵を作業者の呼吸域より下方に吹き落とし、降下した浮遊粉塵を含む空気を排気口から吸引して排出する。
堆積粉塵は床材の間隙を通してコンベアーの上に落下し、さらにコンベアーを介して建造物の外部に排出される。
【0007】
給気口から供給される空気及び排気口から排出供給される空気の流速を1m/秒以下とすることは、低速度で換気を行うため、作業者に疲労感を与えることがなく望ましい。
コンベアーの終端を筐体で囲み、該筐体に吸引ダクトを接続することは、コンベアーで運び出された堆積粉塵が吸引ダクトを通して自動的に所定場所に廃棄され、しかもその際に粉塵が飛散しないので望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態を示す。
環境浄化装置1は、図1に示すように、天井2及び側壁3より成る周壁で囲まれた作業ブース4等の建造物を有する。作業ブース4の床の幅方向中央部には長手方向に沿って加工物搬送路5が敷設され、その両側に作業者が立って作業を行うようになっている。
【0009】
天井3の幅方向中央部の下方には、網体等の通気性を有するパネルを組み立てて成る収納空間6が形成され、その両側に1対の給気ユニット7がそれぞれ長手方向に沿って収納されている。
給気ユニット7は、図2に示すように、給気パイプ18を介して作業ブース4の外部に配設された給気ダクト8に接続される。そして、給気ダクト8から供給された清浄な空気が、給気ユニット7の下面に形成された給気口9及び収納空間6の底面を通して作業ブース4内に吹き出すようになっている。
【0010】
また、給気ユニット7は、作業ブース4内で作業が行われている間は、空気を1m/秒以下(望ましくは0.3〜0.5m/秒)の一定の流速で継続して吹き出すように設定されている。
なお、収納空間6は必ずしも全面に通気性を持たせる必要は無く、その底面の給気口9と対応する位置に貫通孔を形成すれば良い。
【0011】
作業ブース4の両側下部には、それぞれ長手方向に沿って排気ユニット10が設置される。排気ユニット10は、図2に示すように、排気パイプ19を介して作業ブース4の外部に配設された排気ダクト11に接続され、排気ユニット10の内側面に形成された排気口12を通して作業ブース4内の空気を吸引するようになっている。
排気口12から排出される空気の流量は、給気口9から吹き出す空気の流量と同じに設定されている。従って、作業ブース4内の空気は、幅方向中央部の上部に設けられた給気口9から両側部下部に設けられた排気口12に向けて流れており、しかも、作業ブース4内の圧力は常に一定に保たれている。
【0012】
また、この結果、加工物搬送路5により搬送される加工物16から発生する浮遊粉塵は、給気口9から吹き下ろす空気に押されて降下し、両側下部の排気口12から吸引されて作業ブース4の外部に排出される。
このため、加工物搬送路5の両側に立って作業する作業者の呼吸域に浮遊粉塵が達することはない。
【0013】
加工物搬送路5の両側の床には、多数の間隙を有する床材13が作業ブースの床面から間隔をあけて敷設され、その下方にベルトコンベアー14等のコンベアーがそれぞれ長手方向に沿って配設される。そして、ベルトコンベアー14の終端は作業ブース4の外部に達している。
従って、加工物16から発生する堆積粉塵は、床材13の上に落下すると、その間隙を通過してベルトコンベアー14の上面に堆積し、ベルトコンベアー14の進行に伴って作業ブース4の外に搬送される。
【0014】
図3に示すように、ベルトコンベアー14の終端は筐体15で囲まれ、ベルトコンベアー14で運ばれた堆積粉塵は筐体15内に落下するようになっている。また、筐体15の底部には吸引ダクト17が接続され、筐体15内に排出された堆積粉塵が吸引ダクト17を通して所定の場所に廃棄されるようになっている。
なお、2棟の作業ブース4が隣接して配置されているときは、それぞれの作業ブース4から堆積粉塵を搬出するベルトコンベアー14の終端が、一個の筐体15で囲まれている。
【0015】
作業ブース4内の作業によって通常の粉塵のみが発生する場合は、図4に示すように、排気口12から延びる排気パイプ19が、工場20の外に設置された集塵機21を介して排気ファン22に接続され、集塵機21で排気処理された空気が排気ダクト11に送られるよううになっている。
また、作業ブース4内に有毒ガスが発生する場合は、図5に示すように、排気ファン22の下流に活性炭脱臭機を内蔵するガス処理装置24を設置する。そして、排気口12から吸引されてガス処理装置24により処理された空気は大気に放出され、屋内の供給空気は、給気パイプ18に接続されたエアフィルター25によって有毒成分が除去され、さらに給気ファン26を介して給気口9から作業ブース4内に供給される。
【0016】
本発明の環境浄化装置1の構造は上記のものに限定されない。
例えば、給気ユニット7を作業者の直上に設置するのが困難な場合は、図6に示すように、給気ユニット7を作業者の背後の斜め上方に取り付け、排気ユニット10を加工物16側の下部に設ける。すると、加工物16から発生する浮遊粉塵は全く作業者の側に流れることがなく、作業ブース4外に排出される。
【0017】
また、図7に示すように、作業ブース4の天井2を気流遮断バッフルカーテンで構成した場合は、重量物を支持することができないので、給気ユニット7を作業ブース4の一側面に取り付け、排気ユニット10を他側面下部に設けると良い。
さらに、温度調節した空気を給気口9から吹き出すと、作業ブース4内の環境を一層快適なものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に記載の環境浄化装置によれば、建造物内にその上部から下部に向かって流れる気流が発生するので、作業で生じた浮遊粉塵がこの気流により吹き下ろされると共に排気口から吸引されて、作業者の呼吸域まで舞い上がらずに建造物外に排出され、このため、作業者が浮遊粉塵の混じった空気を吸って健康を害する心配がない。
【0019】
また、比較的重量の重い堆積粉塵は、床材の間隙を通してコンベアー上に落下し、コンベアーの運行に伴って自動的に建造物の外に搬出されるので、作業者が作業を中断して粉塵を除去する手間が省け、作業効率が向上する。
さらに、箒や掃除機を用いて堆積粉塵を除去する時のように粉塵が飛散する心配が無く、建造物内を衛生的に保つことが可能であると共に、作業環境の美化にもつながってイメージアップの一助となる。
【0020】
請求項2に記載の環境浄化装置によれば、建造物内の空気が非常に低速で流れるので、作業者への負担が少なくて済み、疲労感を与える虞がない。
請求項3の記載によれば、コンベアーで建造物の外へ搬送された堆積粉塵が自動的に所定の場所に廃棄されると共に、コンベアーから落下した堆積粉塵が飛散することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す環境浄化装置の斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】ベルトコンベアーの終端部の斜視図
【図4】通常の粉塵のみが発生する環境浄化装置の要部断面図
【図5】有毒ガスが発生する環境浄化装置の要部断面図
【図6】本発明の他の実施形態を示す環境浄化装置の斜視図
【図7】本発明のさらに他の実施形態を示す環境浄化装置の斜視図
【符号の説明】
1 環境浄化装置
2 天井
3 側壁
4 作業ブース(建造物)
5 加工物搬送路
6 収納空間
7 給気ユニット
8 給気ダクト
9 給気口
10 排気ユニット
11 排気ダクト
12 排気口
13 床材
14 ベルトコンベアー
15 筐体
16 加工物
17 吸引ダクト
18 給パイプ
19 排気パイプ
20 工場
21 集塵機
22 排気ファン
24 ガス処理装置
25 エアフィルター
26 給気ファン

Claims (3)

  1. 周壁により囲まれた建造物の上部に、一定量の空気を継続して吹き出す給気口を形成すると共に、前記建造物の下部に一定量の空気を継続して吸引する排気口を形成し、前記建造物の床に加工物搬送路を敷設し、該加工物搬送路に沿ってその両側に多数の間隙を有する床材を敷設し、該床材の下方に、前記建造物の外部に延びるコンベアーを設置したことを特徴とする環境浄化装置。
  2. 前記給気口から吹き出す空気及び排気口から吸引される空気の流速を1m/秒以下としたことを特徴とする請求項1に記載された環境浄化装置。
  3. 前記コンベアーの終端を筐体で囲み、該筐体に吸引ダクトを接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載された環境浄化装置。
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