JP3750152B2 - 自動券売機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、駅等において乗車券を自動的に発券する自動券売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、乗車券を自動的に発券する装置として自動券売機がある。この自動券売機は、駅等において駅員を介することなく自動的に乗車券を発券することにより、駅における経費の削減ならびに迅速な発券作業を図るものである。
【0003】
一方、鉄道等においては、特定の曜日、例えば毎週水曜日をノーマイカーデー等の特定日に指定し、この特定日に発券される乗車券を他の曜日に発券される乗車券よりも割り引いた価格とする顧客サービスが行われている。一方、このような割引乗車券の発券を行う従来の自動券売機の一例として、該自動券売機を制御する制御装置に接続された設定パネルから割引乗車券の発券日として水曜日を指定すると、毎週水曜日になると自動的にノーマイカーデーに対応した割引乗車券となるものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ノーマイカーデーのように割引乗車券の発券日が予め決められている通常の特定日ではなく、それ以外の任意の日に割引乗車券の発券を行う場合、上述した従来の自動券売機では、駅員が手動操作により特定の操作ボタン(割引乗車券の発券を有効とする有効スイッチ)を「ON」とすることにより、該操作以降に割引乗車券が発券される。そして、駅員が再び有効スイッチを手動操作して「OFF」とすることにより、この割引乗車券の発券が解除される。
【0005】
しかし、このような自動券売機において、手動操作による割引乗車券の発券を停止させるためには、同じく手動操作によって有効スイッチを「OFF」とする必要があるため、駅員が有効スイッチを「OFF」することを忘れた場合、翌日も当該割引乗車券が発券されるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、手動操作による割引乗車券の発券を自動的に解除することが可能な自動券売機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動券売機は、上述した目的を達成するために、普通券あるいは割引券を発券する発券手段と、
計時手段と、
前記割引券の発券を指示する操作手段と、
前記割引券の発券終了時刻を予め記憶している記憶手段と、
前記操作手段により前記割引券の発券が指示された場合、前記発券手段に該割引券を発券させる信号を出力すると共に、前記計時手段によって計時された時刻が前記記憶手段に記憶された前記発券終了時刻となると、該記割引券の発券を停止させる信号を前記発券手段に出力する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明の自動券売機によれば、操作手段の手動操作によって割引券の発券が行われている場合、計時手段によって計時される時刻が記憶手段に予め記憶された発券終了時刻となると、発券手段における割引券の発券が自動的に停止される。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、本実施例における自動券売機の構成を示すブロック図である。この図において、符号B1、B2、……は自動券売機であり、この各自動券売機B1、B2、……は制御装置A、操作パネルC、および図示しない乗車券の発券部から構成されている。また、自動券売機B1において、制御装置Aは、制御部a1、記憶部a2、および計時部a3から構成されており、制御部a1は、記憶部a2に記憶されている制御プログラムおよび計時部a3が出力する時刻(日時)、また操作パネルCから入力されて記憶部a2に記憶される各種設定情報に基づいて発券部の発券動作を制御する。
【0010】
操作パネルCは、操作部c1と表示部c2から構成されており、図2はその詳細を示す図である。この図に示すように、操作部c1は設定ボタンc1a、自動/手動切換ボタンc1b、テンキーc1c、および発売/中止ボタンc1d等によって構成されている。設定ボタンc1aはノーマイカーデー等の特定日(割引乗車券の発券日)を設定するボタンであり、テンキーc1cによって特定日を入力した後、この設定ボタンc1aを押下すると当該特定日が上述した記憶部a2に記憶される。
【0011】
自動/手動切換ボタンc1bは、記憶部a2に記憶された割引乗車券の発券処理を示す発券プログラムおよび記憶部a2に記憶された特定日に係わるデータに基づいて、特定日の割引乗車券の発券を自動的に行うか(自動発券モード)、あるいは別の設けられた有効スイッチ(図示略)の手動操作によって割引乗車券の発券を行うか(手動発券モード)を選択するボタンである。また、発売/中止ボタンc1dは自動券売機B1、B2、……による発券動作の開始/中止を選択するボタンである。表示部c1は、液晶表示装置等によって形成されており、上述したテンキーc1cからの入力内容あるいは既に記憶部a2に記憶されている特定日に係わる情報等を表示する。なお、上述した構成は、自動券売機B2、B3、……についても全く同様である。
【0012】
次に、自動券売機B1を例にとって上述した自動券売機の動作について説明する。
図3は、割引乗車券の発券モードを設定する場合に表示部c1に表示される操作画面の一例である。自動/手動切換ボタンc1bを押すると、表示部c1にはこの画面が表示される。
【0013】
この図において、第1番目の項目は、ノーマイカーデーに対応した割引乗車券の発券が自動発券モードに設定されているか、あるいは手動発券モードに設定されているかを示している。すなわち、第1番目の項目であるノーマイカーデーについては、テンキーc1cのうち項目番号と同じ数字1のキーを押下することにより、動作モード表示h1が”自”と表示され、再度数字1のキーを押下すると動作モード表示h1が”手”と表示される。すなわち、数字1のキーを押下する度に、動作モード表示h1は”手”と”自”とに切り替わる。
【0014】
第2番目の項目は、日付更新について動作モードが自動モードあるいは手動モードのいずれに設定されているかを示している。ここで、日付変更とは、必ずしも日付の替わる午前0時を指すものではなく、列車の運行ダイヤに合わせて決められるものであり、例えば最終電車の発車時刻が日付変更の時刻として予め記憶部a2に記憶されている。この日付更新については、テンキーc1cのうち数字2のキーを押下することにより、動作モード表示h2が”自”と表示され、日付更新に係わる動作モードが自動モードに設定される。
【0015】
第3番目の項目は、時計について動作モードが自動モードあるいは手動モードのいずれに設定されているかを示している。この時計については、テンキーc1cのうち数字3のキーを押下することにより、動作モード表示h3が”自”と表示され、時計の動作モードが自動モードに設定される。この時計が自動モードに設定されると、制御部a1は、計時部a3によって計時された時刻に基づいて割引乗車券の発券時間を制御する。したがって、ノーマイカーデーに対応した割引乗車券を自動発券モードにて発券しようとする場合、この時計は必ず自動モードに設定される必要がある。
【0016】
ここで、図3では、ノーマイカーデーに対する動作モード表示h1が”手”と表示されており、手動発券モードによる割引乗車券の発券が設定されている。この場合、制御部a2は、上述した有効スイッチが手動操作されて「ON」とされた時点に割引乗車券の発券を指示する信号を発券部に出力する。そして、これ以降、発券部は、ノーマイカーデーに対応した割引乗車券を発券する状態とされる。そして、制御部a2は、計時部a3が計時する時刻が記憶部a2に記憶された日付変更時刻すなわち最終電車の発車時刻となったことを検出すると、該ノーマイカーデーに対応した割引乗車券の発券を停止させる信号を発券部に出力する。発券部は、制御部a2からこの信号が入力されると、割引乗車券の発券を停止する状態に設定される。
【0017】
なお、上述した実施例では、各自動券売機が制御装置と操作パネルとを備える構成としたが、この制御装置と操作パネルとを発券制御装置として別構成とし、1台の発券制御装置によって複数台の自動券売機の割引券の発券を制御するようにしても良い。このように構成することにより、自動券売機を多数備える駅等においては、各自動券売機に係わるコストを削減することが可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動券売機によれば、手動操作によって割引券の発券が指示された場合において、発券終了時刻になると自動的に該割引券の発券が解除される。したがって、確実に意図するときに割引券を発券することが可能であり、駅員の不注意等により手動操作で割引券の発券を解除しなくても翌日に該割引券が発券されるような事態を防止することが可能である。また、駅員は、自ら割引券の発券の解除をする必要がないので、その分業務上の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の操作パネルの一例を示す平面図である。
【図3】本発明の操作パネルに表示される設定画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
A 制御装置
a1 制御部
a2 記憶部
a3 計時部
B1、B2、…… 自動券売機
C 操作パネル
c1 操作部
c1a 設定ボタン
c1b 自動/手動切換ボタン
c1c テンキー
c2 表示部
Claims (1)
- 普通券あるいは割引券を発券する発券手段と、
時刻を計時する計時手段と、
前記割引券の発券を自動的に行う自動発券モードと有効スイッチの手動操作に基づいて行う手動発券モードとに切り換える第1の操作手段と、
前記割引券の発券終了時刻を予め記憶している記憶手段と、
前記計時及び発券終了時刻に関する動作モードを自動モードと手動モードとに切り換える第2の操作手段と、
前記第1の操作手段によって手動発券モードが設定されている場合において、前記有効スイッチが手動操作されて「ON」とされた時点で前記割引券の発券を指示する信号を前記発券手段に出力する一方、第2の操作手段によって計時及び発券終了時刻に関する動作モードが自動モードに設定されている場合には、発券終了時刻となると、該記割引券の発券を停止させる信号を前記発券手段に出力する制御手段と、
を具備することを特徴とする自動券売機。
Priority Applications (1)
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JP10148395A JP3750152B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 自動券売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH08297753A JPH08297753A (ja) | 1996-11-12 |
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Family
ID=14301966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10148395A Expired - Fee Related JP3750152B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 自動券売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3750152B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP10148395A patent/JP3750152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08297753A (ja) | 1996-11-12 |
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