JP3750089B2 - 地下構造物の構築方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下構造物の構築方法に関するものである。
【0002】
【本発明の目的】
本発明は、既存の地下構造物を解体しながら新たな構造物を構築するような場合のように、上下、左右位置に多くの制約があって、一般の地上の構造物と同様の方法で構築することのできない場合に採用される、地下構造物の構築方法を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の地下構造物の構築方法は、床部分を先行して構築し、その後に床下に設置する複数本の柱と床とを、梁を介して連結する構築方法であって、床には、梁との連結部に開口部を設けておき、この開口部に枕木群をかけ渡し、枕木群の上には、それと直交する方向にローラー枠を設置し、このローラー枠内のローラーを利用して梁内に配置する鋼材を所定の位置まで移動し、移動が完了したら鋼材を門型クレーンで吊り上げておき、吊り上げた鋼材の下からローラー枠と枕木とを引き出して撤去し、鋼材を開口部内に降下させた状態で、その下に柱と梁の型枠を組み立て、型枠内にコンクリートを打設することによって、柱群と床とを、梁を介して連結して構築する、地下構造物の構築方法を特徴としたものである。
【0004】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明の地下構造物の構築方法の実施例について説明する。
【0005】
<イ>床部分の先行。
通常は柱を先に構築し、その後に上階の床sを構築する。
しかし本発明の構築方法では、上階の床sを作業床として広く利用するために、先行して床sを構築しておく。
しかし床s部分を先行して構築した場合に、将来は下階床との間に、梁を介して柱cを設置し、上下階を柱cによって連結しなければならない。
そのために床sには、柱c群との連結予定部分に開口部1を設けておく。
【0006】
<ロ>枕木の配置。
この開口部1は複数本の柱cの上に開口した長い開口部1となる。
そこでこの開口部1を横断する方向に、複数本の枕木2群をかけ渡す。
【0007】
<ハ>ローラー枠の設置。
この枕木2群の上に、それと直交する方向、すなわち縦長の開口部1と平行にローラー枠3を設置する。
このローラー枠3は、周囲に枠体を配置し、枠体の内部に多数の円柱を回転自在に平行に取り付けたもので、資材の運搬用に使用するものである。
【0008】
<ニ>梁内の鋼材の移動。
柱c群と上階の床sとは、梁を介して連結する。この梁の内部には鋼材4を配置する必要がある。そのためにこのローラー枠3内のローラーの上に鋼材4を乗せ、ローラーを利用して鋼材4を所定の位置まで徐々に移動する。
したがって鋼材4は、開口部1の空間上を移動することになる。
【0009】
<ホ>鋼材4の吊り上げ。
鋼材4を移動させて所定の位置まで移動したら、移動を終了する。
その周囲には簡易な門型クレーン5を設置する。
この門型クレーン5によって、所定の位置に到着した鋼材4を吊り上げておく。 するとローラー枠3や枕木2には鋼材4の重量がかからないから、吊り上げた鋼材4の下からまずローラー枠3をその延長方向に引き出して撤去する。
次に多数本の枕木2群を、ローラー枠3の引き出し方向と直交する方向に引き出して撤去する。
【0010】
<ヘ>鋼材4の下降。
開口部1にはローラー枠3も枕木2群もなくなり、開放状態となるから、門型クレーン5を使用して鋼材4を開口部1内に徐々に降下させる。(図4)
そして所定の高さまで降ろしたら、再び枕木2群を開口部1の横断方向に配置する。枕木2からはボルト6を吊り下げ、そのボルト6によって鋼材4を所定の高さに吊って固定する。(図5)
すなわち鋼材4は複数の枕木2群によってボルト6を介して、柱c群の上部の空中の正確な位置に吊り下げられることになる。
【0011】
<ト>梁型枠の組み立て。
鋼材4が正確な位置に固定されているので、その周囲を包囲する状態で、梁の型枠7を組み立てる。
梁の型枠7は、複数本の柱cの上部を連結する状態で設置することになる。
その後に、型枠7内のコンクリートを打設すれば、柱c群と床sとを、鋼材4を内蔵した梁を介して連結した状態の構造物の構築が完了する。
【0012】
【本発明の効果】
本発明の地下構造物の構築方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>周囲に多数の障害物が存在して大型の機器を使用できない場合に、簡易な装置のみを使用することによって、上階の床sと柱cとを、梁を介して確実に連結することができる。
<ロ>上階の床sを先行して構築してあるから、装置の移動や資材の仮り置き、作業員の作業足場として広く利用することができる。
<ハ>柱c群の上部を連結する梁の構築に際して、下層階からの作業であれば高い位置での作業となり、多大の労力を要し、危険でもある。
しかし本発明の方法では上階の床sを先行して構築してあり、重量の大きい梁内の鋼材4を上から吊り下げた状態で型枠7の組み立てを行うから、作業も容易であり危険性もない。
<ニ>使用する資材が切り梁を解体した後のH鋼など、簡易なもののみであるから、狭い空間において経済的に作業を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下構造物の構築方法の実施例の説明図
【図2】構築順序の説明図
【図3】構築順序の説明図
【図4】構築順序の説明図
【図5】構築順序の説明図
【図6】構築順序の説明図
Claims (1)
- 床部分を先行して構築し、
その後に床下に設置する複数本の柱と床とを、梁を介して連結する構築方法であって、
床には、梁との連結部に開口部を設けておき、
この開口部に枕木群をかけ渡し、
枕木群の上には、それと直交する方向にローラー枠を設置し、
このローラー枠内のローラーを利用して梁内に配置する鋼材を所定の位置まで移動し、
移動が完了したら鋼材を門型クレーンで吊り上げておき、
吊り上げた鋼材の下からローラー枠と枕木とを引き出して撤去し、
鋼材を開口部内に降下させた状態で、その下に柱と梁の型枠を組み立て、
型枠内にコンクリートを打設することによって、
柱群と床とを、梁を介して連結して構築する、
地下構造物の構築方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23714996A JP3750089B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 地下構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23714996A JP3750089B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 地下構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1060926A JPH1060926A (ja) | 1998-03-03 |
JP3750089B2 true JP3750089B2 (ja) | 2006-03-01 |
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ID=17011137
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23714996A Expired - Fee Related JP3750089B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 地下構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3750089B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-20 JP JP23714996A patent/JP3750089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1060926A (ja) | 1998-03-03 |
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