JP3749844B2 - 映像信号処理回路 - Google Patents
映像信号処理回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3749844B2 JP3749844B2 JP2001254864A JP2001254864A JP3749844B2 JP 3749844 B2 JP3749844 B2 JP 3749844B2 JP 2001254864 A JP2001254864 A JP 2001254864A JP 2001254864 A JP2001254864 A JP 2001254864A JP 3749844 B2 JP3749844 B2 JP 3749844B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- video
- component
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Color Television Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
BS、地上波等のデジタル放送受信機(以下、デジタルチューナと称する)を接続するテレビジョン受像機又はデジタル放送受信回路を内臓するテレビジョン受像機、及びデジタル放送受信機に関し、特に、コンポジット映像素材の画質改善技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送の従来技術について、放送局側とテレビ受像機側の映像素材(コンポーネント素材、コンポジット素材)に関する送信方式と受信方式を図8及び図9に示す。現在のデジタル放送は、図8に示すように放送局側では、コンポジット信号201(映像素材が輝度と色に合成された形式)とコンポーネント信号(映像素材が輝度と色に分離された形式)206の2種類の映像素材がある。コンポーネント信号206は、切換回路204を介しMPEG2エンコーダ205でエンコードし、mod210で変調し送信する。
【0003】
一方、コンポジット信号201は、Y/C分離202及びクロマデコーダ203を通りコンポーネント信号に変換して、切換回路204を介しMPEG2エンコーダ205でエンコードし、mod210で変調し送信する。
【0004】
送信された信号は、映像素材と関係なく図9(テレビ受像機側)に示すように、デジタルチューナ101でコンポーネント信号103にデコードし、テレビ受像機の入力回路104に接続しバックエンドプロセッサBEP111により映像処理を行ってCRT出力112で映像表示される。
【0005】
また、上述した従来技術に近い技術として、特開昭63−84331号公報「デジタル多重変換装置のリモートループバック」、特開平3−240369号公報「画像通信技術」、特開平6−284392号公報「映像信号送受信装置」などが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
BSデジタル放送では、走査線数525本の標準テレビジョン信号(SDTV)と走査線数720本又は1125本のハイビジョンテレビジョン信号(HDTV)が送信されている。HDTVでは全てコンポーネント形式の信号であり、SDTVではコンポーネント信号とコンポジット信号の2つの映像素材がある。
【0007】
そして、SDTVの場合、従来技術では映像素材(コンポーネント素材、コンポジット素材)の種類と関係なくコンポーネント信号としてテレビ受像機に映し出される。放送局側で扱われる映像素材は、BSデジタル放送の開始によりコンポーネント信号に替わりつつあるが、現状では、利便性等によりコンポジット信号が多く使用されている。
【0008】
放送局側でもコンポジット映像素材の場合は、YC分離回路等を改善し、コンポーネント信号に変換してからMPEGエンコードし送信しているが、デジタル受信機を介して映像を受像したコンポーネント映像には、前記YC分離回路等の性能の不十分さから、クロスカラー、ドット妨害等が多く見られる。
【0009】
本発明は、受像機側でSDTVであるかHDTVであるかの判別を行い、SDTVの場合にコンポーネント形式信号をコンポジット形式信号に変換し高性能のYC分離を用いてコンポジット映像素材の画質改善を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
BS又は地上波のデジタル放送受信機を接続するテレビジョン受像機において、
前記デジタル放送受信機は、映像素材が輝度と色に合成された形式のコンポジット信号出力と映像素材が輝度と色に分離された形式のコンポーネント信号出力を有し、さらに、D端子制御信号出力を有し、
前記コンポーネント信号出力からの第1のコンポーネント信号と、前記コンポジット信号出力を3次元YC分離し且つクロマデコードして得られた第2のコンポーネント信号を、切り換えて出力する切換回路を有し、
前記第1のコンポーネント信号が標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別をするための周波数判別回路を有し、
前記周波数判別回路により、標準テレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第2のコンポーネント信号を切換選択し、ハイビジョンテレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、コンポジット映像素材の画質を改善し、
さらに、ハイビジョンカメラで撮影した映像素材の標準テレビジョン信号の場合に、前記D端子制御信号のアスペクト情報に基づいて前記第1のコンポーネント信号を切換選択する映像信号処理回路。
【0011】
また、前記映像信号処理回路において、前記デジタル放送受信機のコンポジット信号出力に映像信号の有無を判別する信号有無判別回路を有し、
前記信号有無判別回路による信号無しの場合、前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、前記デジタル放送受信機の種別に関係なく常に映像が出力される映像信号処理回路。
【0012】
また、前記映像信号処理回路において、前記切換回路の出力側に、ノイズリダクション回路とコアリング回路を設け、標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別に基づいて前記ノイズリダクション回路とコアリング回路の設定データの変更を行うことにより、さらにコンポジット映像素材の画質を改善する映像信号処理回路。
【0013】
また、BS又は地上波のデジタル放送受信機を接続するテレビジョン受像機において、
前記デジタル放送受信機は、映像素材が輝度と色に合成された形式のコンポジット信号出力と映像素材が輝度と色に分離された形式のコンポーネント信号出力を有し、
前記コンポーネント信号出力からの第1のコンポーネント信号と、前記コンポジット信号出力を3次元YC分離し且つクロマデコードして得られた第2のコンポーネント信号を、切り換えて出力する切換回路を有し、
前記第1のコンポーネント信号が標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別をするための周波数判別回路を有し、
前記周波数判別回路により、標準テレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第2のコンポーネント信号を切換選択し、ハイビジョンテレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、コンポジット映像素材の画質を改善し、
前記デジタル放送受信機のコンポジット信号出力に映像信号の有無を判別する信号有無判別回路を有し、
前記信号有無判別回路による信号無しの場合、前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、前記デジタル放送受信機の種別に関係なく常に映像が出力され、
前記切換回路の出力側に、ノイズリダクション回路とコアリング回路を設け、標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別に基づいて前記ノイズリダクション回路とコアリング回路の設定データの変更を行うことにより、さらにコンポジット映像素材の画質を改善する映像信号処理回路。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る、BS、地上波等のデジタル放送受信機(以下、デジタルチューナと称する)を接続するテレビジョン受像機又はデジタル放送受信回路を内臓するテレビジョン受像機の映像信号処理回路について、図1〜図7を参照しながら以下説明する。
【0015】
まず、本発明における背景と主旨について概説する。デジタルBS放送では、SDTV(標準テレビジョン信号:走査線数525本)とHDTV(ハイビジョンテレビジョン信号:走査線数1125本又は720本)の2種類の放送が送信される。このデジタルBS放送では、特にSDTVの場合、映像素材が輝度と色に分離したコンポーネント形式と、映像素材が輝度と色を合成したコンポジット形式の2種類が、番組毎に異なって用いられている。そして、この2つの形式の信号をコンポーネント形式に統一して放送している。
【0016】
これに対して、受像機側では、従来、受信したコンポーネント形式の信号を表示装置に入力して画面上に表示していた。このような従来技術では、放送局側で輝度を色と合成したコンポジット形式の信号を用いて放送された場合、受像機側の表示装置ではクロスカラー、ドット妨害が見られて汚い画像となる(放送局側でのコンポーネント形式への統一放送に際するYC分離回路等の性能不十分さを一因として)場合があった。ここで、HDTVの場合は、全ての映像素材が輝度と色の分離したコンポーネント形式であるために、上述した汚い画像とはならない。
【0017】
そこで、本発明では、基本的には、受像機側でSDTVとHDTVの判別を行い、SDTVの場合には常に、映像信号が輝度と色に分離したコンポーネント形式で受信したものを映像素材が輝度と色に合成したコンポジット形式に変換し、その後、このコンポジット信号から輝度と色を性能良く分離して表示装置に表示しようとするものである。このような処理を行うことにより画像をきれいに表示することができる。
【0018】
ここで、SDTVであっても、ハイビジョンカメラで撮影した映像素材の場合はコンポーネント形式であるので、この場合はSDTV信号としてのコンポジット形式への変換処理は行わずコンポーネント形式のまま表示装置に送ることになる。このような状態を判別する方法は、映像情報とともに送られてくるアスペクト情報(画面の縦横比の情報であり、SDTVの場合には4:3と16:9の2種類)に基づいて、16:9であれば、コンポーネント形式のままで表示装置に送るようにしている。
【0019】
次に、本発明の実施形態に係る具体的構成を例示して説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。本実施形態の映像信号処理回路は、BS、地上波デジタルチューナ101、チューナコンポジット映像信号102、チューナコンポーネント映像信号103、コンポーネント映像信号入力回路104、周波数判別回路105、マイコン106、コンポジット映像信号入力回路107、3次元YC分離回路108、クロマデコ一ダ109、コンポーネントAとコンポーネントBの信号切換回路110、BEP(バックエンドプロセッサ)映像処理回路111、CRT出力回路112、から構成される。
【0020】
次に、図1に示された第1の実施形態の動作を詳細に説明する。デジタルチューナ101から出力されるコンポーネント信号103は、入力回路104を経て周波数判別回路105とコンポーネント切換回路110に送出される。一方、デジタルチューナ101から出力されるコンポジット信号102は、入力回路107を通り3次元YC分離回路108を介してクロマデコーダ109により復調してコンポーネント信号にする。このコンポーネント信号をコンポーネント切換回路110に送出する。ここで、コンポジット信号102は、デジタルチューナ101で、放送局から送られてきたコンポーネント信号をNTSCにエンコードしたものであり、コンポーネント信号103よりコンポジット信号を得ることもできる。
【0021】
ここで、周波数判別回路105の詳細構造は、同期分離回路、水平周波数カウンタ、垂直周波数カウンタ、データ変換回路とからなり(不図示)、入力回路104からのコンポーネント信号103を同期分離回路で同期分離し、水平同期信号を水平周波数カウンタに送り水平周波数を測定するとともに垂直同期信号を垂直周波数カウンタに送り垂直周波数を測定して、データ変換後にマイコン106に送るようになっている。
【0022】
コンポーネント信号切換回路110を制御するマイコン106は、コンポーネント信号103を周波数判別回路105及びマイコン106によって525I信号(15KHZ)と判定したとき、即ち、受信した統一コンポーネント信号が周波数判別回路で走査線数525本のインターリーブ信号であると判別したとき、受信放送の種類がHDTVではなくてSDTVであって、SDTVの場合、映像素材がコンポジット形式かコンポーネント形式かに関わらずコンポジット信号に変換され3次元YC分離回路及びクロマデコーダを介したコンポーネントB側の系統が形成されていて、このコンポーネントB側を選択するように切換回路110を制御する。因みに、SDTVで映像素材の形式が何であろうと、受信した統一コンポーネント信号は、上述したコンポジット信号102の出力の外に、コンポーネント信号103としてデジタルチューナ101から出力されているのである。コンポーネントA側の系統は、受信信号がSDTVの場合に、周波数判別回路及びマイコンの制御で採用されないこととなるのである。
【0023】
放送局側では、図8の従来例に示すように、コンポジット信号とコンポーネント信号を切換てコンポーネント信号でエンコードされる。ハイビジョン信号は、D5VTRコンポーネント信号206より送られエンコード送信される。一方、525I信号は、D3VTRコンポジット信号201より送られ、YC分離処理202され、コンポーネント信号にした後、エンコード送信される。この時のYC処理部分等の性能が十分でないとクロスカラー・ドット妨害等のあるコンポーネント信号になる。
【0024】
このような放送局側の状態を判断して、525I信号(15KHZ)と判定したときコンポジット素材を含み得るSDTVと判断し、コンポーネント信号をコンポジット信号102変換した信号を3次元YC分離回路108で処理することにより、放送局側のクロスカラー・ドット妨害等を除去して、SDTVのコンポジット素材の画質改善を行い、切換回路110後、BEP(映像処理回路)111を介しCRT出力112に映し出される。本実施形態は、SDTVにおけるコンポーネント形式の映像素材もコンポジット信号に変換した図1のコンポーネントB側の系統で処理した信号を採用するものである。
【0025】
次に、図2は本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。本実施形態の映像信号処理回路は、前述した第1の実施形態の回路構成に、D端子制御信号120及びD端子制御判別回路121を付け加えたものである(図2では制御信号判別回路121はマイコン106内に設けられているが、前記判別回路121をマイコン外に設けても良い)。
【0026】
図2に示した第2の実施形態の動作を以下説明する。第1の実施形態と共通する回路構成についての動作については、第1の実施形態の動作と同様であるのでこれを援用する。付加した回路構成について説明すると、デジタルチューナ101のD端子制御信号120より、制御信号判別回路121を内蔵したマイコン106で、映像素材判別の判定条件を追加し、映像素材がコンポジット素材であるか否かの判別精度を一層アップして、コンポーネント信号切換回路110のシステム切換を行うことができる。
【0027】
デジタルチューナ101で作成されたD端子制御信号120を、マイコン106で受け取り制御電圧を判定して、走査線数、走査方式及びアスペクト比等のフォーマットを判別している。D端子には、スクィーズ信号とレターBOXの識別信号があるが、525I信号でこのような信号が送られているということは、放送局側では、ハイビジョンカメラよりダウンコンバート信号で元素材がコンポーネント信号であると判断できる。レターBOX信号は、DVD素材等で記録元素材が同様にコンポーネント信号であると判断できる。
【0028】
このように、SDTVであっても、ハイビジョンカメラで撮影した映像素材の場合はコンポーネント形式であるので、第1の実施形態で述べたようなSDTV信号としての処理は行わずに、コンポーネント形式のまま表示装置に送ることになる(コンポーネントA側を切換選択して)。D端子制御信号のアスペクト情報で画面縦横比が16:9であればコンポーネントA側を切換選択する。したがって、映像素材がコンポジット素材であるか否かの判別精度をアップすることにより、コンポジット素材の画質改善を提供することができる。なお、制御信号判別回路をマイコンの外部に別回路して設けてもよい。また、レターBOX信号は放送局側の都合によりコンポジット素材で送られる場合があるので、スクィーズ信号のみコンポーネント素材と判定してもよい。
【0029】
次に、図3は本発明の第3の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。本実施形態の映像信号処理回路は、前述した第2の実施形態の回路構成に、入力信号判別回路122を付け加えたものである。
【0030】
図3に示した第3の実施形態の動作を以下説明する。第2の実施形態と共通する回路構成についての動作については、第2の実施形態の動作と同様であるのでこれを援用する。付加した回路構成について説明すると、3次元YC分離回路108の前段にある入力回路107からコンポジット信号を取り出し、取り出した信号に基づいて入力信号判別回路122で映像信号の有無判定することにより、デジタルチューナ101のコンポジット信号102がデジタルチューナ101の種類によって出力されない場合、マイコン106で切換回路110をコンポーネントA側に切換ることにより、映像が出力できるようにしてデジタルチューナの種類に影響されずに対応することができる(映像の出力可能)。
【0031】
ここで、入力信号判別回路122は、同期分離回路とローパスフィルタ(LPF)からなり(不図示)、コンポジット信号を同期分離してLPFでDC化することにより制御電圧を作成し、例えば、同期信号有りのときHレベルを、同期信号無しのときLレベルをマイコン106に送るように構成する。
【0032】
第3の実施形態を示す図3の回路構成では、第2の実施形態に入力信号判別回路を付加したものであるが、これに限らず第1の実施形態に入力信号判別回路を付加しても良い。
【0033】
次に、図4は本発明の第4の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。本実施形態の映像信号処理回路は、前述した第3の実施形態の回路構成に、デジタル映像処理回路(3次元YNR(Yノイズリダクション)、3次元CNR(Cノイズリダクション)、2次元YNRコアリング回路)123及び/又はBEP画質調整機能を付け加えたものである。
【0034】
図4に示した第4の実施形態の動作を以下説明する。第3の実施形態と共通する回路構成についての動作については、第3の実施形態の動作と同様であるのでこれを援用する。付加した回路構成について説明すると、映像素材が、コンポジット素材と判別したとき、本実施形態で追加したデジタル映像処理回路(3次元YNR、3次元CNR、2次元YNRコアリング回路)123のデータを設定変更し、且つBEP111の画質調整を制御することにより、コンポジット素材の画質をより向上させることができる。
【0035】
次に、図5は本発明の第5の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。本実施形態の映像信号処理回路は、前述した第4の実施形態の回路構成におけるD端子制御信号120及び制御信号判別回路121に代えて、素材判別ID信号130及び素材判別ID信号判別回路131を設けたものである。更に、図5に示す第5の実施形態に対応して、図6に示すように放送局側に素材判別IDエンコード回路207と、図7に示すようにデジタルチューナ側に素材判別IDデコード出力回路(アドレスデコーダ)217と、を設ける。
【0036】
図5に示した第5の実施形態の動作を以下説明する。第4の実施形態と共通する回路構成についての動作については、第4の実施形態の動作と同様であるのでこれを援用する。付加した回路構成について以下説明する。前述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態では、映像素材がコンポジット信号かコンポーネント信号かを判断するのに、入力される信号に基づいた情報から判断してコンポジット信号であるとしている。第5の実施形態は、コンポジット信号かコンポーネント信号であるかについて根元的に対処するため、図6に示す放送局側に素材判別IDエンコード回路207を設ける。即ち、図6の放送局側で素材判別ID信号207をMPEG情報の1つとして、映像素材に応じてIDをエンコーダ205により映像データの付加データとして送る。
【0037】
図7に示すデジタルチューナ側ではTSデコーダ212によりトランスポートストリームデータを各種データに再合成し、MPEGデータはMPEG2デコーダ213でデコードし、映像信号のフォーマット等(D端子制御信号)や放送局側での素材判別ID信号207は、アドレスデコーダ217でデコード及び映像データに応じて制御し、D端子制御出力120には現在規格されているフォーマットによって制御電圧を出力し、素材判別ID出力130には送られてきた素材判別ID信号をデコードして制御電圧を出力する。
【0038】
そして、デジタルチューナからの素材判別ID信号130をマイコン106でL/Hレベルを判定しコンポジット素材かコンポーネント素材かを判定する。例えば、コンポジット素材時はLレベルを出力し、コンポーネント素材時はHレベルを出力して切換回路110、デジタル映像処理回路122、BEPに印加される。
【0039】
図5に示す素材判別信号130に基づいて素材判別ID信号判別回路131とマイコン106で判断する回路構成が付加されることにより(図5では素材判別ID信号判別回路131はマイコン106内に設けられているが、前記判別回路131をマイコン外に設けても良い)、ハイビジョン信号で送られているコンポジット素材映像に対しても、切換回路110をコンポーネントA側を選択してデジタル映像処理回路(3次元YNR、3次元CNR、2次元YNRコアリング回路)122、BEP111を制御することにより、ノイズを低減し画質を適切に制御することによって画質を改善することができる。
【0040】
以上説明したように、本発明の種々の実施形態の回路構成を採用することによって、デジタル放送におけるコンポジット素材の画質を向上させることができる。現在のBSデジタル放送のコンポジット素材でのSD放送及びコンポジット素材でのHD放送などが適用例として挙げられる。
【0041】
また、本実施形態ではデジタルチューナ(デジタル放送受信機)がテレビジョン受像機の外付けのタイプについて説明したが、デジタル放送受信回路を内蔵したテレビジョン受像機についても当然に同様の構成、効果が得られる。
【0042】
また、本実施形態の変形例として、デジタルチューナ内において、図1〜図5に図示するような回路構成を設けることにより、切換られたコンポーネント信号として出力することによっても、同様の効果を奏することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。即ち、コンポジット素材は、放送局側でコンポーネント変換され、ハイビジョンカメラ等で撮られた映像のコンポーネント信号と同様に扱われて送信されてくる。本発明では、送信されてくるコンポーネント信号の周波数を判別し、その周波数判別の結果でコンポジット素材を含むSDTVであるか、HDTVであるかを判定して、SDTVであると判定したときに、コンポジット信号より3次元YC分離を介した処理を行う信号側に切換えることにより、クロスカラー・ドット妨害、S/N等を改善したコンポーネント信号を得ることができ、コンポジット素材の画質改善を図ることができる。
【0044】
また、D端子制御信号を判別手段に加えることで、コンポジット素材の判別精度を上げることにより、より確実に動作させることによりコンポジット素材の画質改善を図ることができる。
【0045】
また、コンポジット入力回路に入力信号の有無を検出する制御信号を判別手段に加えることで、デジタルチューナの種類によりコンポーネント出力選択時にコンポジット信号出力が出力しない場合、コンポーネント側にすることで必ず映像が出力するようにして、映像が出力しない状態を回避することができる。
【0046】
また、3次元YNR回路、3次元CNR回路、2次元NRコアリング回路、及び画質調整回路を更に付加することによって、コンポジット素材を含むSDTV判定により、これらの回路のデータ設定を行うことにより、コンポジット素材の画質改善を図ることができる。
【0047】
また、放送局側で映像の素材判別IDを送出し、コンポジット素材判別手段として、素材判別のID判別回路の追加することによって、コンポジット素材の判別を確実に動作させることにより、ハイビジョン信号でのコンポジット素材の場合も、各ブロックの回路を適切に制御することにより、ハイビジョン信号、SD信号でのコンポジット素材の画質改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図6】第5の実施形態に対応した放送局側での回路構成例を示す図である。
【図7】第5の実施形態に対応したデジタルチューナ側での回路構成例を示す図である。
【図8】従来技術における放送局側での映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【図9】従来技術におけるデジタルチューナ側での映像信号処理回路の構成ブロック図である。
【符号の説明】
101 デジタルチューナ
102 コンポジット信号
103 コンポーネント信号
104,107 入力回路
105 周波数判別回路
106 マイコン
108 3次元YC分離回路
109 クロマデコーダ
110 信号切換回路
111 BEP(バックエンドプロセッサ)
112 CRT出力回路
120 D端子制御信号
121 制御信号判別回路
122 入力信号判別回路
123 デジタル映像処理回路
130 素材判別ID信号
131 素材判別ID信号判別回路
207 素材判別IDエンコード回路
Claims (6)
- BS又は地上波のデジタル放送受信機を接続するテレビジョン受像機において、
前記デジタル放送受信機は、映像素材が輝度と色に合成された形式のコンポジット信号出力と映像素材が輝度と色に分離された形式のコンポーネント信号出力を有し、さらに、D端子制御信号出力を有し、
前記コンポーネント信号出力からの第1のコンポーネント信号と、前記コンポジット信号出力を3次元YC分離し且つクロマデコードして得られた第2のコンポーネント信号を、切り換えて出力する切換回路を有し、
前記第1のコンポーネント信号が標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別をするための周波数判別回路を有し、
前記周波数判別回路により、標準テレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第2のコンポーネント信号を切換選択し、ハイビジョンテレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、コンポジット映像素材の画質を改善し、
さらに、ハイビジョンカメラで撮影した映像素材の標準テレビジョン信号の場合に、前記D端子制御信号のアスペクト情報に基づいて前記第1のコンポーネント信号を切換選択する
ことを特徴とする映像信号処理回路。 - 請求項1に記載の映像信号処理回路において、
前記デジタル放送受信機のコンポジット信号出力に映像信号の有無を判別する信号有無判別回路を有し、
前記信号有無判別回路による信号無しの場合、前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、前記デジタル放送受信機の種別に関係なく常に映像が出力される
ことを特徴とする映像信号処理回路。 - 請求項2に記載の映像信号処理回路において、
前記切換回路の出力側に、ノイズリダクション回路とコアリング回路を設け、標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別に基づいて前記ノイズリダクション回路とコアリング回路の設定データの変更を行うことにより、さらにコンポジット映像素材の画質を改善する
ことを特徴とする映像信号処理回路。 - BS又は地上波のデジタル放送受信機を接続するテレビジョン受像機において、
前記デジタル放送受信機は、映像素材が輝度と色に合成された形式のコンポジット信号出力と映像素材が輝度と色に分離された形式のコンポーネント信号出力を有し、
前記コンポーネント信号出力からの第1のコンポーネント信号と、前記コンポジット信号出力を3次元YC分離し且つクロマデコードして得られた第2のコンポーネント信号を、切り換えて出力する切換回路を有し、
前記第1のコンポーネント信号が標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別をするための周波数判別回路を有し、
前記周波数判別回路により、標準テレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第2のコンポーネント信号を切換選択し、ハイビジョンテレビジョン信号と判別すると前記切換回路を前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、コンポジット映像素材の画質を改善し、
前記デジタル放送受信機のコンポジット信号出力に映像信号の有無を判別する信号有無判別回路を有し、
前記信号有無判別回路による信号無しの場合、前記第1のコンポーネント信号を切換選択して、前記デジタル放送受信機の種別に関係なく常に映像が出力され、
前記切換回路の出力側に、ノイズリダクション回路とコアリング回路を設け、標準テレビジョン信号かハイビジョンテレビジョン信号かの判別に基づいて前記ノイズリダクション回路とコアリング回路の設定データの変更を行うことにより、さらにコンポジット映像素材の画質を改善する
ことを特徴とする映像信号処理回路。 - 請求項3または4に記載の映像信号処理回路において、
前記デジタル放送受信機は、放送局側で使用される映像素材がコンポーネント信号であるかコンポジット信号であるかを直接判別する映像素材判別ID信号出力を有し、
前記映像素材判別ID信号が、コンポーネント信号である場合に前記切換回路を前記第1のコンポーネント信号に切換選択し、コンポジット信号である場合に前記切換回路を前記第2のコンポーネント信号に切換選択し、及び/又は前記ノイズリダクション回路とコアリング回路の設定データの変更を行う
ことを特徴とする映像信号処理回路。 - 請求項1乃至5のいずれか1つの請求項に記載の映像信号処理回路において、
前記デジタル放送受信機を接続するテレビジョン受像機に代えて、デジタル放送受信回路を内蔵するテレビジョン受像機とし、且つデジタル放送受信機に代えてデジタル放送受信回路とすることを特徴とする映像信号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254864A JP3749844B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 映像信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254864A JP3749844B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 映像信号処理回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003070018A JP2003070018A (ja) | 2003-03-07 |
JP3749844B2 true JP3749844B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=19082954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001254864A Expired - Fee Related JP3749844B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 映像信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3749844B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7336321B2 (en) | 2003-10-24 | 2008-02-26 | Victor Company Of Japan, Limeited | Video signal processor |
CN100401760C (zh) * | 2005-01-12 | 2008-07-09 | 上海乐金广电电子有限公司 | 高清晰度复合图像信号的输出装置及其方法 |
JP4612517B2 (ja) | 2005-09-29 | 2011-01-12 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 映像信号判定装置、映像表示装置、映像信号判定方法および映像表示方法 |
KR100759141B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-09-14 | 엘지전자 주식회사 | 방송 신호의 종류에 따른 영상처리부 세팅 장치 및 방법 |
WO2007100004A1 (ja) | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Pioneer Corporation | 情報再生装置、情報再生方法、情報再生プログラムおよび記録媒体 |
KR100785202B1 (ko) | 2006-10-24 | 2007-12-11 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 디지털 방송 수신 방법 및 시스템 |
-
2001
- 2001-08-24 JP JP2001254864A patent/JP3749844B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003070018A (ja) | 2003-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3514063B2 (ja) | 受信装置 | |
EP0395378B1 (en) | Television signal processor | |
JP3749844B2 (ja) | 映像信号処理回路 | |
JP2551615B2 (ja) | Idtv受像機 | |
JP2600446B2 (ja) | 映像信号処理装置 | |
JP2638937B2 (ja) | Yc分離制御回路 | |
JP2928561B2 (ja) | テレビジョン信号の形成方法及び装置 | |
JP3125896B2 (ja) | Muse信号送受信システム | |
JP2557466B2 (ja) | Museデコーダの低域置換回路 | |
JP2718374B2 (ja) | Ed2受信機 | |
JP2616753B2 (ja) | テレビジョン受信装置 | |
JPH04324781A (ja) | テレビジョン信号の動き非適応信号伝送装置 | |
JPH08116518A (ja) | 信号処理装置 | |
JPH05336500A (ja) | 走査線変換回路 | |
JPH08237567A (ja) | 映像信号デコーダ回路 | |
JPH0564205A (ja) | テレビジヨン受像機 | |
JPH07255041A (ja) | テレビジョン信号処理方法及び装置 | |
JPH06189275A (ja) | 信号処理装置 | |
JPH11113024A (ja) | Museデコーダ | |
JP2001275060A (ja) | 標準/高品位テレビジヨン受信装置 | |
JPH0898153A (ja) | 映像信号処理回路 | |
JPH05207398A (ja) | 映像機器のマスク処理回路 | |
JPH08331587A (ja) | テレビジョン信号の輝度・色信号分離回路 | |
JPH06165130A (ja) | 信号処理回路 | |
JPH04142195A (ja) | 映像信号処理回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |