JP3749139B2 - インバータ保護装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流電源の陽極と陰極間に接続された複数のスイッチング素子から構成されたインバータの保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば、エアーコンデショナー、或いは、電気冷蔵庫などの冷凍サイクルを構成する密閉型電動圧縮機を駆動する電動機としては、回転子に永久磁石を有して直流駆動される同期電動機や交流駆動される誘導電動機が採用されている。また、近年では回転子に永久磁石と籠型構造の2次導体とを有する誘導同期電動機も採用されるようになってきているが、これら電動機はインバータによって駆動される。
【0003】
次に、従来の係る電動機の駆動回路を図10を参照して説明する。この図において、Vcc1はインバータ主回路電源、101は複数の高周波出力スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6によって3相PWM(Pulse Width Modulation)出力を発生するインバータ、102は図示しない電動圧縮機に搭載された電動機、103はドライブ回路、104はマイコン、AMPはオペアンプ、105及び106は電動機102に流れる電流を検出するためのカレントトランスである。マイコン104は電動機102が連続的に回転するように駆動信号を発生し、ドライブ回路103を通じてインバータ101を駆動する。インバータ101は、電源Vcc1に並列に接続された各対のスイッチング素子Tr1とTr4、Tr2とTr5、Tr3とTr6のそれぞれの直列接続点を出力として三相のPWM正弦波近似波形を発生させ、電動機102を連続的に所定の回転数で回転させる。
【0004】
そして、スイッチング素子Tr1とTr4間から出力される電流とスイッチング素子Tr2とTr5間から出力される二相分の電流はカレントトランス105、106で検出され、各検出出力は、それぞれオペアンプAMP、AMPにて増幅された後、マイコン104に入力される。マイコン104はカレントトランス105、106の検出出力に基づいて電動機102の回転子位置を推定し、ドライブ回路103を制御してインバータ101を駆動し、三相PWM正弦波近似波形を発生させて電動機102を回転制御する。
【0005】
また、マイコン104はカレントトランス105、106の検出出力が予め設定された値より高い場合、即ち、インバータ101から電動機102に過電流が流れた場合、ドライブ回路103を制御してインバータ101を停止させ(電動機102も停止)、インバータ101及び電動機102の過電流に対する保護を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来ではカレントトランス105、106によってインバータ101の出力電流を検出して電動機102の回転子位置の推定と過電流保護を行っていたが、このカレントトランスは高価である。そのため、図10のように一般的にはカレントトランスを二相分だけ挿入し、残りの一相(例えばT相)についてはマイコン104でIT=−(IR+IS)の式を演算し、電流値を算出しなければならなかった。
【0007】
本発明は、係る従来の課題を解決するために成されたものであり、インバータの過電流保護を確実且つ安価に実施できる保護装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の保護装置は、直列に接続された一対のスイッチング素子を直流電源の陽極と陰極間に複数対並列に接続して構成され、前記各対のスイッチング素子間の接続点を出力として直流を交流に変換するインバータに適用されるものであって、前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータが前記異常出力を発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えたものである。
【0009】
また、請求項2のインバータ保護装置は、直流電源の陽極と陰極間に接続された複数のスイッチング素子から構成されたインバータに適用されるものであって、前記複数のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えたものである。
【0010】
また、請求項3のインバータ保護装置は、請求項1又は請求項2に加えて、前記保護手段は、前記スイッチング素子の駆動を停止した場合に、所定の解除指示があるまで停止状態を維持するものである。
【0011】
また、請求項4のインバータ保護装置は、請求項1、請求項2又は請求項3に加えて、前記各増幅回路の検出出力は、前記インバータにより駆動される電動機の状態を検出する情報である。
【0012】
更に、請求項5のインバータ保護装置は、請求項4に加えて、前記電動機は、回転子に永久磁石を有する同期電動機である。
【0013】
更にまた、請求項6のインバータ保護装置は、請求項4に加えて、前記電動機は、回転子に永久磁石を有する誘導同期電動機である。
【0014】
また、請求項7のインバータ保護装置は、請求項4に加えて、前記電動機は、誘導電動機である。
【0015】
請求項1の発明によれば、直列に接続された一対のスイッチング素子を直流電源の陽極と陰極間に複数対並列に接続して構成され、前記各対のスイッチング素子間の接続点を出力として直流を交流に変換するインバータにおいて、前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータが前記異常出力を発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えているので、例えば、従来のような高価なカレントトランスを使用することなく、スイッチング素子の各対に対して一つの抵抗のみで当該対を構成するスイッチング素子に流れる過電流を監視し、スイッチング素子が破壊してしまう電流以下でスイッチング素子の駆動を停止し、保護することが可能となる。
【0016】
また、カレントトランスを用いずに各対のスイッチング素子に流れる電流を検出できるために、従来のようにカレントトランスを挿入しない相の電流をマイコンで算出することも不要となるなど総じて生産コストの低減が図れる。
【0017】
特に、前記各抵抗は、前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換するので、陽極側のスイッチング素子に流れる電流を検出する場合に必要となる絶縁アンプなどが不要となる。
【0018】
また、請求項2の発明によれば、直流電源の陽極と陰極間に接続された複数のスイッチング素子から構成されたインバータにおいて、前記複数のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えているので、上述同様に例えば、従来のような高価なカレントトランスを使用することなく、一つの抵抗のみでそれに対応するスイッチング素子に流れる過電流を監視し、スイッチング素子が破壊してしまう電流以下でスイッチング素子の駆動を停止し、保護することが可能となる。また、カレントトランスを用いずに各対のスイッチング素子に流れる電流を検出できるために、従来のようにカレントトランスを挿入しない相の電流をマイコンで算出することも不要となるなど総じて生産コストの低減が図れる。
【0019】
特に、請求項2の場合、前記保護手段は、前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止するようにしているので、スイッチング素子のON/OFFに帰因する瞬時的なスパイク状の電流では動作せず、継続して発生する異常電流によってインバータが損傷してしまうことを未然に防止することが可能となる。従って、極めて安定したインバータ駆動を実現することができるようになるものである。
【0020】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて前記保護手段は、前記スイッチング素子の駆動を停止した場合に、所定の解除指示があるまで停止状態を維持するので、ノイズによる誤動作が発生した場合にもインバータの破壊を未然に防止することが可能となる。
【0021】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて前記各増幅回路の検出出力は、前記インバータにより駆動される電動機の状態を検出する情報としたので、検出情報を電動機の回転子位置の推定などに兼用することが可能となる。これにより、インバータ保護をより安価に達成することが可能となるものである。
【0022】
更に、請求項5の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は、回転子に永久磁石を有する同期電動機であるので、回転子に設けた永久磁石が減磁してしまう電流以下で、インバータの駆動を停止することが可能となる。これにより、例えば、同期電動機が高温で運転中に、何らかの原因で異常電流が流れて、回転子に設けた希土類永久磁石が滅磁してしまう不都合を未然に防止することができるようになるものである。
【0023】
また、請求項6の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は回転子に永久磁石を有する誘導同期電動機であるので、同様に回転子に設けた永久磁石が減磁してしまう電流以下で、インバータの駆動を停止することが可能となる。これにより、例えば、同期電動機が高温で運転中に、何らかの原因で異常電流が流れて、回転子に設けた希土類永久磁石が滅磁してしまう不都合を未然に防止することができるようになるものである。
【0024】
請求項7の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は誘導電動機であるので、誘導電動機に異常電流が流れて、巻線が焼損してしまうのを防止することが可能となるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明のインバータ保護装置を適用する実施例としての同期電動機2を備えた密閉型電動圧縮機Cの縦断側面図である。この図において、1は密閉容器であり、内部の上側に電動機としての同期電動機(ブラシレスDCモータ)2、下側にこの同期電動機2で回転駆動される圧縮要素3が収納されている。密閉容器1は予め2分割されたものに同期電動機2、圧縮要素3を収納した後、高周波溶着などによって密閉されたものである。
【0026】
同期電動機2は、密閉容器1の内壁に固定された固定子4と、この固定子4の内側に回転軸6を中心にして回転自在に支持された回転子5とから構成されている。そして、固定子4は回転子5に回転磁界を与える固定子巻線7を備えている。
【0027】
圧縮要素3は中間仕切板8で仕切られた第1のロータリー用シリンダ9及び第2のロータリーシリンダ10を備えている。各シリンダ9、10には回転軸6で回転駆動される偏心部11、12が取り付けられており、これら偏心部11、12は偏心位置がお互いに180度位相がずれている。
【0028】
13、14はそれぞれシリンダ9、10内を回転する第1のローラ、第2のローラであり、それぞれ偏心部11、12の回転でシリンダ内を回る。15、16はそれぞれ第1の枠体、第2の枠体であり、第1の枠体15は仕切板8との間にシリンダ9の閉じた圧縮空間を形成させ、第2の枠体16は同様に仕切板8との間にシリンダ10の閉じた圧縮空間を形成している。また、第1の枠体15、第2の枠体16はそれぞれ回転軸6の下部を回転自在に軸支する軸受部17、18を備えている。
【0029】
19、20は吐出マフラーであり、それぞれ第1の枠体15、第2の枠体16を覆うように取り付けられている。尚、シリンダ9と吐出マフラー19は第1の枠体15に設けられた図示しない吐出孔にて連通されており、シリンダ10と吐出マフラー20も第2の枠体16に設けられた図示しない吐出孔にて連通されている。21は密閉容器1の外部に設けられたバイパス管であり、吐出マフラー20の内部に連通している。
【0030】
22は密閉容器1の上に設けられた吐出管であり、23、24はそれぞれシリンダ9、10へつながる吸入管である。また、25は密閉ターミナルであり、密閉容器1の外部から固定子4の固定子巻線7へ電力を供給するものである。尚、密閉ターミナル25と固定子巻線7とをつなぐリード線は図示せず。
【0031】
図2は図1に示した回転子5の一部縦断側面図、図3は平面図(回転軸6に圧入する前の状態)である。各図において、26は回転子鉄心であり、厚さ0.3mm〜0.7mmの電磁鋼板から図4の如き形状に打ち抜いた回転子用鉄板27を複数枚積層し、お互いにかしめて一体に積層されている(尚、かしめによらずに溶接にて一体化しても良い)。
【0032】
この回転子用鉄板27は、図4に示す如く四極の磁極を構成する突極部28〜31が形成されるように電磁鋼板から打ち抜かれており、32〜35はそれぞれの突極部28〜31間に突極部が形成されるように設けられた切欠部である。このとき、各突極部28〜31の頂点間の外径Dは40mm〜70mmの範囲とされ、実施例では例えば50mmである。
【0033】
41〜44は後述する永久磁石45を圧入するための挿入孔であり、各突極部28〜31に対応し、回転子用鉄板27の外周側において、回転軸6の軸方向に沿って同心円上に穿設されている。そして、各挿入孔41〜44と隣接する突極部28〜31の側壁間の狭路幅dは0.3mm以上0.5mm未満とされている。
【0034】
また、46は回転子用鉄板27の中心に形成され、回転軸6が焼バメされる孔である。47〜50は後述するかしめ用のリベット51〜54が通される大きさと形状の貫通孔であり、各挿入孔41〜44の内側に対応して穿設されている。56〜59は各回転子用鉄板27相互をかしめ固定するためのかしめ部であり、各貫通孔47〜50とほぼ同心円上で各挿入孔41〜44の間に形成されている。更に、61〜64は各かしめ部56〜59の内側に穿設されたオイル通路を形成するための孔である。
【0035】
各回転子用鉄板27は複数枚積層され、前記かしめ部56〜59において相互にかしめられて一体化されることにより、図5の側面図に示す如き回転子鉄心26が形成される。このとき、回転子鉄心26の外径は前述の回転子用鉄板27の外径D(50mm)であり、回転軸6方向の積層寸法Lは例えば40mmとされている。ここで、前記外径Dと寸法Lの比L/Dは1.1より小さくなるように形成し、実施例では0.8となる。即ち、回転軸6方向の寸法Lが小さくなるように設定している。
【0036】
一方、永久磁石45は、例えばプラセオジウム系、若しくは表面にニッケルメッキ等を施したネオジウム系の希土類又はフェライト材料などの着磁磁界が低くても高磁石特性を実現可能な磁石材料が使用され、その外形は図6に示す如き矩形状とされている。そして、永久磁石45の厚さtは例えば2.65mmとし、その回転軸6方向の寸法lは前述の寸法Lと同じ40mmとする。ここで、前記厚さtと寸法lの比t/lは0.08より小さくなるように形成し、実施例では0.066となる(尚、各挿入孔41〜44は、この永久磁石45がきっちり圧入される大きさとされている)。係るフェライト磁石又は希土類磁石(常温時の保磁力が1350〜2150kA/mで保磁力温度係数が−0.7%/℃以下)を使用することで、運転時の減磁が防止される。
【0037】
また、66、67は回転子鉄心26の上下端に取りつけられる平板状の端面部材であり、アルミや樹脂材料等の非磁性材料により、前記回転子用鉄板27と略同形状に成形されている。尚、この端面部材66、67の外径は前記回転子鉄心26の外径Dと同一若しくは若干小さくしている。また、端面部材66、67には前記貫通孔47〜50に対応する位置に貫通孔71〜74が穿設され、前記孔59及び61〜64に対応する位置に孔76及び孔77〜80が穿設されている。
【0038】
そして、回転子鉄心26の挿入孔41〜44内に前記永久磁石45を圧入した後、上下の端面部材66、67をセットして挿入孔41〜44の上下を塞ぐ。この状態で貫通孔47〜50及び71〜74は回転子鉄心26及び端面部材66、67を回転軸6方向に沿って貫通している。また、孔61〜64及び孔77〜80は回転子鉄心26と端面部材66、67を貫通している。その後、前記リベット51〜54を各貫通孔47〜50及び貫通孔71〜74に挿通させ、上下をかしめて一体に構成する。尚、Aはバランスウエイトであり、上方の端面部材66と共にリベット51にて回転子鉄心26に固定されている。
【0039】
以上の構成で固定子4の後述するインバータ90から固定子巻線7に通電されると、永久磁石45から生ずる磁界との反発・吸引作用により、回転子5は固定子巻線7に印加される電圧と負荷とがバランスする速度(例えば印加電圧を変えることによって500rpm〜10000rpmの範囲で可変される)で前述の如く図4中時計回りに回転する。
【0040】
このような、同期電動機2を搭載した密閉型電動圧縮機Cがエアーコンデショナー、或いは、電気冷蔵庫などの冷媒回路に使用される(図7)。そして、エアーコンデショナーでは室内の空気調和が行なわれると共に、冷蔵庫では庫内が冷却される。即ち、冷媒回路内に封入された冷媒は、同期電動機2によって密閉型電動圧縮機C内の圧縮要素3が駆動されると、吸入管23から吸引され第1のロータリー用シリンダ9及び第2のロータリー用シリンダ10にて圧縮されて吐出管22から配管81に吐出される。配管81に吐出された圧縮ガス冷媒は、凝縮器(コンデンサ)82に流入し、そこで放熱して凝縮され液冷媒となって受液器(レシーバタンク)83に流入する。
【0041】
受液器83に流入し、そこで一旦貯溜され液冷媒は、受液器83の出口側の配管83Aからドライヤ84、モイスチャインジケータ86、電磁弁36を介して温度自動膨張弁37で絞られた後、蒸発器(エバポレータ)38に流入し、そこで蒸発気化する。その時に周囲から熱を吸収することにより冷却作用を発揮し殆どが液化した後、冷媒は蒸発器38の出口側の配管38Aからアキュムレータ39に流入し、そこで、気液分離された後、逆止弁40を介して圧縮要素3に再び吸い込まれる冷凍サイクルを繰り返す。
【0042】
前記受液器83を出た液冷媒は配管83Aから分岐してキャピラリチューブ87、高低圧圧力スイッチ88、キャピラリチューブ89を介して蒸発器38とアキュムレータ39間の配管38Aからアキュムレータ39に流入する。この高低圧圧力スイッチ88はキャピラリチューブ87、43を介して配管83Aと配管38Aの圧力を検出し、両配管83A、38Aの圧力が、所定の圧力差以上になって圧縮要素3に吸い込まれる冷媒が不足した場合、受液器83からの液冷媒を圧縮要素3内に流入し圧縮要素3を保護する。また、温度自動膨張弁37は蒸発器38の出口側に設けられた感温筒85が検出した温度によって開度を自動調整する。
【0043】
一方、図8には同期電動機2の電気回路図を示している。図8において、Vcc1は交流200V、50Hz/60Hzなどの商用電源を図示しない整流器によって整流した直流電源で、この直流電源Vcc1はインバータ90を介してU相、V相、W相からなる3相の同期電動機2の固定子巻線7に接続されている。該インバータ90は同期電動機2を駆動するための3相正弦波近似波形を得るための還流ダイオードを有した電界効果型トランジスタ(FET)からなる複数(実施例では6個)のスイッチング素子(高周波出力スイッチング素子)Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6から構成されており、このインバータ90はドライブ回路91とマイコン92により制御される。
【0044】
そして、前記スイッチング素子Tr1とTr4は直列に接続されて対を成し、スイッチング素子Tr1は直流電源Vcc1の陽極側に、スイッチング素子Tr4は直流電源Vcc1の陰極側に接続されている。また、スイッチング素子Tr2とTr5は直列に接続されて対を成し、スイッチング素子Tr2は直流電源Vcc1の陽極側に、スイッチング素子Tr5は直流電源Vcc1の陰極側に接続されている。更に、スイッチング素子Tr3とTr6は直列に接続されて対を成し、スイッチング素子Tr3は直流電源Vcc1の陽極側に、スイッチング素子Tr6は直流電源Vcc1の陰極側に接続されている。そして、インバータ90のスイッチング素子Tr1とスイッチング素子Tr4との接続点が出力とされて同期電動機2の固定子巻線7のU相に接続され、スイッチング素子Tr2とスイッチング素子Tr5との接続点が出力とされて同期電動機2のV相に接続される。また、スイッチング素子Tr3とスイッチング素子Tr6との接続点が出力とされて同期電動機2のW相に接続されている。
【0045】
この場合、スイッチング素子Tr2は抵抗RS1を介して直流電源Vcc1に接続され、スイッチング素子Tr5は抵抗RS2を介して直流電源Vcc1に接続され、スイッチング素子Tr6は抵抗RS3を介して直流電源Vcc1に接続されている。これら抵抗RS1、RS2、RS3が検出手段を構成する。また、各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6のゲートはドライブ回路91に接続され、ドライブ回路91はマイコン92に接続されている。
【0046】
更に、抵抗RS1の端子電圧、即ち、スイッチング素子Tr4と抵抗RS1との接続点の電圧は増幅回路Auの抵抗Ra1を介してオペアンプAMPの(−)入力端子(反転入力端子)に入力され、抵抗RS2の端子電圧、即ち、スイッチング素子Tr5と抵抗RS2との接続点の電圧は増幅回路Avの抵抗Ra1を介してオペアンプAMPの(−)入力端子に入力されている。また、抵抗RS3の端子電圧、即ち、スイッチング素子Tr6と抵抗RS3との接続点の電圧は増幅回路Awの抵抗Ra1を介してオペアンプAMPの(−)入力端子に入力されている。そして、それぞれの増幅回路Au、Av、AwのオペアンプAMPの(+)入力端子(非反転入力端子)には基準電源Vref1を抵抗Rb2とRa2とで分圧した基準電圧が入力される。そして、各オペアンプAMP・・の出力はマイコン92に接続されている。尚、Rb1は帰還抵抗である。以上によって同期電動機2の駆動回路が構成されている。
【0047】
そして、インバータ90の各スイッチング素子Tr1〜Tr6に流れる電流、即ち、同期電動機2の固定子巻線7の各相に流れる電流は各抵抗RS1〜RS3によって電圧に変換され、各オペアンプAMP・・に入力される。各オペアンプAMP・・はこれを増幅してマイコン92に出力する。マイコン92はこれらオペアンプAMP・・の出力に基づいて同期電動機2の回転子5の位置を推定し、ドライブ回路91に制御信号を出力する。ドライブ回路91はマイコン92の出力に基づいて各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6のゲートを駆動し、三相PWM正弦波近似波形を同期電動機2の固定子巻線7の各相(R相、S相、T相)に出力する。この場合、マイコン92はインバータ90を駆動して同期電動機2の固定子巻線7(R相、S相、T相)に順次位相をずらしながら三相PWM正弦波近似波形を印加することによって回転円磁界を発生させて回転子5を回転させる。該同期電動機2の回転によって密閉型電動圧縮機C内の圧縮要素3が駆動され、エアーコンデショナーにおいては室内の空気調和を行なうと共に、電気冷蔵庫においては庫内の冷却が行なわれる。
【0048】
各増幅回路Au、Av、Awは前記抵抗RS1〜RS3と共に検出手段を構成する。そして、この検出手段は、インバータ90の抵抗RS1、抵抗RS2、抵抗RS3の端子電圧を検出し、増幅回路Au、Av、Awは検出した各抵抗RS1、RS2、RS3の端子電圧を入力して増幅出力する。そして、マイコン92は各増幅回路Au、Av、Awによって増幅され、出力された検出信号を入力することによって、同期電動機2のU相、V相、W相に流れる電流を検出すると共に、各増幅回路Au、Av、Awより出力された信号を元に回転子5の回転位置を算出する。
【0049】
インバータ90は、マイコン92によって算出された回転子位置からドライブ回路91を通して各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6を制御し、駆動波形を出力して所定周波数の三相PWM正弦波近似波形を同期電動機2の三相(R相、S相、T相)に順次位相をずらしながら印加し、同期電動機2を所定の回転数で駆動制御する。即ち、マイコン92は、同期電動機2の三相(R相、S相、T相)に流れる電流を検出して回転子5の位置情報を検出し、所定の回転数で同期電動機2を駆動制御する。
【0050】
次に本発明に係るインバータ90の保護動作について説明する。インバータ保護に関しては比較手段としてのウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwと異常保持回路94とが設けられている。前記各増幅回路Au、Av、AwのオペアンプAMP・・の出力は、それぞれウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwに接続されている。ウインド・コンパレータCPu〜CPwは何れも、オープンコレクタ出カタイプのコンパレータCP1及びコンパレータCP2とから構成されている。そして、ウインド・コンパレータCPu〜CPwは、コンパレータCP1の(−)入力端子とコンパレータCP2の(+)入力端子とが接続された入力部と、コンパレータCP1とコンパレータCP2の出力が接続された出力部をそれぞれ有している。
【0051】
また、各ウインド・コンパレータCPu〜CPwのコンパレータCP1の(+)入力端子は基準電源Vref2に接続されると共に、コンパレータCP2の(−)入力端子は基準電源Vref3に接続され、ウインド・コンパレータCPu〜CPwはこれらの基準電源Vref2、基準電源Vref3によってしきい値が設定されている。
【0052】
そして、各ウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwの出力部は相互に接続されて抵抗R1、R2とコンデンサC1からなる時定数回路93を介し、異常保持回路94に接続されている。Vcc2はこの異常保持回路94の時定数回路93の電源であり、異常保持回路94の出力はマイコン92とドライブ回路91に接続される。尚、このマイコン92、ドライブ回路91が本発明における保護手段を構成する。また、時定数回路93は各スイッチング素子Tr1〜Tr6のON/OFF切替時に発生する数μsec程度の瞬時的な過電流にて異常保持回路94が反応してしまうのを防止するものである。
【0053】
次に動作を説明する。同期電動機2が運転されて抵抗RS1に電流Iuが流れると、検出手段を構成する抵抗RS1の両端に電流Iu×抵抗RS1の電圧が発生し、増幅回路Auで増幅される。抵抗RS2、RS3も同様に増幅回路Av、Awで増幅される。この場合の増幅回路Au、Av、Awの出力VAu、VAv、VAwを以下の式で表わすことができる。
尚、抵抗Ra1=Ra2=Ra、抵抗Rb1=Rb2=Rbとする。
VAu=−(Rb/Ra)(Iu×RS1)+Vref1 (1)
同様に増幅回路Avの出力VAvは
VAv=−(Rb/Ra)(Iv×RS2)+Vref1 (2)
また、増幅回路Awの出力VAwは
VAw=−(Rb/Ra)(Iw×RS3)+Vref1 (3)
この増幅回路Au、Av、Awの出力VAu、VAv、VAwはそれぞれウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwの入力部に入力される。
【0054】
次に、ウインド・コンパレータCPuを例に動作を説明する。ウインド・コンパレータCPuは前述した如くオープンコレクタ出カタイプのコンパレータCP1とコンパレータCP2により構成されている。コンパレータCP1の(+)入力端子(非反転入力端子)に印加する電圧をVref2、CP2の(−)入力端子(反転入力端子)に印加する電圧をVref3として、
Vref3<Vref1<Vref2 (4)
(Vref1−Vref3)=(Vref2−Vref1) (5)
としている。
ここで、VAu、Vref2、Vref3と、CPu出力との関係は、
Vref3<VAu<Vref2のとき、CPu出力はHigh、また、Vref3>VAu若しくは、VAu>Vref2のとき、CPu出力はLowとなる。
上記(1)式の関係から、
電流Iuの絶対値が一定値(予め設定された設定値)以内の場合、ウインド・コンパレータCPuの出力部はHighになり、電流Iuの絶対値が一定値(予め設定された設定値)を超えた場合、ウインド・コンパレータCPu出力部はLowになるということになる。尚、CPv、CPwも同様の動作を行なう。
【0055】
そして、各ウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwの出力部全てが接続されて時定数回路93に入力されると共に、時定数回路93の出力は異常保持回路94に入力される。入力した抵抗RS1、RS2、RS3を流れる電流Iu、Iv、Iwの絶対値が全て設定値以内の場合、異常保持回路94の入力信号はHighとなり、電流Iu、Iv、Iwの何れかの絶対値が数μsec以上の期間、設定値を超えた場合、異常保持回路94の入力信号はLowとなる。また、異常保持回路94の入力がHighの場合、ドライブ回路91を通常動作させる信号を出力する。
【0056】
インバータ90はマイコン92によって算出された回転子5の位置からドライブ回路91を介して各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6を駆動して所定の周波数の三相PWM正弦波近似波形を同期電動機2の三相(R相、S相、T相)に順次位相をずらしながら印加し、同期電動機2を所定の回転数で駆動する。そして、異常保持回路94は入力が一度でもLowになった場合、ドライブ回路91を停止させる信号をドライブ回路91に出力し、ドライブ回路91の停止を保持する。これによって、ドライブ回路91はマイコン92の制御信号に関わらず全スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6の駆動、及び、同期電動機2の駆動を停止する。
【0057】
即ち、異常保持回路94は、電流Iu、Iv、Iwの何れかが、一度でも数μsec以上の期間、予め設定された設定値を超えた場合、各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6の駆動を停止し、停止状態を保持する。この関係を図9に示している。図中「+A」、「−A」の範囲以内は同期電動機2が高温になって回転子5に設けた希土類永久磁石45が減磁しない予め設定した所定の電流値で、この範囲内を正常レベル、範囲外を保護レベルとする。また、図9の(A)乃至(F)は同期電動機2のU相電流、IMUが何らかの原因で、正常レベルから保護レベル「−A」に達した場合の波形を示している。
【0058】
図9の(A)は、同期電動機2のU相の電流IMUで、同期電動機2に流れ込む方向を+としている。また、(B)は、抵抗RS1に流れる電流Iuを示しており、スイッチング素子Tr4から抵抗RS1に流れ込む方向を+としている。また、(C)は、スイッチング素子Tr4のON/OFF状況を示している。尚、正方向電流はスイッチング素子Tr4に流れ、負方向電流はスイッチング素子Tr4に内蔵されている還流ダイオードに流れる。また、スイッチング素子Tr4がOFFの期間はスイッチング素子Tr1がONしており、スイッチング素子Tr4には電流は流れない。スイッチング素子Tr4がON期間は、|IMU|=|Iu|である。
【0059】
(D)は、増幅回路Auの出力電圧と、基準電源Vref1、Vref2、Vref3との関係を示している。IMU=0Aの時は、増幅回路Auの出力電圧=Vref1である。また、抵抗RS1の電流IMUが保護レベル「+A」の時は、増幅回路Auの出力が基準電源Vref3となる様に定数を設定している。抵抗RS1の電流IMUが保護レベル「−A」の時は、増幅回路Auの出力が基準電源Vref2となる様に定数を設定している。また、(E)はウインド・コンパレータCPuの出力を示しており、(F)は異常保持回路94の出力を示している。
【0060】
そして、何らかの原因でIMUの電流が図(A)の「−A」に達すると、増幅回路Auの出力電圧は基準電源Vref3(図(D))まで低下する。増幅回路Auの出力電圧が基準電源Vref3まで低下すると、ウインド・コンパレータCPuの出力はHighからLowに反転し、これが時定数回路93に入力される。そして、時定数回路93に入力されたウインド・コンパレータCPuの出力(Low。異常出力)が予め時定数回路93により決定された時間の数μsec以上継続(図(E))すると、異常保持回路94の入力は、Low(図(F))となって所定の信号をドライブ回路91に出力すると共に、マイコン92に異常信号を出力する。これにより、全てのスイッチング素子Tr1〜Tr6の駆動を停止する。
【0061】
また、図示しないが、IMUの電流が「+A」に達すると、前述同様に増幅回路Auの出力電圧は基準電源Vref2まで増加する。増幅回路Auの出力電圧が基準電源Vref2まで増加すると、ウインド・コンパレータCPuの出力はHighからLowに反転して所定の信号を出力しこれが時定数回路93に入力される。そして、時定数回路93に入力されたウインド・コンパレータCPuの出力(Low)が予め時定数回路93により決定された時間の数μsec以上継続すると、異常保持回路94の入力は、Low(異常)となり、ドライブ回路91を停止し、マイコン92に異常信号を出力する。これにより、全スイッチング素子Tr1〜Tr6は停止する。尚、V相やW相の同期電動機2の電流も同様に、過電流保護が働いて各スイッチング素子及び同期電動機2の損傷を未然に防止することができる。
【0062】
また、抵抗RS1に流れる電流Iu、抵抗RS2に流れる電流Iv、抵抗RS3に流れる電流Iwは、永久磁石45を回転子5に設けた電動機が同期電動機2或いは回転子に籠型の2次導体を備えた誘導同期電動機(図示せず)の場合、永久磁石45の減磁限界電流以下、或いは、スイッチング素子Tr1乃至Tr6の故障電流以下の、何れか小さい値に設定する。これにより、電動機の保護とスイッチング素子Tr1乃至Tr6の保護が可能となる。また、電動機が誘導電動機の場合、抵抗RS1に流れる電流Iu、抵抗RS2に流れる電流Iv、抵抗RS3に流れる電流Iwをスイッチング素子Tr1乃至Tr6の故障電流以下の値に設定して、スイッチング素子Tr1乃至Tr6の保護を行なっている。これらによって、電動機に内蔵された永久磁石45の減磁保護や、スイッチング素子Tr1乃至Tr6の損傷を防止することが可能となる。
【0063】
尚、異常保持回路94の入力がLow(異常)となって保持された状態の継続は、マイコン92から所定の解除指示信号が入力されるまで保持が継続される。そして、インバータ90の出力が正常となるとマイコン92の解除指示信号によって異常保持回路94の保持は解除される。また、ノイズ吸収のため増幅回路Au、Av、Awとウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwの間、増幅回路Au、Av、Awとマイコン92の間にハイカット・フィルタを挿入しても良い。また、増幅回路Au、Av、Aw自体に高域減衰特性を持たせても良い。また、異常保持回路94でU相の保護を説明したが、V相、W相も同様であるため説明を省略する。
【0064】
このように、インバータ保護装置は複数のスイッチング素子Tr1乃至Tr6に流れる電流を、それぞれ電圧に変換して検出出力を発生する複数の検出手段(抵抗RS1、RS2、RS3)と、これら検出手段の検出出力をそれぞれ入力して、検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数の比較手段(ウインド・コンパレータCPu、CPv、CPw)とを備えている。そして、保護手段(マイコン92及びドライブ回路91)は、何れかの比較手段が異常出力を発生した場合に、全てのスイッチング素子Tr1乃至Tr6の駆動を停止するので、従来のような高価なカレントトランスを使用することなく各スイッチング素子Tr1乃至Tr6に流れる過電流を検出することが可能となり、スイッチング素子Tr1乃至Tr6が破壊する電流以下でスイッチング素子Tr1乃至Tr6の駆動を停止し保護することができるようになる。これにより、過電流によるインバータ90の損傷を未然に防止することができるようになる。
【0065】
また、インバータ90は、直列に接続された一対のスイッチング素子(Tr1とTr4、Tr2とTr5、Tr3とTr6)を直流電源Vcc1の陽極と陰極間に複数対並列に接続し、各対のスイッチング素子(Tr1とTr4、Tr2とTr5、Tr3とTr6)間の接続点を出力として直流を交流に変換すると共に、各検出手段(抵抗RS1、RS2、RS3及び各増幅回路Au、Av、Aw)は、陰極側に接続されたスイッチング素子Tr4、Tr5、Tr6に流れる電流をそれぞれ電圧に変換して検出出力を発生するようにしているので、絶縁アンプなどの絶縁手段が不要となる。これにより、正確な電流検出が可能となる。
【0066】
また、時定数回路93と異常保持回路94とドライブ回路91から構成される保護手段は、ウインド・コンパレータCPu、CPv、CPwからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、スイッチング素子Tr1乃至Tr6の駆動を停止するように構成しているので、継続して発生する異常出力によってインバータ90が損傷してしまう不都合を未然に防止することが可能となる。これにより、保護手段は短期間の異常出力発生時にスイッチング素子Tr1乃至Tr6の駆動を停止することもなくインバータ90の駆動を行なうことができるようになる。
【0067】
また、時定数回路93と異常保持回路94、マイコン92とドライブ回路91から構成される保護手段は、スイッチング素子Tr1乃至Tr6の駆動を停止した場合に、所定の解除指示があるまで停止状態を維持するようにしているので、インバータ90の更なる異常出力を未然に防止することが可能となる。これにより、同期電動機2、或いは、インバータ90の破損を確実に防止することができるようになる。
【0068】
また、各検出手段(抵抗RS1、RS2、RS3)の検出出力と、その出力を増幅する各増幅回路(Au、Av、Aw)の出力は、インバータ90により駆動される同期電動機2の状態を検出する情報としているので、この情報を同期電動機2の回転子5の位置検出と同期電動機2に流れる異常電流の検出とに利用することが可能となる。これにより、正確な電流検出を行なうことが可能となると共に、同期電動機2に異常電流が流れた場合、同期電動機2の駆動を正確な異常電流で停止することができるのでスイッチング素子Tr1乃至Tr6及び同期電動機2が破損或いは損傷してしまう以前に確実に保護することが可能となる。
【0069】
尚、実施例では電動機を同期電動機2としてインバータ保護装置を適用したがこれに限らず、インバータ保護装置は、回転子を回転子継鉄部と、この回転子継鉄部の周辺部に位置してダイカスト成型された籠型の2次導体にて構成された誘導同期電動機や、誘導電動機に適用しても本発明は有効である。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、直列に接続された一対のスイッチング素子を直流電源の陽極と陰極間に複数対並列に接続して構成され、前記各対のスイッチング素子間の接続点を出力として直流を交流に変換するインバータにおいて、前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータが前記異常出力を発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えているので、例えば、従来のような高価なカレントトランスを使用することなく、スイッチング素子の各対に対して一つの抵抗のみで当該対を構成するスイッチング素子に流れる過電流を監視し、スイッチング素子が破壊してしまう電流以下でスイッチング素子の駆動を停止し、保護することが可能となる。
【0071】
また、カレントトランスを用いずに各対のスイッチング素子に流れる電流を検出できるために、従来のようにカレントトランスを挿入しない相の電流をマイコンで算出することも不要となるなど総じて生産コストの低減が図れる。
【0072】
特に、前記各抵抗は、前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換するので、陽極側のスイッチング素子に流れる電流を検出する場合に必要となる絶縁アンプなどが不要となる。
【0073】
また、請求項2の発明によれば、直流電源の陽極と陰極間に接続された複数のスイッチング素子から構成されたインバータにおいて、前記複数のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、各増幅回路の前記検出出力をそれぞれ入力し、前記検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、何れかの前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えているので、上述同様に例えば、従来のような高価なカレントトランスを使用することなく、一つの抵抗のみでそれに対応するスイッチング素子に流れる過電流を監視し、スイッチング素子が破壊してしまう電流以下でスイッチング素子の駆動を停止し、保護することが可能となる。また、カレントトランスを用いずに各対のスイッチング素子に流れる電流を検出できるために、従来のようにカレントトランスを挿入しない相の電流をマイコンで算出することも不要となるなど総じて生産コストの低減が図れる。
【0074】
特に、請求項2の場合、前記保護手段は、前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止するようにしているので、スイッチング素子のON/OFFに帰因する瞬時的なスパイク状の電流では動作せず、継続して発生する異常電流によってインバータが損傷してしまうことを未然に防止することが可能となる。従って、極めて安定したインバータ駆動を実現することができるようになるものである。
【0075】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて前記保護手段は、前記スイッチング素子の駆動を停止した場合に、所定の解除指示があるまで停止状態を維持するので、ノイズによる誤動作が発生した場合にもインバータの破壊を未然に防止することが可能となる。
【0076】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて前記各増幅回路の検出出力は、前記インバータにより駆動される電動機の状態を検出する情報としたので、検出情報を電動機の回転子位置の推定などに兼用することが可能となる。これにより、インバータ保護をより安価に達成することが可能となるものである。
【0077】
更に、請求項5の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は、回転子に永久磁石を有する同期電動機であるので、回転子に設けた永久磁石が減磁してしまう電流以下で、インバータの駆動を停止することが可能となる。これにより、例えば、同期電動機が高温で運転中に、何らかの原因で異常電流が流れて、回転子に設けた希土類永久磁石が滅磁してしまう不都合を未然に防止することができるようになるものである。
【0078】
また、請求項6の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は回転子に永久磁石を有する誘導同期電動機であるので、同様に回転子に設けた永久磁石が減磁してしまう電流以下で、インバータの駆動を停止することが可能となる。これにより、例えば、同期電動機が高温で運転中に、何らかの原因で異常電流が流れて、回転子に設けた希土類永久磁石が滅磁してしまう不都合を未然に防止することができるようになるものである。
【0079】
請求項7の発明によれば、請求項4に加えて前記電動機は誘導電動機であるので、誘導電動機に異常電流が流れて、巻線が焼損してしまうのを防止することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインバータ保護装置を適用した同期電動機を備えた密閉型電動圧縮機の縦断側面図例である。
【図2】 本発明の回転子の一部縦断側面図である。
【図3】 本発明の回転子の平面図である。
【図4】 本発明の回転子を構成する回転子用鉄板の平面図である。
【図5】 本発明の回転子を構成する回転子鉄心の側面図である。
【図6】 本発明の回転子を構成する永久磁石の斜視図である。
【図7】 図1の密閉型電動圧縮機を用いたエアーコンデショナー、或いは、電気冷蔵庫などの冷媒回路図である。
【図8】 図1の密閉型電動圧縮機の同期電動機の電気回路図である。
【図9】 保護動作を説明するための各部の電圧を示す図である。
【図10】 従来の同期電動機の電気回路図である。
【符号の説明】
2 同期電動機
90 インバータ
91 ドライブ回路
92 マイコン
93 時定数回路
94 異常保持回路
C 密閉型電動圧縮機
AMP オペアンプ
Au、Av、Aw 増幅回路
CPu、CPv、CPw ウインド・コンパレータ
Claims (7)
- 直列に接続された一対のスイッチング素子を直流電源の陽極と陰極間に複数対並列に接続して構成され、前記各対のスイッチング素子間の接続点を出力として直流を交流に変換するインバータにおいて、
前記陰極側に接続された前記各対のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、
前記各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、
前記各増幅回路の検出出力をそれぞれ入力し、該検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、
何れかの前記ウインド・コンパレータが前記異常出力を発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えたことを特徴とするインバータ保護装置。 - 直流電源の陽極と陰極間に接続された複数のスイッチング素子から構成されたインバータにおいて、
前記複数のスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ電圧に変換する複数の抵抗と、
前記各抵抗の電圧をそれぞれ増幅して検出出力を発生する複数の増幅回路と、
前記各増幅回路の検出出力をそれぞれ入力し、該検出出力の絶対値が所定の値を超えた場合に異常出力を発生する複数のウインド・コンパレータと、
何れかの前記ウインド・コンパレータからの異常出力が一定期間継続して発生した場合に、全ての前記スイッチング素子の駆動を停止する保護手段とを備えたことを特徴とするインバータ保護装置。 - 前記保護手段は、前記スイッチング素子の駆動を停止した場合に、所定の解除指示があるまで停止状態を維持することを特徴とする請求項1又は請求項2のインバータ保護装置。
- 前記各増幅回路の検出出力は、前記インバータにより駆動される電動機の状態を検出する情報であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のインバータ保護装置。
- 前記電動機は、回転子に永久磁石を有する同期電動機であることを特徴とする請求項4のインバータ保護装置。
- 前記電動機は、回転子に永久磁石を有する誘導同期電動機であることを特徴とする請求項4のインバータ保護装置。
- 前記電動機は、誘導電動機であることを特徴とする請求項4のインバータ保護装置。
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