JP3748544B2

JP3748544B2 - 監視用テレビカメラ装置

Info

Publication number: JP3748544B2
Application number: JP2002258626A
Authority: JP
Inventors: 浩明斉藤
Original assignee: Hitachi Kokusai Electric Inc
Current assignee: Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date: 2002-09-04
Filing date: 2002-09-04
Publication date: 2006-02-22
Anticipated expiration: 2022-09-04
Also published as: JP2004096674A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視用テレビカメラ装置におけるテレビカメラのカメラケースへの収納構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図２に従来の監視用テレビカメラ装置の一実施例の構造を示す。図２（ａ）は側面断面図、（ｂ）は正面断面図（ｃ）はカメラケース固定板平面図である。８はカメラケースで、５はテレビカメラで、１はテレビカメラ５を収納したカメラケース８を固定し垂直方向に回転するための回転板で、２は回転板１を固定する固定板で、３は回転板１と固定板２とを固定する固定ネジで、４は固定板２を固定する固定ネジで、７は監視用テレビカメラ装置を設置する設置場所で、６は前記テレビカメラ５を収納したカメラケース８を固定した回転板１と固定板２を設置場所７が水平でない場合等に使用するライナーである。
【０００３】
設置場所７に設置する監視用テレビカメラ装置で監視する垂直方向は固定ネジ３を軸に垂直方向に取付け角度を可変し固定する。また、固定板２は、固定ネジ４を軸に水平方向の角度を可変し固定する。この従来方式では、水平方向及び垂直方向の設置角度調整しかできないため設置場所７が図２（ｂ）のように傾いている場合は、テレビカメラ５で撮像した映像を図示しないテレビモニタに表示した場合、表示映像が傾いてしまうため、設置場所の傾きを補正するために、固定板２の下へ設置場所の傾きに応じてその都度補正用のライナー６を取付ける必要があった。更に、このライナー６は監視用テレビカメラ装置の設置工事において工事現場で取付けるため、傾きが少しずつ違うライナー６を多数準備しておく必要があり、ライナー６の管理や事前製作が煩雑であった。
【０００４】
また他の従来例は、テレビカメラを構成する撮像素子とレンズで構成する撮像部を設置場所の傾斜に応じて、手動回転台を回して前記撮像部を回転させて被写体に対して撮像部を水平に保つようにしている。（例えば、特許文献１参照）
【０００５】
【特許文献１】
特開平８−３３１４２６号公報（第３−４頁、図４）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術では、監視用テレビカメラ装置の設置の水平方向及び垂直方向の角度しか調整できないため設置場所７がテレビカメラ５に対して水平でないと、前記テレビカメラ５で撮像した映像を図示しないテレビモニタで映像を表示した場合、表示映像が傾いてしまう。該傾きを補正するためには、傾きに応じたライナー６を事前に設置場所調査で確認し、事前にライナー６を製作して取付けるか、又は前述のように傾きが少しずつ違うライナー６を多数事前製作しておき、現場での設置工事の際に選別して取付けるか、又は設置場所７を変更する必要があった。
【０００７】
また、前述の特許文献１の例では撮像部を手動回転台で回転して、撮像される被写体の水平を保つとあるが、撮像部と、該撮像部と接続するテレビカメラ部の接続部分が具体的に表現されていない。また、カメラケース内の撮像部を含むテレビカメラ全体を回転させるのか、前記撮像部のみを回転させるのか、手動回転台なるものの構造が明確に表現されていない。例えば、撮像部と、該撮像部と接続するテレビカメラ部を含む全体を手動回転台で回転させるものとすると、前記撮像部もテレビカメラ部も構造的には角のある構造物であるため、カメラケース内で回転させるための対角線上の回転スペースが大きく必要である欠点がある。
【０００８】
本発明は、これらの煩雑な問題を解決し、監視用テレビカメラ装置の設置場所７の傾き角度に応じて現場で容易にテレビカメラを水平にする調整が行えるようにすることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、円筒状の傾き角度調整機構を設け、テレビカメラの傾きを設置場所の傾きに応じて調整できるようにしたものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図１により説明する。図１は、本発明を監視用カメラ装置に適用した例である。図１（ａ）は側面断面図、（ｂ）は正面断面図、（ｃ）はカメラケース固定板平面図で、（ｄ）はテレビカメラ固定部分の概略斜視図である。８はカメラケースで、５はテレビカメラで、１はテレビカメラ５を収納したカメラケース８を固定し垂直方向に回転するための回転板で、２は回転板１を固定する固定板で、３は回転板１と固定板２とを固定する固定ネジで、４は固定板２を固定する固定ネジで、７は監視用テレビカメラ装置を設置する設置場所で、１２はテレビカメラ５の４角を包み込み固定する円筒形の回転台で、１１は回転台１２の下端の円弧部を落し込み固定する切欠き状の固定台で、１３は円筒形の回転台１２の円周上を包んで固定台１１を介して固定するための固定バンドで、１４は回転台１２の内側にテレビカメラ５を固定する固定手段である。
【００１１】
図１（ｂ）のように設置場所７が平坦でなく斜めに傾いている場合、カメラケース８を外し、回転台１２を締付けて固定している固定バンド１３を緩めて、テレビカメラ５を覆って固定している回転台１２をテレビカメラ５に接続した図示しないモニタの映像を見ながら回し調整することにより、テレビカメラ５での撮像面の水平度を保つことができる。なお、前記モニタは調整用の簡易モニタでもよい。テレビカメラ５の光軸を回転台１２の円筒の中心にしていることで、テレビカメラ５の光軸を中心、即ち円筒の中心を軸に回転することでテレビカメラ５の撮像面の水平度を保つように傾きを調整できる。
【００１２】
【発明の効果】
本発明によれば、テレビカメラの傾きを設置工事の現場で調整できるため、設置場所に対してテレビカメラを水平に設置することができテレビモニタに表示する際の映像が傾くことはない。また、設置場所の傾きに応じた各種調整用ライナー等を、事前調査し製作したり、事前調査が設置場所的に困難なため、事前製作した傾きが少しずつ違う多数のライナーから選別したりして取付ける必要がなくなり、監視用テレビカメラ装置の設置角度調整及び設置作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の監視用テレビカメラ装置設置状況図
【図２】従来の一実施例の監視用テレビカメラ装置設置状況図
【符号の説明】
１：回転板、２：固定板、３：固定ネジ、４：固定ネジ、５：テレビカメラ、６：ライナー、７：設置場所、８：カメラケース、１１：固定台、１２：回転台、１３：固定バンド、１４：回転台の内側にテレビカメラを固定する固定手段

Claims

テレビカメラを固定台を介して、所定の設置場所に設置する監視用テレビカメラ装置において、
前記テレビカメラを収納する回転台と、
該回転台に前記テレビカメラを固定する固定手段と、
前記回転台を回動可能に固定する固定バンドとを有し、
該固定バンドと前記回転台とにより、前記監視用テレビカメラ装置の設置場所の傾斜に応じて、前記テレビカメラの傾斜角を調整する調整手段を有する構成とすることを特徴とする監視用テレビカメラ装置。
前記回転台は、その内部に前記テレビカメラを収める円筒形であることを特徴とする前記請求項１記載の監視用テレビカメラ装置。
前記固定台は、前記回転台の一部を落し込み固定する切欠き状の固定台であって、
前記固定バンドにより、前記回転台の外周部分を包んで前記切欠き状の固定台を介して固定することにより、前記テレビカメラが固定される前記調整手段を構成することを特徴とする前記請求項１または請求項２に記載の監視用テレビカメラ装置。