JP3748480B2 - リア・シート・バック・フレーム - Google Patents
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Description
【発明の関係する分野】
一般に、シート・クッションおよびシート・バックがボディおよびフロアに取り付けられて組み立てられる自動車のリア・シートに用いられるところのワイヤ構造のリア・シート・バック・フレームに関する。
【0002】
【背景技術】
通常、乗用車のピロー・タイプ・リア・シートに用いられるワイヤ構造のリア・シート・バック・フレームは、ワイヤ・フレームが所定の位置にトップ・プレートおよびバック・プレートを溶接し、そのバック・プレートがシート・バック・マウントでボディに固定的に支持され、そして、そのシート・バック・マウントがシート・バックからそのボディに伝達される荷重を受けるので、ヘッド・レストレイントがそのトップ・プレートに支持されると、そのヘッド・レストレイントから伝達される荷重に強度を確保するために補強が必要であった。
【0003】
【発明の課題】
この発明の課題は、十分な強度を有してピロー・タイプ・リア・シートおよびヘッド・レストレイント付きリア・シートに兼用可能にするところのリア・シート・バック・フレームの提供にある。
【0004】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、所定の位置においてワイヤ・フレームのトップ・ワイヤおよび隣接クロス・ワイヤに一体的に組み付けられるトップ・プレートと、別のクロス・ワイヤに渡されてそのトップ・プレートからそのワイヤ・フレームのボトム・ワイヤに伸長され、そして、そのトップ・プレート、ボトム・ワイヤ、および別のクロス・ワイヤに一体的に組み付けられるバック・プレートと、そのバック・プレートにおいてそのワイヤ・フレームをボディに固定的に支持するシート・バック・マウントと、折返し曲げによってそのワイヤ・フレームの背裏に突き出され、そして、そのワイヤ・フレームをそのボディにゼロ設定する突出しを有するその隣接クロス・ワイヤとを備え、そして、乗員の背部からの荷重をそのシート・バック・マウントで、その乗員の頭部からの荷重をその隣接クロス・ワイヤのその突出しでそれぞれを受ける。
【0005】
【具体例の説明】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明のリア・シート・バック・フレームを説明するに、図1ないし図3は、乗用車のリア・シートにおいてシート・バック30に活用されるところのこの発明のリア・シート・バック・フレームの具体例10を部分的に示し、そして、このリア・シート・バック・フレーム10では、トップ・プレート19が、所定の位置においてワイヤ・フレーム11のトップ・ワイヤ12および隣接クロス・ワイヤ15に溶接されて一体的に組み付けられ、また、バック・プレート20が、複数の別のクロス・ワイヤ16,17に渡されてそのトップ・プレート19からそのワイヤ・フレーム11のボトム・ワイヤ13に伸長され、そして、そのトップ・プレート19、ボトム・ワイヤ13、および別のクロス・ワイヤ16,17に溶接されて一体的に組み付けられ、さらに、シート・バック・マウント21が、そのバック・プレート20においてそのワイヤ・フレーム11をその乗用車のボディ40に固定的に支持し、またさらに、その隣接クロス・ワイヤ15が、折返し曲げによってそのワイヤ・フレーム11の背裏に突き出され、そして、そのワイヤ・フレーム11をそのボディ40にゼロ設定する複数の突出し22,22,…を備える。
【0006】
そのトップ・プレート19は、前面に一対のステイ・ホルダ23,23を溶接してヘッド・レストレイント33がステイ34,34をそのホルダ23,23に差し込んで組み付けられる。
【0007】
そのバック・プレート20は、センタ・プレート18のように細長い板に作られ、そして、その下端にループド・アンカ・ワイヤ24を溶接している。そのループド・アンカ・ワイヤ24は、その乗用車のフロア41のボルト43にナット44で締め付けられ、そして、そのバック・プレート20をそのフロア41に固定する。
【0008】
そのシート・バック・マウント21は、通常に作られ、そして、そのバック・プレート20の上端側の裏面に通常に溶接される。そして、そのシート・バック・マウント21は通常にそのボディ40に穴明けされてグロメット25をはめ込んだ止め穴42に差し込まれてそのバック・プレート20をそのボディ40に固定し、そして、乗員の背の部分から受ける荷重をそのボディ40に支える。
【0009】
その複数の突出し22,22,…は、その隣接クロス・ワイヤ15に長さ方向に所定の間隔を置いて折り返し曲げされ、そして、そのワイヤ・フレーム11の背裏に突き出される。その突出し22,22,…は、そのワイヤ・フレーム11をそのボディ40にゼロ設定する突出し長さに折り返し曲げされ、そして、その乗員の頭部から受ける荷重をそのボディ40に支えるところの突張りとして機能する。
【0010】
また、このリア・シート・バック・フレーム10において、14,14は縦ワイヤである。
【0011】
さらに、そのリア・シート・バック・フレーム10を活用するそのリア・シート・バック30において、31はパッド、そして、32は表皮である。
【0012】
したがって、そのリア・シート・バック30がその乗員の背の部分から受ける荷重はそのシート・バック・マウント21でそのボディ40に伝達され、また、そのヘッド・レストレイント33がその乗員の頭部から受ける荷重はその複数の突出し22,22,…でそのボディ40に伝達され、その結果、そのリア・シート・バック・フレーム10は十分な強度を有する。また、このリア・シート・バック・フレーム10はピロー・タイプ・リア・シートにおいても同様である。
【0013】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【0014】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明のリア・シート・バック・フレームは、所定の位置においてワイヤ・フレームのトップ・ワイヤおよび隣接クロス・ワイヤに一体的に組み付けられるトップ・プレートと、別のクロス・ワイヤに渡されてそのトップ・プレートからそのワイヤ・フレームのボトム・ワイヤに伸長され、そして、そのトップ・プレート、ボトム・ワイヤ、および別のクロス・ワイヤに一体的に組み付けられるバック・プレートと、そのバック・プレートにおいてそのワイヤ・フレームをボディに固定的に支持するシート・バック・マウントと、折返し曲げによってそのワイヤ・フレームの背裏に突き出され、そして、そのワイヤ・フレームをそのボディにゼロ設定する突出しを有するその隣接クロス・ワイヤとを備えるので、この発明のリア・シート・バック・フレームでは、乗員の背の部分から受ける荷重がそのシート・バック・マウントでそのボディに支えられ、また、その乗員の頭部から受ける荷重がその突出しでそのボディに支えられて十分な強度を有し、そして、ピロー・タイプ・リア・シートおよびヘッド・レストレイント付きリア・シートに兼用可能になり、その結果、乗用車のリア・シートにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車のリア・シートにおいてシート・バックに活用されるところのこの発明のリア・シート・バック・フレームの具体例を部分的に示した斜視図である。
【図2】図1に示されたそのリア・シート・バック・フレームを使用するそのリア・シート・バックを縦方向に断面して概説的に示した断面図である。
【図3】図2を部分的に拡大して示した拡大断面図である。
【符号の説明】
11 ワイヤ・フレーム
12 トップ・ワイヤ
13 ボトム・ワイヤ
15 隣接クロス・ワイヤ
16 別のクロス・ワイヤ
17 別のクロス・ワイヤ
19 トップ・プレート
20 バック・プレート
21 シート・バック・マウント
22 突出し
Claims (2)
- 所定の位置においてワイヤ・フレームのトップ・ワイヤおよび隣接クロス・ワイヤに一体的に組み付けられるトップ・プレートと、別のクロス・ワイヤに渡されてそのトップ・プレートからそのワイヤ・フレームのボトム・ワイヤに伸長され、そして、そのトップ・プレート、ボトム・ワイヤ、および別のクロス・ワイヤに一体的に組み付けられるバック・プレートと、そのバック・プレートにおいてそのワイヤ・フレームをボディに固定的に支持するシート・バック・マウントと、折返し曲げによってそのワイヤ・フレームの背裏に突き出され、そして、そのワイヤ・フレームをそのボディにゼロ設定する突出しを有するその隣接クロス・ワイヤとを備えるリア・シート・バック・フレーム。
- そのトップ・プレートが前面にステイ・ホルダを備える請求項1に記載のリア・シート・バック・フレーム。
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