JP3746946B2 - 位置表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置表示システムに係り、特に、無線端末(例えば、無線子機、移動端末)の位置情報を管理すると共に、この位置情報を管理端末等で表示する位置表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動体通信を用いた位置表示システムが普及している。運送業、メンテナンス業等では、例えば、配送車又はフィールドエンジニアの位置を迅速に把握するために、無線子機である公衆PHSの位置情報サービスを利用している。この位置情報サービスでの位置情報は、一般的に、公衆PHSと通信を行っている基地局の番号(基地局番号)に基づいている。この無線子機の位置登録動作に応じて、無線子機と通信を行っている無線基地局の基地局番号を、位置情報として取得する位置表示システムとしては、例えば、特開平8−248115号公報に記載された技術が挙げられる。
【0003】
この特開平8−248115号公報では、構内交換機と、端末固有の識別情報を送信する無線子機と、構内交換機に接続され、異なる網番号を報知情報で送信すると共に、無線子機からの識別情報を受信する基地局と、無線子機の位置を表示する行先位置表示装置とを備え、各々の基地局の無線ゾーンを分けることで、無線子機の電源を入れた時、又は、異なる無線ゾーンに無線子機が移動した時に起動する位置登録処理を利用して、行先位置情報を更新している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の技術は、例えば、大規模なイベント会場や広大な遊園地等、通信トラフィックがそれほど多くなく、又は、配置される基地局数が比較的小さくて済むような場所では有効であるが、例えば、建物内のように比較的敷地面積が狭く、多量の通信トラフィックを確保する必要がある場所では、基地局は、無線サービスエリアを漏れなく確保するために、複数の基地局エリア(無線ゾーン)が重なりあって設置される場合がある。
【0005】
このような設置環境で、全基地局の無線ゾーンを分けると、無線子機からの位置登録が頻繁に発生することになり、無線チャネルトラフィックが増加し、構内交換機での処理が逼迫されることが想定される。また、無線子機の近くに他の基地局が存在していても、無線子機が無線ゾーンを移動しない場合は、位置情報は更新されないため、無線ゾーンが重なり合うような環境では、無線子機の位置情報が実際の位置と異なってしまう状況が想定される。
【0006】
さらに、行先位置表示装置に対する無線子機の位置情報の通知は、構内交換機と無線子機との位置登録処理が完了後、構内交換機から行われているが、この情報伝達は一方通行となっているため、この位置情報の通知が成功したか否かを確認することが困難となる。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、無線チャネルトラヒックの増加を抑え、構内交換機の処理を逼迫させることなく、無線子機の位置情報を更新する位置表示システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、基地局番号だけではなく、無線基地局から送信される電波の受信レベル等の情報に基づいて、無線子機の位置情報をより高い精度で表示する位置表示システムを提供することを目的とする。また、本発明は、無線子機の通信シーケンスを短縮する位置表示システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、無線子機の位置登録機能と、無線子機と充電器との接続及び離脱動作とを組み合わせることで、例えば、社員の出退勤を管理する位置表示システムを提供することを目的とする。また、本発明は、構内交換機と公衆移動通信網とを接続することで、例えば、社員が構内に居るか、又は外出しているのかを管理できる位置表示システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段によると、
無線端末の位置情報を受信する無線基地局と、
前記無線端末の位置情報を要求又は取得し、該位置情報を表示する管理端末と
前記無線基地局から送信される情報を制御するための構内交換機と、
前記無線端末を充電するための充電器と
を備え、
前記無線端末は、位置登録処理を完了した後、該充電器への接続又は非接続の動作を検出すると、充電器接続についての無線端末状態を設定し、周辺の無線基地局からの受信レベルを測定することにより、測定テーブルを作成し、
該測定テーブルに基づいた測定結果を、前記無線端末の位置情報として、自律的、又は、該管理端末からの要求指示に従い、該管理端末に対して送信し、
前記管理端末は、該測定結果に基づいて、前記無線端末の位置情報を管理又は表示するようにした位置表示システムを提供する。
【0010】
本発明の特徴のひとつとしては、周辺の無線ゾーンの電波レベルを検索し、この検索結果を位置情報として保持すると共に、該位置情報を、自律的又は管理端末からの要求指示に応じて該管理端末に通知する無線子機と、無線子機を充電するための充電器と、無線子機の位置情報を測定するための電波を送信し、かつ、無線子機から送信される位置情報を、無線信号から有線信号に変換する無線基地局と、通常行われる発着呼等の呼処理及び無線基地局から送信される情報を制御する構内交換機と、無線子機の位置情報を取得し、該位置情報を表示する管理端末とを備える。
【0011】
本発明の他の特徴としては、例えば、公衆無線基地局を制御する公衆移動通信網に接続することができる。
本発明の他の特徴としては、無線子機は、位置登録処理完了後であって、自席にある充電器との接続状態を検出した場合、周辺にある無線基地局からの受信レベルを測定することで、測定テーブルを作成し、この測定テーブルに基づいた測定結果を、管理端末に対して自律的に送信し、管理端末は、無線子機から送信された情報に基づいて無線子機の位置情報を管理することができる。
【0012】
本発明の他の特徴としては、無線子機の受信レベルのしきい値を予め2段階に設定し、待受中に無線基地局からの受信レベルと該しきい値とを比較することにより、待受けする無線基地局はそのままで、測定テーブルの位置情報を更新するか、又は、待受けする無線基地局を切替えると共に、周辺の無線基地局の検索を行い、測定テーブルの位置情報を更新することができる。
本発明の他の特徴としては、無線子機から管理端末に対する位置情報通知に伴う通信シーケンスを、通信状態まで遷移させずに通知することにより、情報伝達の応答を速くし、管理端末が位置情報を取得するまでの時間を短縮することができる。
【0013】
本発明の他の特徴としては、特定の無線子機所持者の位置を確認したい場合、管理端末は、管理端末に含まれる管理テーブルに基づいて該当する無線子機の位置が構内か又は外出かを判定し、無線子機の位置が構内であれば構内用電話番号、外出であれば公衆用電話番号をそれぞれ用いて、該無線子機の位置を示す位置情報を要求する位置情報要求メッセージを無線子機に送信し、さらに、該当する無線子機から送信される位置情報を取得し、管理端末画面上に位置情報を表示する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、位置表示システム100の構成図である。
位置表示システム100は、例えば、各フロアに区切られた建物11に配置された構内交換機12と、構内交換機12に接続され、各フロア毎に配置された無線基地局13a〜dと、構内交換機12に接続された管理端末16と、無線基地局13a〜dと無線信号で通信を行う無線子機14a〜bと、無線子機14a〜bを充電するための充電器15a〜bとを備える。
【0015】
また、構内交換機12は、公衆移動通信網17を介して公衆基地局18に接続され、公衆モードの無線子機14cは、公衆基地局18と無線信号で通信を行う。無線ゾーン1〜5(無線ゾーン19a〜e)は、例えば、それぞれの無線基地局13a〜dが対応する無線子機14a〜bに対して各種サービスを行うことが可能な範囲を示しており、各無線ゾーン19a〜dは、例えば、無線子機14a〜bからの位置登録処理が逼迫することを回避するために、同一位置登録エリア20として設定されている。管理端末16には、例えば、無線子機14a〜bの内線番号や位置情報が登録され、この位置情報を表示するための表示装置を備える。
【0016】
また、建物11内には、適宜の数の無線子機に応じて、各フロア毎に適宜の数の無線基地局を配置してもよい。また、公衆モードの無線子機14cは、建物11内では構内用、建物11外に移動した際には、公衆用としてそれぞれ適用可能である。なお、ここでは、構内交換機12、無線基地局13a〜d及び管理端末16とのインタフェースとしては、例えば、ISDN(サービス総合ディジタル網)の基本インタフェースを使用し、無線基地局13a〜d、公衆基地局18と無線子機14a〜c等とのインタフェースは、例えば、(財)電波システム開発センターにより制定された「第2世代コードレス電話システム」に関するRCRSTD−28で規定された通信プロトコルをベースとする。
【0017】
図2は、本発明に関する無線子機、管理端末を含む位置表示システム100のフローチャートである。ここでは、一例として、無線ゾーン19bに含まれる無線子機14aが位置登録処理後に、管理端末16に位置情報を送信する際について説明する。また、説明の便宜上、無線子機14a側の処理(S201〜212)と、管理端末16側の処理(S213〜219)とをそれぞれ分けて説明する。
【0018】
(無線子機14a側の処理であるS201〜212について)
まず、無線子機14aの電源をONにすると(S201)、無線子機14a内の内部状態を初期化し(S202)、位置登録処理を実行する(S203)。なお、ここでの位置登録処理は、通常の規定範囲内の処理であり、説明を省略する。つぎに、この位置登録処理が成功すると(S204)、後述する待受状態に遷移し(S205)、一方、失敗すると(S204)、再度、位置登録処理を実行する(S203)。また、ステップS205での待受状態で、無線子機14aが充電器15aとの接続又は非接続動作を検出すると(S206)、無線子機14a内に保持される充電器接続フラグの変化を検出する(S207)。
【0019】
ステップS207で、充電器接続フラグがOFFからONに変化した場合、充電器接続フラグをONに設定し(S208)、一方、充電器接続フラグがONからOFFに変化した場合、充電器接続フラグをOFFに設定する(S209)。つぎに、無線子機14aは、現在位置で、例えば、無線基地局13bから送信される制御信号に基づいて無線基地局番号(BS番号)を取得すると共に、無線基地局13bからの電波レベル(受信レベル)を測定し(S210)、測定結果テーブルを作成する(S211)。なお、測定結果テーブルに関しての詳細は、後述する。無線子機14aは、作成された測定結果テーブルと、ステップS207で検出された充電器接続フラグとを含む位置情報を、管理端末16に対して発信する(S212)(詳細は、後述する)。なお、管理端末16に対して情報を発信する際、管理端末16に割当てられた内線番号を、無線子機14aに予め記憶させるようにしてもよい。
【0020】
(ステップS210、211について)
まず、無線子機14aが上述の制御信号に含まれる発識別符号に基づいて、無線基地局番号を取得する場合について説明する。
図3は、発識別符号の説明図である。
発識別符号30は、例えば、システム呼出符号31と付加ID32とを含む。発識別符号30は、無線基地局13bから送信される制御信号に含まれ、このシステム呼出符号31と付加ID32に対応する無線基地局番号が無線子機14aに取得される。
【0021】
つぎに、測定結果テーブルについて説明する。
図4は、測定結果テーブルの説明図である。
測定結果テーブル40は、例えば、複数のエントリを含み、各エントリには、受信レベル43と、受信レベル43の高い順に付される順番41と、上述の取得した無線基地局番号(ここでは、順番41に対応して、10、9、11、8、1)を示すBS番号42と、スロット位置44と、測定時刻45とを含む。
【0022】
(ステップS212について)
まず、無線子機14aから管理端末16に対して、ステップS211で作成された測定結果テーブル40と、ステップS207で検出された充電器接続フラグとを含む位置情報を送信する際の通信シーケンスについて説明する。また、この位置情報を、管理端末16に対して送信(報告)する場合としては、無線子機14aから自律的(自立的)に起動をかける場合と、管理端末16から起動をかける場合がある。
【0023】
図5は、無線子機14aから自律的に起動をかけて、位置情報を報告する際の通信シーケンス図である。
まず、無線子機14a(ここでは、PS)は、例えば、位置情報に含まれる測定結果テーブル40での受信レベル43の最も高い(例えば、「50」)エントリに対応するBS番号42(ここでは、「10」)である無線基地局(例えば、無線基地局13a〜dのいずれかあり、ここでは、BS1)との間で無線チャネルの確立を行うための無線リンク処理を実行する(S401)。ステップS401で無線子機PSと無線基地局BS1間で無線リンクが確立された後、無線子機PSは、呼設定メッセージを送信する(S402)。なお、ここでの無線リンクチャネル確立動作は、通常の規定範囲内の処理であり、説明を省略する。
【0024】
ここで、呼設定メッセージについて説明する。
図6は、呼設定メッセージのフォーマットを示す説明図である。
呼設定メッセージは、管理端末16に対して位置情報用のメッセージであることを伝えるために、ユーザ・ユーザ情報(UUI)を含む。このフォーマット50は、例えば、プロトコル識別子51、呼番号52、メッセージ種別(呼番号)53、UUI54、内容長55、プロトコル識別子56、位置情報要求又は通知を示すユーザ情報57を含む。
【0025】
また、呼設定メッセージは、無線子機PSから送信されると、無線基地局BS1内で無線信号から有線信号にメッセージフォーマット変換が行われるが、メッセージ内容についてはトランスペアレント(上位レイヤーが下位レイヤーを一切意識しなくても済む状態、「透過性の」と表現される)で転送されるので、ここでは、無線子機PSと構内交換機12(ここでは、PBX)間のみのやりとりとして記載している。
【0026】
ステップS402で、無線子機PSから無線基地局BS1を経て構内交換機PBXに、送信された呼設定メッセージは、その後、構内交換機PBXから管理端末16に引継がれる(S403)。さらに、呼設定受付メッセージが、管理端末16から構内交換機PBX、無線基地局BS1を経て無線子機PSに、送信される(S404、S405)。無線子機PSは、この呼設定受付メッセージを受信した後、通信(通話)状態まで遷移することなく、位置情報を含めた切断メッセージを、無線子機PSから、無線基地局BS1、構内交換機PBXを経て管理端末16に送信する(S406、S407)。
【0027】
ここで、切断メッセージについて説明する。
図7は、切断メッセージのフォーマットを示す説明図である。
このフォーマット60は、例えば、プロトコル識別子61、呼番号62、メッセージ種別(切断)63、UUI64、内容長65、プロトコル識別子66、位置情報報告を示すユーザ情報67を含み、さらに、無線子機PS内に保持されている上述した充電器接続フラグ情報69と、作成された測定結果テーブル40のBS番号42、受信レベル43及び測定時刻45とを含むBS測定データ(位置情報)68を、測定した無線基地局台数分(例えば、N台分)付加したものである。
【0028】
その後、解放メッセージを、管理端末16から構内交換機PBX、無線基地局BS1を経て無線子機PSに、送信する(S408、S409)。また、無線基地局BS1は、解放完了メッセージを、管理端末16に送信する(S410)。こうして、管理端末16は、測定結果に基づき位置情報に関するデータを記憶した管理端末無線子機管理テーブルを作成又は更新する。さらに、無線子機PSと無線基地局BS1間で無線チャネルの切断を行うための無線リンク切断処理を実行する(S411)。なお、ステップS410での解放完了メッセージと、ステップS411での無線リンク切断処理は、比較的応答性の良いものとしている。
【0029】
図8は、管理端末無線子機管理テーブルの説明図である。
管理端末無線子機管理テーブル80は、例えば、無線子機PSの内線番号81、公衆番号82、子機状態83、構内/屋外欄84、BS番号85,87、受信レベル86,88及び測定時刻89を含む。ここで、内線番号81「例えば、1」に対応するエントリには、例えば、測定結果テーブル40に含まれる順番「1〜5」に対応するBS番号42及び受信レベル43が、BS番号85,87(ここでは、2台分しか図示していない)及び受信レベル86,88(ここでは、2台分しか図示していない)として含まれる。なお、ここでは、測定結果テーブル40には、例えば、順番「1〜5」に対応する5台分の無線基地局を測定した結果を示しているが、測定可能な範囲にある周辺の無線基地局であれば、適宜の数の無線基地局の測定結果をエントリできる。
【0030】
図9は、管理端末16から起動をかけて、位置情報を報告する際の通信シーケンス図である。
まず、ユーザ(管理者)は、管理端末16の画面、又は、キーボード等の適宜の入力手段を用いて、ある特定の無線子機PSの現在位置を測定するための指示を行う(S501)。管理端末16は、管理端末無線子機管理テーブル80により、指示された内線番号に対応する無線子機PSが構内として登録されているか、又は、屋外として登録されているかを確認する(S503)。
【0031】
まず、ステップS503で無線子機PSの現在位置が構内として登録されている場合について説明する。
管理端末16は、上述の管理端末無線子機管理テーブル80に登録されている内線番号81を使用して、構内交換機12(ここでは、PBX)に対して呼設定メッセージを送信し、ある特定の無線子機PSの位置情報の取得を要求する(S504)。また、構内交換機PBXは、呼設定メッセージを、無線子機PSが待受けている無線基地局BS1に対して送信する(S505)。無線基地局BS1は、この呼設定メッセージを無線子機PSに対して着呼信号として送信する(S506)。
【0032】
ステップS506で着呼信号を受信した無線子機PSは、無線基地局BS1と無線リンク処理を行い、無線チャネルの確立を行う(S507)。無線リンクが確立されると、無線子機PSは、無線基地局BS1に対して着呼応答メッセージを送信し(S508)、その後、無線基地局BS1から上述の呼設定メッセージを受信する(S509)。無線子機PSは、呼設定メッセージを受信すると、呼設定受付メッセージを、無線基地局BS1、構内交換機PBXを経て管理端末16に送信する(S510、S511)。
【0033】
また、無線子機PSは、この呼設定受付メッセージを送信した後、通信(通話)状態まで遷移することなく、位置情報を含めた上述の切断メッセージを、無線基地局BS1及び構内交換機PBXを経て、管理端末16に送信する(S512、S513)。管理端末16は、切断処理を終了した後(S514)、上述の管理端末無線子機管理テーブル80を更新すると共に(S516)、管理端末16の画面に無線子機PSの現在位置を表示する(S517)。また、無線子機PSは、無線基地局BS1との間で、無線切断処理を実行した後(S515)、待受状態に遷移する(S518)。
【0034】
つぎに、ステップS503で無線子機PSの現在位置が屋外として登録されている場合について説明する。なお、屋外に登録されている無線子機PSは、公衆モードであり、説明の便宜上、以下、公衆モード無線子機PSとする。
【0035】
管理端末16は、上述の管理端末無線子機管理テーブル80に含まれる内線番号81に登録されている公衆用番号82を使用して、構内交換機12(ここでは、PBX)、公衆移動通信網(ここでは、公衆PHS網)17を経て、公衆基地局18(ここでは、BS)に対して呼設定メッセージを送信する(S519、S520)。この呼設定メッセージは、公衆PHS網から公衆基地局BSに対して引継がれ、さらに、公衆基地局BSから無線上の着呼信号として、公衆モード無線子機PSに送信される(S521)。
【0036】
ステップS521で着呼信号を受信した公衆モード無線子機PSは、公衆基地局BSとの無線リンク処理を経て(S522)、公衆基地局BSに対して着呼応答メッセージを送信すると共に(S523)、公衆基地局BSから送信される呼設定メッセージを受信する(S524)。また、公衆モード無線子機PSは、呼設定受付メッセージを、公衆基地局BS、公衆PHS網及び構内交換機PBXを経て、管理端末16に対して送信する(S525、S526)。
【0037】
また、公衆モード無線子機PSは、この呼設定受付メッセージを送信した後、通信(通話)状態まで遷移することなく、位置情報を含めた切断メッセージを、公衆基地局BS、公衆PHS網及び構内交換機PBXを経て、管理端末16に送信する(S527、S528)。管理端末16は、切断処理を行った後(S529)、上述の管理端末無線子機管理テーブル80を更新すると共に(S531)、管理端末16の画面上に公衆モード無線子機PSの現在位置を表示する(S532)。また、公衆モード無線子機PSは、公衆基地局BSとの間で、上述の無線切断処理を実行した後(S530)、待受状態に遷移する(S533)。
【0038】
(無線子機14aの待受状態について)
ここで、待受中の無線子機14aが受信レベル43に応じて、測定結果テーブル40を更新する場合について説明する。
【0039】
図10は、待受中の無線子機14aが測定結果テーブル40を更新する際のフローチャートである。
無線子機14aは、待受状態中(S302)、例えば、無線基地局13bから一定間隔で送信される制御信号を受信しており(S303)、制御信号受信時に待受中の無線基地局13bの受信レベルを監視している。この受信レベルを判定するためのしきい値を、例えば、予め2段階設定し、それぞれを受信レベルしきい値1及び2とする。ここで、受信レベルは、例えば、無線子機14a内のメモリに予め登録しておき、(受信レベル1)>(受信レベル2)と設定する。なお、受信レベルは、必要時に適宜変更することができる。
【0040】
つぎに、受信レベルしきい値1の判定を行い(S304)、受信レベルしきい値1以上の場合には、引き続き待受状態が継続され、測定結果テーブル40の更新は実行されない。一方、ステップS304で、制御信号の受信レベルが受信レベル1しきい値以下であり(S304)、かつ、受信レベルしきい値2以下である場合(S305)、待受無線基地局13bを切替えると共に(S308)、周辺の無線基地局(例えば、13a、13c、13dのいずれか)のBS番号42及び受信レベル43の測定を実行し(S309)、測定結果テーブル40に含まれる情報を更新する(S310)。また、制御信号の受信レベルが受信レベル1しきい値以下であり(S304)、かつ、受信レベル2しきい値以上である場合(S305)、待受無線基地局13bは切替えずに、受信レベル43のみを測定すると共に(S306)、測定結果テーブル40に含まれる受信レベル43等に関する情報を更新する(S307)。
【0041】
(管理端末16側の処理であるS213〜219について)
ここで、図2に戻り説明すると、管理端末16は、ステップS211で作成された測定結果テーブル40と、ステップS207で検出された充電器接続フラグとを含む位置情報を、上述した通信シーケンスを経て取得した後(S213)、まず、位置情報に含まれる充電器接続フラグ69がONかOFFかを判定する(S214)。
【0042】
ステップS214で充電器接続フラグ69がONである場合、管理端末16は、位置情報に含まれる測定結果テーブル40から測定された無線基地局のBS番号42及び受信レベル43を取込むと共に、管理端末無線子機管理テーブル80を用いて、位置情報を報告してきた無線子機の内線番号81に対応するエントリに登録されている最寄りのBS番号85,87等と、上述のBS番号42とを照合する(S215)。ステップS215で照合した結果、最寄りの無線基地局が自席フロアに設置されているならば、例えば、上述の管理端末無線子機管理テーブル80の子機状態83に自席として登録する(S216)。
【0043】
また、ステップS214で充電器接続フラグ69がOFFである場合、又は、ステップS215で位置情報内に最寄りの無線基地局番号がない場合、管理端末16は、上述の管理端末無線子機管理テーブル80の子機状態83を離席状態として登録する(S218)。また、管理端末無線子機管理テーブル80に登録した内容は、ユーザが画面表示を要求した時に(S217)、管理端末16の画面上に表示させることができる(S219)。
【0044】
このように、本実施の形態による位置表示システム100では、例えば、無線子機14aの位置登録処理を利用せずに、位置情報を更新することにより、構内交換機12の処理の逼迫を回避することができる。また、上述の実施の形態では、例えば、無線子機14aで周辺の無線基地局(N台分、例えば、ここでは、5台分)情報を測定し、無線子機14aからの自律的な通知、又は、管理端末16からの要求指示に応じて、測定した結果を報告することにより、精度の高い位置情報をユーザに提供することができる。さらに、上述の実施の形態では、例えば、無線子機14aと管理端末16との通信シーケンスに関して、無線子機14aと管理端末16とが通信状態に遷移することなく、強制的に切断メッセージを送信することにより、通信シーケンスに要する処理時間を短縮することができる。
【0045】
また、上述の実施の形態では、例えば、自席にある充電器15aとの接続又は離脱情報を位置情報に含めることにより、無線子機所有者(例えば、社員)の自席及び離席の管理を行うことができ、さらに、無線子機14aから報告される無線基地局番号42や受信レベル43等の位置情報に基づいて、建物11内のフロア単位での位置表示を行うことができる。さらに、自席・離席以外にも、勤務時間又は他の情報を追加することで、出勤前、退勤等の情報を識別することもできる。
【0046】
さらに、上述の実施の形態では、公衆移動通信網17と接続することにより、構内/外出の管理を行うことができ、公衆移動通信網17に接続される公衆基地局18の地図情報と、管理端末無線子機管理テーブル80及び測定結果テーブル40の情報とを関連付けすることで、構内/屋外の位置表示確認を行うことができる。また、無線子機14aが周辺にある複数の無線基地局の受信レベルを測定し、この測定結果を含む位置情報を管理端末16に送信することにより、管理端末16は、この位置情報を利用してより精度の高い位置表示確認を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によると、以上説明した通り、構内交換機の処理を逼迫させることなく、無線子機の位置情報を更新することができる。また、本発明によると、基地局番号だけではなく、無線基地局から送信される電波の受信レベル等の情報に基づいて、無線子機の位置情報をより高い精度で表示することができる。また、本発明よると、無線子機の通信シーケンスを短縮することができる。
【0048】
また、本発明によると、無線子機の位置情報に、無線子機と充電器との接続及び離脱状態を含めることで、例えば、社員の出退勤を管理することができる。また、本発明によると、構内交換機と公衆移動通信網とを接続することで、例えば、社員が構内に居るか、又は、外出しているのかを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置表示システム100の構成図。
【図2】本発明に関する無線子機、管理端末を含む位置表示システム100のフローチャート。
【図3】発識別符号の説明図。
【図4】測定結果テーブルの説明図。
【図5】無線子機14aから自律的に起動をかけて、位置情報を報告する際の通信シーケンス図。
【図6】呼設定メッセージのフォーマットを示す説明図。
【図7】切断メッセージのフォーマットを示す説明図。
【図8】管理端末無線子機管理テーブルの説明図。
【図9】管理端末16から起動をかけて、位置情報を報告する際の通信シーケンス図。
【図10】待受中の無線子機14aが測定結果テーブル40を更新する際のフローチャート。
【符号の説明】
11 ビル等の建物
12 構内交換機
13a〜d 無線基地局
14a〜b 無線子機
14c 公衆モード無線子機
15a〜b 充電器
16 管理端末
17 公衆移動通信網
18 公衆基地局
19a〜d 無線ゾーン
Claims (5)
- 無線端末の位置を表示する位置表示システムにおいて、
前記無線端末との間で無線による通信を行なう複数の無線基地局と、
前記無線端末の位置情報を要求又は取得し、該位置情報を表示する管理端末と、
前記複数の無線基地局と前記管理端末との間に位置する構内交換機と、
前記無線端末を充電するための充電器と
を備え、
前記無線端末は、位置登録処理を完了した後、該充電器への接続又は非接続の動作を検出すると、充電器接続についての充電器接続フラグをON又はOFFに設定し、及び、周辺の無線基地局からの受信レベルを測定することにより、該無線基地局の無線基地局番号と測定された受信レベルを含む測定テーブルを作成し、
該測定テーブルに基づいた測定結果と充電器接続フラグとを、前記無線端末の位置情報として、自律的に又は該管理端末からの要求指示に従い、該管理端末に対して送信し、
前記管理端末は、該充電器接続フラグがON又はOFFか、及び、受信された測定結果に含まれる無線基地局番号が自席フロアに設置されている無線基地局を示すか否かに応じて、前記無線端末の状態が自席か又は離席かをフロア単位で判断し、判断された該状態及び/又は前記無線端末の位置情報を管理又は表示し、及び、
前記無線端末は、前記管理端末へ位置情報を送信するときに、前記管理端末から呼設定受付メッセージを受信し又は前記管理端末へ呼設定受付メッセージを送信すると、次に、通信状態まで遷移せずに自らの測定結果と充電器接続フラグを含めた呼切断メッセージを前記管理端末へ送信するようにした位置表示システム。 - 前記構内交換機は、公衆移動通信網を介して公衆基地局に接続され、
前記無線端末は、前記公衆基地局、公衆移動通信網及び構内交換機を経て、前記管理端末に、位置情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の位置表示システム。 - 前記無線端末は、
該受信レベルを区分するための受信レベルしきい値を予め複数段階保持し、
待受中の該無線端末に対する該無線基地局からの受信レベルと該受信レベルしきい値とを比較することにより、
待受け状態に戻るか、又は、待受け無線基地局はそのままで、該測定テーブルの位置情報に含まれる受信レベルを更新するか、又は、周辺の無線基地局を検索すると共に、待受け無線基地局を切替え、該測定テーブルの位置情報に含まれる受信レベル及び切替えられた無線基地局の番号を更新するようにした請求項1又は2に記載の位置表示システム。 - 前記管理端末は、前記無線端末から受信した測定結果に基づいて、無線端末番号、無線端末状態、該測定テーブルに対応する無線基地局番号及び受信レベルを含む管理テーブルを、作成又は更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の位置表示システム。
- 前記管理端末は、特定の無線端末所持者の位置を確認したい場合、該管理端末に予め保持されている管理テーブルに基づいて、所望の無線端末が構内にいるか、又は、外出しているかを判定し、
構内では構内用電話番号、外出では公衆用電話番号をそれぞれ用いて、位置情報要求メッセージを該無線端末に送信し、
所望の無線端末から送信される位置情報を取得し、該管理端末の画面上に該位置情報を表示するようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の位置表示システム。
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