JP3745671B2 - 触媒担持バグフィルタの製造装置および製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、触媒担持バグフィルタの製造装置および製造方法に係り、特に、排ガスに含まれる、微量成分であるダイオキシン類を低減するのに好適な、触媒担持バグフィルタの製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、都市ごみ焼却炉をはじめとする焼却設備の排ガス規制が強化され、特にクローズアップされ、社会問題となったダイオキシン類の排出規制に関する対応は急務となっている。
【0003】
ダイオキシン類とは、ポリハノゲノジベンゾ−p−ジオキシン(例えばPCDD)、ポリハノゲノジベンゾフラン(例えばPCDF)、コプラナーポリハロゲノベンゼン(例えばco−PCB)などの有機塩素化合物類、および同様な形態の有機臭素化合物などを含む有機ハロゲン化合物の総称である。また、芳香族ハロゲン化炭化水素は、ダイオキシン類の前駆物質と考えられており、問題視されている。芳香族ハロゲン化炭化水素は、単数または複数の芳香族環の縮合形態をとっており、OH基等を単数または複数含んでいる場合が多い。
【0004】
ところで、ごみ焼却炉の排ガス処理方法としては、例えば、排ガスに酸性ガス除去剤を添加した後、バグフィルタなどの除塵装置に導入して酸性成分を除去するとともに、前記バグフィルタ内またはバグフィルタに入るまでの排ガス温度を有機ハロゲン化合物類の生成温度以下に冷却し、これによってダイオキシン類の生成を抑制する方式がとられていたが、近年の規制強化に対しては不十分である。
【0005】
本発明者は、上記排ガス処理技術におけるバグフィルタに着目し、該バグフィルタに有機ハロゲン化合物類、特にダイオキシン類の分解性能を強化した触媒を担持させることにより、排ガス中の有機ハロゲン化合物が効果的に分解除去されることを確認した。
【0006】
図18は、ダイオキシン類分解触媒を担持したバグフィルタを適用した排ガス処理装置の系統を示す図である。図18において、この装置は、焼却炉40の排ガス煙道51に順次設けられたガス冷却装置42、減温塔43、触媒担持バグフィルタ44、吸引ブロア45および煙突46と、前記ガス冷却装置42、減温塔43および触媒担持バグフィルタ44で分離された焼却飛灰47を集めて灰処理装置49に導入する灰クレーン48とから主として構成されている。41は、被燃焼物を焼却炉40に導入する供給装置である。
【0007】
焼却炉40で発生した、例えばばいじん濃度が6000〜8000mg/Nm3で、温度が750〜950℃の燃焼排ガスは、ガス冷却装置42および減温塔43で、例えば250〜150℃に冷却された後、触媒担持バグフィルタ44に流入し、ここで排ガス中の焼却飛灰47が捕集され、ばいじん濃度が、例えば10〜50mg/Nm3の処理ガスとなる。このとき燃焼排ガスは、煙道51に供給される酸性ガス除去剤52としての、例えば粉状のCa(OH)2と混合する。また、触媒担持バグフィルタ44上に前記Ca(OH)2層が形成されるので、排ガスと前記Ca(OH)2が良好に接触し、排ガス中の酸性成分(特にHCl)が除去され、有害有機ハロゲン化合物の発生が抑制される。有機ハロゲン化合物の沸点は、通常百数十〜二百数十℃であり、上記触媒担持バグフィルタ44の運転温度、例えば250〜150℃においてその一部はガス化しており、残りは凝縮して液化または固体化している。従って、有機ハロゲン化合物の液化または固体化成分は主に焼却飛灰(ばいじん)47とともにバグフィルタ44で物理的に捕集され、ガス化成分はバグフィルタ44に担持されたダイオキシン類分解触媒の作用を受けて分解、処理される。
【0008】
このような排ガス処理装置に適用される、触媒担持バグフィルタの製造方法に関する従来技術として、例えば特開平5−7716号公報が挙げられる。
図19は、従来の触媒担持バグフィルタの製造装置を示す平面図である。図19においてこの装置は、横置き型のスラリ槽57と、該スラリ槽57内でバグフィルタ55を固定するバグフィルタ固定具56と、前記スラリ槽57の一端からスラリを抜き出して他端に循環するスラリ循環ライン83と、該スラリ循環ライン83の出口に設けられたスプレーノズル60とから主として構成されている。58は、スラリ循環ライン83に連結された触媒スラリタンク、59は循環ポンプである。
【0009】
このような装置において、触媒スラリタンク58に貯蔵された触媒スラリが循環ポンプ59、スプレーノズル60、スラリ槽57およびスラリ循環ライン83を経て一定時間循環され、前記スプレーノズル60から噴射される触媒スラリがバグフィルタ55に塗布される。触媒スラリが塗布されたバグフィルタ55はスラリ槽57から引き上げられ、所定時間乾燥されたのち触媒担持バグフィルタとなる。
【0010】
しかしながら、上記従来技術には、以下のような問題があった。
すなわち、上記従来技術は、基本的には、触媒スラリをバグフィルタ55に含浸させるものであり、バグフィルタ55の繊維間空隙よりも大きい触媒粒子は内部に侵入できずに表面に堆積層し、この堆積層により、さらに触媒粒子がバグフィルタの内部まで入りにくくなり、触媒を十分に担持させることができないという問題があった。
【0011】
また、バグフィルタ55は、焼却飛灰の堆積により通気差圧が既定値以上に上昇した際にパルスジェットによる逆洗が行なわれるが、上記従来技術で製造された触媒担持バグフィルタでは、繊維間空隙よりも小さい触媒粒子しかバグフィルタ内に入っておらず、上記の逆洗によって触媒粒子がバグフィルタ55から容易に脱離してしまうので、例えば有機ハロゲン化合物の除去性能を長期にわたって維持することは困難である。
さらに上記従来技術では、スラリ含浸後のバグフィルタが触媒スラリで過剰に濡れているので、取扱いが困難で、乾燥に長時間を要するという問題があった。
【0012】
一方、図20〜図22は、別の従来技術を示す説明図であり、図20は、正面図、図21は、平面図、図22は、図20のXXII−XXII線矢視方向断面図である。図において、この装置は、触媒スラリ貯蔵容器62と、撹拌器63と、ローラ対64、64と、ガイドローラ67と、該ガイドローラ67でガイドされ、前記ローラ対64、64に挟持されたバグフィルタ65を、前記スラリ貯槽容器62内で往復運動させる駆動装置66とから主として構成されている。68および70は支持軸、69はフレーム、71および72はローラ支持部、73は触媒スラリ噴霧装置である。
【0013】
バグフィルタ65は二つのローラ対64、64とその間に設けられたガイドローラ67に懸架され、一部が触媒スラリ貯蔵容器62内の触媒スラリ61に浸漬された状態で、駆動装置66によりその両端が上下に引っ張られ、これによって触媒スラリ61が塗布される。このとき、バグフィルタ65は前記ガイドローラ67付近で反転するように急激に曲げられるので、該バグフィルタ65を上下に引っ張ることにより、バグフィルタ65の繊維内空隙が引き伸ばされて内部の空気が押し出されるとともに、ガイドローラ67を通過したのち繊維が弛緩して繊維間空隙が元の大きさに戻ろうとする反動が生じる。従って、この反動により、触媒スラリ61はバグフィルタ65の繊維内部に取り込まれるので、強固に触媒が担持した触媒担持バグフィルタが得られる。また、余分な水分が搾り出されるので、触媒担持直後のバグフィルタの取り扱いが比較的容易で、乾燥時間も短縮されるという利点がある。
【0014】
しかしながら、上記従来技術では、円筒形にあらかじめ縫製されたバグフィルタに触媒を担持する場合、径方向に折り畳んだ状態でローラ対およびガイドローラに懸架する必要があり、バグフィルタのバグハウスへの接続部に設けられた板バネまたはスナップリングが変形するだけでなく、折り目部分の強度が低下したり、その部分の触媒塗布量が低下してガスの偏流を生じ、これによって、例えばダイオキシン除去性能が低下するという問題があった。また両端部のみにバグハウスへの接続部を有するバグフィルタにしか適用できないという問題もあった。
【0015】
すなわち、通常のバグフィルタは、図23に示すように、バグハウス内のケージプレート74に固定するために、バグフィルタ65のバグハウスへの取付部76に、図24に示すような板バネまたはスナップリング75が縫い込まれて断面が円形に整形されているために、径方向に折り畳むことは困難であり、この部分をローラ対64に無理に挟み込むと、前記板バネまたはスナップリング75が変形して、バグハウスに装着することができなくなるという問題があった。なお、上記従来技術においては、あらかじめ縫製されたバグフィルタに触媒を担持させる場合、その両端部だけはローラ対64で挟み込まずに、例えば触媒スラリ噴霧装置73(図20参照)を用いて触媒を噴霧する方法が採られていた。
【0016】
一方、中間部に板バネまたはスナップリングが縫いこまれた形態のバグフィルタもあり、上記従来装置によってこのようなバグフィルタに触媒を担持させることは非常に困難であり、あらゆる形状のバグフィルタに適用することができる、触媒担持バグフィルタの製造装置および製造方法の開発が望まれていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記の従来技術の問題点を解決し、どのような形態のバグフィルタであっても効率よく触媒を担持させることができる、触媒担持バグフィルタの製造装置および製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願で特許請求する発明は以下のとおりである。
(1)触媒スラリを貯留するスラリ槽と、該スラリ槽に架設された支持ローラと、該支持ローラ上に該支持ローラに対して平行に配置されたローラ状の整形用部材と、該整形用部材の外周面に装着され、前記支持ローラとの摺接面で挟持されたバグフィルタと、前記支持ローラおよび/またはローラ状の整形用部材をローラ中心軸を回転軸として回転させる駆動装置とを有することを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造装置。
(2)前記支持ローラが、1本のローラ、または2本以上のローラを相互に平行に配置した一組のローラ群であることを特徴とする上記(1)に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
【0019】
(3)前記支持ローラに代えて、前記ローラ状整形用部材と平行に配置された1または2以上のコンベアを設けたことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
(4)前記支持ローラに代えて、前記ローラ状整形用部材と平行に配置された1または2以上の板部材を設けたことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
(5)前記スラリ槽に、前記触媒スラリを抜き出して前記支持ローラ、コンベア、板部材および/または整形用部材に装着されたバグフィルタ表面に噴霧するスラリ循環配管を設けたことを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
【0020】
(6)前記整形用部材の外周面をスラリ透過面とし、前記スラリ循環配管の吐出側を前記整形用部材のスラリ透過面と連通するスラリ導入部に連結したことを特徴とする上記(5)に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
(7)前記ローラ状の整形用部材および支持ローラ、コンベアまたは板部材の、前記バグフィルタのバグハウスへの接続部に縫いこまれた板バネまたはスナップリングに対応する位置に、該板バネまたはスナップリングに対応する大きさの窪み、切り欠きまたは溝を設けたことを特徴とする上記(1)〜(6)に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
【0021】
(8)上記(1)〜(3)の何れかに記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記スラリ槽に触媒スラリを貯留し、ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、前記整形用部材または支持ローラもしくはコンベアを駆動させるとともに、前記支持ローラまたはコンベアの少なくとも一部を前記触媒スラリの液面と接触させて触媒スラリを付着させ、該支持ローラまたはコンベアに付着した触媒スラリを該支持ローラまたはコンベアと摺接する前記整形用部材に装着されたバグフィルタに添着させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
【0022】
(9)上記(5)に記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、該バグフィルタを装着した整形用部材をローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材を前記支持ローラ、コンベアまたは板部材に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管で抜出した触媒スラリを前記支持ローラ、コンベア、板部材および/または前記整形用部材に装着されたバグフィルタ表面に噴霧し、該バグフィルタに触媒を担持させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
【0023】
(10)上記(6)に記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、該バグフィルタを装着した整形用部材をローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材を前記支持ローラ、コンベアまたは板部材に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管で抜出した触媒スラリを前記ローラ状整形用部材のスラリ導入部に導入し、ローラ状整形用部材の外周面を介してバグフィルタの内面から外面に向かって噴出して前記バグフィルタに触媒を担持させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
図1〜図3は、本発明の一実施例である触媒担持バグフィルタの製造装置を示す説明図であって、図1は、上方向視図、図2は、図1の左側面図、図3は、図1の一部切欠正面図である。図において、この装置は、触媒スラリ6を貯留するスラリ槽1と、該スラリ槽1に架設された一対の支持ローラ3と、該支持ローラ3上に該支持ローラ3に対して平行に配置されたローラ状の整形用部材4と、該整形用部材4の外周面に装着され、前記支持ローラ3との摺接面で挟持されたバグフィルタ2と、前記支持ローラ3およびローラ状の整形用部材4をそれぞれローラ中心軸を回転軸として回転させる駆動装置8および9とから主として構成されている。7は、整形用部材の軸受、10は、支持ローラ3の軸受である。
【0026】
このような構成において、前記スラリ槽1に触媒スラリ6を貯留し、ローラ状整形用部材4にバグフィルタ2を装着し、必要に応じてその一端がろ布固定部材5で固定され、前記整形用部材4および/または支持ローラ3を回転させるとともに、必要に応じて軸受けの高さを調節して前記支持ローラ3の少なくとも一部を前記触媒スラリ6の液面と接触させて触媒スラリ6を付着させ、支持ローラ3に付着した触媒スラリ6を該支持ローラ3と摺接する前記整形用部材4に装着されたバグフィルタ2に添着させることによって触媒担持バグフィルタが製造される。
【0027】
なお、図13は、図1における整形用部材4へのバグフィルタ2の装着状態を示す断面図である。図において、バグフィルタ2は、外径がバグフィルタ2の内径よりも少し小さい円筒(ロール)状の整形用部材4にその開口部から被せるように装着され、この状態で濾布固定部材5によって固定されている。
【0028】
本実施例によれば、バグフィルタ2には、該バグフィルタがローラ対3に挟まれて絞られながら触媒スラリ6が添着されるので、バグフィルタ2の繊維内部に触媒粒子が押し込まれ、結果として触媒が強固に担持される。また、余分な水分は絞られて除かれるので、取り扱いが容易で、触媒担持後の乾燥時間を短縮できる。
【0029】
本実施例によれば、ローラ状整形用部材の外表面にバグフィルタを装着することにより、例えばバグフィルタ端部のバグハウスへの接続部に縫い付けられた板バネまたはスナップリングにストレスを与えることなく触媒を担持することができる。
本実施例によれば、バグフィルタを折り畳む必要がないので、折り目部分が存在せず、バグフィルタの円筒方向に対しても均一に触媒を塗布できるうえ、折り目部に起因するの強度劣化の心配がない。
【0030】
本実施例において、整形用部材4および支持ローラ3は、摺接するように配置されるので、その一方のみの駆動装置を作動させることによっても前記整形用部材4と支持ローラ3の両方を回転させることができる。なお、整形用部材4および支持ローラ3の両方の駆動装置を作動させてもよい。
本実施例において、支持ローラ3の長さは、バグフィルタ2の長さよりも長いものを用いることが好ましいが、中心軸を同一とした適切な長さのローラを複数本ならべて全体としてバグフィルタ2の長さよりも長くすることもできる。
【0031】
本実施例において、ローラ状整形用部材4の構成は、特に限定されるものではないが、例えば図15(a)に示したような、バグフィルタ2と接触する外周面に、ゴム、ポリテトラフルオルエチレン、シリコン等をはじめとする種々の弾性素材14を貼ったもの、図15(b)に示したような、外周面に高強度の膨張素材を用いたバルーン15を貼りつけ、これに空気を送り込んで、さまざまな内径のバグフィルタに対応できるようにしてもよい。
【0032】
本実施例において、濾布固定部材5は、図13に示すように、バグフィルタ2の底部と整形用部材4を挟み込むように固定する部品である。整形用部材4と濾布固定部材5の軸は軸受け7に支持される。濾布固定部材5の形状は、特に限定されるものではく、種々の形状のものが使用される。図14は、本実施例に適用される濾布固定部材5の変形例を示す、図13における右方向からの視図である。図14において、5種類(a〜e)の形状が例示されているが、これ以外の形状であってもよい。なお、バグフィルタ2の底部、すなわち濾布固定部材5に当接する部分にも触媒を担持させる必要がある場合には、開口部を有する形状(b〜e)のものを用いることが好ましい。なお、濾布固定部材5は必要に応じて省略することもできる。
【0033】
本実施例において、ローラ状整形用部材4へのバグフィルタ2の装着は、例えば図11(a)〜(c)に示したように行われる。図11(a)において、軸受け7は、軸を上下に変位させる機能を備えたものであり、整形用部材4にバグフィルタ2を装着する際は、まず整形用部材4および濾布固定部材5を水平に引き上げ、かつ互いに離脱させ、この状態でバグフィルタ2の開口部を先にして整形用部材4に覆うように被せることによって行われ、その後、図11(b)に示したように、濾布固定部材5をバグフィルタ2が装着された整形用部材4にはめ込んで固定され、次いで、図11(c)に示したように、軸受け7が徐々に下方に下げられ、整形用部材4に装着されたバグフィルタ2がローラ3と接触する位置で固定される。
【0034】
本実施例において、整形用部材4の軸受け7を水平位置と鉛直上方位置との間で回動自在に設けることもできる。図12(a)、(b)は、軸受7の変形例を示す説明図である。図12において、整形用部材4を固定する軸受け7は、その固定部を中心に鉛直上方に回動自在に設けられている。
【0035】
このような軸受7を採用した場合の整形用部材4へのバグフィルタ2の装着は以下のように行われる。すなわち、まず、整形用部材4を図12(a)のように鉛直上方に回動させ、この状態で、バグフィルタ2を前記整形用部材4の上から装着し、次いで軸受け7を回動させて前記整形用部材4を水平状態として該整形用部材4に装着したバグフィルタ2をローラ3に接触させ、この位置で濾布固定部材5によって前記バグフィルタ2を整形用部材4に固定することによって行われる。この軸受7によれば、重力を利用してバグフィルタ2を装着できるので、整形用部材4へのバグフィルタ2の装着作業が容易となる。
【0036】
本実施例において、支持ローラ3および整形用部材4をそれぞれスラリ槽1に対して所定角度だけ傾斜させることもできる。これによって触媒スラリ担持量の部分的な偏りを回避することができる。
【0037】
実施例2
図4〜図6は、本発明の他の実施例を示す説明図であり、図4は、上方向視図、図5は、図4の左側面図、図6は、図4の一部切り欠き正面図である。
図において、この装置が図1の装置と異なるところは、支持ローラの軸受け10をなくし、スラリ槽1の枠体で支持ローラ3を直接支持するとともに、スラリ槽1に、ポンプ12と触媒スラリ噴霧装置13を備えたスラリ循環用配管11を設けた点である。
【0038】
このような構成において、実施例1と同様に、ローラ状整形用部材4にバグフィルタ2を装着し、該バグフィルタ2が装着された整形用部材4を駆動装置9によってローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材4を支持ローラ3に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管11で抜出した触媒スラリ6を前記支持ローラ3および/または前記整形用部材4に装着されたバグフィルタ2の表面に噴霧し、該バグフィルタ2に触媒が担持される。
【0039】
本実施例においても、支持ローラ3および整形用部材4をそれぞれスラリ槽1に対して所定角度だけ傾斜させることもできる。これによって触媒スラリ担持量の部分的な偏りを回避することができる。
【0040】
なお、本実施例において、実施例1と同様、中心軸を中心に回転する支持ローラ3の一部または全体を、スラリ槽1の触媒スラリ6の液面に接触するようにしてその表面に触媒スラリ6を付着させ、その後、整形用部品4に装着したバグフィルタ2に添着させるようにすることもできる。
【0041】
実施例3
図7〜図9は、本発明の別の実施例を示す説明図であり、図7は、上方向視図、図8は、図7の左側面図、図9は、図7の一部切り欠き正面図である。図において、この装置が、図4(実施例2)の装置と異なるところは、整形用部材4の外周面17に複数の噴射口を設け、中心軸に触媒スラリ導入部18を設け、スラリ循環配管11の戻り口を前記触媒スラリ導入部18に連結し、これによって前記整形用部材4の外表面17から触媒スラリ6を噴霧するようにした点である。
【0042】
このような構成において、上記実施例と同様に、ローラ状整形用部材4にバグフィルタ2を装着し、該バグフィルタ2が装着された整形用部材4をローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材4を前記支持ローラ3に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管11で抜出した触媒スラリ6を前記ローラ状整形用部材4のスラリ導入部18に導入し、外周面17を介してバグフィルタ2の内面から外面に向かって前記触媒スラリ6を噴霧して前記バグフィルタ2に触媒が担持される。
【0043】
本実施例によれば、触媒スラリをバグフィルタの内面から外面に向けて噴射することができるので、触媒担持量が多くなる。
本実施例において、支持ローラ3および整形用部材4を、それぞれスラリ槽1に対して水平または一定の角度を持った状態に可変できるようにすることが好ましい。これによって、触媒スラリの担持量の偏りを緩和または回避すことができる。
【0044】
本発明において、支持ローラは1本以上であれはよく、その配置は特に限定されない。また、支持ローラの代わりに同様の機能を有する棒状体、コンべアまたは板状体を用いることもできる。
【0045】
図10(a) 〜 (f)は、支持ローラとこれに摺接するローラ状整形用部材の、別の配置例を示す説明図である。図において、2本平行に設けられた支持ローラ3の上部に整形用部材4を載置した(a)の他、同一平面上で整形用部材4を2本の支持ローラ3で挟持するようにしたもの(b)、3本の支持ローラ3上に整形用部材4を載置したもの(c)、1本の支持ローラ3の斜め上方に整形用部材4を当接させたもの(d)、1本の支持ローラ3の上方に整形用部材4を当接させたもの(e)、および1本の支持ローラ3の同一平面上に整形用部材4を当接するように設けたもの(f)が示されている。
【0046】
また、図10(g)〜(i)に示したように、支持ローラ3の代わりにコンベア20を用い、水平のコンベア20と整形用部材4が摺接するようにしたもの(g)、傾斜するコンベア20と整形用部材4が摺接するようにしたもの(h)、および二つの傾斜するコンベア20と整形用部材4が摺接するようにしたもの(i)とすることもできる。
さらに図10(j)〜(l)に示したように、前記コンベア20に代えて板部材21を用いることもできる。
【0047】
本発明において、中間部にバグハウスへの接続部を有する形状のバグフィルタに触媒を担持させる場合は、支持ローラおよび整形用部材の、前記バグフィルタのバグハウスへの接続部に縫い込まれた板バネまたはスナップリングに対応する位置に、前記板バネまたはスナップリングを圧迫しないような窪みまたは切り欠きを設けることが好ましい。また、窪みまたは切り込みを設ける代わりに、前記支持ローラおよび整形用部材を同一中心軸を有する複数のローラで構成し、前記バグハウスへの接続部である板バネ、またはスナップリングに対応する部分のローラ径を他の部分のローラ径よりも小さくしてもよい。
【0048】
図16は、中間部にバグハウスへの接続部を有する形状のバグフィルタに触媒を担持する場合に適用される整形用部材4および支持ローラ3の断面を示す図である。図において、バグフィルタ65が装着された整形用部品4およびこれに摺接する支持ローラ3の、前記バグフィルタ65の中間部に位置するバグハウスへの接続部に縫いこまれた板バネまたはスナップリング75に対向する部分に、前記板バネまたはスナップリング75を圧迫しないように所定深さの窪みが設けられている。
【0049】
また、図17は、整形用部材4およびこれに摺接する支持ローラ3を、それぞれ中心軸77または80を同一とした複数のローラで構成し、前記板バネまたはスナップリング75に対向する部分のみを所定長さだけ径の小さい整形用部材82または支持ローラ79を用い、その他の部分は、径の大きい整形用部材81または支持ローラ78を用いたものである。
【0050】
本発明において、ローラ状の整形用部材および支持ローラ、コンベヤまたは板部材に窪み、切り欠き等を設ける代わりに、前記整形用部材、支持ローラ、コンベアもしくは板部材またはその表面をゴム、シリコンなどの弾力性素材で構成してもよい。
【0051】
本発明において、整形用部材に装着されたバグフィルタを前記整形用部材との摺接面で挟持する支持ローラ、棒状体、コンベアまたは板部材の長さは、バグフィルタの長さより長いことが好ましいが、中心軸を同一とした適切な長さのものを複数並べて全体としてバグフィルタの長さよりも長くすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
本願の請求項1に記載の発明によれば、従来の含浸法では取り込まれにくい、バグフィルタの空隙よりも大きい触媒粒子がバグフィルタの繊維内部に取り込まれるので、触媒粒子が均一に塗布され、かつ触媒が離脱しにくい触媒担持バグフィルタが得られる。
【0053】
本願の請求項2〜4に記載の発明においても、上記発明と同様の効果が得られる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、上記発明の効果に加え、触媒の均一担持効果がさらに向上する。
本願の請求項6に記載の発明によれば、上記発明の効果に加え、触媒担持量がより増加する。
【0054】
本願の請求項7に記載の発明によれば、上記発明の効果に加え、中間部にバグハウスへの接続部としての板バネまたはスナップリングが取り付けられたバグフィルタに対しても十分適用することができる。
本願の請求項8に記載の発明によれば、触媒が均一かつ強固に担持された、含水率の小さい触媒担持バグフィルタが得られる。
【0055】
本願の請求項9に記載の発明によれば、上記発明の効果に加え、触媒の均一担持効果がさらに向上する。
本願の請求項10に記載の発明によれば、上記発明の効果に加え、触媒担持量がより増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す上方向視図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】図1の一部切り欠き正面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す上方向視図。
【図5】図4の左側面図。
【図6】図4の一部切り欠き正面図。
【図7】本発明の別の実施例を示す上方向視図。
【図8】図7の左側面図。
【図9】図7の一部切り欠き正面図。
【図10】本発明装置の変形例を示す図。
【図11】バグフィルタの装着方法の一例を示す図。
【図12】バグフィルタの装着方法の一例を示す図。
【図13】整形用部材へのバグフィルタの装着状態を示す断面図。
【図14】濾布固定部品の変形例を示す図。
【図15】整形用部材の変形例を示す図。
【図16】中間部にバグハウスへの取付部を有するバグフィルタに対応した装置の要部を示す図。
【図17】中間部にバグハウスへの取付部を有するバグフィルタに対応した装置の要部を示す図。
【図18】触媒バグフィルタを用いた排ガス処理方法の一例を示す図。
【図19】従来技術の説明図。
【図20】従来技術の説明図。
【図21】図20の上方向視図。
【図22】図20のXXII−XXII線矢視方向断面図。
【図23】バグフィルタのバグハウスへの取付部の概略図。
【図24】図23の一部拡大図。
【符号の説明】
1…スラリ槽、2…バグフィルタ、3…支持ローラ、4…整形用部材、5…濾布固定部材、6…触媒スラリ、7…軸受け、8…駆動装置、9…駆動装置、10…支持ローラの軸受け、11…触媒スラリ循環用配管、12…ポンプ、13…触媒スラリ噴霧装置、14…弾性素材、15…バルーン、17…外周面、18…触媒スラリ導入部、20…コンベヤ、21…板部材、40…焼却炉、41…供給装置、42…ガス冷却装置、43…減温塔、44…触媒担持バグフィルタ、45…吸引ブロア、46…煙突、47…焼却飛灰、48…灰クレーン、49…灰処理装置、50…処理灰、51…煙道、52…酸性ガス除去剤、53…還元剤、54…ろ過助剤、55…バグフィルタ、56…バグフィルタ固定具、57…スラリ槽、58…触媒スラリタンク、59…ポンプ、60…スプレーノズル、61…触媒スラリ、62…触媒スラリ貯蔵容器、63…撹拌器、64…ローラ対、65…バグフィルタ、66…駆動装置、67…ガイドローラ、68…支持軸、69…フレーム、70…支持軸、71…ローラ支持部、72…ローラ支持部、73…触媒スラリ噴霧装置、74…ケージプレート、75…板バネまたはスナップリング、76…バグハウスへの取付部、77…中心軸、78…支持ローラ、79…支持ローラ、80…中心軸、81…整形用部材、82…整形用部材、83…スラリ循環ライン。
Claims (10)
- 触媒スラリを貯留するスラリ槽と、該スラリ槽に架設された支持ローラと、該支持ローラ上に該支持ローラに対して平行に配置されたローラ状の整形用部材と、該整形用部材の外周面に装着され、前記支持ローラとの摺接面で挟持されたバグフィルタと、前記支持ローラおよび/またはローラ状の整形用部材をローラ中心軸を回転軸として回転させる駆動装置とを有することを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記支持ローラが、1本のローラ、または2本以上のローラを相互に平行に配置した一組のローラ群であることを特徴とする請求項1に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記支持ローラに代えて、前記ローラ状整形用部材と平行に配置された1または2以上のコンベアを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記支持ローラに代えて、前記ローラ状整形用部材と平行に配置された1または2以上の板部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記スラリ槽に、前記触媒スラリを抜き出して前記支持ローラ、コンベア、板部材および/または整形用部材に装着されたバグフィルタ表面に噴霧するスラリ循環配管を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記整形用部材の外周面をスラリ透過面とし、前記スラリ循環配管の吐出側を前記整形用部材のスラリ透過面と連通するスラリ導入部に連結したことを特徴とする請求項5に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 前記ローラ状の整形用部材および支持ローラ、コンベアまたは板部材の、前記バグフィルタのバグハウスへの接続部に縫いこまれた板バネまたはスナップリングに対応する位置に、該板バネまたはスナップリングに対応する大きさの窪み、切り欠きまたは溝を設けたことを特徴とする請求項1〜6に記載の触媒担持バグフィルタの製造装置。
- 請求項1〜3の何れかに記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記スラリ槽に触媒スラリを貯留し、ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、前記整形用部材または支持ローラもしくはコンベアを駆動させるとともに、前記支持ローラまたはコンベアの少なくとも一部を前記触媒スラリの液面と接触させて触媒スラリを付着させ、該支持ローラまたはコンベアに付着した触媒スラリを該支持ローラまたはコンベアと摺接する前記整形用部材に装着されたバグフィルタに添着させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
- 請求項5に記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、該バグフィルタを装着した整形用部材をローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材を前記支持ローラ、コンベアまたは板部材に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管で抜出した触媒スラリを前記支持ローラ、コンベア、板部材および/または前記整形用部材に装着されたバグフィルタ表面に噴霧し、該バグフィルタに触媒を担持させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
- 請求項6に記載の装置を用いた触媒担持バグフィルタの製造方法であって、前記ローラ状整形用部材にバグフィルタを装着し、該バグフィルタを装着した整形用部材をローラ軸を回転軸として回転させ、該回転する整形用部材を前記支持ローラ、コンベアまたは板部材に摺接させるとともに、前記スラリ循環配管で抜出した触媒スラリを前記ローラ状整形用部材のスラリ導入部に導入し、ローラ状整形用部材の外周面を介してバグフィルタの内面から外面に向かって噴出して前記バグフィルタに触媒を担持させることを特徴とする触媒担持バグフィルタの製造方法。
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