JP3742947B2 - Waste incineration method and incinerator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物等を焼却するための方法および焼却用の炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業廃棄物や一般廃棄物等(以下、単に廃棄物と称する)を焼却する装置としてロータリーキルン型の焼却炉が使用されている。
図7は、従来のロータリーキルン型焼却炉の一例を示すものであり、所定の傾斜角度を有し、かつ、円周方向に回転可能な円筒状のロータリーキルンaの傾斜上方側の開口部bは風箱cで密に囲むとともに、図8および図9に示すように、風箱c内には耐火材dが設けてある。
【0003】
ロータリーキルンaの内径よりも小さい外径を有している耐火材dは、ロータリーキルンa内の高温の燃焼熱から風箱cを保護しているものであり、この耐火材dを介して廃棄物の投入口eや灯油、重油、プロパンガス、熱分解ガス等の燃料を噴射するバーナーf等がロータリーキルンa内に向けて設けられている。
【0004】
ロータリーキルンaを円周方向に回転させつつ空気フアンgから燃焼用空気を風箱c内に供給すると、燃焼用空気は、図9に示すように風箱cと耐火材dとの間に設けた隔壁hによって風箱c内を矢印Aによって示した一方向に回流し、風箱d内に送り込まれた空気のほぼ1/3の空気量はロータリーキルンaの内周面と耐火材dの外周面との間に形成される環状のクリアランスiを通してロータリーキルンa内に吹き込まれ、残量のほぼ2/3の空気量は耐火材dに形成した切り欠き口jからロータリーキルンa内に吹き込まれる。
【0005】
このようにしてロータリーキルンa内に燃焼用空気を供給しつつバーナーfから燃料を送り込んで着火し、投入された廃棄物を乾燥させ、燃焼する。発熱量の高い廃棄物が充分に燃焼するとロータリーキルンa内の温度が上昇するため燃料の送り込みを停止し、その後は燃焼用空気の供給によって自己燃焼させる。そして、乾燥→燃焼によって得られた焼却灰は、ロータリーキルンaの傾斜下方側の排出口kから排出し、そのままの状態であるいはセメント等を用いて固化した後、埋立処分する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ロータリーキルンaの場合、開口部bからしか廃棄物や燃焼用空気を供給することができないので、開口部b付近の温度雰囲気は下がる傾向にある。固形物または液状等の廃棄物が火炎を出して燃えるのは、蒸発または熱分解によって可燃ガスになってから空気と混合し、酸化される現象であり、燃焼を維持するためには可燃ガスの濃度がある範囲内に保たれる必要がある。
【0007】
十分に燃えていない廃棄物に空気を吹き付けると可燃ガスの濃度が保たれなくなり、火炎が維持できなくなる。このため着火が遅れ、効率よい燃焼ができなかった。従って、開口部bでの燃焼を維持することがロータリーキルンaの場合には非常に大切であるが、従来のロータリーキルン型の焼却炉では、開口部b付近での廃棄物と燃焼用空気との接触率が悪く、空気過剰率を増加させるとロータリーキルンaの開口部b付近は燃焼しづらくなり、燃灼減量が増加するという欠点を有していた。
【0008】
また、廃棄物を焼却する燃焼温度によりロータリーキルンa内には上昇気流が生じている。そして、風箱cを通して吹き込まれた空気の一部は、上昇気流にのってロータリーキルンaの上方空間を通り、燃焼に使用されることなくそのまま排出口k方向に流されて外部に放出されることになる(図7においてB矢印方向に示す流れ)。
【0009】
ロータリーキルンaは、下向き状態で傾斜しているので、上昇気流にのって空気が放出されるとロータリーキルンaの中間部においては燃焼に必要な酸素濃度が徐々に低くなり、燃焼ガスとの混合が弱くなるのでロータリーキルンa内の燃焼温度が低下するとともに廃棄物(被焼却物)との接触が少なくなり、ロータリーキルンa内には未燃焼分が残りやすい問題を有していた。
【0010】
本発明は、上記する従来の廃棄物の焼却方法や焼却炉の問題点に鑑み、ロータリーキルンの開口部に近い位置や中間部に向けて燃焼用空気を旋回流を生じさせつつ送り込むことにより廃棄物の燃焼効率を良くする廃棄物の焼却方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、ロータリーキルン内の廃棄物を反転、攪拌することにより、空気との混ざり合いを良くし、燃焼効率を高めることのできる廃棄物の焼却炉を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記する目的を達成するために本発明の焼却方法は、傾斜状態で円周方向に回転可能なロータリーキルン内に廃棄物を投入するとともに燃焼用空気を供給し、バーナーから供給した燃料を着火して廃棄物を焼却する方法において、ロータリーキルン1の傾斜上方側の開口部2を囲む風箱3内に設けた耐火材4に形成した吹き出し口から廃棄物に向けて燃焼用空気を吹き出すとともにロータリーキルン1と耐火材4とのクリアランス7からはシール用空気を送り込むようにしてある。
【0012】
また、本発明の焼却炉は、傾斜状態で円周方向に回転可能なロータリーキルン内に廃棄物を投入するとともに燃焼用空気を供給し、バーナーから供給した燃料を着火して廃棄物を焼却する炉において、ロータリーキルン1の円周内面には廃棄物をロータリーキルン1の回転方向にそって上昇反転させ、攪拌可能なリフター12を設けたものである。
【0013】
更に、本発明の焼却炉は、傾斜状態で円周方向に回転可能なロータリーキルン内に廃棄物を投入するとともに燃焼用空気を供給し、バーナーから供給した燃料を着火して廃棄物を焼却する炉において、ロータリーキルン1の傾斜上方側の開口部2を囲む風箱3内に設けた耐火材4には廃棄物に向けて燃焼用空気を吹き出し可能な吹き出し口を形成するとともにロータリーキルン1と耐火材4とのクリアランス7からはシール用空気を送り込み、ロータリーキルン1の円周内面には廃棄物をロータリーキルン1の回転方向にそって上昇反転させ、攪拌可能なリフター12を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2において所定の傾斜角度を有し、かつ、円周方向に回転可能な円筒状のロータリーキルン1の傾斜上方側の開口部2は風箱3で密に囲むとともに風箱3内には耐火材4を設け、この耐火材4を介して廃棄物の投入口5や灯油、重油、プロパンガス、熱分解ガス等の燃料を噴射するバーナー6がロータリーキルン1内に向けて設けてある。そして、図示しない空気フアンから送った燃焼用空気をロータリーキルン1内に吹き込みつつバーナー6から燃料を送り込んで着火し、投入された廃棄物を乾燥させて燃焼し、焼却灰を廃棄処分とすることは従来と同じである。
【0015】
本発明においては、ロータリーキルン1と耐火材4との間に形成した環状のクリアランス7から燃焼用空気を吹き込む他に耐火材4に燃焼用空気の吹き出し口8、9を形成し、ロータリーキルン1と耐火材4との間に形成したクリアランス7からは少量の燃焼用空気を吹き込むとともに各吹き出し口8、9からロータリーキルン1内には残り全量の燃焼用空気を燃焼効率が上がるように吹き込むことに特徴を有している。
【0016】
即ち、クリアランス7から吹き込まれる空気量は、ロータリーキルン1に対する全吹き込み空気量のほぼ1/3と設定し、残りの空気量2/3は各吹き出し口8、9からロータリーキルン1内に送り込むようにして調節してある。しかし、この数値は限定的なものではなく、ロータリーキルン1の大きさや廃棄物の内容によって適宜に調節可能である。
【0017】
そして、クリアランス7から送られる空気は、燃焼用の他にクリアランス7をシールする役目を有している。即ち、ロータリーキルン1の内圧は、−5〜−10mm水柱に調節されており、圧力変動があるために風箱3内に絶えず空気を送ってプラス圧にしておかないとロータリーキルン1内の廃棄物や燃焼廃ガス等が逆流する恐れがあるので、シール用空気によって逆流を防止している。また、ロータリーキルン1内の燃焼熱で耐火材4が高熱となっており、風箱3内に空気を供給することで風箱3を冷却することにもなる。
【0018】
このように、クリアランス7からの供給空気を少なくすることにより開口部2付近の可燃ガス濃度および温度を維持させ、着火を早くするとともに熱分解を促進して初期の燃焼効率をあげ、その後は吹き出し口8、9からロータリーキルン1内に送り込まれる大量の燃焼用空気によって廃棄物を効率よく燃焼するものである。
【0019】
このために、吹き出し口8、9は、耐火材4の円周方向にそって片側2箇所、例えば、図2において耐火材4の中心から右回りに45°と135°の地点に設けてあり、各吹き出し口8、9は、図3および図4に示すように、ロータリーキルン1の軸心方向を向くとともにロータリーキルン1の回転方向に対して傾斜方向を向いている。
【0020】
通常、ロータリーキルン1は左右いずれかの方向に回転しているが、本発明においては図4に示すように右方向に回転させている。
廃棄物10は、ロータリーキルン1の底部に位置しているものではなく、ロータリーキルン1と廃棄物10との間に接触摩擦が働いて廃棄物10は回転方向にそって押し上げられようとし、逆に、廃棄物10は自重によって下がろうとする働きがあるので、両者の共働作用によって、図4に示すように、廃棄物10はロータリーキルン1内に回転方向にそって左斜めの状態で位置しているものである。従って、吹き出し口8、9から吹き出される燃焼用空気は、廃棄物10に突き当たるようにすることが望ましい。
【0021】
更に、吹き出し口8、9からのロータリーキルン1内の廃棄物10に対する燃焼用空気の到達距離を異にしている。
吹き出し口8、9からの到達距離は、ロータリーキルン1の規模により、下方の吹き出し口9からは、開口部2から1/5×L〜1/3×L、上方の吹き出し口8からは、開口部2から1/3×L〜1/2×Lの範囲内に到達するようにすればよい。
【0022】
例えば、内径D=4m、長さL=14mのロータリーキルン1の場合、下方の吹き出し口9からは、開口部2から3〜4mの箇所において廃棄物10に到達するようにし、上方の吹き出し口8からは、開口部2から5〜7mの箇所において廃棄物11に到達するようにし、廃棄物10に新鮮な空気を送った結果、最適な燃焼効果が得られた。
尚、各吹き出し口8、9からロータリーキルン1内には、図示しない空気フアンから風箱3に送られる燃焼用空気の供給経路11から分岐した燃焼用空気が、あるいは独立した空気フアンから送り込んだ燃焼用空気が吹き出されるようにしてある。
【0023】
上記の構成においてクリアランス7からシール用空気を送りつつ吹き出し口8、9からは燃焼用空気をロータリーキルン1内に送り込めば、各吹き出し口8、9からは、直接、廃棄物に対して空気が吹き付けられ、廃棄物を攪拌するようになるので、廃棄物の焼却を効率よく行うことができる。
【0024】
特に、廃棄物が燃焼するときに発生した火炎は上昇するので、吹き出し口8、9からは燃焼用空気を旋回するように吹き出せば、空気は廃棄物の下側から当たるようになり、燃焼部分には新鮮な空気が入りやすくなる。
【0025】
尚、上記の説明において吹き出し口8、9は、耐火材4に2箇所設けた場合であるが、これに限定されるものではない。吹き出し口は1箇所でもよくあるいは2箇所以上の複数箇所であってもよい。吹き出し口の個数にかかわらず、燃焼用空気が廃棄物に向けて吹き出され、廃棄物を攪拌しつつ効率よく燃焼させることが必要である。
【0026】
図5および図6は、本発明の他の実施形態を示すものであり、前記実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。
この実施形態においては、ロータリーキルン1の円周内面に廃棄物を反転し、攪拌するためのリフター12を設けたことを特徴としている。耐火材4と同じ材質からなるリフター12は、ロータリーキルン1の長さ方向にそって長形とし、断面三角形状としたものであり、単体のリフター12はロータリーキルン1の円周方向にそって複数個を等間隔に設け、かつ、ロータリーキルン1の開口部2からある距離範囲内において分散して配列したものである。
【0027】
この距離範囲は、ロータリーキルン1の規模により、2/5×L〜3/5×Lの範囲とすればよく、望ましくは開口部2に近い位置に設置する。例えば、長さL=14mのロータリーキルン1の場合、開口部2から6mの範囲内に分散して設け、最長でも開口部2から8mの範囲内に分散し、配列した状態で廃棄物が良く攪拌され、良い燃焼結果が得られた。
【0028】
ロータリーキルン1の内部を上記の構成とすることにより、投入された廃棄物は、ロータリーキルン1の回転方向にそってリフター12により上方へ移送され、反転して落下し、これを繰り返すことにより廃棄物は攪拌されるので廃棄物全体が平均して焼却されることになり、効率のよい焼却効果が得られる。
【0029】
尚、各リフター12は、図5、図6に示すように、ロータリーキルン1の円周方向にそって4箇所に等間隔に設け、かつ、奇数列と偶数列は位相を45°ずらして設けるようにしてもよく、リフター12の配列状態は任意に選択することができる。
【0030】
更には、前記実施形態で説明した耐火材4に設けた吹き出し口8、9からの燃焼用空気の吹き出しとリフター12とを共用することにより反転、攪拌する廃棄物の燃焼効率をあげることができる。
【0031】
上記する説明においては、廃棄物を焼却して処分する場合である。しかし、近年、焼却灰の埋立地を確保することが困難となり、また、ダイオキシン等の公害問題から埋め立てること自体が難しくなっている。そこで、高温に耐えるロータリーキルンにより焼却温度を上げて焼却灰を溶融することが行われている。例えば、図7に示すように、ロータリーキルンa内で焼却、溶融したスラグを排出口kから排出し、ダクトmの下部に設けた冷却水槽nにおいて水砕スラグを生成し、この水砕スラグを廃棄処分するようにしてある。
本発明は、このようなロータリーキルン1による廃棄物の焼却、溶融技術にも応用できるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明した本発明によれば、廃棄物の投入と同じ方向から燃焼用空気を供給する並流型のロータリーキルンを使用した焼却において、風箱3内に設けた耐火材4に吹き出し口8、9を形成し、この吹き出し口8、9からは廃棄物に向けて燃焼用空気を吹き込むようにしたので、廃棄物は吹き込み空気によって攪拌され、燃焼効率をあげることができるものである。
【0033】
特に、ロータリーキルン1と耐火材4との間に形成されるクリアランス7からはシール用の少量の空気を吹き込むようにしてあるので、ロータリーキルン1内の圧力によって廃棄物や燃焼廃ガス等が逆流することがなく、しかも、開口部2付近において可燃ガス濃度および温度を維持させ、着火を早くするとともに熱分解を促進して燃焼の効率をあげることができるものである。
【0034】
また、ロータリーキルン1の円周内面には廃棄物を上昇させて反転、落下させるためのリフター12を複数個設けたことにより、廃棄物を反転、攪拌させて燃焼効率を上げることができ、更には、耐火材4に形成した吹き出し口8、9からの燃焼用空気の吹き込みとリフター12とを共用することにより廃棄物の燃焼効率を更に上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するロータリーキルン型焼却炉の要部の断面図である。
【図2】本発明に使用するロータリーキルン型焼却炉を開口部側から見た横断面図である。
【図3】耐火材に形成した吹き出し口から吹き出した空気の吹き出し方向を示すロータリーキルンの断面図である。
【図4】耐火材に形成した吹き出し口から吹き出した空気の吹き出し方向を示すロータリーキルンの横断面図である。
【図5】本発明に使用するロータリーキルン型焼却炉の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】図5のX−X線にそった断面図である。
【図7】従来のロータリーキルン型焼却炉の概略を示す正面図である。
【図8】従来のロータリーキルン型焼却炉の要部の断面図である。
【図9】従来のロータリーキルン型焼却炉を開口部側から見た横断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン
2 開口部
3 風箱
4 耐火材
5 廃棄物投入口
6 燃焼バーナー
7 クリアランス
8 燃焼用空気吹き出し口
9 燃焼用空気吹き出し口
10 廃棄物
11 燃焼用空気供給経路
12 リフター[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for incinerating industrial waste, general waste, and the like and a furnace for incineration.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a rotary kiln type incinerator has been used as an apparatus for incinerating industrial waste, general waste, and the like (hereinafter simply referred to as waste).
FIG. 7 shows an example of a conventional rotary kiln-type incinerator, in which an opening b on the upper side of the inclination of a cylindrical rotary kiln a having a predetermined inclination angle and rotatable in the circumferential direction is a wind While being closely enclosed by the box c, as shown in FIGS. 8 and 9, a refractory material d is provided in the wind box c.
[0003]
The refractory material d having an outer diameter smaller than the inner diameter of the rotary kiln a protects the wind box c from high-temperature combustion heat in the rotary kiln a, and the waste refractory material d is disposed through the refractory material d. An inlet e and a burner f for injecting fuel such as kerosene, heavy oil, propane gas, and pyrolysis gas are provided in the rotary kiln a.
[0004]
When the combustion air is supplied into the wind box c from the air fan g while rotating the rotary kiln a in the circumferential direction, the combustion air is provided between the wind box c and the refractory material d as shown in FIG. The air volume circulates in the direction indicated by the arrow A by the partition wall h in the direction indicated by the arrow A, and the amount of air that is approximately 1/3 of the air fed into the wind box d is equal to the inner peripheral surface of the rotary kiln a and the outer peripheral surface of the refractory material d The air is blown into the rotary kiln a through the annular clearance i formed between the two and the air amount of about 2/3 of the remaining amount is blown into the rotary kiln a through the notch j formed in the refractory material d.
[0005]
In this way, while supplying combustion air into the rotary kiln a, fuel is sent from the burner f and ignited, and the thrown-in waste is dried and burned. When the waste having a high calorific value is sufficiently combusted, the temperature in the rotary kiln a rises, so that the fuel supply is stopped, and then the self-combustion is performed by supplying combustion air. The incinerated ash obtained by drying → combustion is discharged from the discharge port k on the lower side of the rotary kiln a and solidified as it is or using cement or the like, and then disposed of in landfill.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the rotary kiln a, since waste and combustion air can be supplied only from the opening b, the temperature atmosphere in the vicinity of the opening b tends to decrease. Solid or liquid wastes burn and burn with a phenomenon in which they become combustible gases by evaporation or thermal decomposition, then mix with air and oxidize. To maintain combustion, the combustion of combustible gases The concentration needs to be kept within a certain range.
[0007]
If air is blown onto waste that is not sufficiently burned, the concentration of combustible gas cannot be maintained, and the flame cannot be maintained. For this reason, ignition was delayed and efficient combustion was not possible. Therefore, maintaining the combustion at the opening b is very important in the case of the rotary kiln a. However, in the conventional rotary kiln type incinerator, the contact between the waste and the combustion air in the vicinity of the opening b. When the excess air ratio is increased, the vicinity of the opening b of the rotary kiln a becomes difficult to burn, and the fuel loss is increased.
[0008]
Further, an upward air flow is generated in the rotary kiln a due to the combustion temperature at which the waste is incinerated. Then, a part of the air blown through the wind box c passes through the space above the rotary kiln a on the ascending current, and is directly flowed in the direction of the outlet k without being used for combustion, and is discharged to the outside. (The flow shown in the direction of arrow B in FIG. 7).
[0009]
Since the rotary kiln a is inclined in a downward state, when air is released on the ascending current, the oxygen concentration necessary for combustion gradually decreases in the intermediate part of the rotary kiln a, and mixing with the combustion gas occurs. Since it becomes weak, the combustion temperature in the rotary kiln a is lowered and the contact with the waste (incinerated material) is reduced, and there is a problem that the unburned portion tends to remain in the rotary kiln a.
[0010]
In view of the problems of the conventional waste incineration method and the incinerator described above, the present invention is configured to send the combustion air to the position near the opening of the rotary kiln and the intermediate portion while generating a swirling flow to generate waste. It aims at providing the incineration method of the waste which improves the combustion efficiency of this.
Another object of the present invention is to provide a waste incinerator capable of improving the mixing efficiency with air and improving the combustion efficiency by reversing and stirring the waste in the rotary kiln. is there.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the incineration method of the present invention introduces waste into a rotary kiln that is rotatable in the circumferential direction in an inclined state, supplies combustion air, and ignites the fuel supplied from the burner. In the method of incinerating waste, the combustion air is blown out toward the waste from the blowout port formed in the
[0012]
The incinerator of the present invention is a furnace for injecting waste into a rotary kiln that can rotate in a circumferential direction in an inclined state, supplying combustion air, igniting the fuel supplied from the burner, and incinerating the waste The
[0013]
Furthermore, the incinerator of the present invention is a furnace for injecting waste into a rotary kiln that can rotate in the circumferential direction in an inclined state, supplying combustion air, igniting the fuel supplied from the burner, and incinerating the waste In the
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1 and 2, the
[0015]
In the present invention, in addition to injecting combustion air from an
[0016]
That is, the amount of air blown from the
[0017]
The air sent from the
[0018]
Thus, by reducing the supply air from the
[0019]
For this purpose, the outlets 8 and 9 are provided at two locations on one side along the circumferential direction of the
[0020]
Normally, the
The
[0021]
Further, the reach distance of the combustion air to the
Depending on the scale of the
[0022]
For example, in the case of the
Combustion air branched from a combustion
[0023]
In the above configuration, if the combustion air is fed into the
[0024]
In particular, since the flame generated when the waste is burned rises, if the combustion air is blown out from the air outlets 8 and 9, the air comes into contact with the bottom of the waste and burns. Fresh air easily enters the part.
[0025]
In the above description, the outlets 8 and 9 are provided in two places in the
[0026]
5 and 6 show another embodiment of the present invention, and the same reference numerals are used for the same parts as those in the previous embodiment.
In this embodiment, a
[0027]
This distance range may be a range of 2/5 × L to 3/5 × L depending on the scale of the
[0028]
By setting the inside of the
[0029]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0030]
Furthermore, the combustion efficiency of the waste to be reversed and agitated can be increased by sharing the blowout of combustion air from the blowout ports 8 and 9 provided in the
[0031]
In the above description, the waste is incinerated and disposed of. However, in recent years, it has become difficult to secure a landfill site for incineration ash, and landfill itself has become difficult due to pollution problems such as dioxins. Then, incineration ash is melted by raising the incineration temperature with a rotary kiln that can withstand high temperatures. For example, as shown in FIG. 7, slag incinerated and melted in the rotary kiln a is discharged from the outlet k, and granulated slag is generated in a cooling water tank n provided at the lower part of the duct m, and this granulated slag is discarded. It is supposed to be disposed of.
The present invention can also be applied to waste incineration and melting techniques using the
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention described above, in the incineration using the cocurrent type rotary kiln that supplies the combustion air from the same direction as the input of the waste, the outlet 8 is provided in the
[0033]
In particular, since a small amount of sealing air is blown from the
[0034]
In addition, by providing a plurality of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a rotary kiln type incinerator used in the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a rotary kiln type incinerator used in the present invention as viewed from the opening side.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a rotary kiln showing a blowing direction of air blown from a blowing port formed in a refractory material.
FIG. 4 is a transverse cross-sectional view of a rotary kiln showing a blowing direction of air blown from a blowing port formed in a refractory material.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing another embodiment of the rotary kiln type incinerator used in the present invention.
6 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 7 is a front view schematically showing a conventional rotary kiln type incinerator.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a main part of a conventional rotary kiln type incinerator.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a conventional rotary kiln type incinerator viewed from the opening side.
[Explanation of symbols]
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