JP3741808B2 - 船外機におけるエンジンハンガー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダブロックに一対のバランサー軸を備えたエンジンを搭載した船外機におけるエンジンハンガー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クランク軸を縦置きに配置した船外機用のエンジンにおいて、一対の2次バランサー軸を備えたものが、特開平4−337143号公報により公知である。またクランク軸を縦置きに配置した船外機用のエンジンにおいて、シリンダブロックの上面にエンジンハンガーを備えたものが、実開平3−76799号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開平4−337143号公報に記載されたものは、シリンダブロックの前面に結合されるクランクケースに一対の2次バランサー軸を支持しているため、2次バランサー軸の配置スペースを確保しようとするとクランクケースが前方(つまり船体側)に張り出してしまい、クランクケースの周辺の補機類のレイアウトに支障を来す可能性がある。また前記実開平3−76799号公報に記載されたものはバランサー軸を備えておらず、従ってエンジンハンガーとバランサー軸との関係については言及されていない。 本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンブロックの大型化を招くことなく一対の2次バランサー軸とエンジンハンガーとを合理的に配置することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明では、シリンダ軸線を挟むシリンダブロックの左右両側に一対のバランサー軸が支持され、更にシリンダブロックの上面における前記軸線の一側に無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリが設けられるとともに、前記軸線の他側の無端伝動帯のループの外側に船外機を吊り下げるためのエンジンハンガーが設けられるので、バランサー軸、無端伝動帯、テンションプーリ及びエンジンハンガーをシリンダブロックの上面に相互に干渉しないようにレイアウトすることができる。
【0004】
また請求項2に記載された発明では、カム軸駆動用の無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリと、バランサー軸駆動用の無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリとが上下方向にオーバーラップして配置されるので、シリンダブロックの上面の空間を一層有効に利用して該シリンダブロックを小型化することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0006】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1は船外機の全体側面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図3の4方向矢視図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は作用の説明図である。
【0007】
図1に示すように、船外機Oは、エクステンションケース1の上部に結合されたマウントケース2を備えており、このマウントケース2の上面に水冷直列4気筒4サイクルエンジンEがクランク軸15を縦置きに支持される。マウントケース2には上面が開放したアンダーケース3が結合されており、このアンダーケース3の上部にエンジンカバー4が着脱自在に装着される。マウントケース2の外側を覆うように、アンダーケース3の下縁とエクステンションケース1の上端近傍の縁との間にアンダーカバー5が装着される。
【0008】
エンジンEはシリンダブロック6、クランクケース7、シリンダヘッド8、ヘッドカバー9、下部ベルトカバー10及び上部ベルトカバー11を備えており、シリンダブロック6及びクランクケース7の下面が前記マウントケース2の上面に支持される。シリンダブロック6に形成した4個のシリンダ12…にそれぞれピストン13…が摺動自在に嵌合しており、各ピストン13…がコネクティングロッド14…を介して鉛直方向に配置したクランク軸15に連接される。
【0009】
クランク軸15の下端にフライホイール16と共に連結された駆動軸17は、エクステンションケース1の内部を下方に延び、その下端はギヤケース18の内部に設けたベベルギヤ機構19を介して、後端にプロペラ20を有するプロペラ軸21に接続される。ベベルギヤ機構19の前部には、プロペラ軸21の回転方向を切り換えるべくシフトロッド22の下端が接続される。
【0010】
マウントケース2に設けたアッパーマウント23とエクステンションケース1に設けたロアマウント24間にスイベル軸25が固定されており、このスイベル軸25を回転自在に支持するスイベルケース26が、船尾Sに装着されたスターンブラケット27にチルト軸28を介して上下揺動可能に支持される。
【0011】
マウントケース2の下面にはオイルパン29と排気管30とが結合される。排気管30からエクステンションケース1の内部空間に排出された排気ガスは、ギヤケース18の内部空間及びプロペラ20のボス部の内部を通過して水中に排出される。
【0012】
図2から明らかなように、アンダーケース3及びエンジンカバー4により画成されたエンジンルーム36に収納されたエンジンEは、クランク軸15と平行に配置された2本の2次バランサー軸37,38と、1本のカム軸39とを備える。2次バランサー軸37,38はクランク軸15よりもシリンダヘッド8寄りのシリンダブロック6に支持され、またカム軸39はシリンダヘッド8とヘッドカバー9との合わせ面に支持される。
【0013】
クランク軸15の上端には、カム軸駆動プーリ40、2次バランサー軸駆動プーリ41、発電機駆動プーリ42及び冷却ファン43を一体化したプーリ組立体44が固定される。カム軸39の上端に固定したカム軸従動プーリ45と前記カム軸駆動プーリ40とが無端ベルト46により接続される。カム軸駆動プーリ40の直径はカム軸従動プーリ45の直径の2分の1に設定されており、従ってカム軸39はクランク軸15の2分の1の速度で回転する。ピン47で枢支されたアーム48の一端に設けられたテンションプーリ49が、スプリング50の弾発力で無端ベルト46の外面に押し付けられており、これにより無端ベルト46に所定の張力が与えられる。
【0014】
図2及び図5から明らかなように、シリンダブロック6に形成された4個のシリンダ12…を挟むように右2次バランサー軸37及び左2バランサー軸38が上下方向に配置される。シリンダブロック6の上面にはバランサー軸支持部材69及び中間軸支持部材70が結合されており、右2次バランサー軸37の上端がシリンダブロック6の上面から上方に突出して前記両支持部材69,70の内部に延出するとともに、中間軸51が中間軸支持部材70に回転自在に支持される。中間軸支持部材70から上方に延出する中間軸51の上端には2次バランサー軸従動プーリ52が固定され、また中間軸51の下端に設けた中間ギヤ71が右2次バランサー軸37の上端に設けた中間ギヤ72に噛合する。
【0015】
右2次バランサー軸37は、3個のジャーナル部371 ,372 ,373 と、その回転軸から偏心した2個のバランサーウエイト部374 ,375 とを備えており、上側のジャーナル部371 が前記バランサー軸支持部材69に支持されるともに、中央及び下側の2個のジャーナル部372 ,373 が、シリンダブロック6に形成したジャーナル支持部61 ,62 に回転自在に支持される。
【0016】
また、左2次バランサー軸38は3個のジャーナル部381 ,382 ,383 と、その回転軸から偏心した2個のバランサーウエイト部384 ,385 とを備えており、前記3個のジャーナル部381 ,382 ,383 がそれぞれシリンダブロック6に形成した3個のジャーナル支持部63 〜65 に回転自在に支持される。シリンダブロック6の上面に設けたキャップ部材73を貫通して上方に突出する左2次バランサー軸38の上端に2次バランサー軸従動プーリ53が設けられており、2次バランサー軸駆動プーリ41と一対の2次バランサー軸従動プーリ52,53とが無端ベルト54により接続される。ピン55で枢支されたアーム56の一端に設けられたテンションプーリ57が、スプリング58の弾発力で無端ベルト54の外面に押し付けられており、これにより無端ベルト54に所定の張力が与えられる。而して、一対の2次バランサー軸37,38はクランク軸15の2倍の速度で相互に逆方向に回転する。
【0017】
図6から明らかなように、クランク軸15の中心を通る分割面31においてシリンダブロック6とクランクケース7とが結合されており、クランクケース7側から挿入されたボルト32…をシリンダブロック6に螺入することにより、シリンダブロック6とクランクケース7とが一体に締結される。両2次バランサー軸37,38はクランクケース7ではなくシリンダブロック6に支持されているため、クランクケース7をシリンダブロック6に締結する前記ボルト32…が両2次バランサー軸37,38と干渉する虞がなく、従って両2次バランサー軸37,38のレイアウトの自由度が大幅に増加する。
【0018】
クランクケース9には3本の油路71 〜73 が上下方向に形成されており、油路71 から水平方向に分岐する油路74 によりクランク軸15が潤滑され、油路72 ,73 から水平方向に分岐する油路75 ,66 ;76 ,67 により両2次バランサー軸37,38が潤滑される。
【0019】
図2に戻って、クランクケース7の上面に2本のボルト59,59で固定したブラケット60に、2本のボルト61,61で発電機62が支持される。発電機62の回転軸63に固定した発電機従動プーリ64と前記発電機駆動プーリ42とが無端ベルト65で接続されており、クランク軸15により発電機62が駆動される。このように発電機62をエンジンEと別体に設けたことにより、発電機をクランク軸15に設けたフライホイールに組み込む場合に比べて、汎用の発電機62を使用することが可能となってコスト上有利であり、しかも発電機62の容量を容易に増加させることも可能である。
【0020】
カム軸39、2次バランサー軸37,38及び発電機62を駆動する3本のベルト46,54,65は、下部ベルトカバー10及び上部ベルトカバー11により画成されたベルト室68の内部に収納される。下部ベルトカバー10は発電機62の周囲を囲む開口部101 を備えるとともに、クランク軸15の右側の底壁に複数のスリット102 …を備えており、これら開口部101 及びスリット102 …を介してベルト室68内に空気が導入される。
【0021】
図2〜図4を併せて参照すると明らかなように、エンジンカバー4の上部後面に左右一対のスリット状の空気取り入れ口41 ,41 (図2には左側のみ図示)が形成されており、この空気取り入れ口41 ,41 の下縁から前方に延びるガイド板75がエンジンカバー4の内面に固定される。従って、空気取り入れ口41 ,41 から吸入された空気はエンジンカバー4の上壁とガイド板75とに挟まれた空間を通って前方に流れ、ガイド板75の前縁からエンジンルーム36に流入する。ガイド板75の右側部には換気ダクト751 (図4参照)が形成されており、その換気ダクト751 の下端が上部ベルトカバー11の右側部に形成した開口111 に連通するとともに、その上端がエンジンカバー4の上部右側面に形成した開口42 に連通する。この換気ダクト751 により、下部ベルトカバー10及び下部ベルトカバー11により囲まれたベルト室68が外気と連通して換気が行われる。
【0022】
両2次バランサー軸37,38の上端及びクランク軸15の上端はシリンダブロック6の上面からベルトカバー10,11により囲まれたベルト室68内に突出し、そのベルト室68の内部において無端ベルト54よりなる動力伝達手段により接続されるので、動力伝達手段を塵や海水から保護することが可能になるばかりか、動力伝達手段をシリンダブロック6の内部に収納する場合に比べてメンテナンスが容易になる。しかもベルト室68は換気口751 を介して外気との間で換気が行われるため、動力伝達手段を効果的に冷却して温度上昇を防止することができる。
【0023】
図2から明らかなように、一対の2次バランサー軸従動プーリ52,53間に掛け渡された無端ベルト54に当接するテンションプーリ57と、カム軸39駆動用の無端ベルト46のテンションプーリ49とは上下方向に略重ね合わされて配置され、且つシリンダブロック6に設けられたシリンダ12…の軸線Lに対して右方向に偏倚した位置に配置される。前記軸線Lに対して左方向に偏倚した位置には、船外機Oを吊り下げる際に使用されるエンジンハンガー66が2本のボルト67,67により固定される。エンジンハンガー66は両2次バランサー軸37,38駆動用の無端ベルト54のループの外側に配置され、且つカム軸39の無端ベルト46の上方を跨ぐように配置される。
【0024】
このように、両2次バランサー軸37,38駆動用の無端ベルト54をシリンダブロック6の上面に配置したことにより該シリンダブロック6の上面のスペースに余裕がなくなっても、テンションプーリ49,57とエンジンハンガー66とをシリンダ12…の軸線Lの左右に振り分けて配置したことにより、少ないスペースを有効利用してシリンダブロック6の小型化を図ることができる。また両2次バランサー軸37,38駆動用の無端ベルト54のテンションプーリ57と、カム軸39駆動用の無端ベルト46のテンションプーリ49とを上下方向に略重ね合わせて配置したことによっても、スペースの有効利用が図られる。
【0025】
エンジンカバー4を取り外すと上部ベルトカバー11の上面にエンジンハンガー66が露出するため、図7に示すようにエンジンハンガー66にチェーンブロックやクレーンのフックF係合させて船外機Oを吊り上げることができる。このときエンジンハンガー66の位置は、船外機Oの重心位置CGよりも僅かに後方に配置されているため、吊り下げられたた船外機Oは鉛直線VLに対して所定角度α(例えば、5°程度)前のめりに傾斜し、船尾Sにスターンブラケット27を固定する作業、或いは船尾Sからスターンブラケット27を取り外す作業を容易に行うことができる。
【0026】
次に、図2〜図4に基づいてエンジンEの吸気系及び燃料供給系の構造を説明する。
【0027】
クランクケース7の前面に吸気サイレンサー76が3本のボルト77…で固定される。吸気サイレンサー76は箱状の本体部78と、この本体部78の左側面に結合されるダクト部79とから構成される。ダクト部79は、その下端に下向きに開口する吸気開口791 を備えるとともに、その上端に本体部78の内部空間に連通する連通孔792 を備える。吸気サイレンサー76の本体部78の右側面に配置されたスロットルボディ80は、可撓性を有する短い吸気ダクト35を介して前記本体部78に接続される。
【0028】
スロットルボディ80は、次に述べる吸気マニホールド85に接続固定される。エルボ81と、サージタンク82と、4本の吸気管83a,83b,83c,83dと、取付フランジ84とを一体に備えた吸気マニホールド85がエンジンEの右側面に沿うように配置される。エルボ81は、吸気の流れをクランクケース7の前面に沿う流れからクランクケース7の右側面に沿う流れへと略90°変えるものであり、可撓性を有するダクトであっても良いが、本実施例ではスロットルボディ80の支持固定のために前記サージタンク82、吸気管83a,83b,83c,83d及び取付フランジ84と一体になっている。
【0029】
吸気マニホールド85のエルボ81及びサージタンク82の接続部分は、サージタンク82の上端及び下端よりも上下方向に小さい寸法形状になっており、この部分でボルト861 ,861 ;862 ,862 と、ルーズ孔を有する2個のブラケット863 ,863 とによりクランクケース7の右側壁に固定され、更に取付フランジ84が複数本のボルト87…でシリンダヘッド8の右側面に固定される。
【0030】
ヘッドカバー9の後面には2個の低圧燃料ポンプ88,88が並列に設けられており、これら低圧燃料ポンプ88,88によって船内に設けた燃料タンク(図示せず)からシリンダブロック6の右側面に設けたサブタンク89に燃料が供給される。サブタンク89の内部には、その燃料液面を調整するフロート弁90と、高圧燃料ポンプ91とが収納されており、高圧燃料ポンプ91により加圧された燃料は高圧フィルター92を経て燃料レール93の下端に供給される。吸気マニホールド85の取付フランジ84には4個のシリンダ12…に対応して4個の燃料噴射弁94…が設けられており、これら燃料噴射弁94…は前記燃料レール93から燃料を供給される。燃料レール93の上端に設けられたレギュレータ95は燃料噴射弁94…に供給される燃料の圧力を調整するとともに、余剰の燃料をサブタンク89に還流させる。
【0031】
図2から明らかなように、吸気マニホールド85内を流れる空気は燃料噴射弁94…から噴射された燃料と混合し、シリンダヘッド8に形成した吸気ポート81 から燃焼室82 に供給され、排気ガスは排気ポート83 から排気通路84 を経て前記排気管30(図1参照)に排出される。排気通路84 は、シリンダブロック6の右側面に配置した吸気マニホールド85と反対側のシリンダブロック6の左側部に上下方向に形成される。
【0032】
エンジンルーム36の内部には、更に電装ボックス96及びカートリッジ型オイルフィルター97が配置される。電装ボックス96はシリンダブロック6及びクランクケース7の左側面に沿って配置されており、その前後方向寸法及び上下方向寸法に比べて左右方向の寸法が小さく形成されており、シリンダブロック6及びクランクケース7とエンジンカバー4の内面との間の狭い空間にコンパクトに収納される。またクランクケース7の前面に設けられたカートリッジ型オイルフィルター97は、発電機62に対してクランク軸15の軸方向下側に配置され、且つクランク軸15を挟んで左右に振り分けて配置されており、これによりエンジンルーム36の前部空間の有効利用が図られる。
【0033】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0034】
例えば、実施例ではシリンダ軸線Lの右側にテンションプーリ57を配置し、左側にエンジンハンガー66を配置しているが、それらの位置関係を左右逆にしても良い。また実施例ではカム軸39を駆動する無端ベルト46に張力を与えるテンションプーリ49を下側に配置し、両2次バランサー軸37,38を駆動する無端ベルト54に張力を与えるテンションプーリ57を上側に配置しているが、これら無端ベルト46,54及びテンションプーリ49,57の位置関係を上下逆にしても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、シリンダ軸線を挟むシリンダブロックの左右両側に一対のバランサー軸を支持し、シリンダブロックの上面に沿って配置された無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリを該上面における前記シリンダ軸線の一側に設けるとともに、エンジンと共に船外機を吊り下げるためのエンジンハンガーをシリンダブロックの上面における無端伝動帯のループの外側であって前記シリンダ軸線の他側に設けたので、シリンダブロックの上面にバランサー軸、無端伝動帯、テンションプーリ及びエンジンハンガーを相互に干渉しないように合理的に配置して該シリンダブロックの小型化を図ることができる。
【0036】
また請求項2に記載された発明によれば、クランク軸によりカム軸を駆動するための無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリと、バランサー軸を駆動する無端伝動帯に張力を与えるテンションプーリとを、それらの少なくとも一部を上下方向にオーバーラップさせて配置したので、シリンダブロックの上面の空間を有効利用して該シリンダブロックを一層小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 船外機の全体側面図
【図2】 図1の2−2線拡大断面図
【図3】 図2の3方向矢視図
【図4】 図3の4方向矢視図
【図5】 図2の5−5線断面図
【図6】 図3の6−6線断面図
【図7】 作用の説明図
【符号の説明】
6 シリンダブロック
15 クランク軸
37 右2次バランサー軸(バランサー軸)
38 左2次バランサー軸(バランサー軸)
39 カム軸
46 無端ベルト(無端伝動帯)
49 テンションプーリ
54 無端ベルト(無端伝動帯)
57 テンションプーリ
66 エンジンハンガー
E エンジン
L シリンダ軸線
O 船外機
Claims (2)
- 略上下方向に配置されたクランク軸(15)と、このクランク軸(15)により無端伝動帯(54)を介して駆動される一対のバランサー軸(37,38)とを備えたエンジン(E)を搭載した船外機において、
シリンダ軸線(L)を挟むシリンダブロック(6)の左右両側に前記一対のバランサー軸(37,38)を支持し、シリンダブロック(6)の上面に沿って配置された前記無端伝動帯(54)に張力を与えるテンションプーリ(57)を該上面における前記シリンダ軸線(L)の一側に設けるとともに、エンジン(E)と共に船外機(O)を吊り下げるためのエンジンハンガー(66)をシリンダブロック(6)の上面における前記無端伝動帯(54)のループの外側であって前記シリンダ軸線(L)の他側に設けたことを特徴とする、船外機におけるエンジンハンガー装置。 - クランク軸(15)によりカム軸(39)を駆動するための無端伝動帯(46)に張力を与えるテンションプーリ(49)と、前記バランサー軸(37,38)を駆動する無端伝動帯(54)に張力を与えるテンションプーリ(57)とを、それらの少なくとも一部を上下方向にオーバーラップさせて配置したことを特徴とする、請求項1記載の船外機におけるエンジンハンガー装置。
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