JP3741479B2 - キースイッチ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/50Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキースイッチに関し、ワープロ、コンピュータ、計測機器等のキーボードスイッチ、操作スイッチに使用される好適なキースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、情報機器の普及に伴い、人間の意思を情報機器に伝えるI/Oとしてのキースイッチ、及びキーボード等の重要性が益々高まっており、特に、キースイッチを複数個配列したキーボードは情報機器への入力手段の主流となっている。また、マンマシンインタフェース重視の風潮に伴い、このようなキースイッチ、及びキーボードには、タッチ感覚の良さといった要素が求められており、個人の感性にマッチした、操作感覚の良いキースイッチを望む声が一層強まっている。
【0003】
図25に、従来から用いられているキースイッチの構造の一例を示す。鉄板等で作られたサポートパネル7上にスイッチ要素6であるメンブレンシートが配置され、その上面にさらにハウジング4が配置される。このハウジング4内にはスライダ2と、スプリング5が挿入され、スライダ2を駆動するキートップ1がスライダ2の上部に配置される。
【0004】
キートップ1が押し下げられると、スライダ2の下端がメンブレンシートを押し、接点を閉じる。メンブレンシートは、複数の接点を印刷した2枚のシートを、この接点に対応する位置に穴を有するスペーサ用シートを介して配置した構造を持つ。接点が閉じられると電気信号が発生し、この信号はディジタル信号に変換されてCPUへ伝達する電子回路へ送られる。
ここで、キートップ1を押し下げる距離やスプリング5を押し下げる際の力の強さ(スプリング強度)等を変えることによって様々なタッチ感覚が得られる。
【0005】
一般にタッチ感覚は、キーを押した距離(ストローク)に対する指が受ける力(抗力)で示され、これを押下特性と呼ぶ。
従来用いられている図25のキースイッチ構造における代表的な押下特性を図26に示す。図26(a)は、スプリング5の力によって直線的に抗力が増加していくことを示している。図26(b)は、スプリングのかわりにドームゴムと呼ばれるお碗状のゴムを用いた場合の曲線的な押下特性を示している。
また、図26(c)は、急峻な抗力変化(クリック感)を持つ押下特性を示しているが、これは、スプリング5とドームゴムを組合わせることによって実現される。
【0006】
このように、タッチ感覚は、ストロークとスプリング強度とともに、クリック感を含めた押下特性によって種々のものが考え出されるが、タッチ感覚の好適さには個人差があり、硬めのタッチを好む人もあり、また柔らかめのタッチを好む人もある。また入力されたことを指を通じて伝えるクリック感を煩わしく感じるため、クリック感のないものを好む人もある。
【0007】
ただし、従来からの多数の被検者を用いたキースイッチの押下特性の研究によれば、図27に示すものが理想的な押下特性であると考えられている。
すなわち、キーのぐらつきを少なくするための適度な初圧を持ち、図27(a)に示すように、キートップに加わる抗力がストローク位置によらず一定のもの(抗力の傾きがゼロ)、図27(b)に示すように、キートップに加わる抗力がキートップを押圧するにつれて減少するもの(抗力の傾きが負)、図27(c)に示すように、キートップに加わる抗力が減少すると共にある位置でクリック感が得られるもの(抗力の傾きが負+クリック感)が、軽快に打鍵できるものと考えられている。
【0008】
しかし、従来用いられているスプリングやドームゴムを利用したキースイッチでは、クリック感のあるものや、一時的に抗力が負となるものもあるが、理想とされる図27に示した傾きが一定してゼロ、あるいは一定して負となるような押下特性を実現できるものはない。
【0009】
そこでこの発明は、キースイッチの押下特性における抗力の傾きがゼロ又は負であり、さらにこれに加えてクリック感がある押下特性を実現して、快適な打鍵が可能なキースイッチを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、任意の力が加えられて押圧される被押圧手段と、この被押圧手段に対し、加えられた任意の力に応じて抗力を発生する抗力発生手段と、被押圧手段が押圧された距離に応じて前記抗力に対抗する押圧力を発生する押圧力発生手段とを備え、前記押圧力発生手段が、被押圧手段の押圧方向に対して内径が増加する傾斜面を持った開口部を有しかつその開口部に前記被押圧手段が挿入されるキー固定部材と、被押圧手段に取り付けられ、前記開口部に内接し押圧方向とは略垂直方向に開口部の内壁を押す力を発生する弾性部材とからなることを特徴とするキースイッチを提供するものである。
【0011】
ここで前記被押圧手段が押圧された距離によらず、前記抗力発生手段が発生する抗力が一定となるように前記押圧力発生手段を調整してもよく、また、前記抗力発生手段が発生する抗力が被押圧手段が押圧されるに従って減少するようにするか、あるいは、前記抗力発生手段が発生する抗力が被押圧手段が押圧されるに従って減少し、かつ被押圧手段が所定の位置まで押圧された場合に、その位置で前記抗力の減少率が変化するように前記押圧力発生手段を調整してもよい。
【0013】
ここで、前記弾性部材が、圧縮バネと、圧縮バネの両端に装着されるキャップとから構成されるようにしてもよい。
また、滑動性の点から、前記キャップはポリアセタール系樹脂からなることが好ましい。
また、前記弾性部材は、ゴム系材料、板バネ又は捩じりバネであってもよい。
【0014】
さらに、この発明は、前記キー固定部材が、その開口部の内壁にその内壁をじぐざぐに一周する凹部を有し、この凹部において前記弾性部材が開口部と内接し、前記被押圧手段が押圧されて弾性部材が押圧方向に移動する際に前記キー固定部材が回転するキースイッチを提供するものである。
【0016】
ここで、前記被押圧手段とは、たとえばキーボード等において実際に指が接触する面を持つキートップを意味する。
また通常キートップを押圧するときにぐらつきをなくすために、キートップが押圧方向に延びた構造を持つか、又は、キートップの下に押圧を補助するスライダが接着される。すなわち、被押圧手段は、キートップ及びスライダによって構成される。ここで、キートップにはABS等の材料がもちられ、スライダにはポリアセタール等の材料が用いられる。
【0017】
通常キーボード等において、前記スライダは、中央部分に開口部を持ったキー固定部材(一般的にハウジングと呼ばれる)の開口部に挿入される。
前記抗力発生手段とは、いわゆる弾性体であればよく、たとえば圧縮バネ(スプリング)、板バネ、ドームゴム、捩じりバネ等を用いることができるが、これに限定するものではない。
ドームゴムとして用いられるゴム系材料としては、たとえばシリコーンゴムを用いることができる。
前記抗力発生手段は、前記ハウジング開口部に挿入される。そしてスライダが抗力発生手段を上方から押圧することによって、この抗力発生手段が上方への抗力を発生する。
【0018】
前記押圧力発生手段は、前記ハウジングと、押圧方向とは略垂直方向に前記開口部内壁を押す力を発生する弾性部材とから構成される。
ここで、前記抗力に対向する押圧力を発生させるために、前記ハウジングの開口部の内径は、押圧方向の上部が狭く、下部が広くなるように、徐々に増加するように形成される必要がある。すなわち、開口部を形成する内壁は、押圧方向に対して広がる傾斜を持つ。
そして、キートップを押圧して行くに従い、前記弾性部材がこの傾斜した内壁面を押すことにより、前記抗力に対向する押圧力が発生させられる。
この弾性部材も、前記抗力発生手段と同様に、圧縮バネ、板バネ、ドームゴム、捩じりバネ等を用いることができるが、これに限定するものではない。
【0019】
また、この弾性部材が内壁を押す力、及び内壁の押圧方向に対する傾斜角を適正に調整することによって、被押圧手段が押圧された距離によらず、前記抗力が一定となるようにすることができる。
また、同様に内壁を押す力と傾斜角を調整することによって、被押圧手段が押圧されるに従って前記抗力が減少するようにできる。
被押圧手段が押されるに従って前記抗力が減少し、かつ被押圧手段が所定の位置まで押圧された場合にこの抗力の減少率を変化させるためには、内壁の所定の位置において内壁傾斜面の傾斜角を変化させればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
第1実施例
図1に、この発明の第1実施例のキースイッチの構図の断面図を示す。
図1において、鉄板等で作られたサポートパネル7上に、スイッチ要素6であるメンブレンシートが配置されるが、これは従来と同様である。
さらに、キースイッチは、キーを固定するためのハウジング4と、このハウジング4内に挿入されるスライダ2とこのスライダ2内に挿入された第2バネ要素3と、前記スライダ2を駆動するキートップ1と、前記ハウジング4の内側に配置された第1バネ要素5から構成される。
【0021】
ハウジング4は、スイッチ要素6の上に固定されるが、その中央部分は、スライダ2が挿入されるようにたとえば円筒形の開口部となっている。この円筒形の開口部の内径は一定ではなく、図1に示すようにスライダ2が押圧される上下方向で異なっていることを特徴とする。
すなわち、押圧方向の上方よりも下方の内径が徐々に大きくなるような傾斜を持つ。ただし、開口部の内壁のうち、キートップ1が押圧されたときに第2バネ要素3が通過する内壁部分4Bのみが傾斜を持てばよく、他の内壁部分(4A,4C)は、キートップの押圧方向に対して平行でよい。図1では、内壁4Bは、後述する(9)式で表されるような曲線形状の傾斜を持つものを表している。
【0022】
第1バネ要素5は、従来と同様に、たとえば圧縮バネあるいはドームゴムが用いられる。
第2バネ要素3は、圧縮バネと、その両端に取り付けられハウジングの開口部と内接するキャップとから構成される。第2バネ要素3自体はスライダ2の下部に、圧入あるいは嵌合等によって取り付けられる。
【0023】
図3に、第2バネ要素3の構造の具体例を示す。
圧縮バネは圧縮コイルバネが望ましいが、ゴム系のバネを用いても良い。前記キャップは滑動性のよい硬いポリアセタール樹脂が望ましいが、適度な摩擦を利用するためにゴム系のキャップを用いても良い。また、圧縮バネとキャップのどちらもゴム系の樹脂を用いるときは、一体成形することができる。
【0024】
通常、キートップ1が押圧されていないときは、この図1に示すように、第2バネ要素3は圧縮され、ハウジング4の開口部の比較的狭い内径を持つ内壁と内接している。この内接している内壁部分は一定の内径を持つ。
第2バネ要素3は、この圧縮された状態で一定の内径を持つ内壁を水平方向の力で押圧している。
【0025】
図2に、キートップ1が押圧されたときのキースイッチの状態の説明図を示す。同図に示すように、キートップ1が押し下げられると、第2バネ要素3も下方に押し下げられ、ハウジングの傾斜した内壁に沿って水平方向に伸びる。このとき、第2バネ要素3は、傾斜した内壁の内接しているが、第2バネ要素3が傾斜した内壁を押す水平方向の力によって、キートップ1、すなわちスライダ2を下方に押し下げる力が発生する。
【0026】
この第2バネ要素3による「下方に押し下げる力」は、実際にキートップ1を押圧する力と相乗して、圧縮された第1バネ要素5の抗力に対抗する力となる。別の観点から言えば、キートップ1をある距離だけ押圧すると、それ以後は第2バネ要素3による「下方に押し下げる力」が加わるため、その後は軽いタッチ感覚でキートップ1を押し下げるように感じられる。
【0027】
すなわち、第2バネ要素3がないとき、キートップ1を押圧するに従い、第1バネ要素5の抗力は大きくなっていくので、さらにキートップを押圧するためにはキートップ1を押し下げる力(キートップの抗力)も大きくせざるをえないが、この発明では、第2バネ要素3による「下方に押し下げる力」が加わるので、キートップ1をさらに押圧していっても、キートップ1を押圧する指の力をキートップ1の押圧を開始するときのキートップの抗力と同じ力とすることができる。
このとき、図27(a)に示したような押下特性のキースイッチが得られる。また、第2バネ要素3の圧縮率をさらに強めるように予め調整することで、キートップ1を押圧するにしたがって、キートップの抗力を初期値よりも小さくすることができる。この場合は、図27(b)のような押下特性のキースイッチが得られる。
【0028】
図4に、この発明の第1及び第2のバネ要素の力の作用原理の説明図を示す。第1バネ要素5の力の働きを図4(a)に、スライダ2内に挿入された第2バネ要素3の力の働きを図4(b)に示す。ここでは、第2バネ要素3の内接点での摩擦はないものとして考える。
【0029】
釣り合い時(F1H=F2H)の関係をみると、次式が成り立つ。
1=2×F2/tanθ
ここで、F1は第1バネ要素5の抗力を、F2は第2バネ要素3の内壁を押す力を示している。この式で示されるように、第2バネ要素3の力F2を大きくすること、または角度θを小さくすることによって、抗力に対抗する力F2Hを大きくすることができる。第2バネ要素3自体では圧縮量に比例する力を発生させるだけであるが、ハウジングの内壁の傾斜面の角度θは任意の値に設定することができるためキートップ1のストローク位置に対しての力変化は、この角度θにより自由に変化可能である。また、第2バネ要素3のキャップとハウジング4間の摩擦係数の値を変えることでキートップの抗力を変化させることができる。
【0030】
次のような特性値を持つキースイッチを作れば、図27(a)に示す押下特性が得られる。
図1に示す第1実施例において、たとえば、キートップ1のストローク長を4mmとしたとき、ハウジングの高さ:10mm、ハウジング4の上部の開口部の内径10mm、ハウジングの形状をa1=0.00147、a2=0.0330、a3=0.00619程度とする。ここでa1,a2,a3は、後述する(9)式で表される曲線の係数である。
さらに、第1バネ要素のバネ定数:4g/mmに対して第2バネ要素のバネ定数:12g/mmとする。
このとき、キートップの抗力をほぼ一定に保つような押下特性(図27(a))を持つキースイッチを作ることができる。また、さらに、ハウジングの形状をa1=0.00726、a2=0.0306、a3=0.0247程度とすれば、図27(b)の押下特性を持つキースイッチを作ることができる。
【0031】
次に、ハウジング4の内壁と第2バネ要素3のキャップの間に摩擦がある場合の原理について説明する。
図5に、ハウジング4の内壁で、第2バネ要素3が内接する部分の表面に加わる力の作用原理の説明図を示す。ここでこの表面の形状をg(x)で表わし、内接する作用点をAとする。
【0032】
図5のように、第1、第2のバネ要素5、3による抗力f1、f2は点Aにおけるスロープ接線方向の分力と、接線に対し垂直方向の分力に分けることができる。ここでf1、f2は、バネの縮みを用いて次式で表わされる。
1=1/2・k1・〔l1−(x1+x)〕…………(1)
2=k2・〔l2−(x2+g(x)〕………………(2)
ただし、l1、l2はそれぞれ第1、第2バネ要素の自然長を、x1、x2はそれぞれ第1、第2バネ要素の予備圧縮長さを表わしている。
【0033】
また、g(x)は第1バネ要素5が図5の原点からxだけ縮まったときの第2バネ要素3の先端位置のy軸における位置を示しており、これがスロープ形状を表わす。
それぞれの抗力の斜面に平行および垂直な方向の分力は次式で与えられる。
1H=f1・cos(η) f2H=f2・sin(η)…………(3)
1V=f1・sin(η) f2V=f2・cos(η)…………(4)
【0034】
ここで斜面に平行な方向の分力の釣合式は、斜面上の動摩擦係数をμとして次式で示される。
H=f1H−[f2H+μ(f1V+f2H)]……(5)
(5)式に(3)、(4)式を代入して整理すると次式を得る。
Figure 0003741479
【0035】
これから、実際に指に作用するキートップの抗力Fは次のようになる。
Figure 0003741479
右片をcos(η)でくくると、
Figure 0003741479
【0036】
ここでtan(η)は作用点Aにおけるスロープ形状関数g(x)の接線の傾きであるから、
tan(η)=d/dx・g(x)……(7)
とかける。(1)、(2)、(7)式を(6)式に代入して次式(8)を得る。
【0037】
【数1】
Figure 0003741479
【0038】
この(8)式により与えられるg(x)がスロープ形状である。
例えば図19のような押下特性を実現するためには、(8)式のFに50(g)を代入して、関数g(x)を求めればよい。
ただし(6)式の微分方程式は解析的に解くのが困難であり、通常は数値解析法により近似的に求められている。
【0039】
ここで、第2バネ要素3のキャップ材料をポリアセタール(旭化成LA531相当品)とした場合の具体例を以下に示す。
摩擦係数μ:0.15
第1バネ要素5のバネ定数k1:4(g/mm)
第2バネ要素3のバネ定数k2:12(g/mm)
第1バネ要素の自然長l1:20(mm)
第2バネ要素の自然長l2:10(mm)
第1バネ要素の予備圧縮長さx1:10(mm)
第2バネ要素の予備圧縮長さx2:3(mm)
キートップの全ストローク長:4.0mm
【0040】
以上のように定数を定めると、(8)式より、ハウジングのスロープ形状g(x)は、次式(9)で近似的に表わされる。
g(x)=a13+a22+a3x……(9)
ここで、a1=0.00147、a2=0.00330、a3=0.00619
このg(x)すなわち、ハウジング内壁の表面形状の一例を、図20に示す。
【0041】
このように、g(x)で表わされる内壁面を持つハウジングを作れば、図19、すなわち図27(a)のような押下特性を持った理想的なキースイッチを作ることができる。
【0042】
図1に示した第1実施例では、ハウジング4の開口部において、内壁の4A及び4Cの部分は、押圧方向に対して平行であり、内壁のうち4Bの部分が曲線の傾斜を持っていたが、内壁4A,4Cに一定の傾斜を持たせてもよい。
この場合には、図27(c)に示したようなクリック感のある押下特性をもたせることができる。
図21は、第1実施例において内壁4A及び4Cの部分にも一定の傾斜をもたせたハウジングの概略図を示している。
【0043】
図22は、図21のハウジング4を採用した場合の押下特性を示したものである。
同図によれば、第2バネ要素3が傾斜面4Aをスライドしているときはややなめらかにキートップの抗力が減少するが、傾斜面4Bの位置までキートップが押下げられたときは急にキートップの抗力が減少することになる。
すなわち、この抗力の著しい変化は、キートップのタッチ感覚にクリック感を与える。
【0044】
第2実施例
図6,図7に本発明の第2実施例のキースイッチの構造を示す。
図6は第1実施例の第2バネ要素3を図7に示すような座屈を起こす板バネにシャフトを取り付けた構造にしたものである。このような構造のバネ要素を用いれば、ストロークによって第2バネ要素の抗力が変化するので、ハウジングの形を複雑にすることなく、図27(c)に示したようなクリック感を持った押下特性を得ることができる。
【0045】
第3実施例
図8,図9に本発明の第3実施例のキースイッチの構造を示す。
図8は第1実施例の第2バネ要素3を図9に示すような捩じりバネにしたものである。
図3に示したバネ要素を用いる場合では、押下特性の可変幅を広くとるためスライダの幅もある程度大きくする必要がある。たとえばバネ要素の横方向への伸びしろを5mm程度取るためには、スライド2の直径は10mm以上必要となる。これではキースイッチ全体の幅は20mm以上となり、標準キーボードのキースイッチの幅である19mmを実現することはできない。
【0046】
図9に示す捩じりバネを用いることにより、スイラダの直径に関わりなく横方向の伸びしろを長くとることができるため、スライダ2を細くすることが可能となる。たとえば、スライダの直径を5mm程度とすることができ、この場合にはキースイッチの横幅を15mm程度となる。したがって標準キーボードでも使用可能である。このように、捩じりバネを用いることによってキースイッチの横幅を小さくすることができる。
なお、この実施例でも、ハウジングの内壁の傾斜面を第1実施例のようにすることによって同様の押下特性が得られる。
【0047】
第4実施例
図10,図11に本発明の第4実施例のキースイッチの構造を示す。
図10は第1実施例のバネ要素を図11に示すような樹脂材料の板バネにしたものである。たとえば、スライダ2と同じポリアセタール樹脂を用いることができる。この場合、スライダと一体成形が可能であるので、上記実施例よりも部品数の削減や工数の削減ができる。
【0048】
第5実施例
図12,図13は本発明の第5実施例のキースイッチの構造のうち第2バネ要素3とハウジング部分を示したものである。
図12に示すようにハウジング4は、前記実施例と同じようなキー固定部分と、押圧方向軸を中心に水平回転する回転部から構成される。また、この回転部の内壁には、この内壁をじぐざぐに一周する溝が形成されており、この溝に第2バネ要素3の両端がはめ込まれる。
【0049】
図13は、この回転部の内面の斜視図と展開図を示したものである。たとえば、第2バネ要素3の端が点1と点1’にあるときにキートップ1を押すと、第2バネ要素の端は点2と点2’に向かって動く。キートップ1を離すときは点3と点3’に向かって動く。さらにキートップ1を押すときは第2バネ要素の端は点4と点4’に向かって動き、さらに離すと点1と点1’に向かって動く。すなわちキートップの押下げをするごとに第2バネ要素は上記動作を繰り返す。
【0050】
ただし、第2バネ要素はスライダに取付けられているので上下運動をするだけであるが、ハウジング4の一部が回転できるようになっていることにより、この回転部の溝の中を第2バネ要素3の端が動くことになる。これにより、キートップを押すときのハウジングを通る経路と離すときの経路を区別することができる。
このキートップを押すときと離すときの経路に異なる傾斜を付けることにより、キートップを押すときと離すときの押下特性を変えることができる。したがって、押下特性を変えることによって、キートップを押すときにはクリック感を与え、離すときにはクリック感を付けないというようなタッチ感覚を得ることが可能となる。
【0051】
図23に、この第5実施例におけるハウジング4の回転部の溝形状の具体例を示す。図23(a)は、図13(a)と同様に、溝を展開した図であり、図23(b),(c)は、図23(a)に対する溝の形状を示した断面図である。
すなわち、図23(b)は、図23(a)におけるA−A’及びC−C’の軸に沿った溝の形状を示しており、図23(c)は、図23(a)におけるB−B’及びD−D’の軸に沿った溝の形状を示している。
このような形状の溝を設けることによって、図24に示すようなキートップを押すときと離すときのクリック感の異なる押下特性を実現することができる。
【0052】
第6実施例
図14に、本発明の第6実施例のキースイッチの構造を示す。
図14に示すようにスライダ2の一部分に傾斜を付け、第2バネ要素をハウジングに組み込む。
また、スライダ2は第2バネ要素が接する部分のみを傾斜を持った溝としてもよい。この実施例も、図4に示した第1実施例と同様な原理により、第2バネ要素の水平方向の力とスライダの傾斜面の角度の関係から第1バネ要素の抗力に対抗する上下方向の力を発生することができる。
【0053】
したがって、スライダの傾斜面の角度を所定の値に設定することによって、図27(a)あるいは図27(b)に示すような押圧特性を持ったキースイッチを形成することができる。なお、第2バネ要素3は、第1実施例で用いたものと同じ材質のものを用いることができる。
【0054】
第7実施例
図15に、本発明の第7実施例のキースイッチの構造を示す。
図15は、第6実施例の第2バネ要素3を、図7に示すような座屈を起こす板バネにしたものである。この場合も、第2実施例と同様なクリック感を持った押下特性を得ることができる。
【0055】
第8実施例
図16に、本発明の第8実施例のキースイッチの構造を示す。
図16は、第6実施例の第2バネ要素3を、図9に示すような捩じりバネにしたものである。この実施例によれば、第3実施例と同様に、横幅の小さいキースイッチを形成することが可能である。
【0056】
第9実施例
図17に、本発明の第9実施例のキースイッチの構造を示す。
図17に示すキースイッチは、第2バネ要素3として図11に示すような樹脂材料の板バネをハウジング4の開口部の凹部に挿入した構造を持つ。この板バネにハウジングと同じポリアセタール樹脂を用いればハウジングと一体成形することもでき、部品数の削減、製造工数の削減ができる。
【0057】
第10実施例
図18に、本発明の第10実施例のキースイッチの構造のうち、キートップ1及びスライダ2部分を示したものである。他の部分はたとえば図14に示した第6実施例と同様でよい。
図18において、スライダ2の一部に回転部10を備えたことを特徴とする。回転部10は、押圧方向軸を中心に水平方向に回転するように、スライダ2と第2バネ要素3とが接するスライダ2の外周部分に取り付けられる。
また、第5実施例と同様に、図23に示すのと同様な溝を回転部10の外周に備える。そして、第2バネ要素3の両端がこの溝に挿入される。この場合も、第5実施例と同様に、キートップ1を押したとき離したときとで異なるクリック感を持ったタッチ感覚を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、理想とされる図27に示した押下特性を持つキースイッチを提供することができる。したがって、従来よりも軽快で疲れの少ない打鍵をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のキースイッチの構成を示す断面図である。
【図2】この発明の第1実施例のキースイッチの構成を示す断面図である。
【図3】第1実施例の第2バネ要素3の構造の一実施例を示す図である。
【図4】この発明のバネ要素の力の作用原理の説明図である。
【図5】この発明のバネ要素の力の摩擦を考慮した場合の作用原理の説明図である。
【図6】この発明の第2実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図7】第2実施例の第2バネ要素3の構造の一実施例を示す図である。
【図8】この発明の第3実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図9】第3実施例の第2バネ要素3の構造の一実施例を示す図である。
【図10】この発明の第4実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図11】第4実施例の第2バネ要素3の構造の一実施例を示す図である。
【図12】第5実施例のキースイッチのハウジングの構造を示す断面図である。
【図13】第5実施例のハウジングの回転部の構造を示す図である。
【図14】この発明の第6の実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図15】この発明の第7実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図16】この発明の第8実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図17】この発明の第9実施例のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図18】この発明の第10実施例のキースイッチにおけるスライダの構造を示す断面図である。
【図19】この発明が実現しようとする押下特性の一つを示す図である。
【図20】この発明で用いられるハウジング内壁の表面形状の具体例を示す図である。
【図21】この発明の第1実施例のハウジング形状の変形例を示した図である。
【図22】図21における押下特性を示す図である。
【図23】この発明の第5実施例のハウジングの回転部の溝形状の具体例を示した図である。
【図24】図23における押下特性を示す図である。
【図25】従来のキースイッチの構造を示す断面図である。
【図26】従来のキースイッチの押下特性を示す図である。
【図27】理想的な押下特性の例を示す図である。
【符号の説明】
1 キートップ
2 スライダ
3 第2バネ要素
4 ハウジング
5 第1バネ要素
6 スイッチ要素
7 サポートパネル
10 回転部

Claims (7)

  1. 任意の力が加えられて押圧される被押圧手段と、
    この被押圧手段に対し、加えられた任意の力に応じて抗力を発生する抗力発生手段と、
    被押圧手段が押圧された距離に応じて前記抗力に対抗する押圧力を発生する押圧力発生手段とを備え
    前記押圧力発生手段が、被押圧手段の押圧方向に対して内径が増加する傾斜面を持った開口部を有しかつその開口部に前記被押圧手段が挿入されるキー固定部材と、被押圧手段に取り付けられ、前記開口部に内接し押圧方向とは略垂直方向に開口部の内壁を押す力を発生する弾性部材とからなることを特徴とするキースイッチ。
  2. 前記被押圧手段が押圧された距離によらず、前記抗力発生手段が発生する抗力が一定となるように、前記押圧力発生手段が調整されたことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  3. 前記抗力発生手段が発生する抗力が、被押圧手段が押圧されるに従って減少するように、前記押圧力発生手段が調整されたことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  4. 前記抗力発生手段が発生する抗力が、被押圧手段が押圧されるに従って減少し、かつ被押圧手段が所定の位置まで押圧された場合に、その位置で前記抗力の減少率が変化するように、前記押圧力発生手段が調整されたことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  5. 前記弾性部材が、圧縮バネと、圧縮バネの両端に装着されるキャップとからなることを特徴とする請求項記載のキースイッチ。
  6. 前記弾性部材が、板バネ又は捩じりバネであることを特徴とする請求項記載のキースイッチ。
  7. 前記キー固定部材が、その開口部の内壁にジグザグに一周する凹部を有し、
    この凹部において前記弾性部材が開口部と内接し、前記被押圧手段が押圧されて弾性部材が押圧方向に移動する際に前記キー固定部材が回転することを特徴とする請求項記載のキースイッチ。
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