JP3741260B2 - リモートコントロール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波の無線信号を用いてリアルタイム出力の遠隔制御を行うリモートコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば福祉用の電動装置(例えば、車両のシートリフト装置)などでは、電磁波の無線信号を用いてリアルタイム出力の遠隔制御を行うリモートコントロール装置が用いられる。これは、使用者が操作する送信機と、制御対象側に設けられた受信機とよりなる装置で、送信機の複数のボタンのうち一つが押されている間、そのボタンに対応する無線信号が送信機から送信され、受信機がその信号に対応した制御出力をオン状態に維持し、そのボタンの押圧操作が解除されると、前記無線信号の送信が停止し、これに対応して受信機が前記制御出力をオフ状態に切り替えるものである。これにより、例えばシートリフト装置では、シート上昇用のボタンを押せば、そのボタンを押している間だけシートが上昇動作を継続し、ボタンから押していた指を離せば、その瞬間にシートの上昇動作が停止する、あるいは、シート下降用のボタンを押せば、そのボタンを押している間だけシートが下降動作を継続し、ボタンから押していた指を離せば、その瞬間にシートの下降動作が停止するという、使用者にとって使い勝手の良い遠隔制御が可能となる。
【0003】
なお、この装置では、送信機のボタンが押されている限り、そのボタンに対応する機能コードを含む同じ無線信号のフレーズが送信機から周期的に繰り返し送信される構成となっている(図6参照)。そして、受信機は、機能コードを含む無線信号のフレーズを繰り返し受信している状態では、当該機能コードに対応した制御出力をオン状態に維持し、当該機能コードを含む無線信号のフレーズを規定時間以上受信しなくなると、前記制御出力をオフ状態に切り替えるという動作を行っている。
また、この種の装置の中には、周期的に送信される無線信号のフレーズに、機能コードに加えて個別認識コード(照合確認のためのIDコード)を付加し、受信機側にそのIDコードを複数登録できるようにして、受信機側に登録したIDコードを持つ送信機のみ受信機の動作をコントロールできるようにしたものがある。この場合には、受信機が機能コードとIDコードを受信後、例えば、その機能コードとIDコードを所定の記憶領域に格納して制御出力をオン状態に切り替え、制御出力がオン状態のときにその機能コードとIDコードを受信できなくなったら制御出力をオフ状態に切り替えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のリモートコントロール装置は、受信機のボタン操作中に同じフレーズが周期的に送信されるため、この信号送信中は、どのタイミングでも(どのフレーズによっても)、受信機が出力開始すること(オフ状態にある制御出力をオン状態に切り替えること)が可能である。このため、以下のような各種の問題点を有していた。
(1)まず、例えば送信機と受信機の距離が離れているなどの要因によって、受信機の受信強度が弱く、機能コードを含む一つのフレーズを受信できたりできなかったりする場合には、図6に示すように、送信機のボタンを押し続けているにもかかわらず、受信機の制御出力がオンしたりオフしたりする(例えば、シートリフト装置では、シートが短時間のうちに動作したり停止したりする)といった具合に出力が不安定に変動する恐れがある。
(2)また、特定の制御出力がオン状態に遠隔制御されているときに、別の送信機からより強い無線信号が送信された場合、オン状態の制御出力がオフ状態に切り替わり、その強い無線信号に対応する別の制御出力がオン状態に切り替わるという割込が生じる恐れもある。例えば、図7に示すように、送信機が二つ(送信機1と送信機2)あり、一方の送信機1からの無線信号(機能コードA)により制御出力Aがオン状態になっている状態で、他方の送信機2からより強い強度の無線信号(機能コードB)が送信されると、受信機では、無線信号(機能コードB)の1フレーズ(1番目のフレーズ)送信時のタイミングで無線信号(機能コードA)が受信不可能になり、それに代わって無線信号(機能コードB)が2フレーズ(2番目のフレーズ)から受信されるようになる。このため、無線信号(機能コードB)の1フレーズ送信時のタイミングで、機能コードAに対応する制御出力Aがオフ状態に切り替わり、その後、無線信号(機能コードB)の2フレーズ受信後のタイミングで、機能コードBに対応する制御出力Bがオン状態に切り替わる。このため、送信機1を操作している使用者にとっては、所定のボタンを操作し続けているにもかかわらず、他の送信機2からの割込により、全く別の動作に制御対象の動作が切り替わってしまう不具合が生じる。なお、この不具合は、前述のIDコードを送受信して照合確認を行うタイプのものであっても、やはり生じる恐れがある。適正なIDコードが登録された送信機が複数存在する場合があるからである。
(3)また、例えば使用者が送信機をポケットなどに入れて持ち歩いている場合に、意図せずボタンを押した状態になることがあるが、この状態で受信機の受信エリアに送信機が移動すると、送信機から繰り返し送信されている無線信号の途中のフレーズが受信されることによって、受信機の所定の制御出力がオン状態に切り替わり、制御対象が不用意に作動してしまう問題もあった。
そこで本発明は、前述したようなリアルタイム出力の遠隔制御を行うリモートコントロール装置であって、上述の不具合(少なくとも、不安定な制御出力の変動)が解消されたリモートコントロール装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明によるリモートコントロール装置は、使用者が操作する操作手段を有し、この操作手段が操作されている状態では、操作された操作手段に対応する機能コードを含む無線信号のフレーズを繰り返し送信する送信機と、
機能コードを含む無線信号のフレーズを繰り返し受信している状態では、当該機能コードに対応した制御出力をオン状態に維持し、当該機能コードを含む無線信号のフレーズを規定時間以上受信しなくなると、前記制御出力をオフ状態に切り替える受信機と、を備えたリモートコントロール装置であって、
前記送信機は、前記操作手段が操作されて最初に送信される先頭フレーズであるか否かのデータを、送信する無線信号のフレーズに付加する制御手段を有し、
前記受信機は、受信した機能コードを含む無線信号のフレーズが、前記データに基づいて先頭フレーズであると判定されたときにのみ、オフ状態にある前記制御出力をオン状態に切り替え、受信した機能コードを含む無線信号のフレーズが、前記データに基づいて2番目以降のフレーズであると判定されたときには、オフ状態にある前記制御出力をオフ状態のまま維持する制御手段を有するものである。
ここで、「無線信号」とは、電磁波(いわゆる電波以外にも、赤外線等の光を含む)を利用して無線方式で送受信される信号を意味する。
【0006】
この発明によれば、例えば、送信機と受信機の距離が離れているなどの要因によって、或いは、他の送信機からより強い強度の無線信号が送信されることによって、無線信号の受信状態が途中で途切れると(即ち、規定時間以上同一の機能コードを含むフレーズを継続的に受信しなくなると)、その受信していた無線信号の特定の機能コードに対応する制御出力は、オフ状態に切り替わり、しかも再度送信機の操作手段がオン操作されるまで必ずオフ状態のまま維持される。またこの場合、他の送信機からの無線信号に含まれる他の機能コードに対応する他の制御出力がオン状態に切り替わること(即ち、前述した他の送信機による割込)も防止可能となる。
なぜなら、操作手段がオン操作され続けていることによって(前記特定の機能コードを含む無線信号のフレーズが繰り返し送信され続けていることにより)、再度その特定の機能コードを含む無線信号のフレーズがその後受信されるようになったとしても、その受信が再開された無線信号のフレーズは、先頭フレーズでないため、一旦オフ状態となった制御出力はオン状態に切り替わらないからである。また、他の送信機からの他の機能コードを含む無線信号についても、受信機で適正に受信され有効となるフレーズが、例えばそれまでオン状態だった制御出力(前記特定の機能コードに対応する制御出力)がオフ状態になった後に送信される後続フレーズとなるように構成すれば、他の機能コードに対応する他の制御出力についてもオフ状態に維持することができる。
したがって、少なくとも不安定な制御出力の変動(制御対象の不安定な動作)を回避できるし、さらに、他の送信機による割込も防止可能である。
また、例えば使用者が送信機をポケットなどに入れて持ち歩いている場合に、意図せずボタンを押した状態になり、この状態で受信機の受信エリアに送信機が移動したとしても、受信される無線信号のフレーズは後続フレーズであるから、受信機の所定の制御出力がオン状態に切り替わることはなく、制御対象が不用意に作動してしまう問題も解消される。
【0007】
なお、本発明において「前記操作手段が操作されて最初に送信される先頭フレーズであるか否かのデータを、送信する無線信号のフレーズに付加する」とは、具体的には、例えば先頭フレーズのみに先頭フレーズであることを示す特定のコード(以下、先頭フレーズ判定データ)を含ませること、或いは、先頭フレーズでないフレーズ(以下、後続フレーズという)のみに後続フレーズであることを示す特定のコード(以下、後続フレーズ判定データ)を含ませることを意味する。また、先頭フレーズに先頭フレーズ判定データを含ませるとともに、後続フレーズに後続フレーズ判定データを含ませてもよい。
また、「先頭フレーズ」は、前記操作手段が操作されて最初に送信される1番目のフレーズのみであってもよいし、前記操作手段の操作直後に送信される複数のフレーズ(即ち、1番目のフレーズと次の2番目のフレーズを少なくとも含む複数フレーズ)であってもよい。このような複数フレーズが本発明の「先頭フレーズ」であると、ノイズ等によって1番目のフレーズ(或いはさらに2番目のフレーズ)が受信できなくても、それ以降のフレーズ(先頭フレーズであるもの)によって所定の制御出力をオン状態に切り替えることが確実に可能となり、操作手段をオン操作したときの動作信頼性を高く維持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
まず、ハード構成を説明する。本形態例のリモートコントロール装置は、図1に示すように、使用者が持ち運び可能な送信機10と、制御対象側(例えば、車両のシートリフト装置)に搭載、付設、又は接続した受信機20とよりなる。なお、図1における符号31は、制御対象側(例えば、車両)に設けられた電源(例えば、車両のバッテリ)である。
送信機10は、内蔵電池11と、例えば押しボタン式の操作スイッチ12a,12b(SW1,SW2)と、例えば高周波数(例えばUHFバンド内の周波数)で信号を無線方式で送信するためのアンテナ13と、そのための回路部14とを備える。
操作スイッチ12a,12b(SW1,SW2)は、本発明の操作手段に相当し、例えばシートリフト装置の上昇動作又は下降動作をそれぞれ操作するためのスイッチである。
また、回路部14は、送信機10における制御処理を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を含む制御回路15と、この制御回路15の制御に従ってアンテナ13から例えば高周波で信号を送信するための出力回路16(例えば、高周波発信回路などよりなるもの)と、少なくとも遠隔制御用の機能コード、或いはさらに照合確認用のIDコードを記憶する不揮発性の記憶部17とを有する。
ここで、記憶部17に記憶される機能コードとしては、この場合、操作スイッチ12a(SW1)に対応する機能コードA(例えば、シート上昇動作を指令するコード)と、操作スイッチ12b(SW2)に対応する機能コードB(例えば、シート下降動作を指令するコード)とがある。また、IDコードは、送信機毎に設定される固有のコードであり、例えば、同型の送信機10が複数用意される場合でも、それら各送信機毎に異なるものとなっている。
【0009】
一方、受信機20は、図1に示すように、送信機10のアンテナ13から送信された無線信号を受信するためのアンテナ21及び受信回路22と、当該受信機20における制御処理を行うマイコンよりなる制御回路23と、この制御回路23の制御に従って制御対象に対する制御信号の出力(即ち、制御出力)をオン状態又はオフ状態に切り替える出力動作を実行する出力回路24と、少なくとも遠隔制御用の機能コード、或いはさらに照合確認用のIDコードを記憶する不揮発性の記憶部25と、を備える。
ここで、出力回路24の制御出力は、この場合、操作スイッチ12a(SW1)に対応する制御出力A(例えば、シート上昇動作を実現する制御出力)と、操作スイッチ12b(SW2)に対応する制御出力B(例えば、シート下降動作を実現する制御出力)とがある。またこの場合、記憶部25に記憶される機能コードとしては、前述の機能コードAと機能コードBがあり、また、IDコードとしては、対応する1台又は複数台の送信機10についての前述の固有のコードが、それぞれ登録されている。
【0010】
次に、送信機10の動作と、受信機20の動作を順次説明する。
送信機10の制御回路15は、そのマイコンの動作プログラム設定等によって、以下のような処理動作を実行する機能を有する。
即ち、図2に示すように、まず操作スイッチ12a又は12b(SW1又はSW2)の何れかがオン操作されたか否か判定し、オン操作されてなければこの判定処理を繰り返す(ステップS1,S2)。そして、操作スイッチ12a(SW1)がオン操作されていれば、記憶部17から機能コードAを読み出し(ステップS3)、操作スイッチ12b(SW2)がオン操作されていれば機能コードBを読み出し(ステップS3)、ステップS5に進む。
ステップS5では、読み出した何れかの機能コードA又はBと、先頭フレーズ判定データとを含む無線信号のフレーズ(即ち、先頭フレーズ)を一つ又は複数個(例えば、2〜3個)送信する。
次いでステップS6では、読み出した何れかの機能コードA又はBを含み、先頭フレーズ判定データを含まない無線信号のフレーズ(即ち、後続フレーズ)を送信し、ステップS7に進む。
そして、ステップS7では、ステップS1又はS2でオン操作されていると判定された何れかの操作スイッチの状態が、オフ状態に切り替わったか否か判定し、オフ状態になったと判定された場合にはステップS1に戻り、オフ状態になっていない(即ち、オン状態のまま)と判定された場合にはステップS6の処理を繰り返す。
以上の処理(ステップS1〜S7)によれば、操作スイッチ12a又は12b(SW1又はSW2)の何れかがオン操作されると、そのオン操作されたスイッチに対応する機能コードA又はBを含む一つ又は複数の先頭フレーズがまず送信され、その後、そのスイッチがオン操作され続けている限り、同一の機能コードを含む後続フレーズが例えば周期的に繰り返し送信される。なお、送信される無線信号のフレーズ(先頭フレーズのみでもよいし、或いは先頭フレーズ及び後続フレーズでもよい)には、記憶部17に登録されているIDコードが含まれていてもよい。
【0011】
一方、受信機20の制御回路23は、そのマイコンの動作プログラム設定等によって、電源が供給されて起動している限り受信動作を継続的(連続的又は間欠的)に実行しつつ、以下のような処理動作を実行する機能を有する。
即ち、図3に示すように、まずステップS11,S14で、機能コードA又はBを含む送信機10からの適正な無線信号のフレーズ全体を、後述するステップS13で計時動作を開始する受信受付タイマ(Tsigタイマ)がタイムアップするまでに、受信できたか否か判定する。そして、受信できた場合にはステップS12に進み、受信できなかった場合(フレーズの受信途中でタイムアップした場合含む)にはステップS16に進む。なおこの場合、受信受付タイマがタイムアップした状態(或いは、タイムアップしたまま所定時間経過した状態)、即ち各制御出力がいずれもオフ状態であるときに、受信開始されたフレーズについては、受信受付タイマがタイムアップしたままの状態でフレーズ全体の受信動作が終了した場合にも、受信できたとしてステップS12に進む。
また、前述したIDコードの送信が行われる場合、このステップS11において、その照合確認を行うようにしてもよい。即ち、受信した無線信号のフレーズ(先頭フレーズのみでもよいし、或いは先頭フレーズ及び後続フレーズでもよい)に含まれるIDコードが、記憶部25に登録されている何れかのIDコードと一致するか否か判定し、何れにも一致しない場合には、不適正な信号であるとして無視する(ステップS12に進まず、タイムアップしたらステップS16に進む)ようにしてもよい。
【0012】
ステップS12では、受信したフレーズが先頭フレーズか否か(即ち、先頭フレーズ判定データを含んでいるか否か)を判定し、先頭フレーズであればステップS13に進み、先頭フレーズでなければステップS15に進む。
一方、ステップS16では、オン状態になっている制御出力をオフ状態に切り替える(オン状態になっている制御出力がなければ、そのオフ状態を維持する)。
そして、ステップS13では、受信したフレーズに含まれる機能コードに対応した制御出力をオン状態に切り替える(例えば、機能コードAが受信されていれば制御出力Aを出力開始する)とともに、受信受付タイマ(Tsigタイマ)をリセットして計時動作を開始させる。なお、受信受付タイマは、計時動作開始から受信受付時間(本発明の規定時間に相当)が経過するとタイムアップするタイマである。ここで、受信受付時間は、例えば、送信機10から送信されるフレーズの送信周期よりも若干大きな値に設定されている。また、例えばこのステップS13では、フレーズが継続的に受信されている場合に、前回受信されたフレーズの機能コードと今回受信されたフレーズの機能コードを比較して、同一でないときには、対応する制御出力をオンしないで、全ての制御出力をオフ状態にするようにしてもよい。このようにすると、他の送信機からのフレーズ送信タイミングが、送信中の一方の送信機のフレーズ送信タイミングと、ぴったり一致するようなケース(他の送信機からのフレーズ全体が受信受付時間内に受信されてしまうような場合)が、まんがいち生じても、他の送信機による割込が確実に防止される。
また、ステップS15では、このステップS15に処理が進んだ時点で何れの制御出力もオフ状態となっているか否か判定し、判定結果が肯定的であればステップS16へ、否定的であればステップS13に進む。
【0013】
以上の処理(ステップS11〜S16)によれば、何れの制御出力もオフ状態となっているときに、何れかの機能コードを含む適正なフレーズ全体が受信されると、そのフレーズが先頭フレーズであるときには、その機能コードに対応した制御出力がオフ状態からオン状態に切り替わり、その後、同一の機能コードを含むフレーズ全体が順次受信受付時間内に受信されている限り、制御出力はオン状態に維持される。なぜなら、その後順次受信されるフレーズが後続フレーズであっても、制御出力がオン状態であれば、ステップS15の分岐処理によって、処理はステップS13に進み、ステップS16が実行されないからである。そして、無線信号の受信が途切れると、受信受付時間が経過した時点で、ステップS16が実行されて、制御出力がオン状態からオフ状態に切り替わる。
このため、従来どおりの便利な遠隔制御(例えばシートリフト装置では、シート上昇用のボタンを押せば、そのボタンを押している間だけシートが上昇動作を継続し、ボタンから押していた指を離せば、その瞬間にシートの上昇動作が停止するという動作)が可能となる。
【0014】
そして、何れの制御出力もオフ状態となっているときに、何れかの機能コードを含む適正なフレーズ全体が受信されたとしても、そのフレーズが後続フレーズであるときには、ステップS12,S15の分岐処理によって、ステップS16が実行される(ステップS13は実行されない)ため、制御出力はオフ状態に維持される。
これにより、例えば送信機と受信機の距離が離れているなどの要因によって、受信機の受信強度が弱く、機能コードを含む一つのフレーズを受信できたりできなかったりする場合でも、受信が再開されるのは先頭フレーズ判定データのない後続フレーズであるから、図4に示すように、送信機のボタンを押し続けているにもかかわらず、受信機の制御出力は受信が途切れた時点からオフ状態に維持され、その後オンしたりオフしたりする(例えば、シートリフト装置では、シートが短時間のうちに動作したり停止したりする)不安定な制御出力の変動は生じない。
【0015】
また、何れかの制御出力がオン状態に制御されている状態での他の送信機からの無線信号についても、ほとんどの場合に受信機で適正に受信されるのは、それまでオン状態だった制御出力がオフ状態になった後に送信される後続フレーズであり、やはり先頭フレーズでないため、他の送信機からの無線信号によって他の制御出力がオン状態に切り替わることもない。
例えば図5に示すように、特定の送信機10(送信機1)からの機能コードAを含む無線信号によって、制御出力Aがオン状態に遠隔制御されているときに、例えば送信機1からの3番目のフレーズ(3フレーズ)が送受信されている時点で、別の送信機10(送信機2)からより強い無線信号(機能コードBを含むもの)が送信開始されたときを想定する。この場合、図に示すように、送信機1からの3フレーズ全体が受信できなくなり、送信機2からの1フレーズ(先頭フレーズ)もその全体が受信できないため、結局、前述のステップS16が実行されて、それまでオン状態だった制御出力Aはオフ状態に切り替わる。そしてその後、送信機2からの2番目のフレーズ(2フレーズ)以降が受信されたとしても、それらは全て先頭フレーズ判定データを含まない後続フレーズであるため、制御出力Bがオン状態に切り替わることもない。
【0016】
なおこの場合、他の送信機2からのフレーズ送信タイミングが、送信中の一方の送信機1のフレーズ送信タイミングと、ぴったり一致するようなケース(他の送信機2からのフレーズ全体が受信受付時間内に受信されてしまうような場合)が、まんがいち生じると、上記図3の処理では、他の送信機2からのフレーズの受信によってステップ12からステップS13へと処理が進み、他の制御出力Bがオンしてしまう恐れがある。しかし、前述したように、例えば前記ステップS13で、前回受信されたフレーズの機能コードと今回受信されたフレーズの機能コードが同一でないときには、全ての制御出力をオフする構成とすれば、この場合にも、制御出力Bをオフ状態に維持可能であり、他の送信機による割込が確実に防止される。
また、上述した処理によれば、例えば使用者が送信機10をポケットなどに入れて持ち歩いている場合に、意図せずボタンを押した状態になり、この状態で受信機20の受信エリアに送信機10(いいかえると、使用者)が移動したとしても、受信される無線信号のフレーズは後続フレーズであるから、受信機20の何れかの制御出力がオン状態に切り替わることはない。
【0017】
したがって、以上説明した本形態例のリモートコントロール装置によれば、従来どおりの使い勝手のよい遠隔制御が可能になる構成でありながら、不安定な制御出力の変動(制御対象の不安定な動作)の問題も、他の送信機による割込の問題も、さらには制御対象が不用意に作動してしまう問題も、全て解消される。
なお、例えばシートリフト装置は、車椅子を使用する必要のある人が乗車又は降車する場合に、シートが車外の下部までせり出して乗降を容易にする装置であるが、このような装置を遠隔制御する場合に、制御出力がオンしたりオフしたりすると、シートがガタガタ動く恐れがあり、載っている人の安全性が確保困難になる。しかし、本形態例のリモートコントロール装置であれば、受信機での受信が途切れ途切れになるときには、制御出力が確実にオフ状態に維持される(シートは停止したままとなる)ため、このような不具合が確実に回避され、高い安全性が確保される。また、このようなシートリフト装置が、前述した不具合によって意図せず不用意に動作したり、意図しない逆方向に動作したりすると、やはり安全性が低下するが、本形態例では、このような点での安全性低下も全く起こらない。
【0018】
なお、本発明は上記形態例に限定されるものでなく、各種の変形や態様があり得る。
例えば、上記実施の形態ではシートリフト装置しか制御対象の具体例を挙げなかったが、本発明はリアルタイム出力の遠隔制御を必要とするものであれば、いかなる制御対象に対して適用しても、同様の効果を奏することが可能である。
また、操作手段の操作直後に送信される複数フレーズを先頭フレーズとしてもよいことは、課題を解決するための手段の欄で既述したとおりであるが、この場合にも確実に他の送信機による割込が防止できるように、例えば一つの制御出力がオンからオフに切り替わった時には、一定時間受信信号を無視するような構成としてもよい。というのは、例えば前述の図5に示すケースの場合、2フレーズにも先頭フレーズ判定データが設定されていると、制御出力Bがオン状態となり、割込が成立することになる。そこで、これを防止するために、何れかの制御出力がオンからオフに切り替わった時に、その直後の一定時間内に受信される信号(例えば、送信機2からの1フレーズと2フレーズ)が無視される構成とすることによって、受信されるのは後続フレーズのみ(例えば、3フレーズ以降のみ)としてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば送信機と受信機の距離が離れているなどの要因によって、或いは、他の送信機からより強い強度の無線信号が送信されることによって、無線信号の受信状態が途中で途切れると(即ち、規定時間以上同一の機能コードを含むフレーズを継続的に受信しなくなると)、その受信していた無線信号の特定の機能コードに対応する制御出力は、オフ状態に切り替わり、しかも再度送信機の操作手段がオン操作されるまで必ずオフ状態のまま維持される。またこの場合、他の送信機からの無線信号に含まれる他の機能コードに対応する他の制御出力がオン状態に切り替わること(即ち、他の送信機による割込)も防止可能となる。
なぜなら、操作手段がオン操作され続けていることによって(前記特定の機能コードを含む無線信号のフレーズが繰り返し送信され続けていることにより)、再度その特定の機能コードを含む無線信号のフレーズがその後受信されるようになったとしても、その受信が再開された無線信号のフレーズは、先頭フレーズでない後続フレーズであるため、一旦オフ状態となった制御出力はオン状態に切り替わらないからである。また、他の送信機からの他の機能コードを含む無線信号についても、受信機で適正に受信され有効となるフレーズが、例えばそれまでオン状態だった制御出力(前記特定の機能コードに対応する制御出力)がオフ状態になった後に送信される後続フレーズとなるように構成すれば、他の機能コードに対応する他の制御出力についてもオフ状態に維持することができる。
したがって、少なくとも不安定な制御出力の変動(制御対象の不安定な動作)を回避できるし、さらに、他の送信機による割込も防止可能である。
また、例えば使用者が送信機をポケットなどに入れて持ち歩いている場合に、意図せずボタンを押した状態になり、この状態で受信機の受信エリアに送信機が移動したとしても、受信される無線信号のフレーズは後続フレーズであるから、受信機の所定の制御出力がオン状態に切り替わることはなく、制御対象が不用意に作動してしまう問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】リモートコントロール装置のハード構成を示す図である。
【図2】送信機の動作を示すフローチャートである。
【図3】受信機の動作を示すフローチャートである。
【図4】リモートコントロール装置の作用(制御出力の安定化)を説明する図である。
【図5】リモートコントロール装置の作用(割込の防止)を説明する図である。
【図6】従来の問題点(制御出力の変動)を説明する図である。
【図7】従来の問題点(他の送信機による割込)を説明する図である。
【符号の説明】
10 送信機
15 制御回路(制御手段)
20 受信機
23 制御回路(制御手段)

Claims (2)

  1. 使用者が操作する操作手段を有し、この操作手段が操作されている状態では、操作された操作手段に対応する機能コードを含む無線信号のフレーズを繰り返し送信する送信機と、
    機能コードを含む無線信号のフレーズを繰り返し受信している状態では、当該機能コードに対応した制御出力をオン状態に維持し、当該機能コードを含む無線信号のフレーズを規定時間以上受信しなくなると、前記制御出力をオフ状態に切り替える受信機と、を備えたリモートコントロール装置であって、
    前記送信機は、前記操作手段が操作されて最初に送信される先頭フレーズであるか否かのデータを、送信する無線信号のフレーズに付加する制御手段を有し、
    前記受信機は、受信した機能コードを含む無線信号のフレーズが、前記データに基づいて先頭フレーズであると判定されたときにのみ、オフ状態にある前記制御出力をオン状態に切り替え、受信した機能コードを含む無線信号のフレーズが、前記データに基づいて先頭フレーズでないと判定されたときには、オフ状態にある前記制御出力をオフ状態のまま維持する制御手段を有することを特徴とするリモートコントロール装置。
  2. 前記先頭フレーズは、前記操作手段が操作されて最初に送信される1番目のフレーズと次の2番目のフレーズとを少なくとも含む、複数のフレーズであることを特徴とする請求項1記載のリモートコントロール装置。
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