JP3740318B2 - 粉砕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐摩耗性に優れ、高熱伝導率を有する容器を具備する高耐久性の粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
一般に、粉末の粉砕方法としては、乳鉢と乳棒を用いた手粉砕法の他、ボールミル、サンドミル、アトライターミル、ディスクミル、振動ミル、ハンマーミル、ジェットミル、ローラミル等の容器内に被粉砕物を収納し、メディアや粉砕部材を用いたり、粉末の容器内壁への衝撃によって粉砕を行う各種の方法が広く使用されている。
【0003】
従来、上記粉砕機の容器としては、天然石、Al2 3 質セラミックスからなる磁器、ガラス、プラスチック、スチール、メノウ等が使用されているが、これらの材料は磨耗しやすく寿命が短い上に被粉砕物中に磨耗粉が混入することが大きな問題となっている。
【0004】
そこで、耐磨耗性の高い高硬度、高靭性の磁器材料として、Al2 3 質結晶を微細化したり、Al2 3 に対してSiCやZrO2 等を添加して複合化する技術(特開昭61−122164号公報、特開昭63−139044号公報)、あるいは耐磨耗性の高い部分安定化ZrO2 質セラミックス等が開発され、使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の磁器材料のうち、Al2 3 の結晶粒子微細化だけでは硬度は向上するものの靭性および耐磨耗性の改善効果が小さく、また、Al2 3 に対してZrO2 を添加、複合化したものは硬度が低下するために耐摩耗性の改善が小さく、さらに、Al2 3 に対してSiCを添加すると、製造コストを大幅に増加する問題があった。
【0006】
また、部分安定化ZrO2 質セラミックスについては、熱伝導率が低いため、粉砕中に被粉砕物の容器への衝撃、摩擦により、容器の摩耗面の温度が極端に上昇して強度や靭性等が劣化し、耐磨耗性が低下したり、場合によっては容器の内面にクラック等が発生し、異常磨耗が発生する恐れがあった。
【0007】
なお、特に有機溶剤を含むスラリーについて粉砕を行う場合、スラリーの温度が上昇して容器内が高圧になることを避けるために、容器の外周に冷却用の水冷管を配設するが、容器の熱伝導率が低い場合には、スラリーの温度上昇を抑制することができないという問題があり、さらに、容器の内面と外面での温度差が大きくなり、熱膨張差による応力が発生し、容器の破損に至る恐れがあった。
【0008】
従って、本発明の目的は、粉砕機の容器を高硬度、高靭性を有して耐摩耗性が高く、かつ熱伝導率の高い材料により低コストに形成することによって、高信頼性で低コストの粉砕機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、容器を構成する材料について研究を重ねた結果、高硬度、高靭性で、かつ熱伝導率が特定値以上の酸化物焼結体を用いることによって、上記課題が解決できることを知見し、本発明に至った。
【0010】
すなわち、本発明の粉砕機は、被粉砕物を容器内に収納して粉砕するものであって、前記容器の少なくとも内壁が、Alを主成分とし、TiをTiO換算で0.2〜2重量%と、MgをMgO換算で0〜2重量%と、希土類元素と、Zr、Hfの少なくとも一方と、Siと、不可避不純物の総量を酸化物換算で1.5重量%以下とを含有し、破壊靭性4.0MPam1/2以上、かつ熱伝導率25W/mK以上の酸化物焼結体からなり、前記希土類元素、Zr、Hfの少なくとも一方、Siが主に粒界に存在し、前記酸化物焼結体が、Al質結晶と、該Al質結晶粒内に分散するTiおよび/またはMgを含有する酸化物微粒子とを含有することを特徴とするものである。
【0011】
ここで、耐磨耗性を向上させるためには、前記酸化物焼結体がAl質結晶と、該Al質結晶粒内に分散するTiおよび/またはMgを含有する酸化物微粒子とを含有することが重要であり、希土類元素、Zr、Hfの少なくとも一方と、Siを酸化物換算による合計量で0.5〜2重量%含有すること、前記酸化物焼結体のビッカース硬度は18.5GPa以上であることが望ましい。
【0012】
また、前記Al2 3 質結晶の30体積%以上がアスペクト比4以上の異方性を有することにより、クラックの進展抵抗が著しく大きくなり、破壊靭性が改善され、耐摩耗性と信頼性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の粉砕機について、その一例の概略断面図である図1に基づいて説明する。図1は、連続回転ディスクミル型の粉砕機であり、粉砕機1は、容器(円筒スリーブ)2とディスク部材3とから構成され、また、容器2中には、ボール等のメディア4と粉末状あるいはスラリー状の被粉砕物とが投入され、ディスク部材3が回転することによって、メディア4および被粉砕物が回転し、メディア4と被粉砕物とが衝突することにより粉砕することができる。
【0014】
また、容器2には、被粉砕物を容器内へ導入、あるいは排出するための被粉砕物注入5および被粉砕物排出口6が設けられ、さらに、容器2の外周部には容器2内を冷却するための水冷管7が配設されている。
【0015】
ここで、容器2の少なくとも内壁は、Alを主成分とし、TiをTiO換算で0.2〜2重量%と、MgをMgO換算で0〜2重量%と、希土類元素、Zr、Hfの少なくとも一方と、Si、不可避不純物の総量を酸化物換算で1.5重量%以下とを含有する酸化物焼結体からなることが重要であり、希土類元素と、Zr、Hfの少なくとも一方と、Siとを酸化物換算による合計量で0.5〜2重量%含有することが好ましい
【0016】
かかる焼結体によれば、アルミナ以外の少ない副成分で強度と靭性を著しく高めることができるとともに、高い熱伝導率を有することから、粉砕中の発熱により容器内の温度が高くなったり、容器の内面と外面の温度が不均一となり応力が発生することを防止でき、特に容器の内面に発生するクラック等を防止することができる。
【0017】
上記成分のうち、Tiはアルミナ質結晶粒子内に固溶または析出する成分であり、これにより、アルミナ質結晶粒子内のひずみ等を誘発させ、粒子の硬度および強度を高めることができる。すなわち、TiのTiO2 換算量が0.2重量%より少ないと、粒子の高硬度化、高強度化が不充分であり、TiO2 換算量が2重量%より多いと、焼結体の粒界にAl2 TiO5 等が析出し焼結体の熱伝導率が低下するとともに、耐磨耗性が低下する恐れがある。Tiの望ましい範囲はTiO2 換算量で0.5〜2重量%である。
【0018】
また、本発明によれば、添加成分としてTi以外にMg、希土類元素、Zr、Hf、Si等を添加し、焼結体の高硬度化、高強度化を図ることができる。これらのうち、Mgは主としてアルミナ質結晶粒子内に固溶または析出して焼結体の高硬度化、高強度化を図ることができるが、MgOの添加量が2重量%を越えるとAl2 MgO4 等が粒界に析出し、熱伝導率が低下する。Mgの望ましい範囲は0.5〜1.5重量%である。
【0019】
また、希土類元素、Zr、Hf、Siは主に粒界に存在し、その熱膨張係数差により焼結体の硬度を高めることができるとともに、クラックを粒界に誘導することからクラックの進展を阻害でき、靭性を改善することができる。
【0020】
これらの成分は、添加量が多すぎると、強度が低下したり、熱伝導率の低下する恐れがあることから、希土類元素、Zr、Hf、Siの群から選ばれる少なくとも1種は合計量が0.5〜2重量%、特に0.5〜1.5重量%であることが好ましい
【0021】
また、上記添加物の含有量が所定の範囲よりも少ない場合はアルミナに対する靭性改善効果が小さく、逆に多いと、熱伝導率を低下したり、場合によってはアルミナの粗大結晶粒子が生成することにより耐摩耗性を低下する恐れがある。
【0022】
なお、上記希土類元素とは、周期律表第3a属の元素を指すが、中でも、靭性改善の効果から、Y、La、Ce、Pr、Nd、Smが好適に使用され、さらに、Y、La、Ce、Prが好ましい。
【0023】
また、不可避不純物とは、原料中あるいは製造時に混入する成分であり、具体的には、K、Na、Ca、Fe等が挙げられるが、これらの不可避不純物は焼結体の耐摩耗性および熱伝導率を低下させるために、不可避不純物の総量が酸化物換算で1.5重量%以下、特に1.0重量%以下とする必要がある。
【0024】
さらに、本発明によれば、上記焼結体のAl2 3 の結晶粒内にTiおよび/またはMgが含まれる酸化物微粒子が析出、分散し、焼結体の硬度を向上させることができる。
【0025】
すなわち、アルミナ結晶内に異質結晶粒子が析出、存在することにより結晶内に残留応力を生ぜしめ硬度を高めることができるとともに、前記微粒子がピニングとして機能することによって、クラックの粒内での進展を妨げ、磁器の強度および靭性を高めることができる。
【0026】
上記微粒子としては、具体的にはTiO2 、Al2 MgO4 、Al2 TiO5 からなり、そのサイズは、硬度および耐摩耗性を高める見地から、0.3μm以下、特に0.2μm以下でであることが好ましい。
【0027】
さらに、上記微粒子は磁器の耐磨耗性を高め、熱応力によるクラックの発生を防止するとともに、高熱伝導率を維持する上では、磁器の表面近傍に多く存在することが望ましい。
【0028】
また、本発明によれば、Al2 3 質結晶粒子の30体積%以上、特に50体積%以上がアスペクト比4以上の異方性を有する板状結晶であることが望ましく、これにより、クラックの偏向、架橋効果が強化され、高靭性化することができる。
【0029】
上記条件により得られる焼結体は、破壊靭性が4.0MPam1/2 以上、特に5.0MPam1/2 以上、硬度が18.5GPa以上、特に19GPa以上、熱伝導率25W/mK以上、特に28W/mK以上の優れた特性を有するものとなる。
【0030】
また、ディスク部材3は、Al2 3 やSi3 4 等の高硬度および高靭性を有するセラミックスによって形成されるが、上述した組成のセラミックスを用いることもできる。
【0031】
さらに、本発明の粉砕機は、上記の他にも、ボールミル、サンドミル、アトライター、振動ミル、ハンマーミル、ジェットミル、ローラミル等の容器内に被粉砕物を収納して粉砕するものの容器やメディア、粉砕部材等の耐磨耗性が要求される部材に採用できる。
【0032】
また、本発明の粉砕機によれば、従来のZrO2 質焼結体等に比べて軽量化ができることから、取り扱い等が容易となるとともに、安価に作製することもできる。
【0033】
次に、本発明の粉砕機を作製する方法について説明する。まず、容器を作製するには、純度98%以上、平均粒径0.2〜1.5μmのAl2 3 に対して、TiO2 、MgO、希土類酸化物、ZrO2 、HfO2 、SiO2 原料を所定量添加し、混合する。上記原料は酸化物粉末、金属粉末、有機塩類、無機塩類およびその溶液のいずれでもよい。
【0034】
上記の混合物を、公知の成形手段、例えば、金型プレス、冷間静水圧プレス、射出成形、押出し成形、鋳込み成形等により任意の形状に成形した後、1200〜1700℃にて焼成し、緻密化させることにより作製できる。
【0035】
なお、上記焼成において、MgO無添加の場合は、非酸化性雰囲気下にて保持し、TiのAl2 3 への溶解量を大きくして固溶体を形成した後、酸化性雰囲気下にて保持することにより、TiのAl2 3 への溶解量が減ずるために固溶したTi元素をTiO2 としてAl2 3 結晶粒内に析出させることができる。
【0036】
すなわち、Tiは還元性雰囲気で加熱すると、Tiのイオン価数が3+となりアルミナ結晶に対する溶解度が高くなり、固溶体を形成する。そして、この固溶体を酸化性雰囲気で処理することによりTiのイオン価数が4+に戻り、アルミナ結晶への溶解度が低下する結果、TiをTiO2 微結晶としてAl2 3 結晶内に析出させることができる。
【0037】
また、TiおよびMgOを添加する場合は、Ti4+とMg2+が等モルでAl3+と置換、固溶することができることから、酸化性雰囲気下にて保持することによってTiおよびMgのAl2 3 への溶解量を大きくして固溶体を形成した後、還元性雰囲気下にて保持することにより、Ti4+がTi3+へと価数変化する結果、Mg2+は単独でAl2 3 結晶内に溶解できないため、Al2 MgO4 の微 結晶の形でAl2 3 結晶内に析出させることができる。
【0038】
なお、TiとMgとのモル比が異なる場合、少量の過剰成分が主に粒界に存在しても材料特性に影響を与えない。
【0039】
また、上記焼成条件について、かかる固溶あるいは析出処理時の温度が低い場合には所望の組織が形成されず、逆に温度が高いとアルミナ結晶粒子および析出粒子を粗大化させる。さらに、焼結体を緻密化するために上記熱処理後にHIP等の加圧加熱処理を行ってもよい。
【0040】
得られた容器内に公知の成形、焼成法により作製したAl2 3 やSi3 4 質焼結体、あるいは上述と同様な手法により作製した焼結体からなる粉砕部材を組み込むことによって本発明の粉砕機を作製することができる。
【0041】
【実施例】
(実施例)
純度99.9%または98.0%、平均粒径0.7μmのAl2 3 粉末に対し、純度99.9%以上のTiO2 粉末、Mg(OH)2 粉末、希土類酸化物粉末、ZrO2 粉末、HfO2 粉末及びSiO2 粉末を、焼結体の組成が表1となるように調合し、回転ミルで混合して混合粉末を得た。そして、この混合粉末を1t/cm2 の圧力でφ60mm×6mmの形状に成形し、さらにこれに3t/cm2 の圧力で冷間静水圧プレス処理を行って成形体を作製した後、表1に示す条件で焼成し、相対密度98.5%以上の焼結体を得た。
【0042】
得られた各焼結体に対して、表面XRD測定により粒内析出粒子の同定を行った。また、SEM観察およびコンピュータ画像処理によりアスペクト比が4以上の板状結晶の分率を測定した。さらに、機械的特性として焼結体鏡面でビッカース硬度を測定し、ビッカース圧痕法により破壊靭性を計算し、ピンーオンーディスク法(荷重1kg、速度5m/秒、5分間)により磨耗速度を測った。また、レーザーフラッシュ法により厚み1mmの試料について熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0043】
また、上記試料と同様の組成および条件によって、外径100mm×内径85mm×高さ200mmの容器(円筒スリーブ)と外径80mmのディスクを作製し、これらを組み込んで図1の連続回転デイスクミル型の粉砕機を作製した。
【0044】
得られた粉砕機に平均粒径710μmのAl2 3 粉末を含有するスラリーを連続投入し、ディスクの回転速度160rpmで20時間作動した。この時、排出された直後のスラリーの温度を測定した。また、試験後、容器(円筒スリーブ)を外し、試験前後の重量変化量を摩耗体積に換算した。さらに、容器(円筒スリーブ)の内面の一部についてSEM観察を行い、内壁の状態を確認した。結果を表2に示した。
【0045】
(比較例1)実施例のAl粉末を用いて実施例と同様に成形し、表1の条件にて焼成して焼結体および粉砕機を作製し、同様の評価を行った。結果は表1、2に示した(試料No.22)。
【0046】
(比較例2)実施例のZrO粉末にY粉末を表1に示す割合で添加し、実施例と同様に混合、成形して後、表1の条件にて焼成し焼結体および粉砕機を作製し、評価した。結果は、表1、2に示した(試料No.23)。
【0047】
【表1】
Figure 0003740318
【0048】
【表2】
Figure 0003740318
【0049】
表1、2より、TiOの含有量が0.2重量%より少ない試料No.3では、耐摩耗性が悪く、容器の内壁に脱粒が見られた。また、TiOの含有量が2重量%を超える試料No.、MgOの含有量が2重量%を超える試料No.10、11では、耐摩耗性が悪く、かつ熱伝導率が低いためにスラリーの温度が40℃以上となった。
【0050】
また、希土類元素、Zr、Hf、Siの酸化物換算による合計量が2重量%を超える試料No.12および不可避不純物の総量が酸化物換算で1.5重量%を超える試料No.13では、耐摩耗性が悪く、かつ熱伝導率が低いためにスラリーの温度が40℃を超えた。
【0051】
さらに、TiOおよびMgOを添加していない試料No.22では、耐摩耗性が悪く、摩耗体積が13.2cmと多量のコンタミネーションがスラリー内に混入した。また、ZrOを主成分とする材料からなる試料No.23では、熱伝導率が低く、容器の温度が上昇して耐摩耗性が低下し容器の内壁にクラック、欠けが見られ、また、スラリーの温度も88℃と高くなった。
【0052】
これに対し、本発明に基づいて得られた焼結体は、硬度は17.5GPa以上、破壊靭性4.2MPam1/2 以上、熱伝導率が25W/mK以上の優れた特性を示し、また、粉砕機についても摩耗速度100×106 mm3 /kg・m以下で、かつ容器の内面状態に異常もなく、より長い使用寿命を示唆した。さらに、スラリーの温度上昇も抑制することができた。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の粉砕機によれば、その容器がAl2 3 を主成分とする耐磨耗性に優れ、高熱伝導率を有するものであることから、信頼性の高い粉砕機を軽量、低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕機の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 粉砕機
2 容器
3 ディスク部材
4 メディア
5 被粉砕物注入口
6 被粉砕物排出口
7 水冷管

Claims (4)

  1. 被粉砕物を容器内に収納して粉砕する粉砕機であって、前記容器の少なくとも内壁が、Alを主成分とし、TiをTiO換算で0.2〜2重量%と、MgをMgO換算で0〜2重量%と、希土類元素と、Zr、Hfの少なくとも一方と、Siと、不可避不純物の総量を酸化物換算で1.5重量%以下とを含有し、破壊靭性4.0MPam1/2以上、かつ熱伝導率25W/mK以上の酸化物焼結体からなり、前記希土類元素、Zr、Hfの少なくとも一方、Siが主に粒界に存在し、前記酸化物焼結体が、Al質結晶と、該Al質結晶粒内に分散するTiおよび/またはMgを含有する酸化物微粒子とを含有することを特徴とする粉砕機。
  2. 希土類元素、Zr、Hfの少なくとも一方と、Siを酸化物換算による合計量で0.5〜2重量%含有することを特徴とする請求項1記載の粉砕機。
  3. 前記酸化物焼結体のビッカース硬度が18.5GPa以上であることを特徴とする請求項1または2記載の粉砕機。
  4. 前記Al質結晶の30体積%以上がアスペクト比4以上の異方性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の粉砕機。
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