JP3740143B2 - 折畳みローラー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷紙の所定の位置を、折ブレードで、対向間隔を調整した1対のローラー間に差し込み、折り畳んで送り出す折畳みローラー装置に関する。
折機の折畳みローラー装置としては、下記の特許文献1および特許文献2に示されるものが公知である。特許文献1には、2つの折畳みローラー装置が示されている。
特許文献1に示される第1の折畳みローラー装置は、駆動されて回転可能にローラーの両端部を対向する2つのアームに支持される一方のローラーと、一方のローラーと互いに平行に外周面を近接して対向させ、駆動されて回転可能に定位置に設けられる他方のローラーと、前記アームを変位させて一方のローラーを他方のローラーに対して遠近するように移動させ、2つのローラーの間隔を調整する間隔調整手段を有している。
そして、前記2つのアームは、それぞれの一端部で前記一方のローラーを支持するとともに、それぞれの中間部を共通の中心線周りに角変位可能に支持され、それぞれの他端部には、間隔調整手段が連結されている。間隔調整手段は、一方のローラーを他方のローラーに接近させるようにアームを変位させるべく、アームの他端部に力を付与する圧縮ばねと、この圧縮ばねの力に抗して一方のローラーを静止させるようにアームに接触するストッパー部材と、このストッパー部材を圧縮ばねの力に抗して又は圧縮ばねの力に従って移動可能、かつ移動位置で停止可能に設けたストッパー部材移動機構とを有してローラーの両側に設けられており、ストッパー部材移動機構でストッパー部材を移動することによりアームを角変位させ、一方のローラーを他方のローラーに対して接近又は離隔させて2つのローラーの間隔を調整可能に設けられている。
そして、2つのローラー間にこれらローラーの間隔より厚い印刷紙が差し込まれたときに、一方のローラーが移動して対応するように構成されている(従来技術1)。
特許文献1に示される第2の折畳みローラー装置は、駆動されて回転可能にローラーの両端部を対向する2つのアームに支持される一方のローラーと、一方のローラーと同様に構成され一方のローラーと互いに平行に外周面を近接して対向させて設けられる他方のローラーと、一方のローラーのアームと他方のローラーのアームを変位させて2つのローラーを互いに遠近するように移動させ、2つのローラーの間隔を調整する間隔調整手段を有している。
そして、前記一方のローラーのアームは、それぞれの一端部で一方のローラーを支持するとともに、それぞれの中間部を共通の中心線周りに角変位可能に支持され、前記他方のローラーのアームは、それぞれの一端部で他方のローラーを支持するとともに、それぞれの中間部を共通の中心線周りに角変位可能に支持され、一方のアームと他方のアームのそれぞれの他端部には間隔調整手段が連結されている。
間隔調整手段は、2つのローラーを接近させるように2つのローラーの同側のアームを変位させるべく、2つのローラーの同側のアームの他端部に互いに逆向きの力を付与するように、これらのアームの他端部間に、両側をアームに接触させて設けた圧縮ばねと、この圧縮ばねの力に抗して2つのローラーをそれぞれ静止させるように各アームに連結されたストッパー部材と、2つのローラーの同側の各ストッパー部材を圧縮ばねの力に抗して又は圧縮ばねの力に従って互いに逆向きに同量だけ移動可能、かつ移動位置で停止可能に設けたストッパー部材移動機構とを有しており、ストッパー部材移動機構でストッパー部材を移動することによりアームを角変位させ、2つのローラー同士を接近又は離隔させて2つのローラーの間隔を調整可能に設けられている。
そして、2つのローラー間にこれらローラーの間隔より厚い印刷紙が差し込まれたときに、両方のローラーが移動して対応するように構成されている(従来技術2)。
特許文献2に示される折畳みローラー装置は、駆動されて回転可能にローラーの両端部を対向する2つのアームに支持される一方のローラーと、一方のローラーと同様に構成され一方のローラーと互いに平行に外周面を近接して対向させて設けられる他方のローラーと、一方のローラーのアームと他方のローラーのアームを変位させて2つのローラーを互いに遠近するように移動させ、2つのローラーの間隔を調整する間隔調整手段を有している。
そして、前記一方のローラーのアームは、それぞれの一端部で一方のローラーを支持するとともに、それぞれの中間部を共通の中心線周りに角変位可能に支持され、前記他方のローラーのアームは、それぞれの一端部で他方のローラーを支持するとともに、それぞれの中間部を共通の中心線周りに角変位可能に支持され、一方のアームと他方のアームのそれぞれの他端部には間隔調整手段が連結されている。
間隔調整手段は、2つのローラーを接近させるように各ローラーの同側のアームを変位させるべく、2つのローラーの同側のアームの一端部に互いに逆向きの力を付与するようにそれぞれのアームの一端部に接触させて個別に設けた圧縮ばねと、これらの圧縮ばねの力に抗して2つのローラーをそれぞれ静止させるように各アームに接触するストッパー部材と、2つのローラーの同側の各ストッパー部材を圧縮ばねの力に抗して又は圧縮ばねの力に従って互いに逆向きに同量だけ移動可能、かつ移動位置で停止可能に設けたストッパー部材移動機構とを有しており、ストッパー部材移動機構でストッパー部材を移動することによりアームを角変位させ、2つのローラー同士を接近又は離隔させて2つのローラーの間隔を調整可能に設けられている。
そして、2つのローラー間にこれらローラーの間隔より厚い印刷紙が差し込まれたときに、両方のローラーが移動して対応するように構成されている(従来技術3)。
実公平7−34059号公報 特開平7−237812号公報
前記した折畳みローラー装置では、一対のローラーでその間に差し込まれた印刷紙を挟んで折り畳む必要があるため、いずれの場合でも当該装置で折畳み処理する最も厚さの小さな印刷紙を基準にして、一対のローラーの間隔をその厚さよりも小さく設定して設ける必要がある。
したがって、前記従来技術1では、最も厚さの小さな印刷紙の厚さよりも小さな隙間で最も厚さの小さな印刷紙を折り畳むときに、折ブレードが一方のローラーと他方のローラーの間の略中央に差し込まれるように一対のローラーの隙間が設定された構成であり、それより厚さの大きな印刷紙を折り畳むには、2つのローラーの対向間隔を大きくする調整が必要となる。
この調整は、定位置に設けられた他方のローラーに対して一方のローラーを離隔する方向に変位して行うようになっており、折ブレードと一方のローラーとの間隔が広くなるのに対し、折ブレードと他方ローラーとの間隔に変化がない。
このため、印刷紙を折ブレードによって2つのローラーの間に差し込んで折り畳むときに、最も厚さの小さな印刷紙を基準に設定した他方のローラーと折ブレードとの間隔に差し込まれる厚さの大きな印刷紙に大きな力が作用し、折ブレードが印刷紙の一側を差し込んで押さえるとともに、他側を他方のローラーの回転によって送り出すので、ローラーとの接触側がスリップして擦られたり、折ブレードとの接触側が、折ブレードが差し込まれるときに擦られることが多々あり、この印刷紙が汚損や破損して製品としての品質が低下した。
これに対し、従来技術2及び従来技術3は、2つのローラーを同量だけ互いに逆向きに移動して両ローラーの間隔を調整できるので、折り畳む印刷紙の厚さにかかわらず、折ブレードとローラーの間隔を印刷紙の厚さに合った適正な大きさにすることができ、かつ折ブレードによる印刷紙の差し込み位置を、間隔調整した2つのローラー間の中央にすることができ、前記従来技術1に存在した不都合を解消している。
しかしながら、当該折畳みローラー装置では、2つのローラーが2つとも印刷紙の厚さに対応して自由に移動可能である一対のローラー間にその間隔よりも大きな厚さの印刷紙が折ブレードによって差し込まれ、折り畳まれて送り出されるため、圧縮ばねの力をストッパー部材で受けることによって設定間隔を保って静止している一対のローラーは、印刷紙が差し込まれると双方の間隔を広げるように2つのローラーがそれぞれ自由に移動し、印刷紙が送り出されると、これらのローラーが圧縮ばねの力で設定間隔に戻るように変位を繰り返すようになっており、印刷紙が送り出された後は、圧縮ばねの力で戻されるローラーがストッパー部材にはね返されるためにすぐに設定位置に静止せず、僅かの間位置が定まらない状態が発生する。
そして、稼動速度が速くなって印刷紙が差し込まれる時間間隔が小さくなると、ついには、ローラーが静止に至る前に次の印刷紙が2つのローラー間に差し込まれるようになっていた。
ところで、2つのローラー間に差し込まれた印刷紙は、駆動されて回転するこれらのローラーに接触して引き込まれ送り出されるが、前記したように静止しない状態の2つのローラー間に印刷紙が差し込まれた場合、印刷紙は2つのローラーに同時に接触することは極めて稀で、いずれかのローラーに先に接触し、その回転によって接触側が先行して2つのローラー間に引き込まれ、次いで2つのローラーに接触して2つのローラーの回転によって送り出される。
そのため、当該折畳みローラー装置による印刷紙の折れ線位置は、所望の位置より先行して引き込まれる側にずれてしまうとともに、そのずれ量、延いては折り重なり状態にばらつきが生じ、印刷紙の折精度が低下し、製品としての品質が低下した。
本発明は、前記従来の技術がかかえていた課題を一挙に解決しようとするもので、印刷紙の厚さに対応して一対のローラーの間隔を設定可能であるとともに、設定後の2つのローラー間に差し込まれる折ブレードの位置が、常に間隔を設定した後の2つのローラーの間の略中央になるように、一対のローラーの印刷紙の厚さに対応した間隔調整を可能にし、折ブレードとローラーの間の印刷紙に大きな力が作用してこの印刷紙が擦られることがないようにするとともに、一対のローラーのうち1つのローラーを、間隔を設定した後の位置からほとんど移動しないようにし、かつ印刷紙が折ブレードによって差し込まれるときに、差し込まれる印刷紙の厚さに対応して一対のローラー間隔を広げるように移動するローラーを、一対のローラーのうちの残るローラーとし、印刷紙が差し込まれるときのローラーの位置の不安定さを従来の半分以下とし、印刷紙を折り畳むときの折れ線の位置のずれの発生を減少することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、対向する各個が対向方向に平行な共通の中心線周りに角変位可能に支持された2つのアームに両端軸を回転可能に支持されたローラーを、互いに平行に外周面を対向させ近接させて設けた回転駆動される一対のローラーと、一対のローラーを互いに接近又は離隔させるべくこれらのローラーをそれぞれ支持する2組のアームを互いに逆向きに等量だけ角変位させ、一対のローラーの対向間隔を調整可能に設けた間隔調整手段とを備え、対向間隔を調整した一対のローラーの間にこの対向間隔より大きな厚さ寸法を有する印刷紙を折ブレードによって差し込んで折り畳みかつ送り出す折畳みローラー装置において、前記間隔調整手段が一対のローラーをそれぞれ調整後の位置に静止させ得るとともに、調整間隔を拡大する向きの変位に抗する力が両ローラー間で有意な差を有するように設け、一対のローラーの間に印刷紙が差し込まれたときに、専ら予め定められた第1のローラーが、差し込まれた印刷紙の厚さに対応して変位するように設けたことを特徴とする折畳みローラー装置である。
また、本発明は、前記折畳みローラー装置において、間隔調整手段が、第1のローラーにこのローラーと対向する第2のローラーへ向う向きの力を付与する第1の力付与手段、及び第2のローラーに前記第1のローラーに付与した力に平行方向のいずれか一方向きの力を付与する第2の力付与手段と、これら各力付与手段の力に抗してローラーを静止するようローラーごとに設けられた第1のストッパー部材、及び第2のストッパー部材と、これらストッパー部材を前記各力付与手段に抗して移動可能かつ移動位置で停止可能に設けたストッパー部材移動機構とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記折り畳みローラー装置において、第2の力付与手段が、第2のローラーにこのローラーと対向する第1のローラーヘ向かう向きの力を付与するとともに、2つのローラーを静止したときに、第2のストッパー部材に作用する力が、第1のストッパー部材に作用する力に対して有意な差をもって大きくなるよう設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記折畳みローラー装置において、少なくとも第2の力付与手段を流体圧シリンダーとするとともに、当該流体圧シリンダーの出力の大きさを選択的に切替え可能に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果が得られる。本発明では、差し込まれる折ブレードの位置が、常に一対のローラー間の略中央になるようにし、印刷紙の厚さに対応した一対のローラーの間隔調整を可能にしたので、印刷紙を折ブレードによって一対のローラーに差し込み、折り畳むときに、印刷紙に大きな力が作用して擦られることをなくし、印刷紙が汚損や破損することによる製品低下がなくなる。
また、本発明では、印刷紙を折ブレードによって一対のローラーの間に差し込むときの一方のローラーの位置を略定位置に安定させたので、折ブレードによって差し込まれる印刷紙は、当該一方のローラーの周面に先に接触するか又は2つのローラーに同時に接触するかのいずれかであり、したがって、印刷紙を折り畳むときの折れ線の位置のずれの発生を多くとも従来の半数程度に減少することができ、それだけ印刷紙の折畳精度が向上し、製品品質が向上する。
また、本発明では、第2の力付与手段を流体圧シリンダーとし、流体圧シリンダーの出力の大きさを選択的に切替え可能にしたことにより、一対のローラーの対向間隔の設定時と、ローラーの対向間隔設定後の印刷紙が折ブレードによって一対のローラーに差し込まれるときとで、第2のローラーに付与する力の強さを強すぎることなく適宜に設定することが可能となり、折畳みローラー装置への負荷状態をより軽減することが可能となり、折畳みローラー装置の耐久性を向上することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の折畳みローラー装置の第1の実施の形態を示す概略正面図である。図2は、図1のA−A矢視部分断面図である。図3は、図1のB−B矢視部分断面図である。図4は、図1のC−C矢視拡大部分断面図である。
図5は、本発明の第2の実施の形態を示す折畳みローラー装置の概略正面図である。図6は、本発明の第3の実施の形態を示す折畳みローラー装置の概略正面図である。図7は、本発明の第4の実施の形態を示す折畳みローラー装置の概略正面図である。
図8は、本発明の折畳みローラー装置が設置されている折畳装置の概略図である。図9は、本発明の折畳みローラー装置が設置されている他の折畳装置の概略図である。図10は、図9のD−D矢視図である。
輪転機において、それぞれ図示しない少なくとも1つの給紙装置及び印刷装置が配備され、更にその下流に図8、図9及び図10に示される折畳みローラー装置FRなどを具備した折畳装置Fが配備されている。
各給紙装置に装着された巻取紙より引き出された連続紙Wが各印刷装置において印刷された後、折畳装置Fに導入され、所定の長さに裁断された上、何度か折り畳まれて印刷物の折帳が生産されるようになっている。
図8に示される折畳装置Fは、導入された連続紙Wを搬送方向に沿う方向に折り畳むフォーマーFMと、フォーマーFMで折られた連続紙Wを折胴80、鋸胴81により裁断し、裁断した印刷紙W0を折胴80に設けた折ブレード800で折胴80下に設けた一対の駆動ローラーに差し込み、差し込まれた印刷紙W0を搬送方向と直角をなす方向に折り畳んで折り畳まれた印刷紙(以下、折帳W1とする)として下方に送り出す折畳みローラー装置FR1と、送り出された折帳W1を受け取り下流へ搬出する羽根車装置DF、搬送装置CVとで構成されている。
また、図9及び図10に示される折畳装置Fは、導入された連続紙Wを搬送方向に沿う方向に折り畳むフォーマーFMと、フォーマーFMで折られた連続紙Wを鋸胴81、折胴80及び咥え胴82により裁断し、かつ搬送方向と直角をなす方向に折り畳んだ折帳W1とし、更に、下流へ送られる折帳W1を搬送方向に沿う方向に再度折り畳む折畳みローラー装置FR2と、折畳みローラー装置FR2で折り畳まれた印刷紙(以下、折帳W12とする)を受け取り下流へ搬出する羽根車装置DF、搬送装置CVとで構成されている。
以下、まず本発明に係る折畳みローラー装置FR1又は折畳みローラー装置FR2として実施可能な第1の実施の形態について、図1、図2、図3及び図4を参照して説明する。なお、折畳みローラー装置FR1と折畳みローラー装置FR2は、同じ構成であってよいので、以下、折畳みローラー装置FRとして一括して説明する。
折畳みローラー装置FRは、図1、図2、図3及び図4に示されるように折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1を差し込んで折り畳み、かつ折り畳まれた折帳W1又はW12を送り出す一対のローラー1、1’と、一対のローラー1、1’の第1のローラー1を回転可能に支持するアーム2、2’と、第2のローラー1’を回転可能に支持するアーム3、3’と、一対のローラー1、1’間の対向間隔を調整する間隔調整手段4とで構成され、間隔調整手段4には、第1の力付与手段である圧縮ばね部材51、第2の力付与手段である圧縮ばね部材61、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42及びストッパー部材移動機構49が設けられている。
(1)ローラー1、1’
ローラー1、1’は、互いに平行に外周面を対向させ近接させて一対設けられている駆動ローラーである。一対のローラー1、1’の第1のローラー1は、両端に軸受10を介してアーム2、2’に支持され、駆動側の軸先端には歯車70が設けられている。
また、一対のローラー1、1’の第2のローラー1’は、両端に軸受10を介してアーム3、3’に支持され、駆動側の軸先端には歯車70’が設けられている。歯車70、70’は、間に隙間をあけて取付けられている。
第1のローラー1は、アーム2、2’により第2のローラー1’に対して接近又は離隔可能であり、また、第2のローラー1’は、アーム3、3’により第1のローラー1に対して接近又は離隔可能であり、後に説明する間隔調整手段4の操作によって、一対のローラー1、1’は、互いに逆向きに等量だけ変位される。
また、後に説明する駆動源より一対のローラー1、1’の歯車70、70’それぞれに駆動が伝えられることにより、互いに反対方向に駆動されて回転するよう設けられている。
(2)アーム2、2’及び3、3’
アーム2、2’は、第1のローラー1の両端部に対向して設けられ、アーム2、2’の一端部で一方のローラー1を回転可能に支持するとともに、アーム2、2’の中間部が、フレームB、B’にアームの対向方向と平行な共通の中心線を持つように取り付けられた支持軸21、21’に、軸受20、20を介して角変位可能に取り付けられている。
アーム3、3’は、第2のローラー1’の両端部に対向して設けられ、アーム3、3’の一端部で他方のローラー1’を回転可能に支持するとともに、アーム3、3’の中間部が、フレームB、B’にアームの対向方向と平行な共通の中心線を持つように取付けられた支持軸31、31’に、軸受20、20を介して角変位可能に取り付けられている。
駆動側の支持軸21、31は、フレームBを貫通して取り付けられており、それぞれの端部には、互いに噛み合う中間歯車72、72’が軸受71、71を介して回転可能に設けられている。一方の中間歯車72は、駆動源に連結された駆動歯車73と噛み合っている。
また、中間歯車72は、第1のローラー1の歯車70と噛み合い、中間歯車72’は、第2のローラー1’の歯車70’と噛み合っている。そして、一対のローラー1、1’は、駆動源に連結された駆動歯車73により、中間歯車72、72’を介して歯車70、70’が駆動され、互いに反対方向に回転される。
また、一対のローラー1、1’を支持する2組のアーム2、2’及びアーム3、3’の中で互いに隣り合うアーム2とアーム3とを互いに逆向きに等量だけ角変位させるべく、アーム2、アーム3の他端部に後に説明する間隔調整手段4が設けられるとともに、アーム2’とアーム3’とを互いに逆向きに等量だけ角変位させるべく、アーム2’、アーム3’の他端部に後に説明する間隔調整手段4が設けられている。
(3)間隔調整手段4
間隔調整手段4は、前記したように互いに隣り合うアーム2とアーム3に連係して1つ及び隣り合うアーム2’とアーム3’に連係して1つ設けられる。なお、アーム2’とアーム3’に連係して設けられる間隔調整手段4は、アーム2とアーム3に連係して設けられる間隔調整手段4と同様に構成されているので、アーム2’、アーム3’及びこれらの支持軸21’、31’については、以下の説明中に( )付の符号で示すのみとした。
アーム2(2’)とアーム3(3’)の他端部には、貫通穴22、32が形成され、この貫通穴22、32にねじ軸40を貫通させる。ねじ軸40は、その適宜の2つの位置にそれぞれねじ方向が異なる雄ねじ45、46を設けられ、フレームB(B’)に取付けられているブラケット47、48により、軸受401、401を介して回転可能に支持されている。
ねじ軸40には、ねじ軸40の雄ねじ45にねじ込み可能な雌ねじ43を有するストッパー部材41と、雄ねじ46にねじ込み可能な雌ねじ44を有するストッパー部材42が、ねじ軸40との連れ回りを規制されるとともにねじ軸40の軸方向移動を許容されてねじ連結され、アーム2(2’)とアーム3(3’)の対向面と反対側に配されている。
また、第1のローラー1を支持するアーム2(2’)には、第1のローラー1に第2のローラー1’に向かう力を付与するように後で説明する第1の力付与手段である圧縮ばね部材51が連係して設けられており、また、第2のローラー1’を支持するアーム3(3’)には、第2のローラー1’に第1のローラー1に向かう力を付与する後で説明する第2の力付与手段である圧縮ばね部材61が設けられている。
上記圧縮ばね部材51による第2のローラー1’に向かう力により、アーム2(2’)は、支持軸21(21’)周りに角変位され、アーム2(2’)の他端部の面が常に第1のストッパー部材41に押し付けられ接触する。
また、圧縮ばね部材61による第1のローラー1に向う力により、アーム3(3’)は、支持軸31(31’)周りに角変位され、アーム3(3’)の他端面が常に第2のストッパー部材42に押し付けられ接触する。
そして、間隔調整手段4のストッパー部材移動機構49による一対のローラー1、1’の間隔調整の際、アーム2(2’)の他端部は、第1のストッパー部材41に接触した状態で追従変位し、アーム3(3’)の他端部は、第2のストッパー部材42に接触した状態で追従変位する。
ストッパー部材移動機構49のねじ軸40の一端部にはハンドル400が設けられており、このハンドル400の操作によりねじ軸40が回転され、第1のストッパー部材41及び第2のストッパー部材42がねじ軸40の軸線にそって互いに接近又は離隔することにより、これらストッパー部材41、42の移動に他端部が追従変位するアーム2(2’)及びアーム3(3’)が、それぞれ支持軸21(21’)、31(31’)を支点にして角変位し、アーム2、2’及びアーム3、3’に支持されている一対のローラー1、1’が、対向方向に接近又は離隔される。
また、アーム2(2’)とアーム3(3’)と接触するストッパー部材41、42の接触面は、滑らかな曲面になっており、アーム2(2’)とアーム3(3’)が支持軸21(21’)、31(31’)を中心に角変位してもストッパー部材41、42と接触するアーム2(2’)とアーム3(3’)とが確実に接触可能な構成になっている。
また、各ストッパー部材41、42の前記ねじ軸40との連れ回りの規制は、アーム2(2’)及びアーム3(3’)に設けられた規制部411、421(図4参照)によってなされている。
また、間隔調整手段4により一対のローラー1、1’間の対向間隔は、生産する折帳W1又はW12の厚さよりも適宜に小さい間隔に設定される。
(4)第1の力付与手段(圧縮ばね部材51)
圧縮ばね部材51は、第1のローラー1を支持するアーム2及びアーム2’の一端部で、差し込まれる折ブレード800から遠い面と、フレームB及びB’に取り付けられたブラケット50との間に設けられ、第1のローラー1に第2のローラー1’に向う力を付与するように構成されている。
また、圧縮ばね部材51は、後に説明する圧縮ばね部材61より、圧縮方向の力に対する抗力が小さく設定されており、一対のローラー1、1’間に折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1が差し込まれたときに、その厚さに応じて、第1のローラー1が一対のローラー1、1’の対向間隔を大きくする方向に移動するのを許容するとともに、その厚さの如何に関わらず確実に折り目を付けることが可能な力が付与できる適宜の強さで設けられている。
(5)第2の力付与手段(圧縮ばね部材61)
圧縮ばね部材61は、第2のローラー1’を支持するアーム3及びアーム3’の一端部で、差し込まれる折ブレード800から遠い面と、フレームB及びB’に取り付けられたブラケット60との間に設けられ、第2のローラー1’に第1のローラー1に向かう力を付与するように構成されている。
また、圧縮ばね部材61は、前記のように圧縮ばね部材51より、圧縮方向の力に対する抗力が大きく設定されている。具体的には、一対のローラー1、1’間に折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1が差し込まれたときに、その厚さにかかわらず第2のローラー1’をほとんど移動させず、その間隔調整後の位置を維持し得る大きさであり、かつ一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するための、ストッパー部材移動機構49のねじ軸40の回転を許容する大きさである。
圧縮ばね部材61の圧縮方向の力に対する抗力と圧縮ばね部材51の圧縮方向の力に対する抗力の相違は、前記から明らかなように、印刷紙W0又は折帳W1が一対のローラー間に差し入れられたときに、第2のローラー1’が移動せず第1のローラー1が両ローラー1、1’の間隔を広げるように移動するうえで、意味を有するものである。
次に、以上説明した折畳みローラー装置FRの作用について、図1、図2、図3、図4、図8、図9及び図10を参照して説明する。
以上の記載の構成によれば、折畳装置Fの稼働により折胴80、鋸胴81が同期して回転する。そして、図示しない上流の給紙装置から印刷装置を経て連続紙Wが、折畳装置Fへ導入される。
図8に示される折畳装置Fに導入された連続紙Wは、折胴80、鋸胴81間に送り込まれ、折胴80の軸線と平行に裁断され、裁断位置の直ぐ上流位置を折胴80内に設けられかつ折胴80の予め定められた適宜の回転位相において折胴80の外周面から出入りする、図示しない紙幅方向に複数設けられた針で厚さ方向に貫通して保持し、折胴80の回転によって折胴80の表面に巻き付けられる。
続いて連続紙Wの下流位置が折胴80、鋸胴81間で、前記同様に折胴80の軸線と平行に裁断され、折胴80の折ブレード800により裁断された印刷紙W0の中央が一対のローラー1、1’間に差し込まれる。
図9及び図10に示される折畳装置Fに導入された連続紙Wは、折胴80、鋸胴81間に送り込まれ、折胴80の軸線と平行に裁断され、裁断位置の直ぐ上流位置を折胴80内に設けられかつ折胴80の予め定められた適宜の回転位相において折胴80の外周面から出入りする、図示しない紙幅方向に複数設けられた針で厚さ方向に貫通して保持し、折胴80の回転によって折胴80の表面に巻き付けられる。
続いて連続紙Wの下流位置を折胴80、鋸胴81間で裁断され、裁断位置の直ぐ上流位置を前記針で厚さ方向に貫通して保持し、折胴80の回転によって折胴80の表面に巻き付けられ、以後、連続紙Wの保持と切断が繰り返される。
折胴80の針に保持された印刷紙W0は、折胴80の回転に従い移動し、切断された印刷紙W0の長手方向の中央部が咥え胴82の外周面との近接対向位置に至ったときに、裁断された印刷紙W0の中央部を咥え胴82内に設けられた図示しない咥え手段により咥えられ、咥え胴82の回転によって咥え胴82の表面に折帳W1として巻き付けられる。
咥え胴82の予め定められた適宜の回転位相において咥えを開放され折帳W1としてコンベヤーに受け渡される。この折帳W1は、移動するコンベヤー上の適宜位置において停止され、図示しないブレード駆動装置によって上下動される折ブレード800により折帳W1の幅方向中央を折るように設けられた折畳みローラー1、1’間に差し込まれる。
以上のように、折ブレード800により差し込まれた印刷紙W0又は折帳W1は図1、図2、図3及び図4に示される第1の実施の形態の折畳みローラー装置FRに挟み込まれる。
上記折畳みローラー装置FRについて説明する。最初に、生産する折帳の厚さにより一対のローラー1、1’の間隔がローラー1、1’の両端に設けられる間隔調整手段4ごとに調整される。
すなわち、ストッパー部材移動機構49のハンドル400を回すことによりねじ軸40を回転させる。ねじ軸40の回転によりアーム2とアーム3又はアーム2’とアーム3’を挟み込むようにしてこれらに接触しているストッパー部材41、ストッパー部材42がねじ軸40の軸方向に移動する。
一対のローラー1、1’間の対向間隔を大きくとるように調整するには、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42が互いに近づくようにねじ軸40を回転させる。雄ねじ45と雄ねじ46は等ピッチでねじ方向が逆になっているので、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42は同じ量だけ互いに逆向きに移動する。
第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42が互いに近づくとアーム2とアーム3又はアーム2’とアーム3’は他端を互いに近づく向きに押され、それぞれ支持軸21、31を支点にして角変位し、アーム3、アーム3’が圧縮ばね部材61を圧縮し、アーム2、アーム2’が圧縮ばね部材51を圧縮しながら一対のローラー1、1’の間隔を大きくし、かつ第1のローラー1と第2のローラー1’の外周面が、差し込まれる折ブレード800先端から等しい距離に調整される。
一対のローラー1、1’間の対向間隔を小さくとるように調整するには、前記ハンドル400を逆に回すことによりねじ軸40を前記とは逆向きに回転する。すると、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42が互いに離隔する方向に移動される。
アーム2とアーム3又はアーム2’とアーム3’は、前記圧縮ばね部材61及び圧縮ばね部材51の反発力により支持軸21、31を支点にして前記第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42の移動に追従して角変位し、一対のローラー1、1’の対向間隔を小さくされ、かつ第1のローラー1と第2のローラー1’の外周面が、折ブレード800先端から等しい距離に調整される。
上記一対のローラー1、1’の間隔調整は、差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1の厚さに合わせて適宜の間隔に調整される。
前記間隔調整手段4による一対のローラー1、1’間の対向間隔調整後、折畳装置Fに導入された印刷紙W0又は折帳W1を折ブレード800によって一対のローラー1、1’間に差し込んで折り畳む。
このとき、折ブレード800によって差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1は、圧縮ばね部材61により折ブレード800が差し込まれたときに変位しないように支えられている第2のローラー1’の外周面が基準となり、圧縮ばね部材51の反発力によって第1のローラー1に付与される第2のローラー1’に向う力により第2のローラー1’の外周面に印刷紙W0又は折帳W1が押し付けられて折り畳まれ、第1のローラー1と第2のローラー1’の回転駆動により下流へ送り出される。
折畳みローラー装置FRで折り畳まれ、送り出された折帳W1又は折帳W12は、羽根車装置DFに受けられ、搬送装置CVにより下流へ搬送される。このように、様々な厚さの印刷紙W0又は折帳W1に対応して、一対のローラー1、1’間の対向間隔を設定することが可能であるとともに、一対のローラー1、1’間の間隔設定後のローラー1、1’間に差し込まれる折ブレード800の位置が、常に間隔を設定した後の2つのローラー1、1’の間の略中央になるように、一対のローラー1、1’の印刷紙W0又は折帳W1の厚さに対応した間隔調整を可能にしたので、一対のローラー1、1’と折ブレード800との間隔に差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1、特に間隔調整後の位置を維持する第2のローラー1’と折ブレード800との間隔に差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1に大きな力が作用しないので、第2のローラー1’に接触して回転によって送り出されるときや折ブレード800が差し込まれるときに、印刷紙W0又は折帳W1が擦られて汚損や破損することがなくなった。
また、一対のローラー1、1’のうち第2のローラー1’を、間隔設定後の位置がほとんど移動しないようにし、残る第1のローラー1を印刷紙W0及び折帳W1が折ブレード800によって差し込まれるときに、差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1の厚さに対応して一対のローラー1、1’の間隔を広げるように移動する第1のローラー1としたので、印刷紙W0及び折帳W1が差し込まれるときに、第2のローラー1’の周面に先に接触するか又は2つのローラーに同時に接触するので、印刷紙W0及び折帳W1を折り畳むときの折れ線の位置のずれの発生を多くとも従来の半数程度に減少することができた。
第2の実施の形態を示す折畳みローラー装置FRが図5に示される。この折畳みローラー装置FRは、一対のローラー1、1’と、一対のローラー1、1’を支持するアーム2、2’及びアーム3、3’と、一対のローラー1、1’間の対向間隔を調整する間隔調整手段4とで構成され、間隔調整手段4を除く他の構成は、図1、図2、図3及び図4に示される前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
また、間隔調整手段4のうち、第2の力付与手段を除く、第1の力付与手段である圧縮ばね部材51、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42及びストッパー部材移動機構49も、第1の実施の形態と同様に構成されているので説明を省略し、前記実施の形態と異なる構成の第2の力付与手段である流体圧シリンダー69について具体的に説明する。
(1)第2の力付与手段(流体圧シリンダー69)
流体圧シリンダー(以下、空気圧シリンダー)69は、第2のローラー1’を支持するアーム3及びアーム3’の一端部と、差し込まれる折ブレード800から遠い側のフレームB及びB’に取り付けられたブラケット65、65との間に設けられている。
空気圧シリンダー69は、シリンダーロッド66の先端に取り付けた継手67及びピン68を介して、前記アーム3及び3’の一端部と角変位可能に連結され、又空気圧シリンダー69の尾端を角変位可能に前記ブラケット65に取り付けられ、第2のローラー1’に第1のローラー1に向かう力を付与するように構成されている。
また、空気圧シリンダー69は、入力する空気圧を可変することにより出力を調整し、シリンダーロッド66を伸長してアーム3及びアーム3’を押し付け、第2のローラー1’に付与する力を変更することが可能であり、空気圧シリンダー69の出力は、シリンダーロッド66を縮退させる向きの力に対する抗力が、第1の力付与手段である圧縮ばね部材51の圧縮方向の抗力よりも大きくなるように設定することが可能に設けられている。
具体的には一対のローラー1、1’間に折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1が差し込まれたときに、その厚さにかかわらず第2のローラー1’をほとんど移動させず、その間隔調整後の位置を維持し得る大きさであり、かつ一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するためのストッパー部材移動機構49のねじ軸40の回転を許容する大きさであるように空気圧シリンダー69の出力は設定可能に設けられる。
また、第2の実施の形態では、間隔調整手段4により一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するときには、アーム3、3’の他端部が第2のストッパー部材42に接触した状態で追従変位可能な範囲で、アーム3、3’の一端部を押し付ける空気圧シリンダー69の出力を小さくし得るように設け、空気圧シリンダー69の出力の大きさを選択的に切り替えて使用してもよい。
第3の実施の形態を示す折畳みローラー装置FRが図6に示される。この折畳みローラー装置FRは、一対のローラー1、1’と、一対のローラー1、1’を支持するアーム2、2’及びアーム3、3’と、一対のローラー1、1’間の対向間隔を調整する間隔調整手段4とで構成され、間隔調整手段4を除く他の構成は、図1、図2、図3及び図4に示される前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
また、間隔調整手段4のうち、第1の力付与手段及び第2の力付与手段を除く、第1のストッパー部材41、第2のストッパー部材42及びストッパー部材移動機構49も、前記第1の実施の形態と同様に構成されているので説明を省略し、前記実施の形態と異なる構成の第1の力付与手段である圧縮ばね部材52及び第2の力付与手段である流体圧シリンダー69について具体的に説明する。
(1)第1の力付与手段(圧縮ばね部材52)
圧縮ばね部材52は、第1のローラー1を支持するアーム2、2’と第2のローラー1’を支持するアーム3、3’のなかで、互いに隣り合う2つのローラー1、1’の同側のアーム2とアーム3との他端部間及びアーム2’とアーム3’との他端部間に設けられ、これらアーム2、アーム3及びアーム2’アーム3’に接触させて、互いに逆向きの力を付与するように構成されている。
また、圧縮ばね部材52は、その圧縮方向の力に対する抗力が、印刷紙W0又は折帳W1を折り畳むときに、第2のローラー1’に第1のローラー1に向かう力を付与する、後に説明する空気圧シリンダー69のシリンダーロッド66を縮退させる方向の力に対する抗力に比べ小さく設定されており、一対のローラー1、1’間に折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1が差し込まれたときに、印刷紙W0又は折帳W1の厚さに応じて、第1のローラー1が一対のローラー1、1’の対向間隔を大きくする方向に移動するのを許容する大きさである。
(2)第2の力付与手段(流体圧シリンダー69)
流体圧シリンダー(以下、空気圧シリンダー)69は、第2のローラー1’を支持するアーム3及びアーム3’の一端部と、差し込まれる折ブレード800から遠い側のフレームB又はB’に取り付けられたブラケット65、65との間に設けられている。
空気圧シリンダー69は、シリンダーロッド66の先端に取り付けた継手67及びピン68を介して、前記アーム3及び3’の一端部と角変位可能に連結され、又空気圧シリンダー69の尾端を角変位可能に前記ブラケット65に取り付けられ、第2のローラー1’に第1のローラー1に向かう力を付与するように構成されている。
また、空気圧シリンダー69は、入力する空気圧を可変することにより出力を調整し、シリンダーロッド66を伸長してアーム3及びアーム3’を押し付け、第2のローラー1’に付与する力を変更することが可能であり、空気圧シリンダー69の出力は、シリンダーロッド66を縮退させる向きの力に対する抗力が、第1の力付与手段である圧縮ばね部材52の圧縮方向の抗力よりも大きくなるように設定することが可能に設けられている。
具体的には一対のローラー1、1’間に折ブレード800によって印刷紙W0又は折帳W1が差し込まれたときに、その厚さにかかわらず第2のローラー1’をほとんど移動させず、その間隔調整後の位置を維持し得る大きさであり、かつ一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するためのストッパー部材移動機構49のねじ軸40の回転を許容する大きさであるように空気圧シリンダー69の出力は設定可能に設けられる。
また、第3の実施の形態では、間隔調整手段4により一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するときには、前記第2の実施の形態と同様に、空気圧シリンダー69の出力を小さくし得るように設け、空気圧シリンダー69の出力の大きさを選択的に切り替えて使用してもよい。
第4の実施の形態を示す折畳みローラー装置FRが図7に示される。この折畳みローラー装置FRは、第1のローラー1と、第2のローラー1’と、第1のローラー1を支持するアーム2、2’と、第2のローラー1’を支持するアーム3、3’と、一対のローラー1、1’間の対向間隔を調整する間隔調整手段4とで構成され、間隔調整手段4を除く他の構成は、図1、図2、図3及び図4に示される前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
また、間隔調整手段4のうち、第2のストッパー部材42及び第2の力付与手段である圧縮ばね部材62を除く、第1の力付与手段である圧縮ばね部材51、第1のストッパー部材41及びストッパー部材移動機構49も、前記第1の実施の形態と同様の構成であるので、間隔調整手段4の第2のストッパー部材42及び第2の力付与手段である圧縮ばね部材62について説明する。
(1)第2のストッパー部材42
前記第1の実施の形態とは、アーム3又はアーム3’に対して配される位置が相違している。詳細には、第2のストッパー部材42は、前記第1の実施の形態と同様に設けられたねじ軸40のアーム3又はアーム3’側の雄ねじ46に、雌ねじ44によってねじ連結されてアーム3のアーム2に近い面側及びアーム3’のアーム2’に近い面側に配され、ねじ軸40との連れ回りを規制されるとともに、ねじ軸40の軸方向移動を許容されるよう設けられている。
(2)第2の力付与手段(圧縮ばね部材62)
圧縮ばね部材62は、第2のローラー1’を支持するアーム3及びアーム3’の一端部で、差し込まれる折ブレード800に近い面と、フレームB又はB’に取り付けられたブラケット63との間に設けられ、第2のローラー1’に第1のローラー1から離隔する方向に力を付与するように構成されている。
また、圧縮ばね部材62は、一対のローラー1、1’の対向間隔を調整するための、ストッパー部材移動機構49のねじ軸40の回転を許容し、かつ圧縮方向の力に対する抗力は、ねじ軸40の回転によって移動するストッパー部材42にアーム3及び3’が追従して変位し得る程度の大きさに設定される。
上記の第4の実施の形態の構成によれば、上記圧縮ばね部材51による第2のローラー1’に向かう力により、アーム2及びアーム2’は、支持軸21、21’周りに角変位され、アーム2及びアーム2’の他端部の面が常に第1のストッパー部材41に押し付けられ接触する。
また、圧縮ばね部材62による第1のローラー1から離隔する方向に向かう力により、アーム3及びアーム3’は、支持軸31及び31’周りに角変位され、アーム3及びアーム3’の他端面が常に第2のストッパー部材42に押し付けられ接触する。
そして、間隔調整手段4のストッパー部材移動機構49による一対のローラー1、1’の間隔調整の際、アーム2及びアーム2’の他端部は、第1のストッパー部材41に接触した状態で追従変位し、アーム3及びアーム3’の他端部は、第2のストッパー部材42に接触した状態で追従変位する。
一対のローラー1、1’間の対向間隔を設定した後、印刷紙W0又は折帳W1が折ブレード800によって差し込まれるとき、第2のローラー1’は、アーム3及びアーム3’の他端部が、ストッパーとなる第2のストッパー部材42に接触して、第1のローラー1から離隔する方向には移動しないようになっており、また、第1のローラー1は、差し込まれる印刷紙W0又は折帳W1の厚さに対応して一対のローラー1、1’の間隔を広げるように移動するようになっている。
以上記載のとおりであり、第2の実施の形態、第3の実施の形態及び第4の実施の形態は、ともに、前記第1の実施の形態と同様に、印刷紙W0又は折帳W1が折ブレード800により一対のローラー1、1’間に差し込まれるとき、印刷紙W0又は折帳W1が擦られて汚損や破損することなく製品としての品質を保ち、また、折り畳んだときの折れ線の位置のずれの発生を多くとも従来の半数程度に減少させ折り重なりの状態のばらつきを少なくし得た。
折畳みローラー装置の第1の実施の形態を示す概略正面図である。 図1のA−A矢視部分断面図である。 図1のB−B矢視部分断面図である。 図1のC−C矢視拡大部分断面図である。 折畳みローラー装置の第2の実施の形態を示す概略正面図である。 折畳みローラー装置の第3の実施の形態を示す概略正面図である。 折畳みローラー装置の第4の実施の形態を示す概略正面図である。 折畳みローラー装置が設置されている折畳装置の概略図である。 折畳みローラー装置が設置されている他の折畳装置の概略図である。 図9のD−D矢視図である。
符号の説明
1 第1のローラー
1’ 第2のローラー
2、2’、3、3’ アーム
4 間隔調整手段
10、20、71、401 軸受
21、21’、31、31’ 支持軸
22、32 貫通穴
40 ねじ軸
41、42 ストッパー部材
43、44 雌ねじ
45、46 雄ねじ
47、48、50、60、63、65 ブラケット
49 ストッパー部材移動機構
51、52、61、62 圧縮ばね部材
66 シリンダーロッド
67 継手
68 ピン
69 流体圧シリンダー(空気圧シリンダー)
70、70’ 歯車
72、72’ 中間歯車
73 駆動歯車
80 折胴
81 鋸胴
82 咥え胴
400 ハンドル
411、421 規制部
800 折ブレード
F 折畳装置
FM フォーマー
FR、FR1、FR2 折畳みローラー装置
DF 羽根車装置
CV 搬送装置
W 連続紙
W0 印刷紙
W1、W12 折帳(折り畳まれた印刷紙)
B、B’ フレーム

Claims (4)

  1. 対向する各個が対向方向に平行な共通の中心線周りに角変位可能に支持された2つのアームに両端軸を回転可能に支持されたローラーを、互いに平行に外周面を対向させ近接させて設けた回転駆動される一対のローラーと、一対のローラーを互いに接近又は離隔させるべくこれらのローラーをそれぞれ支持する2組のアームを互いに逆向きに等量だけ角変位させ、一対のローラーの対向間隔を調整可能に設けた間隔調整手段とを備え、対向間隔を調整した一対のローラーの間にこの対向間隔より大きな厚さ寸法を有する印刷紙を折ブレードによって差し込んで折り畳みかつ送り出す折畳みローラー装置において、
    前記間隔調整手段が
    一対のローラーをそれぞれ調整後の位置に静止させ得るとともに、調整間隔を拡大する向きの変位に抗する力が両ローラー間で有意な差を有するように設け、
    一対のローラーの間に印刷紙が差し込まれたときに、専ら予め定められた第1のローラーが、差し込まれた印刷紙の厚さに対応して変位するように設けた
    ことを特徴とする折畳みローラー装置。
  2. 請求項1に記載の折畳みローラー装置において、
    間隔調整手段が、
    第1のローラーにこのローラーと対向する第2のローラーへ向う向きの力を付与する第1の力付与手段、及び第2のローラーに前記第1のローラーに付与した力に平行方向のいずれか一方向きの力を付与する第2の力付与手段と、
    これら各力付与手段の力に抗してローラーを静止するようローラーごとに設けられた第1のストッパー部材、及び第2のストッパー部材と、
    これらストッパー部材を前記各力付与手段に抗して移動可能かつ移動位置で停止可能に設けたストッパー部材移動機構とを備える
    ことを特徴とする折畳みローラー装置。
  3. 請求項2に記載の折畳みローラー装置において、
    第2の力付与手段が、第2のローラーにこのローラーと対向する第1のローラーヘ向かう向きの力を付与するとともに、2つのローラーを静止したときに、第2のストッパー部材に作用する力が、第1のストッパー部材に作用する力に対して有意な差をもって大きくなるよう設けた
    ことを特徴とする折畳みローラー装置。
  4. 請求項3に記載の折畳みローラー装置において、
    少なくとも第2の力付与手段を流体圧シリンダーとするとともに、当該流体圧シリンダーの出力の大きさを選択的に切替え可能に設けた
    ことを特徴とする折畳みローラー装置。
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