JP3355457B2 - ニッピングローラー装置 - Google Patents
ニッピングローラー装置Info
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- JP3355457B2 JP3355457B2 JP2000069741A JP2000069741A JP3355457B2 JP 3355457 B2 JP3355457 B2 JP 3355457B2 JP 2000069741 A JP2000069741 A JP 2000069741A JP 2000069741 A JP2000069741 A JP 2000069741A JP 3355457 B2 JP3355457 B2 JP 3355457B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数枚重ね合わ
せられた連続紙を折胴の外周面に巻き込み、これを予め
定められた長さに裁断すると共に、折胴の軸線と平行に
折り畳む折畳装置、例えば、フォーマーにより長手方向
と平行に二つ折りされた連続紙を折り畳む輪転機の折畳
装置において、連続紙を折胴側へ送り出すニッピングロ
ーラー装置で、特に折胴近傍の上流に設けたニッピング
ローラー装置に関するものである。
せられた連続紙を折胴の外周面に巻き込み、これを予め
定められた長さに裁断すると共に、折胴の軸線と平行に
折り畳む折畳装置、例えば、フォーマーにより長手方向
と平行に二つ折りされた連続紙を折り畳む輪転機の折畳
装置において、連続紙を折胴側へ送り出すニッピングロ
ーラー装置で、特に折胴近傍の上流に設けたニッピング
ローラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数枚重ね合わせられた連続紙を1対の
ローラーで押し挟み、これを下流側へ送り出す装置とし
ては、実開平6−83663号公報「巻紙輪転印刷機の
紙引き装置」(第1従来技術)及び特開平6−7985
5号公報「引込みローラー対」(第2従来技術)に示さ
れるものが公知である。
ローラーで押し挟み、これを下流側へ送り出す装置とし
ては、実開平6−83663号公報「巻紙輪転印刷機の
紙引き装置」(第1従来技術)及び特開平6−7985
5号公報「引込みローラー対」(第2従来技術)に示さ
れるものが公知である。
【0003】また、連続紙をスリッターによって長手方
向と平行に裁断し、その双方を2つ並列に設けられたフ
ォーマーでそれぞれ長手方向と平行に二つ折りされた2
条の連続紙を重ね合わせるべく、一方の二つ折り連続紙
を他方の二つ折り連続紙側に転送ローラーによって案内
するときに、転送ローラーより上流側の連続紙のたる
み、しわの発生を解消する装置については実開昭62−
53279号公報「紙折機」(第3従来技術)に示され
るものが公知である。
向と平行に裁断し、その双方を2つ並列に設けられたフ
ォーマーでそれぞれ長手方向と平行に二つ折りされた2
条の連続紙を重ね合わせるべく、一方の二つ折り連続紙
を他方の二つ折り連続紙側に転送ローラーによって案内
するときに、転送ローラーより上流側の連続紙のたる
み、しわの発生を解消する装置については実開昭62−
53279号公報「紙折機」(第3従来技術)に示され
るものが公知である。
【0004】前記第1従来技術(実開平6−83663
号公報)に示されるものは、複数枚重ね合わせられた連
続紙を適宜な張力を与えながらフォーマー側へ送り出す
紙引き装置において、上流側の印刷胴の周速よりも僅か
に速い周速で回転するように駆動装置に連結した1つの
ドラッグローラーと、複数枚重ね合わせられた連続紙を
ドラッグローラーに向けて押しつけ、ドラッグローラー
と共同して下流側へ送り出す押付部材と、押付部材がド
ラッグローラーと対応する向きで略同一周速で回転する
ように押付部材を駆動する、ドラッグローラーの駆動と
連結した駆動手段とで構成される機構が設けられてい
る。
号公報)に示されるものは、複数枚重ね合わせられた連
続紙を適宜な張力を与えながらフォーマー側へ送り出す
紙引き装置において、上流側の印刷胴の周速よりも僅か
に速い周速で回転するように駆動装置に連結した1つの
ドラッグローラーと、複数枚重ね合わせられた連続紙を
ドラッグローラーに向けて押しつけ、ドラッグローラー
と共同して下流側へ送り出す押付部材と、押付部材がド
ラッグローラーと対応する向きで略同一周速で回転する
ように押付部材を駆動する、ドラッグローラーの駆動と
連結した駆動手段とで構成される機構が設けられてい
る。
【0005】この第1従来技術においては、ドラッグロ
ーラーと押付部材は複数枚重ね合わせられた連続紙を紙
厚方向に押し付けながら略同一周速で下流側へ送り出す
ようになっている。
ーラーと押付部材は複数枚重ね合わせられた連続紙を紙
厚方向に押し付けながら略同一周速で下流側へ送り出す
ようになっている。
【0006】また、第2従来技術(特開平6−7985
5号公報)に示されるものは、印刷機械に使用され、複
数枚重ね合わせられた連続紙を適宜な張力を与えながら
下流側へ送り出す紙引き装置において、複数枚重ね合わ
せられた連続紙を1対のローラー間に一方のローラーの
外周面に若干巻き付くように導き、この連続紙をローラ
ー間で押し付けながら下流側へ送り出す引込ローラー対
と、この引込ローラー対を駆動する駆動系の途中に、調
整伝達装置、例えば、差動伝達装置、傘歯車遊星伝達装
置または平歯車遊星伝達装置を設けると共に、その上流
側に無段変速機を備えた機構が設けられている。
5号公報)に示されるものは、印刷機械に使用され、複
数枚重ね合わせられた連続紙を適宜な張力を与えながら
下流側へ送り出す紙引き装置において、複数枚重ね合わ
せられた連続紙を1対のローラー間に一方のローラーの
外周面に若干巻き付くように導き、この連続紙をローラ
ー間で押し付けながら下流側へ送り出す引込ローラー対
と、この引込ローラー対を駆動する駆動系の途中に、調
整伝達装置、例えば、差動伝達装置、傘歯車遊星伝達装
置または平歯車遊星伝達装置を設けると共に、その上流
側に無段変速機を備えた機構が設けられている。
【0007】この第2従来技術においては、複数枚重ね
合わせられた連続紙が巻き付く側のローラーの回転数を
連続紙の走行速度に合わせて無段変速機により適宜に設
定したとき、他のローラーの外周面速度を、調整伝達装
置により、前記巻き付く側のローラーの外周面速度より
速くし、ローラーが接する連続紙の厚さ分だけ速くなっ
ている巻き付け外周側の速度に合わせ、1対の引込ロー
ラーそれぞれの外周面の速度を、それぞれが接触してい
る連続紙の速度に一致させている。
合わせられた連続紙が巻き付く側のローラーの回転数を
連続紙の走行速度に合わせて無段変速機により適宜に設
定したとき、他のローラーの外周面速度を、調整伝達装
置により、前記巻き付く側のローラーの外周面速度より
速くし、ローラーが接する連続紙の厚さ分だけ速くなっ
ている巻き付け外周側の速度に合わせ、1対の引込ロー
ラーそれぞれの外周面の速度を、それぞれが接触してい
る連続紙の速度に一致させている。
【0008】さらに、第3従来技術(実開昭62−53
279号公報)においては、長手方向と平行に二つ折り
された連続紙は転送ローラーを通過するときに、上流側
の転送ローラーと下流側の転送ローラーとの間の連続紙
が、回転駆動される下流側の転送ローラーに引っ張ら
れ、張力がかけられるようになっている。
279号公報)においては、長手方向と平行に二つ折り
された連続紙は転送ローラーを通過するときに、上流側
の転送ローラーと下流側の転送ローラーとの間の連続紙
が、回転駆動される下流側の転送ローラーに引っ張ら
れ、張力がかけられるようになっている。
【0009】他方、重ね合わせられた連続紙を折胴の外
周面に巻き込み予め定められた長さに裁断し、折胴の軸
線と平行に折り畳む折畳装置では、重ね合わせられた連
続紙が折胴の外周面に巻き込まれた際に、折胴に接触し
ている側が折胴に接触していない側よりも巻き付き長さ
が僅かに短く、折り畳みが繰り返されると、巻き付き長
さが短かった分が折胴の上流側に蓄積され、折胴近傍の
上流側のニッピングローラー装置の上流側の連続紙の折
胴の外周面に接触する側に、しわやたるみが発生するこ
とが知られている。
周面に巻き込み予め定められた長さに裁断し、折胴の軸
線と平行に折り畳む折畳装置では、重ね合わせられた連
続紙が折胴の外周面に巻き込まれた際に、折胴に接触し
ている側が折胴に接触していない側よりも巻き付き長さ
が僅かに短く、折り畳みが繰り返されると、巻き付き長
さが短かった分が折胴の上流側に蓄積され、折胴近傍の
上流側のニッピングローラー装置の上流側の連続紙の折
胴の外周面に接触する側に、しわやたるみが発生するこ
とが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記した各従来技術に
は、それぞれ幾つかの解決すべき課題があった。すなわ
ち、前記第1従来技術及び第2従来技術では、重なり合
った連続紙を挟んで送り出す機構において、連続紙と接
触する各送り出し面が被接触面の変位量と同量だけ変位
するようにしているだけであり、また、第3従来技術で
は、下流側の転送ローラーが接触する側を積極的に送り
出すようにしているだけであるので、前記したような、
複数枚重ね合わせられた連続紙が折胴に巻き付いて送ら
れるときに、連続紙の折胴の外周面に接触する側と折胴
の外周面に接触しない側とでは連続紙の厚さにより折胴
の外周面に巻き付く連続紙の長さに差ができ、巻き付き
長さの短い接触側の上流側での連続紙にしわやたるみが
生じるという不具合を防止し得るものではなかった。
は、それぞれ幾つかの解決すべき課題があった。すなわ
ち、前記第1従来技術及び第2従来技術では、重なり合
った連続紙を挟んで送り出す機構において、連続紙と接
触する各送り出し面が被接触面の変位量と同量だけ変位
するようにしているだけであり、また、第3従来技術で
は、下流側の転送ローラーが接触する側を積極的に送り
出すようにしているだけであるので、前記したような、
複数枚重ね合わせられた連続紙が折胴に巻き付いて送ら
れるときに、連続紙の折胴の外周面に接触する側と折胴
の外周面に接触しない側とでは連続紙の厚さにより折胴
の外周面に巻き付く連続紙の長さに差ができ、巻き付き
長さの短い接触側の上流側での連続紙にしわやたるみが
生じるという不具合を防止し得るものではなかった。
【0011】この発明は、前記した従来の技術がかかえ
ていた課題を一挙に解決しようとするもので、折胴を用
いた折畳装置の折胴に複数枚重ね合わせられた連続紙が
巻き付き案内された場合に、折胴の近傍上流側に配置さ
れたニッピングローラー装置の上流側で折胴と接触する
側に生じるしわやたるみをなくすことができるようにし
たニッピングローラー装置を提供することを目的とする
ものである。
ていた課題を一挙に解決しようとするもので、折胴を用
いた折畳装置の折胴に複数枚重ね合わせられた連続紙が
巻き付き案内された場合に、折胴の近傍上流側に配置さ
れたニッピングローラー装置の上流側で折胴と接触する
側に生じるしわやたるみをなくすことができるようにし
たニッピングローラー装置を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係るニッピングローラは、重ね合わせら
れた連続紙を折胴の外周面に巻き込み予め定められた長
さに裁断するとともに折胴の軸線と平行に折り畳む折畳
装置において、重ね合わせられた連続紙を挟んで折胴側
に送り出すように、折胴と略平行に折胴の近傍上流に設
けられた1対のニッピングローラーと、これら1対のニ
ッピングローラーを回転駆動する駆動手段とを有し、前
記1対のニッピングローラーのうち重ね合わせられた連
続紙の折胴の外周面に接触する側に接触するニッピング
ローラーの回転周面速度を他のニッピングローラーの回
転周面速度より速くなるように設けた構成になってい
る。
に、この発明に係るニッピングローラは、重ね合わせら
れた連続紙を折胴の外周面に巻き込み予め定められた長
さに裁断するとともに折胴の軸線と平行に折り畳む折畳
装置において、重ね合わせられた連続紙を挟んで折胴側
に送り出すように、折胴と略平行に折胴の近傍上流に設
けられた1対のニッピングローラーと、これら1対のニ
ッピングローラーを回転駆動する駆動手段とを有し、前
記1対のニッピングローラーのうち重ね合わせられた連
続紙の折胴の外周面に接触する側に接触するニッピング
ローラーの回転周面速度を他のニッピングローラーの回
転周面速度より速くなるように設けた構成になってい
る。
【0013】また、フォーマーを備え、フォーマーで長
手方向と平行に二つ折りされた連続紙を折胴の外周面に
巻き込み予め定められた長さに裁断するとともに折胴の
軸線と平行に折り畳む折畳装置において、フォーマーで
長手方向と平行に二つ折りされた連続紙を挟んで折胴側
に送り出すように、折胴と略平行に折胴の近傍上流に設
けられた1対のニッピングローラーと、これら1対のニ
ッピングローラーを回転駆動する駆動手段とを有し、前
記1対のニッピングローラーのうちフォーマーで長手方
向と平行に二つ折りされた連続紙の折胴の外周面に接触
する側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を
他のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよ
うに設けた構成になっている。
手方向と平行に二つ折りされた連続紙を折胴の外周面に
巻き込み予め定められた長さに裁断するとともに折胴の
軸線と平行に折り畳む折畳装置において、フォーマーで
長手方向と平行に二つ折りされた連続紙を挟んで折胴側
に送り出すように、折胴と略平行に折胴の近傍上流に設
けられた1対のニッピングローラーと、これら1対のニ
ッピングローラーを回転駆動する駆動手段とを有し、前
記1対のニッピングローラーのうちフォーマーで長手方
向と平行に二つ折りされた連続紙の折胴の外周面に接触
する側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を
他のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよ
うに設けた構成になっている。
【0014】そして前記各構成において、連続紙の折胴
の外周面に接触する側に接触するニッピングローラーの
直径を他のニッピングローラーの直径より大きく設け、
この直径の差によって、連続紙の折胴の外周面に接触す
る側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を他
のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよう
に設け、あるいは、連続紙の折胴の外周面に接触する側
に接触するニッピングローラーの回転数を他のニッピン
グローラーの回転数より大きくした駆動装置を設け、こ
の回転数の差によって、連続紙の折胴の外周面に接触す
る側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を他
のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよう
に設けた構成になっている。
の外周面に接触する側に接触するニッピングローラーの
直径を他のニッピングローラーの直径より大きく設け、
この直径の差によって、連続紙の折胴の外周面に接触す
る側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を他
のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよう
に設け、あるいは、連続紙の折胴の外周面に接触する側
に接触するニッピングローラーの回転数を他のニッピン
グローラーの回転数より大きくした駆動装置を設け、こ
の回転数の差によって、連続紙の折胴の外周面に接触す
る側に接触するニッピングローラーの回転周面速度を他
のニッピングローラーの回転周面速度より速くなるよう
に設けた構成になっている。
【0015】
【作 用】重ね合わせられた連続紙が1対のニッピン
グローラーを通って折胴側に送り出される際に、この連
続紙の折胴の外周面に接触する側が他の側より速く送ら
れて、その分だけ連続紙の折胴の外周面に接触する側が
多く(長く)折胴側に送り込まれ、これにより、巻き付
き長さの短い折胴の外周面への接触側の、折胴近傍の上
流側のニッピングローラー装置より上流側の連続紙の余
剰分の蓄積が防止され、この部分にしわやたるみが発生
するのを防止できる。
グローラーを通って折胴側に送り出される際に、この連
続紙の折胴の外周面に接触する側が他の側より速く送ら
れて、その分だけ連続紙の折胴の外周面に接触する側が
多く(長く)折胴側に送り込まれ、これにより、巻き付
き長さの短い折胴の外周面への接触側の、折胴近傍の上
流側のニッピングローラー装置より上流側の連続紙の余
剰分の蓄積が防止され、この部分にしわやたるみが発生
するのを防止できる。
【0016】またフォーマーを備えた折畳装置にあって
は、フォーマーで長手方向と平行に二つ折りされて重ね
合わされた連続紙が、前記した場合と同様に、巻き付き
長さの短い折胴外周面への接触側の、折胴近傍の上流側
のニッピングローラー装置より上流側の連続紙の余剰分
の蓄積が防止され、この部分にしわやたるみが発生する
のを防止できる。
は、フォーマーで長手方向と平行に二つ折りされて重ね
合わされた連続紙が、前記した場合と同様に、巻き付き
長さの短い折胴外周面への接触側の、折胴近傍の上流側
のニッピングローラー装置より上流側の連続紙の余剰分
の蓄積が防止され、この部分にしわやたるみが発生する
のを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1はこの発明の一方のニッピ
ングローラー装置10を使い、折胴11と鋸胴12とか
らなる一方の裁断・折畳機構2の一方及び2つのフォー
マー3、3′を使い、他方のフォーマー3′からの連続
紙を一方のフォーマー3側に転送して2セクションの印
刷物を生産する稼動状態を示す折畳装置概略図、図2は
図1に示されるこの発明のニッピングローラー装置10
と折胴11の拡大図、図3は図2のA−A矢視図、図4
はこの発明の一方のニッピングローラー装置10を使
い、折胴11と鋸胴12からなる一方の裁断・折畳機構
2及びこの一方の裁断・折畳機構2と整合するフォーマ
ー3を使い、1セクションの印刷物を生産する稼動状態
を示す折畳装置概略図、図5はこの発明の他方のニッピ
ングローラー装置10′を使い、折胴11′と鋸胴1
2′とからなる他方の裁断・折畳機構2′を使い、折胴
11と鋸胴12とからなる一方の裁断・折畳機構2と整
合する一方のフォーマー3からの連続紙を他方のフォー
マー3′側へ転送して1セクションの印刷物を生産する
稼動状態を示す折畳装置概略図、図6はこの発明の他方
のニッピングローラー装置10′を使い、折胴11′と
鋸胴12′とからなる他方の裁断・折畳機構2′及び2
つのフォーマー3、3′を使い、連続紙を一方のフォー
マー3側から他方のフォーマー3′側へ転送して2セク
ションの印刷物を生産する稼動状態を示す折畳装置概略
図、図7は他の実施の形態のニッピングローラー装置1
0と折胴11の拡大図、図8は図7のB−B矢視図であ
る。なお、他方のニッピングローラー装置10′と折胴
11′についても、図2、図3及び図7、図8に示すも
のと同様の構成となるので、図2、図3、図7、図8に
符号10、11と符号10′、11′とを併記した。
面を参照して説明する。図1はこの発明の一方のニッピ
ングローラー装置10を使い、折胴11と鋸胴12とか
らなる一方の裁断・折畳機構2の一方及び2つのフォー
マー3、3′を使い、他方のフォーマー3′からの連続
紙を一方のフォーマー3側に転送して2セクションの印
刷物を生産する稼動状態を示す折畳装置概略図、図2は
図1に示されるこの発明のニッピングローラー装置10
と折胴11の拡大図、図3は図2のA−A矢視図、図4
はこの発明の一方のニッピングローラー装置10を使
い、折胴11と鋸胴12からなる一方の裁断・折畳機構
2及びこの一方の裁断・折畳機構2と整合するフォーマ
ー3を使い、1セクションの印刷物を生産する稼動状態
を示す折畳装置概略図、図5はこの発明の他方のニッピ
ングローラー装置10′を使い、折胴11′と鋸胴1
2′とからなる他方の裁断・折畳機構2′を使い、折胴
11と鋸胴12とからなる一方の裁断・折畳機構2と整
合する一方のフォーマー3からの連続紙を他方のフォー
マー3′側へ転送して1セクションの印刷物を生産する
稼動状態を示す折畳装置概略図、図6はこの発明の他方
のニッピングローラー装置10′を使い、折胴11′と
鋸胴12′とからなる他方の裁断・折畳機構2′及び2
つのフォーマー3、3′を使い、連続紙を一方のフォー
マー3側から他方のフォーマー3′側へ転送して2セク
ションの印刷物を生産する稼動状態を示す折畳装置概略
図、図7は他の実施の形態のニッピングローラー装置1
0と折胴11の拡大図、図8は図7のB−B矢視図であ
る。なお、他方のニッピングローラー装置10′と折胴
11′についても、図2、図3及び図7、図8に示すも
のと同様の構成となるので、図2、図3、図7、図8に
符号10、11と符号10′、11′とを併記した。
【0018】図1、図4、図5、図6には、図示しない
少なくとも1つの給紙装置に装着された巻取紙より引き
出され、図示しない少なくとも1つの印刷装置において
印刷された後、それぞれの連続紙が複数枚重ね合わせら
れ案内されて裁断され、折り畳まれて印刷物が生産され
る輪転機の折畳装置1が示される。
少なくとも1つの給紙装置に装着された巻取紙より引き
出され、図示しない少なくとも1つの印刷装置において
印刷された後、それぞれの連続紙が複数枚重ね合わせら
れ案内されて裁断され、折り畳まれて印刷物が生産され
る輪転機の折畳装置1が示される。
【0019】折畳装置1は、案内される連続紙Wの幅方
向に並べて設けられ、連続紙Wを裁断して折り畳む折胴
11又は11′と鋸胴12又は12′とからなる2組の
裁断・折畳機構2又は2′と、この裁断・折畳機構2、
2′の上流にそれぞれ裁断・折畳機構2、2′と整合す
るよう配して設けられ、案内された連続紙Wを長手方向
と平行に二つ折り可能な2つのフォーマー3、3′とフ
ォーマー3、3′の直ぐ上流に位置し、フォーマー3、
3′に向けて連続紙Wを案内する駆動ローラー4と、2
つのフォーマー3、3′に同時に案内される連続紙Wを
各フォーマー3、3′に案内可能なように連続紙Wの紙
幅方向の略中央より長手方向と平行に裁断するためのス
リッター装置5と、それぞれのフォーマー3、3′と裁
断・折畳機構2、2′との間に設けられ、それぞれのフ
ォーマー3、3′で二つ折りされた連続紙W1又は連続
紙W2を下流側に案内するフォーマー3、3′の直ぐ下
流に設けられる第1ニッピングローラー装置6、6′及
び第2ニッピングローラー装置7、7′と、各第2ニッ
ピングローラー装置7、7′のそれぞれに整合する下流
に配され、各第2ニッピングローラー装置7,7′によ
り案内される連続紙W1もしくはW2を裁断・折畳機構
2、2′に向けて案内する本願発明に係るニッピングロ
ーラー装置10、10′(以下、第3ニッピングローラ
ー装置10、10′とする)と、第2ニッピングローラ
ー装置7、7′と第3ニッピングローラー装置10、1
0′の間に配されて、各第2ニッピングローラー装置
7、7′より案内される連続紙W1、W2を、この各第
2ニッピングローラー装置7、7′と整合しない側の第
3ニッピングローラー装置10、10′へ案内する2つ
の転送ローラー8、8′を有する連続紙転送手段9とで
構成される。
向に並べて設けられ、連続紙Wを裁断して折り畳む折胴
11又は11′と鋸胴12又は12′とからなる2組の
裁断・折畳機構2又は2′と、この裁断・折畳機構2、
2′の上流にそれぞれ裁断・折畳機構2、2′と整合す
るよう配して設けられ、案内された連続紙Wを長手方向
と平行に二つ折り可能な2つのフォーマー3、3′とフ
ォーマー3、3′の直ぐ上流に位置し、フォーマー3、
3′に向けて連続紙Wを案内する駆動ローラー4と、2
つのフォーマー3、3′に同時に案内される連続紙Wを
各フォーマー3、3′に案内可能なように連続紙Wの紙
幅方向の略中央より長手方向と平行に裁断するためのス
リッター装置5と、それぞれのフォーマー3、3′と裁
断・折畳機構2、2′との間に設けられ、それぞれのフ
ォーマー3、3′で二つ折りされた連続紙W1又は連続
紙W2を下流側に案内するフォーマー3、3′の直ぐ下
流に設けられる第1ニッピングローラー装置6、6′及
び第2ニッピングローラー装置7、7′と、各第2ニッ
ピングローラー装置7、7′のそれぞれに整合する下流
に配され、各第2ニッピングローラー装置7,7′によ
り案内される連続紙W1もしくはW2を裁断・折畳機構
2、2′に向けて案内する本願発明に係るニッピングロ
ーラー装置10、10′(以下、第3ニッピングローラ
ー装置10、10′とする)と、第2ニッピングローラ
ー装置7、7′と第3ニッピングローラー装置10、1
0′の間に配されて、各第2ニッピングローラー装置
7、7′より案内される連続紙W1、W2を、この各第
2ニッピングローラー装置7、7′と整合しない側の第
3ニッピングローラー装置10、10′へ案内する2つ
の転送ローラー8、8′を有する連続紙転送手段9とで
構成される。
【0020】第3ニッピングローラー装置10、10′
のそれぞれは同一構成となっており、その構成は図2に
示すようにフォーマー3、3′により二つ折りされた連
続紙W1又はW2を裁断・折畳機構2、2′の折胴11
又は11′と鋸胴12又は12′の間に送り込み可能な
ように折胴11又は11′と鋸胴12又は12′の間の
直ぐ上流に設置される。
のそれぞれは同一構成となっており、その構成は図2に
示すようにフォーマー3、3′により二つ折りされた連
続紙W1又はW2を裁断・折畳機構2、2′の折胴11
又は11′と鋸胴12又は12′の間に送り込み可能な
ように折胴11又は11′と鋸胴12又は12′の間の
直ぐ上流に設置される。
【0021】この第3ニッピングローラー装置10、1
0′は図2、図3に示すようになっていて、1対のニッ
ピングローラー30、30′と、この両ニッピングロー
ラー30、30′間で押し挟む隙間を適宜に調整する押
し挟み隙間調整手段31と、両ニッピングローラー3
0、30′を回転駆動する駆動手段34とからなってい
る。
0′は図2、図3に示すようになっていて、1対のニッ
ピングローラー30、30′と、この両ニッピングロー
ラー30、30′間で押し挟む隙間を適宜に調整する押
し挟み隙間調整手段31と、両ニッピングローラー3
0、30′を回転駆動する駆動手段34とからなってい
る。
【0022】1対のニッピングローラー30、30′に
おいて、一方(折胴11、11′側の上流に位置する
方)のニッピングローラー30′は、ベアリング23、
ブラケット24、25に支持されて折畳装置1のフレー
ムF、F′に取り付けられている。他方(鋸胴12、1
2′側の上流に位置する方)のニッピングローラー30
は、フレームF、F′に取り付けられたブラケット26
に設けた支持ピン27を支点にして、一方のニッピング
ローラー30′側へ変位可能に支持されたアーム28、
28に前記一方のニッピングローラー30′と同様にベ
アリング(図示せず)を介して支持されている。
おいて、一方(折胴11、11′側の上流に位置する
方)のニッピングローラー30′は、ベアリング23、
ブラケット24、25に支持されて折畳装置1のフレー
ムF、F′に取り付けられている。他方(鋸胴12、1
2′側の上流に位置する方)のニッピングローラー30
は、フレームF、F′に取り付けられたブラケット26
に設けた支持ピン27を支点にして、一方のニッピング
ローラー30′側へ変位可能に支持されたアーム28、
28に前記一方のニッピングローラー30′と同様にベ
アリング(図示せず)を介して支持されている。
【0023】1対のニッピングローラー30、30′の
それぞれは、ローラー20、20′の少なくとも軸方向
両側で、2つ折りされた連続紙W1又はW2の紙幅方向
の両端部の余白にあたる部分に接触する位置にローラー
20、20′より外径を大きくした適宜幅の凸部分2
1、21及び22、22を設けた構成になっている。
それぞれは、ローラー20、20′の少なくとも軸方向
両側で、2つ折りされた連続紙W1又はW2の紙幅方向
の両端部の余白にあたる部分に接触する位置にローラー
20、20′より外径を大きくした適宜幅の凸部分2
1、21及び22、22を設けた構成になっている。
【0024】そしてこの一対のにニッピングローラー3
0、30′のうち、折胴11、11′側の上流に位置す
る一方のニッピングローラー30′の凸部分22、22
の外径が、他方のニッピングローラー30の凸部分2
1、21の外径より大きくなっている。なお、図2、図
3では、わかりやすいようにニッピングローラー30′
の外径を強調して大きく示している。
0、30′のうち、折胴11、11′側の上流に位置す
る一方のニッピングローラー30′の凸部分22、22
の外径が、他方のニッピングローラー30の凸部分2
1、21の外径より大きくなっている。なお、図2、図
3では、わかりやすいようにニッピングローラー30′
の外径を強調して大きく示している。
【0025】押し挟み隙間調整手段31において、変位
可能なニッピングローラー30の両端を支持しているア
ーム28、28の先端を貫通する軸35がフレームF、
F′に取り付けたブラケット37、37にベアリング3
8を介して軸方向に移動しないようにして回転可能に支
持されている。そしてこの軸35の先端部にはねじが設
けられていて、このねじと噛み合うめねじを設けたスリ
ーブ39がアーム28に設けた穴に回り止めされている
とともに軸方向に移動可能に支持されており、軸35の
先端には抜け止めカラー36が取り付けられている。ス
リーブ39の先端側にはフランジが設けてあり、後に説
明する圧縮スプリング40の力によってアーム28に対
して常に接触するようになっている。なおアーム28の
穴とスリーブ39との回り止め機構としては、アーム2
8の穴とスリーブ39の嵌め合い部にキーを用いるか、
双方の嵌め合い断面形状を、アーム28の長手方向に平
行な2面を設けた形状にする。またアーム28の穴とス
リーブとの嵌め合いには、アーム28が支持ピン27を
支点にして角変位が可能であるように、適宜な隙間が設
けてある。ブラケット37、37とアーム28、28と
の間には、軸35に通した圧縮スプリング40を設け、
また、ブラケット37、37側の軸35の他端にハンド
ル41を設けている。そしてこのハンドル41を回すこ
とにより軸35のねじと噛み合ったスリーブが軸方向に
変位し、それに従ってアーム28、28が圧縮スプリン
グ40を変位させながら変位して1対のニッピングロー
ラー30、30′の対向する隙間が各端側毎に個別に調
整可能になっている。この隙間は両ニッピングローラー
30、30′間を通過する連続紙の厚さに合わせて適宜
調整する。また、1対のニッピングローラー30、3
0′の間に前記隙間より厚い連続紙が通った場合には、
スリーブ39に対してアーム28がスプリング40を撓
ませる方向に角変位するようになっている。
可能なニッピングローラー30の両端を支持しているア
ーム28、28の先端を貫通する軸35がフレームF、
F′に取り付けたブラケット37、37にベアリング3
8を介して軸方向に移動しないようにして回転可能に支
持されている。そしてこの軸35の先端部にはねじが設
けられていて、このねじと噛み合うめねじを設けたスリ
ーブ39がアーム28に設けた穴に回り止めされている
とともに軸方向に移動可能に支持されており、軸35の
先端には抜け止めカラー36が取り付けられている。ス
リーブ39の先端側にはフランジが設けてあり、後に説
明する圧縮スプリング40の力によってアーム28に対
して常に接触するようになっている。なおアーム28の
穴とスリーブ39との回り止め機構としては、アーム2
8の穴とスリーブ39の嵌め合い部にキーを用いるか、
双方の嵌め合い断面形状を、アーム28の長手方向に平
行な2面を設けた形状にする。またアーム28の穴とス
リーブとの嵌め合いには、アーム28が支持ピン27を
支点にして角変位が可能であるように、適宜な隙間が設
けてある。ブラケット37、37とアーム28、28と
の間には、軸35に通した圧縮スプリング40を設け、
また、ブラケット37、37側の軸35の他端にハンド
ル41を設けている。そしてこのハンドル41を回すこ
とにより軸35のねじと噛み合ったスリーブが軸方向に
変位し、それに従ってアーム28、28が圧縮スプリン
グ40を変位させながら変位して1対のニッピングロー
ラー30、30′の対向する隙間が各端側毎に個別に調
整可能になっている。この隙間は両ニッピングローラー
30、30′間を通過する連続紙の厚さに合わせて適宜
調整する。また、1対のニッピングローラー30、3
0′の間に前記隙間より厚い連続紙が通った場合には、
スリーブ39に対してアーム28がスプリング40を撓
ませる方向に角変位するようになっている。
【0026】駆動手段34において、一方のフレーム
F′には互いには噛み合って逆方向に同一の回転速度で
回転する歯車33,33が図示しない駆動源に連絡して
設けてあり、この各歯車33、33に回転継手32、3
2′を介して各ニッピングローラー30、30′の一端
が連結されている。変位可能なニッピングローラー30
に連結された回転継手32には自在継手が用いられてい
て、このニッピングローラー30の変位を吸収できるよ
うになっている。
F′には互いには噛み合って逆方向に同一の回転速度で
回転する歯車33,33が図示しない駆動源に連絡して
設けてあり、この各歯車33、33に回転継手32、3
2′を介して各ニッピングローラー30、30′の一端
が連結されている。変位可能なニッピングローラー30
に連結された回転継手32には自在継手が用いられてい
て、このニッピングローラー30の変位を吸収できるよ
うになっている。
【0027】駆動装置34は、鋸胴12、12′側の上
流に位置するニッピングローラー30の凸部分21、2
1の外周速度が連続紙W1又はW2の走行速度と略同一
となるように両ニッピングローラー30、30′を回転
駆動するようになっている。従って両ニッピングローラ
ー30、30′のそれぞれの凸部分21、21と22、
22において、折胴11、11′側の上流に位置するニ
ッピングローラー30′の凸部分22、22の回転周面
速度の方が他方のニッピングローラー30の凸部分2
1、21の回転周速度より速くなり、一方のニッピング
ローラー30′による送り速度が他方のニッピングロー
ラー30より速くなる。
流に位置するニッピングローラー30の凸部分21、2
1の外周速度が連続紙W1又はW2の走行速度と略同一
となるように両ニッピングローラー30、30′を回転
駆動するようになっている。従って両ニッピングローラ
ー30、30′のそれぞれの凸部分21、21と22、
22において、折胴11、11′側の上流に位置するニ
ッピングローラー30′の凸部分22、22の回転周面
速度の方が他方のニッピングローラー30の凸部分2
1、21の回転周速度より速くなり、一方のニッピング
ローラー30′による送り速度が他方のニッピングロー
ラー30より速くなる。
【0028】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。図1において、裁断・折畳機
構2の折胴11、鋸胴12間に送り込まれた複数枚重ね
合わせられ二つ折りされた連続紙W1、W2は、折胴1
1の軸線と平行に裁断され、裁断位置の直ぐ上流位置が
後に説明するように針42(図2、図7参照)に保持さ
れる。裁断された連続紙W1、W2の下流側は裁断され
ると略同時に図示しない折胴11内に設けられたブレー
ドにより折胴11の下のフォルディングローラー13、
13へ案内されて折胴11の軸線と平行に折り畳まれて
印刷物となり、羽根車14を経てコンベヤー15上に一
定間隔にずれながら積まれて排出される。前記折胴1
1、鋸胴12間で裁断された上流側の連続紙W1、W2
は裁断と略同時に折胴11内に設けられた適宜折胴11
の回転位置により出入りする変位可能な紙幅方向に複数
設けられる針42で厚さ方向に貫通され、折胴11の表
面に巻き付いて折胴11の回転方向に送られる。
の作用について説明する。図1において、裁断・折畳機
構2の折胴11、鋸胴12間に送り込まれた複数枚重ね
合わせられ二つ折りされた連続紙W1、W2は、折胴1
1の軸線と平行に裁断され、裁断位置の直ぐ上流位置が
後に説明するように針42(図2、図7参照)に保持さ
れる。裁断された連続紙W1、W2の下流側は裁断され
ると略同時に図示しない折胴11内に設けられたブレー
ドにより折胴11の下のフォルディングローラー13、
13へ案内されて折胴11の軸線と平行に折り畳まれて
印刷物となり、羽根車14を経てコンベヤー15上に一
定間隔にずれながら積まれて排出される。前記折胴1
1、鋸胴12間で裁断された上流側の連続紙W1、W2
は裁断と略同時に折胴11内に設けられた適宜折胴11
の回転位置により出入りする変位可能な紙幅方向に複数
設けられる針42で厚さ方向に貫通され、折胴11の表
面に巻き付いて折胴11の回転方向に送られる。
【0029】このとき、連続紙W1、W2の折胴11の
外周面との接触側43(図2、図7参照)と他側(折胴
11外周面と接触しない側)44(図2、図7参照)で
は連続紙W1、W2の厚さにより長さに差が生じ、連続
紙が折胴11の外周面に接触して回転方向に送られると
き、連続紙の他側44の方が接触側43に比べ多く(長
く)送られるので、巻き付き長さの短い接触側43の連
続紙Wの上流側に短い分だけ余剰として蓄積されて、し
わ、たるみ16の原因となる。
外周面との接触側43(図2、図7参照)と他側(折胴
11外周面と接触しない側)44(図2、図7参照)で
は連続紙W1、W2の厚さにより長さに差が生じ、連続
紙が折胴11の外周面に接触して回転方向に送られると
き、連続紙の他側44の方が接触側43に比べ多く(長
く)送られるので、巻き付き長さの短い接触側43の連
続紙Wの上流側に短い分だけ余剰として蓄積されて、し
わ、たるみ16の原因となる。
【0030】しかしながら、前記の構成によれば、第3
ニッピングローラー装置10、10′において、連続紙
W1、W2の折胴11の外周面との接触側43に接触す
る方のニッピングローラー30′の外周面速度が速く、
その分だけ連続紙W1、W2の折胴11又は11′の外
周面に接触する側を多く(長く)折胴11又は11′側
へ送り込み、前記余剰分の上流側の蓄積を防止する。
ニッピングローラー装置10、10′において、連続紙
W1、W2の折胴11の外周面との接触側43に接触す
る方のニッピングローラー30′の外周面速度が速く、
その分だけ連続紙W1、W2の折胴11又は11′の外
周面に接触する側を多く(長く)折胴11又は11′側
へ送り込み、前記余剰分の上流側の蓄積を防止する。
【0031】なお、針42により誘導された連続紙W
1、W2の下流側端45(図2、図7参照)が折胴11
の外周の略半分まで送られたときに針42が引っ込み、
略同時に連続紙W1、W2の上流側で前記と同様に鋸胴
12のカッターにより、鋸胴12、折胴11間で折胴1
1の軸線と平行に裁断され、以後図示しないブレードと
フォルディングローラー13、13により折り畳まれて
印刷物が生産され、羽根車14、コンベヤー15により
排出される。
1、W2の下流側端45(図2、図7参照)が折胴11
の外周の略半分まで送られたときに針42が引っ込み、
略同時に連続紙W1、W2の上流側で前記と同様に鋸胴
12のカッターにより、鋸胴12、折胴11間で折胴1
1の軸線と平行に裁断され、以後図示しないブレードと
フォルディングローラー13、13により折り畳まれて
印刷物が生産され、羽根車14、コンベヤー15により
排出される。
【0032】図7、図8は本発明に係るニッピングロー
ラー装置の他の実施の形態を示すもので、対向する向き
で回転する1対のローラー20、20″の各凸部分2
1′、21′と22′、22′を同径にして、同一形状
の1対のニッピングローラー30、30″とし、1対の
ニッピングローラー30、30″のうち、連続紙W1、
W2の折胴11又は11′の外周面に接触する側と接触
するニッピングローラー30″の回転周面速度を、他の
ニッピングローラー30の回転周面速度より僅かに速く
なるように駆動手段34′の歯車33′、33″の歯車
比を設定する。なお、図7、図8に示す第3ニッピング
ローラー装置10、10′は、1対のニッピングローラ
ー30、30″及び駆動手段34′を除く部分が、図
2、図3に示す第3ニッピングローラー装置10、1
0′と同じである。
ラー装置の他の実施の形態を示すもので、対向する向き
で回転する1対のローラー20、20″の各凸部分2
1′、21′と22′、22′を同径にして、同一形状
の1対のニッピングローラー30、30″とし、1対の
ニッピングローラー30、30″のうち、連続紙W1、
W2の折胴11又は11′の外周面に接触する側と接触
するニッピングローラー30″の回転周面速度を、他の
ニッピングローラー30の回転周面速度より僅かに速く
なるように駆動手段34′の歯車33′、33″の歯車
比を設定する。なお、図7、図8に示す第3ニッピング
ローラー装置10、10′は、1対のニッピングローラ
ー30、30″及び駆動手段34′を除く部分が、図
2、図3に示す第3ニッピングローラー装置10、1
0′と同じである。
【0033】次に、図2、図3に示した第3ニッピング
ローラー装置10、10′の1対のニッピングローラー
30、30′のうち、連続紙W1、W2の折胴11又は
11′の外周面に接触する側と接触するニッピングロー
ラー30′の軸方向両側の凸部分の22、22の外径を
他のニッピングローラー30の凸部分21の外径より僅
かに大きくしたことによるしわ、たるみ16を解消する
作用を図1、図4、図5、図6に示すように連続紙の通
るコースの種類毎に説明する。なお、図7、図8に示し
た1対のニッピングローラー30、30″を同一形状と
し、連続紙W1、W2の折胴11又は11′の外周面に
接触する側と接触するニッピングローラー30″の外周
面速度を、他のニッピングローラー30の外周面速度よ
り僅かに速くした他の実施の形態によるしわ、たるみ1
6を解消する作用も、ニッピングローラー30″の凸部
分22′の外周面速度をニッピングローラー30の凸部
分21′の外周面速度より僅かに速くする手法が相違す
るが、他の作用は、以下の説明と同じである。
ローラー装置10、10′の1対のニッピングローラー
30、30′のうち、連続紙W1、W2の折胴11又は
11′の外周面に接触する側と接触するニッピングロー
ラー30′の軸方向両側の凸部分の22、22の外径を
他のニッピングローラー30の凸部分21の外径より僅
かに大きくしたことによるしわ、たるみ16を解消する
作用を図1、図4、図5、図6に示すように連続紙の通
るコースの種類毎に説明する。なお、図7、図8に示し
た1対のニッピングローラー30、30″を同一形状と
し、連続紙W1、W2の折胴11又は11′の外周面に
接触する側と接触するニッピングローラー30″の外周
面速度を、他のニッピングローラー30の外周面速度よ
り僅かに速くした他の実施の形態によるしわ、たるみ1
6を解消する作用も、ニッピングローラー30″の凸部
分22′の外周面速度をニッピングローラー30の凸部
分21′の外周面速度より僅かに速くする手法が相違す
るが、他の作用は、以下の説明と同じである。
【0034】図1は、折胴11と鋸胴12とからなる一
方の裁断・折畳機構2及び2つのフォーマー3、3′を
使い、連続紙W2を転送して2セクションの印刷物を生
産する稼動状態が示されている。詳細には、駆動ローラ
ー4に案内され複数枚重ね合わせられた連続紙Wをスリ
ッター装置5で長手方向に紙幅の中央で2分し、フォー
マー3、3′を通ることにより長手方向と平行に二つ折
りされた連続紙W1、W2を形成し、使用する裁断・折
畳機構2より離れているフォーマー3′を通過した連続
紙W2を転送ローラー8′、8を通し、連続紙W1、W
2を一方の第3ニッピングローラー装置10に合流して
送り込み、連続紙W1、W2が重ね合わされて、折胴1
1、鋸胴12間に送り込まれて前記説明のように連続紙
W1、W2は裁断、折り畳まれて2セクションの印刷物
が生産される。
方の裁断・折畳機構2及び2つのフォーマー3、3′を
使い、連続紙W2を転送して2セクションの印刷物を生
産する稼動状態が示されている。詳細には、駆動ローラ
ー4に案内され複数枚重ね合わせられた連続紙Wをスリ
ッター装置5で長手方向に紙幅の中央で2分し、フォー
マー3、3′を通ることにより長手方向と平行に二つ折
りされた連続紙W1、W2を形成し、使用する裁断・折
畳機構2より離れているフォーマー3′を通過した連続
紙W2を転送ローラー8′、8を通し、連続紙W1、W
2を一方の第3ニッピングローラー装置10に合流して
送り込み、連続紙W1、W2が重ね合わされて、折胴1
1、鋸胴12間に送り込まれて前記説明のように連続紙
W1、W2は裁断、折り畳まれて2セクションの印刷物
が生産される。
【0035】この場合、連続紙W1、W2を折胴11の
回転によって巻き込む際に連続紙W1、W2の厚さによ
り折胴11への接触側と他側の長さに差が生じ、他側の
方が接触側に比べ多く(長く)送られるので折胴11の
外周面に巻き付く連続紙W1、W2の長さに差ができ
る。しかし、第3ニッピングローラー装置10から連続
紙W1、W2を折胴11へ案内するときに、ニッピング
ローラー30′が接触する側は他方側のニッピングロー
ラー30より多く(長く)連続紙W2を送り出す。この
結果、連続紙W1、W2の折胴11の外周面への巻き込
み量の、折胴11との接触側と他側との差がなくなり、
上流側でしわ、たるみ16が発生することがなくなり品
質条件のよい印刷物の生産ができる。
回転によって巻き込む際に連続紙W1、W2の厚さによ
り折胴11への接触側と他側の長さに差が生じ、他側の
方が接触側に比べ多く(長く)送られるので折胴11の
外周面に巻き付く連続紙W1、W2の長さに差ができ
る。しかし、第3ニッピングローラー装置10から連続
紙W1、W2を折胴11へ案内するときに、ニッピング
ローラー30′が接触する側は他方側のニッピングロー
ラー30より多く(長く)連続紙W2を送り出す。この
結果、連続紙W1、W2の折胴11の外周面への巻き込
み量の、折胴11との接触側と他側との差がなくなり、
上流側でしわ、たるみ16が発生することがなくなり品
質条件のよい印刷物の生産ができる。
【0036】図4は、折胴11と鋸胴12とからなる1
方の裁断・折畳機構2及びこの裁断・折畳機構2と整合
する1つのフォーマー3を使い1セクションの印刷物を
生産する稼動状態が示される。詳細には、駆動ローラー
4に案内され複数枚重ね合わせられた特にページ数の多
いフォーマー1台に入る紙幅の連続紙W′をフォーマー
3に通すことにより、長手方向と平行に二つ折りされた
連続紙W1を形成し、第1ニッピングローラー装置6、
第2ニッピングローラー装置7で案内され、一方の第3
ニッピングローラー装置10及び折胴11、鋸胴12間
と順に送り込まれて、前記説明のように連続紙W1は裁
断、折り畳まれて1セクションの印刷物が生産される。
方の裁断・折畳機構2及びこの裁断・折畳機構2と整合
する1つのフォーマー3を使い1セクションの印刷物を
生産する稼動状態が示される。詳細には、駆動ローラー
4に案内され複数枚重ね合わせられた特にページ数の多
いフォーマー1台に入る紙幅の連続紙W′をフォーマー
3に通すことにより、長手方向と平行に二つ折りされた
連続紙W1を形成し、第1ニッピングローラー装置6、
第2ニッピングローラー装置7で案内され、一方の第3
ニッピングローラー装置10及び折胴11、鋸胴12間
と順に送り込まれて、前記説明のように連続紙W1は裁
断、折り畳まれて1セクションの印刷物が生産される。
【0037】この場合、折胴11が連続紙W1を回転に
よって巻き込む際に連続紙W1の厚さにより折胴11へ
の接触側と他側の長さに差が生じ、他側の方が接触側に
比べ多く(長く)送られるので折胴11の外周面に巻き
付く連続紙W1のそれぞれの長さに差ができる。しか
し、第3ニッピングローラー装置10から連続紙W1を
折胴11へ案内するときに、ニッピングローラー30′
が接触する側は、他方側のニッピングローラー30より
多く(長く)連続紙W1を送り出す。この結果、連続紙
W1の折胴11の外周面への巻き込み量の、折胴11と
の接触側と他側との差がなくなり、上流側でしわ、たる
み16が発生することがなくなり品質条件のよい印刷物
の生産ができる。
よって巻き込む際に連続紙W1の厚さにより折胴11へ
の接触側と他側の長さに差が生じ、他側の方が接触側に
比べ多く(長く)送られるので折胴11の外周面に巻き
付く連続紙W1のそれぞれの長さに差ができる。しか
し、第3ニッピングローラー装置10から連続紙W1を
折胴11へ案内するときに、ニッピングローラー30′
が接触する側は、他方側のニッピングローラー30より
多く(長く)連続紙W1を送り出す。この結果、連続紙
W1の折胴11の外周面への巻き込み量の、折胴11と
の接触側と他側との差がなくなり、上流側でしわ、たる
み16が発生することがなくなり品質条件のよい印刷物
の生産ができる。
【0038】図5は折胴11と鋸胴12とからなる一方
の裁断・折畳機構2に不具合が生じ、図4に示される稼
動状態による印刷物の生産ができない場合などに用いら
れ、折胴11′と鋸胴12′とからなる他方の裁断・折
畳機構2′を使い、折胴11と鋸胴12とからなる一方
の裁断・折畳機構2と整合するフォーマー3により長手
方向と平行に二つ折りされた連続紙W1を他方の裁断・
折畳機構2′へ転送して1セクションの印刷物を生産す
る稼動状態が示される。詳細には、駆動ローラー4に案
内され複数枚重ね合わせられた連続紙W′が一方のフォ
ーマー3を通り、フォーマー3により二つ折りされた連
続紙W1を、第1ニッピングローラー装置6、第2ニッ
ピングローラー装置7で案内された後、転送ローラー
8、8′を通すことにより、他方の第3ニッピングロー
ラー装置10′に案内してこの第3ニッピングローラー
装置10′により他方の裁断・折畳装置の2′の折胴1
1′、鋸胴12′間に送り込まれて前記説明のように連
続紙W1は裁断、折り畳まれて1セクションの印刷物が
生産される。
の裁断・折畳機構2に不具合が生じ、図4に示される稼
動状態による印刷物の生産ができない場合などに用いら
れ、折胴11′と鋸胴12′とからなる他方の裁断・折
畳機構2′を使い、折胴11と鋸胴12とからなる一方
の裁断・折畳機構2と整合するフォーマー3により長手
方向と平行に二つ折りされた連続紙W1を他方の裁断・
折畳機構2′へ転送して1セクションの印刷物を生産す
る稼動状態が示される。詳細には、駆動ローラー4に案
内され複数枚重ね合わせられた連続紙W′が一方のフォ
ーマー3を通り、フォーマー3により二つ折りされた連
続紙W1を、第1ニッピングローラー装置6、第2ニッ
ピングローラー装置7で案内された後、転送ローラー
8、8′を通すことにより、他方の第3ニッピングロー
ラー装置10′に案内してこの第3ニッピングローラー
装置10′により他方の裁断・折畳装置の2′の折胴1
1′、鋸胴12′間に送り込まれて前記説明のように連
続紙W1は裁断、折り畳まれて1セクションの印刷物が
生産される。
【0039】この場合、折胴11′が連続紙W1を回転
によって巻き込む際に連続紙W1の厚さにより折胴1
1′への接触側と他側の長さに差が生じ、他側の方が接
触側に比べ多く(長く)送られるので折胴11′の外周
面に巻き付く連続紙W1のそれぞれの長さに差ができ
る。しかし、第3ニッピングローラー装置10′から連
続紙W1を折胴11′へ案内するときに、ニッピングロ
ーラー30′が接触する側は、他方側のニッピングロー
ラー30より多く(長く)連続紙W1を送り出す。この
結果、連続紙W1の折胴11′の外周面への巻き込み量
の、折胴11′との接触側と他側との差がなくなり、上
流側しわ、たるみ16が発生することがなくなり品質条
件のよい印刷物の生産ができる。
によって巻き込む際に連続紙W1の厚さにより折胴1
1′への接触側と他側の長さに差が生じ、他側の方が接
触側に比べ多く(長く)送られるので折胴11′の外周
面に巻き付く連続紙W1のそれぞれの長さに差ができ
る。しかし、第3ニッピングローラー装置10′から連
続紙W1を折胴11′へ案内するときに、ニッピングロ
ーラー30′が接触する側は、他方側のニッピングロー
ラー30より多く(長く)連続紙W1を送り出す。この
結果、連続紙W1の折胴11′の外周面への巻き込み量
の、折胴11′との接触側と他側との差がなくなり、上
流側しわ、たるみ16が発生することがなくなり品質条
件のよい印刷物の生産ができる。
【0040】図6は、折胴11、鋸胴12とからなる一
方の裁断・折畳機構2に不具合が生じ、図1に示される
稼動状態による印刷物の生産ができない場合などに用い
られ、折胴11′、鋸胴12′とからなる他方の裁断・
折畳機構2′及び2つのフォーマー3、3′を使い2セ
クションの印刷物を生産する稼動状態が示される。詳細
には、裁断・折畳機構2′に整合するフォーマー3′に
より長手方向と平行に二つ折りされた連続紙W2はスト
レートに第1ニッピングローラー装置6′、第2ニッピ
ングローラー装置7′により第3ニッピングローラー装
置10′に案内される。使用する他方の裁断・折畳機構
2′より離れている一方のフォーマー3を通過した連続
紙W1は転送ローラ8、8′を通すことにより他方の第
3ニッピングローラー装置10′に案内され、前記2つ
連続紙W1、W2はこの他方の第3ニッピングローラー
装置10′に合流して送り込まれ、2つの二つ折りされ
た連続紙W1、W2は重ね合わされて他方の裁断・折畳
機構2′の折胴11′、鋸胴12′間に送り込まれて前
記説明のように連続紙W1、W2は裁断、折り畳まれて
2セクションの印刷物が生産される。
方の裁断・折畳機構2に不具合が生じ、図1に示される
稼動状態による印刷物の生産ができない場合などに用い
られ、折胴11′、鋸胴12′とからなる他方の裁断・
折畳機構2′及び2つのフォーマー3、3′を使い2セ
クションの印刷物を生産する稼動状態が示される。詳細
には、裁断・折畳機構2′に整合するフォーマー3′に
より長手方向と平行に二つ折りされた連続紙W2はスト
レートに第1ニッピングローラー装置6′、第2ニッピ
ングローラー装置7′により第3ニッピングローラー装
置10′に案内される。使用する他方の裁断・折畳機構
2′より離れている一方のフォーマー3を通過した連続
紙W1は転送ローラ8、8′を通すことにより他方の第
3ニッピングローラー装置10′に案内され、前記2つ
連続紙W1、W2はこの他方の第3ニッピングローラー
装置10′に合流して送り込まれ、2つの二つ折りされ
た連続紙W1、W2は重ね合わされて他方の裁断・折畳
機構2′の折胴11′、鋸胴12′間に送り込まれて前
記説明のように連続紙W1、W2は裁断、折り畳まれて
2セクションの印刷物が生産される。
【0041】この場合、折胴11′が連続紙W1、W2
を回転によって巻き込む際に連続紙W1、W2の厚さに
より折胴11′への接触側と他側の長さに差が生じ、他
側の方が接触側に比べ多く(長く)送られるので折胴1
1′の外周面に巻き付く連続紙W1、W2の長さに差が
できる。しかし、第3ニッピングローラー装置10′か
ら連続紙W1、W2を折胴11′へ案内するときに、ニ
ッピングローラー30′が接触する側は他方側のニッピ
ングローラー30より多く(長く)連続紙W2を送り出
す。この結果、連続紙W1、W2の折胴11′の外周面
への巻き込み量の、折胴11′との接触側と他側との差
がなくなり、上流側でしわ、たるみ16が発生すること
がなくなり品質条件のよい印刷物の生産ができる。
を回転によって巻き込む際に連続紙W1、W2の厚さに
より折胴11′への接触側と他側の長さに差が生じ、他
側の方が接触側に比べ多く(長く)送られるので折胴1
1′の外周面に巻き付く連続紙W1、W2の長さに差が
できる。しかし、第3ニッピングローラー装置10′か
ら連続紙W1、W2を折胴11′へ案内するときに、ニ
ッピングローラー30′が接触する側は他方側のニッピ
ングローラー30より多く(長く)連続紙W2を送り出
す。この結果、連続紙W1、W2の折胴11′の外周面
への巻き込み量の、折胴11′との接触側と他側との差
がなくなり、上流側でしわ、たるみ16が発生すること
がなくなり品質条件のよい印刷物の生産ができる。
【0042】この実施の形態では、並列方向に折胴11
側を固定のニッピングローラー30′、他方側を変位可
能なニッピングローラー30としたが、この逆に設置し
てもさしつかえない。
側を固定のニッピングローラー30′、他方側を変位可
能なニッピングローラー30としたが、この逆に設置し
てもさしつかえない。
【0043】
【発明の効果】以上の記載の通りであるので、この発明
の実施により以下の効果が得られる。フォーマーにより
長手方向と平行に二つ折りされた連続紙が裁断・折畳機
構の折胴に巻き付き案内され裁断・折畳まれる際に、折
胴の外周面に接触する側の連続紙と他側の連続紙とによ
り、折胴の外周面の回転方向に送られる長さに差ができ
ないので、連続紙の折胴より上流側の折胴の外周面との
接触側にしわが発生しない。したがって品質条件のよい
印刷物が生産できる。
の実施により以下の効果が得られる。フォーマーにより
長手方向と平行に二つ折りされた連続紙が裁断・折畳機
構の折胴に巻き付き案内され裁断・折畳まれる際に、折
胴の外周面に接触する側の連続紙と他側の連続紙とによ
り、折胴の外周面の回転方向に送られる長さに差ができ
ないので、連続紙の折胴より上流側の折胴の外周面との
接触側にしわが発生しない。したがって品質条件のよい
印刷物が生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一方のニッピングローラー装置を用
いて2セクションの印刷物を生産する稼動状態の折り畳
み装置を示す概略図である。
いて2セクションの印刷物を生産する稼動状態の折り畳
み装置を示す概略図である。
【図2】この発明のニッピングローラー装置の要部を示
す拡大図である。
す拡大図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】この発明の一方のニッピングローラー装置を用
いて1セクションの印刷物を生産する稼動状態の折畳装
置を示す概略図である。
いて1セクションの印刷物を生産する稼動状態の折畳装
置を示す概略図である。
【図5】この発明の他方のニッピングローラー装置を用
いて1セクションの印刷物を生産する異なった稼動状態
の折畳装置を示す概略図である。
いて1セクションの印刷物を生産する異なった稼動状態
の折畳装置を示す概略図である。
【図6】この発明の他方のニッピングローラー装置を用
いて2セクションの印刷物を生産する異なった稼動状態
の折畳装置を示す概略図である。
いて2セクションの印刷物を生産する異なった稼動状態
の折畳装置を示す概略図である。
【図7】この発明の他の実施の形態のニッピングローラ
ー装置の要部を示す拡大図である。
ー装置の要部を示す拡大図である。
【図8】図7のB−B矢視図である。
1…折畳装置、2、2′…裁断・折畳機構、3、3′…
フォーマー、4…駆動ローラー、5…スリッター装置、
6、6′…第1ニッピングローラー装置、7、7′…第
2ニッピングローラー装置、8、8′…転送ローラー、
9…連続紙転送手段、10、10′…発明に係るニッピ
ングローラー装置(第3ニッピングローラー装置)、1
1、11′…折胴、12、12′…鋸胴、13、13′
…フォルディングローラー、14、14′…羽根車、1
5、15′…コンベヤー、16…しわ、たるみ、20、
20′、20″…ローラー、21、21′、20″…凸
部分、22、22′…凸部分、23…ベアリング、24
…ブラケット、25…ブラケット、26…ブラケット、
27…支持ピン、28…アーム、30、30′、30″
…ニッピングローラー、31…押し挟み隙間調整手段、
32、32′…回転継手、33、33′、33″…歯
車、34、34′…駆動手段、35…軸、36…抜け止
めカラー、37…ブラケット、38…ベアリング、39
…スリーブ、40…圧縮スプリング、41…ハンドル、
42…針、43…折胴の外周面との接触側、44…他側
(折胴の外周面と接触しない側)、45…下流側端、
W、W′、W1、W2…連続紙、F,F′…フレーム。
フォーマー、4…駆動ローラー、5…スリッター装置、
6、6′…第1ニッピングローラー装置、7、7′…第
2ニッピングローラー装置、8、8′…転送ローラー、
9…連続紙転送手段、10、10′…発明に係るニッピ
ングローラー装置(第3ニッピングローラー装置)、1
1、11′…折胴、12、12′…鋸胴、13、13′
…フォルディングローラー、14、14′…羽根車、1
5、15′…コンベヤー、16…しわ、たるみ、20、
20′、20″…ローラー、21、21′、20″…凸
部分、22、22′…凸部分、23…ベアリング、24
…ブラケット、25…ブラケット、26…ブラケット、
27…支持ピン、28…アーム、30、30′、30″
…ニッピングローラー、31…押し挟み隙間調整手段、
32、32′…回転継手、33、33′、33″…歯
車、34、34′…駆動手段、35…軸、36…抜け止
めカラー、37…ブラケット、38…ベアリング、39
…スリーブ、40…圧縮スプリング、41…ハンドル、
42…針、43…折胴の外周面との接触側、44…他側
(折胴の外周面と接触しない側)、45…下流側端、
W、W′、W1、W2…連続紙、F,F′…フレーム。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/30 B41F 13/56 B65H 45/22 B65H 45/28
Claims (4)
- 【請求項1】 重ね合わせられた連続紙を折胴の外周面
に巻き込み予め定められた長さに裁断するとともに折胴
の軸線と平行に折り畳む折畳装置において、重ね合わせ
られた連続紙を挟んで折胴側に送り出すように、折胴と
略平行に折胴の近傍上流に設けられた1対のニッピング
ローラーと、 これら1対のニッピングローラーを回転駆動する駆動手
段とを有し、 前記1対のニッピングローラーのうち重ね合わせられた
連続紙の折胴の外周面に接触する側に接触するニッピン
グローラーの回転周面速度を他のニッピングローラーの
回転周面速度より速くなるように設けたことを特徴とす
るニッピングローラー装置。 - 【請求項2】 フォーマーを備え、フォーマーで長手方
向と平行に二つ折りされた連続紙を折胴の外周面に巻き
込み予め定められた長さに裁断するとともに折胴の軸線
と平行に折り畳む折畳装置において、 フォーマーで長手方向と平行に二つ折りされた連続紙を
挟んで折胴側に送り出すように、折胴と略平行に折胴の
近傍上流に設けられた1対のニッピングローラーと、 これら1対のニッピングローラーを回転駆動する駆動手
段とを有し、 前記1対のニッピングローラーのうちフォーマーで長手
方向と平行に二つ折りされた連続紙の折胴の外周面に接
触する側に接触するニッピングローラーの回転周面速度
を他のニッピングローラーの回転周面速度より速くなる
ように設けたことを特徴とするニッピングローラー装
置。 - 【請求項3】 連続紙の折胴の外周面に接触する側に接
触するニッピングローラーの直径を他のニッピングロー
ラーの直径より大きく設け、この直径の差によって、連
続紙の折胴の外周面に接触する側に接触するニッピング
ローラーの回転周面速度を他のニッピングローラーの回
転周面速度より速くなるように設けたことを特徴とする
請求項1又は2記載のニッピングローラー装置。 - 【請求項4】 連続紙の折胴の外周面に接触する側に接
触するニッピングローラーの回転数を他のニッピングロ
ーラーの回転数より大きくした駆動装置を設け、この回
転数の差によって、連続紙の折胴の外周面に接触する側
に接触するニッピングローラーの回転周面速度を他のニ
ッピングローラーの回転周面速度より速くなるように設
けたことを特徴とする請求項1又は2記載のニッピング
ローラー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069741A JP3355457B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ニッピングローラー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069741A JP3355457B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ニッピングローラー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001253634A JP2001253634A (ja) | 2001-09-18 |
JP3355457B2 true JP3355457B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=18588568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000069741A Expired - Fee Related JP3355457B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ニッピングローラー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355457B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5102677B2 (ja) * | 2008-03-27 | 2012-12-19 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 複合折機,印刷機及び複合折方法 |
-
2000
- 2000-03-14 JP JP2000069741A patent/JP3355457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001253634A (ja) | 2001-09-18 |
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