JP3739547B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、血清等のサンプル中の成分を自動的に分析する自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動分析装置として、生化学分析装置や免疫分析装置が種々提案されている。このような分析装置では、分析項目を所定の測定法(測定原理)によって反応させて分析する必要がある。ここで、生化学測定法による反応は均一系反応であるが、免疫測定法による反応には、均一系反応と不均一系反応とがある。この免疫測定法による不均一系反応の代表的なものとしては、酵素免疫測定法(EIA)や化学発光免疫測定法(CLIA)等があり、反応過程に免疫吸着物質に特異的に結合した成分と、結合しなかった成分とを分離する、いわゆるB/F洗浄操作が入ることが特徴である。
【0003】
図5(A)〜(E)は、不均一系反応としての酵素免疫測定法による抗原濃度の測定原理を示すものである。この酵素免疫測定法は、いわゆるサンドイッチ法と呼ばれるもので、先ず、図5(A)に示すように、サンプル中の分析すべき所定の抗原に特異的に結合する抗体2が感作された担体(免疫吸着物質)1とサンプル3とを混合させて1回目の免疫反応を行わせる。次に、図5(B)に示すように、1回目のB/F洗浄操作を行って、感作抗体2と特異的に結合しなかったサンプル成分を除去した後、図5(C)に示すように、過剰量の酵素標識抗体4を加えて2回目の免疫反応を行わせる。次に、図5(D)に示すように、2回目のB/F洗浄操作を行って、所定の抗原に結合しなかった余剰の酵素標識抗体4を除去した後、図5(E)に示すように、酵素標識抗体4の標識酵素が活性を発現する発色基質5を加えて発色反応を行わせ、その発色量を測光する。その後、得られた測光データと、分析すべき抗原の濃度が既知の測光データ(検量線)とを比較して、サンプル中の所定の抗原濃度を求める。
【0004】
なお、他の不均一系反応、例えば、化学発光酵素免疫測定法では、図5(E)の基質として化学発光基質が用いられ、その発光量が測光される。また、蛍光免疫測定法では、図5(C)の2回目の免疫反応において標識物質として蛍光物質が用いられ、図5(D)に示す2回目のB/F洗浄操作後、励起光を照射してその蛍光発光量が測光される。
【0005】
また、免疫測定法による均一系反応としては、免疫比濁測定法(TIA)やラテックス免疫測定法(LIA)がある。これらの測定法は、免疫測定法でありながら、生化学項目の各測定法と同様に、B/F洗浄操作が不要である。この均一系反応による分析項目の測定レンジは、生化学項目ではmg/mlからg/mlのオーダで、TIAやLIAによる免疫項目ではμg/mlからg/mlのオーダである。しかし、均一系反応は、B/F洗浄操作がないことによって生じる反応妨害物質の存在等により、感度の点では不均一系反応に劣る。このため、測定濃度がμg/mlからng/ml以下の高感度測定の分析項目は、不均一系反応によらざるを得ない。表1は、分析項目の一例と、その測定法による分析動作を示すものである。
【0006】
【表1】
Figure 0003739547
【0007】
このように、分析項目の分析動作および濃度域が、項目によって異なることから、従来は、測定法毎の専用の分析装置、すなわち生化学分析装置、均一系反応による免疫分析装置、不均一系反応による免疫分析装置を検査室内に用意し、これらの分析装置によって分析項目の測定原理に応じてサンプルを振り分けて分析するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように検査室に測定法毎の複数の分析装置を設置し、それらの装置を用いてサンプルを分析項目の測定原理に応じて振り分けて分析を行うことは、操作が煩雑になると共に、検査室内における装置占有面積が大きくなり、検査室の利用効率の低下を招くという問題がある。また、それぞれの分析装置には、分注機構や恒温化機構等の共通の機構が設けられることから、検査システム全体が高価になるという問題がある。
【0009】
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、一台の装置で、広範囲の濃度域に及ぶ分析項目を任意に選択して、均一系反応と不均一系反応とを同時に分析できるようにした自動分析装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る自動分析装置は、所定の搬送通路上で、均一系反応による分析と不均一系反応による分析とを同時に行う自動分析装置において、前記搬送通路上で、それぞれ透過光量の測定が可能な測光面を有する複数の反応容器を搬送する反応容器搬送部と、分析すべき複数のサンプルをそれぞれ保持する複数のサンプル容器と、この複数のサンプル容器にそれぞれ付与された分析項目を表す情報を読み取る情報読取手段と、前記複数の反応容器のそれぞれに対して前記複数のサンプル容器にそれぞれ収容されたサンプルを選択的に分注するサンプル分注手段前記複数の反応容器のそれぞれに対して免疫吸着物質を含む複数の試薬を選択的に分注可能な試薬分注手段前記複数の反応容器のそれぞれに対して選択的に機能するように配置されたB/F洗浄手段前記複数の反応容器のそれぞれに対して選択的に機能するように配置された測光手段と、前記情報読取手段が読み取った前記複数のサンプルにおける各々分析項目に応じた測定原理に基づいて、前記サンプル分注手段、前記試薬分注手段、前記B/F洗浄手段および前記測光手段の動作を制御する制御部と具備したことを特徴とするものである。
【0011】
この発明の一実施形態においては、前記測光手段に、前記反応容器に測定光を照射して被検液の透過光量を測定する透過光量測定手段と、前記反応容器内の被検液からの発光量を測定する微少発光量測定手段とを有し、これら透過光量測定手段および微少発光量測定手段を、前記情報読取手段により読み取った情報に基づいて、前記制御部により選択的に動作させるよう構成する。
【0012】
さらに、この発明の一実施形態においては、前記制御部に、複数の分析項目とその各々の測定原理とを対応させて予め記憶する記憶手段を設け、この記憶手段から各サンプルの分析項目に対応する測定原理を読み出して前記分析機構部における分析動作を制御するよう構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明に係る自動分析装置の第1実施形態の要部の構成を線図的に示すものである。この自動分析装置は、サンプラ11、反応容器搬送部12、分析機構部13、制御部14および入出力部15を有する。サンプラ11は、例えばサンプルテーブル21の同一円周上に、それぞれ血清等のサンプルを収容する複数のサンプル容器22を保持させ、これらサンプル容器22を制御部14の制御のもとに、所定のサンプル吸引位置S0に順次搬送するよう構成する。なお、この実施形態では、各サンプル容器22に収容したサンプルの分析項目等を表すバーコード(図示せず)が貼付されており、そのバーコードをバーコード読み取り器23で読み取って制御部14に送信し、その読み取り情報および入出力部15から予め入力されている分析情報とに基づいて、制御部14が当該サンプルに対する分析動作を制御するようにする。
【0014】
反応容器搬送部12には、リング状のターンテーブル25と、その同一円周上に等間隔に保持されている複数個の、この実施形態では40個の反応容器26が設けられており、このターンテーブル25を制御部14の制御のもとに、所定のシーケンスに従って各サイクルの中で時計方向(CW)および反時計方向(CCW)に所定ステップ回動させて、1サイクル毎にCCWに1反応容器分搬送するようにする。なお、図1には、反応容器列の内周側に反応容器No. を、さらにその内周側に反応容器の停止位置をアルファベットのSに1〜40の番号を付して示している。
【0015】
各反応容器26は、図2に斜視図を示すようにほぼ箱状に形成し、少なくともその内周側の側壁26aおよび外周側の側壁26bは光学的に透明とする。また、内側底面26cは、例えば、外周側の側壁26bから内周側の側壁26aに向けて低くなるように若干傾斜するように形成する。
【0016】
図1において、分析機構部13には、ターンテーブル25上の反応容器26に対して機能するように、ターンテーブル25の円周に沿って、サンプル分注手段31、免疫吸着物質を含む複数の試薬を選択的に分注可能な試薬分注手段32、攪拌手段33、B/F洗浄手段34、測光手段35、ビーズ廃棄手段36および反応容器洗浄手段37を設ける。
【0017】
サンプル分注手段31としては、公知の回動かつ昇降可能なサンプルプローブおよびこれに連結したシリンジとからなり、制御部14の制御のもとに、サンプル吸引位置S0にあるサンプル容器22から分析項目の測定原理に応じた所定量のサンプルを選択的に吸引して、ターンテーブル25の停止位置S1にある反応容器26内に分注するように構成する。
【0018】
試薬分注手段32は、この実施形態では、ビーズ投入手段32Aおよび液体状試薬分注手段32Bをもって構成する。ビーズ投入手段32Aには、それぞれ異なる抗体を感作させた免疫吸着物質としての複数種のビーズをセットし得るようにし、これらのビーズの中から制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S10にある反応容器26に分析すべき項目に対応する所定のビーズを選択的に投入するようにする。ここで、反応容器26は、図2に示したように、その内側底面26cが外周側の側壁26bから内周側の側壁26aに向けて低くなっているので、ビーズ投入手段32Aにより所要のビーズ41が投入されると、そのビーズ41は最下部の傾斜底面26cと内周側の側壁26aとに接して保持されることになる。
【0019】
また、液体状試薬分注手段32Bには、各種の緩衝液、免疫吸着物質としての各種のラテックス粒子、各種の標識試薬、各種の発色基質や発光基質等の均一系反応および不均一系反応において用いる各種の液体状試薬をセットし得るようにし、これらの試薬の中から制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S12にある反応容器26に分析項目の測定原理に応じて所定の試薬を所定量選択的に分注するようにする。
【0020】
攪拌手段33は、制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S14にある反応容器26内に、その上部開口のほぼ中央の位置P1(図2参照)から例えば攪拌棒を選択的に侵入させて、当該反応容器26内の検液を攪拌するように構成する。
【0021】
B/F洗浄手段34は、制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S21にある反応容器26内に、その上部開口のほぼ中央の位置P1(図2参照)から例えば洗浄ノズルを選択的に侵入させて、当該反応容器26内の液体の吸引排出動作、および所定回数の洗浄液の注入排出動作を行ってビーズ41に対するB/F洗浄を行うよう構成する。ここで、反応容器26は、上述したように、その内部底面が傾斜して形成され、ビーズ41は最下部の傾斜底面26cと内周側の側壁26aとに接して保持されるので、洗浄ノズルを上記の位置P1から侵入させても、洗浄ノズルとビーズ41とが干渉することはない。
【0022】
測光手段35は、この実施形態では、微少発光量測定手段35Aと透過光量測定手段35Bとをもって構成する。微少発光量測定手段35Aは、例えば光電子増倍管を有し、制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S25にある反応容器26内の検液の発光量を測定して、その測光データを制御部14に送信するよう構成する。
【0023】
また、透過光量測定手段35Bは、制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の回動中に位置S31を通過する反応容器26内の検液の透過光をダイレクト測光し、その測光データを制御部14に送信するよう構成する。このため、この透過光量測定手段35Bには、公知のように、反応容器26の搬送通路を挟んで光源および受光素子を設け、光源からの測定光を反応容器26内の検液を介して受光素子で受光するようにする。なお、この透過光量測定手段35Bによる測光光路は、図2に示すように、反応容器26内に保持されているビーズ41よりは上部の位置P2に設定する。
【0024】
ビーズ廃棄手段36は、制御部14の制御のもとに、ターンテーブル25の停止位置S33にある反応容器26内に、例えば吸引ノズルを選択的に侵入させてその先端をビーズ41に当接させ、その状態で吸引動作を行ってビーズ41を吸引保持して容器外に廃棄するよう構成する。
【0025】
反応容器洗浄手段37は、ターンテーブル25の停止位置S34〜S38にある5個の反応容器26内に侵入可能なノズルを有しており、制御部14の制御のもとに、各ノズルを対応する容器内に侵入させて、停止位置S34〜S37では液体の排出動作と洗浄液の注入動作とを順次行い、停止位置S38では液体の排出動作を行うよう構成する。
【0026】
制御部14には、予め複数の分析項目とその各々の測定原理とを対応させて記憶させておく記憶手段14Aが設けられており、入出力部15からの分析情報およびバーコード読み取り器23での読み取り情報に基づいて、記憶手段14Aから各サンプルの分析項目に対応した測定原理を読み出して、上記の分析機構部13における分析動作を制御するようにする。また、制御部14には、微少発光量測定手段35Aや透過光量測定手段35Bからの測光データに基づいて、対応する分析項目の測定値を演算するデータ処理手段14Bが設けられており、このデータ処理手段14Bで演算した測定値を入出力部15においてプリントアウトしたり、ディスプレイに表示するようにする。
【0027】
以下、この実施形態の動作について説明する。
この実施形態では、ターンテーブル25を1つのサイクルの中で、CW2(第1ステップ)−CW9(第2ステップ)−CCW2(第3ステップ)−CW41(第4ステップ)−CW9(第5ステップ)−CW9(第6ステップ)−CCW2(第7ステップ)−CCW14(第8ステップ)−CCW13(第9ステップ)の順に順次回動させて1つのサイクル毎にCCWに1反応容器分搬送し、各反応容器26について40サイクルで1つの項目の分析を終了して、次のサンプル分析に備えるようにする。なお、上記の各ステップにおいて、CWやCCWの後の数字は、ターンテーブル25のCWやCCWの回動による反応容器26の搬送個数を表し、例えば、第4ステップのCW41は、ターンテーブル25をCWに反応容器41個分回動させることを示している。
【0028】
また、各反応容器26について、1〜40の一連のサイクルでは、停止位置S12に位置するときを、第1サイクルの開始として、この第1サイクル中に第1試薬分注およびビーズ投入動作を、第2サイクル中にサンプル分注および攪拌動作を、第12サイクル中にB/F洗浄、第2試薬分注および攪拌動作を、第29サイクル中にB/F洗浄、第3試薬分注および攪拌動作を、第33サイクル中に微少発光量測定動作を、第34サイクル中にビーズ廃棄動作を、第35〜39サイクル中に反応容器洗浄動作をそれぞれ可能にすると共に、第1〜第40サイクル中に透過光量測定動作を可能にして、制御部14により各動作を分析項目の測定原理に応じた制御を行う。
【0029】
例えば、図1において、停止位置S12に位置するNo. 1の反応容器26に注目すると、CLEIAの不均一系反応によりFT3やHBs 抗原を分析する場合には、第1サイクルで、先ず、停止位置S12において液体状試薬分注手段32Bにより第1試薬として分析項目に対応する所定量の緩衝液を分注する。次に、第1ステップでターンテーブル25がCW2回動して、停止位置S10に停止した状態で、ビーズ投入手段32Aにより分析項目の測定原理に応じた抗体を感作したビーズ41を投入する。この第1サイクルにおける残りのステップによる回動停止位置では、当該反応容器No. の反応容器26に対しては何らの分析動作を行わない。
【0030】
次に、第2サイクルにおいて、No. 1の反応容器26は、当該サイクルの第8ステップの回動により停止位置S1に停止するので、サンプル分注手段31によりサンプラ11のサンプル吸引位置S0に位置するサンプル容器22から所定量のサンプルを当該反応容器26に分注する。その後、第9ステップの回動で、当該反応容器26は、停止位置S14に停止する。この第2サイクルの他のステップによる回動停止位置では、当該反応容器番号の反応容器26に対して何ら分析動作を行わない。第3サイクルにおいて、攪拌手段33により容器内の検液を攪拌して、1回目の免疫反応を行わせる。この第3サイクルの他のステップによる回動停止位置、およびその後の第4〜11サイクルでは、当該反応容器26に対しては何ら分析動作を行わない。
【0031】
次に、第12サイクルにおいて、No. 1の反応容器26は、当該サイクルの第1ステップの回動により停止位置S21に停止するので、ここでB/F洗浄手段34により反応容器26を複数回、例えば2〜4回洗浄して第1回目のB/F洗浄動作を行う。その後、第2ステップの回動により、当該反応容器26は停止位置S12に停止するので、ここで液体状試薬分注手段32Bにより第2試薬として分析項目に対応する所定量の標識試薬を分注する。この第2試薬が分注されたNo. 1の反応容器26は、次の第3ステップの回動により、停止位置S14に停止するので、ここで攪拌手段33により容器内の検液を攪拌して、2回目の免疫反応を行わせる。この第12サイクルにおける他のステップによる回動停止位置、および第13〜28サイクルでは、当該反応容器26に対しては何らの分析動作を行わない。
【0032】
次に、第29サイクルにおいて、No. 1の反応容器26は、当該サイクルの第5ステップの回動により停止位置S21に停止するので、ここでB/F洗浄手段34により反応容器26を複数回、例えば3〜5回洗浄して第2回目のB/F洗浄動作を行う。その後、第6ステップの回動により、当該反応容器26は停止位置S12に停止するので、ここで液体状試薬分注手段32Bにより第3試薬として、第2試薬として分注した標識試薬に対応する所定量の発光基質を分注し、次の第7ステップの回動により当該反応容器26は停止位置S14に停止するので、ここで攪拌手段33により容器内の検液を攪拌して化学発光反応を行わせる。この第29サイクルにおける他のステップによる回動停止位置、および第30〜32サイクルでは、当該反応容器26に対しては何ら分析動作を行わない。
【0033】
次に、第33サイクルにおいて、No. 1の反応容器26は、当該サイクルの第5ステップの回動により停止位置S25に停止するので、微少発光量測定手段35Aからの当該反応容器26内の検液の化学発光量の測光データを制御部14のデータ処理手段14Bに取り込み、その測光データと検量線とに基づいて当該分析項目の濃度を演算し、その結果を入出力部15に出力する。
【0034】
次に、No. 1の反応容器26は、第34サイクルの第8ステップの回動により停止位置S33に停止するので、ここでビーズ廃棄手段36により当該反応容器26内のビーズ41を廃棄する。その後、当該反応容器26は、第35〜39サイクルの各第8ステップの回動で、停止位置S34〜S38に順次停止するので、その各位置で反応容器洗浄手段37により当該反応容器26を洗浄して、次の分析に備える。なお、第33〜39サイクルにおける他のステップによる回動停止位置では、当該反応容器26に対しては何ら分析動作を行わない。
【0035】
また、LIAの均一系反応によりAFPやβ2 Mを分析する場合には、第1サイクルでは、液体状試薬分注手段32Bにより第1試薬として分析項目に対応する所定量の緩衝液の分注動作のみを行い、第2サイクルでは、サンプル分注手段31によるサンプルの分注動作と、攪拌手段33による攪拌動作を行い、第12サイクルでは、液体状試薬分注手段32Bによる第2試薬の分注動作および攪拌手段33による攪拌動作のみを行う。ここで、第2試薬は、分析項目に対応する抗体等を感作したラテックス粒子の浮遊液を所定量分注する。
【0036】
その後、当該反応容器26が停止位置S31を通過する毎に、透過光量測定手段35Bから検液の透過光量の測光データが得られるので、それらの測光データを制御部14のデータ処理手段14Bに適切に取り込んで、検量線との比較に基づいて当該分析項目の濃度を演算し、その結果を入出力部15に出力させる。
【0037】
次に、第35〜39サイクルで、反応容器洗浄手段37により当該反応容器26を順次洗浄して、次の分析に備える。したがって、このLIAの均一系反応による分析では、第1サイクルでのビーズ投入、第12サイクルでのB/F洗浄、第29サイクルでのB/F洗浄、第3試薬分注および攪拌、第33サイクルでの微少発光量測定および第34サイクルでのビーズ廃棄といった各動作は行わない。
【0038】
また、TIAの均一系反応によりIgMやIgGを分析する場合には、第2試薬として、IgMの分析の場合には抗IgM試薬を、IgGの分析の場合には抗IgG試薬を分注する以外は、上述したLIAによる分析動作と同様に動作させる。
【0039】
さらに、均一系反応による生化学項目ALBを分析する場合には、第1サイクルで、液体状試薬分注手段32Bにより第1試薬として分析項目に対応する所定量の呈色試薬の分注動作のみを行い、第2サイクルで、サンプル分注手段31によるサンプルの分注動作および攪拌手段33による攪拌動作を行って呈色反応させる。その後、当該反応容器26が停止位置S31を通過する毎に透過光量測定手段35Bから得られる検液の透過光量の測光データを、制御部14のデータ処理手段14Bに適切に取り込んで、検量線との比較に基づいて当該分析項目の濃度を演算し、その結果を入出力部15に出力させる。
【0040】
次に、第35〜39サイクルで、反応容器洗浄手段37により当該反応容器26を順次洗浄して、次の分析に備える。したがって、均一系反応による生化学項目ALBの分析では、第1サイクルでのビーズ投入、第12サイクルでのB/F洗浄、第2試薬分注および攪拌、第29サイクルでのB/F洗浄、第3試薬分注および攪拌、第33サイクルでの微少発光量測定および第34サイクルでのビーズ廃棄といった各動作は行わない。
【0041】
図3は、この実施形態において、1つのサイクルの中で、分析項目の測定原理に応じて選択的に行われる動作タイミングを示すものである。ここで、各反応容器26が図1に示す位置にあるとすると、第1ステップの回動に先立って、停止位置S12に位置するNo. 1の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じた第1試薬の分注動作が行われ、停止位置S14に位置するNo. 39の反応容器26に対して攪拌動作が行われる。その後、第1ステップの回動後、停止位置S10に位置するNo. 1の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的にビーズ投入動作が行われ、停止位置S21に位置するNo. 30の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的にB/F洗浄動作が行われる。
【0042】
次に、第2ステップの回動後、停止位置S12に位置するNo. 30の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じた第2試薬の分注動作が選択的に行われ、その後、第3ステップの回動後、停止位置S14に位置する当該No. 30の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的に攪拌動作が行われる。
【0043】
その後、第4ステップでは、その回動中にNo. 13〜No. 12の40個の各反応容器26が停止位置S31を横切るので、それらの測光データが制御部14に取り込まれ、第5ステップの回動後、停止位置S21に位置するNo. 13の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的にB/F洗浄動作が行われ、停止位置S25に位置するNo. 9の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的に微少発光量測定動作が行われる。
【0044】
次に、第6ステップの回動後、停止位置S21に位置するNo. 13の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じた第3試薬の分注動作が選択的に行われ、その後、第7ステップの回動後、停止位置S14に位置する当該No. 13の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じて選択的に攪拌動作が行われる。
【0045】
次に、第8ステップの回動後、停止位置S1に位置するNo. 40の反応容器に対してサンプル分注動作が行われ、停止位置S33に位置するNo. 8の反応容器26に対して分析項目の測定原理に応じてビーズ廃棄動作が行われ、停止位置S34〜S38に位置するNo. 3〜No. 7の順次の反応容器26に対して反応容器洗浄動作が行われる。その後、第9ステップの回動が行われる。
以上の動作を1サイクルとして、分析動作を実施する。
【0046】
このように、分析項目の測定原理に応じて各反応容器26に対する分析動作を制御することにより、一台の自動分析装置で不均一系反応による分析項目と、均一系反応による分析項目とを同時に分析することができる。この実施形態による分析結果の一例を第2表に示す。
【0047】
【表2】
Figure 0003739547
【0048】
なお、以上の説明では、不均一系反応の動作として、CLEIAによる分析動作を説明したが、第3試薬として発色基質を用い、発色基質の分注後に透過光量測定手段35Bにより検液の透過光量を測定して不均一系反応の項目を分析するようにすることもできる。また、第2試薬として蛍光標識試薬を用い、2回目のB/F洗浄動作後に、例えば微少発光量測定手段35Aにおいて、検液に励起光を照射してその蛍光発光量を測定して不均一系反応の項目を分析することもできる。また、不均一系反応で用いる免疫吸着物質として、磁性粒子を用いることもできるし、ビーズと磁性粒子との双方をセットして、分析項目の測定原理に応じて分注するよう構成することもできる。
【0049】
さらに、B/F洗浄手段34は、1本の洗浄ノズルによってB/F洗浄動作を設定回数行うよう構成したり、複数本の洗浄ノズルを用意して、動作する洗浄ノズルの本数を制御してB/F洗浄を行うよう構成することもできる。また、ターンテーブル25に保持する反応容器26の数は、40個に限らず、任意の複数個とすることができ、それに応じて分析機構部13の各手段の配置を変更することができる。また、ビーズ廃棄手段36および反応容器洗浄手段37に代えて、ターンテーブル25に対する反応容器26の排出・供給手段を設けて、反応容器26を1回の分析毎に廃棄するよう構成することもできる。
【0050】
図4は、この発明に係る自動分析装置の第2実施形態の要部の構成を線図的に示すものである。この自動分析装置は、第1実施形態と同様、サンプラ51、反応容器搬送部52、分析機構部53、制御部54および入出力部55を有する。サンプラ51は、それぞれ血清等のサンプルを収容する複数のサンプル容器61を、例えばチェーン状の容器保持部材に保持して、制御部54の制御のもとに、所定のサンプル吸引位置S0に順次搬送するようにする。また、各サンプル容器61に貼付された分析項目等を表すバーコード(図示せず)は、バーコード読み取り器62で読み取って制御部54に供給し、その読み取り情報および入出力部55から入力される分析情報に基づいて、制御部54により当該サンプルに対する分析動作を制御するようにする。
【0051】
反応容器搬送部52には、垂直面内で回動可能なベルトコンベアに複数個の反応容器65を保持し、ベルトコンベアを制御部54の制御のもとに矢印で示す一方向に間欠的に回動させて、反応容器65を垂直面内の上部において位置S1からS42を経て順次ピッチ送りするよう構成する。各反応容器65は、プラスチック等の非磁性の材料でほぼ箱状に形成し、少なくとも搬送方向と平行な両側面は光学的に透明とする。また、この反応容器搬送部52には、位置S10〜S12にある3個の反応容器65、位置S25〜S27にある3個の反応容器65、および位置S31〜S34にある4個の反応容器65をそれぞれ挟むように、3対のマグネット66A:66B、67A:67Bおよび68A:68Bを、異なる磁極を対向させて配置する。なお、これらのマグネットの配置位置は、後述する測光手段による測光光路から外れた位置とする。
【0052】
分析機構部53には、反応容器搬送部52において垂直面内の上部を搬送される反応容器65に対して機能するように、その搬送通路に沿って、サンプル分注手段71、免疫吸着物質を含む複数の試薬を選択的に分注可能な試薬分注手段72、攪拌手段73、測光手段74、B/F洗浄手段75および反応容器洗浄手段76を設ける。
【0053】
サンプル分注手段71は、公知の回動かつ昇降可能なサンプルプローブおよびこれに連結したシリンジを有し、制御部54の制御のもとに、サンプル吸引位置S0にあるサンプル容器61から分析項目の測定原理に応じた所定量のサンプルを選択的に吸引して、反応容器搬送部52の位置S1にある反応容器65内に分注するように構成する。
【0054】
試薬分注手段72は、第1試薬分注手段72A、第2試薬分注手段72Bおよび第3試薬分注手段72Cをもって構成する。第1試薬分注手段72Aには、不均一系反応において用いるそれぞれ異なる抗体を感作させた免疫吸着物質としての複数種の磁性粒子、各種の緩衝液、生化学項目の分析で用いる各種の試薬等をセットし得るようにし、これらの第1試薬の中から制御部54の制御のもとに分析項目の測定原理に応じた試薬を位置S2にある反応容器65に所定量分注するようにする。第2試薬分注手段72Bには、各種の標識試薬、均一系反応の免疫測定で用いる免疫吸着物質としての各種のラテックス粒子等をセットし得るようにし、これらの第2試薬の中から制御部54の制御のもとに、位置S13にある反応容器65に分析項目の測定原理に応じた所定の試薬を所定量選択的に分注するようにする。また、第3試薬分注手段72Cには、不均一系反応の免疫測定で用いる各種の発色基質や発光基質等をセットし得るようにし、これらの第3試薬の中から制御部54の制御のもとに、位置S28にある反応容器65に分析項目の測定原理に応じた所定の試薬を所定量選択的に分注するようにする。
【0055】
攪拌手段73は、第1攪拌手段73A、第2攪拌手段73Bおよび第3攪拌手段73Cをもって構成する。第1攪拌手段73Aは、制御部54の制御のもとに位置S3にある反応容器65内に、例えば攪拌棒を侵入させて、当該反応容器65内の検液を攪拌するよう構成し、第2攪拌手段73Bおよび第3攪拌手段73Cは、制御部54の制御のもとに、それぞれ分析項目の測定原理に応じて位置S14およびS29にある反応容器65内に、例えば攪拌棒を選択的に侵入させて、それぞれの反応容器65内の検液を攪拌するよう構成する。
【0056】
測光手段74は、第1〜第3透過光量測定手段74A〜74Cと、微少発光量測定手段74Dとをもって構成する。第1〜第3透過光量測定手段74A〜74Cは、それぞれ反応容器65の搬送通路を挟んで設けた光源および受光素子を有し、制御部54の制御のもとに、それぞれ位置S4、S15およびS33において、反応容器65内の検液の透過光を選択的にダイレクト測光し、その測光データを制御部54に送信するようにする。また、微少発光量測定手段74Dは、例えば光電子増倍管を有し、制御部14の制御のもとに、位置S34にある反応容器65内の検液の発光量を選択的に測定して、その測光データを制御部54に供給するよう構成する。
【0057】
B/F洗浄手段75は、第1B/F洗浄手段75Aおよび第2B/F洗浄手段75Bをもって構成する。第1B/F洗浄手段75Aは位置S12にある反応容器65に対し、第2B/F洗浄手段75Bは位置S27にある反応容器65に対して、それぞれ制御部14の制御のもとに洗浄ノズルを選択的に侵入させて、対応する反応容器65内の液体の吸引排出動作、および所定回数の洗浄液の注入排出動作を行ってB/F洗浄を行うよう構成する。
【0058】
反応容器洗浄手段76は、位置S38〜S42にある5個の反応容器65内にそれぞれ選択的に侵入可能なノズルを有し、制御部54の制御のもとに、各ノズルを対応する容器内に侵入させて、位置S38〜S41では液体の排出動作と洗浄液の注入動作とを順次行い、位置S42では液体の排出動作を行うよう構成する。
【0059】
制御部54には、第1実施形態におけると同様に、複数の分析項目とその各々の測定原理とを対応させて予め記憶させておく記憶手段54Aが設けられており、入出力部55からの分析情報およびバーコード読み取り器62での読み取り情報に基づいて、記憶手段54Aから各サンプルの分析項目に対応する測定原理を読み出して、上記の分析機構部53における分析動作を制御するようにする。また、制御部54には、第1〜第3透過光量測定手段74A〜74Cや微少発光量測定手段74Dからの測光データに基づいて、対応する分析項目の測定値を演算するデータ処理手段54Bを設け、このデータ処理手段54Bで演算した測定値を入出力部55においてプリントアウトしたり、ディスプレイに表示するようにする。
【0060】
以下、この実施形態の動作を説明する。
この実施形態では、複数の反応容器65を反応容器搬送部52により矢印で示す方向に間欠的にピッチ送りしながら、分析機構部の各動作を分析項目の測定原理に応じて制御して、不均一系反応による分析項目と均一系反応による分析項目とを同時に分析する。例えば、サンプラ51のサンプル吸引位置S0で分注するサンプルが不均一系反応による分析項目の場合には、位置S1にある反応容器65に所定量のサンプルを分注した後、当該反応容器65が次の間欠停止位置S2に搬送された状態で、第1試薬分注手段72Aにより第1試薬として、分析項目の測定原理に応じた抗体を感作した磁性粒子を所定の緩衝液に浮遊させた浮遊液を所定量分注し、次の位置S3で第1攪拌手段73Aにより攪拌動作を行って、1回目の免疫反応を行わせる。
【0061】
次に、当該反応容器65が位置S12に搬送された状態で、マグネット66Aおよび66Bにより磁性粒子を反応容器65の内壁に磁気的に保持して、第1B/F洗浄手段75Aにより反応容器65を複数回、例えば2〜4回洗浄して1回目のB/F洗浄動作を行う。その後、当該反応容器65が、次の位置S13に搬送された状態で、第2試薬分注手段72Bにより第2試薬として、分析項目に対応する所定量の標識試薬を分注し、次の位置S14で第2攪拌手段73Bにより攪拌動作を行って、2回目の免疫反応を行わせる。
【0062】
次に、当該反応容器65が位置S27に搬送された状態で、マグネット67Aおよび67Bにより磁性粒子を反応容器65の内壁に磁気的に保持して、第2B/F洗浄手段75Bにより反応容器65を複数回、例えば3〜5回洗浄して2回目のB/F洗浄動作を行う。その後、当該反応容器65が、次の位置S28に搬送された状態で、第3試薬分注手段72Cにより第3試薬として、第2試薬に対応する化学発光基質や発色基質を所定量分注し、次の位置S29で第3攪拌手段73Cにより攪拌動作を行って化学発光あるいは発色反応を行わせる。
【0063】
その後、第3試薬として発色基質を分注した発色反応の場合には、当該反応容器65が位置S33に搬送された状態で、マグネット68Aおよび68Bにより磁性粒子を反応容器65の内壁に磁気的に保持して、第3透過光量測定手段74Cにより反応容器65を通して検液をダイレクト測光する。また、第3試薬として化学発光基質を分注した化学発光反応の場合には、次の位置S34に搬送された状態で、マグネット68Aおよび68Bにより磁性粒子を反応容器65の内壁に磁気的に保持して、微少発光量測定手段74Dにより反応容器65内の検液の化学発光量を測定する。第3透過光量測定手段74Cあるいは微少発光量測定手段74Dでの測光データは、制御部54のデータ処理手段54Bに供給し、ここで検量線に基づいて当該分析項目の濃度を演算し、その結果を入出力部55に出力する。
【0064】
位置S33あるいはS34で測光を終了した当該反応容器65は、順次の位置S38〜S42において、反応容器洗浄手段76により洗浄して、次の分析に備える。
【0065】
また、LIAやTIAの均一系反応により免疫項目を分析する場合には、位置S1でサンプル分注手段71により所定量のサンプルを反応容器65に分注した後、当該反応容器65に対して、位置S2で第1試薬分注手段72Aにより第1試薬として分析項目に対応する所定量の緩衝液を分注し、位置S3で第1攪拌手段73Aにより攪拌動作を行う。次に、位置S13で第2試薬分注手段72Bにより第2試薬として分析項目に対応する所定量のラテックス粒子粒子や抗IgG試薬等を分注して、位置S14で第2攪拌手段73Bにより攪拌動作を行って免疫反応を行わせる。その後、位置S33で第3透過光量測定手段74Cにより反応容器65を通して検液をダイレクト測光し、その測光データを制御部54のデータ処理手段54Bに供給して分析項目の濃度を演算するようにする。
【0066】
測光を終了した当該反応容器65は、同様に順次の位置S38〜S42において、反応容器洗浄手段76により洗浄して、次の分析に備える。したがって、均一系反応の免疫測定では、第1,第2B/F洗浄手段75A,75B、第3試薬分注手段72C、第3攪拌手段73Cは動作せず、第1,第2透過光量測定手段74A,74Bおよび微少発光量測定手段74Dでの測光データは、濃度演算には用いられない。
【0067】
さらに、均一系反応による生化学項目ALBを分析する場合には、位置S1でサンプル分注手段71により所定量のサンプルを反応容器65に分注した後、当該反応容器65に対して、位置S2で第1試薬分注手段72Aにより第1試薬として分析項目に対応する所定量の呈色試薬を分注し、位置S3で第1攪拌手段73Aにより攪拌動作を行って呈色反応させる。その後、位置S4、位置S15および位置S33で、それぞれ第1、第2および第3透過光量測定手段74A,74Bおよび74Cにより反応容器65を通して検液をダイレクト測光し、それらの測光データを制御部54のデータ処理手段54Bに供給して分析項目の濃度を演算するようにする。
【0068】
測光を終了した当該反応容器65は、同様に順次の位置S38〜S42において、反応容器洗浄手段76により洗浄して、次の分析に備える。したがって、均一系反応の生化学項目ALBの測定では、第1,第2B/F洗浄手段75A,75B、第2,第3試薬分注手段72B,72C、第2,第3攪拌手段73B,73Cは動作せず、微少発光量測定手段74Dでの測光データは濃度演算には用いられない。
【0069】
このように、分析項目の測定原理に応じて各反応容器65に対する分析動作を制御することにより、一台の自動分析装置で不均一系反応による分析項目と、均一系反応による分析項目とを同時に分析することができる。
【0070】
なお、以上の第2実施形態では、不均一系反応の動作として、第3試薬として化学発光試薬あるいは発色試薬を用いる場合について説明したが、第2試薬として蛍光標識試薬を用い、2回目のB/F洗浄動作後に、例えば微少発光量測定手段74Dにおいて、検液に励起光を照射してその蛍光発光量を測定して不均一系反応の項目を分析することもできる。また、不均一系反応で用いる免疫吸着物質は、磁性粒子に限らず、第1実施形態で説明したビーズを用いることもできるし、ビーズと磁性粒子との双方をセットして、分析項目の測定原理に応じて分注するよう構成することもできる。さらに、第1,第2B/F洗浄手段75A,75Bは、それぞれ1本の洗浄ノズルによってB/F洗浄動作を設定回数行うよう構成したり、複数本の洗浄ノズルを用意して、動作する洗浄ノズルの本数を制御してB/F洗浄を行うよう構成することもできる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、一台の装置で、広範囲の濃度域に及ぶ分析項目を任意に選択して、均一系反応と不均一系反応とを同時に分析できるようにしたので、検査システム全体を安価にできると共に、オペレータの操作も簡単にできる。また、検査室内に均一系反応専用の装置と不均一系反応専用の装置とを設置して分析する場合に比べて、検査室内における装置占有面積を小さくでき、検査室の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動分析装置の第1実施形態の要部の構成を線図的に示す図である。
【図2】図1に示す自動分析装置で用いる反応容器の拡大斜視図である。
【図3】図1に示す自動分析装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】この発明に係る自動分析装置の第2実施形態の要部の構成を線図的に示す図である。
【図5】不均一系反応としての酵素免疫測定法による抗原濃度の測定原理を説明するための図である。
【符号の説明】
11 サンプラ
12 反応容器搬送部
13 分析機構部
14 制御部
14A 記憶手段
14B データ処理手段
15 入出力部
21 サンプルテーブル
22 サンプル容器
23 バーコード読み取り器
25 ターンテーブル
26 反応容器
31 サンプル分注手段
32 試薬分注手段
32A ビーズ投入手段
32B 液体状試薬分注手段
33 攪拌手段
34 B/F洗浄手段
35 測光手段
35A 微少発光量測定手段
35B 透過光量測定手段
36 ビーズ廃棄手段
37 反応容器洗浄手段
41 ビーズ
51 サンプラ
52 反応容器搬送部
53 分析機構部
54 制御部
54A 記憶手段
54B データ処理手段
55 入出力部
61 サンプル容器
62 バーコード読み取り器
65 反応容器
66A,66B,67A,67B,68A,68B マグネット
71 サンプル分注手段
72 試薬分注手段
72A 第1試薬分注手段
72B 第2試薬分注手段
72C 第3試薬分注手段
73 攪拌手段
73A 第1攪拌手段
73B 第2攪拌手段
73C 第3攪拌手段
74 測光手段
74A 第1透過光量測定手段
74B 第2透過光量測定手段
74C 第3透過光量測定手段
74D 微少発光量測定手段
75 B/F洗浄手段
75A 第1B/F洗浄手段
75B 第2B/F洗浄手段
76 反応容器洗浄手段

Claims (3)

  1. 所定の搬送通路上で、均一系反応による分析と不均一系反応による分析とを同時に行う自動分析装置において、
    前記搬送通路上で、それぞれ透過光量の測定が可能な測光面を有する複数の反応容器を搬送する反応容器搬送部と、
    分析すべき複数のサンプルをそれぞれ保持する複数のサンプル容器と、
    この複数のサンプル容器にそれぞれ付与された分析項目を表す情報を読み取る情報読取手段と、
    前記複数の反応容器のそれぞれに対して前記複数のサンプル容器にそれぞれ収容されたサンプルを選択的に分注するサンプル分注手段
    前記複数の反応容器のそれぞれに対して免疫吸着物質を含む複数の試薬を選択的に分注可能な試薬分注手段
    前記複数の反応容器のそれぞれに対して選択的に機能するように配置されたB/F洗浄手段
    前記複数の反応容器のそれぞれに対して選択的に機能するように配置された測光手段と、
    前記情報読取手段が読み取った前記複数のサンプルにおける各々分析項目に応じた測定原理に基づいて、前記サンプル分注手段、前記試薬分注手段、前記B/F洗浄手段および前記測光手段の動作を制御する制御部と
    具備したことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記測光手段は、前記反応容器に測定光を照射して被検液の透過光量を測定する透過光量測定手段と、前記反応容器内の被検液からの発光量を測定する微少発光量測定手段とを有し、これら透過光量測定手段および微少発光量測定手段を、前記情報読取手段により読み取った情報に基づいて、前記制御部により選択的に動作させるよう構成したことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1または2記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、複数の分析項目とその各々の測定原理とを対応させて予め記憶する記憶手段を有し、この記憶手段から各サンプルの分析項目に対応する測定原理を読み出して前記分析機構部における分析動作を制御するよう構成したことを特徴とする自動分析装置。
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