JP3739351B2 - キャパシタンス調整回路 - Google Patents

キャパシタンス調整回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可変キャパシタのキャパシタンスを調整する回路に関する。この発明は、例えば周波数フィルタに設けられる可変キャパシタの調整に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
周波数フィルタとして、例えばRCフィルタが知られている。RCフィルタは、例えば下記特許文献1の図6に開示されている。RCフィルタでは、オペアンプの一方の入力端子と当該オペアンプの出力端子との間に、抵抗RおよびキャパシタCが並列に接続される。このような構成の周波数フィルタにおいて、カットオフ周波数Fc は、下式(1)で与えられる。
【0003】
Fc =1/(2πRC) ・・・(1)
半導体集積回路では、抵抗RおよびキャパシタCを、ポリシリコンで形成する。しかしながら、ポリシリコンで抵抗を形成する場合、抵抗値に±10%程度のチップ間ばらつきが生じる。同様に、ポリシリコンでキャパシタを形成する場合、キャパシタンスに±10%程度のチップ間ばらつきが生じる。このため、カットオフ周波数Fc は、設計値の0.92 〜1.12 倍の間でばらつくことになる。すなわち、カットオフ周波数Fc には、±20%程度のチップ間ばらつきが生じる。
【0004】
このため、キャパシタRとして可変キャパシタを用いた周波数フィルタが、既に提案されている。このような周波数フィルタは、例えば特許文献1の図41や、特許文献2の図1等で開示されている。
【0005】
さらに、かかる可変キャパシタのキャパシタンスを調整する回路が、特許文献1の図39に開示されている。同図のキャパシタ調整回路によれば、可変キャパシタで設定されるキャパシタンスの最適値を測定することができる。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第6417737号明細書
【特許文献2】
特開平5−114835号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の図39に開示されているキャパシタ調整回路では、スイッチ193を閉じ且つスイッチ194を開いたときにトランジスタ・ペア176,182から可変キャパシタ188に電荷が流入し、この流入電荷が可変キャパシタ188に蓄積される。そして、比較器198が、可変キャパシタ188の端子電圧VCAP と参照電圧VRES との比較結果を出力する。続いて、スイッチ193が開かれ且つスイッチ194が閉じられる。これにより、可変キャパシタ188の蓄積電荷が、グランドに放出される。
【0008】
ここで、トランジスタ176,182のゲート・ドレイン間には、寄生キャパシタが形成される。この寄生キャパシタには、トランジスタ176,182を流れる電流の一部が蓄積される。しかしながら、スイッチ194が閉じられても、この寄生キャパシタに蓄積された電荷は、放電されない。放電の際には、スイッチ193が開かれるからである。この寄生キャパシタに蓄積された電荷は、スイッチ193が閉じられたときに、可変キャパシタ188に移動する。この移動電荷は、可変キャパシタ188の端子電圧VCAP の誤差の原因になる。
【0009】
このため、特許文献1の図39に示されたキャパシタ調整回路は、十分な精度を得ることができなかった。
【0010】
以上のような理由から、高精度でキャパシタの調整を行う技術が嘱望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るキャパシタ調整回路は、一方の入力端子から参照電圧を入力する第1オペアンプと、一方の主電極で第1電源ラインに接続され、他方の主電極で第1オペアンプの他方の入力端子に接続され、且つ、制御電極で第1オペアンプの出力端子に接続された第1トランジスタと、一方の主電極で第1電源ラインに接続され、且つ、制御電極で第1オペアンプの出力端子に接続された第2トランジスタと、一端で第1トランジスタの他方の主電極に接続され且つ他端で第2電源ラインに接続された抵抗素子と、一端で第2トランジスタの他方の主電極に接続された第1スイッチと、直列接続されたキャパシタおよびスイッチを含む回路を複数有し、これらの回路を第1スイッチの他端と第2電源ラインとの間に並列接続してなる可変キャパシタと、一端で可変キャパシタの一端に接続され且つ他端で第2電源ラインに接続された第2スイッチと、一方の入力端子で可変キャパシタの一端に接続され且つ他方の入力端子から参照電圧を入力する第2オペアンプと、一端で第2トランジスタの他方の主電極に接続された第3スイッチと、一端で第3スイッチの他端に接続され且つ他端で第2電源ラインに接続された負荷と、可変キャパシタに設けられたスイッチの開/閉を制御することによって可変キャパシタの容量値を順次変更しつつ、第1〜第3スイッチの開/閉を制御することによって可変キャパシタの容量値ごとに第2オペアンプの出力値を格納し、第2オペアンプの出力電位が変化したときのスイッチの開/閉状態を示す情報をスイッチ制御情報として出力する制御回路とを備える。
【0012】
このような構成によれば、第3スイッチと負荷とを用いて、第2トランジスタの他方の主電極と制御電極との間の寄生キャパシタに蓄積された電荷を、第2電源ラインに放出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、本発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
【0014】
この実施の形態では、1個の半導体チップに、キャパシタ調整回路とRCフィルタ回路とを形成する。1個の半導体チップに同じRCフィルタ回路が複数個形成される場合であっても、1個のキャパシタ調整回路で調整することが可能である。
【0015】
図1は、この実施の形態に係るキャパシタ調整回路の構成を示す回路図である。図1に示されたように、このキャパシタ調整回路100は、第1のオペアンプ101、第1のnMOS(n-type Metal Oxide Semiconductor) トランジスタ102、第2のnMOSトランジスタ103、抵抗素子104、第1のスイッチ105、可変キャパシタ106、第2のスイッチ107、第2のオペアンプ108、第3のスイッチ109、負荷110および制御回路111を備えている。
【0016】
オペアンプ101は、正入力端子から、参照電圧Vref を入力する。
【0017】
nMOSトランジスタ102は、ソースで電源ラインVDDに接続され、ドレインでオペアンプ101の反転入力端子に接続され、且つ、ゲートでオペアンプ101の出力端子に接続されている。
【0018】
nMOSトランジスタ103は、ソースで電源ラインVDDに接続され、且つ、ゲートでオペアンプ101の出力端子に接続されている。
【0019】
抵抗素子104は、一端でnMOSトランジスタ102のドレインに接続され、且つ、他端でグランドラインGNDに接続されている。抵抗素子104の抵抗値は、後述するRCフィルタ回路の抵抗値Rと同じ値に設定される。
【0020】
可変キャパシタ106は、一端でスイッチ105の一端に接続され且つ他端でグランドラインGNDに接続されている。
【0021】
スイッチ107は、一端で可変キャパシタ106の一端に接続され且つ他端でグランドラインGNDに接続されている。
【0022】
オペアンプ108は、正入力端子で可変キャパシタ106の一端に接続され且つ反転入力端子から参照電圧Vref を入力する。
【0023】
スイッチ109は、一端でnMOSトランジスタ103のドレインに接続されている。
【0024】
負荷110は、一端でスイッチ109の他端に接続され且つ他端でグランドラインGNDに接続されている。
【0025】
制御回路111は、スイッチ105,107,109の開/閉を制御し、且つ、オペアンプ108の出力電圧Vs を格納する。加えて、制御回路111は、キャパシタンスの最適値を判定し、この判定結果に基づいてRCフィルタ回路のキャパシタンスを調整する。
【0026】
図2は、可変キャパシタ106の具体的構成の一例を示す回路図である。
【0027】
図2に示されたように、この可変キャパシタ106は、5個のキャパシタ201−1〜201−5と、5個のスイッチ202−1〜202−5とを備えている。キャパシタ201−1〜201−5は、それぞれ、一端でスイッチ105に接続され、他端でスイッチ202−1〜202−5の一端に接続されている。また、スイッチ202−1〜202−5の他端は、グランドラインGNDに接続されている(図1参照)。
【0028】
図2の例では、可変キャパシタ106内に、5個のキャパシタ201−1〜201−5を設けた。但し、可変キャパシタ106に設けられるキャパシタの個数およびキャパシタンスは、任意である。加えて、各キャパシタのキャパシタンスは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。後述するように、可変キャパシタ106に設けられるキャパシタの個数およびキャパシタンスは、RCフィルタ回路の可変キャパシタに設けられるキャパシタ(図5参照)の個数およびキャパシタンスと同じである。
【0029】
図3は、負荷110の具体的構成の一例を示す回路図である。
【0030】
図3(A)は、負荷110を抵抗素子301で構成した例である。図3(A)において、抵抗素子301は、一端でスイッチ109の一端に接続され、他端でグランドラインGNDに接続される。
【0031】
また、図3(B)は、負荷110をダイオード接続のnMOSトランジスタ302で構成した例である。nMOSトランジスタ302は、一端でスイッチ109の他端に接続され、他端でグランドラインGNDに接続される。なお、負荷110として、通常のダイオードを使用してもよいことはもちろんである。
【0032】
負荷110は、nMOSトランジスタ103からグランドラインGNDに流れる電流が過大にならないように抑制することを目的として設けられる。したがって、その目的を達成できる素子であればよい。
【0033】
図4は、RCフィルタ回路の構成例を示す回路図である。後述するように、このRCフィルタ回路400のカットオフ周波数Fc が、キャパシタ調整回路100によって調整される。
【0034】
図4に示したように、このRCフィルタ回路400は、オペアンプ401、抵抗素子402,404および可変キャパシタ403を備えている。
【0035】
オペアンプ401の正入力端子は、抵抗素子404を介して、信号入力端子405に接続される。また、オペアンプ401の反転入力端子は、グランドラインGNDに接続される。さらに、このオペアンプ401の出力端子は、信号出力端子406に接続される。そして、オペアンプ401の出力端子と正入力端子との間には、抵抗素子402および可変キャパシタ403が、並列に接続される。
【0036】
このような構成によれば、上述の式(1)で示されたようなカットオフ周波数Fc を得ることができる。
【0037】
図5は、可変キャパシタ403の具体的構成の一例を示す回路図である。
【0038】
図5に示されたように、この可変キャパシタ403は、5個のキャパシタ501−1〜501−5と、5個のスイッチ502−1〜502−5と、スイッチ制御回路503とを備えている。キャパシタ501−1〜501−5の一端は、それぞれ、オペアンプ401の出力端子に接続されている(図4参照)。さらに、キャパシタ501−1〜501−5の他端は、スイッチ502−1〜502−5の一端に接続されている。そして、スイッチ502−1〜502−5の他端は、オペアンプ401の正入力端子に接続されている。スイッチ制御回路503は、制御回路111(図1参照)から入力されたスイッチ制御信号に基づいて、スイッチ502−1〜502−5の開/閉を制御する。
【0039】
上述のように、RCフィルタ回路の抵抗値およびキャパシタンスの製造ばらつきがそれぞれ±10%の場合、カットオフ周波数Fc の製造ばらつきは±20%程度になる。この実施の形態では、可変キャパシタ403のキャパシタンスを調整することにより、RCフィルタ回路400のカットオフ周波数Fc を調整する。したがって、可変キャパシタ403は、キャパシタンスの設計値を中心にして±20%程度の変更を高精度に行えるように構成することが望ましい。すなわち、可変キャパシタ403内のキャパシタ(図5の例ではキャパシタ501−1〜501−5)の個数およびキャパシタンスは、±20%程度の変更を高精度に行えるように決定されるべきである。
【0040】
次に、キャパシタンス調整回路100を用いて周波数フィルタ回路400のカットオフ周波数Fc を調整する原理について、図6、図7を用いて説明する。
【0041】
図6は、キャパシタンス調整回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0042】
▲1▼まず、電源ラインVDDに電源電圧が印加される。さらに、オペアンプ101の正入力端子およびオペアンプ108の反転入力端子に、参照電圧Vref が印加される。このとき、オペアンプ101の反転入力端子の電圧V(-) は、零ボルトである。オペアンプ101の反転入力端子は、抵抗素子104を介してグランドラインGNDに導通しており、且つ、このときトランジスタ102はオフしているからである。
【0043】
オペアンプ101からは、両入力端子の電位差に応じた電圧が出力される。これにより、nMOSトランジスタ102,103は、オンする。トランジスタ102がオンするので、抵抗素子104に電流が流れる。このため、抵抗素子104の電圧降下により、電圧V(-) が上昇する。したがって、オペアンプ101の入力端子間の電位差が小さくなり、よって、オペアンプ101の出力電圧が低下する。この結果、nMOSトランジスタ102は、ゲート電位が低下するので、ドレイン電流が減少する。これにより、電圧V(-) が低下する。このようにして、電圧降下量V(-) は、参照電圧Vref と同じ値に収束する。電圧降下量V(-) と参照電位Vref とが一致したとき、オペアンプ101からは所定の正電圧が出力され、nMOSトランジスタ102,103はオンしている。このとき、nMOSトランジスタ102および抵抗素子104に流れる電流I0 は、下式(2)で表される。式(2)において、Rは、抵抗素子104の抵抗値である。
【0044】
I0 = Vref/R ・・・(2)
nMOSトランジスタ102,103のゲート電圧は同一であるため、nMOS103もオンする。
【0045】
▲2▼次に、キャパシタンス調整回路100の放電動作が、行われる。この放電動作では、まず、制御回路111が、第1スイッチ105を開き、且つ、第2、第3スイッチ107,109を閉じる(図6参照)。第2スイッチ107を閉じることにより、可変コンデンサ106の両端子がグランドラインGNDに導通する。したがって、可変コンデンサ106の蓄積電荷は、グランドラインGNDに放出される。また、第3スイッチ109を閉じることにより、nMOSトランジスタ103のドレインが負荷110を介してグランドラインGNDに導通する。したがって、nMOSトランジスタ103のゲート・ドレイン間寄生キャパシタの蓄積電荷は、グランドラインGNDに放出される。このとき、nMOSトランジスタ103はオンしているので、電源ラインVDDから供給される電流も、グランドラインGNDに放出される。負荷110は、nMOSトランジスタ103からの電流を抑制するために設けられている。
【0046】
▲3▼続いて、キャパシタンス調整回路100の蓄電動作が、行われる。この蓄電動作では、まず、制御回路111が、スイッチ202−1〜202−5(図2参照)を制御して、可変キャパシタ106のキャパシタンスCv を、最大値に設定する。さらに、制御回路111は、第1スイッチ105を閉じ、且つ、第2、第3スイッチ107,109を開く。これにより、可変キャパシタ106の一端が、グランドラインGNDから切断されるとともに、nMOSトランジスタ103のドレインと導通する。加えて、nMOSトランジスタ103のドレインが、グランドラインGNDから切断される。このとき、nMOSトランジスタ103はオンしている。したがって、nMOSトランジスタ103を介して、電源ラインVDDから可変キャパシタ106に、電流Im が供給される。これにより、可変キャパシタ106に電荷が蓄積され、端子電圧Vc (図1参照)が上昇する。この電圧Vc は、下式(3)で表される。式(3)において、Δtは、積分モードの時間(すなわち可変キャパシタ106への電荷蓄積時間)である。式(3)から解るように、可変キャパシタ106のキャパシタンスが大きいほど、電圧Vc は小さくなる。
【0047】
Vc = (Im/Cv)×Δt ・・・(3)
オペアンプ108は、電圧Vc が参照電圧よりも小さいときはローレベルを出力し、電圧Vc が参照電圧よりも大きいときはハイレベルを出力する。制御回路111は、時間Δtが経過した後、オペアンプ108の出力電圧Vs を格納する。
【0048】
▲4▼次に、2回目の放電動作が行われる。制御回路111は、再び、第1スイッチ105を開き且つ第2、第3スイッチ107,109を閉じる。これにより、可変コンデンサ106の蓄積電荷およびnMOSトランジスタ103のゲート・ドレイン間寄生キャパシタの蓄積電荷は、グランドラインGNDに放出される。
【0049】
▲5▼続いて、2回目の蓄電動作が行われる。制御回路111は、スイッチ202−1〜202−5を制御して、可変キャパシタ106のキャパシタンスCv を、1段階低い値に変更する。その後、制御回路111は、第1スイッチ105を閉じ、且つ、第2、第3スイッチ107,109を開く。これにより、可変キャパシタ106に電荷が蓄積され、端子電圧Vc (図1参照)が上昇する。このときの電圧Vc は、可変キャパシタ106のキャパシタンスが最大のときの値よりも、高くなる。時間Δtが経過した後、制御回路111は、オペアンプ108の出力電圧Vs を格納する。
【0050】
▲6▼その後、可変キャパシタ106のキャパシタンスCv が下限値になるまで、上述のような放電動作および蓄電動作が繰り返される。
【0051】
▲7▼放電・蓄電動作が終了すると、制御回路111は、オペアンプ108の出力値を相互に比較する。図6に示したように、n回目の測定でオペアンプ108の出力電圧Vs がローレベルからハイレベルに転じた場合(すなわち、n回目の測定で初めてVc>Vrefとなった場合)、n−1回目またはn回目の測定における端子電圧Vc が、参照電圧Vref に最も近い値である。ここで、この実施の形態では、キャパシタンスCv の設計値を上式(3)に代入することによって、参照電圧Vref を定める。すなわち、キャパシタンスCv が設計値と同一のとき、端子電圧Vc は参照電圧Vref と完全に一致する。
【0052】
この実施の形態では、n回目の測定におけるキャパシタンスCv を、最適値として扱う。但し、n−1回目の測定におけるキャパシタンスCv を最適値として扱ってもよいことは、もちろんである。
【0053】
▲8▼制御回路111は、n回目の測定におけるスイッチ202−1〜202−5の開/閉制御情報を、スイッチ制御信号として出力する。スイッチ制御回路503(図5参照)は、このスイッチ制御信号を入力する。スイッチ制御回路503は、このスイッチ制御信号にしたがって、スイッチ502−1〜502−5の開/閉を制御する。
【0054】
上述したように、キャパシタ調整回路100とRCフィルタ回路400とは、同じ半導体チップ内に形成される。したがって、可変キャパシタ106,403の製造ばらつきの大きさは、同程度になることが期待される。加えて、抵抗素子104,402の製造ばらつきも、同程度になることが期待される。このため、この実施の形態によれば、可変キャパシタ106の調整結果に応じて可変キャパシタ403を調整することにより、RCフィルタ回路400のカットオフ周波数Fc を精度良く調整することができる。
【0055】
図7は、RCフィルタ回路400の周波数特性を示すグラフである。図7において、縦軸は振幅を示しており、横軸は周波数を示している。図7において、曲線A,Bは、それぞれ、RCフィルタ回路400の周波数特性を示している。曲線Aと曲線Bとでは、可変キャパシタ403のキャパシタンスが異なる。カットオフ周波数Fc1は曲線Aに対応し、カットオフ周波数Fc2は曲線Bに対応している。
【0056】
図7から解るように、スイッチ502−1〜502−5(図5参照)の開/閉を制御して可変キャパシタ403のキャパシタンスを調整することにより、所望のカットオフ周波数Fc を得ることが可能となる。
【0057】
この実施の形態によれば、スイッチ109および負荷110が設けられているので、nMOSトランジスタ103のゲート・ドレイン間寄生キャパシタの放電を行うことができる。このため、かかる寄生キャパシタの蓄積電荷に起因して可変キャパシタ106の端子電圧Vc が上昇することを、防止できる。したがって、この実施の形態によれば、RCフィルタ回路400のカットオフ周波数Fc を精度良く調整することができる。
【0058】
上述のように、この実施の形態では、nMOSトランジスタ103のゲート・ドレイン間寄生キャパシタの放電を、可変キャパシタ106の放電と同時に行うこととした。しかし、これらの放電は、個別に行ってもよい。また、これらの放電の時間は同じである必要はない。すなわち、これらのキャパシタの放電がそれぞれ完全に行われるように、それぞれの放電時間を定めればよい。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のキャパシタ調整回路によれば、可変キャパシタのキャパシタンスを高精度に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るキャパシタンス調整回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示した可変キャパシタの構成例を示す回路図である。
【図3】(A)、(B)ともに、図1に示した負荷の構成例を示す回路図である。
【図4】実施の形態に係るRCフィルタ回路の構成を示す回路図である。
【図5】図4に示した可変キャパシタの構成例を示す回路図である。
【図6】図1に示したキャパシタンス調整回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】図4に示したRCフィルタ回路の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
100 キャパシタンス調整回路
101,108 オペアンプ
102,103 nMOSトランジスタ
104 抵抗素子
105,107,109 スイッチ
110 負荷
111 制御回路

Claims (2)

  1. 一方の入力端子から参照電圧を入力する第1オペアンプと、
    一方の主電極で第1電源ラインに接続され、他方の主電極で前記第1オペアンプの他方の入力端子に接続され、且つ、制御電極で前記第1オペアンプの出力端子に接続された第1トランジスタと、
    一方の主電極で前記第1電源ラインに接続され、且つ、制御電極で前記第1オペアンプの前記出力端子に接続された第2トランジスタと、
    一端で前記第1トランジスタの他方の主電極に接続され且つ他端で第2電源ラインに接続された抵抗素子と、
    一端で前記第2トランジスタの前記他方の主電極に接続された第1スイッチと、
    直列接続されたキャパシタおよびスイッチを含む回路を複数有し、これらの回路を前記第1スイッチの他端と前記第2電源ラインとの間に並列接続してなる可変キャパシタと、
    一端で前記可変キャパシタの前記一端に接続され且つ他端で前記第2電源ラインに接続された第2スイッチと、
    一方の入力端子で前記可変キャパシタの前記一端に接続され且つ他方の入力端子から前記参照電圧を入力する第2オペアンプと、
    一端で前記第2トランジスタの前記他方の主電極に接続された第3スイッチと、
    一端で前記第3スイッチの他端に接続され且つ他端で前記第2電源ラインに接続された負荷と、
    前記可変キャパシタに設けられた前記スイッチの開/閉を制御することによって該可変キャパシタの容量値を順次変更しつつ、前記第1〜第3スイッチの開/閉を制御することによって該可変キャパシタの該容量値ごとに前記第2オペアンプの出力値を格納し、該第2オペアンプの出力電位が変化したときの前記スイッチの開/閉状態を示す情報をスイッチ制御情報として出力する制御回路と、
    を備えることを特徴とするキャパシタンス調整回路。
  2. 前記制御回路が、
    前記第2スイッチを閉じ且つ前記第1スイッチを開くことによって前記可変キャパシタの蓄積電荷を前記第2電源ラインに放出する第1制御と、
    前記第3スイッチを閉じ且つ前記第1スイッチを開くことによって前記第2トランジスタの前記他方の主電極・前記制御電極間の寄生キャパシタに蓄積された電荷を前記第2電源ラインに放出する第2制御と、
    前記第1スイッチを閉じ且つ前記第2、第3スイッチを開くことによって前記可変キャパシタに電荷を蓄積し、このときの前記第2オペアンプの出力電圧を格納する第3制御と、
    を前記可変キャパシタの設定値ごとに行うことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタンス調整回路。
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