JP3737800B2 - 同期化回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、同期化回路に関するもので、特に、音声信号やオーディオ信号用のCODEC(Coder&Decoder)を含むシステムに適したクロック信号を生成するためのPLL(Phase Locked Loop)回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号のデータ伝送においては、送信側からのデータが、欠落や重複がなく、受信側によって正しく受信されることが要求される。また、受信したデータが最終的にアナログ信号に変換されるシステムの場合、データの欠落や重複が発生していないことだけでなく、その受信したデータに同期した受信側クロックのジッタが十分に小さいことも要求される。特に、音声やオーディオなどの信号を扱う音声CODECやオーディオCODECを含むシステムの場合、その要求は高くなる。それは、このようなシステムでは、受信側のクロックがAD変換器(ADC)やDA変換器(DAC)のためのサンプリングクロックとしても用いられるためである。したがって、そのクロックにジッタが生じることによって、ADCやDACのS/N比(Signal to Noise Ratio)が劣化する。一般に、ADCやDACの分解能が高いほど、より低ジッタのクロックが要求される。
【0003】
図6は、従来の、アナログPLLを用いたCODECを含むシステムの構成例を示すものである。このシステムは、大きく分けて信号処理部10とCODEC部20とを有して構成される。信号処理部10は、ディジタル信号処理などを行う部分である。CODEC部20は、アナログ入力信号1aをそれに応じたディジタル信号(転送データ2a)に変換する機能と、信号処理部10から出力されるディジタル信号(転送データ2b)をそれに応じたアナログ出力信号1bに変換する機能とを有している。このようなシステムは、たとえば携帯電話において、音声などの送受信のために用いられている。
【0004】
図6に示すように、信号処理部10とCODEC部20との間において、信号処理部10からCODEC部20へは転送データ2bが、CODEC部20から信号処理部10へは転送データ2aが、それぞれ転送される。さらに、信号処理部10からCODEC部20へは、転送データ2a,2bに同期した転送クロック3が供給される。
【0005】
CODEC部20は、I/F(インターフェイス)部21、CODEC22、および、アナログPLL23を有して構成される。アナログPLL23は、基準信号としての転送クロック3が、信号処理部10より入力される。そして、その転送クロック3に同期した信号であるI/Fクロック4を生成し、I/F部21に出力する。また、アナログPLL23は、転送クロック3の整数倍の周波数の信号であるサンプリングクロック5を生成し、CODEC22に出力する。
【0006】
I/F部21は、信号処理部10からの転送データ2bを受信し、アナログPLL23からのI/Fクロック4に同期させる。こうして、転送データ2bに応じた受信データ6bを生成し、CODEC22に出力する。同様に、I/F部21は、CODEC22からの送信データ6aを受信し、アナログPLL23からのI/Fクロック4に同期させる。こうして、送信データ6aに応じた転送データ2aを生成し、信号処理部10に出力する。
CODEC22は、ディジタル信号処理回路、および、ADCやDACなどを有して構成されている。CODEC22は、アナログPLL23からのサンプリングクロック5を用いて、I/F部21からのディジタル信号である受信データ6bを、それに応じたアナログ出力信号1bに変換する。また、CODEC22は、アナログPLL23からのサンプリングクロック5を用いて、アナログ入力信号1aを、それに応じたディジタル信号である送信データ6aに変換する。
【0007】
このように、図6に示した従来のシステムにおいては、アナログPLL23の生成するクロック4,5によって、データの送受信だけでなく、ADCやDACによるアナログ−ディジタル間のデータ変換も行われる。したがって、アナログPLL23の特性が、システムの特性に多大な影響を与える。
【0008】
図7は、上記したアナログPLL23の一構成例を示すものである。このアナログPLL23は、位相比較器23a、ループフィルタ23b、VCO23c、および、分周器23dを有して構成される。位相比較器23aは、I/Fクロック4と信号処理部10からの転送クロック3との位相差に応じた信号を生成し、ループフィルタ23bへ供給する。ループフィルタ23bは、位相比較器23aから供給される信号を平滑し、VCO23cへ供給する。VCO23cは、ループフィルタ23bから供給される信号に応じた周波数の信号を生成する。この信号は、サンプリングクロック5としてアナログPLL23からCODEC22へ出力されるとともに、分周器23dにより分周される。この分周された信号は、I/Fクロック4としてアナログPLL23からI/F部21へ出力されるとともに、位相比較器23aへも入力される。
【0009】
このアナログPLL23は、定常的には、転送クロック3とI/Fクロック4との周波数を等しく、かつ、互いの位相差が一定となるように動作する。
【0010】
図8は、従来の、ディジタルPLLを用いたCODECを含むシステムの構成例を示すものである。この例に示すシステムは、図6に示したシステムとほぼ同じ要素を有して構成されている。異なるのは、アナログPLL23がディジタルPLL23Aに置き換えられ、そのディジタルPLL23Aにマスタークロック(MCLK)7が入力されている点である(ディジタルPLLとしては、たとえば、非特許文献1参照)。
【0011】
MCLK7は、CODEC部20’の内部で生成されるクロック信号、あるいは、CODEC部20’の外部より供給されるクロック信号であり、その周波数はI/Fクロック4の平均周波数の整数倍となっている。
【0012】
図9は、図8に示したディジタルPLL23Aの一構成例を示すものである。このディジタルPLL23Aは、位相比較器23a、分周器23d、ディジタルループフィルタ23e、および、可変分周器23fを有して構成されている。
【0013】
ディジタルPLL23Aは、上記アナログPLL23のループフィルタ23bおよびVCO23cが、それぞれ、ディジタルループフィルタ23eおよび可変分周器23fに置き換えられている。すなわち、ディジタルループフィルタ23eは、MCLK7で動作するディジタルフィルタであり、位相比較器23aの出力信号を平滑し、可変分周器23fへ供給する。このディジタルループフィルタ23eは、アナログPLL23のループフィルタ23bに相当する。可変分周器23fは、ディジタルループフィルタ23eの出力信号に応じて分周比が変化する分周器であり、MCLK7を分周して、サンプリングクロック5を出力する。この可変分周器23fは、アナログPLL23のVCO23cに相当する。このように、ディジタルPLL23AはアナログPLL23と等価な回路と考えてよい。
【0014】
以上述べたように、ディジタルPLL23Aを用いたCODECを含むシステムは、アナログPLL23を用いたCODECを含むシステムと等価である。したがって、以下では、図6に示したアナログPLL23を用いたCODECを含むシステムおよび図7に示したアナログPLL23を例に説明する。勿論、それらを図8に示したディジタルPLL23Aを用いたCODECを含むシステムおよび図9に示したディジタルPLL23Aに置き換えても、同様の議論が可能である。
【0015】
図10は、図6に示したシステムの信号波形の一例を示すものである。なお、同図(a)は転送クロック3、同図(b)は転送データ2b、同図(c)はI/Fクロック4、同図(d)は受信データ6bである。転送データ2bは、転送クロック3の立ち上がりエッジに同期して信号レベルが変化している。I/Fクロック4の立ち上がりエッジは、アナログPLL23によって、転送クロック3の立ち下りエッジと同期されるようになっている。
【0016】
この図では、転送クロック3の時刻t3から時刻t4までの一周期が、他の周期に比べて長くなる例を示している。それにともない、I/Fクロック4の周期も転送クロック3に追従して変化し、I/Fクロック4の時刻t3iからt4iまでの一周期が、他の周期に比べ長くなっている。このように、図6に示したシステムでは、アナログPLL23を用いて、転送クロック3の周期の変動に追従したI/Fクロック4を生成する。これにより、確実なデータ転送を実現している。
【0017】
しかし、I/Fクロック4の周期が変動するということは、ジッタがあるということである。すなわち、I/Fクロック4にジッタがあるということは、その整数倍の周波数の信号であるサンプリングクロック5にもジッタがあるということでもある。それは、上で述べたように、CODEC22のADCやDACのS/N比が劣化するということを意味する。
【0018】
図11は、アナログPLL23の位相比較器23aに入力される2信号(転送クロック3,I/Fクロック4)間の位相差(入力信号間位相差)と、アナログPLL23の出力信号周波数の変化量(出力周波数変化量)との関係を示すものである。この図に示すように、アナログPLL23は、位相比較器23aの入力信号間の位相差に対して、出力信号周波数が単調に増加するように設計される。入力信号間の位相差に対し、出力信号の周波数が変化しない領域が存在する場合、それを不感帯と呼ぶ。この図では、出力信号の周波数の変化量が“0”のときに、入力信号間の位相差も“0”となっている。これは必ずしも“0”とは限らず、一般にはある一定値となる。
【0019】
従来のPLLの特徴のひとつは、図11からも明らかなように、入力信号間の位相差が大きいほど、出力信号の周波数変化量が大きいことである。これを図6に示したシステムの場合で説明すると、転送クロック3の位相の変化が大きくなると、アナログPLL23の出力信号であるI/Fクロック4やサンプリングクロック5の周波数変化量も大きくなるということになる。言い換えると、転送クロック3のジッタの大きさに応じて、I/Fクロック4およびサンプリングクロック5にもジッタが生じるということである。すなわち、従来のアナログPLL23では、CODEC22のS/N比を劣化させやすいと考えられる。
【0020】
アナログPLL23の特性は、その過渡応答特性にも依存する。図12および図13は、アナログPLL23の出力周波数がf1からf2に変化する場合の過渡応答特性の例を示すものである。なお、図12は、ロックアップ時間は短いが、比較的大きなオーバーシュートおよびアンダーシュート(リンギング)が生じている場合を、図13は、オーバーシュートはわずかであるが、ロックアップ時間が長い場合を、それぞれ示している。また、ここでは、ロックアップ時間は、たとえば図12および図13に示すように、出力周波数がf2に対する許容誤差範囲内に収束するまでの時間としている。この特性は、位相比較器23aの変換特性、VCO23cの制御信号に対する発振周波数の特性、ループフィルタ23bの特性により決まることが知られている。
【0021】
これらの図に示すように、概して、ロックアップ時間が短い場合はオーバーシュートやアンダーシュートが生じやすく、逆に、オーバーシュートやアンダーシュートが少ない場合はロックアップ時間が長くなりやすい。
【0022】
図14は、転送クロック3の周波数変化の例と、それに対するI/Fクロック4の周波数変化の例とを示すものである。なお、同図(a)は転送クロックの周波数変化の例であり、同図(b)の“I/Fクロックの周波数変化例1”は、アナログPLL23に図12の過渡応答特性を示すアナログPLLを使用した場合の例であり、同図(c)の“I/Fクロックの周波数変化例2”は、アナログPLL23に図13の過渡応答特性を示すアナログPLLを使用した場合の例である。
【0023】
同図(c)に示した“I/Fクロックの周波数変化例2”のほうが、同図(b)に示した“I/Fクロックの周波数変化例1”よりも、急峻な変動や微小な振動がなく、周波数変化は比較的なめらかではある。いずれの場合も、転送クロック3の周波数変化に追従して、I/Fクロック4の周波数が変化してしまうという問題がある。
【0024】
図6に示したシステムの場合、データ転送の確実性という観点からは、ロックアップ時間が短い方が望ましい。したがって、アナログPLL23としては、図13のような応答特性を示すものよりも、図12のような応答特性を示すものの方が望ましいと考えられる。しかし、その場合は、図14(b)に示した“I/Fクロックの周波数変化例1”のように、出力周波数に、オーバーシュートとアンダーシュートによる振動が生じやすい。仮に、転送クロック3の周波数がデータ転送に支障がない程度の微小な量だけ変化した場合であっても、出力信号の周波数の振動が生じることには変わりがない。
【0025】
このように、PLLの作用(特性)によっては、かえってジッタが増えることにもなり、CODECのS/N比をさらに劣化させる。
【0026】
以上述べたように、従来の方法は、転送クロック3に対してI/Fクロック4が確実に追従することで、確実なデータ転送が可能であるという利点がある。しかし、音声CODECやオーディオCODECを含むシステムに用いた場合には、S/N比が劣化するという欠点があった。
【0027】
また、ここに示した方法とは別の方法を用いて、これらの相反する要素(要求)を両立させることも可能ではある。ところが、上述した方法に比べて回路が複雑化することは確実であり、回路規模および消費電力をできるだけ小さく、かつ、実現が容易な手段が望まれる。
【0028】
【非特許文献1】
Troha,James D.”Digital Phase−Locked Loop Design using SN54/74LS297”,Texas Instruments Application Note、http://www−s.ti.com/sc/psheets/sdla005b/sdla005b.pdf,1997
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来においては、転送クロック3に対してI/Fクロック4が確実に追従することで、確実なデータ転送が可能であるという利点があるものの、音声CODECやオーディオCODECを含むシステムに用いた場合には、S/N比が劣化するという欠点があった。
【0030】
そこで、この発明は、確実なデータ転送が可能であり、しかも、音声CODECやオーディオCODECを含むシステムに用いた場合にもS/N比が劣化するのを防止することが可能な同期化回路を提供することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本願発明の一態様によれば、入力信号と同期信号との位相差に対し、ヒステリシス特性と不感帯とを有する応答特性で分周比制御信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器より供給される前記分周比制御信号に応じて設定された分周比によって基準信号を分周し、出力信号を発生する可変分周器と、前記可変分周器より供給される前記出力信号を所定の分周比によって分周し、前記同期信号を発生する分周器とを具備したことを特徴とする同期化回路が提供される。
【0032】
上記の構成によれば、周波数が変動する頻度を小さくできるようになる。これにより、S/N比に影響を与えるジッタを低減することが可能となるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態にかかる同期化回路の構成例を示すものである。なお、ここでは、図8に示したディジタルPLLを用いたCODECを含むシステムに適用されるディジタルPLL(たとえば、図9参照)において、その位相比較器を、ヒステリシスと比較的大きな不感帯とを設けたヒステリシス位相比較器に置き換えることによって、従来のPLLの問題点を改善するようにした場合について説明する。
【0035】
図1に示すように、このディジタルPLL24は、ヒステリシス位相比較器24a、分周器(クロック発生器)24b、および、可変分周器24cを有して構成されている。ディジタルPLL24は、MCLK(第3のクロック)7と転送クロック(第1のクロック)3とを入力し、I/Fクロック(第2のクロック)4とサンプリングクロック(第4のクロック)5とを出力する。ヒステリシス位相比較器24aは、転送クロック3とI/Fクロック4とMCLK7とを入力し、転送クロック3とI/Fクロック4との位相差に応じた分周比制御信号8を出力する。可変分周器24cは、MCLK7と分周比制御信号8とを入力し、その分周比制御信号8に応じて設定される分周比によりMCLK7を分周する。そして、その分周後の信号をサンプリングクロック5として出力する。分周器24bは、サンプリングクロック5を所定の分周比によって分周し、その分周後の有理数倍の信号をI/Fクロック4として出力する。
【0036】
図2は、ヒステリシス位相比較器24aの構成例を示すものである。このヒステリシス位相比較器24aは、カウンタ24a-1、比較器24a-2、および、ヒステリシス回路24a-3を有して構成されている。カウンタ24a-1は、MCLK7に同期してカウント動作を実行する回路であり、転送クロック3の立ち上がりエッジ(スタート信号)によりカウント動作を開始し、I/Fクロック4の立ち上がりエッジ(ストップ信号)によりカウント動作を停止する。そのカウント値は、比較器24a-2に入力される。比較器24a-2は、カウンタ24a-1からのカウント値を位相差判定領域基準値9aと比較する。その比較結果は、ヒステリシス回路24a-3に入力される。ヒステリシス回路24a-3は、比較器24a-2での比較結果をもとに、過去の動作履歴により異なる制御信号を生成する。その後、このヒステリシス回路24a-3で生成された信号は、分周比制御信号8として出力される。
【0037】
図3は、上記ヒステリシス位相比較回路24aの動作について説明するために示すものである。なお、同図(a)は転送クロック3、同図(b)は転送データ2b、同図(c)はMCLK7、同図(d)は位相差判定領域9b、同図(e)は位相差判定領域基準値9aである。
【0038】
転送クロック3の立ち上がりエッジ(位相差判定領域基準値9aの“0”〜“12”)間は4箇所で区切られ、それぞれの境界には、その立ち上がりエッジ間の時間をMCLK7の周期で規格化した位相差判定領域基準値(この例の場合、“2”,“5”,“7”,“10”)9aが割り当てられている。この基準値9aは、回路の構成により固定される値でも、制御信号などにより変更することが可能な値でも構わない。また、図3(e)に示す位相差判定領域基準値9aは一例であり、任意の値とすることが可能である。
【0039】
この4箇所の境界の位相差判定領域基準値9aを用いて、たとえば図3(d)に示すように、通常動作領域(N)、位相シフト開始判定領域(F)、位相シフト開始判定領域(R)、位相シフト終了判定領域(E)の4領域からなる位相差判定領域9bを定義する。
【0040】
上で述べたように、カウンタ24a-1による転送クロック3とI/Fクロック4との位相差に対応したカウント値が決まると、そのカウント値と位相差判定領域基準値9aとの大小関係が比較器24a-2により比較される。その比較の結果、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが含まれる位相差判定領域9bが検出される。
【0041】
最終的に、比較器24a-2の出力は、ヒステリシス回路24a-3を経た後、分周比制御信号8となって、ヒステリシス位相比較器24aから可変分周器24cへと出力される。
【0042】
以下、本構成のディジタルPLL24におけるヒステリシス動作について説明する。初期状態として、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“通常動作領域(N)”の範囲内であると仮定する。その場合、ヒステリシス位相比較器24aは、“位相シフトなし”を示す分周比制御信号8を出力する。これにより、可変分周器24cは、その分周比が「n」に設定される。すなわち、サンプリングクロック5の周波数(第1の周波数)は、MCLK7の周波数の1/nとなる。この状態は、PLLによる制御がかかっていない状態であり、一般に“VCOがフリーランしている”と呼ばれる状態に相当する。
【0043】
その後、転送クロック3の周期の変動などにより、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト開始判定領域(F)”の範囲内となった場合を考える。この場合は、“プラス位相シフト”を示す分周比制御信号8が、ヒステリシス位相比較器24aより出力される。これにより、可変分周器24cの分周比は「n+α(ただし、α>0)」に設定される。すなわち、サンプリングクロック5の周波数(第2の周波数)は、MCLK7の周波数の1/(n+α)となる。その結果、I/Fクロック4の周期が(n+α)/n倍に変化し、次第に、I/Fクロック4の立ち上がりエッジは転送クロック3の立ち上がりエッジに比べて遅れる方向へ位相シフトする。
【0044】
逆に、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト開始判定領域(R)”の範囲内となった場合は、“マイナス位相シフト”を示す分周比制御信号8が、ヒステリシス位相比較器24aより出力される。これにより、可変分周器24cの分周比は「n−β(ただし、β>0)」に設定される。すなわち、サンプリングクロック5の周波数(第3の周波数)は、MCLK7の周波数の1/(n−β)となる。その結果、I/Fクロック4の周期が(n−β)/n倍に変化し、次第に、I/Fクロック4の立ち上がりエッジは転送クロック3の立ち上がりエッジに比べて進む方向へ位相シフトする。
【0045】
ヒステリシス位相比較器24aは、一旦、“プラス位相シフト”あるいは“マイナス位相シフト”を示す分周比制御信号8を出力した後は、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト終了判定領域(E)”の範囲内になるまでは、同じ信号8を出し続ける。このように、ヒステリシス位相比較器24aは、ヒステリシス特性と“通常動作領域(N)”で示す不感帯とを備えるように構成される。
【0046】
上述した“位相シフトなし”、“プラス位相シフト”、および、“マイナス位相シフト”を示す分周比制御信号8は、たとえば2ビットのディジタル信号を用いて表現することが可能である。つまり、“位相シフトなし”の場合は「00」、“プラス位相シフト”の場合は「01」、“マイナス位相シフト”の場合は「10」と表現することで実現できる。勿論、3種類の状態を区別できる信号であれば、これに限らず、いかなる形態の信号であっても構わない。また、n,α,βの値は、回路の構成により固定される値でも、制御信号などにより変更することが可能な値でも構わない。ただし、α,βの値は、位相シフト量が転送クロック3のcycle to cycleジッタの最大値よりも大きくなるように設定する。
【0047】
図4は、本実施形態にかかるディジタルPLL24の、ヒステリシス位相比較器24aの入力信号(転送クロック3,I/Fクロック4)間の位相差と出力周波数の変化量との関係を示すものである。これは、従来技術における図11に示す特性に相当するもので、図11の場合とは大きく異なり、ヒステリシス特性と幅の広い不感帯とを有していることがわかる。
【0048】
図5は、本実施形態にかかるディジタルPLL24の、転送クロック3の周波数変化の例と、それに対するI/Fクロック4の周波数変化の例とを示すものである。なお、同図(a)は転送クロックの周波数変化の例であり、同図(b)はI/Fクロックの周波数変化の例である。
【0049】
転送クロック3に周波数変化があっても、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“通常動作領域(N)”の範囲内である場合には、I/Fクロック4の周波数変化はない。転送クロック3の周波数変化が大きい場合には、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト開始判定領域(F),(R)”の範囲内に入り、位相シフトが開始される。すると、I/Fクロック4の立ち上がりエッジは、すぐに、“位相シフト開始判定領域(F),(R)”を脱する。しかし、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト終了判定領域(E)”の範囲内に入るまでは、位相シフト動作が継続される。その間に、転送クロック3とI/Fクロック4との位相差は変化する。ただし、可変分周器24cの分周比は一定のため、I/Fクロック4の周波数は一定である。その後、I/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト終了判定領域(E)”の範囲内に入ると、I/Fクロック4の周波数は“位相シフトなし”の状態に戻る。
【0050】
位相シフトの状態において、可変分周比24cの分周比は一定値(α,β)にしか変化しない。そのため、このときの周波数は一定値(n+α,n−β)である。したがって、位相シフトの動作中は、従来のPLLのように、転送クロック3とI/Fクロック4との位相差に依存して、I/Fクロック4およびサンプリングクロック5の周波数が変動することがない。よって、CODECのS/N比は劣化しないという利点がある。
【0051】
また、位相シフト量を転送クロック3のcycle to cycleジッタの最大値よりも大きく設定する。これにより、位相シフトの動作中には、必ずI/Fクロック4の立ち上がりエッジが“位相シフト終了判定領域(E)”へと近づく方向へシフトする。したがって、本実施形態にかかる方法の場合、原理的に、転送データ2bに確実に同期したI/Fクロック4の生成が可能である。
【0052】
さらに、位相比較器24aにヒステリシス特性があるため、不感帯の幅を広く設定することが可能である。しかも、タイミングマージンを十分に確保できるまで、位相シフト動作を継続することもできる。これにより、ヒステリシス特性がない従来の方法に比べ、一旦、位相シフト動作が終了してから、再度、位相シフト動作が必要となるまでの時間が長くなり、位相シフト動作(周波数変動)の頻度が小さくなる。このことはジッタが小さいということを意味する。つまり、従来の方法よりもジッタの平均値が小さいクロック信号を生成できるようになる。その結果、CODECのS/N比が改善される。したがって、音声やオーディオなどのCODECを含むシステムに適用した場合において、特に有用である。
【0053】
しかも、本実施形態にかかるディジタルPLL24は比較的簡単な論理回路だけで実現することが可能であり、設計も容易である。
【0054】
なお、図1および図2に示したように、本実施形態の構成に限らず、同じ機能を有するのであれば実現の方法(回路の構成)は問わない。また、本実施形態ではディジタルPLLに適用した場合を例に説明したが、勿論、アナログPLLにも同様に適用することが可能である。
【0055】
その他、本発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳述したようにこの発明によれば、確実なデータ転送が可能であり、しかも、音声CODECやオーディオCODECを含むシステムに用いた場合にもS/N比が劣化するのを防止することが可能な同期化回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるディジタルPLLの構成例を示すブロック図。
【図2】 図1のディジタルPLLにおけるヒステリシス位相比較器の構成例を示すブロック図。
【図3】 ヒステリシス位相比較器の動作例について説明するために示すタイミングチャート。
【図4】 ヒステリシス位相比較器の入力信号間位相差と出力周波数変化量との関係を示す特性図。
【図5】 ディジタルPLLの動作時における信号の周波数変化の例を示す波形図。
【図6】 従来技術とその問題点を説明するために、アナログPLLを用いたCODECを含むシステムの構成の要部を示すブロック図。
【図7】 従来のアナログPLLの構成例を示すブロック図。
【図8】 従来の、ディジタルPLLを用いたCODECを含むシステムの構成の要部を示すブロック図。
【図9】 従来のディジタルPLLの構成例を示すブロック図。
【図10】 図6に示したシステムの、信号波形の一例を示すタイミングチャート。
【図11】 図7に示した位相比較器の、入力信号間位相差と出力周波数変化量との関係を示す特性図。
【図12】 従来のアナログPLLの過渡応答特性について、一例を示す波形図。
【図13】 従来のアナログPLLの過渡応答特性について、他の例を示す波形図。
【図14】 従来のアナログPLLの動作時における信号の周波数変化の例を示す波形図。
【符号の説明】
2b…転送データ、3…転送クロック、4…I/Fクロック、5…サンプリングクロック、7…MCLK、8…分周比制御信号、9a…位相差判定領域基準値、9b…位相差判定領域、24…ディジタルPLL、24a…ヒステリシス位相比較器、24a-1…カウンタ、24a-2…比較器、24a-3…ヒステリシス回路、24b…分周器、24c…可変分周器、N…通常動作領域、F,R…位相シフト開始判定領域、E…位相シフト終了判定領域。
Claims (14)
- 入力信号と同期信号との位相差に対し、ヒステリシス特性と不感帯とを有する応答特性で分周比制御信号を出力する位相比較器と、
前記位相比較器より供給される前記分周比制御信号に応じて設定された分周比によって基準信号を分周し、出力信号を発生する可変分周器と、
前記可変分周器より供給される前記出力信号を所定の分周比によって分周し、前記同期信号を発生する分周器と
を具備したことを特徴とする同期化回路。 - 前記入力信号は、ディジタル信号処理部より供給される転送データに同期した信号であることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記同期信号は、前記入力信号に同期した信号であることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記出力信号は、前記同期信号の有理数倍の周波数の信号であることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記位相比較器は、前記ヒステリシス特性および前記不感帯の幅が回路の構成により決定されることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記位相比較器は、前記ヒステリシス特性および前記不感帯の幅を制御信号により任意に設定できることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記位相比較器は、前記基準信号に同期してカウント動作するカウンタと、このカウンタのカウント出力と位相差判定領域基準値とを比較する比較器と、この比較器の比較結果をもとに、前記分周比制御信号を出力するヒステリシス回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記カウンタは、前記入力信号の立ち上がりエッジのタイミングでカウント動作を開始し、前記同期信号の立ち上がりエッジのタイミングでカウント動作を停止することを特徴とする請求項7に記載の同期化回路。
- 前記比較器は、前記カウント出力と前記位相差判定領域基準値との大小関係により、前記同期信号の立ち上がりエッジの含まれる位相差判定領域を検出することを特徴とする請求項7に記載の同期化回路。
- 前記位相差判定領域基準値は、前記入力信号の立ち上がりエッジ間を複数に分割した前記位相差判定領域を、それぞれ前記基準信号の周期により規格化したものであることを特徴とする請求項9に記載の同期化回路。
- 前記ヒステリシス回路は、前記分周比制御信号として、過去の動作履歴により異なる制御信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の同期化回路。
- 前記出力信号は、その周波数が、前記基準信号の周波数の1/n、前記基準信号の周波数の1/(n+α)、または、前記基準信号の周波数の1/(n−β)のいずれかに等しいことを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記位相比較器、前記可変分周器、および、前記分周器は、いずれも論理回路を用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
- 前記出力信号は、その周波数が、前記基準信号の周波数の1/n、前記基準信号の周波数の1/(n+α)、または、前記基準信号の周波数の1/(n−β)のいずれかに等しく、
前記分周器の分周比は、n、n+α(ただし、α>0)、または、n−β(ただし、β>0)のいずれかに等しいことを特徴とする請求項1に記載の同期化回路。
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