JP3737186B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

排熱回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3737186B2
JP3737186B2 JP06981596A JP6981596A JP3737186B2 JP 3737186 B2 JP3737186 B2 JP 3737186B2 JP 06981596 A JP06981596 A JP 06981596A JP 6981596 A JP6981596 A JP 6981596A JP 3737186 B2 JP3737186 B2 JP 3737186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
exhaust gas
heat
flue
horizontal supports
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06981596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09257202A (ja
Inventor
譲 吉元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP06981596A priority Critical patent/JP3737186B2/ja
Publication of JPH09257202A publication Critical patent/JPH09257202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3737186B2 publication Critical patent/JP3737186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼排ガスが通過する煙道中に設けられた排熱回収装置に係り、特に煙道内で排ガスが偏流することなく熱交換効率が良好な構造の排熱回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
急増する電力需要に応えるために大容量の火力発電所が建設されているが、これらのボイラは部分負荷時においても高い発電効率を得るためにボイラの変圧運転を行うことが要求されている。
これは最近の電力需要の特徴として、原子力発電の伸びと共に、負荷の最大と最小の差も増大し、火力発電はベースロード用から負荷調整用へと移行する傾向にある。
つまり、火力発電用ボイラは、ボイラ負荷を常に全負荷で運転されるケースは少なく、ボイラ負荷を、75%負荷、50%負荷あるいは25%負荷へと、負荷を上げ、下げして運転したり、またボイラの運転を停止(休止)するなど、いわゆる毎日起動停止(Daily Start Stop:以下単にDSSと言う)運転や、週末起動停止(Weekly Start Stop:以下単にWSSという)運転を行って中間負荷を担い、発電効率を向上させる運転が行われている。
例えば、高効率発電の一環として、最近は複合プラントが注目されている。この複合発電プラントは、まず、ガスタービンによる発電を行うと共に、ガスタービンから排出される排ガス中の熱を排熱回収装置(排熱回収ボイラ)によって回収し、この排熱回収ボイラで発生した蒸気により蒸気タービンを駆動させて発電するものである。
この複合発電プラントは、ガスタービンによる発電と、蒸気タービンによる発電とを同時に行うことができるため発電効率が高い上に、ガスタービンは負荷応答性に優れ、このために急激な電力需要の上昇、下降にも十分対応し得る負荷追従性に優れた利点もあり、特にDDS運転やWSS運転を行うプラントには有効である。
ところが、この複合発電プラントにおいては、LNG、灯油などのクリーンな燃料を使用するので、SOx量やダスト量は少ないが、ガスタービンの燃焼においては酸素量が多く、高温燃焼を行うために排ガス中のNOx量が増加するので、脱硝装置を内蔵した排熱回収ボイラが開発されている。
図4から図8は、従来の排熱回収ボイラを示すもので、図4は、排熱回収ボイラの系統図を示し、図5は、図4のA−A矢視図で、排熱回収ボイラの保温構造を示す断面図であり、図6は、図4のB部を拡大した側断面図で、図7は、図6のC−C矢視図、図8は、図6のD−D部位の詳細図、図9は、図8のE−E矢視図を示す。
図4において、ガスタービン(図示せず)からの排ガスGは、矢印で示すごとく、煙道100内の上流側(図4の左)から下流側(図4の右)へ向かって流れ、この煙道100内には、過熱器1、第1段高圧蒸発器2、第2段高圧蒸発器4、高圧節炭器7、低圧蒸発器8および低圧節炭器11等の伝熱管群によって構成された排熱回収ボイラが配置されている。
排ガスGは、過熱器1、第1段高圧蒸発器2を経て脱硝装置3に至り、排ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去する。続いて、排ガスGは、第2段高圧蒸発器4、高圧節炭器7、低圧蒸発器8、低圧節炭器11を経て排出され、排ガス中の排熱が回収される。この間に発生した高圧蒸気S1および低圧蒸気S2は、蒸気タービンの動力源、所内の熱源として利用される。図4の符号5および9は、各々高圧ドラムおよび低圧ドラムを、符号6および10は降水管を示す。
以上述べたように、排熱回収ボイラは、ガスタービンからの排ガスGを通過させる煙道100内に配置されているが、この煙道100は外部に対する熱の放散を防止し、排熱回収ボイラの熱効率を高めるため、図5に示すような保温構造となっている。図5の符号17a、17bは側部外側ケーシング、16は保温材、20a、20bは側部内側ケーシングを示す。なお、排ガスGは、各伝熱管12(図6参照)を通過するにしたがって排ガス温度が低下するので、この排ガス温度に対応して、例えば図5に示すように保温材16の厚さを変化させており、高温部(上流側)ほど保温材16の厚みを大きくして断熱性を高め、低温部(下流側)では保温材16の厚さを薄くしている。
図6は、図4に示す従来の排熱回収ボイラのB部の拡大側断面図を示し、図7は、図6のC−C矢視図を示す。
なお、図7において、H2、W2は煙道100内の伝熱空間を示し、H1、H3、W1、W3は非伝熱空間を示す。排熱回収ボイラの伝熱管群は、図6に示すように、伝熱管12、上部および下部管寄せ19および13、上部連絡管18、下部連絡管21によって構成され、伝熱管12は上部で管寄せサポート14によって支持され、その外周は図7に示すように、側部外側ケーシング17a、17b、下部外側ケーシング24、上部外側ケーシング25、保温材16、側部内側ケーシング20a、20b、上部内側ケーシング22、下部内側ケーシング23によって囲われ、全体が管寄せサポートビーム15に吊り下げ構造で支持されている。排熱回収ボイラ伝熱管群は、タービンからの排ガスの熱回収率を高めるために、伝熱管12の配列は千鳥状に配置され、伝熱空間H2、W2に位置する伝熱管12には、フィンが取付けられたフィン付伝熱管12aが使用されている。このフィン付伝熱管12aは、排ガスGがフィン付伝熱管12a間を流動することにより、個々のフィン付伝熱管12aが揺れ、前後および左右のフィン付伝熱管12aが接触することを避けるため、また振動等を防ぐために伝熱管の軸直角方向に設けられた水平サポート28により結束し支持されている。
一方、図7に示すように、非伝熱空間H1、H3に位置する伝熱管12の上部および下部管寄せ19、13の近傍では、伝熱管12が上部および下部管寄せ19、13に集合させるために、あるいは上部および下部管寄せ19、13と、伝熱管12との取合上、フィン付伝熱管12aに代えて裸伝熱管12bが用いられている。
このために、ガスタービンからの排ガスGが煙道100内を通過する場合、煙道100の上、下方向においては伝熱空間H2に位置するフィン付伝熱管12aの部分を通過する通気抵抗は、非伝熱空間H1、H3に位置する裸伝熱管12bの部分に比べて大きくなる。
したがって、図6に示す煙道100において、上部内側ケーシング22、下部内側ケーシング23の近傍に、上下の熱交換に関与しない非伝熱空間H1、H3ができ、排ガスGは、通気抵抗の大きい伝熱空間H2には流れにくくなる。これを防止するために、非伝熱空間H1、H3には、排ガスGが非伝熱空間H1、H3をバイパスするのを防止するために、上部偏流防止部材26a、下部偏流防止部材 26bを、煙道100を横切る方向に配設されている。
次に、図7に示すように、排熱回収ボイラの幅方向においても、上部および下部管寄せ19、13と、伝熱管12と、側部内側ケーシング20a、20bとの間には、やはり熱交換に直接関与しない非伝熱空間W1、W3ができてしまう。この場合、図5に示すごとく、煙道100の下流に行くほど保温材16の厚さが薄く、かつ側部外側ケーシング17a、17bの外形寸法は、上流から下流まで一定であるので、煙道の下流へ行くほど非伝熱空間W1、W3は実質的に広くなる。この非伝熱空間W1、W3は、排ガスGが通過する際に抵抗となるべきものが伝熱空間W2に比較して少ないので、このために大量の排ガスGがこの非伝熱空間W1、W3をバイパスしてしまい、ボイラ全体の熱回収効率が大幅に低下してしまうことになる。
この非伝熱空間W1、W3に、排ガスGがバイパスするのを防ぐために、図8、図9に示すように、側部偏流防止部材27が配設されている。この側部偏流防止材27が設けられている。なお、図8は、図4のC−C矢視を拡大した側断面図で、図9は、図8のE−E矢視である水平断面図である。
図8に示すように、側面偏流防止部材27は、 側部内側ケーシング20a、20bに取り付けられ、排ガスGとの熱交換により上部および下部管寄せ19、13の熱伸びにより、伝熱管が移動(図8、図9に破線で示す)するのを考慮し、ギャップを設けた構造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したごとく従来技術において、上部および下部管寄せと、側部偏流防止部材との接触による損傷を避けるため、上部および下部管寄せと伝熱管を一体化した、いわゆるパネル状の熱交換器を設置した後に、側部偏流防止部材を取り付けねばならなかった。また、伝熱管や水平サポートと側部偏流防止部材との接触を避けるために、排ガスによる熱交換器の熱膨張による熱伸び量に相当するギャップを設けるが、このギャップには排ガスのバイパス量を低減するために、側部偏流防止部材の取り付け時に調整をする必要があり、これは高所作業で、かつ伝熱管と側部内側ケーシングとの狭い空間で作業をしなければならないという問題があった。
また、上記ギャップは、熱伸び量が最大である排ガスの最高温度での熱伸び量にしなければ、伝熱管の水平サポートと側部偏流防止部材とは接触しないため、排ガスが最高温度以下の場合には、熱伸び量が十分でなく、そのため上記ギャップの幅は大きくなり排ガスのバイパス量は増加し、そのため排熱回収効率は低下するという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解消するものであって、高所作業や狭い空間での取り付け作業を少なくし、かつ排ガスのバイパス量を大幅に低減することが可能な構造の熱交換効率の良好な排熱回収装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものである。すなわち、
本発明は請求項1に記載のように、燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、該一体構造の熱交換器と、上記煙道の内壁との間の排ガスの偏流が生じ易い隙間部に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の内壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設した排熱回収装置とするものである。
また、本発明は請求項2に記載のように、燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、該一体構造の熱交換器と、上記煙道の側壁との間の排ガスの偏流が生じ易い部位に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の側壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設した排熱回収装置とするものである。
また、本発明は請求項3に記載のように、燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、上記煙道の側壁に、伝熱管の長手方向に凹型の断面形状をしたメス形の排ガス偏流防止部材を配設し、該排ガス偏流防止部材の凹部に、上記熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成される断面が凸型形状のオス型の排ガス偏流防止部材を嵌挿し、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設した排熱回収装置とするものである。
本発明の排熱回収装置において、請求項1に記載のように、一体構造の熱交換器と、上記煙道の内壁との間の排ガスの偏流が生じ易い隙間部に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の内壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設しているので、上記排ガス偏流防止部材間に生じる隙間部を最小限に小さくしているので、排ガスのバイパス量を著しく少なくすることができ、排熱回収効率を向上できる効果がある。
また、本発明の排熱回収装置は、請求項2に記載のように、煙道の側壁との間の排ガスの偏流が生じ易い部位に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の側壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に設けているので、最も排ガスが偏流しやすい煙道の側壁部に、互いに嵌挿できる構造の排ガス偏流防止部材を設けているので、排ガスのバイパス量を効果的に抑制することが可能となり、排熱回収効率を向上させることができる効果がある。
また、本発明の排熱回収装置は、請求項3に記載のように、煙道の側壁に伝熱管の長手方向に凹型の断面形状をしたメス形の排ガス偏流防止部材を配設し、該排ガス偏流防止部材の凹部に、上記熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成される断面が凸型形状のオス型の排ガス偏流防止部材を嵌挿し、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に設けているので、煙道の側壁の最も排ガスがバイパスしやすい部分に、一体構造のパネル型熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成されたオス型の排ガス偏流防止部材を配設しているので、極めて簡易な構成で排ガスの偏流を有効に抑制することができ、排ガスのバイパス量を効果的に抑制することが可能となり、排熱回収効率が向上できる効果がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1、図2および図3は、本発明の排熱回収装置の伝熱管の取付け構造の一例を示す。なお、従来技術と同様の構成部分については説明を省略する。
図1は、図6に示すD−D部位に配設されている熱交換器の構成を示し、図2は、図1のE−E矢視図、図3は、図1のF−F矢視図である。
図1において、フィン付伝熱管12a同士の接触および振動等を防ぐために、伝熱管の軸直角方向に複数段設けられた水平サポート28の各端部に、複数列の水平サポート28を結束する水平サポートの結束部材29が溶接により取り付けられており、複数段の水平サポートの結束部材29を連結するために、垂直連結部材30が設けられている。水平サポートの結束部材29は、図3に示すように、上側の垂直連結部材30とはボルトにて固定され、下側の垂直連結部材30とはボルトによりスライド構造で支持し、フィン付伝熱管12aと垂直連結部材30が、排ガスGの熱による伸び量により垂直連結部材30の損傷を防ぐ構造となっている。
水平サポートの結束部材29と、垂直連結部材30は、上部および下部管寄せと、伝熱管を一体化する時に取り付けられるため、煙道内での高所作業および狭い空間での取付け作業を行う必要がなく、地上で製作することができるので組立が容易となり作業の安全性が確保される。
また、図2に示すように、断面が凹型形状(メス型)の偏流防止部材31は、側面内側ケーシング20a、bに、水平サポートの結束部材29と垂直連結部材30からなる凸型形状(オス型)の偏流防止部材をスライド可能に挾み込むように取付けられている。このような構造とすることにより、排ガスGによる熱膨張(図1、2に破線で示す)は、オス型偏流防止部材とメス型偏流防止部材とが互いにスライドすることにより吸収されることになる。また、上記構造とすることにより、 フィン付伝熱管12aや、 水平サポート28と側部内側ケーシング20a、bに設けられた凹型の偏流防止部材との接触が無くなるために、従来の排ガスのバイパス量を減らすためのギャップを設ける必要が無くなり、また熱膨張により凸型の偏流防止部材と凹型の偏流防止部材との間の隙間を低減することができるので、排ガスの偏流によるバイパス量を減らすことができ、排ガスの熱交換効率が向上する。
【0007】
【発明の効果】
本発明の排熱回収装置は、請求項1に記載のように、一体構造の熱交換器と、上記煙道の内壁との間の排ガスの偏流が生じ易い隙間部に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の内壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設しているので、上記排ガス偏流防止部材間に生じる隙間部を最小限に小さくしているので、排ガスのバイパス量を著しく少なくすることができ、排熱回収効率を向上できる効果がある。
また、本発明の排熱回収装置は、請求項2に記載のように、煙道の側壁との間の排ガスの偏流が生じ易い部位に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の側壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に設けているので、最も排ガスが偏流しやすい煙道の側壁部に、互いに嵌挿できる構造の排ガス偏流防止部材を設けているので、排ガスのバイパス量を効果的に抑制することが可能となり、排熱回収効率を向上させることができる効果がある。
また、本発明の排熱回収装置は、請求項3に記載のように、煙道の側壁に伝熱管の長手方向に凹型の断面形状をしたメス形の排ガス偏流防止部材を配設し、該排ガス偏流防止部材の凹部に、上記熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成される断面が凸型形状のオス型の排ガス偏流防止部材を嵌挿し、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に設けているので、煙道の側壁の最も排ガスがバイパスしやすい部分に、一体構造のパネル型熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成されたオス型の排ガス偏流防止部材を配設しているので、極めて簡易な構成で排ガスの偏流を有効に抑制することができ、排ガスのバイパス量を効果的に抑制することが可能となり、排回収効率が向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で例示した排熱回収装置の構成を示す模式図。
【図2】図1のE−E矢視図。
【図3】図1のF−F矢視図。
【図4】従来の排熱回収ボイラの構成を示す模式図。
【図5】図4のA−A矢視図で、従来の排熱回収ボイラの保温構造を示す断面図。
【図6】図4のB部の拡大図。
【図7】図6のC−C矢視図。
【図8】図7のD−D部位の詳細図。
【図9】図8のE−E矢視図。
【符号の説明】
1…過熱器
2…第1段高圧蒸発器
3…脱硝装置
4…第2段高圧蒸発器
5…高圧ドラム
6…降水管
7…高圧節炭器
8…低圧蒸発器
9…低圧ドラム
10…降水管
11…低圧節炭器
12…伝熱管
12a…フィン付伝熱管
12b…裸伝熱管
13…下部管寄せ
14…管寄せサポート
15…管寄せサポートビーム
16…保温材
17a…側部外側ケーシング
17b…側部外側ケーシング
18…上部連絡管
19…上部管寄せ
20a…側部内側ケーシング
20b…側部内側ケーシング
21…下部連絡管
22…上部内側ケーシング
23…下部内側ケーシング
24…下部外側ケーシング
25…上部外側ケーシング
26a…上部偏流防止部材
26b…下部偏流防止部材
27…側部偏流防止部材
28…水平サポート
29…水平サポートの結束部材
30…垂直連結部材
31…凹型形状(メス型)の偏流防止部材
100…煙道
G…排ガス
1…高圧蒸気
2…低圧蒸気
1…非伝熱空間
2…伝熱空間
3…非伝熱空間
1…非伝熱空間
2…伝熱空間
3…非伝熱空間

Claims (3)

  1. 燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、該一体構造の熱交換器と、上記煙道の内壁との間の排ガスの偏流が生じ易い隙間部に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の内壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設したことを特徴とする排熱回収装置。
  2. 燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、該一体構造の熱交換器と、上記煙道の側壁との間の排ガスの偏流が生じ易い部位に、上記熱交換器側に設ける排ガス偏流防止部材と、煙道の側壁に設ける排ガス偏流防止部材とが互いに嵌挿でき、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設したことを特徴とする排熱回収装置。
  3. 燃焼排ガスが通過する煙道中に、複数の伝熱管を、上、下に設けられた管寄せに接続して配置し、上記排ガス中の熱を回収する排熱回収装置であって、上記伝熱管は、該伝熱管の軸直角方向に設けられた複数列の水平サポートと、該伝熱管の長手方向に複数段配設された上記水平サポートによって結束支持され、上記複数列の水平サポートの端部に、該複数列の水平サポートを結束する水平サポート結束部材を設け、該水平サポート結束部材を、伝熱管の長手方向に配列された複数の垂直連結部材により支持固定して一体構造のパネル型熱交換器を構成し、上記煙道の側壁に、伝熱管の長手方向に凹型の断面形状をしたメス形の排ガス偏流防止部材を配設し、該排ガス偏流防止部材の凹部に、上記熱交換器の水平サポート結束部材と垂直連結部材とにより構成される断面が凸型形状のオス型の排ガス偏流防止部材を嵌挿し、かつ熱膨張および収縮によってスライド可能な構造に配設したことを特徴とする排熱回収装置。
JP06981596A 1996-03-26 1996-03-26 排熱回収装置 Expired - Lifetime JP3737186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06981596A JP3737186B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 排熱回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06981596A JP3737186B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 排熱回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09257202A JPH09257202A (ja) 1997-09-30
JP3737186B2 true JP3737186B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=13413643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06981596A Expired - Lifetime JP3737186B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 排熱回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3737186B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4570223B2 (ja) * 2000-09-27 2010-10-27 住友化学株式会社 多管式熱交換器およびその補修方法
ITCO20110011A1 (it) * 2011-03-22 2012-09-23 Nuovo Pignone Spa Recipiente di un apparato di accumulo e rilascio di calore, assieme per accumulo e rilascio di calore, e impianto di produzione di energia

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09257202A (ja) 1997-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010635B2 (ja) 熱交換器
US6050226A (en) Exhaust heat recovery boiler
JP3737186B2 (ja) 排熱回収装置
JPS6337879B2 (ja)
JPH0826963B2 (ja) 排熱回収ボイラ
JP2001272001A (ja) ボイラ装置
JPH03211397A (ja) 伝熱管支持装置
CN111989531B (zh) 传热管支承构造及传热管支承方法
JP3625948B2 (ja) 熱交換器及び熱交換器の製造方法
JPH0467081B2 (ja)
JP7316238B2 (ja) 排熱回収ボイラ、連結具、排熱回収ボイラの施工方法
JP5295747B2 (ja) 熱交換装置
WO2022113484A1 (ja) 排熱回収ボイラのサポート機構
KR200167978Y1 (ko) 복합형 폐열회수 증기발생기
JP3921766B2 (ja) ボイラの放射形過熱器の湾曲防止構造
JP2000304203A (ja) 排熱回収ボイラ
JP2000291901A (ja) 排熱回収ボイラ
JP2003222304A (ja) 伝熱管パネルのサポート構造と排熱回収ボイラ
JPS597890A (ja) 伝熱管支持体の形成方法
JPH0443682Y2 (ja)
JP4244483B2 (ja) 炉内配置管寄のサポート構造
JP2009222304A (ja) 貫流式排熱回収ボイラ
JP3621711B2 (ja) ガス竪流れ型排ガスボイラ
JPH07217811A (ja) ボイラ装置
JP2000146101A (ja) 排熱回収ボイラ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101104

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term