JP3736919B2 - 複合式給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水を加熱して給湯を行う給湯回路と、浴槽内の水を循環して加熱する循環回路と、それらを接続する注湯回路とを有する複合式給湯器の圧力センサの補正を容易に行うことができる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯部と浴槽追い焚き部とを有し、給湯回路と追い焚き回路を接続する注湯回路とを有する複合式の給湯器には、浴槽につながる回路内に圧力センサを設けて浴槽の水位を検出するものがある。また、一方で、給湯器の設置場所と浴槽の設置場所の上下関係を問わない為に、注湯回路内に大気開放可能なホッパーを設けて、注湯終了後にホッパーを大気開放状態にして給湯側の上水と循環回路内の汚水とを空気分離することが行われる。従って、ホッパーの位置は圧力センサより給湯回路側になるように構成される。
【0003】
現在広く使用されている圧力センサ付きの給湯器では、施工時に行われる記憶モードの時に浴槽の循環金具の上を基準水位にして配管内の圧力値を基準水位の圧力値として記憶し、その後の実働時に浴槽に接続された循環回路を介して配管内の圧力を圧力センサにより検出し、上記基準水位の圧力値との比較から現在の浴槽の水位を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、広く使用されている圧力センサは、その検出値にばらつきがあると共に経年変化による検出値の変動が大きく、その検出値の補正または較正を頻繁に行う必要がある。一般的な圧力センサは、内部にダイヤフラム等を有してそのダイヤフラムに加えられる圧力によりダイヤフラムが変形し、その変形の程度を検出値として出力する。その為、従来の給湯器では、自動湯張り運転の時に煩雑な注湯工程により上記した基準水位状態を再現し、その時の圧力センサの検出値を記憶済の基準水位時の出力値と比較してその補正、較正を行っている。自動湯張り運転以外の時にその補正を行う為には、その補正の為にわざわざ浴槽が基準水位になる様に注湯しなければならないからである。
【0005】
図9は、記憶モード時の浴槽43内の水位を示す参考図である。また、図10は、従来の自動湯張り運転時の浴槽43内の水位を示す参考図である。そして、図11はそのフローチャート図である。
【0006】
図7に示される通り、給湯器と浴槽を最初に設置した直後は浴槽内が空の状態であることを前提として浴槽に注湯しながら、基準水位Paまでの水量Qa、基準水位時の圧力センサ値、浴槽面積Sを記憶する。その為に、浴槽内の循環金具44まで水位が達したことを循環回路内の水流スイッチで確認して、循環金具44の上の基準水位Paまでの注湯量、圧力センサの値を記憶し、更に例えば30リットル注湯して水位Pbでの圧力センサ値から浴槽の面積を演算して求め、記憶する。
【0007】
次に、自動湯張り運転は、図9のフローチャートに示される様に、リモコンから水位と温度を設定し自動スイッチをオンすることで始まる(S61)。先ず、循環回路内の循環ポンプを運転して(S62)、風呂流水スイッチがオフであるかどうかをチェックし(S63)、オンの場合は、循環金具以上の残水が浴槽にあると判断して、追焚運転(S75)に移行し、オフの場合は、先ず循環ポンプの呼び水程度の少量(10リットル)を注湯電磁弁を開くことで浴槽47に注湯する(S64)。そして、循環ポンプをオンさせて流水スイッチがオフかどうかのチェックを行う(S65,S66)。オンの場合は、追焚運転(S75)に移行し、オフの場合は、循環金具の下に達する水量を注湯する(S67)。記憶モード時に浴槽の循環金具の下までの水量(10+Xリットル)が記憶されているので、それらの記憶値を利用すれば、浴槽47が空だった場合に必要な水量を知ることができるので、その量だけの注湯が行われる。
【0008】
そして、注湯電磁弁を閉じて、循環ポンプをオンにして風呂流水スイッチがオフかどうかのチェックを行う(S69)。循環金具よりも上に水位が来ている場合は、水流スイッチがオンするので、追焚運転(S75)に移行し、オフの場合は、浴槽は最初は空であったと判断して、注湯電磁弁を開いて循環金具の上の基準水位A点まで注湯する(S70)。この場合も、記憶モード時に記憶した値Yリットルが利用される。
【0009】
循環ポンプを回し(S71)、風呂流水スイッチがオンしていることを確認した後(S72)、循環ポンプを停止してから、圧力センサーからの出力を取り込む(S73)。この時に検出される圧力センサの値が基準水位Paに対応する値である。従って、この検出値が、記憶モード時に記憶した循環金具の上の基準水位まで注湯した時のセンサー出力値と比較され、異なる場合は圧力センサー45に経年変化が生じたことを意味し、基準水位の圧力値が新しい出力値に補正される。具体的には、制御装置のマイクロコンピュータに接続される不揮発性メモリに書換えされる。
【0010】
ステップS63,66,69にて循環金具よりも上に水位があると判断された場合は、設定温度近辺まで追焚される(S75)。その後、設定温度近傍まで温度が上昇すると、圧力センサーの圧力値が検出される(S76)。
【0011】
その後、設定水位まで注湯する工程が、ステップS77,78,79に従って行われる。この注湯工程では、注湯電磁弁を開いての注湯を行い、注湯電磁弁を閉じて循環ポンプを停止した後、浴槽の水位が圧力センサーから検出される。そして設定水位に達したと判断されると(S77)、設定温度まで追焚が行われ(S80)、最後に沸き上げブザーが出力される(S81)。
【0012】
以上の様に、圧力センサの経年変化による補正、較正を行う為に、使用者から湯張りの指令を受けた時の自動湯張り運転の時に、少量注湯と循環ポンプの回転及び循環流水スイッチの検出を繰り返す必要があり、自動湯張り運転に要する時間が長くなるという問題があった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、自動湯張り運転の時に圧力センサの補正、較正を行う必要がなく任意の時に圧力センサの補正、較正を容易に実行することができる複合式給湯器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、本発明によれば、給水を加熱して給湯を行う給湯回路と、浴槽内の水を循環して加熱する循環回路と、該給湯回路と循環回路を接続する注湯回路とを有する複合式給湯器において、
前記注湯回路内に該給湯回路側から順に注湯時に開かれる第一の弁と、該注湯回路を大気に開放可能なホッパーと、第二の弁と、圧力センサと、第三の弁とが直列に設けられ、
該浴槽への注湯時に前記第一、第二及び第三の弁を開き、該圧力センサの補正時に前記第一及び第三の弁を閉じ前記第二の弁を開き、該ホッパーを大気開放状態にして当該圧力センサの出力を検出する制御部を有することを特徴とする複合式給湯器を提供することにより達成される。
【0015】
更に、上記発明では、前記制御部は、更に、前記注湯を行わない時に、該第一及び第二の弁を閉じ、該第三の弁を開き、該圧力センサの出力から前記浴槽の水位を検出することを特徴とする。
【0016】
上記の発明によれば、圧力センサの補正、較正の為の基準値の検出を浴槽の基準水位に対応して行うのではなく、ホッパーにより大気開放状態にした時の水位を基準として行うので、浴槽への湯張り自動運転とは関係なく補正、較正を行うことができる。従って、その分、自動湯張り運転の時間を短時間で行うことが可能になる。
【0017】
更に、上記の目的は、他の発明によれば、給水を加熱して給湯を行う給湯回路と、浴槽内の水を循環して加熱する循環回路と、該給湯回路と循環回路を接続する注湯回路とを有する複合式給湯器において、
前記注湯回路内に該給湯回路側から順に注湯時に開かれる第一の弁と、該注湯回路を大気に開放可能なホッパーと、第二の弁と、圧力センサと、三方位弁とが直列に設けられ、
該浴槽への注湯時に前記第一及び第二の弁を開き、該三方位弁を前記注湯回路と循環回路とを接続する位置に設定し、該圧力センサの補正時に前記第一の弁を閉じ該第二の弁を開き該三方位弁を前記注湯回路と循環回路とを分離する位置に設定し、該ホッパーを大気開放状態にして当該圧力センサの出力を検出する制御部を有することを特徴とする複合式給湯器を提供することにより達成される。
【0018】
この構成でも、同様に圧力センサの補正、較正を湯張り運転とは別の工程で行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。
【0020】
図1は、第一の実施の形態例である給湯器の構成を示す図である。給湯回路10と浴槽に接続される循環回路20と、それらを接続する注湯回路30を有する。給湯回路10内には、熱交換器11、水量センサ15、入水温度センサ16、出湯温度センサ17、水流スイッチ18、給湯口19が設けられる。給湯口19の栓が開かれると、水量センサ15が検出してガス元電磁弁14を開き、比例弁13の開度が調整されてバーナ12の能力が制御される。その結果、出湯温度が設定温度になるようにフィードフォワード及びフィードバック制御が行われる。
【0021】
循環回路20内には、熱交換器21、温度センサ22、循環ポンプ23と水流スイッチ24が設けられる。25はバーナであり電磁弁26を介して元ガス弁14のガス導入部に接続される。浴槽43内の循環金具44以上に水位があるか否かの検出は、循環ポンプ23を駆動し、流水スイッチ24が流水を感知するか否かにより行われる。また、追い焚き運転は、循環ポンプ23を駆動しながらバーナ25を着火させて温度センサ22が設定温度になるまで燃焼することにより行われる。
【0022】
注湯回路30内には、給湯回路側から順に、第一の電磁弁である注湯電磁弁S1、逆止弁31、大気への開閉が可能なホッパー32、第二の電磁弁S2、圧力センサ33、第三の電磁弁S3が直列に設けられている。そして、上記したセンサ及び電磁弁等のアクチュエータ類は、マイクロコンピュータを搭載する制御部40に図示しない配線により接続されている。
【0023】
図2は、上記の給湯器の注湯回路30内の電磁弁S1,S2,S3とホッパー32の開閉状態を示す図表である。この図表に従って、注湯時、注湯終了後の注湯を行っていない時(注湯止め)、圧力センサの補正時それぞれの動作について説明する。尚、電磁弁やホッパの開閉動作は、全て制御部40からの駆動信号により行われる。
【0024】
[注湯時]
図示しないリモコンから自動湯張りの指令が出されると、注湯回路内の電磁弁S1,S2,S3全てが開かれ、ホッパー32を大気から閉じた状態とし、給湯バーナ12が燃焼して給湯回路10から注湯回路30、循環回路20を介して浴槽43に注湯される。この自動運転では、後述する通り浴槽43の基準水位を基準とする圧力センサ33の補正、較正を行うことなく制御されるので、自動運転に要する時間は従来例よりも短くなる。
【0025】
[注湯止め時]
注湯が終了すると、図2に示される通り、第一の電磁弁である注湯電磁弁S1は閉じられる。そして、循環回路と給湯回路とを空気分離する為に、ホッパー32を開いて大気開放状態にする。また、第二の電磁弁S2を閉じ、第三の電磁弁S3を開いて、圧力センサ33が循環回路20を介して浴槽につながれた状態にする。その結果、注湯を行わない時は、圧力センサ33により浴槽の水位が検出される。
【0026】
また、第二の電磁弁S2を閉じることにより、浴槽43が給湯器が設置される位置よりも低い位置に設置されていても、循環回路20内の水が抜けてしまうことが防止される。循環回路20内の水が一旦抜けてしまうと、圧力センサ33による浴槽の水位を検出することができないだけでなく、再度水を充填することは困難である。
【0027】
[圧力センサ補正時]
そして、圧力センサ33の経年変化に対応する補正或いは較正は次の様にして行われる。図2に示した通り、第一の電磁弁S1と第三の電磁弁S3とを閉じて、第二の電磁弁S2を開く、そしてホッパー32は大気開放状態にする。その結果、圧力センサ33は第二の電磁弁S2を介してホッパ32の大気開放状態につながれる。そのため、圧力センサ33はホッパー32の水位を検出することになる。この状態の圧力センサ33の検出値を基準値として、図示しない不揮発性メモリに記憶しておき、定期的にその基準値と検出値とを比較して、所定量の変動が検出されたら記憶している値を補正するのである。
【0028】
上記の状態は、単に電磁弁の開閉とホッパー32の開閉により再現することができるので、自動運転とは別の工程で簡単に行うことができる。従って、燃焼が行われていない深夜などに定期的に行うことができる。
【0029】
尚、この補正時では、第三の電磁弁S3が閉じられるので、循環回路20内の水が抜けることはない。
【0030】
図3は、第二の実施の形態例である給湯器の構成を示す図である。この例では、給湯回路10、循環回路20は、第一の実施の形態と同等である。そして、それらを接続する注湯回路30には、給湯回路10側から順に第一の電磁弁である注湯電磁弁S1、逆止弁31、大気開放可能なホッパー32、第二の電磁弁S2、圧力センサ33、三方位弁34が設けられている。また、更に三方位弁34の先には電磁弁S4が設けられている。第一の実施の形態例と異なるのは、三方位弁34と電磁弁S4が設けられている点である。
【0031】
図4は、上記第二の実施の形態例の給湯器の注湯回路内の電磁弁S1,S2,S4と三方位弁34及びホッパー32の開閉状態を示す図表である。この図表に従って、注湯時、注湯を止めた時及び圧力センサ補正時のそれぞれの動作について説明する。
【0032】
[注湯時]
図示しないリモコンから自動湯張りの指令が出されると、注湯回路内の電磁弁S1,S2が開かれ、ホッパー32が大気から閉じた状態となり、三方位弁34は注湯回路30と循環回路20とを結ぶ方向にセットされる。電磁弁S4は通常閉じている。そして、給湯バーナ12が燃焼して給湯回路10から注湯回路30、循環回路20を介して浴槽43に注湯される。この自動運転では、後述する通り、通り浴槽43の基準水位を基準とする圧力センサ33の補正、較正を行うことなく制御されるので、自動運転に要する時間は従来例よりも短くなる。
【0033】
[注湯止め時]
注湯が終了すると、図4に示される通り、第一の電磁弁である注湯電磁弁S1は閉じられる。そして、循環回路と給湯回路とを空気分離する為に、ホッパー32を開いて大気開放状態にする。また、第二の電磁弁S2を閉じ、三方位弁34は注湯回路30と循環回路20とを接続する状態にセットする。その結果、圧力センサ33が循環回路20を介して浴槽につながれた状態になる。その結果、注湯を行わない時は、圧力センサ33により浴槽の水位が検出される。
【0034】
また、第一の実施の形態例と同様に、第二の電磁弁S2を閉じることにより、浴槽43が給湯器が設置される位置よりも低い位置に設置されていても、循環回路20内の水が抜けてしまうことが防止される。
【0035】
[圧力センサ補正時]
そして、圧力センサ33の経年変化に対応する補正或いは較正は次の様にして行われる。図4に示した通り、第一の電磁弁S1を閉じて、第二の電磁弁S2を開く、そしてホッパー32は大気開放状態にする。また、三方位弁34は、注湯回路30と循環回路20との間が閉じられる位置にセットする。その結果、圧力センサ33は第二の電磁弁S2を介してホッパ32の大気開放状態につながれる。そのため、圧力センサ33はホッパー32の水位を検出することになる。この状態の圧力センサ33の検出値を基準値として、図示しない不揮発性メモリに記憶しておき、定期的にその基準値と検出値とを比較して、所定量の変動が検出されたら記憶している値を補正するのである。
【0036】
上記の状態は、単に電磁弁の開閉、三方位弁の設定とホッパー32の開閉により再現することができるので、自動運転とは別の工程で簡単に行うことができる。従って、燃焼が行われていない深夜などに定期的に行うことができる。
【0037】
尚、この補正時では、三方位弁34により注湯回路と循環回路との間が閉じられるので、循環回路20内の水が抜けることはない。
【0038】
この補正時に、三方位弁34が注湯回路30と電磁弁S4とを接続する位置に設定されても良い。その場合は、通常は閉じられている電磁弁S4を開くことにより、圧力センサ33が取り付けられている注湯回路30の配管内の水は、大気開放状態のホッパー32から電磁弁S4に向かって排出され、圧力センサ33は大気開放状態の検出値を出力することができる。従って、圧力センサ33の補正または較正はより正確に行われることができる。
【0039】
上記した第一、第二の実施の形態例では、圧力センサ33とホッパー32の基準水位との距離が極めて近い位置にあるので、圧力センサ33の基準水位に対する圧力値を正確に検出することができる。図5は、通常、給湯器1が家屋に設置された例を示す図である。この図に示される通り、給湯器1が取り付けられた高さから例えば5m高い位置あるいは3m低い位置までの間に、浴槽43を設置することが義務付けされているとする。その場合は、従来の方法では浴槽43内の基準水位と圧力センサ33との距離は、本発明の実施の形態例に比較して極めて遠いものになる。従って、その様な遠い位置における1〜2cmの違いを圧力センサ33で正確に検出することは困難である。その点、上記実施の形態例では、基準水位Paの位置が同じ給湯器内の近い位置にあるので、正確に基準水位の圧力値を求めることができる。
【0040】
図6は、更に、上記の実施の形態例の圧力センサ33、電磁弁S2、ホッパー32、逆止弁31、注湯電磁弁S1の具体的な例を示す部分断面図である。この断面図には、注湯回路30内にパイロット式の注湯弁S1、水圧により上から下への水流を許可する逆止弁31、逆止弁31と連動して排水孔を閉じたり開いたりするホッパ32、直動式の電磁弁S2が設けられている。パイロット式の注湯弁S1は、図に示した閉じた状態から電磁コイルによりプランジャを引き上げることによりパイロット孔(中央)を介して圧力差を形成して、水道の水圧を利用して主弁が開く構造である。それに対して、電磁弁S2は、ホッパ32が開いた時は同様な水圧がないので直動式の電磁弁が使用される。従って、この直動式の電磁弁S2は単に電磁コイルにより開閉されるだけである。図中のLは、圧力センサ33が検出する基準水位Paまでの圧力値である。
【0041】
[自動湯張り(注湯)運転]
上記した通り、本発明の実施の形態の給湯器では、自動運転の時に圧力センサ33の補正の為の基準値の検出を行う必要がない。従って、自動運転は従来例よりもより短時間で行うことが可能になる。
【0042】
図7は、その自動湯張り運転の一例を説明する為の参考図である。また、図8は、その自動湯張り運転の一例のフローチャート図である。この自動運転では、最初に循環回路20内に水がないことが確認されると、記憶モード運転の時に記憶した基準水位Paから設定水位Psまでの水量Zリットル((Ps−Pa)×S、Sは浴槽面積)だけ注湯して循環金具44より上まで水位が上がったかをチェックし、循環金具44より上まで水位が上がったのを確認した後に、圧力センサの出力値を利用して設定水位Psまで注湯を行う。この注湯量は浴槽面積Sと水位から演算により求められる。
【0043】
さて、図8にある通り、最初にリモコンから自動湯張り運転のスイッチがオンになると(S10)、循環回路20内の循環ポンプ23を駆動し(S11)、流水スイッチ24がオンするか否かの検出を行う(S12)。そして、流水スイッチ24がオンする時は、既に浴槽の水位が循環金具44より高い位置にあることを意味するので、追い焚きを行って設定温度まで上昇させる(S22)。流水スイッチ24がオフの時は、水位は循環金具より高いが循環回路20内が空になっているのみかもしれないので、ステップS13にて10リットル程度注湯して流水スイッチ24がオンしないことを確認する(S14,15)。
【0044】
そして、流水スイッチ24がオフであることを確認してから、上記したZリットルだけ注湯する(S16)。Zリットルだけ注湯することにより、例え浴槽43内に循環金具以下の残水があったとしても、決して設定水位Ps以上に注湯されることが防止される。そして、再度循環ポンプ23を駆動させて流水スイッチ24がオンするか否かのチェックをすることで、浴槽43の循環金具44の位置が多少上下していても、確実に設定水位Psと循環金具44の間の任意の水位まで注湯することができる(S17,18)。
【0045】
そこで、循環ポンプを停止してから圧力センサ33の出力を検出して、浴槽の基準水位時の圧力センサの出力値との相対的関係から、現在の浴槽水位P1を検出する(S19)。そして、設定水位まで必要な注湯量を演算で求め注湯を行う(S21)。設定水位まで注湯が行われると(S20)、その後設定温度まで追い焚きが行われ(S23)、最終的に湯張り終了のブザーがならされる(S24)。
【0046】
上記の様に、湯張りの自動運転の時には、従来の様に浴槽の水位を基準水位Paの位置にする工程を行う必要がない。従って、単純には循環回路20内が空か否かをチェックし、空ならZリットルの注湯を繰り返して循環回路20内に水を充填し、圧力センサ33を利用して設定水位までの注湯を行うだけでよいので、自動運転に要する時間を大幅に短縮するとができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、圧力センサの補正または較正の為の基準出力の検出を、浴槽の基準水位を利用することなく、ホッパーを大気開放してその水位を基準にしているので、簡単に圧力センサの補正または較正を行うことができる。従って、自動の湯張り運転に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態例である給湯器の構成を示す図である。
【図2】第一の実施の形態例の給湯器の注湯回路30内の電磁弁S1,S2,S3とホッパー32の開閉状態を示す図表である。
【図3】第二の実施の形態例である給湯器の構成を示す図である。
【図4】第二の実施の形態例の給湯器の注湯回路30内の電磁弁S1,S2,S3とホッパー32の開閉状態を示す図表である。
【図5】家屋に給湯器を設置した状態を示す図である。
【図6】第一、第二の実施の形態例の注湯回路例の部分断面図である。
【図7】自動湯張り運転の一例を説明する為の参考図である。
【図8】自動湯張り運転の一例のフローチャート図である。
【図9】記憶モード時の浴槽43内の水位を示す参考図である。
【図10】従来の自動湯張り運転時の浴槽43内の水位を示す参考図である。
【図11】従来の自動湯張り運転のフローチャート図である。
【符号の説明】
10 給湯回路
20 循環回路
30 注湯回路
S1,S2,S3 第一、第二、第三の弁
32 ホッパー
33 圧力センサ
40 制御部

Claims (5)

  1. 給水を加熱して給湯を行う給湯回路と、浴槽内の水を循環して加熱する循環回路と、該給湯回路と循環回路を接続する注湯回路とを有する複合式給湯器において、
    前記注湯回路内に該給湯回路側から順に注湯時に開かれる第一の弁と、該注湯回路を大気に開放可能なホッパーと、第二の弁と、圧力センサと、第三の弁とが直列に設けられ、
    該浴槽への注湯時に前記第一、第二及び第三の弁を開き、該圧力センサの補正時に前記第一及び第三の弁を閉じ前記第二の弁を開き、該ホッパーを大気開放状態にして当該圧力センサの出力を検出する制御部を有することを特徴とする複合式給湯器。
  2. 請求項1記載の複合式給湯器において、
    前記制御部は、更に、前記注湯を行わない時に、該第一及び第二の弁を閉じ、該第三の弁を開き、該圧力センサの出力から前記浴槽の水位を検出することを特徴とする。
  3. 給水を加熱して給湯を行う給湯回路と、浴槽内の水を循環して加熱する循環回路と、該給湯回路と循環回路を接続する注湯回路とを有する複合式給湯器において、
    前記注湯回路内に該給湯回路側から順に注湯時に開かれる第一の弁と、該注湯回路を大気に開放可能なホッパーと、第二の弁と、圧力センサと、三方位弁とが直列に設けられ、
    該浴槽への注湯時に前記第一及び第二の弁を開き、該三方位弁を前記注湯回路と循環回路とを接続する位置に設定し、該圧力センサの補正時に前記第一の弁を閉じ該第二の弁を開き該三方位弁を前記注湯回路と循環回路とを分離する位置に設定し、該ホッパーを大気開放状態にして当該圧力センサの出力を検出する制御部を有することを特徴とする複合式給湯器。
  4. 請求項3記載の複合式給湯器において、
    前記制御部は、更に、前記注湯を行わない時に、該第一及び第二の弁を閉じ、該三方位弁を前記注湯回路と循環回路とを接続する位置に設定し、該圧力センサの出力から前記浴槽の水位を検出することを特徴とする。
  5. 請求項3記載の複合式給湯器において、
    更に、前記三方位弁と大気との間に第三の弁を設け、前記制御部は、前記圧力センサの補正時は該三方位弁を前記注湯回路と該第三の弁とを接続する位置に設定し更に当該第三の弁を開き、前記注湯時及び注湯を行わない時に該第三の弁を閉じることを特徴とする。
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