JP3736716B2 - サブアドレスを含むメッセージフォーミング方法およびシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信技術に係わり、特に、サブアドレスを含むメッセージの生成技術、および、このメッセージを、送信元装置から宛先サーバや送信先装置へネットワークを介して効率的に転送するのに好適なサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータや無線(RF:Radio Frequency)等の通信技術共々、ファクシミリ装置が、重要な通信技術として発展してきた。しかし、ファクシミリ装置はペーパを媒体として利用するものであり、このようなペーパ媒体の利用を基本とするファクシミリ装置を、如何にして近代的な通信ネットワークシステムに取り込み、統合的に利用するかが課題となる。
【0003】
例えば、ファクシミリ装置に係わる技術分野の発展に伴い、現在では、ファクシミリ装置から、オプション機能を用いて、ネットワーク内を経由して、特定の送信先装置にディジタルメッセージを送信することができる。しかし、このオプション機能を用いる場合、操作者(ユーザ)は、ファクシミリ装置に、長いコードを入力しなければならず、その操作性が問題となる。
【0004】
すなわち、ファクシミリ装置の基本的な機能は、グラフィック(絵文字)原稿をスキャン(走査)してディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を、近辺もしくは遠方に設置された受信側ファクシミリ装置に送ることであり、受信側ファクシミリ装置では、受信したディジタル信号を、元のグラフィック原稿に近い形で復元する。この時、送信側ファクシミリ装置は、ハードコピーされた資料からアナログ信号に変換した情報(ファクシミリ情報)を、アナログ電話回線を介して送信先のファクシミリ装置(受信側ファクシミリ装置)に転送する。
【0005】
従来、送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシミリ装置は、電話回線で直接接続された状態で通信が行われていた。すなわち、送信側ファクシミリ装置から、受信側ファクシミリ装置の電話番号をダイヤルして発呼し、受信側ファクシミリ装置側で回線を捕捉することにより、相互の接続が確立され、そして、双方の間で、「ハンドシェーク」と呼ばれる情報のやり取りを行い、通信の可否の確認処理をした後に、ファクシミリ情報が送信側から受信側に送られる。
このハンドシェーク処理でやり取りされる情報には、TSI(Terminal Station Identifier)と呼ばれ、送信側ファクシミリ装置の識別情報を、受信側ファクシミリ装置に通知するための情報が含まれている。
【0006】
このようなファクシミリ装置間の通信技術においては次のような問題がある。まず、送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシミリ装置の双方のユーザが、手動により、相互接続操作を行わなければならない。また、受信側ファクシミリ装置との接続に電話回線が占有されてしまう。
このような電話回線の占有や、手動による接続操作は、ファクシミリ装置を近代的な通信ネットワークで利用する場合、明らかに望ましくない。
【0007】
このような問題に対処するためには、ネットワークの共有資源を利用した通信技術や、装置間の通信、接続に係わるユーザの操作性を向上させるための技術が必要である。
そこで、ファクシミリ装置を、サーバを介して接続することにより、このような要求に対応するための新しいデータネットワークアーキテクチャが開発されている。
【0008】
この技術では、複数の送信先ファクシミリ装置で、少ない電話回線を特定して共有することができ、また、一般のアナログ回線による一般交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)を介して、送信側ファクシミリ装置装置を受信側のサーバに接続するようになっている。この場合、ユーザは、最初に、受信側のサーバ(宛先サーバ)の電話番号をダイヤルする。このダイヤル操作により、送信側ファクシミリ装置は、宛先サーバに、ファクシミリ情報をディジタル信号形式で送信し、宛先サーバは、受信側のファクシミリ装置や、ファクシミリ機能を具備したコンピュータ、あるいは、イメージ情報の受信処理が可能なデータ通信網等のネットワーク装置に転送する。
【0009】
しかしながら、この技術では、サーバ(宛先サーバ)は、イメージ情報を、該当する受信側の装置(送信先装置)に適切に転送するために、各装置に固有の転送先アドレス情報(ルーティングアドレス)を予め記憶しておく必要がある。
そこで、近年、ソフトウェアを用いて、受信したファクシミリ情報から転送先アドレス情報(ルーティングアドレス)を抽出することにより、送信先装置の宛先を取得することができるサーバも開発されている。
【0010】
このように、ファクシミリ装置やファクシミリ通信プロトコル、および、サーバに係わる技術の進歩に伴い、送信先装置を特定するサブアドレスを、送信側ファクシミリ装置で作成したファクシミリ情報の一部に含めて利用することが可能となっている。
その一例が、例えば、米国出願特許 No. 5,2O6,743に記載の技術であり、ここでは、ファクシミリ情報のTSI(Transmit Station Identifier )フィールドに、サブアドレスを含ませる技術が開示されている。
【0011】
しかし、この従来技術においては、サブアドレスが、他の情報と同様に、送信側のファクシミリ装置のユーザによって手動で設定される。
そのために、ユーザは、サブアドレスとして長いコード情報の入力操作が必要となり、負担となる。
さらに、このようなサブアドレスのための長いコード情報は、ユーザが覚えるのが困難であり、さらに、小型のファクシミリ装置の表示部では一覧で表示することができない。
【0012】
特に、サブアドレスを、ファクシミリ情報の他のフィールドと区別させるために、ユーザは、送信先の電話番号や、5桁のサブアドレス符号、「#」や「*」等の特定の制御文字を含む連続した文字列を、コード情報の適切な位置に入力しなければならない。
このように、この技術では、ユーザが、コード情報を形成する長い文字列を覚えなければならない点と、コード情報のどこに制御文字を挿入するかを正確に覚えておかなければならない点が問題としてある。
【0013】
さらに、この技術では、ファクシミリ装置の表示部(ディスプレイパネル)の表示能力がコード情報の長さより短い場合、コード情報の一部がスクロールアウトされ表示されない状態となり、ユーザは、先に入力した全文字列を参照しながら、残りのコード情報を入力することができない。
【0014】
このようなことに関連する技術として、ノベル株式会社で開発された「NetWare(version 4.l)(NEST Autoroute Code Definition l995 Novell, Inc., part number l06-000644-00l)がある。この「NetWare」(version 4.l)は、宛先サーバに搭載されるソフトウェア製品であり、これを搭載したサーバは、受信したファクシミリ情報が「NEST autoroute code」の書式になっていれば、そのファクシミリ情報を、送信先の装置に転送する情報として取り扱うものである。
【0015】
この技術では、上記米国出願特許 No. 5,2O6,743で記載されているものと同様に、送信元の装置で、文字列を組み合わせてコード情報を作成する必要がある。このコード情報は、サブアドレスと送信先の電話番号、および、サブアドレスを分離するための特定の文字を含み、送信先の電話番号で特定されるサーバ(宛先サーバ)は、そのサブアドレスを、送信先の装置に固有の「識別番号」に変換する。
【0016】
この「識別番号」は、IP(Internet Protocol)アドレスやATM(Asynchronous Transfer Mode)アドレスなどのようないわゆるユニバーサルアドレス(Universal Address)ではない。
また、CCITT G3 (Consulting Committee of International Telegraph and Telephone Group 3)に準じたファクシミリ装置は、「NetWare](version 4.l)との互換性を有しているが、送信元のファクシミリ装置のユーザは、コード情報を覚えなければならないといった不具合がある。
【0017】
ノベル社のソフトウェア「NetWare」は、さらに、送信元装置から、送信先装置にあるファイルにリモートアクセスする「ポーリング」技術を具備している。しかし、このポーリング技術では、遠隔のファクシミリ装置にポーリング機能を簡易に取り込むための技術は提示されていない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、サブアドレスの入力操作を効率的に行うことができない点と、サブアドレスの有効利用、および、ポーリング技術の有効利用ができない点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、サブアドレスの入力操作に伴うユーザ負荷の軽減と、サブアドレスを用いたディジタルメッセージの通信効率の向上とを可能とするサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法およびシステムを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法およびシステムは、送信元装置(ソースターミナル)において、ユーザに、ディジタルメッセージの転送にサブアドレスを用いるか(yes)否か(no)の指定入力を促し、yesであれば、さらに、送信先装置のサブアドレスおよび宛先サーバの電話番号の入力を促す。このように対話的に行われたユーザのサブアドレスの入力データに基づき、送信元装置は、送信先装置のサブアドレスを含むディジタルメッセージを生成する。
このようにして生成されたディジタルメッセージは、通信チャネルを介して、ユーザが指定した電話番号で特定される宛先サーバに送信され、そして、宛先サーバは、サブアドレスをIPアドレス等に変換することにより、インターネット等を介して、送信されてきたディジタルメッセージを、該当する送信先装置に転送する。
さらに、送信元装置では、ポーリングメッセージに関しても、同様に、対話的に、送信先装置から特定のデータファイルを取り出すための情報を、ユーザに入力させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明のサブアドレスを含むディジタルメッセージフォーミングシステムに係わる通信網の構成の第1の実施例を示すブロック図である。
本例のシステムは、ディジタルメッセージとしてのファクシミリ情報の生成から転送までを行うディジタル通信システムであり、送信元装置(図中、「Source Terminal」と記載)10からのファクシミリ情報を、ファクシミリ情報の授受機能を有するパーソナルコンピュータ(パソコン)等の送信先装置(図中、「Destination Terminal」,「Terminal」と記載)50〜53に転送するものである。尚、送信元装置10としては、ファクシミリ装置が適しているが、ファクシミリ通信可能なパソコンであっても良い。
【0021】
送信元装置10は、一般交換電話網(図中、「PSTN」と記載)20にアナログライン21によって接続されている。
一般交換電話網20には、アナログライン21とアナログライン22を接続制御するアナログスイッチ(図中、「Analog Switch」と記載」)23が設けられている。
【0022】
宛先サーバ(図中、「Destination Server」と記載)30は、「NetWare」(version 4.l)等のネットワーク管理ソフトウェア等を搭載したワークステーションあるいは高速パソコン等からなる。そして、「NEST Autoroute Code Definition,l995 Novell Inc., part number 106-000644-001」で述べられている機能を有し、アナログライン22を介して、一般交換電話網20に接続される。
また、宛先側(受信側)においては、宛先サーバ30は、ノード31を介して、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等からなるデータ通信網(図中、「Network」と記載)40に接続される。
【0023】
データ通信網40は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3で標準化されているイーサネット(Ethernet)バックボーンLANや、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)ネットワークや、ワイヤレスネットワーク、インターネット等からなる。
このデータ通信網40と、宛先サーバ30で用いられるソフトウェア(「Netware」)は、CCITT Group3 T.30のファクシミリ通信プロトコル、および、そのG3ファクシミリ通信プロトコルのサブアドレス仕様をサポートしており、それらを利用できる。
【0024】
さらに、データ通信網40には、各ノード32〜35を介して、パソコンやプリンタ、ファクシミリ装置、ルータ、交換器、他の通信網へのアクセスポイント、ATM(Asynchronous Transfer Mode)装置等の各送信先装置50〜53が接続されている。
以下、図2を用いて、送信元装置10の詳細を説明する。
【0025】
図2は、図1における送信元装置の構成例を示すブロック図である。
本例の送信元装置10においては、システムバス270を介して、CPU(Central Processing Unit)205やRAM(Random Access Memory)295、ROM(Read Only Memory)290等、種々のコンポーネントが接続されている。
【0026】
CPU205は、ROM290やRAM295を用いて蓄積プログラム方式によるコンピュータ処理を行い、システムバス270の管理制御を含む送信元装置10の全体動作を制御する。
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)285は、特定のデータ処理操作を行うもので、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arreys)やPLDs(Programmable Logic Devices)等、他のデータ処理ユニットでも構成される。
【0027】
また、ディスク制御部(図中、「DISK Controller」と記載)255は、内蔵したフレキシブルディスクドライブ(図中、「FD」と記載)260やハードディスクドライブ(図中、「HDD」と記載)265を制御する。
入出力制御部(図中、「I/O Controller」と記載)225は、外付けのハードディスクドライブ(図中、「HDD」と記載)230やプリンタ(図中、「PRINTER」と記載)242を制御する。
【0028】
この外付けのプリンタ242と内蔵のプリンタ(図中、「Internal Printer」と記載)245のいずれかにより、送信元装置10からのテキストやデータファイルを印刷する。
【0029】
さらに、送信元装置10は、入力制御部(図中、「INPUT CONTROLLER」と記載)280により、内蔵のスキャナ(図中、「Internal Scanner」と記載)284と、オプションで外付けのスキャナ(図中、「SCANNER」と記載)283、キーボード(図中、「Keyboard」と記載)282、マウス(図中、「MOUSE」と記載)281、および、内蔵のキーパッド(図中、「KeyPad」と記載)275のそれぞれを制御する。
【0030】
このような入力制御部280の制御により、内蔵のスキャナ284もしくは外付けのスキャナ283は、原稿からイメージ情報を読み取り、そのイメージ情報をディジタルデータに変換する。そして、入力制御部280は、そのディジタルデータを、次の処理のためにシステムバス270に送り出す。
また、入力制御部280は、送信元装置10の基本データ入力装置としてのキーパッド275や、拡張データ入力装置としてのキーボード282とマウス281からの入力情報を受信する。
【0031】
表示制御部(図中、「DISPLAY CONTROLLER」と記載)210は、外付けのCRT(Cathode Ray Tube)表示装置(図中、「CRT」と記載)215と内蔵のLCD(Liquid Crystal Display)表示装置(図中、「LCD DISPLAY」と記載)220のいずれか、もしくは、両方を制御する。尚、表示装置215,220としては、プラズマディスプレイや、アクティブおよびパッシブLED(Light Emitting
Diode)等の他の表示装置を用いても良い。
CRT表示装置215とLCD表示装置220は、キーパッド275やキーボード282、および、マウス281と共に、ユーザとの対話的操作を提供する。
【0032】
システムバス270は、通信制御装置(図中、「COMM CONTROLLER」と記載)250により、外部のネットワーク(図中、「NETWORK」と記載)240や一般交換電話網(図中、「PSTN Connect」と記載)241に接続され、ネットワーク240との接続は、送信元装置10の接続インタフェースに対応する。また、一般交換電話網241との接続は、RJ−11接続とするが、送信元装置10がISDN(Integrated Services Dgital Network)やB−ISDN(Broadband ISDN)、もしくは、ワヤレスアクセスプロバイダ等の接続が可能であれば、それらを用いることでも良い。
【0033】
図3は、図2における送信元装置のLCD表示装置とキーバッドの構成例を示す正面図である。
キーパッド275には、「0」〜「9」までの数字キーと「*」と「#」の制御キー、および、スタートキー276とストップキー277が設けられている。キーパッド275でのユーザによるデータ入力結果は、LCD表示装置220上に表示され、ユーザは、入力した内容をその都度、確認することができる。
【0034】
さらに、LCD表示装置220には、送信元装置10が発生させるメッセージ、例えば、必要時にユーザに所定の情報の入力を促すテキスト情報が表示される。本図3におけるLCD表示装置220の画面上には、もしユーザが、端末へのメッセージの転送を行う場合には、「1」の数字キーを押下し、そうでなければ「0」を押下するよう促す内容のメッセージが表示されている。
このようにして、その時々の状況に合わせたプロンプト(催促)メッセージがLCD表示装置220の画面上に表示される。
【0035】
図4は、図2における送信元装置の本発明に係わる第1の処理動作例を示すフローチャートである。
本図4では、ユーザが、図3のキーパッド275を用いて、図1における一般交換電話網20と宛先サーバ30を経由して送信先装置50に転送したいメッセージ(ディジタルルーティングメッセージ)を作成する場合を例に示している。
【0036】
まず、ユーザが、図3のキーパッド275上のスタートキー276を押下することにより、処理が開始される(ステップ410)。
処理が開始されると、送信元装置10はユーザに、4桁からなるサブアドレス(もしくは種々の長さのアルファベット数字列)を入力するか否かを選択するよう催促するメッセージを表示し、そして、ユーザに、「Yes(サブアドレスを入力する)」か「No(サブアドレスを入力しない)」を選択するよう指示する(ステップ420)。尚、図中、「PROMPT USER IF SUBADDRESS IS TO BE INPUT」と記載している。この時の表示状態が、図3におけるLCD表示装置220上のガイダンス情報221である。
【0037】
ユーザからの応答を受け取り(ステップ430)(図中、「RECEIVE RESPONSE」と記載)、その応答が、サブアドレス入力の選択であるか否かを判別する(ステップ440)(図中、「IS RESPONSE AFFIRMATIVE ?」と記載)。
サブアドレスを入力しないとの応答であれば、ユーザに、宛先サーバの電話番号を入力するよう促す(ステップ460)(図中、「INPUT TELEPHONE NUMBER」と記載)。また、サブアドレスを入力するとの応答であれば、ユーザに、宛先端末50に予め割り付けられているサブアドレスを入力するよう催促し(ステップ450)(図中、「PROMPT USER TO INPUT SUBADDRESS」と記載)、ユーザが入力した4桁のサブアドレスを一時格納する(ステップ451)(図中、「RECEIVE RESPONSE」と記載)。
【0038】
このステップ451の処理時、送信元装置10は、数字の入力回数を、内蔵したカウンタで計数することにより、4桁のサブアドレスの入力完了を自動的に認識する。そして、4桁のサブアドレスの入力完了を自動的に認識した後、ステップ460の処理(ユーザに、宛先サーバの電話番号を入力するよう促す処理)を行い、ユーザが入力した宛先サーバの電話番号を受信し、一時格納する(ステップ461)(図中、「RECEIVE RESPONSE」と記載)。
【0039】
その後、ユーザは、図3に示すキーパッド275上のスタートキー276を押下する(ステップ470)(図中、「USER PRESSES START KEY」と記載)。尚、ここでは、このスタートキー276の押下を指示するメッセージの表示は行わないものとする。もし、そのようなメッセージを表示するのであれば、それ用の処理として2ステップ増やすことで対処可能である。
【0040】
ステップ470においてスタートキー276が押下されると、後述の図5に示す構成で、TSI(Transmitting Station Identification、送信局識別/送信端末識別)フィールドを生成する(ステップ471)(図中、「PREPARE TSI FIELD」と記載)。
そして、生成したTSIフィールドを宛先端末に送信し、サブアドレスに基づくファクシミリ送信を行い(ステップ480)(図中、「SEND FAX DATA ALONG WITH SUBADDRESS」と記載)、処理を終了する(ステップ490)。
【0041】
このように、ユーザに対して、必要なデータの入力を、ステップバイステップで(順々に)表示して指示する。このことにより、ユーザは、宛先の電話番号や、特殊な記号、および、サブアドレス等からなる長いコード(符号)情報を容易に入力することができる。
【0042】
図5は、TSIフィールドの構成例を示す説明図である。
図5(a)は、ユーザの操作に基づき送信元装置10に、メッセージの転送にさきがけて入力されるデータフィールドのラベル分けされた構成を示しており、図5(b)は、その構成に対応して実際に設定されたデータ例を示している。
【0043】
例えば、図5(a)のデータフィールド500においては、ユーザの送信元装置10に対する「Yes」と「No」の応答を表す値が保持される。
本例では、ユーザに、サブアドレスを入力するか否かの意志を表す「1」と「0」の入力を促しており、図5(b)に示すように、対応するデータフィールド510に、「1」が保持され、ユーザがサブアドレスを入力することが示されている。
【0044】
また、図5(a)のデータフィールド501には、ユーザが入力したサブアドレスが保持され、例えば、図5(b)におけるデータフィールド520に示すように、ディジタルメッセージが転送されるべき送信先装置に対応したサブアドレスを表す「2222」が保持されている。
【0045】
さらに、図5(a)のデータフィールド502には、ユーザが入力した、図1の宛先サーバ30の電話番号が保持され、例えば、図5(b)におけるデータフィールド530に示すように、「888−555−1212」が保持されている。送信元装置10は、この番号をダイヤルすることにより、一般交換電話網20経由での宛先サーバ30へのリンクを設定する。
【0046】
送信元装置10に入力される最後のデータとしての、転送対象のイメージデータは、図5(a)のデータフィールド503に、図5(b)に示すように「1」と「0」のディジタルデータとして保持される。尚、このデータフィールド503のディジタルデータ(イメージデータ)は、ユーザインタフェース(操作)を介して入力されるものではなく、図2におけるスキャナ283,284や、ネットワーク240、入出力制御部225、ディスク制御部255等を介して入力される。
【0047】
このような図5(a),(b)で示すデータの入力に基づき、送信元装置10は、図5(c)に示すように、データフィールド550〜552とサブアドレス用のデータフィールド520を含むTSIフィールド部分553を生成する。
TSIフィールド部分553は、宛先サーバ30で受信され、そして、宛先サーバ30は、データフィールド552部分から、図5(a)のフィールド503のデータを送信先装置50に転送するための情報を抽出する。
【0048】
このような図5(c)において、データフィールド550は、送信元識別子であり、本図では、送信元装置10の電話番号「999−121−3434」が例として示されている。また、この送信元識別子は、送信先装置50に送信元装置10を識別させるために、TSIフィールドに付与される。
また、サブアドレス用のデータフィールド520を挾んで、データフィールド551とデータフィールド552には、記号「++」が、図4におけるステップ471の処理中に、送信元装置10により自動的に付与される。
【0049】
データフィールド551,552に、このような記号「++」を挿入することにより、TSIフィールドを、CCITT G3のサブアドレス仕様互換とすることができる。
そして、これにより、「NetWare」(Version4.1)などのソフトウェアを使用した場合にも、宛先サーバ30は、同じTSIフォーマットで対応でき、図5(a)におけるデータフィールド501に設定されたサブアドレスを抽出し、データフィールド503のイメージデータを、目的とする送信先装置50に転送することができる。
【0050】
尚、記号「+」は、CCITT G3仕様の一部に含まれ、特定のファクシミリ装置では、一般的なキーパッドに設けられている「*」や「#」のキー入力を、「+」記号に変換するよう設定されている。
【0051】
一旦、TSIフィールド553部分が送信されてくると、宛先サーバ30は、送信元と宛先サーバ端末とのハンドシェーク制御中に、データフィールド520のサブアドレスを受け取り、それを、送信先装置50に対応するネットワークアドレスに変換する。
【0052】
その後、宛先サーバ30は、メッセージを、該当するネットワークプロトコルに対応してフォーマットし、送信先装置50宛に転送する。
宛先サーバ30から送信先装置50宛に、全てのメッセージ情報が転送されると、宛先サーバ30は、送信先装置50からの受領情報を確認した後、呼接続を切る。
【0053】
図6は、図1における宛先サーバの本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、宛先サーバ30により、サブアドレスを、IP(Internet Protocol)アドレス等のネットワークアドレスに変換する例を示している。このIPアドレス等のネットワークアドレスに基づき、図5(a)のメッセージデータ503は、図1の送信先装置50に転送される。
【0054】
ステップ600から開始し、まず、送信元装置10から送られてきたTSIデータフィールド(データブロック)を受信し(ステップ610)(図中、「RECEIVE DATA BLOCK FROM SOURCE TERMINAL」と記載)、図5(c)のデータフィールド551における記号「++」を認識し、それに続く4つのデータを抽出することにより、受信したTSIデータフィールドから4桁のサブアドレスを抽出する(ステップ620)(図中、「EXTRACT 4-DIGIT SUBADDRESS」と記載)。
【0055】
そして、抽出した4桁のサブアドレスをキーに、予めメモリ上に登録されたルックアップテーブルから、サブアドレスに対応するIPアドレス、あるいは、ATMアドレスや適当なネットワーク拡張等のネットワークアドレスのセットを探索し、4桁のサブアドレスに対応する単一IPアドレスを特定する(ステップ630)(図中、「LOOK-UP TABLES FOR EXTENSION AND IP ADDDRESS」と記載)。
【0056】
このようにしてIPアドレスを見つけたら、このIPアドレスを用いて、Novell社のイーサネットからなる図1のネットワーク40や、他のネットワーク等、宛先サーバ30が在るネットワークに対応したプロトコルフォーマットで、ネットワークメッセージヘッダを生成する(ステップ640)(図中、「FORMAT NETWORK HEADER」と記載)。
【0057】
このメッセージヘッダを生成した後、先に宛先サーバ30で受信していたファクシミリデータをネットワークメッセージとして、送信先装置50に送出する(ステップ650)(図中、「SEND FACSIMILE DATA TO DESTINATION TERMINAL」と記載)。
そして、全てのファクシミリデータを、送信先装置50に転送、中継完了した後、処理を終了する(ステップ660)。
【0058】
図7は、図2における送信元装置の本発明に係わる第2の処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、ポーリングメッセージの形成例を示す。
このポーリングメッセージは、送信先装置からデータファイルを読み出し、そのファイルを送信元装置へ転送することを宛先サーバに要求する、特別なタイプのディジタル情報である。
【0059】
また、ポーリングメッセージは、図4において説明したルーティングメッセージに類似しているが、追加ポーリングフィールドが、図5に示したTSIのデータフィールド553に追加された構成となっている。
以下、図7における処理動作を説明するが、ステップ700,705,710,715,720,745,750,755,760のそれぞれは、図4におけるステップ410,420,430,440,450,460,470,480,490のそれぞれに相当するものであり、ここでは、その説明は省略する。
【0060】
本例では、ステップ720以降、図4における処理動作にはない、ポーリングメッセージのフォーマットを行うものであり、まず、ユーザに、送信先装置50に対してポーリングを要求するか否かを促す(ステップ725)(図中「PROMPT USER IF POLLING REQUESTED」と記載)。具体的には、ポーリングを要求する旨(Yes)を示すために、図3のキーパッド275を用いて「1」を入力するよう促し、また、要求しないのであれば、Noを示す「0」を入力するよう促す指示表示を行う。
【0061】
この指示に従ってのユーザからの応答を受け取り(ステップ730)(図中、「RECEIVE RESPONSE」と記載)、その応答が「Yes」か「No」かを判別する(ステップ735)(図中、「IS RESPONSE AFFIRMATIVE ?」と記載)。
判別結果が「No」(ポーリング要求無し)であれば、ユーザに、宛先サーバの電話番号を入力するよう促し、入力された電話番号を一時記憶する(ステップ745)(図中、「INPUT TELEPHONE NUMBER」と記載)。
【0062】
また、「Yes」(ポーリング要求有り)であれば、ユーザに、送信先装置50からリトゥリーブ(読み出し)対象のファイルに対応付けられたファイル識別子を入力するよう促して、入力されたファイル識別子を一時的に記憶する(ステップ740)(図中、「PROMPT USER TO INPUT FILE ID」と記載)。その後、ステップ745において、ユーザに宛先サーバの電話番号を入力するよう促し、入力された電話番号を一時記憶する。
【0063】
尚、送信元装置10は、キーパッド275で入力された2桁のファイル識別子の2桁目を、自動的に認識することが望まれる。
しかし、この場合、ユーザがファイル識別子の入力を完了した時点を示すよう、ユーザに指示するステップを追加することになり、処理手順が増加してしまう。
【0064】
このように、ユーザが、宛先サーバの電話番号を入力した後、さらに、図3におけるスタートキー276を押下するのに対応して(ステップ750)(図中、「USER PRESSES START KEY」と記載)、TSIフィールドを作成する(ステップ751)(図中、「PREPARE TSI FIELD」と記載)。このTSIフィールドには、次の図8(c)で示すように、ポーリング要求が含まれている。
【0065】
そして、、TSIのフォーマット終了後、作成したサブアドレスとファイル識別子およびポーリングコードを含むTSIフィールドを、送信先装置50宛に送信し(ステップ755)(図中、「SEND FAX DATA ALONG WITH SUBADDRESS」と記載)、処理を終了する(ステップ760)。
【0066】
図8は、データフィールドの構成例を示す説明図である。
図8(a)は、送信先装置50へのポーリングメッセージの生成および転送にさきがけてユーザからの操作に基づき送信元装置10に入力されるラベル分けされたデータフィールドの構成を示しており、入力データフィールド500〜501,800,810からなる。
図8(b)においては、図8(a)に示された各入力データフィールド500〜501,800,810に対応する具体的な例が示されている。
【0067】
尚、図8(a)におけるデータフィールド500〜502は、図5(a)に関しての内容となっており、また、図8(b)におけるデータフィールド510〜530は、図5(b)に関しての内容となっているので、ここでの詳細な説明は省略する。
図8(a)のデータフィールド800では、ポーリング要求の有無を示す「1」か「0」を入力するよう促された送信元装置10のユーザからの応答(「Yes」、「No」)を保持する。
【0068】
図8(b)に示す例では、図8(a)のデータフィールド800に相当するデータフィールド820において、「1」が保持されている。このようにしてユーザのポーリング要求指示を表す。
また、図8(a)のデータフィールド810には、ユーザが入力した、送信先装置50からのリトゥリーブ(読み出し)対象のファイルの識別子が保持され、例として、図8(b)においては、データフィールド830に、「20」が示されている。
【0069】
これにより、送信先装置50からの読み出し対象のファイルは、ファイル「20」として識別される。
尚、ファイル「20」が読み出される送信先装置は、図8(a)におけるデータフィールド501に保持されたサブアドレスに基づき判別される。
このようにして生成されたデータフィールドに基づき、図8(c)に示すTSIフィールドが生成される。
【0070】
図8(c)は、「NetWare」(virsion 4.1)で用いてポーリング要求を行なうのに必要なTSIフィールド860部分を示している。
データフィールド550〜552,551は、図5(c)に示したものと同じであり、ここでは説明しない。
【0071】
図8(c)におけるデータフィールド840には、送信元装置10から入力された「+」記号が保持されている。このデータフィールド840は、データフィールド520の後に位置し、宛先サーバ30に、特別な要求がなされたことを知らせるために用いられる。
【0072】
ここでは、例として、データフィールド850において、コード「0220」が保持されている。これは、「NetWare」(virsion4.1)に従って図1の宛先サーバ30に示されるもので、最初の2桁「02」は、ファイルの読み出しのポーリング要求を示し、後の2桁「20」は読み出し対象のファイルのファイル識別子である。すなわち、図8(c)では、サブアドレス「2222」で特定される送信先装置からファイル識別子「20」のファイルを読み出すポーリング要求が指定されている。
【0073】
このような図8(c)のTSIフィールド860の受信に対応して、図1における宛先サーバ30は、送信先装置50からネットワーク40を介してファイル識別子「20」のファイルを読み出し、そのファイル「20」を送信元装置10に転送する。
【0074】
以上述べた実施例は、ポーリング操作におけるデータファイルのリトゥリーブ(読み出し)に関するものであるが、他のポーリング操作においても適用可能である。例えば、マルチステーションルーティング、マルチドキュメントリトゥリーバル等、他の機能と同様に、要求元(本例では図1の送信元装置10)による順序付けに利用できる。
【0075】
また、以上の例においては、伝送線を用いた接続構成のネットワークであったが、無線を利用したネットワークにおいても本発明を適用することができる。すなわち、図1におけるアナログ回線21,22を、ワイヤレス(無線)通信網に置き換えることができる。このワイヤレス(無線)通信網としては、例えば、ノース アメリカ セルラー テレホン コミュニケーション システムズ(North America cellular telephone communication systems)で用いられているタイプの「narrowband Advanced Mobile Phone System (N-AMPS) cellular channel」が好適である。
【0076】
また、他の好適な無線通信チャネルとしては、「Global System for Mobile communications (GSM)」、「Personal Communications Services(PCS)」、「cordless telephone channels」等がある。
このような無線通信チャネルを用いる例では、宛先サーバ30や送信元装置10は、図1のアナログライン21,22の代わりに無線モデムを介して接続され、一般交換電話網20との接続も無線モデムを介して行われる。
【0077】
次に、図9を用いて、本発明の他の実施例の説明を行う。
図9は、本発明のサブアドレスを含むディジタルメッセージフォーミングシステムに係わる通信網の構成の第2の実施例を示すブロック図である。
図9における実施例では、送信元装置10がノード930を介して、また、送信元サーバ910がノード940を介して、それぞれネットワーク920に接続された構成となっている。
【0078】
そして、送信元サーバ910は、図1に示す例と同様に、一般交換電話網20の交換機(図中、「Analog Switch」と記載)23に接続されている。尚、上述したように、無線チャネルで接続される構成でも良い。
送信元装置10に入力される電話番号とサブアドレスは、ルーティンおよびポーリングメッセージの生成に用いられる。尚、これらのメッセージは、上述の例で説明した内容からなる。
【0079】
しかしながら、本実施例では、他の例と異なり、宛先サーバの電話番号やサブアドレス、および、ファクシミリデータなど、送信元装置10で生成された各データは、ノード930およびネットワーク920を介して送信元サーバ910に転送(ルーティング)される。送信元サーバ910では、転送されてきた送信元ネットワークメッセージを、一般交換電話網20(もしくは無線チャネルやデータ通信網)への転送に適したフォーマットに変換する。
【0080】
ここで、送信元サーバ910としては、各種のモデムとの接続が可能な機能を有することが望まれる。
このようなネットワークシステムの対称的な構成からして、送信先装置50もまた、ネットワーク920における装置(ここでは、送信元装置10)にポーリングを行うことができる。
【0081】
以上、図1〜図9を用いて説明したように、本実施例のサブアドレスを含むディジタルメッセージルーティング方法およびシステムでは、宛先サーバ30を経由して送信先装置50にディジタルメッセージを転送する際に用いられるサブアドレス501,520の生成およびそのディジタルメッセージの転送において、送信元装置10で、操作者(ユーザ)に、ディジタルメッセージを送信先装置50に転送する際に用いる情報、例えば、送信先装置50に接続された宛先サーバ30の電話番号や、送信先装置50のサブアドレス等の入力を、順次に促し、送信元装置10は、このような手順でユーザにより入力された情報を取り込み、CCITT G3のサブアドレス標準に準じたディジタルメッセージ(ファクシミリ情報)、すなわち、ユーザから入力されたサブアドレスを含むTSI情報を有するメッセージを形成する。
【0082】
そして、このようにして形成されたメッセージは、送信元装置10から宛先サーバ30に送られ、この宛先サーバ30において、サブアドレスが抽出され、このサブアドレスに基づき、送信元装置10からのメッセージが、宛先サーバ30から送信先装置50に転送される。
このことにより、ユーザは、送信元装置10からの操作案内情報に基づき、順次にキー操作するだけで、ディジタルメッセージへのサブアドレスの設定が容易にできる。
さらに、この時、送信元装置10は、記号「+」を自動的に挿入し、TSIにおいて、サブアドレスが他の情報と区別できるようにするので、ユーザは、特定の文字を含む長いコード情報の入力が不要となる。
【0083】
また、送信先装置50からファイルを読み出す場合に用いるポーリングメッセージとして、特定の形式のディジタルメッセージを送信元装置10で形成し、送信元装置10から宛先サーバ30に送ることもできる。
また、操作者に促して入力させた、読み出すべきファイルを特定する情報や、そのファイルが格納されている位置を示すアドレス情報を用いて、ポーリングメッセージを形成する。すなわち、送信元装置10は、ユーザの入力操作に基づき、特定のポーリングコードおよび読み出すファイルの特定に用いるファイル識別子と共に、サブアドレスを、TSIフィールドに設定することにより、ポーリングメッセージを形成する。この時、送信元装置10は、サブアドレスとポーリングコードおよびファイル識別子を、ディジタルメッセージの他の部分から分離するための特定の「+」記号を自動的に挿入して、情報を形成する。
【0084】
さらに、本実施例では、宛先サーバ30において、受信したサブアドレスを、送信先装置50のIPアドレスやATMアドレス等に変換することができる。すなわち、宛先サーバ30は、送信元装置10からディジタルメッセージを受信すると、このディジタルメッセージからサブアドレスを抽出し、このサブアドレスに対応するIPアドレスやATMアドレスを予め用意されたルックアップテーブル等を参照して検出する。そして、このIPアドレスやATMアドレスにより、宛先サーバ30は、ネットワーク内においてネットワークサーバよりも自サーバに近くにある送信先装置に、メッセージを転送することができる。
尚、本発明は、図1〜図9を用いて説明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、サブアドレスの入力操作を効率的に行うことができ、サブアドレスの有効利用、および、ポーリング技術の有効利用ができ、サブアドレスの入力操作に伴うユーザ負荷の軽減と、サブアドレスを用いたディジタルメッセージの通信効率の向上とを図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサブアドレスを含むディジタルメッセージフォーミングシステムに係わる通信網の構成の第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における送信元装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2における送信元装置のLCD表示装置とキーバッドの構成例を示す正面図である。
【図4】図2における送信元装置の本発明に係わる第1の処理動作例を示すフローチャートである。
【図5】TSIフィールドの構成例を示す説明図である。
【図6】図1における宛先サーバの本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図7】図2における送信元装置の本発明に係わる第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】データフィールドの構成例を示す説明図である。
【図9】本発明のサブアドレスを含むディジタルメッセージフォーミングシステムに係わる通信網の構成の第2の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10:送信元装置(Source Terminal)、20:一般交換電話網(PSTN)、21,22:アナログライン、23:アナログスイッチ(Analog Switch)、30:宛先サーバ(Destination Server)、31〜35:ノード、40:データ通信網(Network)、50〜53:送信先装置(Destination Terminal,Terminal)、205:CPU、210:表示制御部(DISPLAY CONTROLLER)、215:CRT表示装置(CRT)、220:LCD表示装置(LCD DISPLAY)、221:ガイダンス情報、225:入出力制御部(I/O Controller)、230:ハードディスクドライブ(HDD)、240:ネットワーク(NETWORK)、241:一般交換電話網(PSTN Connect)、242:プリンタ(PRINTER)、245:プリンタ(Internal Printer)、250:通信制御装置(COMM CONTROLLER)、255:ディスク制御部(DISK Controller)、260:フレキシブルディスクドライブ(FD)、265:ハードディスクドライブ(HDD)、270:システムバス(System Bus)、275:キーパッド(KeyPad)、276:スタートキー(Start)、277:ストップキー(Stop)、280:入力制御部(INPUT CONTROLLER)、281:マウス(MOUSE)、282:キーボード(Keyboard)、283:スキャナ(SCANNER)、284:スキャナ(Internal Scanner)、285:ASIC、290:ROM、295:RAM、500:データフィールド(Y/N)、501:データフィールド(Subaddress)、502:データフィールド(Destination #)、503:データフィールド(Data)、510:データフィールド(「1」)、520:データフィールド(「2222」)、530:データフィールド(「888-555-1212」)、540:データフィールド(「101010...」)、550:データフィールド(「999-121-3434」)、551,552:データフィールド(「++」)、553:TSIフィールド部分、800:データフィールド(Y/N)、810:データフィールド(FIELD ID)、820:データフィールド(「1」)、830:データフィールド(「20」)、840:データフィールド(「+」)、850:データフィールド(「0220」)、860:TSIフィールド、910:送信元サーバ、920:ネットワーク、930,940:ノード。
Claims (4)
- 送信先装置を特定するサブアドレスを用いたディジタルメッセージのルーティングを行なうかの指示入力をユーザに促すステップと、
該ステップの処理に対応した上記ユーザからの指示を入力するステップと、
入力した上記指示に基づき、上記ユーザを促して上記サブアドレスを入力するステップと、
上記ユーザを促して上記ディジタルメッセージの送信先の電話番号を入力するステップと、
上記サブアドレスと該サブアドレスを上記ディジタルメッセージの他の情報と分離するための識別情報を含んだディジタルメッセージを生成するステップと、
生成したディジタルメッセージを上記電話番号で特定される宛先サーバに送信するステップと、
上記宛先サーバにより、
上記サブアドレスと上記識別情報とを含んだディジタルメッセージを受信するステップと、
受信したディジタルメッセージからサブアドレスを抽出し、送信先装置に対応するネットワークアドレスに変換するステップと、
変換したネットワークアドレスの送信先装置に上記ディジタルメッセージを転送するステップと、
転送先の送信先装置からの受領情報を受信すると当該送信先装置との呼接続を切断するステップと
を有することを特徴とするサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法。 - 請求項1に記載のサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法において、
上記ディジタルメッセージからサブアドレスを抽出するステップは、
上記サブアドレスを、上記ディジタルメッセージのTSIフィールドから抽出することを特徴とするサブアドレスを含むメッセージフォーミング方法。 - ユーザからの指示を入力する入力装置を有し、該入力装置を介して入力される上記ユーザからの指示に基づき、ルーティング対象のディジタルメッセージの生成を行うシステムであって、
上記ディジタルメッセージのルーティングに送信先装置を特定するサブアドレスを用いるかの指示入力をユーザに促す手段と、
ユーザが上記入力装置を介して入力した指示結果と上記サブアドレスおよび上記ディジタルメッセージの転送先の電話番号を受け取る手段と、
上記サブアドレスと該サブアドレスを上記ディジタルメッセージの他の情報と分離するための識別情報を含んだディジタルメッセージを生成する手段と、
生成したディジタルメッセージを上記電話番号で特定される宛先サーバに送信する手段と、
上記宛先サーバにそれぞれ設けられる、
上記サブアドレスと上記識別情報とを含んだディジタルメッセージを受信する手段と、
受信したディジタルメッセージからサブアドレスを抽出し、送信先装置に対応するネットワークアドレスに変換する手段と、
変換したネットワークアドレスの送信先装置に上記ディジタルメッセージを転送する手段と、
転送先の送信先装置からの受領情報を受信すると当該送信先装置との呼接続を切断する手段と
を有することを特徴とするサブアドレスを含むメッセージフォーミングシステム。 - 請求項3に記載のサブアドレスを含むメッセージフォーミングシステムにおいて、
上記サブアドレスは、上記ディジタルメッセージのTSIフィールドに含まれることを特徴とするサブアドレスを含むメッセージフォーミングシステム。
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