JP3736372B2 - 照明光学ユニットの製造方法、照明光学ユニットの製造装置、この製造方法により製造された照明光学ユニット、およびプロジェクタ - Google Patents

照明光学ユニットの製造方法、照明光学ユニットの製造装置、この製造方法により製造された照明光学ユニット、およびプロジェクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、この光束分割光学素子により分割された各部分光束を集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、前記光束分割光学素子により分割された各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子とを備えた照明光学ユニットを製造する照明光学ユニットの製造方法、製造装置、この製造方法により製造された照明光学ユニット、およびプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、この電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写光学系とを備えたプロジェクタが利用されている。
このようなプロジェクタとしては、例えば、光源から射出された光束を、ダイクロイックミラーによりRGBの三色の色光に分離し、三枚の液晶パネルによって各色光毎に画像情報に応じて変調し、変調後の光束をクロスダイクロイックプリズムで合成し、投写光学系となる投写レンズを介してカラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式のプロジェクタが知られている。
【0003】
前述のプロジェクタには、光源から出射された光束を無駄なく液晶パネルの画像形成領域に供給して明るい投写画像を形成し、また明るさのムラのない投写画像を形成するために、光源から液晶パネルに至る光路中に照明光学系が介在配置されている。
この照明光学系は、複数の光学素子から構成され、例えば、光束分割光学素子、偏光変換素子、および集光素子等から構成されている。
光束分割光学素子は、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割して、液晶パネルの画像形成領域全体を均一に照明するための光学素子であり、このような光束分割光学素子としては、液晶パネルの画像形成領域に応じたレンズを照明光軸に直交する面内でマトリクス状に配列したレンズアレイが知られている。
【0004】
偏光変換素子は、光源から出射されたランダム偏光光束を、P偏光光束またはS偏光光束に揃える光学素子であり、P偏光光束およびS偏光光束を分離する偏光分離膜と、この偏光分離膜で分離されたいずれか一方の偏光光束の位相を変換する位相差板とを備えている。このような偏光変換素子を備えることにより、液晶パネルの画像形成領域に供給される光束の偏光方向が揃えられることとなるため、液晶パネルの入射側に配置される偏光板で遮断される偏光光束の光量を少なくすることができ、光の利用率が向上し、明るい投写画像を形成することができる。
【0005】
集光素子は、光源から出射された光束を、液晶パネルの画像形成領域上に光の損失ないように集める光学素子であり、前記の光束分割素子を備えた光学系では、各部分光束毎に集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、この第1集光素子で集光された複数の部分光束を液晶パネルの画像形成領域上で重畳させる第2集光素子とがある。
【0006】
このような照明光学系を調整する場合、従来は、光束分割光学素子、集光素子、偏光変換素子、色分離光学系等をライトガイドと呼ばれる光学部品を収納する光学部品用筐体内に設置し、実際に光源から出射された光束をスクリーン上に投写しながら、光束分割光学素子、集光素子、および偏光変換素子の位置調整を行い、最も明るくなる部分、最も明るさのムラのなくなる位置を最適位置として、プロジェクタの組み立てと同時に行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、これらの光学素子を位置調整しながら組み立てなければならず、プロジェクタ等の光学機器の製造を効率的に行えないという問題がある。
このため、これらの光学素子からなる照明光学系をユニット化することにより、光学機器の製造を効率的に行うことが考えられ、複数の光学素子の位置関係を高精度に調整してユニット化する方法が望まれている。
【0008】
本発明の目的は、光束分割光学素子、集光素子、および偏光変換素子を一体化した照明光学ユニットを高精度に組み立てることができ、光学機器の製造の効率化を図ることのできる、照明光学ユニットの製造方法、装置、およびこの製造方法により製造された照明光学ユニット、およびプロジェクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の照明光学ユニットの製造方法は、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、この光束分割光学素子により分割された各部分光束を集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、前記光束分割光学素子により分割された各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子とを備えた照明光学ユニットを製造する照明光学ユニットの製造方法であって、前記照明光学ユニットは、前記第1集光素子と組み合わされることにより、光源から出射された光束を被照明領域上で結像させる第2集光素子を備え、前記第1集光素子に対する前記第2集光素子の位置調整を行う第2集光素子位置調整工程と、この第2集光素子位置調整工程で位置調整された第2集光素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する第2集光素子位置決め工程と、前記第1集光素子に対する前記光束分割光学素子の位置調整を行う光束分割光学素子位置調整工程と、この光束分割光学素子位置調整工程で調整された光束分割光学素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する光束分割光学素子位置決め工程と、前記第1集光素子に対する前記偏光変換素子の位置調整を行う偏光変換素子位置調整工程と、この偏光変換素子位置調整工程で調整された偏光変換素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する偏光変換素子位置決め工程とを備え、前記各位置調整工程は、光源から前記第1集光素子および各調整工程に応じた光学素子を介して出射された光束により、被照明領域に応じた位置に配置される投影板上に形成される光学像を、光学センサで検出しながら実施されることを特徴とする。
【0010】
ここで、照明光学ユニットは各光学素子を収納する枠体を備えたものが考えられ、第1集光素子は、この枠体に対して外形位置で位置決め固定をし、この枠体に対して光学的位置を調整しながら、順次光束分割光学素子、および偏光変換素子の位置決め固定を行えばよい。
また、光束分割素子としては、前記レンズアレイの他、入射した光を内面反射を利用して複数の部分光束に分割するグラスロッド等も採用することができ、要するに、点光源から出射された光束を複数の部分光束に分割できる光学素子であれば、種々のものを採用することができる。
さらに、各光学素子の位置決め固定は、例えば、予め枠体に紫外線硬化型接着剤を塗布して、各光学素子を取り付けておき、このまま位置調整を行って、位置調整が終了したら、紫外線を照射することにより行うことができる。
【0011】
このような本発明によれば、光束分割光学素子位置調整工程により、第1集光素子に対して、光束分割光学素子を最も適切な位置、すなわち光の利用率の高い位置に調整して、位置決め固定により両者の相対位置を固定することができる。そして、この光束分割光学素子位置決め工程の後に、偏光変換素子位置調整工程を実施することにより、光束分割光学素子により分割された部分光束の光学像形成位置に応じて、偏光変換素子の位置を調整することができるため、各部分光束を適切に偏光変換することができる。
これにより、各光学素子の光学的相対位置を高精度に調整することができるため、高精度の照明光学ユニットとすることができ、光学機器の製造の効率化を実現することができる。
【0013】
ここで、第2集光素子は、偏光変換素子から出射された光束をすべて包含するような大きさの1つのコンデンサレンズとして構成することができる。
このように、光束分割光学素子位置調整工程の前段に、第2集光素子位置調整工程および第2集光素子位置決め工程を実施することにより、第1および第2集光素子によって最終的に被照明領域上でどのような光学像が形成されるかを考慮しながら、光束分割光学素子位置調整工程を行うことができるため、光束分割光学素子の位置調整を一層高精度に行うことができ、各部分光束を確実に液晶パネルの画像形成領域等の被照明領域で重畳させることができる。
【0014】
また、各光学素子の位置調整を行うに際しては、実際に光源からの光束を調整対象となる光学素子に導入し、光学素子から出射された光束により投影板上に形成された光学像を光学センサで検出して、最も明るい状態となる位置を最適な調整状態と判定すればよい。
【0015】
ここで、投影板としてはすりガラス板状のものが考えられ、光学センサをこのような投影板の光路上の後段に配置しておくころにより、投影板上に形成された光学像の検出を行うことができる。また、投影板には、液晶パネルの画像形成領域等の被照明領域に応じた見切枠を形成しておくのが好ましい。
さらに、光学センサとしては、照度計、CCDカメラ等の撮像素子を採用することができ、これらで検出された照度、画像に関する数値信号は、ビデオキャプチャボード等の画像取込装置を用いてコンピュータに取り込んで処理するのが好ましい。
【0016】
このように各位置調整工程を、調整対象となる光学素子から出射される光束に基づく光学像をセンサで検出しながら行うことにより、実際に形成される光学像の状態を確認しながら位置調整をすることができるため、実使用状態に近い状態で位置調整を行うことができ、照明光学ユニットを光学的に一層高精度に製造することができる。
また、光学センサで検出された照度等の信号をコンピュータで処理することにより、各光学素子が適切な位置にあるか否かを簡単に判定することができるため、照明光学ユニットの製造効率を一層向上させることができる。
さらに、投影板上に見切枠が形成されていることにより、実際の被照明領域の大きさを確認しながら、各光学素子の位置調整工程を実施することができるため、より確実に液晶パネルの画像形成領域等を均一にかつ明るく照明する照明光学ユニットを製造することができる。
【0017】
そして、偏光変換素子位置調整工程は、光学センサで検出される投影板上の照度を取得して、この照度が最も大きくなる位置を最適位置であると判定して調整を終了するのが好ましい。
ここで、照度は、例えば、投影板上の見切枠内全体の照度として測定できればよく、光学センサとしては、照度計を採用することができる。一方、他の光学素子の調整に際しては、CCD等の撮像素子を用いて、この撮像素子で検出される信号を、コンピュータで画像処理するのが好ましい。
【0018】
偏光変換素子は、焦点等がないため、被照明領域全体の照度で判定すればよいが、他の光学素子は焦点を有するため、調整に際して、被照明領域内での明るさのばらつき等を考慮して調整する必要があるからである。
このようにすることにより、偏光変換素子の調整における数値信号の検出および処理を簡単化することができるため、調整工程の簡素化を図ることができる。
【0019】
また、本発明は、前記の各請求項に係る照明光学ユニットの製造方法を実施するための照明光学ユニットの製造装置としても成立するものである。すなわち、本発明の照明光学ユニットの製造装置は、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、この光束分割光学素子により分割された各部分光束を集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、前記光束分割光学素子により分割された各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子とを備えた照明光学ユニットを製造する照明光学ユニットの製造装置であって、前記第1集光素子を保持する第1集光素子保持部と、前記光束分割素子を保持しつつ、前記第1集光素子に対する該光束分割光学素子の位置調整を行う光束分割素子位置調整機構と、前記偏光変換素子を保持しつつ、前記第1集光素子に対する該偏光変換素子の位置調整を行う偏光変換素子位置調整機構と、前記第1集光素子、前記光束分割光学素子、および前記偏光変換素子に光束を導入する光源と、この光源から出射され、前記第1集光素子、前記光束分割光学素子、および前記偏光変換素子を介した光束に基づく光学像を投影する投影板と、この投影板上に形成された光学像を検出する光学センサとを備えていることを特徴とする。
【0020】
さらに、照明光学ユニットが第2集光素子をさらに備えている場合、前記の照明光学ユニットの製造装置は、第2集光素子位置調整機構を具備するのが好ましく、また、投影板上には、被照明領域に応じた見切枠が形成されているのが好ましい。
このような照明光学ユニットの製造装置によれば、前記の照明光学ユニットの製造方法を実施することができるため、照明光学ユニットを高精度に製造することができる。
【0021】
そして、前述の照明光学ユニットの製造方法により製造された照明光学ユニットによれば、光の利用率の高い照明光学ユニットとすることができ、これを光学機器に適用することにより、製造効率の向上を図ることができ、特にプロジェクタに採用した場合に有用である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)照明光学ユニットを利用したプロジェクタの構造の説明
図1には、本発明の実施形態に係る照明光学ユニットを備えたプロジェクタ100の光学系の構造を表す模式図が示されている。このプロジェクタ100は、インテグレータ照明光学系110、色分離光学系130、リレー光学系140、電気光学装置150、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム160、および投写光学系である投写レンズ170を備えている。
【0023】
前記インテグレータ照明光学系110は、光源装置111および照明光学ユニット115を備え、光源装置111は、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ等の光源ランプ112、リフレクタ113、および平行化レンズ114から構成されている。
照明光学ユニット115は、光源装置111から出射された光束を複数の部分光束に分割するとともに、各部分光束の偏光方向を、P偏光光束またはS偏光光束に揃える機能を具備し、第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119を含んで構成されている。
【0024】
第1レンズアレイ116は、光源ランプ112から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸Aと直交する面内にマトリクス状に配列される複数のレンズを備えて構成され、各レンズの縦横比は、後述する電気光学装置150を構成する液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域の縦横比と対応している。
第1集光素子である第2レンズアレイ117は、前述の第1レンズアレイ116により分割された部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ116と同様に照明光軸Aに直交する面内にマトリクス状に配列される複数のレンズを備えている。各レンズの配列は、第1レンズアレイを構成するレンズと対応しているが、その大きさは、第1レンズアレイ116のように液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域の縦横比と対応する必要はない。
【0025】
偏光変換素子としてのPBSアレイ118は、第1レンズアレイ116により分割された各部分光束の偏光方向を一方向に揃える光学素子であり、図2に示すように、偏光分離膜118A、反射膜118B、位相差板118C、および遮光板118Dを備えている。
偏光分離膜118Aは、各部分光束に含まれる偏光光束のうち、P偏光光束またはS偏光光束の一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射することにより、両偏光光束を分離する。反射膜118Bは、この偏光分離膜118Aで反射された偏光光束を90°折り曲げて透過した偏光光束の出射方向に揃えて出射させる機能を有する。位相差板118Cは、偏光分離膜118Aを透過した偏光光束の出射位置に応じて配置され、該偏光光束の偏光方向を変換する機能を有し、例えば、透過したのがP偏光光束であればS偏光光束に変換する。遮光板118Dは、PBSアレイ118に入射する不要な光を遮断する機能を有し、適切な偏光変換を実現するために設けられている。
【0026】
第2集光素子としてのコンデンサレンズ119は、第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、およびPBSアレイ118を経た複数の部分光束を集光して、液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域上に重畳させる機能を有するレンズである(図2参照)。
このような照明光学ユニット115は、図3に示すように、保持枠120によって一体化され、第2レンズアレイ117およびPBSアレイ118は、保持枠120内部に収納固定され、第1レンズアレイ116は、保持枠120の光入射側、コンデンサレンズ119は、保持枠120の光出射側に固定される。これらの光学素子の保持枠120に対する固定は、紫外線硬化型接着剤により行われる。
【0027】
また、保持枠120の底部には、後述するライトガイド180への固定用のネジを挿入するための孔121が形成されている。
さらに、保持枠120の側面には、PBSアレイ118に応じた位置にスリット状の孔122が両側に形成されている。この孔122は、プロジェクタ100の使用時、冷却空気を導入する孔として利用され、この孔122に冷却空気を引き通すことにより、PBSアレイ118の過熱防止を図っている。尚、この孔122は、後述する照明光学ユニットの製造装置1におけるPBSアレイ位置調整機構50の調整片を挿入するための孔としても機能する。
【0028】
前記色分離光学系130は、2枚のダイクロイックミラー131、132と、反射ミラー133とを備え、これらのミラー131、132、133によりインテグレータ照明光学系110から出射された複数の部分光束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有し、具体的には、ダイクロイックミラー131によって赤色光Rとその他の色光G、Bとが分離され、ダイクロイックミラー132によって緑色光Gおよび青色光Bが分離される。
前記リレー光学系140は、入射側レンズ141、リレーレンズ143、反射ミラー145、147、および出射側レンズ149を備え、色分離光学系130で分離された色光、例えば、本例では青色光Bを液晶パネル151Bまで導く機能を有している。
【0029】
前記電気光学装置150は、3枚の光変調装置となる液晶パネル151R、151G、151Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系130で分離された各色光R、G、Bは、これら3枚の液晶パネル151R、151G、151Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。尚、この液晶パネル151R、151Gの光路前段には、フィールドレンズ152が配置され、インテグレータ照明光学系110から射出された光束が照明光軸Aに対して平行に入射するようになっていて、液晶パネル151Bについては、リレー光学系140の出射側レンズ149がこのフィールドレンズを兼用している。
【0030】
前記色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム160は、3枚の液晶パネル151R、151G、151Bから出射された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム160には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。
投写レンズ170は、複数の組レンズからなるレンズユニットから構成され、クロスダイクロイックプリズム160で合成されたカラー画像をスクリーンSC上に拡大投写する機能を有する。
【0031】
以上のようなインテグレータ照明光学系110、色分離光学系130、リレー光学系140、電気光学装置150、クロスダイクロイックプリズム160、および投写レンズ170を備えた光学エンジンは、図4に示すように、光学部品用筐体であるライトガイド180内に収納され、一体化されている。ここで、色分離光学系130、およびリレー光学系140を構成するレンズ、ミラー等の光学部品は、ライトガイド180に対して直接固定されているが、インテグレータ照明光学系110については、第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119は照明光学ユニット115として一体化されているため、照明光学ユニット115の保持枠120ごとライトガイド180に装着される。
【0032】
このような構造のプロジェクタ100において、光源ランプ112から出射された光束は、リフレクタ113によってその出射方向が揃えられ、さらに平行化レンズ114によって平行化されて第1レンズアレイ116に入射する。
第1レンズアレイ116に入射した光束は、複数の部分光束に分割されて第1レンズアレイ116から出射され、第2レンズアレイ117を介してPBSアレイ118の光束入射端面に入射し、P偏光またはS偏光のいずれかに偏光方向が揃えられ、コンデンサレンズ119を介して色分離光学系130に出射される。
【0033】
色分離光学系130では、ダイクロイックミラー131、132によって、RGBの三色の色光に各部分光束に分離した後、赤色光Rは、フィールドレンズ152を介して液晶パネル151R、緑色光Gは、フィールドレンズ152を介して液晶パネル151G、青色光Bは、リレー光学系140を介して液晶パネル151Bにそれぞれ入射する。
各色光R、G、Bは、液晶パネル151R、151G、151Bで画像情報に応じて変調された後、クロスダイクロイックプリズム160に出射され、このクロスダイクロイックプリズム160によって合成され、カラー画像として投写レンズ170を介して、スクリーンSCに投写される。
【0034】
このようなプロジェクタ100における照明光学ユニット115は、図2に示すように、被照明領域となる液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域上に部分光束を重畳させる必要があるため、照明光学ユニット115を構成する第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119の光学的位置関係を高精度に調整することにより、光源ランプ112から出射された光束を無駄なく利用して、かつ被照明領域となる画像形成領域を均一に照明することが可能となる。
従って、照明光学ユニット115を構成する第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119の光学的位置関係は、液晶パネル151R、151G、151Bの均一かつ明るい照明を実現する上で重要なことである。
【0035】
(2)照明光学ユニットの製造装置の構造
図5には、前記の照明光学ユニット115を製造する照明光学ユニットの製造装置1が示され、この製造装置1は、装置本体10、第1集光素子保持部となる枠体保持部30、光束分割素子位置調整機構となる第1レンズアレイ位置調整機構40、偏光変換素子位置調整機構となるPBSアレイ位置調整機構50、光源となる照明装置60、および第2集光素子位置調整機構となるコンデンサレンズ位置調整機構70を備えている。尚、図示を略したが、製造装置1には、紫外線照射装置が設けられていて、各位置調整機構40、50、70に設けられる紫外線照射部と光ファイバ等の導光手段により接続されている。
【0036】
前記装置本体10は、検出装置を収納する基部11と、この基部11の端部から垂直方向に延び、各調整機構を支持する支持部12とを備えている。
基部11は、その天面に照明装置60の照明光軸直下に位置する部分に開口部が形成されていて、この開口部上には、投影板13が配置され、さらにその上には、プロジェクタ100の液晶パネル151R、151G、151Bの光路前段に設けられるフィールドレンズ152と同様のフィールドレンズ14が設けられている。投影板13はすりガラスからなり、図6に示すように、このすりガラス上には、液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域と略同寸法の大きさに設定された見切枠13Aが形成されている。
【0037】
また、基部11の内部には、照度計15、ハーフミラー16、および撮像素子としてのCCDカメラ17が収納されている。
照度計15は、PBSアレイ118の位置調整の際に用いられる光学センサであり、照明装置60から出射される光束の照明光軸上、投影板13の直下に配置されている。
ハーフミラー16は、投影板13に形成された光学像を、照度計15またはCCDカメラ17いずれの光学センサで検出するかを選択する光学センサ選択部としての機能を有し、照明装置60から出射される光束の照明光軸に対して、その反射面が略45°の角度で配置されている。そして、ハーフミラー16を透過した光束は、照度計15で検出され、ハーフミラー16で反射した光束は、CCDカメラ17で検出される。
【0038】
CCDカメラ17は、電荷結合素子(Charge Coupled Device)を撮像素子とするエリアセンサであり、投影板13上に形成された光学像をハーフミラー16を介して撮像して電気信号に変換するものである。尚、図5では図示を略したが、
このCCDカメラ17は、基部11内部に設けられる移動機構上に設置されていて、ハーフミラー16で反射した光束の光軸に対して、接近離間方向(Z軸方向)、光軸に直交する面内方向(X軸方向、Y軸方向)に移動可能に構成されている。
また、このCCDカメラ17から出力される信号は、図示を略したが、ビデオキャプチャボードを介してコンピュータに取り込まれ、該コンピュータ上に展開される画像処理プログラムによって処理される。
【0039】
支持部12は、基部11に向く側面に設けられるレール18を有し、このレール18には、前記の枠体保持部30、第1レンズアレイ位置調整機構40、PBSアレイ位置調整機構50、照明装置60、およびコンデンサレンズ位置調整機構70が取り付けられる。
また、図示を略したが、支持部12内部には、各位置調整機構や光学センサに電力を供給する電源供給装置が収納されている。
【0040】
第1集光素子保持部としての前記枠体保持部30は、図7に示すように、平面コ字形の基台31と、この基台31の先端部分に設けられる保持部本体32から構成されている。
基台31は、コ字形の開口された部分で支持部12のレール18と接合固定され、その側面部分には、PBSアレイ位置調整機構50を取り付ける貫通孔311、孔312が形成されている。
保持部本体32は、基台31の先端側側面に設けられる板状体から構成され、その略中央部分には、雌ネジ孔321が2カ所形成されていて、照明光学ユニット115を保持部本体32に固定する場合、照明光学ユニット115の保持枠120に形成された孔121にボルトを挿入し、このボルトを雌ネジ孔321と螺合することにより、照明光学ユニット115は保持部本体32に固定される。
【0041】
PBSアレイ位置調整機構50は、位置調整部51と、調整対象となるPBSアレイ118を狭持するワーク狭持部52とを備えている。
位置調整部51は、基台31の側面に配置される一対の平面L字形状の調整部本体511と、前記の基台31に形成された貫通孔311に挿通され、一対の調整部本体511を基端部分で連結するシャフト512を備えている。
調整部本体511は、基台31と向き合う側面の略中央部分から突出する支持棒513を有し、この支持棒513は、基台31の側面に形成された孔312に挿入される。
【0042】
また、基台31の側面および一方の調整部本体511(図中左側)の間には、スプリング514が介在するとともに、他方の調整部本体511(図中右側)には、先端が基台31の側面と当接し、基端がマイクロメータヘッドとされた押圧棒515が設けられている。
この押圧棒515は、マイクロメータヘッド部分を回転すると、調整部本体511の側面から突出方向に進退するように構成され、押圧棒515を突出させると、その反力によって調整部本体511が図中右側に移動し、押圧棒515の突出量を少なくすると、スプリング514の付勢力によって図中左側に移動する。つまり、押圧棒515および付勢手段としてのスプリング514は、位置調整部51を、基台31に対して左右方向に移動させる調整機構として機能する。
【0043】
ワーク狭持部52は、調整対象となるPBSアレイ118の側面部分と当接する狭持片521と、この狭持片521を覆う保護部522と、狭持片521および保護部522を進退させるアクチュエータ523とを備えている。
アクチュエータ523により狭持片521および保護部522を保持枠120に突出させると、保護部522が保持枠120の側面近傍で停止し、狭持片521は、保護部522の先端から突出し、図3に示される保持枠120の孔122を貫通し、PBSアレイ118を狭持する。尚、PBSアレイ118の位置調整に際しては、位置調整部51のマイクロメータヘッドを回転することにより、PBSアレイ118は、左右方向、すなわち偏光分離方向に移動し、保持枠120内の第2レンズアレイ117(図7では図示略)との位置調整を行うことができる。
【0044】
前記第1レンズアレイ位置調整機構40は、図8〜図10に示されるように、基台41、アクチュエータ42、ワーク保持部43、面内位置調整部44、および回転位置調整部45を備えている。尚、図8は側面図、図9は正面図、図10は回転位置調整部45の構造を表す概要斜視図である。
基台41は、支持部12のレール18に取り付けられる部分であり、アクチュエータ42は、ワーク保持部43、面内位置調整部44、および回転位置調整部45を上下方向、すなわち照明光軸方向に進退させる駆動機構である。
【0045】
ワーク保持部43は、調整対象となる第1レンズアレイ116を装着する部分であり、図10にも示されるように、第1レンズアレイ116をその周縁部分で保持する一対の保持片431を備え、この一対の保持片431の間に第1レンズアレイ116が装着される。尚、この一対の保持片431間の空間には何も設けられておらず、照明装置60から出射された光束は、この部分から第1レンズアレイ116に供給される。
【0046】
面内位置調整部44は、前記の枠体保持部30に装着された保持枠120に対する第1レンズアレイ116の面内位置を調整する部分である。具体的には、この面内位置調整部44は、照明光軸に沿った方向をZ軸方向とすると、このZ軸方向に直交する面内の位置を調整するために設けられ、図3における照明光学ユニット115の左右方向となるX軸方向の位置調整を行うX軸位置調整部441と、上下方向となるY軸方向の位置調整を行うY軸位置調整部442とを備えている。
【0047】
X軸位置調整部441は、基台41に対して左右方向に摺動する溝状の嵌合機構から構成され、その端部に設けられるマイクロメータヘッド441Aを回転すると、ワーク保持部43を、基台41に対してX軸方向に位置調整することができる。同様にY軸位置調整部442は、このX軸位置調整部441に対して、前後方向に摺動する溝状の嵌合機構から構成され、その端部に設けられるマイクロメータヘッド442Aを回転すると、ワーク保持部43を基台41に対してY軸方向に位置調整することができる。
【0048】
回転位置調整部45は、保持枠120に対する第1レンズアレイ116の照明光軸回りの位置を調整する部分であり、図10に示すように、操作部451、可動部452、および台座453を備え、可動部452の基端部分は、前記のワーク保持部43と接合されている。
操作部451は、Y軸位置調整部442の下面に固定されるプレート部451Aと、このプレート部451Aの先端に形成される雌ネジ孔451Bと、この雌ネジ孔451Bと螺合するネジ軸451Cの基端部分に設けられる操作つまみ451Dとを備える。操作つまみ451Dを回転すると、ネジ軸451Cが雌ネジ孔451Bの孔端からの突出量を変更することができる。
【0049】
可動部452は、操作部451のプレート部451Aと接合される台座453によって操作部451に対して回転自在に保持されるとともに、その先端部分には、ネジ軸451Cと当接する当接片452Aが形成されている。
尚、操作部451、可動部452、台座453の第1レンズアレイ116の光束透過領域に応じた平面位置には、照明装置60からの光束を第1レンズアレイ116に供給するために、それぞれ円形状の開口部が形成されている。
【0050】
このような回転位置調整部45において、操作つまみ451Dを操作してネジ軸451Cを突出させると、可動部452の当接片452Aが押され、可動部452が照明光軸回りに回転し、これに伴い、第1レンズアレイ116の照明光軸回りの回転位置が調整される。
【0051】
前記照明装置60は、調整対象となる第1レンズアレイ116、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119に平行光束を供給する部分であり、図11に示されるように、光源部61および鏡筒部62を含んで構成される。
光源部61は、筐体内部に収納される光源ランプ611を備え、光源ランプ611としては、タングステン球が用いられている。
鏡筒部62は、筒状先端部分に設けられる平行化レンズ621と、この平行化レンズ621の先端部分に設けられる絞り機構622とを備えている。
【0052】
このような照明装置60において、光源ランプ611から出射した拡散光束は、鏡筒部62の先端の平行化レンズ621によって平行化されて照明装置60の外部に平行光束として出射される。尚、絞り機構622は、平行光束の口径を調整するために設けられていて、カメラ等に用いられる公知の絞り機構を採用することができる。
【0053】
前記コンデンサレンズ位置調整機構70は、図12、図13に示されるように、基台71、アクチュエータ72、ワーク保持部73、および面内位置調整部74を備えている。尚、図12は側面図、図13は正面図である。
基台71は、レール18に取り付けられる部分であり、アクチュエータ72は、ワーク保持部73および面内位置調整部74を上下方向に進退させる駆動機構である。尚、図5に示されるように、アクチュエータ72は、ワーク保持部73、面内位置調整部74の下方に配置され、その本体は、装置本体10の基部11内に収納されている。
【0054】
ワーク保持部73は、調整対象となるコンデンサレンズ119を装着する部分であり、該コンデンサレンズ119が載置される板状体から構成され、コンデンサレンズ119が載置される部分には、照明装置60からの光束を透過する開口部731が形成されている。
面内位置調整部74は、保持枠120に対するコンデンサレンズ119の面内位置を調整する部分であり、前記の第1レンズアレイ位置調整機構40の面内位置調整部44と同様に、コンデンサレンズ119を保持枠120に対してX軸方向、Y軸方向に位置調整する。そして、この面内位置調整部74は、面内位置調整部44と同様の構造を有し、マイクロメータヘッド741A、742Aを操作することにより、コンデンサレンズ119のX軸方向位置、Y軸方向位置を調整することができるようになっている。
【0055】
(3)照明光学ユニットの製造方法
このような照明光学ユニットの製造装置1を用いた照明光学ユニット115の製造は、図14に示されるフローチャートに基づいて行われる。
まず、保持枠120に対して第2レンズアレイ117を、外形基準で取り付け固定する(処理S1)。具体的には、第2レンズアレイ117の側端縁(X軸方向端縁)に紫外線硬化型接着剤を塗布した後、保持枠120の内側底面および内側側面に当接させ、位置調整を行い、設計上の位置に調整できたら紫外線を照射して第2レンズアレイ117を保持枠120に固定する。
【0056】
第2レンズアレイ117が保持枠120に固定されたら、保持枠120を枠体保持部30に装着するとともに(処理S2)、第1レンズアレイ116をレンズアレイ位置調整機構40に、コンデンサレンズ119をコンデンサレンズ位置調整機構70にセットする(処理S3)。尚、第1レンズアレイ116およびコンデンサレンズ119の保持枠120との当接面には、予め紫外線硬化型接着剤を塗布しておく。
【0057】
製造装置1に調整対象がセットされたら、光学センサをCCDカメラ17に切り換え(処理S4)、コンピュータを起動させるとともに、照明装置60を点灯する(処理S5)。
次に、コンデンサレンズ位置調整機構70のアクチュエータ72を操作して、コンデンサレンズ119の接着剤塗布面を、保持枠120の光束出射端面と当接させる(処理S6)。
【0058】
保持枠120とコンデンサレンズ119が当接した状態で、保持枠120に対するコンデンサレンズ119の位置調整を行う(処理S7:第2集光素子位置調整工程)。調整は、投影板13上に形成される光学像をCCDカメラ17で撮像して得られる見切枠13A内の面内輝度に基づいて行われ、操作者は、コンピュータで処理される面内輝度を監視しながら、コンデンサレンズ位置調整機構70の面内位置調整部74のマイクロメータヘッド741A、742Aを操作して、見切枠13A内の面内輝度が最も明るく、かつ輝度のばらつきがない位置にコンデンサレンズ119を調整する。
そして、コンデンサレンズ119の位置調整が終了したら、紫外線照射装置から紫外線を照射して保持枠120に対してコンデンサレンズ119を位置決め固定する(処理S8:第2集光素子位置決め工程)。
【0059】
コンデンサレンズ119の位置決めが終了したら、レンズアレイ位置調整機構40のアクチュエータ42を操作して、第1レンズアレイ116の接着剤塗布面を、保持枠120の光束入射端面と当接させる(処理S9)。
保持枠120および第1レンズアレイ116が当接した状態で保持枠120に対する第1レンズアレイ116の位置調整を行う(処理S10:光束分割光学素子位置調整工程)。調整は、コンデンサレンズ119の位置調整と略同様の方法で行われ、CCDカメラ17で撮像された見切枠13A内の面内輝度を監視しながら、操作者が面内位置調整部44のマイクロメータヘッド441A、442A、および回転位置調整部45の操作つまみ451Dを操作して調整する。
第1レンズアレイ116の位置調整が終了したら、紫外線を照射して保持枠120に対して第1レンズアレイ116を位置決め固定する(処理S11:光束分割素子位置決め工程)。
【0060】
第1レンズアレイ116の位置決めが終了したら、PBSアレイ118の出射側端面端部に紫外線硬化型接着剤を塗布した状態で、PBSアレイ118を保持枠120に挿入し(処理S12)、PBSアレイ位置調整機構50のアクチュエータ523を操作して、狭持片521を突出させ、狭持片521の先端部分でPBSアレイ118を狭持する(処理S13)。
尚、図3に示すように、保持枠120には、内部側面から突出するリブが形成されているので、この部分と当接する位置に紫外線硬化型接着剤を塗布しておく。また、光学センサを照度計15に切り換える(処理S14)。
【0061】
操作者は、照度計15で検出される照度を監視しながら、PBSアレイ位置調整機構50のマイクロメータヘッド515を操作して、照度計の値が最も大きくなる位置にPBSアレイ118を調整する(処理S15:偏光変換素子位置調整工程)。
そして、PBSアレイ118の位置調整が終了したら、紫外線照射装置から紫外線を照射して保持枠120に対してPBSアレイ118を位置決め固定する(S16:偏光変換素子位置決め工程)。
【0062】
このようにして製造された照明光学ユニット115は、色分離光学系130およびリレー光学系140を構成する光学素子とともに、図4に示されるライトガイド180内にネジ止め固定される。尚、照明光学ユニット115の保持枠120およびライトガイド180は、樹脂等により一体成形された寸法精度の高いものであるため、ライトガイド180に対する照明光学ユニット115の位置調整を行うことなく、照明光学ユニット115をライトガイド180に固定することができる。
【0063】
(4)実施形態の効果
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
光束分割光学素子位置調整工程S10により第2レンズアレイ117に対して第1レンズアレイ116を最も適切な位置、すなわち光の利用率の高い位置に調整して、光束分割素子位置決め工程S11により両者の相対位置を固定することができる。そして、この光束分割光学素子位置決め工程S11の後に、偏光変換素子位置調整工程S15を実施することにより、第1レンズアレイ116により分割された部分光束の光学像形成位置に応じて、PBSアレイ118の位置を調整することができるため、第1レンズアレイ116により分割された各部分光束を、PBSアレイ118によって適切に変換することができる。
【0064】
これにより、第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、およびPBSアレイ118の光学的相対位置を高精度に調整できるため、高精度の照明光学ユニット115を製造することができ、ライトガイド180に照明光学ユニット115を固定するだけで、被照明領域となる液晶パネル151R、151G、151Bを最適に照明することができ、光学機器の製造の効率化を実現することができる。
【0065】
また、光束分割光学素子位置調整工程S11の前段にコンデンサレンズ119の位置を調整する第2集光素子位置調整工程S7および第2集光素子位置決め工程S8を実施することにより、第2レンズアレイ117およびコンデンサレンズ119によって最終的に被照明領域上でどのような光学像が形成されるかを考慮しながら、光束分割光学素子位置調整工程S11を実施できるため、第1レンズアレイ116の位置調整を一層高精度に行うことができ、各部分光束を確実に液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域上で重畳させることができる。
【0066】
さらに、第2集光素子位置調整工程S7、光束分割光学素子位置調整工程S11、偏光変換素子位置調整工程S15が、照明装置60から出射され、各調整対象を経た光束を投影板13上に投影し、これを裏面側でCCDカメラ17や照度計15等の光学センサで検出しながら実施されることにより、実際に形成される光学像の状態を確認しながら位置調整を行うことができるため、実使用状態に近い状態で位置調整を行うことができ、照明光学ユニット115を光学的に一層高精度に製造することができる。
【0067】
そして、CCDカメラ17で検出された信号をコンピュータで処理することにより、各光学素子が適切な位置にあるか否かを簡単に判定することができるため、照明光学ユニット115の製造効率を一層向上させることができる。
また、投影板13上に見切枠13Aが形成されていることにより、液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域の大きさを確認しながら、位置調整を行うことができるため、確実に液晶パネル151R、151G、151Bの画像形成領域を均一にかつ明るく照明する照明光学ユニット115を製造することができる。
【0068】
(5)実施形態の変形
尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、照明光学ユニット115は、保持枠120を有し、第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117、PBSアレイ118、およびコンデンサレンズ119は、この保持枠120に対して装着固定されていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、保持枠120を有さず、スペーサ等を利用してこれらの光学素子間の距離を確保して一体化した照明光学ユニットであっても本発明を採用することができる。
【0069】
また、前記実施形態では、第2レンズアレイ117を外形基準で最初に保持枠120に固定していたが、本発明はこれに限られず、第1レンズアレイ116を最初に外形基準で保持枠120に固定しておき、第2レンズアレイ117の最適位置調整を実施しても、第1集光素子に対する光束分割光学素子の相対位置を調整することができる。
さらに、前記実施形態では、コンデンサレンズ119を保持枠120に位置調整固定していたが、本発明はこれに限られず、コンデンサレンズ119を保持枠120に収納固定しない構造であってもよい。コンデンサレンズ119の光軸合わせは第1レンズアレイ116、第2レンズアレイ117等と比較して比較的に容易だからである。
【0070】
そして、前記実施形態では、各位置調整機構40、50、70は、操作者がマイクロメータヘッド等を操作することにより、調整対象の調整を行うように構成されていたが、これに限られない。すなわち、製造装置に各位置調整機構の調整部を駆動する駆動機構を設けておき、光学センサで検出され、コンピュータに入力される信号に基づいて、コンピュータが自動的に駆動機構を制御するように構成してもよい。このようにすれば、調整操作を含むすべてを自動化することができるため、照明光学ユニットの製造効率が一層向上する。
【0071】
また、前記実施形態は、製造された照明光学ユニット115は、三板式のプロジェクタ100に用いられていたが、これに限らず、他の光学機器の照明光学系にも利用することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0072】
【発明の効果】
前述のような本発明によれば、光束分割光学素子の位置決めを行った後に偏光変換素子位置調整工程を実施することにより、各光学素子の光学的相対位置を高精度に調整できるため、高精度の照明光学ユニットを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの構造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における光学系の構造を説明するための模式図である。
【図3】前記実施形態における照明光学ユニットの構造を表す概要斜視図である。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの光学エンジンの構造を表す概要斜視図である。
【図5】前記実施形態における照明光学ユニットの製造装置を表す側面図である。
【図6】前記実施形態における投影板の構造を表す正面図である。
【図7】前記実施形態における枠体保持部および偏光変換素子位置調整機構の構造を表す平面図である。
【図8】前記実施形態における光束分割光学素子位置調整機構の構造を表す側面図である。
【図9】前記実施形態における光束分割光学素子位置調整機構の構造を表す正面図である。
【図10】前記実施形態における光束分割光学素子位置調整機構の回転調整部の構造を表す概要斜視図である。
【図11】前記実施形態における照明装置の構造を表す模式図である。
【図12】前記実施形態における第2集光素子位置調整機構の構造を表す側面図である。
【図13】前記実施形態における第2集光素子位置調整機構の構造を表す正面図である。
【図14】前記実施形態における照明光学ユニットの製造方法を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 照明光学ユニットの製造装置
13 投影板
15 照度計(光学センサ)
17 CCDカメラ(光学センサ)
30 枠体保持部(第1集光素子保持部)
40 レンズアレイ位置調整機構(光束分割光学素子位置調整機構)
50 PBSアレイ位置調整機構(偏光変換素子位置調整機構)
60 照明装置(光源)
70 コンデンサレンズ位置調整機構(第2集光素子位置調整機構)
100 プロジェクタ
115 照明光学ユニット
116 第1レンズアレイ(光束分割素子)
117 第2レンズアレイ(第1集光素子)
118 PBSアレイ(偏光変換素子)
119 コンデンサレンズ(第2集光素子)
131 見切枠
S7 第2集光素子位置調整工程
S8 第2集光素子位置決め工程
S10 光束分割光学素子位置調整工程
S11 光束分割光学素子位置決め工程
S15 偏光変換素子位置調整工程
S16 偏光変換素子位置決め工程

Claims (8)

  1. 光源から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、この光束分割光学素子により分割された各部分光束を集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、前記光束分割光学素子により分割された各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子とを備えた照明光学ユニットを製造する照明光学ユニットの製造方法であって、
    前記照明光学ユニットは、前記第1集光素子と組み合わされることにより、光源から出射された光束を被照明領域上で結像させる第2集光素子を備え、
    前記第1集光素子に対する前記第2集光素子の位置調整を行う第2集光素子位置調整工程と、
    この第2集光素子位置調整工程で位置調整された第2集光素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する第2集光素子位置決め工程と、
    前記第1集光素子に対する前記光束分割光学素子の位置調整を行う光束分割光学素子位置調整工程と、
    この光束分割光学素子位置調整工程で調整された光束分割光学素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する光束分割光学素子位置決め工程と、
    前記第1集光素子に対する前記偏光変換素子の位置調整を行う偏光変換素子位置調整工程と、
    この偏光変換素子位置調整工程で調整された偏光変換素子を、前記第1集光素子に対して位置決め固定する偏光変換素子位置決め工程とを備え、
    前記各位置調整工程は、光源から前記第1集光素子および各調整工程に応じた光学素子を介して出射された光束により、被照明領域に応じた位置に配置される投影板上に形成される光学像を、光学センサで検出しながら実施されることを特徴とする照明光学ユニットの製造方法。
  2. 請求項1に記載の照明光学ユニットの製造方法において、
    前記投影板には、被照明領域に応じた見切枠が形成されていることを特徴とする照明光学ユニットの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明光学ユニットの製造方法において、
    前記偏光変換素子位置調整工程は、前記光学センサで検出される投影板上の照度を取得して、この照度が最も大きくなる位置を最適位置であると判定して調整を終了することを特徴とする照明光学ユニットの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の照明光学ユニットの製造方法により製造されたことを特徴とする照明光学ユニット。
  5. 請求項4に記載の照明光学ユニットを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 光源から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、この光束分割光学素子により分割された各部分光束を集光する複数のレンズを備えた第1集光素子と、前記光束分割光学素子により分割された各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子とを備えた照明光学ユニットを製造する照明光学ユニットの製造装
    置であって、
    前記第1集光素子を保持する第1集光素子保持部と、
    前記光束分割光学素子を保持しつつ、前記第1集光素子に対する該光束分割光学素子の位置調整を行う光束分割光学素子位置調整機構と、
    前記偏光変換素子を保持しつつ、前記第1集光素子に対する該偏光変換素子の位置調整を行う偏光変換素子位置調整機構と、
    前記第1集光素子、前記光束分割光学素子、および前記偏光変換素子に光束を導入する光源と、
    この光源から出射され、前記第1集光素子、前記光束分割光学素子、および前記偏光変換素子を介した光束に基づく光学像を投影する投影板と、
    この投影板上に形成された光学像を検出する光学センサとを備えていることを特徴とする照明光学ユニットの製造装置。
  7. 請求項6に記載の照明光学ユニットの製造装置において、
    前記照明光学ユニットは、前記第1集光素子と組み合わされることにより、光源から出射された光束を被照明領域上で結像させる第2集光素子を備え、
    この第2集光素子を保持しつつ、前記第1集光素子に対する該第2集光素子の位置調整を行う第2集光素子位置調整機構を備えていることを特徴とする照明光学ユニットの製造装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の照明光学ユニットの製造装置において、
    前記投影板上には、被照明領域に応じた見切枠が形成されていることを特徴とする照明光学ユニットの製造装置。
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