JP3736116B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いた画像記録装置であって、現像器本体内にトナー残量検出部を設けるとともに、該トナー残量検出部を清掃するスクレーパを備えた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真方式を用いた画像記録装置の現像器においては、トナーを貯留する現像器本体内にトナー残量検出部を設けて、トナー残量の有無を検出している。該トナー残量検出部は、凹溝が形成された透明のセンサカバーを備えており、該センサカバーの凹溝部分に光透過型センサを取り付けて、凹溝内のトナーの有無を現像器本体内のトナーの有無として検出していた。
この場合、トナー残量検出部における凹溝部分の壁面にはトナーが付着し易く、余分な箇所にトナーが付着するとトナー残量の検出を正確に行うことができなくなるため、凹溝部分を常に清浄に保っておく必要がある。
そこで、現像装置の本体内に配設したトナーの攪拌体にスクレーパを取付け、該スクレーパを攪拌体と共に回転させることによりトナー残量検出部を清掃する清掃機構を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような清掃機構において、例えば、現像器本体内に残存するトナー量が少ない場合には、前記スクレーパにより前記凹溝の清掃を行った後に、残存しているトナーが該凹溝内に供給されず、現像器本体内にトナーが残っているにもかかわらず、トナー無し状態と誤検出される場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、現像器における以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。即ち、トナーが貯留される現像器本体内に、トナー残量検出部を設けるとともに、回転しながらトナー残量検出部を清掃するスクレーパを備えた画像記録装置において、貯留されたトナーを前記トナー残量検出部へ補給する補給部材を、前記スクレーパの回転方向における下流側に設け、前記スクレーパの回転軌跡と同心円弧状に前記トナー残量検出部に凹溝を形成して、該凹溝に前記スクレーパを先端より嵌入させ、前記スクレーパは、第一および第二のシート状部材で形成し、前記第一および第二のシート状部材は可撓性部材で形成され、前記第一のシート状部材の幅は前記凹溝の幅と略同一に形成すると共に、前記第二のシート状部材の幅は前記凹溝の幅よりも若干大きく形成する。
【0005】
また、前記補給部材を、前記スクレーパの回転方向における略90°下流側に設ける。
【0006】
また、前記補給部材を、可撓性部材により構成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面より説明する。図1は本発明の画像記録装置の内部を示す側面断面図、図2は現像器ユニット及びドラムユニットを示す側面断面図、図3はスクレーパ及び補給部材を取り付けた攪拌体を示す斜視図、図4は現像器本体に形成した凹溝を示す斜視図、図5は凹溝とスクレーパとの関係を示す断面図、図6は攪拌体に取り付けられた補給部材を示す平面図、図7は補給部材によるトナーの掻き上げ状態を示す側面図、図8は補給部材によるトナーの凹溝への供給状態を示す側面図、図9は補給部材により凹溝へトナーを供給した後の状態を示す側面図である。
【0008】
本発明の画像記録装置の概略構成について、図1、図2により説明する。本画像記録装置は、例えば、ファクシミリ等における電子写真方式の画像記録装置に適用されており、プロセスユニット9が画像記録装置8の上部に配設され、ドラムユニット10と現像器ユニット4等とから成っている。ドラムユニット10内には、感光体ドラム1が配設され、該感光体ドラム1の周囲にその回転方向(矢視A)に沿って帯電器2、光書き込みユニット(LEDヘッドアレイ)3、現像器ユニット4、転写器5、メモリ除去部材51、絶縁性部材52が順に配設されている。
【0009】
感光体ドラム1と帯電器2とメモリ除去部材51と絶縁性部材52とはドラムユニット10としてユニット化され、ドラムユニット10の感光体ドラム1の軸1aを現像器ユニット4に着脱自在に係合させている。
そして、このプロセスユニット9は本体フレーム21に着脱自在に設置され、ドラムユニット10と現像器ユニット4とを一体的に、またドラムユニット10のみを本体フレーム21上方に取り外し可能としている。
このように構成することで、プロセスユニット9内で用紙詰まりなどが発生した際に、容易に該用紙を取り出せるようにしている。
【0010】
ドラムユニット10の下流側には、用紙に転写されたトナー像を定着するための定着ユニット6が配設され、該定着ユニット6は互いに圧接された加熱ローラ61と加圧ローラ62とで構成されている。
ドラムユニット10の上流側には、用紙搬送ローラ71・72・72’、ピックアップローラ73・73’、及び給紙カセット74・74’から構成される記録用紙供給・搬送系7が設けられている。
前記帯電器2は、ローラ表面を導電性繊維ブラシで覆ったブラシローラ式帯電器であり、該帯電器2にはバイアス電圧が印加され、回転しながら感光体ドラム1の周面を均一に、略−750Vに帯電する。転写器5は、ウレタン樹脂等から成る導電性発泡体で構成され、該転写器5には定電流のバイアス電圧(例えば500V〜2kV)が印加される。
【0011】
前記現像ユニット4は、トナー40を貯留する現像器本体41と、該現像器本体41の下部に配置した供給ローラ42と、該供給ローラ42感光体ドラム1との間に配設して互いに転接するよう位置させた現像ローラ43と、現像器本体41内に配設して貯留されたトナー40を攪拌する攪拌体44と、前記現像ローラ43のトナー40の搬送方向の下流側周面に弾設されたトナー膜厚規制ブレード45とから成っている。
【0012】
現像ローラ43はゴム部材等で構成され、ステンレスなどの金属で形成された軸43aを中心にして図2における矢視B方向に回転し、該現像ローラ43には、例えば、−300V程度のバイアス電圧が印加されている。
また、前記トナー膜厚規制ブレード45は、弾性を有するステンレス部材で構成されており、該トナー膜厚規制ブレード45には、例えば、−650V程度のバイアス電圧が印加されている。
供給ローラ42は発泡ウレタン等で構成され、ステンレスなどの金属で形成された軸42aを中心にして図2における矢視C方向に回転し、該供給ローラ42には例えば、−650V程度のバイアス電圧が印加されている。
【0013】
供給ローラ42と現像ローラ43との軸心間距離は、それぞれのローラ半径の合計よりも若干小さく設定されており、これにより両ローラの当接部は圧接関係となる。この圧接関係及び前記矢視B・Cの回転方向による、ローラ42と現像ローラ43との摩擦作用と、各ローラ42・43に印加されたバイアス電圧とが相まって、該両ローラ42・43付近に存在するトナー40が帯電する。
そして、供給ローラ42の矢視C方向への回転により、供給ローラ42の気泡内に充填されたトナー40が現像ローラ43側に移送され、供給ローラ42と現像ローラ43との圧接部では両ローラ42・43の電位差により、該トナー40が現像ローラ43の表面に付着する。
現像ローラ43の表面に付着したトナー40は、該現像ローラ43の矢視B方向への回転により、感光体ドラム1側へ搬送される。その途中、例えば、−650V程度に印加されたトナー膜厚規制ブレード45により、現像ローラ43の表面に付着したトナー40の層厚は均一になる。
【0014】
次に、以上のように構成した画像記録装置における画像形成プロセスについて簡単に説明する。前記感光体ドラム1が矢視A方向に回転し、導電性繊維ブラシにて構成した帯電器2により該感光体ドラム1の外周表面が略−750Vに均一に帯電される。
その後、前記光書き込みユニット3により画情報に基づいて感光体ドラム1の表面に光照射が行なわれる。感光体ドラム1はアースされた光導電体より成るので、光が照射された部位、即ち画情報の黒に対応する部分の電位が−30V程度になり、光の照射部位(画情報の黒に対応する部分)と非照射部位(画情報の白に対応する部分)とに電位差が生じ、これにより感光体ドラム1の光書き込みユニット3下流側表面には画情報に対応する静電潜像が形成される。
【0015】
この静電潜像が現像器ユニット4に至り、該静電潜像と現像ローラ43の表面に付着して略−650Vに帯電したトナー40とが接すると、該トナー40は光の照射部位との電位差によって感光体ドラム1表面の光照射部位に吸引されて、感光体ドラム1表面にはトナー像が形成される。
このトナー像は感光体ドラム1の回転により該感光体ドラム1と転写器5との転接部に達するが、この転接部には、感光体ドラム1の回転に同期して、前記ピックアップローラ73により給紙カセット74(74’)から一枚ずつ繰り出された記録用紙が、搬送ローラ72(72’)・71を経て導入される。
転写器5には500V〜2kVのバイアス電圧が印加されているから、感光体ドラム1表面のトナー像は転写器5に吸引されて記録用紙に付着して転写される。トナー像が転写された記録用紙は、感光体ドラム1及び転写器5の回転によりさらに搬送され、定着ユニット6に至る。
【0016】
定着ユニット6に至った記録用紙は、加熱ローラ61と加圧ローラ62との圧接部に導入される。ここで、トナー40に含まれる樹脂成分が、両ローラ61・62の加熱・加圧作用によって溶融し、用紙に融着して永久像が形成されて、装置外に記録用紙が排出される。トナー像が記録用紙に転写された後の感光体ドラム1表面は、転写器5の作用により0V程度になるとともに、若干の未転写トナーが残る。
感光体ドラム1はその後も回転を続けて、帯電器2により前記の如くその表面が均一に帯電され、その後のプロセスが繰り返される。
【0017】
一方、感光体ドラム1表面に残った未転写トナーは、帯電器2とは別に設けたメモリ除去部材51に電圧を印加することで、該メモリ除去部材51の作用によりかき乱されて該感光体ドラム1表面で分散されるとともに、帯電される。
この場合、メモリ除去部材51と帯電器2との間には絶縁性部材52を介装しているので、両者間が接近した場合でも、画像形成に障害を生じさせることはない。そして、感光体ドラム1表面に残存したトナーは分散されるので、光書き込みユニット3による光照射には影響を及ぼさず、画像形成の障害になることはない。この分散された残存トナーは、現像器ユニット4に至り、現像ローラ43との電位差により不用なトナーは吸引されて、現像器本体41内に回収される。
そして、現像器本体41内では、攪拌体44の回転によりトナー40が常に攪拌されているとともに、トナーの残量検出機構を構成しているトナー残量検出用部材56の部分で該現像器本体41内に残存するトナー40の有無が検出されている。
【0018】
次に、現像器ユニット4におけるトナーの残量検出機構について図2乃至図6により説明する。現像器本体41内には攪拌体44が配設され、該攪拌体44は、回転軸44aを中心にして図2に示す矢視D方向に回転している。該回転軸44aにはシート状に形成した攪拌シート46が、回転軸44a方向のほぼ全域に渡って取り付けられており、該攪拌シート46は、例えば、攪拌体44の回転方向において後述するスクレーパ57の略90°上流側に配置されている。
そして、該攪拌体44が回転することで、攪拌シート46により現像器本体41内へ貯留されたトナー40が常時攪拌されている。
【0019】
該攪拌体44には、シート状に形成した二枚のシート状部材54・55を取付け、該シート状部材54・55でスクレーパ57を形成している。
シート状部材54・55は、合成ゴムなどの可撓性を有した部材によって形成され、該シート状部材54・55は、回転軸44aから回転半径方向外側へ向かって突設され、シート面が回転軸と平行になるよう配設されている。
【0020】
シート状部材54はシート状部材55よりも回転方向に対する上流側に配置され、シート状部材54とシート状部材55とは積層して取付けられている。
また、該シート状部材55は、回転軸44a方向においてシート状部材54よりも幅広に形成され、該シート状部材54・55は回転軸44a方向における中央部で固定具44bによって固定されている。
尚、回転軸44a方向におけるシート状部材54・55の端部54aと端部55aとは固着されておらず、互いに自由に接したり離れたりできるように構成している。
【0021】
一方、攪拌体44の底部側壁には、トナー残量検出用部材56が設けられ、該トナー残量検出用部材56内側には、攪拌体44の回転軌跡と同心円弧状に形成した凹溝56aが形成されている。該凹溝56aの両側面56b・56bは透明部材によって構成されている。
また、凹溝56aは前記スクレーパ57に位置を合わせて配設され、図5に示すように該スクレーパ57が先端から凹溝56aに嵌入している。
シート状部材54は、回転軸44a方向の幅寸法を凹溝56aと略同じに形成して、該シート状部材54の前記端部54a・54aは凹溝56aの両側面56b・56bの内壁と摺接している。
そして、シート状部材55は、回転軸44a方向の幅寸法を凹溝56aよりも若干大きく形成して、該シート状部材55の前記端部55a・55aは回転方向に対して後方に屈曲しながら、凹溝56aの両側面56b・56bの内壁と摺接しており、シート状部材54よりも大きな圧力をもって側面56b・56bの内壁と接している。
【0022】
また、凹溝56aの両側面56b・56bの外側には、一方に光透過型センサ58の発光部58aを、他方には受光部58bを配設して、該発光部58aから発せられた光が、凹溝56aの両側面56b・56bを通過して受光部58bで受光されるように構成し、トナー40の有無状態を検出するようにしている。
そして、発光部58aから発せられた光が、予め設定した一定時間以上連続して受光部58bで受光された場合にはトナー無し状態が検出され、受光部58bで受光された時間がそれ以下の場合にはトナー有り状態が検出されるように残量検出機構を構成している。
【0023】
以上のように構成したトナーの残量検出機構によって、トナー40の有無が次のように検出される。
現像器本体41内では攪拌体44と一体的にスクレーパ57が回転しており、一定間隔毎に凹溝56a内を通過して、例えば現像器本体41内にトナー40が貯留されている場合は、凹溝56a内に侵入しているトナー40を該凹溝56aから掻き出す。
また、凹溝56aの両側面56b・56bに付着したトナー40は、該両側面56b・56bに圧接したシート状部材54・55の端部54a・55aが凹溝56a内を摺動することによって取り除かれて、両側面56b・56bは清掃される。
【0024】
そして、現像器本体41内にトナー40が貯留されている場合は、スクレーパ57が通過して側面56b・56bを清掃した後に、攪拌されたトナー40が凹溝56a内に侵入するので、発光部58aから発せられた光は、スクレーパ57が通過してから凹溝56a内にトナー40が侵入するまでの間受光部58aで受光され、トナー40が侵入した後は該トナー40により遮られて受光部58bまで到達しなくなる。
前述のトナー無し状態が検出されるために必要である予め設定された一定時間は、この場合に発光部58aからの光が受光部58bで受光されている時間よりも長く設定されているため、残量検出機構はトナー有り状態を検出する。
【0025】
逆に、現像器ユニット4の現像器本体41内にトナー40が貯留されていない場合には、スクレーパ57により清掃される前の凹溝56aの両側面56b・56b内壁にはトナー40が付着しており、光透過型センサ58の発光部58aから発せられた光は受光部58bへ到達しない。
この状態において、前記スクレーパ57が凹溝56a内を通過すると、側面56b・56b内壁に付着したトナー40がシート状部材54・55によって取り除かれ、その後も凹溝56a内にトナー40が侵入することはない。
この場合、回転方向に対して前方に位置しているシート状部材54によって、側面56b・56b内壁に付着したトナー40が取り除かれるが、仮に付着したトナー40の全てが取り除かれなかったとしても、シート状部材54の後方に配設したシート状部材55により、より確実にトナー40が除去されて、付着したトナー40は完全に取り除かれるのである。
その結果、発光部58aからの光は、前述の予め設定された一定時間以上連続して受光部58bで受光されることとなり、残量検出機構によってトナー無し状態が検出されるのである。
【0026】
以上のような残量検出機構によって、現像器本体41内に残存するトナー40の有無状態を検出するようにしているが、トナー40の貯留量が少ない場合は、攪拌シート46の攪拌作用だけでは、凹溝56aをスクレーパ57で清掃した後に該凹溝56a内にトナー40が侵入せず、現像器本体41内にトナー40が残存ているにもかかわらず、誤ってトナー無し状態が検出される場合がある。
【0027】
そこで、本画像記録装置においては、現像器本体41内に残存するトナー40を、トナー残量検出用部材56の凹溝56a内に補給するための補給部材47を設け、該補給部材47を前記攪拌体44の回転軸44aに取り付けて、攪拌体44の回転動作に伴ってトナー40を凹溝56a内に補給して強制的に侵入させるように構成している。
【0028】
該補給部材47は、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等をフィルム状に形成して構成されており、該補給部材47は可撓性を有した可撓性部材となっている。該補給部材47は、回転軸44aから回転半径方向外側へ向かって突設され、シート面が回転軸と平行になるよう配設されており、回転軸44a方向の幅寸法は凹溝56aと略同じに形成されている。また、補給部材47は、攪拌体44の回転方向においてスクレーパ57の略90°下流側に配置されている。
【0029】
攪拌体44へ取り付けた補給部材47は、攪拌体44の回転動作に伴って一体的に回転し、現像器本体41内に残存するトナー40が、図7に示す如く、少量の場合においても、該補給部材47によりトナー40が掻き上げられる。
そして、図8に示す如く、スクレーパ57が、凹溝56a内における前記発光部58a(受光部58b)が配置された部分を通過して清掃した後に、補給部材47によりすくい上げられたトナー40が凹溝56a内へ落下する。
これにより、図9に示すように、該凹溝56a内における前記発光部58a(受光部58b)が配置された部分へトナー40が補給されて侵入する。
【0030】
このように、スクレーパ57の下流側に配置した補給部材47によって、凹溝56a内における前記発光部58a(受光部58b)が配置された部分へトナー40を補給することにより、トナー40が少量でも現像器本体41内に少量でも残存していれば、凹溝56a内が清掃された後に光透過型センサ58の発光部58aからの光が遮られ、トナー有り状態を正しく検出できて、誤検出を防止することができるのである。
【0031】
また、該補給部材47は、攪拌体44の回転方向におけるスクレーパ57の略90°下流側に配置されているので、現像器本体41内にトナー40が残存していれば、スクレーパ57により凹溝56a内が清掃された後に、トナー40を確実に該凹溝56a内へ補給することができ、トナー40の有無状態を正確に検出することができる。
【0032】
さらに、補給部材47は可撓性部材により構成されているので、トナー40の残存状態に応じて該トナー40を掻き上げることができ、残存量の多少にかかわらず確実にトナー40を凹溝56a内へ補給することができるのである。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、現像器において、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。まず、請求項1の如く構成するので、トナーが現像器本体内に少量でも残存していれば、トナー残量検出部が清掃された後に、該補給部材によって該トナー残量検出部へトナーを補給することができる。また、凹溝に付着したトナーが、第一のシート状部材によって取り除かれなくても、第二のシート状部材により確実に除去される。これにより、トナー有り無し状態を正しく検出することができて、誤検出を防止することができた。
【0034】
更に、請求項2の如く、前記補給部材を、前記スクレーパの回転方向における略90°下流側に設けたので、現像器本体内にトナーが少量でも残存していれば、スクレーパによりトナー残量検出部が清掃された後に、トナーを確実に該トナー残量検出部へ補給することができる。
これにより、トナーの有無状態を正確に検出することができて、誤検出を確実に防止することができた。
【0035】
更に、請求項3の如く、前記補給部材を、可撓性部材により構成したので、トナーの残存状態に応じて該トナーを掻き上げることができ、残存量の多少にかかわらず確実にトナーをトナー残量検出部へ補給することができる。
これにより、トナーの有無状態の検出を、常に、正確に行うことができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の内部を示す側面断面図である。
【図2】現像器ユニット及びドラムユニットを示す側面断面図である。
【図3】スクレーパ及び補給部材を取り付けた攪拌体を示す斜視図である。
【図4】現像器本体に形成した凹溝を示す斜視図である。
【図5】凹溝とスクレーパとの関係を示す断面図である。
【図6】攪拌体に取り付けられた補給部材を示す平面図である。
【図7】補給部材によるトナーの掻き上げ状態を示す側面図である。
【図8】補給部材によるトナーの凹溝への供給状態を示す側面図である。
【図9】補給部材により凹溝へトナーを供給した後の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
4 現像器ユニット
8 画像記録装置
9 プロセスユニット
10 ドラムユニット
40 トナー
41 現像器本体
42 供給ローラ
43 現像ローラ
44 攪拌体
44a 回転軸
46 攪拌シート
47 補給部材
56 トナー残量検出部材
56a 凹溝
56b 側壁
57 スクレーパ

Claims (3)

  1. トナーが貯留される現像器本体内に、トナー残量検出部を設けるとともに、回転しながらトナー残量検出部を清掃するスクレーパを備えた画像記録装置において、
    貯留されたトナーを前記トナー残量検出部へ補給する補給部材を、前記スクレーパの回転方向における下流側に設け、
    前記スクレーパの回転軌跡と同心円弧状に前記トナー残量検出部に凹溝を形成して、該凹溝に前記スクレーパを先端より嵌入させ、
    前記スクレーパは、第一および第二のシート状部材で形成し、前記第一および第二のシート状部材は可撓性部材で形成され、前記第一のシート状部材の幅は前記凹溝の幅と略同一に形成すると共に、前記第二のシート状部材の幅は前記凹溝の幅よりも若干大きく形成する、
    とを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記補給部材を、前記スクレーパの回転方向における略90°下流側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記補給部材を、可撓性部材により構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
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