JP3736084B2 - 筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内噴射式火花点火内燃機関は、少なくとも機関低負荷時において、圧縮行程で燃料を噴射して点火プラグ回りだけに着火性の良好な混合気を形成することにより、着火性を確保して気筒内全体としてはリーンな混合気の燃焼を可能とする成層燃焼を実施するものである。しかしながら、機関始動時に、このような成層燃焼を実施しようとしても、圧縮行程に噴射された燃料は、気筒内温度が低いために点火までの短い時間では十分に気化せず、点火プラグ回りに着火性の良好な混合気を形成することができない。
【0003】
特開昭64−87835号公報に開示されている筒内噴射式内燃機関は、機関始動時における着火性を確保するために、機関始動時の燃料を吸気行程で噴射し、燃料が噴射されてから点火までの時間を延長することによって、燃料を十分に気化させることが意図されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術によって、確かに、機関始動時に噴射された燃料は、点火までに気化し易くなるが、気化した燃料は気筒内に拡散して均一混合気となるために、着火性を確保するには、成層燃焼時に比較して多量の燃料を吸気行程に噴射することが必要である。しかしながら、気筒内温度が低い機関始動時に、このような多量の燃料を吸気行程に噴射しても、点火までにその全てを気化させることができず、依然として機関始動時の着火性を確保することはできない。
【0005】
従って、本発明の目的は、筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置を改良し、機関始動時の着火性を確保することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置は、機関始動時には燃料噴射制御において正規の燃料噴射が開始された後に点火時期制御において点火が開始される筒内噴射式火花点火内燃機関において、前記正規の燃料噴射の開始に先立って、ピストンが下死点を中心とするクランク角度略180°の範囲内の下死点近傍である時に、前記ピストンの頂面に形成された凹状の燃焼室内へ予備燃料噴射を実施することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による始動時燃料噴射制御装置が取り付けられた筒内噴射式火花点火内燃機関のピストンが上死点近傍に位置する時の断面図である。同図において、1は吸気弁、2は排気弁である。3は吸気弁1を介して気筒内へ通じる吸気通路、4は排気弁2を介して気筒内へ通じる排気通路である。5は気筒内へ直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁である。6は気筒上部略中心に位置する点火プラグである。7はピストンであり、その頂面には凹状の燃焼室8が形成されている。
【0010】
図2は、ピストン7が下死点近傍に位置する時の図1と同じ筒内噴射式火花点火内燃機関の断面図である。同図に示すように、燃料噴射弁5は、ピストン7が下死点近傍に位置する時にも燃焼室8内へ燃料を噴射するように配置されている。それにより、ピストン7がいずれの位置にある時でも、燃料噴射弁5は燃焼室8内へ燃料を噴射するようになっている。図1に示すように、ピストン7が上死点近傍に位置する圧縮行程末期で噴射された燃料は、燃焼室8内で気化し、点火プラグ6回りに集中して着火性の良好な混合気を形成するために、良好な成層燃焼を実現することができる。
【0011】
良好な成層燃焼を実現するためには、燃焼室8内で気化させた燃料により形成された混合気を点火時点においても拡散させずに点火プラグ6回りに維持しなければならず、燃料噴射開始から点火までの時間をあまり長くすることはできない。それにより、燃料噴射量が比較的少ない機関低負荷時には、成層燃焼を実施することができるが、燃料噴射量が比較的多い機関高負荷時には、吸気行程で燃料を噴射して点火までに均一混合気を形成し、それによる均一燃焼を実施するようになっている。
【0012】
また、機関高負荷時の低負荷側では、成層混合気を形成するために圧縮行程末期で燃料を噴射すると共に、必要燃料噴射量に対する不足分を吸気行程で噴射することも可能である。それにより、点火時点において、点火プラグ6回りには着火性の良好な成層混合気が形成されると共に、この成層混合気の外側には吸気行程で噴射された燃料によって希薄な均一混合気が形成され、低負荷時よりは高出力の成層燃焼を実現することができる。
【0013】
図1及び2において、20は前述のような一般的な燃料噴射制御に加えて、機関始動時の燃料噴射制御を担当する制御装置であり、この始動時燃料噴射制御のために、スタータスイッチ21、クランク角センサ22、及び基準位置センサ23等が接続されている。クランク角センサ22は、クランクシャフト特定位置からのクランク角度を検出可能なセンサである。また、基準位置センサ23は、例えば、カムシャフト等の回転を利用し、特定気筒の特定位置を検出可能なセンサである。
【0014】
本実施形態の筒内噴射式火花点火内燃機関は、4気筒の4サイクルエンジンであり、以下の#1〜#4は点火順序を示している。クランク角センサ22及び基準位置センサ23は、内燃機関に一般的に設けられているものである。クランク角センサ22は、例えば、クランクシャフト特定位置として、#2気筒及び#4気筒の下死点位置、すなわち、#1気筒及び#3気筒の上死点位置が設定され、基準位置センサ23は、例えば、特定気筒の特定位置として、#1気筒の圧縮上死点位置、すなわち、#2気筒の吸気下死点位置、すなわち、#3気筒の排気上死点位置、すなわち、#4気筒の膨張下死点位置が設定されている。これら二つのセンサからの出力に基づき、各気筒の現在の行程及びピストン位置を把握することができ、前述の燃料噴射制御及び点火時期制御等を実施することが可能となる。
【0015】
本発明による始動時燃料噴射制御は、図3に示すフローチャートに従って予備燃料噴射を実施する。本フローチャートは、スタータスイッチ21のオン信号と同時に開始される。まず、ステップ101において、クランク角センサ22からクランクシャフト特定位置を示す信号Sが入力されたか否かが判断される。この判断が否定される時には、ステップ102において正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグF1は0(不許可)とされ、ステップ101に戻る。この開始許可フラグFは、本フローチャートとは異なる通常の燃料噴射制御及び通常の点火時期制御で使用されるものであり、開始許可フラグFが1(許可)とならない限り、燃料噴射制御において正規の燃料噴射は開始されず、点火時期制御において点火は開始されないようになっている。
【0016】
クランク角センサ22から前述の信号Sが入力されると、すなわち、#2気筒及び#4気筒の下死点位置である時には、ステップ101における判断が肯定されてステップ103に進み、基準位置センサ23から特定気筒の特定位置を示す信号Gが入力されたか否かが判断される。この判断が否定された時には、直接的にステップ105に進み、肯定された時には、ステップ104において基準位置認識フラグfは1とされた後に、ステップ105に進む。ステップ105では、ピストン7が下死点に位置する#2気筒及び#4気筒において予備燃料噴射が実施される。次いで、ステップ106に進み、前述の信号Sが入力されてからの、すなわち、クランクシャフト特定位置からのクランク角度TAが180°に達したか否かが判断され、肯定されるまでこの判断が繰り返される。クランク角度TAが180°に達すると、#2気筒及び#4気筒が上死点位置となり、すなわち、#1気筒及び#3気筒が下死点位置となり、#1気筒及び#3気筒において予備燃料噴射が実施される。
【0017】
次いで、ステップ108に進み、前述の基準位置認識フラグfが1であるか否かが判断され、ステップ104において既に基準位置認識フラグfが1とされている場合には、ステップ101において入力された信号Sは、#1気筒が圧縮上死点であると認識されており、ステップ110に進み、正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグFは1とされ本フローチャートを終了する。
【0018】
一方、基準位置認識フラグfが1でない時には、ステップ109に進み、基準位置センサ23からの信号Gが入力されたか否かが判断され、肯定されるまでこの判断が繰り返される。もちろん、クランク角センサ22によってクランクシャフト特定位置からのクランク角度は常に監視されている。ステップ103において信号Gが入力されていない場合、通常であれば、ステップ101で信号Sが入力された後に次に信号Sが入力されると同時に、ステップ109で信号Gが入力されるはずである。それにより、ステップ103において信号Gが入力されていない場合には、ステップ101において入力された信号Sは、#1気筒が排気上死点であり、#3気筒が圧縮上死点であると認識することも可能である。しかしながら、何らの要因でスタータスイッチ21のオン信号直後には信号Gが発せられない可能性があり、本フローチャートでは、ステップ103又はステップ109において基準位置センサ23からの信号Gが入力されるまで、開始許可フラグFは1としないようになっている。
【0019】
図4は、本フローチャートによる予備燃料噴射と、通常の燃料噴射制御による正規の燃料噴射と、点火時期制御による点火とが実施された時のタイムチャートである。本タイムチャートは、#1気筒が排気行程途中で機関停止している場合を示している。スタータスイッチ21のオン信号が入力された後に、#2気筒及び#4気筒が下死点位置となると、クランク角センサ22からは信号Sが入力され、ピストン7が下死点に位置する#2気筒及び#4気筒では、予備燃料噴射Aが実施される。その後、クランク角センサ22によって信号Sが入力されてからのクランク角度が180°となると、#2気筒及び#4気筒が上死点位置となり、ピストン7が下死点に位置する#1気筒及び#3気筒では、予備燃料噴射Aが実施される。さらにクランクシャフトが180°回転すると、信号Sが入力されると共に、基準位置センサ21からは#1気筒が圧縮上死点位置であることを示す信号Gが入力され、現在、#1気筒は圧縮上死点、#2気筒は吸気下死点、#3気筒は排気上死点、#4気筒は膨張下死点であることが把握される。
【0020】
この時、正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグFが1(許可)とされ、直後に吸気行程を迎える#3気筒から正規の燃料噴射B及び点火Cが開始される。次いで、#4気筒、#1気筒、#2気筒の順で正規の燃料噴射B及び点火Cが開始されるが、いずれの気筒においても、正規の燃料噴射Bに先立って予備燃料噴射Aが実施されている。この予備燃料噴射Aは、正規の燃料噴射Bに比較して少量であり、各気筒でピストン7が下死点近傍に位置する時に実施されている。もし、ピストン7が圧縮及び膨張上死点近傍に位置する時に予備燃料噴射を実施しようとすると、筒内圧力が高いために、スタータスイッチ21のオンと同時に燃料圧力を高める高効率の燃料ポンプが必要となる。また、ピストン7が排気上死点近傍に位置する時では、予備燃料噴射される狭い気筒内空間が排気弁によって開放されているために、噴射された燃料が機関排気系に非常に排出され易い。また、ピストン7が吸気上死点に位置する時では、予備燃料噴射によって噴射される燃料が少量であるために、排気行程に達するまでの長い時間で十分に気化して均一混合気となり、排気行程でほぼ全てが機関排気系に排出されてしまう。
【0021】
本実施形態では、予備燃料噴射は、各気筒においてピストン7が下死点に位置する時に実施されているために、噴射時に筒内圧力が高いことはなく、排気弁によって開放された狭い気筒内空間(排気下死点の場合には気筒内空間が広い)に噴射されることはなく、噴射されてから排気行程までの時間が長過ぎることはない。それにより、予備燃料噴射された燃料の多くは、正規の燃料噴射Bが開始される時には、少なくともある程度は気化して気筒内に残留し、正規の燃料噴射Bにより噴射された燃料が点火Cまでに十分に気化しなくても、予備燃料噴射Aの気化燃料と正規の燃料噴射Bの気化燃料とが合わさることで点火時点においては良好な着火性を有する均一混合気が形成され、着火性が確保される。
【0022】
本実施形態の筒内噴射式火花点火内燃機関において、ピストン7の頂面には凹状の燃焼室8が形成されており、燃料噴射弁5は、ピストン7の位置に係わらず、燃焼室8内へ燃料を噴射するものであるために、予備燃料噴射された燃料も一旦は燃焼室8内へ流入し、このような燃焼室を有しないピストンに比較して、予備燃料噴射された燃料が排気行程で機関排気系に排出され難くなっている。
【0023】
本実施形態では、予備燃料噴射は、各気筒においてピストン7が下死点に位置する時から開始されるようにしたが、もちろん、ピストン7が下死点直前から予備燃料噴射を開始しても良い。このように、ピストン7が下死点近傍に位置する時に予備燃料噴射を実施することが好ましいが、少なくともピストン7が下死点を中心としてクランク角度が180°の範囲内である時に予備燃料噴射を実施すれば、予備燃料噴射の前述の問題を低減することができる。
【0024】
本実施形態において、機関始動時の正規の燃料噴射は、吸気行程としたが、これは、本発明を限定するものではなく、本発明により良好な予備燃料噴射が実施されれば、正規の燃料噴射を圧縮行程で実施して機関始動時から成層燃焼において着火性を確保することも可能である。また、本実施形態において、基準位置センサ21に設定した特定位置及びクランク角センサ22に設定したクランクシャフト特定位置は単なる例であり、それぞれ任意の位置に設定可能である。また、点火時期Cは圧縮上死点として例示したが、もちろん、機関運転状態によって変化させることも可能である。予備燃料噴射及び正規の燃料噴射における噴射量に関しては、例えば、機関冷却水温等に基づいて気筒内温度を推定し、それにより気筒内温度が低いほど増量させるようにしても良い。さらに、本実施形態は、4気筒の筒内噴射式火花点火内燃機関であるが、本発明の考え方は、他の多気筒筒内噴射式火花点火内燃機関にも適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
このように、本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置によれば、燃料噴射制御において正規の燃料噴射が開始された後に点火時期制御において点火が開始される筒内噴射式火花点火内燃機関において、正規の燃料噴射の開始に先立って、ピストンが下死点を中心とするクランク角度略180°の範囲内の下死点近傍である時に、ピストンの頂面に形成された凹状の燃焼室内へ予備燃料噴射が実施されるようになっている。それにより、この予備燃料噴射は、排気弁によって開放された狭い気筒内空間に噴射されて機関排気系に排出され易いことはなく、噴射されてから排気行程までの時間が長過ぎるために十分に気化して排気行程でほぼ全てが機関排気系に排出されることはなく、また、ピストン頂面に形成された凹状の燃焼室内へ燃料を噴射するものであるために、それによっても、排気行程で機関排気系へ排出され難く、正規の燃料噴射開始時点において確実に気筒内に残留して気化し、その点火時期において、予備燃料噴射の気化燃料と正規の燃料噴射の気化燃料とが合わさって着火性の良好な混合気が形成されるために、機関始動時の着火性が確保される。特に、筒内噴射式火花点火内燃機関にとって、正規の燃料噴射は、各気筒の現在の行程が把握されるまで実施できないが、それ以前にピストンの位置は把握可能であるために、本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関は、各気筒の現在の行程を把握するまでの時間を利用して良好な予備燃料噴射を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】始動時燃料噴射制御装置が取り付けられた筒内噴射式火花点火内燃機関のピストンが上死点近傍に位置する時の断面図である。
【図2】図1の筒内噴射式火花点火内燃機関においてピストンが下死点近傍に位置する時の断面図である。
【図3】予備燃料噴射のためのフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートによる予備燃料噴射と、正規の燃料噴射と、点火とが実施された場合を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
5…燃料噴射弁
6…点火プラグ
7…ピストン
8…燃焼室
20…制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内噴射式火花点火内燃機関は、少なくとも機関低負荷時において、圧縮行程で燃料を噴射して点火プラグ回りだけに着火性の良好な混合気を形成することにより、着火性を確保して気筒内全体としてはリーンな混合気の燃焼を可能とする成層燃焼を実施するものである。しかしながら、機関始動時に、このような成層燃焼を実施しようとしても、圧縮行程に噴射された燃料は、気筒内温度が低いために点火までの短い時間では十分に気化せず、点火プラグ回りに着火性の良好な混合気を形成することができない。
【0003】
特開昭64−87835号公報に開示されている筒内噴射式内燃機関は、機関始動時における着火性を確保するために、機関始動時の燃料を吸気行程で噴射し、燃料が噴射されてから点火までの時間を延長することによって、燃料を十分に気化させることが意図されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術によって、確かに、機関始動時に噴射された燃料は、点火までに気化し易くなるが、気化した燃料は気筒内に拡散して均一混合気となるために、着火性を確保するには、成層燃焼時に比較して多量の燃料を吸気行程に噴射することが必要である。しかしながら、気筒内温度が低い機関始動時に、このような多量の燃料を吸気行程に噴射しても、点火までにその全てを気化させることができず、依然として機関始動時の着火性を確保することはできない。
【0005】
従って、本発明の目的は、筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置を改良し、機関始動時の着火性を確保することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置は、機関始動時には燃料噴射制御において正規の燃料噴射が開始された後に点火時期制御において点火が開始される筒内噴射式火花点火内燃機関において、前記正規の燃料噴射の開始に先立って、ピストンが下死点を中心とするクランク角度略180°の範囲内の下死点近傍である時に、前記ピストンの頂面に形成された凹状の燃焼室内へ予備燃料噴射を実施することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による始動時燃料噴射制御装置が取り付けられた筒内噴射式火花点火内燃機関のピストンが上死点近傍に位置する時の断面図である。同図において、1は吸気弁、2は排気弁である。3は吸気弁1を介して気筒内へ通じる吸気通路、4は排気弁2を介して気筒内へ通じる排気通路である。5は気筒内へ直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁である。6は気筒上部略中心に位置する点火プラグである。7はピストンであり、その頂面には凹状の燃焼室8が形成されている。
【0010】
図2は、ピストン7が下死点近傍に位置する時の図1と同じ筒内噴射式火花点火内燃機関の断面図である。同図に示すように、燃料噴射弁5は、ピストン7が下死点近傍に位置する時にも燃焼室8内へ燃料を噴射するように配置されている。それにより、ピストン7がいずれの位置にある時でも、燃料噴射弁5は燃焼室8内へ燃料を噴射するようになっている。図1に示すように、ピストン7が上死点近傍に位置する圧縮行程末期で噴射された燃料は、燃焼室8内で気化し、点火プラグ6回りに集中して着火性の良好な混合気を形成するために、良好な成層燃焼を実現することができる。
【0011】
良好な成層燃焼を実現するためには、燃焼室8内で気化させた燃料により形成された混合気を点火時点においても拡散させずに点火プラグ6回りに維持しなければならず、燃料噴射開始から点火までの時間をあまり長くすることはできない。それにより、燃料噴射量が比較的少ない機関低負荷時には、成層燃焼を実施することができるが、燃料噴射量が比較的多い機関高負荷時には、吸気行程で燃料を噴射して点火までに均一混合気を形成し、それによる均一燃焼を実施するようになっている。
【0012】
また、機関高負荷時の低負荷側では、成層混合気を形成するために圧縮行程末期で燃料を噴射すると共に、必要燃料噴射量に対する不足分を吸気行程で噴射することも可能である。それにより、点火時点において、点火プラグ6回りには着火性の良好な成層混合気が形成されると共に、この成層混合気の外側には吸気行程で噴射された燃料によって希薄な均一混合気が形成され、低負荷時よりは高出力の成層燃焼を実現することができる。
【0013】
図1及び2において、20は前述のような一般的な燃料噴射制御に加えて、機関始動時の燃料噴射制御を担当する制御装置であり、この始動時燃料噴射制御のために、スタータスイッチ21、クランク角センサ22、及び基準位置センサ23等が接続されている。クランク角センサ22は、クランクシャフト特定位置からのクランク角度を検出可能なセンサである。また、基準位置センサ23は、例えば、カムシャフト等の回転を利用し、特定気筒の特定位置を検出可能なセンサである。
【0014】
本実施形態の筒内噴射式火花点火内燃機関は、4気筒の4サイクルエンジンであり、以下の#1〜#4は点火順序を示している。クランク角センサ22及び基準位置センサ23は、内燃機関に一般的に設けられているものである。クランク角センサ22は、例えば、クランクシャフト特定位置として、#2気筒及び#4気筒の下死点位置、すなわち、#1気筒及び#3気筒の上死点位置が設定され、基準位置センサ23は、例えば、特定気筒の特定位置として、#1気筒の圧縮上死点位置、すなわち、#2気筒の吸気下死点位置、すなわち、#3気筒の排気上死点位置、すなわち、#4気筒の膨張下死点位置が設定されている。これら二つのセンサからの出力に基づき、各気筒の現在の行程及びピストン位置を把握することができ、前述の燃料噴射制御及び点火時期制御等を実施することが可能となる。
【0015】
本発明による始動時燃料噴射制御は、図3に示すフローチャートに従って予備燃料噴射を実施する。本フローチャートは、スタータスイッチ21のオン信号と同時に開始される。まず、ステップ101において、クランク角センサ22からクランクシャフト特定位置を示す信号Sが入力されたか否かが判断される。この判断が否定される時には、ステップ102において正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグF1は0(不許可)とされ、ステップ101に戻る。この開始許可フラグFは、本フローチャートとは異なる通常の燃料噴射制御及び通常の点火時期制御で使用されるものであり、開始許可フラグFが1(許可)とならない限り、燃料噴射制御において正規の燃料噴射は開始されず、点火時期制御において点火は開始されないようになっている。
【0016】
クランク角センサ22から前述の信号Sが入力されると、すなわち、#2気筒及び#4気筒の下死点位置である時には、ステップ101における判断が肯定されてステップ103に進み、基準位置センサ23から特定気筒の特定位置を示す信号Gが入力されたか否かが判断される。この判断が否定された時には、直接的にステップ105に進み、肯定された時には、ステップ104において基準位置認識フラグfは1とされた後に、ステップ105に進む。ステップ105では、ピストン7が下死点に位置する#2気筒及び#4気筒において予備燃料噴射が実施される。次いで、ステップ106に進み、前述の信号Sが入力されてからの、すなわち、クランクシャフト特定位置からのクランク角度TAが180°に達したか否かが判断され、肯定されるまでこの判断が繰り返される。クランク角度TAが180°に達すると、#2気筒及び#4気筒が上死点位置となり、すなわち、#1気筒及び#3気筒が下死点位置となり、#1気筒及び#3気筒において予備燃料噴射が実施される。
【0017】
次いで、ステップ108に進み、前述の基準位置認識フラグfが1であるか否かが判断され、ステップ104において既に基準位置認識フラグfが1とされている場合には、ステップ101において入力された信号Sは、#1気筒が圧縮上死点であると認識されており、ステップ110に進み、正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグFは1とされ本フローチャートを終了する。
【0018】
一方、基準位置認識フラグfが1でない時には、ステップ109に進み、基準位置センサ23からの信号Gが入力されたか否かが判断され、肯定されるまでこの判断が繰り返される。もちろん、クランク角センサ22によってクランクシャフト特定位置からのクランク角度は常に監視されている。ステップ103において信号Gが入力されていない場合、通常であれば、ステップ101で信号Sが入力された後に次に信号Sが入力されると同時に、ステップ109で信号Gが入力されるはずである。それにより、ステップ103において信号Gが入力されていない場合には、ステップ101において入力された信号Sは、#1気筒が排気上死点であり、#3気筒が圧縮上死点であると認識することも可能である。しかしながら、何らの要因でスタータスイッチ21のオン信号直後には信号Gが発せられない可能性があり、本フローチャートでは、ステップ103又はステップ109において基準位置センサ23からの信号Gが入力されるまで、開始許可フラグFは1としないようになっている。
【0019】
図4は、本フローチャートによる予備燃料噴射と、通常の燃料噴射制御による正規の燃料噴射と、点火時期制御による点火とが実施された時のタイムチャートである。本タイムチャートは、#1気筒が排気行程途中で機関停止している場合を示している。スタータスイッチ21のオン信号が入力された後に、#2気筒及び#4気筒が下死点位置となると、クランク角センサ22からは信号Sが入力され、ピストン7が下死点に位置する#2気筒及び#4気筒では、予備燃料噴射Aが実施される。その後、クランク角センサ22によって信号Sが入力されてからのクランク角度が180°となると、#2気筒及び#4気筒が上死点位置となり、ピストン7が下死点に位置する#1気筒及び#3気筒では、予備燃料噴射Aが実施される。さらにクランクシャフトが180°回転すると、信号Sが入力されると共に、基準位置センサ21からは#1気筒が圧縮上死点位置であることを示す信号Gが入力され、現在、#1気筒は圧縮上死点、#2気筒は吸気下死点、#3気筒は排気上死点、#4気筒は膨張下死点であることが把握される。
【0020】
この時、正規燃料噴射及び点火の開始許可フラグFが1(許可)とされ、直後に吸気行程を迎える#3気筒から正規の燃料噴射B及び点火Cが開始される。次いで、#4気筒、#1気筒、#2気筒の順で正規の燃料噴射B及び点火Cが開始されるが、いずれの気筒においても、正規の燃料噴射Bに先立って予備燃料噴射Aが実施されている。この予備燃料噴射Aは、正規の燃料噴射Bに比較して少量であり、各気筒でピストン7が下死点近傍に位置する時に実施されている。もし、ピストン7が圧縮及び膨張上死点近傍に位置する時に予備燃料噴射を実施しようとすると、筒内圧力が高いために、スタータスイッチ21のオンと同時に燃料圧力を高める高効率の燃料ポンプが必要となる。また、ピストン7が排気上死点近傍に位置する時では、予備燃料噴射される狭い気筒内空間が排気弁によって開放されているために、噴射された燃料が機関排気系に非常に排出され易い。また、ピストン7が吸気上死点に位置する時では、予備燃料噴射によって噴射される燃料が少量であるために、排気行程に達するまでの長い時間で十分に気化して均一混合気となり、排気行程でほぼ全てが機関排気系に排出されてしまう。
【0021】
本実施形態では、予備燃料噴射は、各気筒においてピストン7が下死点に位置する時に実施されているために、噴射時に筒内圧力が高いことはなく、排気弁によって開放された狭い気筒内空間(排気下死点の場合には気筒内空間が広い)に噴射されることはなく、噴射されてから排気行程までの時間が長過ぎることはない。それにより、予備燃料噴射された燃料の多くは、正規の燃料噴射Bが開始される時には、少なくともある程度は気化して気筒内に残留し、正規の燃料噴射Bにより噴射された燃料が点火Cまでに十分に気化しなくても、予備燃料噴射Aの気化燃料と正規の燃料噴射Bの気化燃料とが合わさることで点火時点においては良好な着火性を有する均一混合気が形成され、着火性が確保される。
【0022】
本実施形態の筒内噴射式火花点火内燃機関において、ピストン7の頂面には凹状の燃焼室8が形成されており、燃料噴射弁5は、ピストン7の位置に係わらず、燃焼室8内へ燃料を噴射するものであるために、予備燃料噴射された燃料も一旦は燃焼室8内へ流入し、このような燃焼室を有しないピストンに比較して、予備燃料噴射された燃料が排気行程で機関排気系に排出され難くなっている。
【0023】
本実施形態では、予備燃料噴射は、各気筒においてピストン7が下死点に位置する時から開始されるようにしたが、もちろん、ピストン7が下死点直前から予備燃料噴射を開始しても良い。このように、ピストン7が下死点近傍に位置する時に予備燃料噴射を実施することが好ましいが、少なくともピストン7が下死点を中心としてクランク角度が180°の範囲内である時に予備燃料噴射を実施すれば、予備燃料噴射の前述の問題を低減することができる。
【0024】
本実施形態において、機関始動時の正規の燃料噴射は、吸気行程としたが、これは、本発明を限定するものではなく、本発明により良好な予備燃料噴射が実施されれば、正規の燃料噴射を圧縮行程で実施して機関始動時から成層燃焼において着火性を確保することも可能である。また、本実施形態において、基準位置センサ21に設定した特定位置及びクランク角センサ22に設定したクランクシャフト特定位置は単なる例であり、それぞれ任意の位置に設定可能である。また、点火時期Cは圧縮上死点として例示したが、もちろん、機関運転状態によって変化させることも可能である。予備燃料噴射及び正規の燃料噴射における噴射量に関しては、例えば、機関冷却水温等に基づいて気筒内温度を推定し、それにより気筒内温度が低いほど増量させるようにしても良い。さらに、本実施形態は、4気筒の筒内噴射式火花点火内燃機関であるが、本発明の考え方は、他の多気筒筒内噴射式火花点火内燃機関にも適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
このように、本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置によれば、燃料噴射制御において正規の燃料噴射が開始された後に点火時期制御において点火が開始される筒内噴射式火花点火内燃機関において、正規の燃料噴射の開始に先立って、ピストンが下死点を中心とするクランク角度略180°の範囲内の下死点近傍である時に、ピストンの頂面に形成された凹状の燃焼室内へ予備燃料噴射が実施されるようになっている。それにより、この予備燃料噴射は、排気弁によって開放された狭い気筒内空間に噴射されて機関排気系に排出され易いことはなく、噴射されてから排気行程までの時間が長過ぎるために十分に気化して排気行程でほぼ全てが機関排気系に排出されることはなく、また、ピストン頂面に形成された凹状の燃焼室内へ燃料を噴射するものであるために、それによっても、排気行程で機関排気系へ排出され難く、正規の燃料噴射開始時点において確実に気筒内に残留して気化し、その点火時期において、予備燃料噴射の気化燃料と正規の燃料噴射の気化燃料とが合わさって着火性の良好な混合気が形成されるために、機関始動時の着火性が確保される。特に、筒内噴射式火花点火内燃機関にとって、正規の燃料噴射は、各気筒の現在の行程が把握されるまで実施できないが、それ以前にピストンの位置は把握可能であるために、本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関は、各気筒の現在の行程を把握するまでの時間を利用して良好な予備燃料噴射を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】始動時燃料噴射制御装置が取り付けられた筒内噴射式火花点火内燃機関のピストンが上死点近傍に位置する時の断面図である。
【図2】図1の筒内噴射式火花点火内燃機関においてピストンが下死点近傍に位置する時の断面図である。
【図3】予備燃料噴射のためのフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートによる予備燃料噴射と、正規の燃料噴射と、点火とが実施された場合を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
5…燃料噴射弁
6…点火プラグ
7…ピストン
8…燃焼室
20…制御装置
Claims (1)
- 機関始動時には燃料噴射制御において正規の燃料噴射が開始された後に点火時期制御において点火が開始される筒内噴射式火花点火内燃機関において、前記正規の燃料噴射の開始に先立って、ピストンが下死点を中心とするクランク角度略180°の範囲内の下死点近傍である時に、前記ピストンの頂面に形成された凹状の燃焼室内へ予備燃料噴射を実施することを特徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31975997A JP3736084B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 筒内噴射式火花点火内燃機関の始動時燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11153050A JPH11153050A (ja) | 1999-06-08 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3736084B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP31975997A patent/JP3736084B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11153050A (ja) | 1999-06-08 |
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