JP3735390B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、いわゆるCT透視の可能なX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CT透視とは、被検体のスキャンと画像再構成及び画像表示を同時進行で実施することのできる近年開発された技術である。CT透視は画像再構成処理の高速化に立脚したものであり、スキャンと画像表示との累積的な時間遅れを回避するために1枚の画像を再構成するために必要な 360°又は 180°分の投影データを収集する時間より短時間で1枚の画像の再構成処理を完了すること、時間再現性を忠実に獲得するためにスキャンから一定の時間遅れをもって画像を表示することが基本的定義とされる。このCT透視の技術は、X線透視と同様の用途、例えばカテーテル術や脳神経外科手術等を支援すること、さらに診断スループットを向上するものと期待されている。
【0003】
このCT透視の技術には解決すべき様々な問題を抱えているが、その1つに、CT透視の最中に偶発的又は意図的にX線のばく射が一時的に中断され、これにより投影データの収集も中断してしまうという事態に好ましく対処する技術の確立である。なお、このような事態は医師(オペレータ)が不必要な被曝を回避するために意図的に中断させる、高電圧電源の放電現象により偶発的に中断する、医師(オペレータ)が操作ミスによりX線ONスイッチを離したり中断スイッチを押してしまうことにより発生するものと考えられる。
【0004】
このような事態が発生した場合、現状の装置では、X線ばく射及びデータ収集の再開後、画像表示が開始されるまでに1枚分のデータ収集時間及び画像再構成時間に要する待ち時間が発生するという問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に対処すべくなされたもので、その目的は、CT透視の最中に偶発的又は意図的にX線のばく射が一時的に中断するという事態に際しても、X線ばく射及びデータ収集の再開後、画像表示が開始されるまでの待ち時間を短縮できるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1局面は、投影方向が周期的に変化しながら被検体に関する投影データの収集を繰り返し、所定角度分の投影データが収集される毎に順次、画像を再構成するX線コンピュータ断層撮影装置において、投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記所定角度分の中断前の投影データと再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始する再構成手段を備え、前記再構成手段は、X線のばく射が再開されて投影データの収集が再開された後、再開時点で再構成済の最新の画像に対して再開後最初に収集された投影データでバックプロジョクション処理を実行し、且つ前記最新の画像に対して前記最初に収集された投影データと同じ投影方向の投影データでバックプロジョクション処理を逆方向に実行することから画像の再構成を開始することを特徴とする。
本発明の第2局面は、投影方向が周期的に変化しながら被検体に関する投影データの収集を繰り返し、1枚の画像を生成するのに必要な所定角度分/nの投影データが収集される毎に順次、画像を生成してリアルタイムCT透視画像を表示するX線コンピュータ断層撮影装置において、投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記中断が所定時間を超える時は、再開後収集された1枚の画像を生成するのに必要な所定角度分の投影データに基づいて画像を生成し、前記中断が所定時間を超えていない時は、前記中断前の投影データと収集再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始することを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明によれば、投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記所定角度分の中断前の投影データと再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始するので、再開後収集された所定角度分の投影データに基づいて画像の再構成を開始する従来よりも、再開後、画像表示が開始されるまでの待ち時間が短縮される。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明によるX線コンピュータ断層撮影装置の実施例を説明する。
(第1実施例)
図1は第1実施例の主要部の構成図である。スキャナ1は、投影方向を周期的に変化させながら被検体に関する投影データの収集を繰り返すための主要構造物であり、X線管2と1次元アレイ型X線検出器3とを被検体を挟んで対向した状態のまま被検体の周囲を回転可能に収容している。X線管2は、X線発生制御部5からの高電圧の印加を受けて、扇状のX線ビームをばく射する。1次元アレイ型X線検出ユニット3は、複数のX線検出器がX線管2の焦点を中心として円弧状に配列されてなる。1次元アレイ型X線検出器3に装備されたデータ収集ユニット(DAS)4は、1次元アレイ型X線検出器3が検出した微弱な電流信号を受け、チャンネル毎に高速で増幅処理、ディジタル化処理、極短時間毎の積分処理を実行する。X線管2とX線発生制御部5、またデータ収集ユニット4とスキャナ外部のコンピュータシステムは、それぞれスリップリング機構を介して電気的に接続されており、X線管2及び1次元アレイ型X線検出器3が被検体の周囲を連続回転しながら、投影データを繰り返し収集することが実現されている。回転駆動制御部6は、X線管2及び1次元アレイ型X線検出器3の回転を駆動及び制御するものである。なお、ここでは、X線管2と1次元アレイ型X線検出器3とが被検体の周囲を回転するいわゆる第3世代のR/R方式で説明するが、この方式に限定されることなく他の方式、例えば被検体を囲んで多数のX線検出器が円周状に固定され、X線管が回転するいわゆる第4世代のR/S方式であってもよいし、被検体の周囲1周に渡って多数のX線検出器及びX線管が固定的に配列されたいわゆる第5世代のS/S方式であってもよい。
【0009】
データ収集ユニット4からスリップリング機構を介して出力される投影データは、制御/データバス7に送り込まれる。制御/データバス7には、再構成処理部8、記憶部9、表示部10が接続される。再構成処理部8は分割方式により、断層画像(メイン画像という)を作成する。分割方式とは、1枚のメイン画像を作成するのに必要な 360°又は 180°+ファン角(ハーフスキャン法)の所定角度範囲をn個の部分に分割し、X線管2が部分角度範囲(所定角度範囲/n)だけ回転する毎に、部分角度範囲分の投影データから部分画像を繰り返し再構成し、さらに最新のn枚の部分画像を加算することにより1枚のメイン画像を作成していくというものであり、部分画像が1枚再構成される毎に最新のメイン画像に当該最新の部分画像を加算し、且つこのメイン画像から当該最新の部分画像と同じ角度の部分画像を減算することで、メイン画像を高い時間分解能で高速で作成するという再構成の高速化技術の1つである。
【0010】
再構成処理部8は、CT透視の継続中に、X線のばく射が中断され、それに伴って投影データの収集が中断されたときに適当に対処する処理(具体的には後述する)を実行する。再構成処理部8がX線のばく射の中断を認識するために、X線発生制御部5から再構成処理部8にX線のON/OFFを示す信号が取り込まれるようになっているが、必ずしもこのような認識方式に限定されず、X線発生制御部5からX線管2への高電圧印加用のケーブルの電圧変化から認識する等の他の方式であってもよい。また、再構成処理部8がX線管2の回転角度を認識するために、回転駆動制御部6から再構成処理部8にX線管2の回転角度を示す信号が取り込まれるようになっているが、必ずしもこのような認識方式に限定されず、ロータリエンコーダー等の角度検出用センサを介して回転角度を認識する等の他の方式であってもよい。
【0011】
記憶部9には、最新の少なくともn枚の部分画像のデータ及び最新の少なくとも1枚のメイン画像のデータが常に記憶されるように構成される。作成されたメイン画像は表示部10に送られ、表示される。
【0012】
次に本実施例の動作について説明する。なお、ここでは、1枚のメイン画像を作成するのに必要な所定角度範囲を、1周分 360°として、またn=6(部分角度範囲=60°)、つまりX線管2が60°回転する毎にその投影データから部分画像が次々と再構成されるものとして説明する。
【0013】
図2は分割方式の説明図である。なお、図2において、メイン画像をIで記述し、部分画像をI´で記述している。さらに、メイン画像はその作成順序にしたがってI1 ,I2 ,I3 …と記述するように定義する。また、部分画像は、それの再構成に使った投影データを収集したときにX線管2が何回転目であるか、さらに部分角度範囲 0°〜60°、60°〜 120°、 120°〜 180°、 180°〜 240°、 240°〜 300°、 300°〜 360°それぞれを1,2,3,4,5,6にコード化して、再構成に使った投影データがいずれの部分角度範囲に対応するものであるかという2つの情報を折り込んで、I'(1,1),I'(1,2),I'(1,3)…と記述するように定義する。例えば、部分画像I'(3,5)は、3回転目の 240°〜 300°の部分角度範囲で収集した投影データから再構成したものであることを示している。
【0014】
スキャン開始後(X線管2が 0°から回転開始するものとする)、X線管2が60°回転する毎に再構成処理部8で、部分画像がI'(1,1),I'(1,2),I'(1,3)…と順次再構成されていく。1枚のメイン画像を作成するのに必要な所定角度範囲に達する6枚の部分画像I'(1,1)〜I'(1,6)の再構成が完了した時点で、再構成処理部8は最初のメイン画像I1 を、この時点で最新の6枚の部分画像I'(1,1)〜I'(1,6)をフレーム間で加算することにより作成する。このメイン画像I1 は、表示部10に送られ表示される。さらに、2回転目に入り、X線管2が60°に達した時、部分画像I'(2,1)が再構成される。2枚目のメイン画像I2 は、この時点で最新のメイン画像I1 にこの時点で最新の部分画像I'(2,1)を加算し、且つこの最新の部分画像I'(2,1)と同じ部分角度範囲の部分画像I'(1,1)を減算することにより作成される。この2枚目のメイン画像I2 は、表示部10に送られ、メイン画像I1 から切換わって表示される。このようにX線管2が60°ずつ回転する毎に順次、メイン画像が作成される。
【0015】
図3は、CT透視の継続中に、X線のばく射が中断され、それに伴って投影データの収集が中断されたときの処理の説明図である。中断の事由については従来技術のところで説明したので必要であれば参照されたい。ここでは、X線のばく射の中断は、X線管2がm回転目のα°(60°<α°< 120°)で発生し、m回転目のβ°( 300°<β°< 0°(= 360°))まで継続した場合を想定する。中断した時、記憶部9には、中断時点で最新の6枚の部分画像I'(m-1,21) 〜I'(m,1)、及びこの最新の6枚の部分画像I'(m-1,21) 〜I'(m,1)に基づく中断時点で最新のメイン画像In のデータが少なくとも記憶されている。
【0016】
X線のばく射が再開されて投影データの収集が再開された以後、最初に部分画像I'(m,6)が再構成される。再構成処理部8は、メイン画像In に部分画像I'(m,6)を加算し、且つメイン画像In からこの部分画像I'(m,6)と同じ部分角度範囲の部分画像I'(m-1,1)を減算することにより、再開後、最初のメイン画像In+1 を作成する。
【0017】
以後、X線管2が60°ずつ回転する毎に、最新のメイン画像に最新の部分画像を加算し、且つこのメイン画像In からこの最新の部分画像と同じ部分角度範囲の1回転前の部分画像を減算する処理を繰り返すことにより、メイン画像を次々と作成していく。
【0018】
このような本実施例の処理によれば、投影データの収集が中断され、その後再開された時点から、メイン画像が作成され表示されるまでの待ち時間は、データ転送速度等を無視すると、X線管2が部分角度範囲の起点(図3では 300°)に達し、さらにそこから60°回転するために要する時間と、1枚の部分画像の再構成に要する時間と、メイン画像から部分画像の減算及び加算に要する時間との合計時間となる。一方、従来では、再開後には、新たにスキャンが開始されたのと同様の処理がなされるため、この待ち時間は、X線管2が部分角度範囲の起点(図3では 300°)に達し、さらにそこから 360°回転するために要する時間と、1枚の部分画像の再構成に要する時間と、メイン画像に部分画像を加算するのに要する時間との合計時間となる。したがって、本実施例では、上記待ち時間が大幅に短縮されることが理解されよう。
(第2実施例)
図4は第2実施例の主要部の構成図である。図4において図1と同じ部分には同符号を付す。
【0019】
データ収集ユニット4は、第1実施例で述べたように、1次元アレイ型X線検出器3が検出した微弱な電流信号を受け、チャンネル毎に高速で増幅処理、ディジタル化処理、極短時間毎に積分処理を繰り返し実行する。つまり、投影データは、この極短時間のうちにX線管2が回転する回転角度p°毎に、繰り返し収集されることになる。
【0020】
再構成処理部12は、新たに投影データが収集される毎に、この投影データを含めた最新の 360°分の投影データに基づいてメイン画像を繰り返し作成する。実際には、X線管2が回転角度p°だけ回転する時間内に 360°分の投影データからメイン画像を再構成することを条件にリアルタイムCT透視を実現することは現状では困難であると考えられる。したがって、再構成処理として、バックプロジョクション処理方式を採用することが好ましいと言える。バックプロジョクション処理方式とは、一旦、 360°分の投影データから最初のメイン画像が再構成された後、X線管2が回転角度p°だけ回転して新たに得られた投影データが収集された時、メイン画像に対して、新たに得られた投影データでバックプロジョクション処理を実行し、且つ最古の投影データでバックプロジョクション処理を逆方向に実行するというものであり、 360°分の投影データからメイン画像を再構成するよりも、計算量が少なくリアルタイムCT透視を実現するに十分な高速化を達成するものである。
【0021】
記憶部11には、最新の少なくとも1回転分の投影データと、最新のメイン画像が常に記憶されるように構成される。作成されたメイン画像は表示部10に送られ、表示される。
【0022】
次に本実施例の動作について説明する。なお、ここでは、1枚のメイン画像は1周 360°分の投影データに基づいて作成されるものとして説明する。
図5はCT透視の継続中に、X線のばく射が中断され、それに伴って投影データの収集が中断されたときの処理の説明図である。中断の事由については従来技術のところで説明したので必要であれば参照されたい。ここでは、X線のばく射の中断は、X線管2がm回転目のα°(60°<α°< 120°)で発生し、m回転目のβ°( 300°<β°< 0°(= 360°))まで継続した場合を想定する。なお、図5において、メイン画像をIで記述し、投影データをDで記述している。さらに、メイン画像はその作成順序にしたがってI1 ,I2 ,I3 …と記述するように定義する。また、投影データは、それを収集したときにX線管2が何回転目であるか、さらにそれを収集したときのX線管2の回転角度という2つの情報を折り込んで、D(1,0) ,D(1,p) ,I(1,2p)…と記述するように定義する。例えば、投影データD(m-1, β) は、X線管2がm−1回転目のβ°のときに収集したものであることを示している。
【0023】
X線のばく射が中断したとき、その時点で最新の1回転分の投影データD(m-1, α+p) 〜D(m, α) からメイン画像In が再構成される。記憶部11には、この1回転分の投影データD(m-1, α+p) 〜D(m, α) と、メイン画像In のデータとが少なくとも記憶されている。
【0024】
X線のばく射が再開された時点からX線管2がp°回転して最初に投影データD(m, β) が収集される。再構成処理部12は、メイン画像In に対して、この投影データD(m, β) でバックプロジョクション処理を順方向に実行し、且つ投影データD(m, β) と同じ回転角度であって、メイン画像In の作成に使われた投影データD(m-1, β) でバックプロジョクション処理を逆方向に実行することにより、再開後、最初のメイン画像In+1 を作成する。つまり、メイン画像In+1 は、中断前の投影データD(m-1, α+p) 〜D(m-1, β-p) ,D(m-1, β+p) 〜D(m, α) と、再開後の投影データD(m, β) とから再構成されたメイン画像等価なものといえる。
【0025】
以後、X線管2がp°ずつ回転する毎に、同様の処理を実行し、メイン画像を次々と作成していく。
このような本実施例の処理によれば、投影データの収集が中断され、その後再開された時点から、メイン画像が作成され表示されるまでの待ち時間は、データ転送速度等を無視すると、X線管2がp°回転するために要する時間と、メイン画像に対して順逆2方向にバックプロジョクション処理を実行するのに要する時間との合計時間となり、第1実施例より短縮されることが理解されよう。さらに、第1実施例では、中断直前、X線管2が部分角度範囲の終点(図3では 240°)から中断時点のα°までの間に収集された投影データと、再開後、X線管2がβ°から部分角度範囲の起点(図3では 300°)に達するまでの間に収集された投影データとは無駄になる、つまりメイン画像には反映されないという問題があったが、本実施例ではこの問題が解消される。
【0026】
本発明は上述した実施例に限定されることなく、種々変形して実施可能である。例えば、医師(オペレータ)が被曝低減を目的に意図的に中断させるようなとき、中断期間が非常に長時間にわたることがあり、このような場合、再開後のメイン画像は時間的に非常に分離した時に収集した投影データから作成されたものとして、医師に誤解を与える危険性がある。これを回避するために、中断期間が或る一定時間を越えるような長時間にわたるとき、中断前のデータを全て記憶部からクリアして、再開後、新たにスキャンを開始するのと同様に、1回転分の投影データが収集されるのを待ってメイン画像を作成するという機能を再構成処理部に与えることが考えられる。なお、上記一定時間は3秒が好ましいと言える。
【0027】
また、オペレータがスキャン開始を指示した後、1枚のメイン画像を再構成するのに必要な 360°(又は 180°+ファン角)分の投影データの収集を完了する以前に、スキャン停止させてしまうような誤操作がなされたときでも、少なくとも1枚のメイン画像を再構成するのに必要な 360°(又は 180°+ファン角)分の投影データの収集を完了するまでスキャンを継続させ、その後、スキャンを停止させるような機能を上述の各実施例に追加することは、このような誤操作を補償する意味において有効である。この機能は、X線発生制御部5、データ収集ユニット4、回転駆動制御部6等のスキャンに関わる部分を統括的に制御するスキャン制御部に保有させることが好ましいと言える。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、投影方向が周期的に変化しながら被検体に関する投影データの収集を繰り返し、所定角度分の投影データが収集される毎に順次、画像を再構成するX線コンピュータ断層撮影装置において、投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記所定角度分の中断前の投影データと再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始する再構成手段を備えることを特徴とする。投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記所定角度分の中断前の投影データと再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始するので、再開後収集された所定角度分の投影データに基づいて画像の再構成を開始する従来よりも、再開後、画像表示が開始されるまでの待ち時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例によるX線コンピュータ断層撮影装置の主要部の構成図。
【図2】図1の再構成処理部の分割方式の説明図。
【図3】CT透視の継続中に、X線のばく射が中断され、それに伴って投影データの収集が中断されたときの第1実施例による処理の説明図。
【図4】第2実施例によるX線コンピュータ断層撮影装置の主要部の構成図。
【図5】CT透視の継続中に、X線のばく射が中断され、それに伴って投影データの収集が中断されたときの第2実施例による処理の説明図。
【符号の説明】
1…スキャナ、 2…X線管、
3…1次元アレイ型X線検出ユニット、 4…データ収集ユニット、
5…X線発生制御部、 6…回転駆動制御部、
7…制御/データバス、 8…再構成処理部、
9…記憶部、 10…表示部。
Claims (2)
- 投影方向が周期的に変化しながら被検体に関する投影データの収集を繰り返し、所定角度分の投影データが収集される毎に順次、画像を再構成するX線コンピュータ断層撮影装置において、
投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、前記所定角度分の中断前の投影データと再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始する再構成手段を備え、
前記再構成手段は、X線のばく射が再開されて投影データの収集が再開された後、再開時点で再構成済の最新の画像に対して再開後最初に収集された投影データでバックプロジョクション処理を実行し、且つ前記最新の画像に対して前記最初に収集された投影データと同じ投影方向の投影データでバックプロジョクション処理を逆方向に実行することから画像の再構成を開始することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。 - 投影方向が周期的に変化しながら被検体に関する投影データの収集を繰り返し、1枚の画像を生成するのに必要な所定角度分/nの投影データが収集される毎に順次、画像を生成してリアルタイムCT透視画像を表示するX線コンピュータ断層撮影装置において、
投影データの収集の中断後、投影データの収集が再開されたとき、
前記中断が所定時間を超える時は、再開後収集された1枚の画像を生成するのに必要な所定角度分の投影データに基づいて画像を生成し、
前記中断が所定時間を超えていない時は、前記中断前の投影データと収集再開後の投影データとに基づいて画像の再構成を開始する
ことを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
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