JP3490494B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線管が被検体の周囲
を螺旋軌道に沿って回転しながら、回転位相の異なる複
数の投影データを収集し断層像を再構成するいわゆるヘ
リカルスキャンタイプのX線コンピュータ断層撮影装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のX線コンピュータ断層撮
影装置(以下「X線CT」と略す)には、X線吸収率の
極端に異なる例えば骨と軟部組織がX線ビームの厚さ方
向に混在している状況で発生するパーシャルボリューム
効果に起因するアーチファクトを抑制するという課題が
あった。この課題は、X線ビーム厚を薄くすることによ
り抑制できる。しかし、X線ビーム厚を薄くすることに
伴うX線線量過少によって、ノイズ成分が強調(S/N
低下)されるという問題が新たに生じた。このS/N低
下を抑制するためのデータ処理として、スタック処理が
開発された。
【0003】このスタック処理は以下のような手順で使
われる。 (1) 2回転分の投影データを1回転単位で回転位相
をそろえて重み付け補間(距離補間)することにより1
回転分の投影データを得る。 (2) (1)の処理で用いた2回転分の投影データか
ら回転位相が360°ずれた2回転分の投影データを1
回転単位で回転位相をそろえて重み付け補間することに
より1回転分の投影データを得る。 (3) (2)の処理で用いた2回転分の投影データか
らさらに回転位相が360°ずれた2回転分の投影デー
タを1回転単位で回転位相をそろえて重み付け補間する
ことにより1回転分の投影データを得る。 (4) (1)、(2)、(3)の各処理で得た3つの
1回転分の投影データを回転位相をそろえて加算平均
(スタック処理)することにより、1回転分の投影デー
タを得る。 (5) (4)のスタック処理済の1回転分の投影デー
タから断層像を再構成する。
【0004】このように従来のX線CTでは、スタック
処理前に、加算平均の対象データ数分(ここでは3)だ
け、重み付け補間処理を繰り返す必要があり、処理時間
が膨大になるという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、スタック処理を備えながら信号処理時間を短縮でき
るX線コンピュータ断層撮影装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘリカルスキ
ャンにより収集された投影データに基づいて断層像を再
構成するX線コンピュータ断層撮影装置において、連続
する複数回転分の投影データを組として、360°分が
重なり合う複数の投影データの組を回転位相をそろえて
加算平均することにより、1組の投影データを生成する
加算平均処理部と、前記加算平均処理部により生成され
た1組の投影データの同じ回転位相に相当するデータ同
士を再構成位置からの距離に応じて重み付け加算するこ
とにより前記再構成位置のデータを補間する補間処理部
と、この補間処理部により重み付け加算された投影デー
タから断層像を再構成する再構成処理部とを具備する。
【0007】
【作用】本発明では、連続する複数回転分の投影データ
を組として、360°分が重なり合う複数の投影データ
の組を回転位相をそろえて加算平均することにより、1
組の投影データを生成し、その1組の投影データの同じ
回転位相に相当するデータ同士を再構成位置からの距離
に応じて重み付け加算することにより再構成位置のデー
タを補間し、この重み付け加算により得た投影データか
ら断層像を再構成する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の好ましい
実施例を説明する。本実施例によるX線コンピュータ断
層撮影装置(以下「X線CT」と略す)は、X線管が被
検体の周囲を螺旋軌道に沿って回転しながら、回転位相
の異なる複数の投影データを収集し断層像を再構成する
いわゆるヘリカルスキャンタイプである。第3世代であ
れば、回転架台にX線管とX線検出器列とが撮影空間を
介して対向配置され、第4世代であれば、回転架台にX
線管のみ配置され、1周分のX線検出器列が固定されて
いる。ここでは、第3世代のX線CTを例に説明する。
【0009】図1は本実施例に係るX線CTの全体構成
図である。架台駆動装置6により回転駆動される回転架
台1には、X線を扇状に放射するX線管2と、X線管2
からの扇状X線の拡がり方向に沿って複数のX線検出器
が配列されてなる多チャンネル型X線検出器列3とが撮
影空間内の被検体Pを介して対向して設置されている。
なお、X線管2とX線検出器列3の回転により規定され
る面を以下「スキャン回転面」といい、このスキャン回
転面に直交する軸を「スライス軸またはZ軸」という。
多チャンネル型X線検出器列3の検出信号は、データ収
集装置10で増幅およびディジタル変換等の前処理を受
けた後、ディジタル投影データとしてチャンネル毎にコ
ンソール12に送られる。
【0010】寝台4は被検体Pを載置する天板5をZ軸
に沿って移動可能に支持する。寝台駆動装置9は、被検
体Pを撮影空間内に挿入または撮影空間から挿出するた
めに、寝台4を駆動する。
【0011】X線管2には高電圧発生装置7が接続され
る。高電圧発生装置7は、X線管2からX線を曝射する
ために、高電圧制御装置8からトリガを受けたタイミン
グで高電圧の管電力をX線管2に供給する。
【0012】コンソール11には、架台回転、天板移動
およびX線曝射を所定のシーケンスにしたがって制御す
ることを含む装置全体の動作を制御する主制御装置12
と、架台駆動装置6を制御する架台制御装置13と、寝
台駆動装置9制御する寝台制御装置14と、画像再構成
装置15と、画像再構成装置15で再構成された画像
(断層像)を記憶する画像データ記憶装置16と、画像
再構成装置15で再構成された画像を直接または画像デ
ータ記憶装置16を経由して入力し表示する画像表示装
置17とが設けられる。
【0013】図2は図1の画像再構成装置15の構成を
示すブロック図である。多チャンネル型X線検出器列3
で検出され、データ収集装置10でディジタルに変換さ
れた投影データはチャンネル毎にヘリカル投影データ記
憶装置20に送られ、各々検出されたときのZ座標と回
転位相(架台1の回転角度)の組み合わせに応じたアド
レス位置に記憶される。
【0014】投影データ切出し回路21は、ヘリカル投
影データ記憶装置20からZ軸に沿って連続した複数回
転分の投影データを読み出して、投影データ加算平均回
路22に転送する。投影データ加算平均回路22は、複
数回転分の投影データを特定の角度範囲毎、例えば2回
転単位で回転位相をそろえて加算平均することにより加
算平均処理後の投影データ(2回転分の投影データ)を
生成する。この加算平均処理は一般にスタック処理と呼
ばれている。投影データ加算平均回路22でスタック処
理後(加算平均処理後)の投影データ(2回転分の投影
データ)は、投影データ補間処理回路23で、適当な距
離補間を受けて投影データ(1回転分の投影データ)に
変換される。画像再構成回路24は、投影データ補間処
理回路23で距離補間を受けた投影データ(1回転分の
投影データ)から画像(断層像)を再構成する。この画
像データは、画像データ記憶装置16、画像表示装置1
7に送られる。
【0015】次のこのように構成された本実施例による
X線CTの動作を説明する。ヘリカルスキャンが実行さ
れ、Z座標に沿って連続的で且つ回転位相が周期的に変
化する複数の投影データが収集される。具体的には、天
板5がZ軸に沿って連続的に移動される。このとき、架
台1が連続的に回転され、X線管2から扇状X線が微小
時間周期で間欠的にまたは連続的に曝射されると共に多
チャンネル型X線検出器列3による検出動作が繰り返し
実行される。
【0016】ヘリカルスキャンにより収集された複数の
投影データはチャンネル毎にヘリカル投影データ記憶装
置20に送られ、各々検出されたときのZ座標と回転位
相(架台1の回転角度)の組み合わせに応じたアドレス
位置に記憶される。図4(a)に、ヘリカルスキャンに
より収集された複数の投影データを各々の回転位相とZ
座標とに対応させて概念的に示した図である。なお、D
1〜D6は各々1回転分の投影データ群を示し、SPは
スキャンピッチ、つまり架台1が1回転する間に天板5
が移動する距離を示している。
【0017】図3は画像再構成装置15の動作手順を示
すフローチャートである。ステップS1で、投影データ
切出し回路21により、ヘリカル投影データ記憶装置2
0からZ軸に沿って連続した複数回転分(ここでは4回
転分)の投影データが投影データ加算平均回路22に読
み出される。具体的には、図4(b),(c),(d)
に示すように、2回転分の投影データを1単位(1組)
として、回転位相が360°ずつずれた3組のデータが
切り出される。
【0018】説明の便宜上、図4(a)で示した複数の
投影データD1,D2…を図5(a)に簡易に示してい
る。図5(b),(c),(d)はそれぞれ図4
(b),(c),(d)に対応している。
【0019】ステップS1で切り出された3組のデータ
は、次のステップS2で、投影データ加算平均回路22
によりスタック処理にかけられる。つまり、3組のデー
タは、図5(e),(f),(g)に示すように、2回
転を1周期とした回転位相がそろえられて加算平均され
る。具体的には、2回転を1周期とした回転位相が同じ
3つの投影データが加算平均され当該回転位相の1つの
投影データが求められる。これにより図5(h)に示す
パーシャルボリューム効果成分が抑制された2回転分の
投影データDS1,DS2が生成される。
【0020】投影データ加算平均回路22でスタック処
理された2回転分の投影データDS1,DS2は、ステップ
S3で、投影データ補間処理回路23により距離補間を
受けて1回転分の投影データに変換される。この距離補
間は一般的な手法であり、簡単に説明すると、図5
(i),(j)に示すように、1回転を1周期とした回
転位相が同じ2つのデータ間(これら2つのデータは当
然Z座標が相違する)で再構成位置からの距離に応じて
重み付け加算される。この重み付け加算が全ての回転位
相について繰り返され、1回転分の投影データが求めら
れる。
【0021】本発明の特徴は、距離補間前に、スタック
処理を行う点にあり、この特徴によりスタック処理より
処理時間の長い距離補間処理が1回で済むようになる。
距離補間処理は重み付け加算を全ての回転位相について
繰り返すのであるが、重み付け係数が一定ではなく各デ
ータのZ座標から個々に求める必要があるので、単純な
加算平均処理であるスタック処理よりも処理時間が非常
に長い。従来は、3組の2回転分の投影データで3回の
距離補間が必要であったが、本発明によると、1回の距
離補間で済むようになり、処理時間が大幅に短縮される
効果がある。
【0022】次に、ステップS4で、画像再構成回路2
4により、投影データ補間処理回路23で距離補間を受
けた1回転分の投影データから画像(断層像)が再構成
される。
【0023】このように本実施例によると、スタック処
理より処理時間の長い距離補間処理が1回で済むので、
画像再構成に要する処理時間が大幅に短縮される効果が
ある。なお、本発明は上述した各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施可能であるのは勿論である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、連続する複数回転分の
投影データを組として、360°分が重なり合う複数の
投影データの組を回転位相をそろえて加算平均すること
により、1組の投影データを生成し、その1組の投影デ
ータの同じ回転位相に相当するデータ同士を再構成位置
からの距離に応じて重み付け加算することにより再構成
位置のデータを補間し、この重み付け加算により得た投
影データから断層像を再構成するので、複数の組に対し
て距離補間処理を繰り返した後に加算平均するよりも、
信号処理時間を短縮することができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るX線CTの全体構成
図。
【図2】図1の画像再構成装置の構成を示すブロック
図。
【図3】本発明の一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図4】図2の投影データ切り出し回路で切り出される
投影データを示す図。
【図5】図1の画像再構成装置による画像再構成処理を
データの変化から見た図。
【符号の説明】
1…回転架台、 2…X線管、3…多
チャンネル型X線検出器、 4…寝台、5…天板、
6…架台駆動装置、7…高電圧発生
装置、 8…高電圧制御装置、9…寝台駆動
装置、 10…データ収集装置、11…コ
ンソール、 12…主制御部、13…架台
制御装置、 14…寝台制御装置、15…画
像再構成装置、 16…画像データ記憶装置、
17…画像表示装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリカルスキャンにより収集された投影
    データに基づいて断層像を再構成するX線コンピュータ
    断層撮影装置において、 連続する複数回転分の投影データを組として、360°
    分が重なり合う複数の投影データの組を回転位相をそろ
    えて加算平均することにより、1組の投影データを生成
    する加算平均処理部と、 前記加算平均処理部により生成された1組の投影データ
    の同じ回転位相に相当するデータ同士を再構成位置から
    の距離に応じて重み付け加算することにより前記再構成
    位置のデータを補間する補間処理部と、 この補間処理部により重み付け加算された投影データか
    ら断層像を再構成する再構成処理部とを具備することを
    特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記加算平均処理部は、回転位相が36
    0°ずつずれた複数組の投影データの回転位相をそろえ
    て加算平均することを特徴とする請求項1記載のX線コ
    ンピュータ断層撮影装置。
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