JP3734818B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明はスキャナ、複写機等における原稿読み取り装置の照明技術として用いて好適である照明装置に関するものである。
従来のこの種のものとしては、例えば、線状または点状の光源からの光束を複数枚の楕円または平面反射鏡を用いて読み取り位置へ集光するための構成のものが知られている(例えば、特許文献1)。現在、市販されているハロゲンランプ等の線状光源を用いたスキャナの照明部は、複数枚の楕円鏡を組み合わせた構成を取っており、基本的な考え方はなんら変わっていない。
以下に、原稿読み取り装置における従来の原稿照明方式の特徴及びその問題点について述べる。
(1)蛍光燈を用いた場合の原稿照明方式
図19に蛍光燈を用いた場合の照明系の構成例を示す。蛍光燈は消費電力も小さく、安価であり最も多くの画像読み取り装置において用いられている光源である。しかし、光量変動が大きく、また拡散照明であるため読み取り位置のみを効率的に照明することは困難である。原稿面上の照度分布を測定すると蛍光燈のアパーチャ(開口部分)の真上部分が最も明るく、実際の読み取り位置はかなり照度が低下しており、照明効率が悪い。尚、図19において、30は蛍光燈、31は原稿、32は第1走行体ミラー、33は対向反射板、34はコンタクトガラスである。
(2)ハロゲンランプを用いた場合の原稿照明方式
図20にハロゲンランプを用いた場合の照明系の構成例を示す。ハロゲンランプ35の消費電力は大きいが、安定であり、高い原稿面照度を得ることが可能であるので、高解像度・高階調な原稿読み取り装置にはよく用いられる。ハロゲンランプ35は線状光源であるのでリフレクタ(反射板)36を用いて線状照明が可能である。しかし、実際には光束を絞り過ぎると原稿搭載手段としてのコンタクトガラス34が熱により割れたり、照明系の設置に高い精度が要求されるといった不具合がある。
また、リフレクタ36は高輝アルミ等の部材を折り曲げによって成形するため形状誤差による影響を低減するため、照明系の設計は照明光を故意に広げてかなり照明効率を落として使用しているのが現状である。照明効率を落とした分、原稿面照度を上げるためにハロゲンランプ35の容量を上げると、発生する熱による原稿31の損傷等の障害が発生する。したがって、ハロゲンランプ35を用いて効率の高い照明を行おうとすると、部品コストおよび設置コストが高くつくことになる。尚、図20においても、32は第1走行体ミラー、33は対向反射板を示している。
また、蛍光燈、ハロゲンランプの両者に共通することは、照明装置が結像光学系による画像の読み取りを妨げないように、照明装置は読み取り位置の真下ではなく、副走査方向のどちらかの側に配置しなければならなかったことである。このことは、光源と読み取り位置との距離を離さなければならず照明効率が低下すると共に、読み取り位置を副走査方向の片側からのみ照明すると、貼込のある原稿を読み取ったときに影が発生するので、多くの原稿読み取り装置では、図19、20に示すように片側に光源を配し、もう片方の側には対向反射板と呼ばれる鏡面からなる部材を配置しなければならず、コストを増加させるといった不具合も生じさせていた。
特公昭63−33192号公報
上記のような問題を解決する一つの方法として、内面が光を拡散、反射する拡散反射膜で覆われた円筒を主走査方向に配置し、この円筒の側面(一方の側面)、上面、下面に、それぞれ細長の第1の開口、第2の開口、第3の開口を設け、第3の開口は第2の開口と対向させ、外部の光源からの光を第1の開口から入射し、内面の拡散反射膜で多重に拡散、反射させ、第2の開口から出射して、原稿搭載手段(コンタクト等)上の原稿を照明し、その反射光を再び第2の開口から入射し、該第2の開口に対向して設けられた第3の開口から出射して情報読み取り光学系に伝播するようにした照明装置が考えられる。この照明装置によれば、原稿面を均一でかつ高照度に照明することが出来ると共に、原稿の影の発生も防止することができる。
しかしながら、このような第2の開口と第3の開口が互いに対向した円筒を用いる照明装置においては、照明装置と原稿面との距離が変動した場合、読み取り位置での照度が大きく変動する。ところが、照明装置と原稿面との距離の変動を抑えるためには、装置の取付精度および構成を強固なものにしなければならず、その結果コストが高くついてしまう。したがって、本発明は、このような円筒を用いる照明装置の問題点を解消し、必要な原稿面照度を維持して、高品質な読み取りが可能になると共に安価な照明装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、主走査方向と並行の、内面が光を拡散・反射する拡散反射膜で覆われた円筒と、前記円筒の外部に位置する光源とからなり、前記円筒は、原稿搭載手段と相対する方向に設けられた第2の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に一定角度傾いた位置に設けられた第3の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に、前記第3の開口とは逆方向に一定角度傾いた位置に設けられた第1の開口とを備える。円筒外部の光源からの光を前記第1の開口あるいは前記第3の開口から円筒内に入射し、円筒内面の拡散反射膜で拡散・反射した光を前記第2の開口から出射して前記原稿搭載手段上の原稿面を照明する。そして、前記第2の開口から入射する前記原稿面の反射光を前記第3の開口から出射して情報読み取り光学系に導くと共に、前記原稿面での正反射光成分を前記第1の開口に導くようにする。
以上述べた如く、本発明の照明装置によれば、内部に拡散反射膜を持った円筒状の部材により、光源からの光束を拡散反射させ、原稿を真下から照明するので原稿面を均一でかつ高照度に照明することができると共に、原稿の影の発生も防止することができる。そして、本発明では、読み取り光学系により原稿を読み取るための第3の開口を、第2の開口に対応した原稿読み取り位置直下から所定角度傾けて配置し、斜め方向から原稿を読み取るようにし、さらに、前記第3の開口と逆方向に原稿読み取り位置したから所定角度はなれた位置の、読み取り光束中に混入する原稿搭載手段または原稿面からの正反射光を発生させる円筒上の部分には開口(第1の開口)を設けたため、原稿読み取り部分が直下方向から照明されるので、原稿面と照明装置との間隔が変動しても、読み取り位置の照度変動を低く抑えることができる。したがって、高性能の原稿読み取り装置を安価に得ることが可能となる。
さらに、本発明の照明装置によれば、光源からの光束を円筒内部に入射させるための開口を、読み取り光学系により原稿を読み取るための第3の開口、または読み取り光束への正反射光の混入を防ぐための開口(第1の開口)として併用するように構成したため、円筒内部から射出し、原稿面を照明するための光量の損失を低減できるので、より高い照度で原稿を照明することができ、したがって、より高品位な原稿読み取りを行うことが可能となる。
図1は本発明の照明装置のもとになる照明装置を説明するための図であり、原稿読み取り装置における照明装置と原稿搭載手段を示したものである。図中2は開口4、5、6を有する円筒であり、その内面には高い拡散性と反射率を持った白色の拡散反射膜3が塗布等の手段により形成されている。光源7から発した光束はリフレクタ8により第1の開口4を通して円筒2の内に導かれ内部を照明する。円筒2の内壁を照明した光束は拡散反射膜3により拡散と反射を円筒内部で繰り返し、その一部の光束は円筒2の開口4、5、6から射出する。図中9は光源からの光束が直接原稿面を照明しないための遮光板である。
第2の開口5から射出した光束は原稿搭載手段としてのコンタクトガラス1上に置かれた原稿を照明する。第2の開口5と第3の開口6は対向するように配置されており、この第3の開口6を通して図中には記載しない読み取り光学系により、原稿面上に記載された情報を読み取ることができる。説明の都合上、円筒2の大きさに対して開口の幅を大きく描いているが、本来は円筒内部の拡散面の面積に比べて、開口部分の面積をなるべく狭く設定することで、開口部分での輝度をより高くすることができる。
さらに、拡散反射膜3として完全拡散面に近い特性をもつものを使用することにより、円筒内での照度を均一化することができる。したがって、第2の開口5の端面では第1の開口4と第3の開口6からの光束はないものの、均一な照度分布を作っている。
ここで、第2の開口5から射出した光束が原稿面上に作る照度分布について考える。第2の開口5から射出される光束は拡散光であり、かつ前述したとおり第3の開口6からの光束成分はないので、第2の開口5の直上方向つまり図1における原稿読み取り位置Rでの照度よりも高い照度をもつ極大値が読み取り位置Rの両側に生じる。この傾向は第2の開口5と原稿面との距離に比例して大きくなり、また第2の開口5の幅が狭いほど顕著となる。
しかし、第2の開口は読み取り位置Rの真下にあって非常に近接した位置に設置することが可能であり、また第2の開口5の幅を適当に調節することで、読み取り精度上問題とならない程度に均一な照明が容易に可能である。
図1の照明装置の大きな特徴は、原稿を照明する実質的な光源が第2の開口5の位置に置かれていると見なせる点にある。つまり、従来の照明方式は結像を妨げないように読み取り位置の前後に光源を配置せざるを得なかった。このため、光源と読み取り位置が離れてしまい、照明効率の低下が生じていた。特に蛍光燈照明の場合には顕著であった。図1の原稿照明装置を用いるならば、実質的な照明光源である第2の開口5を、原稿面上の読み取り位置Rの直下にあって非常に近接した位置に配置可能であるので、読み取り位置を中心として一定幅を均一でかつ高照度に照明可能であり、また貼込原稿に対しても影を発生させずに読み取ることが可能である。
図2は原稿移動型の読み取り装置に適用した場合であり、また光源からの光束を光ファイバ10を用いて円筒2に導いた場合である。尚、図2において、11は加圧ローラ、12は原稿送りローラである。図3は円筒2の一部の見取り図である。
図4は、第2の開口5と第3の開口6の開口幅のを説明するものである。第2の開口5および第3の開口6を通して原稿の情報を読み取る場合、第3の開口6から射出する光束には原稿面から反射した光束と円筒2内で多重反射した拡散光が存在する。
高品質な画像読み取りを行うためには、円筒2内で多重反射した拡散光を含まず、原稿面から反射した光束のみを結像レンズに取り込み、光電変換素子上に結像する必要がある。また、第2の開口5および第3の開口6に要求される開口幅の最小値は、レンズによる原稿からの反射光の取り込みを妨げない幅である。この意味では原稿面に近い第2の開口5の最小幅は第3の開口6よりも狭いことになる。そこで、b<aの場合を考えると、第2の開口5に隣接した円筒2の内壁で反射した光束の一部には結像光学系の光軸に平行もしくは平行に近い角度で第3の開口6を通過する光束が存在する。こうした光束は、読み取ろうとする原稿からの光束との分離がほとんど困難であり、フレア光として読み取り画像品質を低下させる(光軸に対し角度を持ったフレア光は、光路中にスリット等を設置することで除去可能である)。ここで、第2の開口5の開口幅bを第3の開口6の幅aよりも広くすることにより、このフレア光を低減することが可能となる。
図5および図6は、図4とは異なる構成でフレア光の低減を実現するものである。図4は第2の開口5の幅を第3の開口6よりも広くすることでフレア光を低減させるというものであったが、第2の開口5の幅bを広くすることにより、第2の開口5における輝度は低下する。一方、原稿面における照度とその分布の最適化は原稿面と円筒2との距離に依存することは先に述べた通りである。ここで図2に示した原稿移動型の読み取り装置に第1実施例を適用した場合を考える。この場合には、原稿と第2の開口5が接しているため、最も均一かつ高照度な証明が可能である。高品位読み取りを行うためには、読み取り位置Rのみを高い照度で照明し、読み取り位置以外には証明しないのが理想であり、これは第2の開口5の幅を狭くすることで実現可能である。しかし、第2実施例において説明したとおり、第2の開口5の幅bが第3の開口6の幅aよりも狭く(b<a)なるとフレア光により読み取り品質が逆に低下する。
図5においては、第2の開口5(幅b)は第3の開口6(幅a)よりも狭く構成されている。しかし、第2の開口5を挟んでその両側には拡散反射膜3を塗布しない、幅cの領域(c>a)を形成することにより、図4と同様に結像光束へのフレア光の混入を防ぐことができる。これにより、図2で示した原稿移動型の原稿読み取り装置では照明幅を絞り、かつ高照度照明が可能となる。
図6は、第3の開口6よりも広い幅をもつ第2の開口5の真上に、別部材からなる第3の開口よりも狭い開口幅b(b<a)をもつ遮光板13を設置して実質的な第2の開口5の幅をbとすることで同様の効果が得られる。このとき、拡散反射膜3が塗布されていない部分14を、光をほとんど反射させないように黒色処理を行うか、そうした黒色の部材を塗布もしくは張り付けることで、よりフレア光の発生を抑制する効果を高めることができる。
図7は、本発明にかかる照明装置のさらにもとになる照明装置を説明するためのものであり、先の図1と同様に原稿読み取り装置における照明装置と原稿搭載手段とを示したものである。図中2は第1の開口4、第2の開口5、第3の開口6、および第4の開口6aを有する円筒であり、その内面には高い拡散性と反射率を持った白色の拡散反射膜3が塗布等の手段により形成されている。
光源7から発した光束はリフレクタ8により第1の開口4を通して円筒2内に導かれ内部を照明する。円筒2の内壁を照明した光束は、円筒2の内部で拡散反射膜3により拡散と反射を繰り返し、その一部の光束は開口4,5,6,6aから射出する。第2の開口5から射出した光束は、原稿載置手段としてのコンタクトガラス1上に置かれた原稿を照明する。第2の開口5と第3の開口6は対向した位置から所定の角度θだけ傾いた位置に配置されている。この第3の開口6を通して、図示されない読み取り光学系により、原稿面上に記載された情報を読み取ることができる。
第4の開口6aは、結像光束に混入するコンタクトガラスおよび原稿面での正反射光成分を発生させる円筒内面部分に対応しており、この部分を開口とすることにより、上記正反射光成分を除去し、原稿情報を正しく読み取ることができる。すなわち、開口6aの設置位置は、読み取り光学系により結像される光束の光軸が、原稿面に対して読み取り位置から引かれる垂線となす角度θと、前記垂線に対し同じ角度θだけ開口6と反対方向の位置を中心として配置され、さらに開口6aの開口幅は、結像光束の見込み角ηにより決定される。
図8と図9は、図7の照明装置の効果と、先の図1に示す照明装置の問題点とを比較して示すものである。図8は、図7において、原稿面の位置がAからBに変化し、円筒2および光源7からなる照明装置と原稿面との間隔が変動した場合の、原稿面上における相対的な照度分布を示している。これに対し、図9は、原稿面上に記載された情報を読み取り光学系により読み取るための第3の開口6が、第2の開口5と対向した位置に設けられた図1における照明装置と原稿面との間隔が変動した場合の、原稿面上における相対的な照度分布を示している。図9中の点線で示される照度分布は、同図中の読み取り位置を境に円筒の左右各部分からの光束が原稿面上に作る照度分布を示している。
先の図1に示す照明装置の場合、原稿読み取り位置の直下に開口5,6が存在するため、直下方向からの照明光束は存在せず、読み取り位置は図中の左右の円筒内部からの拡散反射光によって照明される。したがって、円筒の左右各部が原稿面上に作る照度分布は、図9で点線で示されるように、照明装置と原稿面との間隔が広がるにつれて照度のピーク位置が横方向に移動する。このため、原稿読み取り位置が照度分布の谷となる問題がある。
これに対し、図7の原稿照明装置においては、開口6と6aとで囲まれた円筒部分からの拡散反射光束が、原稿読み取り位置を直下から最も強く照明している。このため、図8に示すように照明装置と原稿面との距離の変動が生じても照度のピーク位置は変化せず、常に安定して、かつ、高照度で読み取り位置を照明することができる。
図10は、図7の照明装置の別の実施例を説明するための図である。この実施例は、第4の開口6aから射出する光束が迷光となって結像光学系へ混入することを防ぐために、内壁が黒色の部材からなるトラップ6bを開口6aの外側に設けたものである。開口6aを設けた理由はコンタクトガラス、原稿面からの正反射光成分が結像光束に混入しないようにするためであるから、必ずしも円筒2に開口6aを設ける必要はない。すなわち、円筒2の内壁の開口6aに相当する位置に拡散反射膜を形成しないようにするか、または、上記位置に低反射率の黒色部材からなる薄膜を形成する等の手段を採用することができ、同等の効果が得られる。
図11は本発明の照明装置の第1実施例を説明するための図である。開口5、開口6及び開口6aの位置関係は図7と同様である。この実施例においては、光源7からの光束は、リフレクタ8により開口6aを通して円筒2内に導かれ、内部を照明する。円筒2の内壁を照明した光束は、拡散反射膜3により拡散と反射を円筒内部で繰り返し、その一部の光束は開口5,6,6aから射出する。第2の開口5から射出した光束は、原稿搭載手段としてのコンタクトガラス1上に置かれた原稿を照明する。第2の開口5と第3の開口6とは、対向した位置から所定の角度θだけ傾いた位置に配置されており、原稿面上に記載された情報は、図11には示されない読み取り光学系により、第3の開口6を通して読み取ることができる。また、第4の開口6aは、結像光束に混入するコンタクトガラス及び原稿面での正反射光成分を発生させる円筒内面部分に対応しており、上記正反射光成分を除去し、原稿情報を正しく読み取ることができる。
図12は、本発明の照明装置の第2実施例を説明するための図である。この実施例は、円筒2内部への光の入射を、開口6を通して行うようにしたものである。これ以外は図11と同様である。
図7では円筒2の内壁に4つの開口を設け、図10の実施例では円筒2の内壁に3つの開口と、開口と同等の効果をもつ非反射部材とを設けたので、図1に示すような円筒上に開口を3つしか持たない照明装置に比べて光の損失が多く、結局、原稿面を照明する光量が低下していた。これに対し、図11,12に示す本発明の照明装置では、円筒に形成される開口は図1の照明装置と同じく3つであり、したがって、図1の照明装置と同等の原稿面照度を得ることができる。
図13は、本発明の照明装置の第3実施例を説明するための図である。この実施例は、照明装置が大きくなり過ぎないように、光源7からの光束をリフレクタ8を介して円筒2内へ入射させるようにしたものである。
図14および図15は、図7の変形例を説明するための図である。開口6,6aは図7における開口6,6aと同じ役割をもつものである。つまり、開口6は読み取り光学系により原稿の情報を読み取るためのものであり、開口6aは読み取り光学系により結像される光束中にコンタクトガラス、原稿面からの正反射光を混入させないためのものである。開口6aには、開口6aを塞ぎ、かつ、開閉可能な蓋19が取り付けられている。蓋19の円筒内面側には円筒2と同様に拡散反射膜3が塗布等の手段により形成されている。
いま、蓋19を開いた状態(図14)で原稿を読み取ったときの出力値をIoとする。これは、コンタクトガラスおよび原稿からの正反射光成分を含まない値である。つぎに、蓋19を閉じて(図15)同じ原稿を読み取ったときの出力値をIsとする。IsはIoと、コンタクトガラスからの正反射光成分Icと、原稿からの正反射光成分Igとの和と考えることができる。つまり、Is=Io+Ic+Igと表すことができる。
ここで、Icは原稿によらず一定であるから、予め測定し記憶させておく。蓋19を閉じて読み取られた値Isから、上記Icを減算した値はIo+Igとなる。Igは原稿表面の光沢性によって変化する。したがって、Ioと(Io+Ig)の比を求めることによって、原稿の光沢度を知ることができる。読み取り対象原稿の光沢度、およびその変化具合を知ることで、原稿が写真か否か、写真の場合には光沢、半光沢のいずれであるか、さらには普通原稿に写真が部分的に貼り込まれているかどうかといった情報を得ることができる。
図16は、原稿読み取り・再現装置を説明するための図であって、図14、図15の原稿照明装置を用いて原稿の光沢度Tを検出し、光沢度Tに応じて異なる処理を行う場合のフローチャートである。初めに蓋19を閉めて第1の読み取り走査を行い、正反射光成分を含む値Isを読み取る。読み取った結果は、一旦メモリ上に蓄積する。つづいて蓋19を開けて第2の読み取り走査を行う。このとき読み取られた値はIoである。別途、原稿が原稿搭載手段(コンタクトガラス)上に置かれず、かつ蓋19が閉じられた場合での読み取り値Icが測定され、記憶されている。上記Is,Io,Icを用いて、光沢度TはT=(Is−Ic)/Ioとして求められる。
図16ではTの値が、適当な設定値N1,N2によって3つの場合すなわち、T<N1、N1≦T≦N2、T>N2にクラス分けされ、それぞれのクラスに応じて異なる処理(処理1、処理2、処理3)が行われる。なお、図16では3つの場合にクラス分けしているが、本発明はこれに限定されるものではない。
図17は、同じく原稿読み取り・再現装置を説明するための図であって、図14、図15の原稿照明装置を用いて原稿の光沢度Tを検出し、光沢度Tに応じて異なる処理を行う場合の他のフローチャートである。上記図16のように、読み取られた各画素ごとに光沢度を求め、光沢度に応じた処理を行う原稿読み取り・再現装置においては、原稿表面の汚れやコンタクトガラスの汚れ等によって、求められた光沢度が画素ごとに変動する場合に、処理が画素ごとに切り替わってしまい、適正な画像が得られないことがある。図17の実施例は、この不具合をなくしたものである。
すなわち図17では、画素ごとに求められる光沢度に応じて処理を異ならせる場合において、光沢度が特定の範囲(図17ではN1≦T≦N2)に入る場合の処理を標準の処理(図17では処理2)とする。そして、注目画素の光沢度が前述の範囲に入らなかった(図17ではT<N1、T>N2)場合には、注目画素周辺の画素の光沢度を探索し、注目画素と同じ範疇にクラス分けされた画素が連続し、かつ、所定の画素数以上の領域を有するか否かを判断し、有する場合には前述のクラスごとに固有の処理(図17では処理1および処理3)を行い、それ以外の場合には、標準の処理(図17では処理2)を行う。
図18は、読み取られた原稿の光沢度から、図17のフローチャートに従って判別し、処理1,2および3を行うべき領域を示したものである。
図16のフローチャート、および図17のフローチャートにおいては、光沢度に応じて処理を異ならせるようにしているが、この場合の処理として以下のものが考えられる。すなわち、(1)光沢の異なる各種原稿〔例えば、写真(光沢/半光沢/絹目)、印刷(コート紙、新聞等)〕に対して異なる色変換マトリックスを作成しておき、光沢度に応じてこれらを切り替えて色変換するもの、(2)光沢度に応じて部分的にラミネート(例えば図18の処理1と処理3の部分をラミネートする)を行う、などの処理が可能である。
本発明のもとになる照明装置の説明図である。 図1の照明装置を移動型読み取り装置に適用した場合の説明図である。 図1の照明装置の斜視図である。 図1の照明装置における第2の開口と第3の開口の開口幅の説明図である。 図1の照明装置の変形例の説明図である。 同じく他の変形例の説明図である。 本発明のさらにもとになる照明装置の説明図である。 図7の照明装置の効果説明図である。 図1の照明装置の問題点説明図である。 図7の照明装置の変形例である。 本発明に係る照明装置の第1実施例の説明図である。 同じく第2実施例の説明図である。 同じく第3実施例の説明図である。 図7の照明装置の別の変形例の説明図である。 図7の照明装置の別の変形例の説明図である。 図14、図15の照明装置を使用した原稿読み取り・再現装置を説明するためのフローチャートである。 同じく図14、図15の照明装置を使用した原稿読み取り・再現装置を説明するための別のフローチャートである。 図17による処理イメージの説明図である。 従来技術に係る説明図である。 他の従来技術に係る説明図である。
符号の説明
1 コンタクトガラス
2 円筒
3 拡散反射膜
4 第1の開口
5 第2の開口
6 第3の開口
6a 第4の開口
6b トラップ(請求項の第1の開口に対応)
7 光源
8 リフレクタ
9 遮光板
19 蓋
θ 角度
η 結像光束の見込み角

Claims (2)

  1. 主走査方向と並行の、内面が光を拡散・反射する拡散反射膜で覆われた円筒と、前記円筒の外部に位置する光源とからなり、
    前記円筒は、原稿搭載手段と相対する方向に設けられた第2の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に一定角度傾いた位置に設けられた第3の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に、前記第3の開口とは逆方向に一定角度傾いた位置に設けられた第1の開口とを備え、
    前記光源からの光を前記第1の開口から円筒内に入射し、円筒内面の拡散反射膜で拡散・反射した光を前記第2の開口から出射して前記原稿搭載手段上の原稿面を照明し、前記第2の開口から入射する前記原稿面の反射光を前記第3の開口から出射して情報読み取り光学系に導くと共に、前記原稿面での正反射光成分を前記第1の開口に導くことを特徴とする照明装置。
  2. 主走査方向と並行の、内面が光を拡散・反射する拡散反射膜で覆われた円筒と、前記円筒の外部に位置する光源とからなり、
    前記円筒は、原稿搭載手段と相対する方向に設けられた第2の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に一定角度傾いた位置に設けられた第3の開口と、前記第2の開口に対向した位置から副走査方向に、前記第3の開口とは逆方向に一定角度傾いた位置に設けられた第1の開口とを備え、
    前記光源からの光を前記第3の開口から円筒内に入射し、円筒内面の拡散反射膜で拡散・反射した光を前記第2の開口から出射して前記原稿搭載手段上の原稿面を照明し、前記第2の開口から入射する前記原稿面の反射光を前記第3の開口から出射して情報読み取り光学系に導くと共に、前記原稿面での正反射光成分を前記第1の開口に導くことを特徴とする照明装置。
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