JP3734369B2 - シートベルト引き出し巻き取り量検出装置 - Google Patents

シートベルト引き出し巻き取り量検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に装備される車両用乗員拘束保護装置に設けられ、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を検出するシートベルト引き出し巻き取り量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートベルトの締め忘れを警告する電気回路の制御や、シートベルト用リトラクタに装備されるシートベルトロック機構の動作制御等のために、シートベルト用リトラクタのリールシャフトに巻装されているシートベルトの巻量を検知するシートベルト巻量検知スイッチが種々提案されている。
【0003】
このようなシートベルト巻量検知スイッチとして、例えば、特開平9−82171号公報には、リールシャフトに巻かれるシートベルトの厚みにより、シートベルト巻量検知スイッチをオン/オフさせて、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を検知するように構成されたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記シートベルト巻量検知スイッチでは、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を該シートベルト巻量検知スイッチのオン/オフで検出しているため、シートベルトが所定量より引き出されているか又は巻かれているかということしかわからず、従って具体的なシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を検出できなかった。
【0005】
本発明は、上記点に着目してなされたものであり、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができるシートベルト引き出し巻き取り量検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のシートベルト引き出し巻き取り量検出装置は、シートベルトの引き出し及び巻き取りを行うモータと、該モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、該検出された端子間電圧に基づいて前記モータの回転方向を検出するモータ回転方向検出手段と、該検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号にハイパスフィルタ処理をして脈流成分を検出し、当該脈流成分が第1所定値より低い電圧値から該第1所定値を超えた回数に所定値を乗算したもの、該脈流成分が第2所定値より高い電圧値から該第2所定値を下回った回数に所定値を乗算したもの前記検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号高速フーリエ変換し周波数スペクトルを求め、当該周波数スペクトルを周波数解析して得られたシートベルトの引き出し速度又は巻き取り速度に比例した周波数成分に所定値を乗算したもの、及び前記検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号を時間積分して得られた積分結果に所定値を乗算したものの少なくとも1つ及び前記モータ回転方向検出手段により検出されたモータの回転方向に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する引き出し巻き取り量算出手段とを備えることを特徴とする。
請求項2のシートベルト引き出し巻き取り量検出装置は、請求項1記載のシートベルト引き出し巻き取り量検出装置において、前記電圧検出手段は、前記モータの端子間電圧の電圧信号を検出する2つのインターフェイス回路を備え、前記モータ回転方向検出手段は、前記2つのインターフェイス回路の一方から検出された電圧信号から前記2つのインターフェイス回路の他方から検出された電圧信号を減算し、該減算された電圧信号にローパスフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り除き、該脈流成分が取り除かれた後の電圧信号の極性から前記モータの回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出することを特徴とする。
【0007】
本発明の構成によれば、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
(1)第1の実施の形態
図1は、第1の実施の形態に係るシートベルト引き出し巻き取り量検出装置が備えている電動リトラクタ100の構成を示す図である。
【0018】
電動リトラクタ100はフレーム1を備えている。このフレーム1にはシートベルトを巻き取るリールシャフト3が回転自在に設置され、車両に所定の減速度が作用したとき又はシートベルトが所定の加速度で引き出されたときにシートベルトの引き出しをロックする公知のシートベルトロック機構2が固定されている。
【0019】
次いで、リールシャフト3の中心軸3aはリールシャフト用プーリ5の中心軸に連結されており、このリールシャフト用プーリ5は動力伝達ベルト7を介して直流モータ用プーリ6に接続されている。リールシャフト用プーリ5の内部には渦巻きばね等の付勢力付与手段が形成されており、常にシートベルトを巻き取る方向に付勢力が働いている。
【0020】
リールシャフト用プーリ5及び直流モータ用プーリ6の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成され、また動力伝達ベルト7の内周にも所定数の内歯が形成されており、リールシャフト用プーリ5及び直流モータ用プーリ6の外歯と動力伝達ベルト7の内歯とはそれぞれ過不足なくかみ合っている。
【0021】
直流モータ用プーリ6の中心軸は直流モータ10に連結されている。従って、直流モータ10の回転は直流モーター用プーリ6を介してリールシャフト3に伝達される。
【0022】
直流モータ10は、フレーム1に少なくとも2点以上で固定されており、また直流モータ駆動部11を介してMPU(Micro Processing Unit)14に接続されている。直流モータ駆動部11はMPU14からの制御信号に基づいて直流モータ10の回転を制御する。
【0023】
尚、MPU14としては、例えば日立製HD6433337YFを使用し、直流モータ10としては、例えば日本サーボ製DME44SAを使用する。
【0024】
図2は直流モータ駆動部11の回路図である。図2中の端子P1及び端子P2はMPU14から出力されるPWM(パルス幅変調)信号の入力端子であり、端子P1及び端子P2には、例えば、20kHzのPWM信号が入力される。端子P3及び端子P4は電流検出用の出力端子であり、端子P5及び端子P6は電圧検出用の出力端子であり、端子P1〜端子P6はそれぞれMPU14に接続されている。また、図2中の電圧Vbは直流モータ10に供給され、図2中の複数のトランジスタ及びFET等は、MPU14からのPWM信号により直流モータ10の回転を正転又は反転駆動させるためのものである。
【0025】
図2中の回路C1は、抵抗r1に流れる電流から直流モータ10に流れる電流iを検出する電流検出回路であり、PWM信号の影響による電流の変動を取り除くためのインターフェイス回路(以下、IFという)1及びIF2を備えている。MPU14は、IF1及びIF2からそれぞれ電圧信号を受信し、この電圧信号に基づいて直流モータ10に流れる電流iを検出する。
【0026】
回路C2は直流モータ10にかかる端子間電圧を測定する電圧測定回路である。MPU14は、IF3及びIF4からそれぞれ電圧信号を受信し、この電圧信号に基づいて直流モータ10にかかる端子間電圧を測定する。図3は直流モータ10にかかる脈流成分を含む端子間電圧の波形を示す図であり、(A)は乗員がシートベルトをゆっくり引き出した時に直流モータ10にかかる端子間電圧の波形を示し、(B)は乗員がシートベルトを早く引き出した時に直流モータ10にかかる端子間電圧の波形を示す。
【0027】
IF1及びIF2は、例えば抵抗r2、抵抗r2より小さい抵抗値の抵抗r3及びコンデンサc3からなるローパスフィルタ構成となっており、カットオフ周波数を、例えば、20Hzに設定している。これにより、電流検出回路C1でMPU14に出力されるPWM信号の影響は、−60dBに低減され、本来電流検出回路C1で検出しようとしている電流にほとんど影響を与えなくなる。
【0028】
図1に戻り、MPU14は、時間を計るタイマー15、IF3及びIF4からの各電圧信号を所定時間毎にそれぞれサンプリングするA/Dコンバータ17を備えており、シートベルトのタングがバックルに装着されたか否かを検出する及びシートベルトのタングがバックルから着脱されたか否かを検出するバックル接続有無検出部18に接続されている。バックル接続有無検出部18はシートベルトのタングがバックルに装着されたか否かを検出し、それに対応した制御信号をMPU14に出力する。
【0029】
尚、MPU14は、直流モータ10の端子間電圧によりシートベルトが引き出されたか否かを判断し、直流モータ10に流れる電流iからシートベルトの巻き取りが終了したか否かを判断し、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する。
【0030】
図4は図1のMPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【0031】
MPU14は、IF3及びIF4からの電圧信号より脈流成分のみを取り出すデジタルフィルタ処理21(ハイパスフィルタ)と、デジタルフィルタ処理21で取り出された脈流成分が所定電圧v0(例えば1V)以下の電圧から所定電圧v0を超えた回数をカウントするカウンタ処理22と、カウンタ処理22でカウントされたカウント値に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する引き出し巻き取り量演算処理23と、IF3及びIF4からの電圧信号より脈流成分のみを取り除くデジタルフィルタ処理24(ローパスフィルタ)と、デジタルフィルタ処理24で脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出するモータ回転方向検出処理25とを行う。
【0032】
次に、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する際の電動リトラクタ100の各部の動作を説明する。
【0033】
乗員によるシートベルトの引き出し又は渦巻きばね等の付勢力付与手段によるシートベルトの巻き取りがあると、リールシャフト3が回転し、リールシャフト用プーリ5、直流モータ用プーリ6及び動力伝達ベルト7を介して直流モータ10の回転軸が回転し、直流モータ10は起電力を発生する。これにより、A/Dコンバータ17はIF3及びIF4から入力される各電圧信号を所定時間毎にそれぞれサンプリングする。
【0034】
デジタルフィルタ処理21では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号にハイパスフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り出す。該取り出された脈流成分はカウンタ処理22に出力され、カウンタ処理22では脈流成分が所定電圧v0(例えば1V)以下から所定電圧v0を超えた回数をカウントし、カウント値に対応する信号を引き出し巻き取り量演算処理23に出力する。
【0035】
一方、デジタルフィルタ処理24では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号にローパスフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り除き、該取り除かれた後の電圧信号をモータ回転方向検出処理25に出力する。モータ回転方向検出処理25では、デジタルフィルタ処理24より入力された電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出し、それに対応した信号を引き出し巻き取り量演算処理23に出力する。
【0036】
引き出し巻き取り量演算処理23では、カウンタ処理22より出力されたカウント値に所定値(例えば10cm/1カウント)を乗算し、この乗算結果とモータ回転方向検出処理25より出力された直流モータ10の回転方向に対応した信号とに基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する。
【0037】
上述したように、本実施の形態によれば、デジタルフィルタ処理21によりIF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号(即ち、直流モータ10の端子間電圧)の脈流成分のみが取り出され、カウンタ処理22により該脈流成分が所定電圧v0以下の電圧から所定電圧v0を超えた回数がカウントされ、デジタルフィルタ処理24によりIF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号(即ち、直流モータ10の端子間電圧)の脈流成分のみが取り除かれ、モータ回転方向検出処理25により脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかが検出され、引き出し巻き取り量演算処理23によりカウンタ処理22でカウントされたカウント値及びモータ回転方向検出処理25で検出された直流モータ10の回転方向に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量が算出されるので、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができる。
【0038】
尚、本実施の形態では、カウンタ処理22で脈流成分が所定電圧v0(例えば1V)以下から所定電圧v0を超えた回数をカウントしたが、脈流成分が所定電圧v1(例えば−1V)以上から所定電圧v1を下回った回数をカウントし、カウント値に対応する信号を引き出し巻き取り量演算処理23に出力しても、本発明と同様の効果を奏する。
【0039】
また、本実施の形態では、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出したが、単位時間あたりのカウント数(例えば、2カウント/1s)に着目すれば、このカウント数に所定値(例えば10cm/1カウント)を乗算すればシートベルトの引き出し速度又は巻き取り速度になり(10cm/1カウント×2カウント/1s=20cm/1s)、シートベルトの引き出し速度又は巻き取り速度も検出することができる。
【0040】
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態は、MPU14が実行する演算処理が第1の実施の形態と異なるが、その他の点は上述のものと同様であり、その説明を省略する。
【0041】
図5はMPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【0042】
MPU14は、直流モータ10の端子間電圧を時間的に積分する積分処理26と、積分処理26の出力からシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する引き出し巻き取り量演算処理23と、IF3及びIF4からの電圧信号より脈流成分のみを取り除くデジタルフィルタ処理24と、デジタルフィルタ処理24で脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出するモータ回転方向検出処理25とを実行する。
【0043】
次に、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する際の電動リトラクタの各部の動作を説明する。
【0044】
乗員によるシートベルトの引き出し又は渦巻きばね等の付勢力付与手段によるシートベルトの巻き取りがあると、リールシャフト3が回転し、リールシャフト用プーリ5、直流モータ用プーリ6及び動力伝達ベルト7を介して直流モータ10の回転軸が回転し、直流モータ10は起電力を発生する。これにより、A/Dコンバータ17はIF3及びIF4から入力される各電圧信号を所定時間毎にそれぞれサンプリングする。
【0045】
積分処理26では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号を時間的に積分する。この積分により、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量に比例した値を算出することができる。これは、直流モータ10が回転速度に比例した起電力を発生するため、直流モータ10の端子間電圧(即ち、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号)を時間的に積分するとシートベルトの引き出し量又は巻き取り量に比例した値となるためである。その後、積分処理26では、積分値を引き出し巻き取り量演算章処理23に出力する。
【0046】
一方、デジタルフィルタ処理24では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号にデジタルフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り除き、該取り除かれた後の電圧信号をモータ回転方向検出処理25に出力する。モータ回転方向検出処理25では、デジタルフィルタ処理24より入力された電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出し、それに対応した信号を引き出し巻き取り量演算処理23に出力する。
【0047】
引き出し巻き取り量演算処理23では、積分処理26より出力された積分値に所定値を乗算し、この乗算結果とモータ回転方向検出処理25より出力された直流モータ10の回転方向に対応した信号とに基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する。
【0048】
上述したように、本実施の形態によれば、積分処理26により直流モータ10の端子間電圧が時間的に積分され、デジタルフィルタ処理24によりIF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号(即ち、直流モータ10の端子間電圧)の脈流成分のみが取り除かれ、モータ回転方向検出処理25により脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかが検出され、引き出し巻き取り量演算処理23により積分処理26の積分値及びモータ回転方向検出処理25で検出された直流モータ10の回転方向に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量が算出されるので、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができる。
【0049】
(3)第3の実施の形態
第3の実施の形態は、MPU14が実行する演算処理が第1の実施の形態と異なるが、その他の点は上述のものと同様であり、その説明を省略する。
【0050】
図6はMPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【0051】
MPU14は、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号に高速フーリエ変換(FFT)を施し、周波数スペクトルを求めるFFT処理27と、該周波数スペクトルから直流モータ10の端子間電圧の脈流成分の周波数成分を算出する周波数解析処理28と、周波数解析処理28の出力からシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する引き出し巻き取り量演算処理23と、IF3及びIF4からの電圧信号より脈流成分のみを取り除くデジタルフィルタ処理24と、デジタルフィルタ処理24で脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出するモータ回転方向検出処理25とを実行する。
【0052】
次に、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する際の電動リトラクタの各部の動作を説明する。
【0053】
乗員によるシートベルトの引き出し又は渦巻きばね等の付勢力付与手段によるシートベルトの巻き取りがあると、リールシャフト3が回転し、リールシャフト用プーリ5、直流モータ用プーリ6及び動力伝達ベルト7を介して直流モータ10の回転軸が回転し、直流モータ10は起電力を発生する。これにより、A/Dコンバータ17はIF3及びIF4から入力される各電圧信号を所定時間毎にそれぞれサンプリングする。
【0054】
FFT処理27では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号に高速フーリエ変換を施し、周波数スペクトルを求める。周波数解析処理28では、該周波数スペクトルから直流モータ10の端子間電圧の脈流成分の周波数成分を算出する。この周波数成分は、シートベルトの引き出し速度又は巻き取り速度に比例した値である。その後、周波数解析処理28では、算出した周波数成分を引き出し巻き取り量演算章処理23に出力する。
【0055】
一方、デジタルフィルタ処理24では、IF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算し、この減算された電圧信号にデジタルフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り除き、該取り除かれた後の電圧信号をモータ回転方向検出処理25に出力する。モータ回転方向検出処理25では、デジタルフィルタ処理24より入力された電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出し、それに対応した信号を引き出し巻き取り量演算処理23に出力する。
【0056】
引き出し巻き取り量演算処理23では、周波数解析処理28より出力された周波数成分に所定値を乗算し、この乗算結果とモータ回転方向検出処理25より出力された直流モータ10の回転方向に対応した信号とに基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する。
【0057】
上述したように、本実施の形態によれば、FFT処理27によりIF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号に高速フーリエ変換が施され、周波数スペクトルが求められ、周波数解析処理28により該周波数スペクトルから直流モータ10の端子間電圧の脈流成分の周波数成分が算出され、デジタルフィルタ処理24によりIF3の電圧信号からIF4の電圧信号を減算した電圧信号(即ち、直流モータ10の端子間電圧)の脈流成分のみが取り除かれ、モータ回転方向検出処理25により脈流成分のみを取り除かれた電圧信号の極性から直流モータ10の回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかが検出され、引き出し巻き取り量演算処理23により周波数解析処理28の周波数成分及びモータ回転方向検出処理25で検出された直流モータ10の回転方向に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量が算出されるので、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができる。
【0058】
尚、第1〜第3の実施の形態において説明したシートベルトの引き出し量又は巻き取り量の算出処理は、適宜組み合わせることにより、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易により精度よく検出することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本願のシートベルト引き出し巻き取り量検出装置によれば、シートベルトの引き出し量又は巻き取り量を簡易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るシートベルト引き出し巻き取り量検出装置が備えている電動リトラクタ100の構成を示す図である。
【図2】直流モータ駆動部11の回路図である。
【図3】直流モータ10にかかる脈流成分を含む端子間電圧の波形を示す図である。
【図4】図1のMPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【図5】MPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【図6】MPU14が実行する演算処理を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 フレーム
2 シートベルトロック機構
3 リールシャフト
5 リールシャフト用プーリ
6 直流モータ用プーリ
7 動力伝達ベルト
10 直流モータ(電圧検出手段)
11 直流モータ駆動部
14 MPU(電圧検出手段、引き出し巻き取り量算出手段)
100 電動リトラクタ

Claims (2)

  1. シートベルトの引き出し及び巻き取りを行うモータと、
    該モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、
    該検出された端子間電圧に基づいて前記モータの回転方向を検出するモータ回転方向検出手段と、
    該検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号にハイパスフィルタ処理をして脈流成分を検出し、当該脈流成分が第1所定値より低い電圧値から該第1所定値を超えた回数に所定値を乗算したもの、該脈流成分が第2所定値より高い電圧値から該第2所定値を下回った回数に所定値を乗算したもの前記検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号高速フーリエ変換し周波数スペクトルを求め、当該周波数スペクトルを周波数解析して得られたシートベルトの引き出し速度又は巻き取り速度に比例した周波数成分に所定値を乗算したもの、及び前記検出された端子間電圧の一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算し当該減算された電圧信号を時間積分して得られた積分結果に所定値を乗算したものの少なくとも1つ及び前記モータ回転方向検出手段により検出されたモータの回転方向に基づいてシートベルトの引き出し量又は巻き取り量を算出する引き出し巻き取り量算出手段とを備えることを特徴とするシートベルト引き出し巻き取り量検出装置。
  2. 前記電圧検出手段は、前記モータの端子間電圧の電圧信号を検出する2つのインターフェイス回路を備え、
    前記モータ回転方向検出手段は、前記2つのインターフェイス回路の一方から検出された電圧信号から前記2つのインターフェイス回路の他方から検出された電圧信号を減算し、該減算された電圧信号にローパスフィルタ処理を施し、脈流成分のみを取り除き、該脈流成分が取り除かれた後の電圧信号の極性から前記モータの回転方向がシートベルトの引き出し方向であるか又は巻き取り方向であるかを検出することを特徴とする請求項1記載のシートベルト引き出し巻き取り量検出装置。
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