JP3732949B2 - 書籍等の取出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書籍等の梱包・出荷作業に関し、段積みされた複数の書籍等をコンテナから取り出し、次工程に払い出すために段積みした書籍等の隙間を広げ、次工程に搬出する書籍等の取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書籍等の配送用梱包方法は、一般的に、向け先別に仕分けられた書籍等を人手作業によってダンボールに箱詰めし、ダンボール内の空間に緩衝材を詰め込み、プリンタにて発行された送品票をダンボール内に投入し、フラップ折りをし、プリンタにて発行された宛名ラベルをダンボールに貼り付けし、さらに、機械装置によって、ポリプロピレン樹脂等を素材とする結束バンドで結束することによって行われる。
【0003】
しかし、このような梱包方法の場合、数種類の大きさでしか対応できないため、ダンボールと書籍等の間に隙間が発生する。そこで、隙間を詰める充填物が必要になり、その結果、充填効率及び輸送効率が悪くなる。
また、小冊数で出荷する場合、充填率が下がり、書籍1冊当たりの梱包コストが上がるため、コスト的に合わなくなる。一般的に注文冊数が約30冊(約6kg/梱包)以上にならないと通常出荷しない。しかるに、前記梱包方法では、書店に書籍が届くまでの時間、即ち、納入リードタイムが長くなる場合があり、書店側へのサービスとして数冊からの出荷も可能にするよう求められていた。
【0004】
上記の課題を解決する書籍等の梱包方法として、段積みした書籍等を1コマとし、このコマの外周面にコマ作成用バンドを巻き付けて書籍等を1コマとするコマ作成工程と、コマを複数個作成し、複数のコマを整列するコマ整列工程と、コマの外周面にコマ作成用バンドの巻付方向と直交する方向で保護包装材を巻き付けると共に、保護包装材の両縁部をコマの対応する両縁部より外側方に突出させる保護包装材巻付工程と、熱収縮性フィルムからなる気密包装材によってコマの外表面の全体を被覆した後、コマを加熱装置内を通して気密包装材を熱収縮してコマの外表面に密着させるフィルム密着工程と、コマの外周面に保護包装材の巻付け方向と直交する方向に結束バンドを巻き付けるバンド結束工程とからなる書籍等の梱包方法が考えられる。
【0005】
この梱包方法によれば、書籍等の充填物が不要となり、充填効率及び輸送効率の改善が図られ、また、ダンボール箱に対して1梱包当たりの材料の使用する量が少ないので、コストダウンを実現でき、かつ、小荷姿にも対応可能になるため、納入リードタイムの短縮化も図ることができると考えられる。
【0006】
また、この書籍等の梱包方法においては、その前提として、複数のコマを整列する工程に、複数のコマを容易に整列可能に供給することが必要になる。
そのため、書籍等を方面別に仕分けするソータにて、その後の荷崩れ防止等の搬送の安定化を目的として、正面と上面が開放状態の矩形箱体からなり、その背板にプッシャ挿通孔が設けられ、その底板の上面に直交する2方向に傾斜する書籍等載置面を有し、該傾斜載置面上に書籍等を積載したコンテナの使用が考えられる。
【0007】
そして、このコンテナに書籍等を段積みする。次に、コンテナを2段積みして1梱包分とする。さらに、前記梱包をするために、段積みした書籍等を1コマとしてコンテナの2間口から2コマを同時に取り出す必要がある。この時、段積みした書籍等は、地面に対して傾斜しているため、自動的にコンテナから取り出す際に荷崩れのおそれがある。
ところで、傾斜しているコンテナに集団で格納されている物品を確実に取り出す装置としては、特開昭59−12007号公報に、コンテナの傾斜下端面に対面する位置に傾斜してエンドレス帯を有するコンベヤを配置し、エンドレス帯に爪を設け、コンベヤの上端から送り出される物品を受ける位置に傾斜した滑り板の上端を配置し、滑り板の下端から送り出される物品の受ける位置に回収容器の入口を配置した装置が提示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した装置は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
即ち、同装置では、コンテナ内に段積みされた書籍等を1冊ずつしか取り出せないため、書籍等を段積みした状態で一度にコンテナから押し出すことができない。また、書籍等を回収するときに、書籍等が傾斜した滑り板上を滑り、回収容器に直接衝突するため、書籍等を傷める可能性がある。また、取り出した後の段積みした書籍等2コマは、コンテナ内で最小10mm程度まで接近しているため、各々、異なるコンテナに送り出すために、段積みした書籍等2コマの間を広げる必要がある。この時、段積みした書籍等が荷崩れしないようにする必要がある。
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、コンテナ内に段積みされた書籍等のコマを自動的に荷崩れしないように取り出すと共に広げ、次工程に確実に搬出することができる書籍等の取出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の書籍等の取出装置は、正面と上面が開放状態の矩形箱体からなり、その背板にプッシャ挿通孔が設けられ、その底板の上面に直交する2方向に傾斜する書籍等載置面を有し、該書籍等載置面上に段積みされた複数の書籍等を載置したコンテナから前記書籍等を取り出す装置であって、コンテナ載置面上に前記コンテナを載置するコンテナ載置テーブルと、前記コンテナ載置テーブルの上面を2方向に傾斜し、前記書籍等載置面を、隣接する書籍等受載コンベヤの書籍等受載面と同じ水平状態にする書籍等載置面水平調整機構と、前記プッシャ挿通孔を通してプッシャを前記コンテナ内に進出し、前記書籍等載置面から前記書籍等受載面に前記書籍等を押し出す書籍等押出機構とを具備する。
【0011】
請求項2記載の書籍等の取出装置は、請求項1記載の書籍等の取出装置において、前記コンテナ載置テーブル上に、前記コンテナを着脱自在にクランプできるコンテナクランプ機構が取付けられている。
請求項3記載の書籍等の取出装置は、請求項1又は2記載の書籍等の取出装置において、前記コンテナの前記書籍等載置面は、その上に、2組の前記段積みされた書籍等を横長方向に2列に載置可能な長さを有する。
【0012】
請求項4記載の書籍等の取出装置は、請求項3記載の書籍等の取出装置において、前記書籍等受載コンベヤは、その上に、2組の前記段積みされた書籍等を横長方向に2列に載置可能な長さを有すると共に、前記2組の段積みされた書籍等間の間隔を横方向に広げる書籍等間隔調整機構を具備する。
請求項5記載の書籍等の取出装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の書籍等の取出装置において、前記コンテナは上、下方向に2段にわたって着脱自在に積載可能に構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0014】
まず、本発明の一実施の形態に係る書籍等の取出装置A(図2参照)において用いるコンテナ10の構成について、図1を参照して説明する。
図示するように、コンテナ10は、正面と上面が開放状態の矩形箱体の一例である横長矩形箱体から形成されている。即ち、コンテナ10は、横長矩形板からなる底板11と、底板11の両側部に立設された左、右側板12、13と、底板11の後部に立設される共に左、右側板12、13の後端に連設される背板14とから構成されている。
底板11の上面には書籍等載置面15が形成されており、この書籍等載置面15は、正面から背面に向かう方向に下り勾配(傾斜角度α)の傾斜を有すると共に、右端から左端に向かう方向に下り勾配(傾斜角度β)の傾斜を有する。即ち、書籍等載置面15は直交する2方向に傾斜している。
【0015】
コンテナ10は書籍等載置面15の中央部に立設された仕切板16によって左、右書籍等収納空間17、18に区画されており、左、右書籍等収納空間17、18内において、それぞれ段積みされた複数の書籍等19からなる2組のコマ20が、書籍等載置面15上に、図示しないソータ等を用いて載置されている。
ここで、書籍等載置面15は、前述したように、直交する2方向に傾斜しているので、後述するようにコンテナ10が搬送される途中において、各組のコマ20を形成する段積みされた書籍等19が荷崩れするのを防止することができ、安定状態に搬送を行うことができる。
【0016】
また、図1に示すように、コンテナ10の背板14であって、左、右書籍等収納空間17、18と対応する個所には、それぞれ、横方向に間隔をあけて縦長のプッシャ挿通孔21、22が設けられている。そして、このプッシャ挿通孔21、22を通して、後述する書籍等押出機構38のプッシャ37(図3参照)を左、右書籍等収納空間17、18内に進出し、コンテナ10からコマ20を円滑に押し出すことができる。なお、本実施の形態では、図1に示すように、コマ20を構成する書籍等19のうち最も下方に位置する書籍等が薄い本の場合でも確実にコンテナ10から押し出すことができるようにするため、書籍等載置面15上であって、プッシャ挿通孔21、22と整合する個所にも、プッシャ挿通溝23、24が設けられている。
【0017】
さらに、本実施の形態では、コンテナ10は、2段にわたって着脱自在に積載可能に構成されている。即ち、コンテナ10は、その左、右側板12、13の上面の前後端に嵌合突起25を突設すると共に、その左、右側板12、13の下面の前後端に嵌合孔26を設けている。従って、下段に位置するコンテナ10の嵌合突起25を上段に位置するコンテナ10の嵌合孔26に嵌合することによって、コンテナ10を安定状態に二段積みすることができる。
【0018】
次に、段積みされた複数の書籍等19からなるコマ20を上記したコンテナ10から取り出し書籍等の取出装置Aの構成について、図2〜図8を参照して具体的に説明する。
まず、図2〜図4、図7及び図8を参照して、書籍等の取出装置Aの全体構成を説明する。
図示するように、書籍等の取出装置Aは、コンテナ載置面30上に段積みされた複数の書籍等19からなるコマ20を収納したコンテナ10を載置するコンテナ載置テーブル31と、コンテナ載置テーブル31の上面を2方向に傾斜し、コンテナ10の書籍等載置面15を、隣接する書籍等受載コンベヤ32、33の書籍等受載面34、35と同じ水平状態にする書籍等載置面水平調整機構36と、プッシャ挿通孔21、22を通してプッシャ37をコンテナ10内に進出し、書籍等載置面15から書籍等受載面34、35に書籍等19からなるコマ20を押し出す書籍等押出機構38とを具備する。
【0019】
そして、図2に示すように、コンテナ載置テーブル31の始端にはコマ20を収納した状態でコンテナ10をコンテナ載置テーブル31上に搬入するコンテナ搬入コンベヤ39が連設されている。一方、コンテナ載置テーブル31の終端には、コマ20を取り出した後の空のコンテナ10をコンテナ載置テーブル31から搬出するためにコンテナ搬出コンベヤ40が連設されている。
【0020】
図3及び図4に示すように、コンテナ載置テーブル31には、コンテナ10をを着脱自在にクランプできるコンテナクランプ機構41が取付けられている。そして、このコンテナクランプ機構41によって、コンテナ載置テーブル31上でコンテナ10を2方向に傾斜させる際に、コンテナ10を固定状態にコンテナ載置テーブル31上に保持できる。
【0021】
図2、図7及び図8に示すように、書籍等受載コンベヤ32、33は、それぞれ、2組のコマ20を横長方向に2列に載置可能な長さを有すると共に、2組のコマ20間の間隔を横方向に広げることができる書籍等間隔調整機構42、43を具備する。
さらに、図2に示すように、書籍等受載コンベヤ32、33の後段には、それぞれ独立して昇降可能な移載コンベヤ44、45が隣接状態に配設されている。そして、この移載コンベヤ44、45によって、水平状態に保持されているコマ20を、1組ずつ、例えば、次工程である梱包工程に移送することができる。
【0022】
次に、図2〜図8を参照して、書籍等の取出装置Aの各部の構成について詳細に説明する。
図3や図6に示すように、コンテナ10は、通常、2段に段積みされた状態で構成されており、この状態で、コンテナ搬入コンベヤ39からコンテナ載置テーブル31上に搬入される。なお、コンテナ搬入コンベヤ39とコンテナ載置テーブル31との間には、図示しないが、浮き出し式のチェーンコンベヤが介設されており、このチェーンコンベヤによってコンテナ10をコンテナ搬入コンベヤ39からコンテナ載置テーブル31に移載することができる。
【0023】
コンテナ載置テーブル31は、図2及び図3に示すようにコンベヤ機枠46の上部に多数のローラ47を取付けたローラコンベヤから形成されている。このコンテナ載置テーブル31の搬送方向の長さを500mmとした場合、コンテナ10中のコマ20が左、右書籍等収納空間17、18の一方にしか入っていない場合、長さ250mmを3本以上のローラ47で支えるため、ローラ47間のピッチは75mmとするのが好ましい。
【0024】
次に、図3及び図4を参照して、2方向に傾斜しているコンテナ10の書籍等載置面15を水平状態にする書籍等載置面水平調整機構36について具体的に説明する。
床面48上に設置された固定基台49上には、前後方向に傾動可能な第1の傾動台50が配設されており、第1の傾動台50上には左右方向に傾動自在な第2の傾動台51が配設されている。そして、第2の傾動台51上にコンテナ載置テーブル31のコンベヤ機枠46が載置されている。
【0025】
上記した構成において、第1の傾動台50の前部下面は枢軸52によって固定基台49の前部上面に枢支連結されており、第1の傾動台50の後部下面と固定基台49の後部上面の間にはトグルリンク53が介設されており、トグルリンク53は第1の傾動シリンダ54に連動連結されている。
第2の傾動台51の左側下面は枢軸55によって第1の傾動台50の左側上面に枢支連結されており、第2の傾動台51の右側下部と第1の傾動台50の右側上部の間には第2の傾動シリンダ56が介設されている。
かかる構成によって、第1の傾動シリンダ54を駆動することによって、書籍等載置面15の前後方向の傾斜角度αを0°にして、書籍等載置面15の前後方向の水平を容易かつ確実に出すことができる。また、第2の傾動シリンダ56を駆動することによって、書籍等載置面15の左右方向の傾斜角度βを0°にして、書籍等載置面15の左右方向の水平を容易かつ確実に出すことができる。
【0026】
次に、図3、図4及び図5を参照して、書籍等載置面15から書籍等受載面32、33に書籍等19からなるコマ20を押し出す書籍等押出機構38について説明する。
図示するように、固定基台49上であって、コンテナ載置テーブル31の後方をなす位置には、押出シリンダ支持枠57が立設されており、押出シリンダ支持枠57の上部であって、コンテナ載置テーブル31上に載置されているコンテナ10に設けたプッシャ挿通孔21、22と整合する高さ位置には、複数の押出シリンダ58が取付けられており、各押出シリンダ58の伸縮ロッドの先部にはプッシャ37がそれぞれ取付けられている。
かかる構成によって、押出シリンダ58を駆動することによってプッシャ37をプッシャ挿通孔21、22を通して左右書籍等収納空間17、18内に進出して、コマ20を容易かつ確実に押し出すことができる。
【0027】
次に、図3及び図4を参照して、コンテナ載置テーブル31上でコンテナ10を2方向に傾斜させる際に、コンテナ10を固定状態にコンテナ載置テーブル31上に保持できるコンテナクランプ機構41について説明する。
図3に示すように、コンテナ載置テーブル31の下方をなす第2の傾動台51の中央部にはクランプ用シリンダ59の基部が固着されており、クランプ用シリンダ59の伸縮ロッドの先部にはクランプ板取付板60が支持されている。そして、クランプ板取付板60の上面には、コンテナ載置テーブル31のローラ47間の間隙を通して、複数の下クランプ板61が、出没自在に取付けられている。
【0028】
一方、コンテナ載置テーブル31のコンベヤ機枠46の上面後部には、垂直部材と62と水平部材63とからなる、正面視においてL字状の複数のオーバーハングフレーム64の基部が固着されている。そして、水平部材63の下面には上クランプ板65が取付けられている。
かかる構成によって、クランプ用シリンダ59を駆動することによって、コンテナ載置テーブル31上に搬入されてきたコンテナ10を、上、下クランプ板65、61によって強固にクランプすることができる。
【0029】
次に、図7及び図8を参照して、書籍等受載コンベヤ32、33、及び、書籍等受載コンベヤ32、33において、コマ20間の間隔を横方向に広げるために用いられる書籍等間隔調整機構42、43について説明する。
書籍等受載コンベヤ32、33は、共にローラコンベヤからなり、コンベヤ駆動モータ32a、33aによって、それぞれ独立して駆動される。このように、書籍等受載コンベヤ32、33をローラコンベヤから構成することにしたのは、後述する書籍等間隔調整機構42、43の書籍等押圧棒70、77をローラ間に挿通可能とするためである。
【0030】
なお、書籍等受載コンベヤ32、33のローラ間のピッチは、書籍等19の搬入方向の最小長さが105mmで、3本以上のローラで支えるため、20mmとする。さらに、ローラ径に関しては、市販されているローラは、18mm以上でローラピッチが20mm以上であり、機械的取り合いの関係から18mmが好適である。
書籍等間隔調整機構42は、下部コンベヤ機枠66の上面中央部にモータ67によって回転自在に配置されたリニアボールねじ軸68と、リニアボールねじ軸68に取付けられた筒状ナット69と、基部が筒状ナット69に取付けられると共に先部が上方に伸延して書籍等受載コンベヤ33のローラ間を挿通する書籍等押圧棒70とから構成されている。
【0031】
一方、書籍等間隔調整機構43は、上部コンベヤ機枠71の上部に跨設状態に取付けられた門形フレーム72と、門形フレーム72の水平部材73の下面中央部にモータ74によって回転自在に配置されたリニアボールねじ軸75と、リニアボールねじ軸75に取付けられた筒状ナット76と、基部が筒状ナット76に取付けられると共に先部が下方に伸延して書籍等受載コンベヤ32のローラ間を挿通する書籍等押圧棒77とから構成されている。
かかる構成において、モータ67、74を駆動することによって、書籍等押圧棒70、77をそれぞれ独立して移動して、所定のコマ間隔を容易かつ正確に得ることができる。
【0032】
次に、上記した構成を有する書籍等の取出装置Aによる書籍等の取出作業について説明する。
梱包工程の前工程にある書籍等を方面別に仕分けするソータを用いて、コンテナ10内に書籍等19を段積みし、コア20を形成する。
コンテナ10を段積装置(図示せず)を用いて2段積みして1梱包分とし、梱包エリアであるコンテナ載置テーブル31まで搬送する。
【0033】
コンテナクランプ機構41のクランプ用シリンダ59を駆動して下クランプ板61を上昇し、上、下クランプ板65、61間でコンテナ10をクランプして位置決めする。この時のシリンダ推力は、段積みした書籍等19が入ったコンテナ10の重量を13kg程度とした場合、押し上げる機械重量が4kg程度であることから、10kgに設定する。
【0034】
第1の傾動シリンダ54を駆動することによってコンテナ10の前後方向の、即ち、正面から背面方向への書籍等載置面15の傾斜角度αを床面48に対して0°とする。この時の第1の傾動シリンダ54のシリンダ推力は、段積みした書籍等19が入ったコンテナ10の重量は13kg程度で、押し上げる機械重量が65kg程度であり、枢軸52を中心に揺動することから40kgに設定する。
【0035】
第2の傾動シリンダ56を駆動することによって右側から左側への、即ち、正面から背面方向と直交する方向への書籍等載置面15の傾斜角度βを床面48に対して0°にする。この時のシリンダ推力は、段積みした書籍等19が入ったコンテナ10の重量は、13kg程度で押し上げる機械重量が80kg程度であり、枢軸55を中心に揺動することから、50kgに設定する。このようにすることによって、後述する書籍等受載コンベヤ32、33と傾きを同じくして(水平状態)、書籍等19をコンテナ10から押し出す際の荷崩れを防止することができる。
【0036】
それぞれ段積みされた書籍等19からなる2組のコマ20を、プッシャ37でコンテナ10の背面からそれぞれ押し出す。このとき、プッシャ37の押出力は、書籍等19とコンテナ10の摩擦係数を0.5とし、書籍等19の最大重量が6kgであるから、最低3.0kg必要であり、4本の各々のプッシャ37の押出力を4kgに設定した。
【0037】
押し出された各段の2組のコマ20は、書籍等受載コンベヤ32、33上にそれぞれ受載される。
書籍等間隔調整機構42、43を駆動して、書籍等押圧棒70、77を横移動して、2組のコマ20間の間隔を広げる。この時、書籍等押圧棒70の押圧力は、書籍等19とコンテナ10の摩擦係数を0.2とし、書籍等19の最大重量が6kgであるから、最低1.2kg必要であり、2kgに設定した。次に、書籍等受載コンベヤ32、33から昇降自在な移載コンベヤ44、45を介して次工程に搬出する。
【0038】
以上、本発明を、一実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、上記した実施の形態では、書籍等がA4〜A5の場合について説明してきたが、本発明は他の寸法の書籍等にも適用できるものであり、この場合、書籍等の寸法に応じてコンテナ載置テーブルや書籍等受載コンベヤの寸法も適宜変更することになる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1〜5記載の書籍等の取出装置においては、書籍等載置面水平調整機構によって、コンテナ載置テーブルの上面を2方向に傾斜して、コンテナの書籍等載置面を、隣接する書籍等受載コンベヤの書籍等受載面と同じ水平状態にした後に、書籍等押出機構のプッシャをコンテナに設けたプッシャ挿通孔を通してコンテナ内に進出し、書籍等載置面から書籍等受載面にコマを押し出すことができるようにしている。従って、段積みした書籍等を自動的にコンテナから取り出す際に、荷崩れをせずに確実に取り出すことができる。
【0040】
請求項2記載の書籍等の取出装置においては、コンテナクランプ機構によってコンテナ載置テーブル上にコンテナを着脱自在にクランプできるようにしているので、コンテナをコンテナ載置テーブル上に正確に位置決めすることができ、コンテナの傾動作業やコマの押し出し作業を正確かつ確実に行うことができる。
請求項3記載の書籍等の取出装置においては、コンテナの前記書籍等載置面は、2組のコマを横長方向に2列に載置可能な長さを有するので、タクトを倍増することができる。
【0041】
請求項4記載の書籍等の取出装置においては、書籍等受載コンベヤは、2組のコマをコンテナの書籍等載置面から受け取った後、横方向に広げることができるので、その後の払出しを円滑に行うことができる。
請求項5記載の書籍等の取出装置においては、コンテナは上、下方向に2段にわたって着脱自在に積載可能に構成されているので、タクトを倍増することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る書籍等の取出装置に用いるコンテナの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る書籍等の取出装置の平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図3のI−I線による矢視図である。
【図5】図3のII-II 線による矢視図である。
【図6】図4のIII-III 線による矢視図である。
【図7】書籍等受載コンベヤの側面図である。
【図8】同正面図である。
【符号の説明】
A 書籍等の取出装置 α 傾斜角度
β 傾斜角度 10 コンテナ
11 底板 12 左側板
13 右側板 14 背板
15 書籍等載置面 16 仕切板
17 左書籍等収納空間 18 右書籍等収納空間
19 書籍等 20 コマ
21 プッシャ挿通孔 22 プッシャ挿通孔
23 プッシャ挿通溝 24 プッシャ挿通溝
25 嵌合突起 26 嵌合孔
30 コンテナ載置面 31 コンテナ載置テーブル
32 書籍等受載コンベヤ 32a コンベヤ駆動モータ
33 書籍等受載コンベヤ 33a コンベヤ駆動モータ
34 書籍等受載面 35 書籍等受載面
36 書籍等載置面水平調整機構 37 プッシャ
38 書籍等押出機構 39 コンテナ搬入コンベヤ
40 コンテナ搬出コンベヤ 41 コンテナクランプ機構
42 書籍等間隔調整機構 43 書籍等間隔調整機構
44 移載コンベヤ 45 移載コンベヤ
46 コンベヤ機枠 47 ローラ
48 床面 49 固定基台
50 第1の傾動台 51 第2の傾動台
52 枢軸 53 トグルリンク
54 第1の傾動シリンダ 55 枢軸
56 第2の傾動シリンダ 57 押出シリンダ支持枠
58 押出シリンダ 59 クランプ用シリンダ
60 クランプ板取付板 61 下クランプ板
62 垂直部材 63 水平部材
64 オーバーハングフレーム 65 上クランプ板
66 下部コンベヤ機枠 67 モータ
68 リニアボールねじ軸 69 筒状ナット
70 書籍等押圧棒 71 上部コンベヤ機枠
72 門形フレーム 73 水平部材
74 モータ 75 リニアボールねじ軸
76 筒状ナット 77 書籍等押圧棒

Claims (5)

  1. 正面と上面が開放状態の矩形箱体からなり、その背板にプッシャ挿通孔が設けられ、その底板の上面に直交する2方向に傾斜する書籍等載置面を有し、該書籍等載置面上に段積みされた複数の書籍等を載置したコンテナから前記書籍等を取り出す装置であって、
    コンテナ載置面上に前記コンテナを載置するコンテナ載置テーブルと、
    前記コンテナ載置テーブルの上面を2方向に傾斜し、前記書籍等載置面を、隣接する書籍等受載コンベヤの書籍等受載面と同じ水平状態にする書籍等載置面水平調整機構と、
    前記プッシャ挿通孔を通してプッシャを前記コンテナ内に進出し、前記書籍等載置面から前記書籍等受載面に前記書籍等を押し出す書籍等押出機構とを具備する書籍等の取出装置。
  2. 前記コンテナ載置テーブル上に、前記コンテナを着脱自在にクランプできるコンテナクランプ機構が取付けられていることを特徴とする請求項1記載の書籍等の取出装置。
  3. 前記コンテナの前記書籍等載置面は、その上に、2組の前記段積みされた書籍等を横長方向に2列に載置可能な長さを有することを特徴とする請求項1又は2記載の書籍等の取出装置。
  4. 前記書籍等受載コンベヤは、その上に、2組の前記段積みされた書籍等を横長方向に2列に載置可能な長さを有すると共に、前記2組の段積みされた書籍等間の間隔を横方向に広げる書籍等間隔調整機構を具備することを特徴とする請求項3記載の書籍等の取出装置。
  5. 前記コンテナは上、下方向に2段にわたって着脱自在に積載可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の書籍等の取出装置。
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