JP3732617B2 - トーションビーム式サスペンション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トーションビーム式サスペンション装置に係り、特に、トーションビームの耐久性を向上するのに好適なトーションビーム式サスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の後輪用のサスペンション装置として、従来よりトーションビーム式サスペンション装置が用いられている。トーションビーム式サスペンション装置は、左右後輪に対応して設けられたトレーリングアームと、トレーリングアームを連結するトーションビームとを備えている。トレーリングアームはその前端において車体に上下に揺動可能に連結され、その後端において車輪を支持している。トーションビームには、その断面が例えばU型の開放形状に形成されることで、所定の捩れ剛性が付与されている。従って、左右輪に逆ストロークの上下振動が生じた場合、トーションビームに捩れ変形が生ずることにより、かかる振動が適切に吸収される。
【0003】
上述の如く、トーションビームは、一般に、例えばU型等の開放断面形状を有している。このため、トーションビームに捩れが生ずると、断面のエッジ部に大きな引張応力が作用する。また、トーションビームは、圧延材を切断及びプレス加工することにより成形されるため、断面のエッジ部には大きな引張残留応力が生じている。このため、トーションビームは、その断面のエッジ部において最も低い疲労強度を有することになる。従って、トーションビームの優れた耐久性を実現するために、その断面のエッジ部における疲労強度を向上させる必要がある。
【0004】
トーションビームのエッジ部における疲労強度を向上させるには、引張残留応力を緩和することが有効である。引張残留応力を緩和若しくは解消させる手段として、従来より、例えば特開昭62−67315号に開示される如く、ショットピーニングを施すことが公知である。上記公報には、引張残留応力が生じたU字ボルトにショットピーニングを施すことで、残留応力を圧縮側に変化させ得ることが開示されている。従って、かかるショットピーニングをトーションビームに適用することで、エッジ部における疲労強度を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報においては、U字ボルトの全面にショットピーニングを施すことで、U字ボルト全体の引張残留応力を解消することとしている。しかしながら、トーションビームの如き大型の部材の全面にショットピーニングを施したのでは、ショッピーニングを行なうための装置が大型化すると共に、ショットピーニングに長時間を要することになる。このため、ショットピーニング処理に大きなコストが必要となり、トーションビームの製造コストが増大してしまう。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、トーションビームの耐久性を低コストで向上させることが可能なトーションビーム式サスペンション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るトーションビーム式サスペンション装置は、開放断面形状を有するトーションビームを備えたトーションビーム式サスペンション装置であって、前記トーションビームの前記開放断面におけるエッジ部のみにショットピーニングが施された構成を採る。
この構成は、開放断面形状を有するトーションビームにおいて、その開放断面のエッジ部の疲労強度が相対的に弱いことに着目し、低コスト化を図る観点から、上記エッジ部に限定してショットピーニングを施すものである。
この構成によれば、トーションビーム全体にショットピーニング処理を施した場合と同等の耐久性を該トーションビーム全体へのピーニング処理を行うことなく得ることができるため、ショットピーニング処理に要する装置規模及び処理時間を低減することができる。
【0008】
本発明の請求項2に係るトーションビーム式サスペンション装置は、請求項1に係る装置において、前記エッジ部のうち、疲労強度が相対的に弱い部分のみにショットピーニングを施した構成を採る。
この構成によれば、ショットピーニング処理の対象を、上記エッジ部の中で相対的に疲労強度が弱い部分のみに更に限定することによって、ショットピーニング処理に必要な装置規模及び時間をより一層低減することができる。
【0009】
本発明において、トーションビームは開放断面形状を有する。トーションビームに捩れ変形が生ずると、開放断面形状におけるエッジ部に最大の引張応力が作用する。このため、開放断面形状におけるエッジ部の疲労強度は低くなる。本発明によれば、かかるエッジ部の少なくとも一部にショットピーニングが施されることで、エッジ部の疲労強度が向上し、その結果トーションビームの耐久性が向上する。また、トーションビームの全面ではなく断面形状のエッジ部に限定してショットピーニングが施されることで、ショットピーニングを行なうための装置の規模が低減されると共に、ショットピーニングに要する時間が短縮される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例であるトーションビーム式サスペンション装置10(以下、サスペンション装置10と略称する)を模式的に示す平面図である。サスペンション装置10は、図1における上方が車両の前方となり、また、図1における左右方向が車幅方向となるように、車両に取り付けられる。
【0011】
図1に示す如く、サスペンション装置は、トレーリングアーム14、16を備えている。トレーリングアーム14、16はそれらの前端部において、ジョイント部18、20を介して車体に対して上下に揺動可能に連結されている。また、トレーリングアーム14、16は、それらの後端部において、それぞれ、リヤ側の車輪22、24を回転可能に支持している。更に、トレーリングアーム14、16はそれらの中間部において、トーションビーム26により互いに連結されている。トレーリングアーム14、16、及びトーションビーム26は何れも鋼板より構成された部材である。
【0012】
図2は、トーションビーム26を図1に示す直線II-II に沿って切断した際の断面図である。図2に示す如く、トーションビーム26はU型の断面形状を有している。トーションビーム26は、そのU型断面の両脚部がトレーリングアーム14、16を上下から挟んだ状態で、トレーリングアーム14、16に例えば溶接により連結されている。図1に示す如く、トーションビーム26はその両端部、すなわち、トレーリングアーム14、16との連結部において、他部位に比して大きな前後方向の幅を有する場合もある。この場合、トーションビーム26とトレーリングアーム14、16との連結強度が強化される。
【0013】
図2に示す如く、トーションビーム26のU字断面の両端にはエッジ面28が形成されている。なお、トーションビーム26の表面のエッジ面28以外の部位を、一般面30と称する。トーションビーム26には、その断面がU型に形成されることで、所定の捩れ剛性が付与されている。なお、本実施例において、トーションビーム26は、その断面の開放部が車両後方を向くように配置されているが、これに限らず、開放部は何れの方向に向いていてもよい。また、トーションビーム26の断面形状はU型に限らず、例えばV型等の任意の開放断面形状であってもよい。
【0014】
車輪22、24に互いに逆相のストロークが生じた場合、トレーリングアーム12、14が互いに逆向きに揺動することにより車輪22、24のストロークが吸収される。この場合、トーションビーム26の両端は互いに逆向きに回転され、トーションビーム26には、その長手軸回りの捩れ変形が生ずる。上述の如く、トーションビーム26には所定の捩れ剛性が付与されている。このため、トーションビーム26に捩れ変形が生ずることで、車輪22、24の逆相のストロークに伴う車体の振動が適切に吸収される。
【0015】
トーションビーム26に捩れ変形が生ずる場合、その断面は剪断中心を中心として回転方向に変位する。トーションビーム26の如くU型の断面形状を有する部材の剪断中心は、図2に符号Oを付して示す如く、U字断面の閉じ側より外側の部位に位置する。従って、トーションビーム26に捩れ変形が生じた場合、その断面内において剪断中心Oから最も離れた部位、すなわち、エッジ面28に最も大きな変位が生ずる。このため、トーションビーム26には、そのエッジ面28において最大の引張応力が作用することになる。
【0016】
また、トーションビーム26の製造は、圧延鋼板を切断した後、プレス加工することにより行なわれる。かかる加工工程において、トーションビーム26には引張残留応力が発生する。この引張残留応力は、特に、トーションビーム26のエッジ部分、すなわち、エッジ面28において大きくなり易い。
このように、トーションビーム26のエッジ面28には、トーションビーム26の捩れ変形に伴って大きな引張応力が作用すると共に、製造時において大きな引張残留応力が生じ易い。このため、エッジ面28における疲労強度は低くなり、トーションビーム26の耐久性はエッジ面28の疲労強度により制限されることになる。従って、トーションビーム26の耐久性を向上させるためには、エッジ面28における疲労強度を向上させることが必要である。
【0017】
従来より、エッジ部における疲労強度を向上させ得る材料として、圧延短冊材と呼ばれる材料が知られている。圧延短冊材は、圧延工程において、高温の比較的柔らかい状態にある圧延材を切断すると共に、その切断エッジ部を丸めることにより形成された帯状の鋼板である。従って、トーションビーム26を圧延短冊材により構成することができれば、エッジ面28に丸みが付与されることで、エッジ面28に作用する応力が緩和され、これにより、エッジ面28における疲労強度が向上される。
【0018】
しかしながら、圧延短冊材は一般に高価であるため、トーションビーム26を圧延短冊材より構成することとすると、トーションビーム26のコスト増を招いてしまう。更に、圧延短冊材によれば、一定幅の帯状の材料しか得られないため、本実施例のトーションビーム26の如く、両端部が広がった形状を有する部材に適用することは困難である。
【0019】
また、エッジ部28における疲労強度を向上させるうえで、エッジ部28での引張残留応力を緩和することも有効である。従来より、ショットピーニングを施すことにより、引張残留応力を緩和できることが知られている。ショットピーニングによれば、ショット粒の投射によって表面が押しつぶされることで、引張残留応力が緩和され、更には、圧縮残留応力が生成される。従って、トーションビーム26のエッジ部28にショットピーニングを施すことで、その疲労強度を向上させることができる。
【0020】
この場合、トーションビーム26の全面にわたってショットピーニングを施すこととすると、ショットピーニングを行なうための装置(以下、ショットピーニング装置と称す)が大型化すると共に、ショットピーニングに要する時間が増大し、トーションビーム26の製造コストの上昇を招いてしまう。また、ショットピーニングに伴ってトーションビーム26の板厚は僅かに減少する。このため、トレーリングアーム14、16との連結部にショットピーニングが施されると、その板厚が変化してトレーリングアーム14、16との組み付け性が低下することがある。一方、かかる組み付け性の低下を回避するために、トーションビーム26とトレーリングアーム14、16との連結後にショットピーニングを施すこととすると、ショット粒が、連結部の隙間に侵入する可能性がある。この場合、連結部に侵入したショット粒によりトーションビーム26の捩れ変形が妨げられることで、サスペンション装置10の特性が劣化してしまう。
【0021】
本実施例のサスペンション装置10は、トーションビーム26のうち、疲労強度の低いエッジ面28にのみショットピーニングを施すことで、上記した問題を招くことなく、トーションビーム26の耐久性を向上させ得る点に特徴を有している。以下、図3及び図4を参照して本実施例のかかる特徴部について説明する。
【0022】
図3は、トーションビーム26のエッジ面28及び一般面30における長手方向の残留応力の測定結果を、比較のため、トーションビーム26にショットピーニングを施さない場合(符号A,Dで示す)、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施した場合(符号B,Eで示す)、及び、エッジ面28にのみショットピーニングを施した場合、すなわち、本実施例のトーションビーム26の場合(符号C,Fで示す)について示している。なお、図3においては、引張残留応力を正、圧縮残留応力を負として示している。
【0023】
図3に符号Aで示す如く、トーションビーム26にショットピーニングを施さない場合は、エッジ面28には40kg/mm2 程度の大きな引張残留応力が生じている。トーションビームを構成するのに一般的に用いられる鋼材の引張強度は40〜50kg/mm2 程度である。従って、トーションビーム26にショットピーニングを施さない場合は、エッジ面28には引張強度と同程度の引張残留応力が生じていることになる。このため、ショットピーニングが施されない状態では、エッジ面28における疲労強度は非常に低い。
【0024】
これに対して、図3に符号C及びBで示す如く、エッジ面28にのみショットピーニングを施した場合、及び、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施した場合は、エッジ面28における残留応力は何れも約−50kg/mm2 にまで減少し、圧縮残留応力が生じている。エッジ面28に圧縮残留応力が生じた状態では、トーションビーム26が捩れ変形した場合にトーションビーム26に作用する引張応力は、圧縮残留応力分だけ相殺される。すなわち、エッジ面28における引張強度は、鋼材の固有の引張強度から圧縮残留応力分だけ増強されたものとなり、その結果、エッジ面28における疲労強度が向上される。
【0025】
一方、図3に符号D及びFを付して示す如く、一般面30においては、ショットピーニングを施さない場合、及び、エッジ面28にのみショットピーニングを施した場合でも、残留応力はほとんどゼロである。また、図3に符号Eを付して示す如く、トーションビーム26の全面にショットピーニングが施された場合には、エッジ面28と共に一般面30のショットピーニングが施されることで、一般面30における残留応力は約−30kg/mm2 となっている。従って、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施すことにより、一般面30における疲労強度を向上することができる。
【0026】
しかしながら、上述の如く、トーションビーム26において疲労強度が最も低いのはエッジ面28であり、エッジ面28における疲労強度によってトーションビーム26の耐久性が制限される。従って、トーションビーム26の優れた耐久性を実現するうえでは、一般面30における疲労強度を向上させることは重要ではなく、エッジ面28における疲労強度を向上させることができれば十分であると考えられる。
【0027】
図4は、トーションビーム26の捩れ疲労試験を行なった結果を、トーションビーム26のエッジ面28にのみショットピーニングを施した場合(すなわち、本実施例のトーションビーム26の場合)、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施した場合、及び、トーションビーム26にショットピーニングを施さない場合について、それぞれ、実線、破線、及び一点鎖線で示している。なお、本疲労試験は、サスペンション装置10を組み立てた状態で、トレーリングアーム14、16を逆位相で揺動させて、トーションビーム26に捩れ変形を繰り返し生じさせることにより行なった。図4において、縦軸は、トーションビーム26のエッジ部28におけるひずみの振幅を、また、横軸は、トーションビーム26に亀裂が発生するまでの捩れ変形の繰り返し回数、すなわち、疲労寿命を、それぞれ示している。
【0028】
図4に一点鎖線及び実線で示す如く、エッジ面28にのみショットピーニングを施した場合は、ショットピーニングを全く施さない場合と比較して疲労寿命が向上している。例えば、10-3の歪みに対して、ショットピーニングを施さない場合には疲労寿命は105 であるのに対して、エッジ面28にショットピーニングを施した場合は疲労寿命は106 以上へ上昇している。一方、図4に実線及び破線で示す如く、エッジ面28にのみショットピーニングを施した場合と、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施した場合とでは、疲労寿命はほとんど変化しない。
【0029】
すなわち、本実施例においては、トーションビーム26のうち疲労強度が低いエッジ面28にのみショットピーニングを施すことで、トーションビーム26の全面にショットピーニングを施す場合と同様の耐久性を得ることができる。ショットピーニングがエッジ面28に限定して施されることで、ショットピーニング装置の小型化を図ることができると共に、ショットピーニングに要する時間を短縮することができる。従って、本実施例によれば、耐久性に優れたトーションビーム26を低コストで実現することができる。
【0030】
また、本実施例によれば、エッジ面28における残留引張応力が減少することで、トーションビーム26を、引張強度が比較的小さい低グレードの鋼材により構成することができる。低グレードの鋼材は、低コストであり、また、カーボンの含有量が少ないことから良好なプレス成形性を有している。従って、本実施例によれば、トーションビーム26を低グレードの鋼材から構成することで、材料コストを低減することができると共に、そのプレス加工性を向上させることができる。
【0031】
更に、本実施例においては、一般面30にショットピーニングが施されないため、トーションビーム26のトレーリングアーム14、16との連結部位における板厚の減少を招くことはない。このため、トーションビーム26のトレーリングアーム14、16との組み付け性が低下することが防止されている。また、かかる組み付け性の低下が防止されることで、ショットピーニング処理を、トーションビーム26とトレーリングアーム14、16とを連結する前に行なうことができる。このため、トーションビーム26とトレーリングアーム14、16と連結部にショット粒が侵入することは起こり得ない。従って、本実施例によれば、ショット粒の侵入に起因してサスペンション装置10の特性が劣化することが防止される。
【0032】
なお、ショットピーニングに伴うコスト増を抑制する観点からは、エッジ面28のうち特に疲労強度が低くなる部位に限定してショットピーニングを施すことが有効である。例えば、非対称なU字断面形状を有するトーションビームの場合には、何れか一方のエッジ面において、トーションビームの捩れに伴って生ずる引張応力が最大となり、従って、その疲労強度は最も低くなる。このため、疲労強度が低い側のエッジ面にのみショットピーニングを施すことで、トーションビームの耐久性を効果的に向上させることができる。また、トーションビームの長手方向においても、断面形状が変化する部位や、トレーリングアームとの連結部近傍等で応力集中が生じ、局所的に疲労強度が低下する場合がある。従って、かかる部位に限定してショットピーニングを施すことによってもトーションビームの耐久性を効果的に向上させることができる。
【0033】
このように、エッジ面のうち特に疲労強度が低い部位に限定してショットピーニングを施すことにより、ショットピーニング装置の更なる小型化、及び、ショットピーニングに要する時間の更なる短縮化を図りつつ、エッジ面全体にショットピーニングを施した場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例においては、ショットピーニングが施される前の状態でエッジ面28に引張残留応力が生じ、この引張残留応力がショットピーニングにより圧縮残留応力に変化することで、エッジ面28における疲労強度が向上するものとして説明した。しかしながら、ショットピーニングが施される前にエッジ面28に引張残留応力が生じていない場合であっても、エッジ面28に大きな引張応力が作用することに起因して、その疲労強度は低くなっている。従って、かかる場合においても、エッジ面28に圧縮残留応力が生成されることで、その疲労強度が向上し、トーションビームの耐久性が向上する。
【0034】
すなわち、引張残留応力の有無にかかわらず、大きな引張応力が作用することに起因して疲労強度が低くなる部位にショッピーニングを施すことで、その部位の疲労強度を向上させ、これによりトーションビームの耐久性を向上させることができるのである。
なお、上記実施例においては、サスペンション装置10は、トーションビーム28がトレーリングアーム14、16の中間部を連結する中間ビーム式サスペンション装置であるものとしたが、これに限らず、トーションビーム28がトレーリングアーム14、16の後端部を連結する後端ビーム式サスペンション装置であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1及び2記載の発明によれば、トーションビームの耐久性を低コストで向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトーションビーム式サスペンション装置を模式的に示す平面図である。
【図2】本実施例のトーションビームを図1に示す直線II-II に沿って切断した際の断面図である。
【図3】トーションビームのエッジ面及び一般面における残留応力の測定結果を、ショットピーニングを施さない場合、ショットピーニングを全面に施した場合、及び、ショットピーニングをエッジ面にのみ施した場合について示す図である。
【図4】トーションビームの捩れ疲労試験結果を、ショットピーニングを施さない場合、ショットピーニングを全面に施した場合、及び、ショットピーニングをエッジ面にのみ施した場合について示す図である。
【符号の説明】
10 トーションビーム式サスペンション装置
26 トーションビーム
28 エッジ面
Claims (2)
- 開放断面形状を有するトーションビームを備えたトーションビーム式サスペンション装置であって、
前記トーションビームの前記開放断面におけるエッジ部のみにショットピーニングが施されたことを特徴とするトーションビーム式サスペンション装置。 - 請求項1記載のトーションビーム式サスペンション装置であって、
前記エッジ部のうち、疲労強度が相対的に弱い部分のみにショットピーニングを施したことを特徴とするトーションビーム式サスペンション装置。
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JPH10329519A JPH10329519A (ja) | 1998-12-15 |
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Cited By (1)
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1997
- 1997-06-04 JP JP14666997A patent/JP3732617B2/ja not_active Expired - Fee Related
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