JP3731799B2 - 車載ワイヤハーネス及び車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載されるワイヤハーネスに関し、特に、車載される低電圧負荷装置及び高電圧負荷装置とそれらを作動させるための電力を供給する車載バッテリとを接続する車載ワイヤハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の車載ワイヤハーネスは、例えば、図3(a)に示されているような車両用配電システムに使用されている。
図3(a)において、不図示のエンジンにより回転駆動されるオルターネータ1が発電した交流電力は、AC/DCコンバータ20によって実効電圧14Vの直流電力に変換される。この直流電力は電源供給ラインを介して14V系バッテリ4に充電用電力として供給される。
【0003】
一方、14V系バッテリ4からの実効電圧14Vの直流電力は、20Aヒューズ6a及び大電流用接続電線8aを介して大電流用コネクタ10aに入力している。また、上記直流電力は、10Aヒューズ7及び小電流用接続電線9を介して小電流用コネクタ10bに入力している。なお、ヒューズ6a及び7それぞれの定格は電線8a及び9の許容電流値等を考慮して決められている。
【0004】
大電流及び小電流用コネクタ10a及び10bは、例えば、ワイパー駆動部に含まれるアクチュエータ11aの電源入力用コネクタ部として配設されている。小電流用コネクタ10bからは、スイッチ14の押下に応答してリレー12aを開閉制御するための小電流が出力されている。例えば、スイッチ14が押下された際、小電流がリレー12aのコイルに供給され、リレー12aが閉状態になる。一方、大電流用コネクタ10aからは、アクチュエータ11aのモーター13aを駆動するための大電流が出力されている。この大電流は、スイッチ14の押下に応答してリレー12aが閉状態に制御された際に、モーター13aに供給される。なお、リレー12a及びモーター13aは共に14V駆動型であり、所定の定格消費電力をそれぞれ有する。
【0005】
このような構成において、前述した大電流用接続電線8aは上記モーター13aの定格消費電力と印加される実効電圧14Vにより決まる所定の大電流を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さ、例えば、その断面積が1.25平方ミリメートル(sq)に設定されている。また、前述したヒューズ6aも大電流を許容するように20A用が配設されている。
【0006】
一方、小電流用接続電線9は上記リレー12aの定格消費電力と印加される実効電圧14Vにより決まる小電流を許容すればよいので、その小電流を許容し、かつ可能な限り細線化された太さ、例えば、その断面積が0.5平方ミリメートルに設定されている。また、前述したヒューズ6aも小電流に対応してを許容するように10A用が配設されている。
【0007】
しかしながら、上述のように、アクチュエータ11aに対しての電源入力用コネクタ部が大電流用コネクタ10a及び小電流用コネクタ10bという具合に2系統必要となり、構成が複雑である。さらに両コネクタ10a及び10b内の金属製ピン端子もそれぞれの許容電流及び接続電線の太さに応じて異なった形状になってしまう。これらの結果、部品点数が増加してしまい製造コストが増大する。
【0008】
部品点数を削減する目的で、図3(b)に示すように、上記2系統のピン端子を、断面積が1.25平方ミリメートルの大電流用接続電線9用に統一するというアイディアもある。
【0009】
図3(b)において、アクチュエータ11bは、小電流用を大電流用に統一化した大電流用コネクタ10cを有する。12a及び13aは、図3(a)で示したものと同一なのでここでは説明は省略する。
【0010】
しかしながら図3(b)において示される大電流用コネクタ10cでは、金属製ピン端子の形状などを統一化する際、すべて大電流対応にしなければならない。一般的により大電流対応になるほどピン端子は大型化するので、大電流対応に統一すると、最終的にコネクタが大型化してしまう。車両には多数のコネクタが必要とされ、軽量化への要求に反してしまう。また、小電流用端子を大電流用端子に置換したことにより、原材料費も増大する。
【0011】
ところで、ある種の車載機器に対しては、より効率的に作動させるため、近年、48V系の高電圧バッテリ30が用いられるようになってきた。これに伴って、接続電線の細線化及びコネクタの小型化も可能になるが、以下のような問題が発生するものと想定される。
【0012】
図4を用いてこれを説明していく。図4は48V系バッテリを採用した際、想定される車両用配電システムを示すブロック図である。図中、前述の図3(a)で引用したものと同じ番号の参照番号は、図3(a)で説明したものと同様なのでここでは説明を省略する。
【0013】
図4において、オルターネータ1が発電した交流電力は、AC/DCコンバータ2によって実効電圧42Vの直流電力に変換される。この直流電力は電源供給ラインを介して42V系バッテリ3に充電用電力として供給されると共に、DC/DCコンバータ5によって実効電圧14Vの直流電力に変換されて、14V系バッテリ4に供給される。
【0014】
一方、14V系バッテリ4からの実効電圧14Vの直流電力は、図3(a)で示したと同様、10Aヒューズ7及び小電流用接続電線9を介して小電流用コネクタ10bに入力する。また、42V系バッテリ3からの実効電圧42Vの直流電力は、7Aヒューズ6b及び小電流用接続電線8bを介して小電流用コネクタ10dに入力する。なお、ヒューズ6b及び7それぞれの定格は電線8b及び9の許容電流値等を考慮して決められている。
【0015】
小電流用コネクタ10b及び10dは、図3(a)で説明したと同様、アクチュエータ11の電源入力用コネクタ部として配設されている。但し、このアクチュエータ11のモーター13は42V駆動型であるが、図3(a)のモーター13aと同じ定格消費電力の性能を有するものとする。
図3(a)で説明したと同様、スイッチ14の押下に応答して、リレー12aが閉状態に制御され、電流がモーター13に流れ、モーター13が駆動される。
【0016】
上述のような構成において、小電流用接続電線9は図3(a)で説明したと同様、所定の小電流を許容し、かつ可能な限り細線化された太さ、例えば、その断面積が0.5平方ミリメートルに設定されている。ところが、42V駆動型のモーター13は前述のモーター13aと同じ定格消費電力を有するので、小電流用接続電線8bは、図3(a)の小電流用接続電線8bの3分の1の電流値を許容するものでよくなる。軽量化の観点から、理論的には、前述した大電流用接続電線8aの断面積1.25平方ミリメートルの3分の1の太さでよくなる。また、これに対応するコネクタ10dもより小型化が可能になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このことは、車両全体の軽量化への要望と一致し、好都合であるが一方では以下の問題が発生する。すなわち、軽量化を追求し接続電線を細線化しすぎことによりピン端子との半田付けなどの加工作業が非常に困難になる。そのための特殊な治具も必要になる。また、電線サイズ又は太さも依然としてバラバラで、これら太さの異なる接続電線8b及び9それぞれに対応した異なる形状のコネクタ10d及び10bも必要となる。この結果、作業時間も増大し、最終的に製造コスト高になるという問題が発生するものと想定される。
【0018】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、異なる種類のワイヤハーネスを共通化することにより製造コストを大幅に低減しつつ、かつできる適度に細線化し軽量化も達成した車載ワイヤハーネス及び車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法を提供することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車載ワイヤハーネスは、図1の基本構成図に示すように、低電圧負荷装置120とこの装置を作動させるための電力を供給する低電圧バッテリ40とを接続し、前記低電圧負荷装置120の定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さを有する第1接続電線90と、高電圧負荷装置130とこの装置を作動させるための電力を供給する高電圧バッテリ30とを接続する第2接続電線80とを含む車載ワイヤハーネスにおいて、前記第2接続電線80は、前記高電圧負荷装置130の定格消費電力に基く値であって、前記第1定格電流値よりも小さな値である第2定格電流値を有し、かつ前記第1接続電線90と同じ太さを有することを特徴とする。
【0020】
請求項1記載の発明によれば、低電圧負荷装置120の定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容する第1接続電線90の太さと、高電圧負荷装置130の定格消費電力に基づく第2定格電流値を許容する第2接続電線80の太さを同じにし、両接続電線を共通化する。但し、共通化する際、第2定格電流値を第1定格電流値よりも小さくし、かつ低電圧側の第1接続電線90に合わせる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車載ワイヤハーネスは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の車載ワイヤハーネスにおいて、前記第1接続電線90と前記低電圧負荷装置120と、並びに前記第2接続電線80と前記高電圧負荷装置130とをそれぞれ電気的かつ機械的に接続し、前記第1接続電線90の太さに対応するように形状が統一化された接続部を有するコネクタ手段をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、コネクタ手段は、第1接続電線90と低電圧負荷装置120と、並びに第2接続電線80と高電圧負荷装置130とをそれぞれ電気的かつ機械的に接続する統一化された接続部を有する。すなわち、金属製ピン端子等の接続部が統一化されるので、構成が非常に簡単になる。
【0023】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車載ワイヤハーネスは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の車載ワイヤハーネスにおいて、前記低電圧バッテリ40は実行電圧14V系バッテリ装置であり、前記高電圧バッテリ30は実行電圧42V系バッテリ装置であることを特徴とする。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、低電圧及び高電圧バッテリ30は、それぞれ実行電圧14V系及び42V系バッテリ装置である。すなわち、これらの規格のバッテリは商業ベースに乗っており、入手しやすく、新たに開発する必要がなく、その結果、製造コストの削減につながる。
【0025】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法は、第1定格消費電力を有する第1車載装置とこの装置を作動させるための電力を供給する低電圧バッテリとを接続し、前記第1車載装置の第1定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さを有する第1接続電線と、第2定格消費電力を有する第2車載装置とこの装置を作動させるための電力を供給する高電圧バッテリとを接続し、前記第2車載装置の第2定格消費電力に基づく第2定格電流値を許容するに十分である第2接続電線と、を含む車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法であって、前記第2車載装置を作動するためのバッテリを高電圧化し、前記第2定格電流値が前記第1定格電流値よりも小さくなるような前記第2定格消費電力を有し、前記高電圧化されたバッテリにより作動する車載装置を、前記第2車載装置として車載し、前記第2接続電線として前記第1接続電線と同じ太さのものを用いることを特徴とする。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、第2車載装置を作動するためのバッテリを高電圧化する。そして、第2定格電流値が第1定格電流値よりも小さくなるような第2定格消費電力を有する第2車載装置を車載する。さらに、第2接続電線80として第1接続電線90と同じ太さのものを用い、車載ワイヤハーネスを第1接続電線90に共通化する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の車載ワイヤハーネス及び車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法の一実施形態及びそれが適用される車両用配電システムを示すブロック図である。図2において、オルターネータ1が発電した交流電力は、AC/DCコンバータ2によって実効電圧42Vの直流電力に変換される。この直流電力は電源供給ラインを介して42V系バッテリ3に充電用電力として供給されると共に、DC/DCコンバータ5によって実効電圧14Vの直流電力に変換されて、14V系バッテリ4に供給される。
【0028】
42V系バッテリ3からの実効電圧42Vの直流電力は、10Aヒューズ6及び小電流用接続電線8を介して小電流用コネクタ10に入力する。また、14V系バッテリ4からの実効電圧14Vの直流電力も、10Aヒューズ7及び小電流用接続電線9を介して上記小電流用コネクタ10に入力する。
上記のように、高電圧バッテリとして42V系バッテリ3、低電圧バッテリとして14V系バッテリ4を用いている。これらの規格のバッテリは商業ベースに乗っており、入手しやすく、新たに開発する必要がなく、その結果、製造コストの削減につながる。
【0029】
上述の小電流用コネクタ10は、例えば、ワイパー駆動部に含まれるアクチュエータ11の電源入力用コネクタ部として配設されている。このコネクタ10からは、図4で説明したと同様、スイッチ14の押下に応答してリレー12を開閉制御するため14V系バッテリ4から供給される電流が出力されている。スイッチ14が押下されると、電流がリレー12のコイルに供給され、リレー12が閉状態になる。リレー12が閉状態になると、モーター13には、同じくコネクタ10を介して、42V系バッテリ4からモータ13を駆動するための電流が供給される。
【0030】
なお、リレー12は14V駆動型であり、モーター13は42V駆動型であり、図3(a)及び図4で示したものと同じ定格消費電力の性能を有する。
【0031】
上述の14V系バッテリ4及びリレー12を接続する小電流用接続電線9は、図3(a)で示したものと同様、リレー12の所定の定格消費電力と駆動電圧(14V)から算出される定格電流値を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さ、例えば、断面積が0.5平方ミリメートルに設定されたものであるが、ここでは42V系バッテリ3及び42V駆動型モーター13を接続する小電流用接続電線8もこれと同じものを用いている。追加説明すると、42V駆動型のモーター13の定格消費電力は図3(a)で示した14V型の従来型モーター13aと同等であるので、42V駆動型にするとこれによって決まる定格消費電流値は低下する。従って、軽量化又は細線化の観点からこれに対応する接続電線8は、その断面積が14V系用接続電線9の0.5平方ミリメートル以下であってもよいのだが、敢えて接続電線9と同じものを用いている。
【0032】
これは、普及率の高い14V系バッテリ4に適用されている既存の汎用性の高い接続電線を利用できるという大きな長所がある。すなわち、既に性能が補償されている既存の接続電線を高電圧バッテリ30にも適用することにより、42V系用に新たに接続電線を設計する必要がない。それに付随するコネクタの形状も14V系で使用していた既存のものを継承できる。
【0033】
コネクタ10は、上述したように接続電線8及び9を共線化したことにより、0.5平方ミリメートル対応の1種類のピン端子だけでよくなっている。またそれに付随するコネクタ筐体の形状も1種類のピン端子だけに対応したものでよくなる。
【0034】
また、さらに軽量化を追求するあまり、接続電線8が接続電線9を越えて細線化しすぎることによる予想されるデメリットを回避できる。すなわち、接続電線8が接続電線9を越えて細線化しすぎると、接続電線とコネクタのピン端子との半田付けなどの加工作業が非常に困難になることが予想される。そのための特殊な治具も必要になる。この結果、作業時間も増大し、最終的に製造コスト高になるというデメリットを本発明により回避できる。
【0035】
もちろん、2種類の太さの異なる接続電線を1種類に共通化することにより、部品点数が削減できるという大きな効果を得ることができることは言うまでもない。この結果、作業も単純化し、作業時間も削減できる。専用治具の数も削減できるし在庫管理も楽になる。この結果、製造コストが大幅に削減できる。
このように、本実施形態にによれば、共線化による部品点数の削減と、適度の接続電線細線化による車載される接続電線全体の軽量化の両方の長所を享受できる。
【0036】
また、上記の構成は、請求項4記載の発明にも対応する。すなわち、請求項4記載の発明は、図3(a)に示すような接続線を含む車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法であって、第2車載装置(モータ13が相当)を作動するためのバッテリを高電圧化し(42V系バッテリ3が相当)、第2定格電流値が前記第1定格電流値よりも小さくなるような第2定格消費電力を有し、高電圧化されたバッテリにより作動する車載装置を第2車載装置(モータ13が相当)として車載し、第2接続電線(接続電線8が相当)として第1接続電線(接続電線9が相当)と同じ太さのものを用る方法である。
【0037】
なお、ヒューズ6及び7の定格は、接続電線8及び9の共線化に伴い、より大電流を許容する側の接続電線9側に合わせている。これにより、さらに部品点数の削減が可能になる。
【0038】
ここで請求項1から3の構成要素と、上記実施形態の構成要素との対応関係を説明する。すなわち、42V系バッテリ3が高電圧バッテリ30に、14V系バッテリ4が低電圧バッテリ40に、第1接続電線90が小電流用接続電線9に、第2接続電線80小電流用接続電線8に、さらにコネクタ手段100が送電流用コネクタ10に対応する。
【0039】
上述の42V系バッテリ3で作動する電装品として、上記の他にイグナイタ、デフォッガ用熱線、ウインドモータ等があり、上記モータ13と置換して本発明を適用することができる。また、14V系バッテリ4で作動する電装品として、ヘッド、テール、及びルームランプ、ホーン、各種メータ、アクセサリ類等があり、上記リレー12に置換して、本発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
【0041】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、低電圧負荷装置120の定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容する第1接続電線90の太さと、高電圧負荷装置130の定格消費電力に基づく第2定格電流値を許容する第2接続電線80の太さを同じにし、両接続電線を共通化する。但し、共通化する際、第2定格電流値を第1定格電流値よりも小さくし、かつ低電圧側の第1接続電線90に合わせる。
【0042】
このように、2種類の太さの異なる接続電線を1種類に共通化することにより、部品点数が削減できる。従って、作業も単純化し、作業時間も削減できる。この結果製造コストが削減できるという効果がある。
特に、接続電線を低電圧バッテリ40に対応する第1接続電線90側に統一する。これは、普及率の高い低電圧バッテリ40に適用されている汎用性の高い既存の接続電線を利用できるという大きな長所がある。すなわち、既に性能が補償されている既存の接続電線を高電圧バッテリ30にも適用することにより、高電圧用に新たに接続電線を設計する必要がない。それに付随するコネクタの形状も既存のものを継承できる。この結果、製造費の削減にもつながる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、コネクタ手段100は、第1接続電線90と低電圧負荷装置120と、並びに第2接続電線80と高電圧負荷装置130とをそれぞれ電気的かつ機械的に接続する統一化された接続部を有する。
【0044】
従って、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、金属製ピン端子等の接続部が統一化されるので、コネクタの構成が非常に簡単になる。特に、接続部は第1接続電線90の太さに対応するように形状を統一化することによって、図3(b)に示すような大型化した大電流用コネクタ10cにはならずに、より小型化したコネクタが得られる。統一化及び小型化により、部品点数の減少、軽量化、製造コストの削減等の効果が得られる。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、低電圧及び高電圧バッテリ40及び30は、それぞれ実行電圧14V系及び42V系バッテリ装置である。すなわち、これらの規格のバッテリは商業ベースに乗っており、入手しやすく、新たに開発する必要がなく、その結果、請求項1記載の発明の効果に加え、さらに製造コストの削減が可能になる。
【0046】
請求項4記載の発明によれば、第2車載装置を作動するためのバッテリを高電圧化する。そして、定格電流値が第1車載装置の第1定格電流値よりも小さくなるような第2定格消費電力を有する第2車載装置を車載する。さらに、第2接続電線80として第1接続電線90と同じ太さのものを用い、車載ワイヤハーネスを共通化する。
【0047】
このように、高電圧化されたバッテリを利用することによって、第2車載装置への作動電流を軽減させる。従って、第2接続電線80の太さを減じることができる。この結果、接続電線全体の軽量化を達成できる。
さらに第2接続電線80として第1接続電線90と同様のものを用いることにより、2種類の太さの異なる接続電線を1種類に共通化し、部品点数が削減できる。従って、作業も単純化し作業時間も削減できる。部品点数が削減されると在庫管理もしやすくなる。その結果、製造コストが大幅に削減できる。
特に、第2定格電流値が第1定格電流値よりも小さくなるような第2定格消費電力を有する第2車載装置を車載することによって、2種類の接続電線を共通化する際に、低電圧バッテリ40に対応する第1接続電線90側に統一する。
これは、普及率の高い低電圧バッテリ40に適用されている既存の汎用性の高い接続電線を利用できるという大きな長所がある。すなわち、既に性能が補償されている既存の接続電線を高電圧バッテリ30にも適用することにより、高電圧用に新たに接続電線を設計する必要がない。それに付随するコネクタの形状も既存のものを継承できる。この結果、製造費の削減につながる。
【0048】
また、さらに軽量化を追求するあまり、第2接続電線80が第1接続電線90を越えて細線化しすぎることによるデメリットを回避できる。すなわち、第2接続電線80が第1接続電線90を越えて細線化しすぎると、接続電線とピン端子との半田付けなどの加工作業が非常に困難になることが予想される。そのための特殊な治具も必要になる。この結果、作業時間も増大し、最終的に製造コスト高になるというデメリットを本発明により回避できる。
このように、本発明によれば、共線化による部品点数の削減と、適度の接続電線細線化による接続電線全体の軽量化の両方を享受できる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態及びそれが適用される車両用配電システムを示すブロック図である。
【図3】図3(a)は従来の車載ワイヤハーネスが使用されている車両用配電システムを示す。図3(b)は従来のコネクタを示す図である。
【図4】48V系バッテリを採用した際、想定される車両用配電システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 オルターネータ
2 AC/DCコンバータ
3 42V系バッテリ
4 14V系バッテリ
5 DC/DCコンバータ
6、7 ヒューズ
8、9 小電流用接続電線
10 小電流用コネクタ
11 アクチュエータ
12 リレー
13 モーター
Claims (4)
- 低電圧負荷装置とこの装置を作動させるための電力を供給する低電圧バッテリとを接続し、前記低電圧負荷装置の定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さを有する第1接続電線と、
高電圧負荷装置とこの装置を作動させるための電力を供給する高電圧バッテリとを接続する第2接続電線と、
を含む車載ワイヤハーネスにおいて、
前記第2接続電線は、
前記高電圧負荷装置の定格消費電力に基く値であって、前記第1定格電流値よりも小さな値である第2定格電流値を有し、かつ前記第1接続電線と同じ太さを有する
ことを特徴とする車載ワイヤハーネス。 - 請求項1の車載ワイヤハーネスにおいて、
前記第1接続電線と前記低電圧負荷装置と、並びに前記第2接続電線と前記高電圧負荷装置とをそれぞれ電気的かつ機械的に接続し、前記第1接続電線の太さに対応するように形状が統一化された接続部を有するコネクタ手段をさらに含む
ことを特徴とする車載ワイヤハーネス。 - 請求項1の車載ワイヤハーネスにおいて、
前記低電圧バッテリは実行電圧14V系バッテリ装置であり、
前記高電圧バッテリは実行電圧42V系バッテリ装置である
ことを特徴とする車載ワイヤハーネス。 - 第1定格消費電力を有する第1車載装置とこの装置を作動させるための電力を供給する低電圧バッテリとを接続し、前記第1車載装置の第1定格消費電力に基づく第1定格電流値を許容するに十分であり、かつ可能な限り細線化された太さを有する第1接続電線と、
第2定格消費電力を有する第2車載装置とこの装置を作動させるための電力を供給する高電圧バッテリとを接続し、前記第2車載装置の第2定格消費電力に基づく第2定格電流値を許容するに十分である第2接続電線と、
を含む車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法であって、
前記第2車載装置を作動するためのバッテリを高電圧化し、
前記第2定格電流値が前記第1定格電流値よりも小さくなるような前記第2定格消費電力を有し、前記高電圧化されたバッテリにより作動する車載装置を、前記第2車載装置として車載し、
前記第2接続電線として前記第1接続電線と同じ太さのものを用いる
ことを特徴とする車載ワイヤハーネスの軽量共線化方法。
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