JP3730585B2 - 圧力調整器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガス供給側からガス使用側へ供給されるガスの圧力を調整する圧力調整器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、例えば、特許登録番号2971874号に記載された従来の圧力調整器の断面図であり、この圧力調整器はLPガスボンベからガスレンジなどの燃焼器にLPガスを供給するガス供給通路の途中に設けられるものである。ハウジング51は、ガス入口通路53を備えたボディ55の上下に、上カバー57および下カバー59がそれぞれ装着されている。下カバー59はガス出口通路65を構成している。
【0003】
上記ガス入口通路53とガス出口通路65との間には0.07〜1.56MPaの圧力で導入されるガスを0.06MPa程度に減圧するガス導入用減圧手段としての中圧減圧部67と、それをさらに2.55〜3.3KPa程度に減圧する第1の減圧手段としての低圧減圧部69とが設けられている。
【0004】
中圧減圧部67は、大気圧室71側から中圧スプリング73にて中圧用減圧室75側に押圧されるガス導入用ダイヤフラムとしての中圧ダイヤフラム77を備えている。中圧ダイヤフラム77は、周縁がボディ55と上カバー55’との間に挟持固定され、大気圧室71と中圧用減圧室75とを気密に区画している。
【0005】
低圧減圧部69は、大気圧室97側から低圧スプリング99によりダイヤフラム受板100を介して低圧用減圧室101側に押圧される第1のダイヤフラムとしての低圧ダイヤフラム103を備えている。上記低圧用減圧室101は、ガス出口通路65に連通している。低圧ダイヤフラム103は、周縁がボディ57’と上カバー57との間に挟持固定され、大気圧室97と低圧用減圧室101とを気密に区画している。
【0006】
低圧ダイヤフラム103の中心には、作動桿123が上下に貫通して設けられており、この作動桿123の下部にはレバー111の一端が摺動可能に交叉係合している。レバー111は、ピン113を中心としてボディ57’に対し回動可能に軸支されており、その他端は第1の弁体としての低圧弁115に連結されている。大気圧室97は貫通孔107により大気に連通されるが、通常ビスにより貫通孔107は大気より閉塞されている。
【0007】
ボディ57’には中圧用減圧室75とガス出口通路65とを連通するガス連通路117が形成されており、このガス連通路117のガス出口通路65側に低圧弁ケース119が固定されている。前記低圧弁115は、この低圧弁ケース119内に、図中で左右方向に移動可能に収容され、低圧弁ケース119に形成された第1のノズル部としての低圧ノズル部121を開閉し、これにより中圧用減圧室75とガス出口通路65とを連通遮断する。
【0008】
低圧減圧部69の下方には、第2の減圧部としての供給用低圧減圧部131が設けられている。供給用低圧減圧部131は、ボディ57’と下カバー59との間に周縁が固定された第2のダイヤフラムとしての供給用低圧ダイヤフラム133を備えている。供給用低圧ダイヤフラム133は、ボディ57’側のスプリング室135と下カバー59側の供給用減圧室137とを気密に区画するもので、スプリング室135内に収容された供給用低圧スプリング139により供給用低圧減圧室137側に押圧されている。
【0009】
上記スプリング室135は、ボディ57’および低圧弁ケース119に形成された小孔141により低圧ノズル部121に連通している。一方、供給用低圧減圧室137は、入口バイパス通路143により、中圧用減圧室75およびガス連通路117側に連通するとともに、出口バイパス通路145によりバイパスノズル(第2のノズル部)147aを通してガス出口通路65に連通している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧力調整器は、低圧減圧部へ高圧力のガスを帰還することができれば、低圧減圧部の弁が閉じ、圧力を下げるように制御が働くが、高流量時に高圧力のガスは勢いよくガス出口に吹きだして低圧減圧部に帰還できず、図6に示すように高流量になるほどガス出口側の圧力が上昇し、燃焼機器にガスを安定供給できなくなるという問題点があった。
【0011】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、高流量になってもガス出口側の圧力を一定に維持してガス燃焼機器にガスを安定供給することができる圧力調整器を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る圧力調整器は、ガス入口通路とガス出口通路とを連通する第1のノズル部を開閉可能な第1の弁体および、この第1の弁体の開閉動作を、前記ガス出口通路側の圧力変化に基づき変位することで行わせる第1のダイヤフラムを備えた第1の減圧手段と、前記ガス入口通路と前記第1のノズル部との間に設けられ、ガスの流れに伴って圧力を低下させる差圧発生手段と、この差圧発生手段の下流側の圧力低下部に対し、前記差圧発生手段の上流側に連通する減圧室を画成するとともに、前記圧力低下部と前記減圧室との圧力差に基づき変位する第2のダイヤフラム、前記減圧室と前記ガス出口通路とを連通する第2のノズル部、この第2のノズル部を、前記第2のダイヤフラムの動作に連動して開閉可能な第2の弁体をそれぞれ設けて構成した第2の減圧手段を有する圧力調整器において、前記第2のノズル部は前記第1のノズル部との通過ガス合流部に自身のガス出口側に通過ガスを導き、そのガス圧を拡散して前記第1の減圧手段に帰還させる帰還手段を備えたことを特徴とする圧力調整器。
【0013】
この発明によれば、第2のノズル部の帰還手段を拡散した高圧ガスは第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働く。それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガスガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉する。その結果、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下するので第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑える。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1に記載の圧力調整器であって、第2のノズル部における帰還手段は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展したガス流路を含む筒体より構成すると共に、前記終端近傍において筒体の外周面よりガス流路に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させたことを特徴とする。
この発明によれば、第2のノズル部の帰還手段を構成する筒体に導入された高圧ガスは筒体の端部に形成した複数のガス吹き出し孔より拡散して第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働く。それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉する。その結果、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下するので第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑える。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1に記載の圧力調整器であって、前記第2のノズル部における帰還手段は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展したガス流路を含む筒体より構成すると共に、前記終端近傍において筒体の外周面よりガス流路に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させ、且つ終端より前記筒体内部へガス流路にそって第2のガス吹き出し孔を貫通させたことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、第2のノズル部の帰還手段を構成する筒体に導入された高圧ガスは筒体の端部に形成した複数のガス吹き出し孔より拡散して第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働く。それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉する。その結果、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下するので第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑える。
更に、ガス流量が高流量になると流路の終端に形成された第2のガス吹き出し孔より高圧ガスが出力されるため、過剰にガスが第1の減圧手段に帰還されることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の圧力調整器の実施の形態1を各添付図面を参照して説明する。尚、図中、図5と同一符号は同一または相当部分を示す。図において、147Aは出口バイパス通路145(図5を参照)のガス出口通路65側の端部に配置したバイパスノズル本体である。
このバイパスノズル本体147Aは図2(a)〜(c)にその構成を示す。同図(a)はバイパスノズル本体147Aの側面図であり、同図(b)は図(a)をA−A線で切断した長手方向の断面図であり、図(c)は図(a),(b)を矢印B方向より見た平面図である。
【0018】
本実施の形態におけるバイパスノズル本体147Aはガス出口通路65に沿ってその先端が延展され、その中心部は一端より他端方向に向けガス流路Lを形成し、且つ、流路の終端近傍においてバイパスノズル本体147Aの外周面より90度間隔で流路Lに孔部を貫通させてガス吹き出し孔H1〜H4を形成している。
尚、Sはシール部材である。
【0019】
次に本実施の形態の動作を特に出口バイパス通路145に配置したバイパスノズル本体170Aの動作を中心に説明する。
中圧減圧部67では、燃焼器側にてガスが使用されることで、中圧用減圧室75の圧力が低下し、中圧スプリング73により中圧ダイヤフラム77が下方に押圧されて変位するに伴い中圧弁87が下方に移動して中圧ノズル部91を開放する。これにより、ガス入口通路53から導入されたガスが中圧用減圧室75側に流れる。中圧用減圧室75の圧力が上昇し、この圧力が中圧スプリング73の弾性力に打ち勝つと、中圧弁87が上昇移動して中圧ノズル部91の流路を狭め、中圧用減圧室75へのガスの流入を制御する。このように、中圧弁87が中圧ノズル部91の流路を開閉制御して中圧用減圧室75に流入するガスの圧力を制御する。
【0020】
一方、低圧減圧部69においては、燃焼器側にてガスが使用されることで、低圧用減圧室101の圧力が低下し、低圧スプリング99により低圧ダイヤフラム103が下方に押圧されて変位すると、これに伴いレバー111が反時計方向に回動するとともに、低圧弁115が右方向に移動して低圧ノズル部121を開放する。これにより、中圧用減圧室75側のガスが、ガス連通路117を経てガス出口通路65側に流れる。低圧用減圧室101の圧力が上昇し、この圧力が低圧スプリング99の弾性力に打ち勝つと、低圧ダイヤフラム103が上方に向けて変位し、低圧弁115が左方向へ移動して低圧ノズル部121の流路を狭め、低圧用減圧室101へのガスの流入を制御する。このように、低圧弁115が低圧ノズル部121の流路を開閉制御して低圧用減圧室101に流入するガスの圧力を制御する。
【0021】
ここで、中圧ノズル部91から低圧ノズル部121に向けてガス連通路117を流れるガスの流量が少ないときには、オリフィス120を境にしてその上流側のガス連通路117の圧力P0と同下流側の低圧ノズル部121の圧力P1との間で圧力差がほとんど発生しない。上記圧力P0は、ガス連通路117と出口バイパス通路143を通して連通している供給用低圧減圧室137の圧力P2と同等であり、圧力P1は、低圧ノズル部121と小孔141を通して連通しているスプリング室135の圧力と同等である。
【0022】
上記したように、圧力P0と圧力P1との間で圧力差がほとんどない状態、言い換えればスプリング室135の圧力(P1)と供給用低圧減圧室137の圧力(P2(=P0))とがほぼ等しい状態では、供給用低圧スプリング139の荷重により供給用低圧ダイヤフラム133が下方に変位する。これに伴いレバー151が反時計方向に回動してバイパス弁149がバイパスノズル入口147aを閉じ、供給用低圧減圧室137からガス出口通路65へのガスの流出が停止された状態となる。
【0023】
上記ガス連通路117を流れるガスの流量が多くなり流速が増してくると、オリフィス120の前後で圧力損失が発生してP0>P1となり、スプリング室135の圧力(P1)が低下して供給用低圧減圧室137の圧力P2(=P0)より低くなる。供給用低圧減圧室137の圧力P2(=P0)がスプリング室135の圧力(P1)より、例えば0.01MPa高くなると、供給用低圧スプリング139が撓んで供給用低圧ダイヤフラム133が上方に変位し、これに伴いレバー151が時計方向に回動する。これによりバイパス弁149が図中で左方向に移動してバイパスノズル入口147aを開放し、中圧用減圧室75側のガスが、供給用低圧減圧室137を経てガス出口通路65方向へ流れ、バイパスノズル本体147Aのガス流路Lに流れ込む。
【0024】
この時、ガスが高流量であれば、ガスはガス流路Lの壁面に衝突してガス吹き出し孔H1〜H4方向に拡散する。この拡散したガスはガス吹き出し孔H1〜H4より吹きだして低圧減圧部69に帰還する。低圧用減圧室101の圧力が上昇し、この圧力が低圧スプリング99の弾性力に打ち勝つと、低圧ダイヤフラム103が上方に向けて変位し、低圧弁115が左方向へ移動して低圧ノズル部121の流路を狭め、低圧用減圧室101へのガスの流入を制御する。
【0025】
このように、低圧弁115が低圧ノズル部121の流路を開閉制御して低圧用減圧室101に流入するガスの圧力を低下させるように制御する。この結果、図7に示すように高流量時においても、圧力が安定する。
【0026】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、バイパスノズル本体147Aの外周面に90度間隔でガス噴き出し高H1〜H4を形成したが、本実施の形態ではガス流量が更に高流量になった場合に対処できるようにするため、図4に示すようにバイパスノズル本体147Bの先端にも、ガス流路Lに連通したガス吹き出し孔H5を形成する。
【0027】
この結果、高流量で且つ高圧となったガスは、ガス流路Lの壁面に衝突してガス吹き出し孔H1〜H4方向に拡散する。この拡散したガスはガス吹き出し孔H1〜H4より吹きだして低圧減圧部69に帰還する。
【0028】
ここで、更に、高流量となると低圧減圧部69に帰還される高圧ガス量が多くなり、ガス圧が過度の低下する。しかし、本実施の形態2では、更に高流量になるとガス流路Lの流通方向に形成したガス吹き出し孔H5を通って、高圧ガスの一部がガス出口通路65に吹き出されて低圧減圧部69に帰還される高圧ガス量が調整されるため、ガス圧が過度に低下することが阻止される。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ガス入口通路とガス出口通路とを連通する第1のノズル部を開閉可能な第1の弁体および、この第1の弁体の開閉動作を、前記ガス出口通路側の圧力変化に基づき変位することで行わせる第1のダイヤフラムを備えた第1の減圧手段と、前記ガス入口通路と前記第1のノズル部との間に設けられ、ガスの流れに伴って圧力を低下させる差圧発生手段と、この差圧発生手段の下流側の圧力低下部に対し、前記差圧発生手段の上流側に連通する減圧室を画成するとともに、前記圧力低下部と前記減圧室との圧力差に基づき変位する第2のダイヤフラム、前記減圧室と前記ガス出口通路とを連通する第2のノズル部、この第2のノズル部を、前記第2のダイヤフラムの動作に連動して開閉可能な第2の弁体をそれぞれ設けて構成した第2の減圧手段を有する圧力調整器において、前記第2のノズル部は前記第1のノズル部との通過ガス合流部に自身のガス出口側に通過ガスを導き、そのガス圧を拡散して前記第1の減圧手段に帰還させる帰還手段を備えたことで、第2のノズル部を拡散した高圧ガスは第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働く。それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉する。その結果、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下するので第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑えるガスの高流量時に燃焼機器に供給するガスの圧力を安定化させることができるという効果がある。
【0030】
請求項2の発明によれば、第2のノズル部は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展した中空の筒体より構成すると共に、前記終端近傍において筒体の外周面より中空部分に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させたことで、第2のノズル部を構成する筒体に導入された高圧ガスは筒体の端部に形成した複数のガス吹き出し孔より拡散して第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働き、それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉するため、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下するでの第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑えることで、簡易な構成でガスの高流量時においても圧力上昇を抑制してガス燃焼機器に安定した圧力でガス供給を行うことができるという効果がある。
【0031】
請求項3の発明によれば、第2のノズル部は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展した中空の筒体より構成すると共に、前記終端近傍において筒体の外周面より中空部分に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させ、且つ終端より前記筒体内部へガス流路にそって第2のガス吹き出し孔を貫通させたことで、第2のノズル部を構成する筒体に導入された高圧ガスは筒体の端部に形成した複数のガス吹き出し孔より拡散して第1の減圧手段のガス出口側に帰還し、第1の減圧手段には圧力を低減させようと弁を閉塞させる力が働き。それにより、第1の弁体は閉成し、第1の弁体を通るガス流量の急減により第2の減圧手段における第2の弁体も急閉することで、第1の減圧手段のガス出口側圧力が低下すのるで第1および第2の弁体が開放してガス出口側の圧力上昇を抑え、更に、ガス流量が高流量になると流路の終端に形成された第2のガス吹き出し孔より高圧ガスが出力されるため、簡易な構成でガスの高流量時においても圧力上昇を抑制し、更に、過剰にガスが第1の減圧手段に帰還されることがないためガスの過低下を抑制してガス燃焼機器に安定した圧力でガス供給を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る圧力調整器の断面図である。
【図2】図2は本実施の形態1に係る第2のノズル部の断面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態2に係る圧力調整器の断面図である。
【図4】図4は本実施の形態2に係る第2のノズル部の断面図である。
【図5】図5は従来の圧力調整器の断面図である。
【図6】図6は従来の圧力調整器におけるガス流量とガス出口側のガス圧力との関係を示す図である。
【図7】図7は本発明に係る圧力調整器におけるガス流量とガス出口側のガス圧力との関係を示す図である。
【符号の説明】
53 ガス入口通路
65 ガス出口通路
67 中圧減圧部(ガス導入用減圧手段)
69 低圧減圧部(第1の減圧手段)
77 中圧ダイヤフラム(ガス導入用ダイヤフラム)
87 中圧弁(ガス導入用弁体)
91 中圧ノズル部(ガス導入用ノズル部)
103 低圧ダイヤフラム(第1のダイヤフラム)
115 低圧弁(第1の弁体)
120 オリフィス(差圧発生手段)
121 低圧ノズル部(第1のノズル部)
131 供給用低圧減圧部(第2の減圧手段)
133 供給用低圧ダイヤフラム(第2のダイヤフラム)
137 供給用低圧減圧室(減圧室)
147A,B バイパスノズル本体部(第2のノズル部)
149 バイパス弁(第2の弁体)
L ガス流路
H1〜H5 ガス吹き出し孔

Claims (3)

  1. ガス入口通路とガス出口通路とを連通する第1のノズル部を開閉可能な第1の弁体および、この第1の弁体の開閉動作を、前記ガス出口通路側の圧力変化に基づき変位することで行わせる第1のダイヤフラムを備えた第1の減圧手段と、
    前記ガス入口通路と前記第1のノズル部との間に設けられ、ガスの流れに伴って圧力を低下させる差圧発生手段と、
    この差圧発生手段の下流側の圧力低下部に対し、前記差圧発生手段の上流側に連通する減圧室を画成するとともに、前記圧力低下部と前記減圧室との圧力差に基づき変位する第2のダイヤフラム、前記減圧室と前記ガス出口通路とを連通する第2のノズル部、この第2のノズル部を、前記第2のダイヤフラムの動作に連動して開閉可能な第2の弁体をそれぞれ設けて構成した第2の減圧手段を有する圧力調整器において、
    前記第2のノズル部は前記第1のノズル部との通過ガス合流部に自身の通過ガスを導き、そのガス圧を拡散して前記第1の減圧手段に帰還させる帰還手段を備えたことを特徴とする圧力調整器。
  2. 前記第2のノズル部における帰還手段は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展したガス流路Lを含む筒体より構成すると共に、前記終端近傍において筒体の外周面より前記ガス流路に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させて形成したことを特徴とする請求項1に記載の圧力調整器。
  3. 前記第2のノズル部における帰還手段は、終端を閉塞して前記通過ガス合成部に延展したガス流路を含む筒体より構成すると共に、前記終端の近傍において筒体の外周面よりガス流路に向けて所定角度間隔で複数のガス吹き出し孔を貫通させ、且つ終端より前記筒体内部へガス流路に合わせて第2のガス吹き出し孔を貫通させたことを特徴とする請求項1に記載の圧力調整器。
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