JP3590753B2 - 圧力調整器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガス供給側からガス使用側へ供給されるガスの圧力を調整する圧力調整器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、特許第2971874号公報に開示されている従来の圧力調整器の断面図である。この圧力調整器は、ガス供給側であるLPガスボンベから、ガス使用側であるガスレンジなどの燃焼器に、LPガスを供給するガス供給通路の途中に設けられるものである。
【0003】
図中で左側のガス入口通路1と、同右側のガス出口通路3との間には、0.07〜1.56MPaで導入されるガスの圧力を、0.06MPa程度に減圧する中圧減圧部5と、それをさらに2.55〜3.3KPa程度に減圧する低圧減圧部7とが設けられている。
【0004】
中圧減圧部5では、燃焼器側でガスが使用されることで、中圧用減圧室9の圧力が低下し、中圧スプリング11により中圧ダイヤフラム13が下方に押圧されて変位すると、これに伴い中圧弁15が下方に移動して中圧ノズル部17を開放する。これにより、ガス入口通路1から導入されたガスが中圧用減圧室9に流入する。中圧用減圧室9の圧力が上昇し、この圧力が中圧スプリング11の弾性力に打ち勝つと、中圧弁15が上昇移動して中圧ノズル部17の流路を狭め、中圧用減圧室9へのガスの流入を制御する。このように、中圧弁15が中圧ノズル部17の流路を開閉制御して中圧用減圧室9に流入するガスの圧力を制御する。
【0005】
一方、低圧減圧部7においては、燃焼器側でガスが使用されることで、低圧用減圧室19の圧力が低下し、低圧スプリング21により低圧ダイヤフラム23が下方に押圧されて変位すると、これに伴い低圧弁25が右方向に移動して低圧ノズル部27を開放する。これにより、中圧用減圧室9側のガスが、ガス連通路29を経てガス出口通路3側に流れる。低圧用減圧室19の圧力が上昇し、この圧力が低圧スプリング21の弾性力に打ち勝つと、低圧ダイヤフラム23が上方に向けて変位し、低圧弁25が左方向へ移動して低圧ノズル部27の流路を狭め、低圧用減圧室19へのガスの流入を制御する。このように、低圧弁25が低圧ノズル部27の流路を開閉制御して低圧用減圧室19に流入するガスの圧力を制御する。
【0006】
上記した低圧減圧部7の下方には、供給用低圧減圧部31が設けられ、供給用低圧減圧部31と低圧減圧部7との間のガス連通路29には、オリフィス33が設けられている。
【0007】
ここで、中圧ノズル部17から低圧ノズル部27に向けてガス連通路29を流れるガスの流量が少ないときは、オリフィス33を境にしてその上流側のガス連通路29の圧力Pと同下流側の低圧ノズル部27の圧力Pとの間で圧力差がほとんど発生しない。上記圧力Pは、ガス連通路29と出口バイパス通路35を通して連通している供給用低圧減圧室37の圧力Pと同等であり、圧力Pは、低圧ノズル部27と小孔39を通して連通しているスプリング室41の圧力と同等である。
【0008】
上記したような圧力Pと圧力Pとの間で圧力差がほとんどない状態、言い換えればスプリング室41の圧力(P)と供給用低圧減圧室37の圧力P(=P)とがほぼ等しい状態では、供給用低圧スプリング43の荷重により供給用低圧ダイヤフラム45が下方に変位する。これに伴いレバー47が反時計方向に回動してバイパス弁49がバイパスノズル部51を閉じ、供給用低圧減圧室37からガス出口通路3へのガスの流出が停止され、図に示す状態となる。
【0009】
上記ガス連通路29を流れるガスの流量が多くなり流速が増してくると、オリフィス33の前後で圧力損失が発生してP>Pとなり、スプリング室41の圧力(P)が低下して供給用低圧減圧室37の圧力P(=P)より低くなる。供給用低圧減圧室37の圧力P(=P)がスプリング室41の圧力(P)より、例えば0.01MPa高くなると、供給用低圧スプリング43が撓んで供給用低圧ダイヤフラム45が上方に変位し、これに伴いレバー47が時計方向に回動する。これによりバイパス弁49がバイパスノズル部51を開放し、中圧用減圧室9側のガスが、出口バイパス通路35を通り、供給用低圧減圧室37からバイパスノズル部51を経てガス出口通路3へ流れる。
【0010】
このようなガスの流れが発生する圧力調整器では、低圧減圧部7が主にガス出口通路3側の圧力を調整する役目を果たし、供給用低圧減圧部31が主にガス出口通路3にガスを供給する役目を果たしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような従来の圧力調整器は、ガス出口通路3が、低圧減圧部7の低圧ノズル部27から流出するガスと、供給用低圧減圧部31のバイパスノズル部51から流出するガスとが合流するほぼ中間位置に設定してあり、主にガスを供給するためのバイパスノズル部51から流出したガスが、その正面に位置する内壁52に当たり、ここで乱流が発生してしまう。このため、この部位で圧力損失が生じ、主に圧力を調整する低圧減圧部7との間で圧力差が生じる結果、流量の増加に従って低圧減圧室19における調整圧力が設計値より下がる傾向となり、圧力調整器として安定した性能が得られないという問題がある。
【0012】
図6は、供給用低圧減圧室37からガス出口通路3に流れるガスの流量と、低圧減圧室19における調整圧力との関係を示したものであり、これによれば、流量の増大に伴って調整圧力が低下していることがわかる。
【0013】
そこで、この発明は、ガス流量が増大しても、調整圧力を安定化させることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ガス入口通路とガス出口通路とを連通する第1のノズル部を開閉可能な第1の弁体および、この第1の弁体の開閉動作を、前記ガス出口通路側の圧力変化に基づき変位することで行わせる第1のダイヤフラムを備えた第1の減圧手段と、前記ガス入口通路と前記第1のノズル部との間に設けられ、ガスの流れに伴って圧力を低下させる差圧発生手段と、この差圧発生手段の下流側の圧力低下部に対し、前記差圧発生手段の上流側に連通する減圧室を画成するとともに、前記圧力低下部と前記減圧室との圧力差に基づき変位する第2のダイヤフラム、前記減圧室と前記ガス出口通路とを連通する第2のノズル部、この第2のノズル部を、前記第2のダイヤフラムの動作に連動して開閉可能な第2の弁体をそれぞれ設けて構成した第2の減圧手段とを有する圧力調整器において、前記第2のノズル部から前記ガス出口通路へ至るガスの流れ方向を直線状とした構成としてある。
【0015】
このような構成の圧力調整器によれば、少流量時には、ガス出口通路側の圧力変化に応じて第1のダイヤフラムが変位し、これに基づき第1の弁体が第1のノズル部を開閉してガス出口通路側の圧力を調整する。この少流量時には、差圧発生手段の上流側と下流側とでは、圧力差はほとんどなく、このため第2の減圧手段における第2のダイヤフラムは、第2の弁体を第2のノズル部を閉塞するよう変位している。ガス流量が増大し、流速が増してくると、差圧発生手段の上下流間で圧力損失が生じ、下流側が圧力低下して圧力低下部となる。この圧力低下部と、差圧発生手段の上流側と連通している減圧室との間の圧力差によって、第2のダイヤフラムが変位し、これに伴い第2の弁体が作動して第2のノズル部を開放する。第2のノズル部の開放により、ガス入口通路から減圧室に流入したガスは、減圧室から第2のノズル部を経てガス出口通路に流出する際に流れ方向が直線状となる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明の構成において、ガス入口通路から減圧室および第2のノズル部を経てガス出口通路へ至るガスの流れ方向を直線状とした構成としてある。
【0017】
上記構成によれば、第2の弁体が作動して第2のノズル部が開放すると、ガス入口通路から減圧室および第2のノズル部を経てガス出口通路に流出するガスの流れ方向が直線状となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の一形態を示す圧力調整器の断面図であり、この圧力調整器も前記従来のものと同様に、LPガスボンベからガスレンジなどの燃焼器にLPガスを供給するガス供給通路の途中に設けられるものである。ハウジング53は、ガス入口通路55およびガス出口通路57をそれぞれ備えた下ボディ59の上部に上ボディ61が装着され、上ボディ61のさらに上部にはカバー63が装着されている。
【0020】
上ボディ61側には、0.07〜1.56MPaで導入されるガスの圧力を、2.55〜3.3KPa程度に減圧する第1の減圧手段としての低圧減圧部65が設けられている。
【0021】
低圧減圧部65は、大気圧室67側から低圧スプリング69によりダイヤフラム受板71を介して低圧用減圧室73側に押圧される第1のダイヤフラムとしての低圧ダイヤフラム75を備えている。低圧用減圧室73は、上ボディ61に形成した貫通孔77,78,79および下ボディ59に形成した通路80を通してガス出口通路57に連通している。低圧ダイヤフラム75は、周縁が上ボディ61とカバー63との間に挟持固定され、大気圧室67と低圧用減圧室73とを気密に区画している。大気圧室67は、大気開放孔81により大気に開放されている。
【0022】
低圧ダイヤフラム75の中心には、作動桿83が上下に貫通して設けられており、この作動桿83の下部にはレバー85の一端が摺動可能に交叉係合している。レバー85は、ピン87を中心として上ボディ61に対し回動可能に軸支されており、その他端は第1の弁体としての低圧弁89に連結されている。
【0023】
上ボディ61には、ガス入口通路55と低圧用減圧室73とを連通するガス連通路91が形成されている。ガス連通路91の低圧用減圧室73側の端部の開口部91aには、低圧弁ケース93が固定されている。前記低圧弁89は、この低圧弁ケース93内に、図中で左右方向に移動可能に収容され、低圧弁ケース93に形成された第1のノズル部としての低圧ノズル部95を開閉し、これにより底圧用減圧室73とガス連通路91とを連通遮断する。
【0024】
ガス連通路91のガス入口通路55側は、水平通路91bと鉛直通路91cとから構成され、鉛直通路91cの下端は、下ボディ59に形成した通路97を通してガス入口通路55に連通している。鉛直通路91cには、差圧発生手段としてのオリフィス99が設けられている。このオリフィス99をガスが通過することで、その上下流間で圧力損失が生じ、下流側の低圧ノズル部95側が圧力低下部となる。
【0025】
作動桿83の大気圧室67内に突出した先端には、膨大部101が形成されており、この膨大部101の下部のばね受け座103と低圧ダイヤフラム75の中心部との間には、安全弁調整スプリング105が介装されている。安全弁調整スプリング105は、作動桿83に一体に形成された安全弁の弁体107を、低圧ダイヤフラム75に当接する方向に常時付勢している。
【0026】
ガス連通路91の水平通路91bと開口部91aとの間には、ドレン防止キャップ109が、ねじ111により上ボディ61に固定されている。ドレン防止キャップ109は、低圧減圧部65の下部に位置している、後述する第2の減圧部としての供給用低圧減圧部113における第2のダイヤフラムとしての供給用低圧ダイヤフラム115上に、ガス中に含まれるドレンなどの異物が溜まるのを防止するものである。
【0027】
ドレン防止キャップ109は、下部側が開口した状態で上部側が、上ボディ61に形成したキャップ収容部117に、シール材118を介して収容されている。このキャップ収容部117における上ボディ61の、ねじ111より図中で右側の一部には、開口孔119が形成され、この開口孔119は、ドレン防止キャップ109がキャップ収容部117に収容されることで密閉される。
【0028】
ドレン防止キャップ109の周囲側部に対向する上ボディ61の内壁面には、環状の凹部121が形成され、これによりドレン防止キャップ109の周囲側部と上ボディ61の凹部121との間に、ガス連通路91における開口部91aと水平通路91bとを連通する連絡路123が形成されることとなる。また、連絡路123および開口部91aは、図中で上下方向の長さが互いにほぼ同等であり、開口部91aの上部側のほぼ半分に対向する部分のドレン防止キャップ109には、連絡路123とドレン防止キャップ109の内側のガス導入空間127とを連通する連通孔125が形成されている。
【0029】
図2は、(a)が上ボディ61におけるキャップ収容部117の内壁面形状および、凹部121に連通するガス連通路91の形状を示す斜視図で、(b)が(a)の下方から装着されるドレン防止キャップ109の斜視図である。図3は、ドレン防止キャップ109をキャップ収容部117に収容した状態の斜視図である。ガス入口通路55からガス連通路91に流入したガスは、連絡路123に流入した後、図3中で矢印A,Bで示すように、左右に分かれ、ドレン防止キャップ109の周囲を通って開口部91aにて合流する。
【0030】
供給用低圧減圧部113における供給用低圧ダイヤフラム115は、上ボディ61と下ボディ59との間に周縁が固定されており、この供給用低圧ダイヤフラム115は、ドレン防止キャップ109の内側のガス導入空間127と、下ボディ59の減圧室としての供給用低圧減圧室129とを気密に区画するもので、ガス導入空間127内に収容された供給用低圧スプリング131により供給用低圧減圧室129側に押圧されている。
【0031】
供給用低圧ダイヤフラム115の中心には、ダイヤフラム軸133が上下に貫通して設けられており、このダイヤフラム軸133は、供給用低圧減圧室129側にて一体に形成されているフランジ133aを備えるとともに、ガス導入空間127側にてナット135が螺合締結されている。上記フランジ133aとナット135との間で、供給用低圧ダイヤフラム115を、ダイヤフラム受板137を介して挟持固定することで、ダイヤフラム軸133が供給用低圧ダイヤフラム115に固定される。
【0032】
ダイヤフラム軸133の下端には、レバー139の一端が摺動可能に交叉係合している。レバー139は、ピン141を中心として下ボディ59に対し回動可能に軸支されており、その他端は第2の弁体としてのバイパス弁143に連結されている。
【0033】
供給用低圧減圧室129は、ガス入口通路55に連通するとともに、ガス出口通路57に連通可能となっており、供給用低圧減圧室129とガス出口通路57との間には、第2のノズル部としてのバイパスノズル部145を備えたバイパスノズル147が装着されている。このバイパスノズル部145を開閉可能となるように、前記バイパス弁143が、供給用低圧減圧室129内にて左右方向に移動可能に収容されている。
【0034】
上記したバイパスノズル部145は、このバイパスノズル部145から流出するガスの流れ方向がガス出口通路57に向けて直線状となるよう設定されている。また、ガス入口通路55から供給用低圧減圧室129およびバイパスノズル部145を経てガス出口通路57へ至るガスの流れ方向も直線状となっている。
【0035】
次に、上記した構成の圧力調整器の動作を説明する。低圧減圧部65においては、燃焼器側にてガスが使用されることで、低圧用減圧室73の圧力が低下し、低圧スプリング69により低圧ダイヤフラム75が下方に押圧されて変位すると、これに伴いレバー85が反時計方向に回動するとともに、低圧弁89が右方向に移動して低圧ノズル部95を開放する。これにより、ガス入口通路55からガス連通路91および連絡路123を経て流れてくるガスが、低圧ノズル部95を通ってガス出口通路57に流出する。
【0036】
低圧用減圧室73の圧力が上昇して低圧スプリング69の弾性力に打ち勝つと、低圧ダイヤフラム75が上方に向けて変位し、低圧弁89が左方向へ移動して低圧ノズル部95の流路を狭め、低圧用減圧室73へのガスの流入を制御する。このように、低圧弁89が低圧ノズル部95の流路を開閉制御して低圧用減圧室73に流入するガスの圧力を制御する。
【0037】
ここで、ガス入口通路55から低圧ノズル部95に向けてガス連通路91を流れるガスの流量が少ないときには、オリフィス99を境にしてその上流側の圧力Pと同下流側の低圧ノズル部95の圧力Pとの間で圧力差がほとんど発生しない。上記圧力Pは、ガス連通路91と、通路97およびガス入口通路55を通して連通している供給用低圧減圧室129の圧力Pと同等であり、圧力Pは、低圧ノズル部95と連通孔125を通して連通しているガス導入空間127の圧力と同等である。
【0038】
上記したような圧力Pと圧力Pとの間で圧力差がほとんどない状態、言い換えればガス導入空間127の圧力(P)と供給用低圧減圧室129の圧力P(=P)とがほぼ等しい状態では、供給用低圧スプリング131の荷重により供給用低圧ダイヤフラム115が下方に変位する。これに伴いレバー139が反時計方向に回動してバイパス弁143がバイパスノズル部145を閉じ、供給用低圧減圧室129からガス出口通路57へのガスの流出が停止される。
【0039】
上記ガス連通路91を流れるガスの流量が多くなり流速が増してくると、オリフィス99の前後で圧力損失が発生してP>Pとなり、ガス導入空間127の圧力(P)が低下して供給用低圧減圧室129の圧力P(=P)より低くなる。供給用低圧減圧室129の圧力P(=P)がガス導入空間127の圧力(P)より、例えば0.01MPa高くなると、供給用低圧スプリング131が撓んで供給用低圧ダイヤフラム115が上方に変位し、これに伴いレバー139が時計方向に回動する。これによりバイパス弁143が図中で左方向に移動してバイパスノズル部145を開放し、ガス入口通路55に流入してくるガスが、供給用減圧室129からバイパスノズル部145を経てガス出口通路57へ流れる。
【0040】
このようなガスの流れが発生する圧力調整器では、前記図5に示した従来のものと同様に、低圧減圧部65が主にガス出口通路57側の圧力を調整する役目を果たし、供給用低圧減圧部113が主にガス出口通路57にガスを供給する役目を果たしている。
【0041】
バイパス弁143の図中で左方向への移動により開放状態となったバイパスノズル部145から流出するガスの流れは、ガス出口通路57に向けて直線状となるので、流出後の乱流発生は防止されて圧力損失も回避され、したがって流量が増加しても、ガス出口通路57に通ずる低圧用減圧室73における調整圧力が安定化し、圧力調整器として安定した性能が得られる。
【0042】
また、ガス入口通路55から供給用低圧減圧室129およびバイパスノズル部145を経てガス出口通路57に流出するガスの流れ方向も直線状となるので、流路抵抗が低減されて、より一層の調整圧力の安定化がなされる。
【0043】
図4は、供給用低圧減圧室129からガス出口通路57に向けて流れるガスの流量と、低圧用減圧室73における調整圧力との関係を示したものであり、これによれば、流量が増大しても調整圧力は下がりにくくほぼ一定となっていることがわかる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、第2のノズル部の開放によりガス入口通路から減圧室に流入したガスは、減圧室から第2のノズル部を経てガス出口通路に流出する際に流れ方向が直線状となるので、流出後の乱流発生は防止されて圧力損失も回避され、したがって流量が増加しても、ガス出口通路に通ずる低圧減圧室における調整圧力が安定化し、圧力調整器として安定した性能を得ることができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、ガス入口通路から減圧室および第2のノズル部を経てガス出口通路へ至るガスの流れ方向を直線状としたので、流路抵抗が低減されて、より一層の調整圧力の安定化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す圧力調整器の断面図である。
【図2】(a)は、図1の圧力調整器におけるドレン防止キャップが装着される上ボディのキャップ収容部の内壁面形状を示す斜視図、(b)は、ドレン防止キャップの斜視図である。
【図3】ドレン防止キャップが上ボディに装着された状態の斜視図である。
【図4】図1の圧力調整器における供給用低圧減圧室からガス出口通路に向けて流れるガスの流量と、低圧用減圧室における調整圧力との相関図である。
【図5】従来例を示す圧力調整器の断面図である。
【図6】図5の圧力調整器における供給用低圧減圧室からガス出口通路に向けて流れるガスの流量と、低圧用減圧室における調整圧力との相関図である。
【符号の説明】
55 ガス入口通路
57 ガス出口通路
65 低圧減圧部(第1の減圧手段)
75 低圧ダイヤフラム(第1のダイヤフラム)
89 低圧弁(第1の弁体)
95 低圧ノズル部(第1のノズル部)
99 オリフィス(差圧発生手段)
113 供給用低圧減圧部(第2の減圧手段)
115 供給用低圧ダイヤフラム(第2のダイヤフラム)
129 供給用低圧減圧室(減圧室)
143 バイパス弁(第2の弁体)
145 バイパスノズル部(第2のノズル部)

Claims (2)

  1. ガス入口通路とガス出口通路とを連通する第1のノズル部を開閉可能な第1の弁体および、この第1の弁体の開閉動作を、前記ガス出口通路側の圧力変化に基づき変位することで行わせる第1のダイヤフラムを備えた第1の減圧手段と、
    前記ガス入口通路と前記第1のノズル部との間に設けられ、ガスの流れに伴って圧力を低下させる差圧発生手段と、
    この差圧発生手段の下流側の圧力低下部に対し、前記差圧発生手段の上流側に連通する減圧室を画成するとともに、前記圧力低下部と前記減圧室との圧力差に基づき変位する第2のダイヤフラム、前記減圧室と前記ガス出口通路とを連通する第2のノズル部、この第2のノズル部を、前記第2のダイヤフラムの動作に連動して開閉可能な第2の弁体をそれぞれ設けて構成した第2の減圧手段とを有する圧力調整器において、
    前記第2のノズル部から前記ガス出口通路へ至るガスの流れ方向を直線状としたことを特徴とする圧力調整器。
  2. ガス入口通路から減圧室および第2のノズル部を経てガス出口通路へ至るガスの流れ方向を直線状としたことを特徴とする請求項1記載の圧力調整器。
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