JP3730510B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば稲・麦・大豆など穀物を刈取って脱穀処理するようにした普通形コンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、フィーダハウスの前側に、未刈り穀稈掻込み用リールと、刈刃と、穀稈掻込オーガを設けると共に、フィーダハウスのコンベアと、リール及び刈刃及び穀稈掻込オーガにエンジン駆動力を伝え、穀稈を連続的に刈取って脱穀部に送給させる技術がある。しかし乍ら、穀稈掻込オーガまたはフィーダハウスのコンベアなどに刈取作業中に穀稈が詰ったとき、前記オーガまたはコンベアなどを分解して詰り穀稈を除去することができるが、圃場内で詰り穀稈を除去する作業を容易に行えず、刈取作業を中止する必要があると共に、前記オーガまたはコンベアを逆転させて入口側に詰り穀稈を排出させても除去できるが、前記オーガまたはコンベアの逆転によって駆動構造が複雑になったり、詰り穀稈を除去するときに未刈り穀稈掻込み用リールも逆転する等の不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、フィーダハウスの前側に、未刈り穀稈掻込み用リールと、刈刃と、穀稈掻込オーガを設けると共に、フィーダハウスに内設する供給チェンコンベアのコンベア駆動軸を、穀稈掻込オーガのオーガ軸と、刈刃の刈取駆動軸と、未刈り穀稈掻込み用リールのリール駆動軸とに連動連結させて、エンジン駆動力をコンベア駆動軸に伝達すると共に、同コンベア駆動軸からオーガ軸と刈取駆動軸とリール駆動軸とに伝達するようにしたコンバインにおいて、コンベア駆動軸は、エンジンにスプロケット及びチェンを介して連動連結すると共に正逆回転駆動可能となし、かつ、同コンベア駆動軸に連動連結したリール駆動軸は逆転駆動を防ぐようにしたことを特徴とするコンバインを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は逆転防止クラッチ部の説明図、図2は全体の側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)をトラックフレーム(3)に装備する機台、(4)は軸流式のスクリュ形扱胴(5)及び処理胴(6)及び選別機構(7)などを備えていて前記機台(1)に搭載する脱穀部、(8)は揚穀筒(9)を介して取出す脱穀部(4)の穀粒を溜める穀物タンク、(10)は前記脱穀部(4)の下部前方に油圧シリンダ(11)を介して昇降可能に装設する刈取部、(12)は運転席(13)及び運転操作部(14)を備えて前記穀物タンク(8)の前方に配設させる運転キャビン、(15)は前記穀物タンク(8)の後方に備えていてエンジン(16)を内設するエンジン部、(17)は前記穀物タンク(8)内の穀粒を取出す穀粒搬出オーガである。
【0007】
そして図4にも示す如く前記刈取部(10)は、未刈り穀稈を取入れる穀物刈取ヘッダー(18)と、該ヘッダー(18)の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部(4)に送給するフィーダハウス(19)によって構成すると共に、未刈り穀稈掻込み用リール(20)と、往復駆動型第1及び第2刈刃(21)(22)と、穀稈掻込オーガ(23)とを前記穀物ヘッダー(18)に備え、前記ヘッダー(18)に取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス(19)に内設する供給チェンコンベア(24)を介し脱穀部(4)に送り込んで脱穀処理するように構成している。
【0008】
また前記脱穀部(4)の右外側には二番還元筒(25)を配備させていて、二番処理物を処理胴(6)を介し脱穀部(4)に戻して再脱穀及び再選別するように設けている。
【0009】
図5乃至図9に示す如く、前記刈取部(10)の駆動はフィーダハウス(19)と運転席(13)の後部間に設けた刈取入力ケース(26)からの駆動力でもって行うもので、刈取入力ケース(26)の入力軸(27)をプーリ(28)(29)及びベルト(30)及びテンションプーリ形刈取クラッチ(31)を介しカウンタ軸(32)に連動連結させると共に、該カウンタ軸(32)を自在継手軸(33)を介し前記エンジン(16)の出力軸に連動連結させている。そして前記刈取入力ケース(26)には正逆転ギヤ機構(34)を備え、該ギヤ機構(34)を介する出力軸(35)を前記チェンコンベア(24)のコンベア駆動軸(36)に回転体であるスプロケット(37)(38)及び無端可撓部材であるチェン(39)を介し連動連結させて、前記供給チェンコンベア(24)の正逆駆動を行うように構成している。
【0010】
また、前記フィーダハウス(19)の右外側で、コンベア駆動軸(36)を、フィーダハウス(19)右前面に支持するフィーダハウス出力軸(40)にスプロケット(41)(42)及び刈取駆動チェン(43)を介し連動連結させると共に、変速駆動軸である刈取カウンタ軸(44)に自在継手軸(45)を介し前記出力軸(40)を連動連結させ、前記掻込オーガ(23)のオーガ軸(23a)にスプロケット(46)(47)及びチェン(48)を介し、また前記第1刈刃(21)の刈刃駆動軸(49)にプーリ(50)(51)及びベルト(52)を介し刈取カウンタ軸(44)をそれぞれ連動連結させて、掻込オーガ(23)及び第1刈刃(21)の各駆動を行うように構成している。
【0011】
さらに前記刈取カウンタ軸(44)は、リール駆動用のリール駆動部であるリール第1カウンタ軸(53)に無段変速プーリ(54)(55)及び無段変速ベルト(56)を介し連動連結させると共に、前記リール(20)を支持するリール支持フレーム(57)基端のリール第2カウンタ軸(58)にスプロケット(59)(60)及びチェン(61)を介し前記第1カウンタ軸(53)を、また前記リール(20)のリール駆動軸(62)にスプロケット(63)(64)及びチェン(65)を介し第2カウンタ軸(58)をそれぞれ連動連結させて、リール(20)の駆動を行うように構成している。
【0012】
図6乃至図8にも示す如く、前記入力ケース(26)に内設する正逆転ギヤ機構(34)は、直交させる入力軸(27)と出力軸(35)上に正逆転する3枚のベベルギヤ(66)(67)(68)を設けるもので、入力軸(27)に取付ける中央の駆動ベベルギヤ(66)に対し、出力軸(35)に対向状に遊転支持する2つの従動ベベルギヤ(67)(68)を180度対称に常時噛合わせると共に、これら対向するベベルギヤ(67)(68)間で出力軸(35)上に摺動自在にスプライン嵌合させるスライドギヤ(69)のアウタギヤ部(69a)(69b)を切換フォーク(70)によって2つの従動ベベルギヤ(67)(68)のインナーギヤ部(67a)(68a)に噛合せることによって、出力軸(35)を正逆回転させるように構成している。
【0013】
また、前記正逆転ギヤ機構(34)によるチェン(39)の正逆駆動時にチェン(39)の弛み防止を行う緊張部材であるテンションスプロケット(71)を入力ケース(26)に設けるもので、出力軸(35)を中心として入力ケース(26)に回動自在に取付ける筒軸(72)に、前記スプロケット(71)のテンションアーム(73)の基端を固定すると共に、筒軸(72)に基端を固定する揺動アーム(74)の先端に枢軸(75)を介し回動コマ(76)を回動自在に取付けている。
【0014】
そして前記コマ(76)内を貫通させるテンションロッド(77)の一端側を本機フレーム(78)側の固定ピン(79)に係合連結させると共に、ロッド(77)他端側のバネ座(80)と回動コマ(76)側のバネ座(81)間に規制部材であるカラー(82)及び圧縮バネ(83)を介設して、前記出力軸(35)及びチェン(39)の正転時圧縮バネ(83)力を前記スプロケット(71)に作用させて、チェン(39)の弛み側に内方の張力を加えてこの弛み防止を行う一方、前記掻込オーガ(23)に稈詰まりなど発生したチェン(39)の逆転時には前記スプロケット(71)に加わるチェン(39)からの過大な張力を前記バネ(83)で緩和してテンションスプロケット(71)にかかる荷重を有効に低減させるように構成している。
【0015】
さらに、前記圧縮バネ(83)はチェン(39)が伸びきった時に自然長に達するように設けて、チェン(39)の張り側及び弛み側の腹同士の干渉を防止すると共に、逆転時にはカラー(82)によってそれ以上のバネ(83)の圧縮を防止しスプロケット(71)の反チェン側への移動を規制して、チェン(39)のスプロケット(71)からの離脱を防止するように構成している。
【0016】
図10及び図11にも示す如く、前記刈取カウンタ軸(44)及びリール第1カウンタ軸(53)は、穀物ヘッダ(18)の背面右側の左右枠板(84)(85)間に各左右ベアリング(86a)(86b)を介し回転自在に横架させるもので、各軸(44)(53)の左右両端を支持するベアリング(86a)(86b)のベアリングホルダー(87)(88)を枠板(84)(85)に溶接固定及び着脱自在に取付固定させると共に、各軸(44)(53)外側に嵌挿させる軸外角である稈巻付防止カラー(89)の両端を各左右ホルダー(87)(88)に一体的に溶接固定及び着脱自在に取付固定させて、各軸(44)(53)を支持する枠板(84)(85)の補強を巻付防止カラー(89)で行う構成として、部品点数を削減させ重量軽減を図って剛性を向上させると共に、左右ベアリングホルダー(87)(88)間の軸芯のずれを解消させて、特別な調芯ベアリングの使用を不用とさせるなどしてメンテナンスの向上を図るように構成している。
【0017】
そして、前記刈取カウンタ軸(44)の左端に無段変速プーリ(54)を位置固定させる丸止め輪(90)及びバックアップリング(91)に対し、分割される固定体(54a)及び可動体(54b)で構成する変速プーリ(54)の可動体(54b)のスライドカラー(92)・プーリ固定体(54a)・カラー(93)・ベアリング(86a)・カラー(94)・ベアリング(86b)・カラー(95)・スプロケット(46)・第2刈刃(22)用出力スプロケット(96)・第1刈刃駆動用ベルト(52)のテンションアーム(97)支持用のベアリング(98)・プーリ(50)を、軸(44)右端に結合させるナット(99)により左側方向に順次締め上げる構成として、前記スライドカラー(92)のガタを解消させ、該カラー(92)上を摺動する可動体(54b)のブッシュ(100)の耐久性を向上させると共に、組立性及びメンテナンスの向上を図るように構成している。
【0018】
図1及び図12にも示す如く、前記第1カウンタ軸(53)右端のスプロケット(59)とベアリング(86b)間には、逆転防止機構である逆転防止クラッチ(101)を設けるもので、前記カウンタ軸(53)のスプライン軸部(53a)に左右摺動自在に嵌合して右側面にクラッチ爪(102a)を有する可動クラッチ体(103)と、前記カウンタ軸(53)にブッシュ(104)を介して遊転支持(左右に固定)して左側にクラッチ爪(102b)を有する前記スプロケット(59)と、前記可動クラッチ体(103)とバネ座(105)間に介設してスプロケット(59)のクラッチ爪(102b)に可動クラッチ体(103)のクラッチ爪(102a)を圧接させるクラッチバネ(104a)とを備え、図12に示す如く、正転駆動時の駆動側の爪(102a)の噛合せ面(a)の歯先に対し歯元側に後退角(θ)を有する状態に設けて、歯形角度(α)を鋭角(α≒85°)に形成して、同図実線矢印の如き正転時にはこの駆動側の爪(102a)を従動側の爪(102b)に確実に噛合連結させてスプロケット(59)の回転を行う一方、同図破線矢印の如き逆転時の噛合せ面を緩やかなテーパ面(b)に形成して、逆転時にはこのテーパ面(b)によって爪(102a)(102b)をすべらせ、バネ(104a)に抗し可動クラッチ体(103)を後退させて、可動クラッチ体(103)の逆回転を遮断させるように設けて、前記掻込オーガ(23)やコンベア(24)など逆転させての稈詰り除去作業時などにリール(20)の逆転を防止して、地面に接触した状態下におけるリール(20)の破損の防止を図るように構成している。
【0019】
上記から明らかなように、フィーダハウス(19)の前側に、未刈り穀稈掻込み用リール(20)と、刈刃(21)と、穀稈掻込オーガ(23)を設けると共に、フィーダハウス(19)のコンベア(24)と、リール(20)及び刈刃(21)及び穀稈掻込オーガ(23)にエンジン(16)駆動力を伝え、穀稈を連続的に刈取って脱穀部(4)に送給するコンバインにおいて、フィーダハウス(19)のコンベア(24)駆動入力よりも上手側に逆転機構である正逆転ギヤ機構(34)を設ける。そして、前記正逆転ギヤ機構(34)の逆転操作によって前記オーガ(23)とコンベア(24)の両方を逆転させて詰り穀稈を前記オーガ(23)前側に戻し、速やかに穀稈の詰りを解除して収穫作業を再開し、かつ前記オーガ(23)前側に戻した詰り穀稈を再び取込んで脱穀部(4)に送給させることも行え、刈取作業性の向上並びに取扱い操作の簡略化などを図る。
【0020】
また、フィーダハウス(19)のコンベア(24)と穀稈掻込オーガ(23)を逆転させるように正逆転ギヤ機構(34)を設けたもので、穀稈が詰る個所の逆転駆動によって詰り穀稈除去のときに前記オーガ(23)またはコンベア(24)などが損傷するのを容易に防止すると共に、前記オーガ(23)またはコンベア(24)を各別に逆転するのに比べて逆転操作及び刈取駆動を簡単な切換操作で行えるもので、未刈り穀稈掻込み用リール(20)の逆転駆動を防ぐから、前記リール(20)に掻込み途中の未刈り穀稈が逆転によって前方に押出されたり脱粒される等の不具合をなくし、前記オーガ(23)及びコンベア(24)の逆転による穀稈の詰り解除を圃場内で行える。
【0021】
ところで図13に示す如く、前記正逆転ギヤ機構(34)を内設する入力ケース(26)は、3枚のベベルギヤ(66)(67)(68)を内設する本体ケース(26a)と、入力軸(27)及び出力軸(35)を内挿する軸ケース(26b)(26c)とに分割形成され、切換フォーク(70)のフォークスプール(106)を有する基端円弧部(70a)を軸(35)方向に通過自在とさせる切欠き(107)を、本体ケース(26a)の軸(35)を中心とした入力軸(27)の反対側に設けると共に、本体ケース(26a)におけるフォークスプール(106)の反突出側の切欠き(107)端部にスプール(106)を摺動させる摺動孔(108)を開設し、出力軸ケース(26c)の受台(109)の枢支軸(110)に軸ボス(111)を介し取付ける切換アーム(112)に、前記スプール(106)の突出端を係合ピン(113)を介し連結させ、前記ボス(111)に固設する操作アーム(114)に運転操作部からのワイヤ(115)を連結させて、ワイヤ(115)操作によって切換フォーク(70)を動作させて正逆転ギヤ機構(34)の正逆切換えを行うように構成している。
【0022】
そして前記出力軸ケース(26c)に出力軸(35)・各ギヤ(67)(68)(69)・切換フォーク(70)・スプール(106)など略全てのユニットを予め組込んで、このユニットごとケース(26c)を本体ケース(26a)に組付可能とさせて組立性を向上させると共に、切換フォーク(70)のフォークユニットと本体ケース(26a)との一体化も可能とさせて部品点数の削減化も図るように構成している。
【0023】
また、前記切換フォーク(70)のデテント用のボール(116)及び圧縮バネ(117)の本体ケース(26a)内への組込みも、これらケース(26a)(26c)の組付後外部よりボルト(118)操作によって容易に可能とさせて、その組立性を向上させるように構成したものである。
【0024】
本実施例は上記の如く構成するものにして、前記カウンタ軸(44)の稈巻付防止カラー(89)を左右の枠板(84)(85)に一体連結させて、カラー(89)で枠板(84)(85)の補強も行うものであるから、最小必要数の部品でこれらの剛性を効果的に向上させることができると共に、重量の軽減化も図ることができる。また前記カウンタ軸(44)の両端をベアリング(86a)(86b)を介し支持するベアリングホルダー(87)を前記カラー(89)に一体的に設けることによって、左右のベアリングホルダー(87)間の芯ずれ防止も行えて、特別に調芯ベアリングを用いるなどの必要もなくメンテナンスに秀れる。
【0025】
また刈取部(10)全体の駆動を逆転可能とさせて、掻込オーガ(23)やフィーダハウス(19)における稈の送りに詰まりが発生した場合などには逆転駆動によって容易にその詰まり除去が行える。さらにこのような逆転駆動時にあっては、前記逆転防止クラッチ(101)によってリール(20)の逆転を防止するものであるから、たとえリール(20)が地面に接触した状態下においても破損させることなく安全に保持して、耐久性を向上させることができる。
【0026】
図14は前述のチェン(39)の張り側及び弛み側に2つ1対のテンションスプロケット(71a)(71b)を設けるもので、これらスプロケット(71a)(71b)のテンションアーム(73a)(73b)の基端をアーム軸(119a)(119b)にそれぞれ揺動自在に枢支させ、一方のテンションアーム(73b)の中間に枢軸(75)を介し回動コマ(76)を回動自在に取付け、該コマ(76)内を貫通させるテンションロッド(77)の一端側を他方のテンションアーム(73a)の中間に軸(77a)を介し連結させると共に、ロッド(77)他端側のバネ座(80)と回動コマ(76)側のバネ座(81)間にカラー(82)及び圧縮バネ(83)を介設して、同図実線矢印の如き運転時にあって一方のテンションスプロケット(71b)にチェン(39)の引張り力が作用してアーム(73b)が軸(119b)を中心として反時計方向に移動するとき、圧縮バネ(83)力によってロッド(77)を引張って他方のテンションスプロケット(71a)に必要な張力を発生させ、一方同図仮想線矢印の如き逆転時にあって他方のテンションスプロケット(71a)にチェン(39)の引張り力が作用してアーム(73a)が軸(119a)を中心として時計方向に移動するとき、ロッド(77)を引張って圧縮バネ(83)力によって一方のテンションスプロケット(71b)に必要な張力を発生させて、これら2つのテンションスプロケット(71a)(71b)によってチェン(39)の確実な弛み防止を図るように構成している。
【0027】
またこの場合、一定以上の異常な荷重が何れか一方のテンションスプロケット(71a)或いは(71b)に発生すると、カラー(82)によってバネ(83)に関係なくもう一方のスプロケット(71b)或いは(71a)も動かしてこの荷重を2つのスプロケット(71a)(71b)によって緩和させるもので、さらに各スプロケット(71a)(71b)の移動を一定範囲内に規制するストッパ(120a)(120b)を各アーム(73a)(73b)基端近傍に設けてこれらスプロケット(71a)(71b)のチェン(39)からの脱輪も防止するように構成したものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明では、コンベア駆動軸は、エンジンにスプロケット及びチェンを介して連動連結すると共に正逆回転駆動可能となしているため、同コンベア駆動軸に連動連結しているオーガ軸も正逆回転駆動させることができる。
従って、コンベア駆動軸を逆回転駆動させて、供給チェンコンベアとオーガの両方を逆転させることにより、詰り穀稈をオーガの前側に戻すことができて、速やかに穀稈の詰りを解除することができる。
そして、穀稈の詰まりを解除した後は、コンベア駆動軸を正回転駆動させて、供給チェンコンベアとオーガの両方を正転させることにより、収穫作業を再開することができる。
【0029】
その結果、刈取作業性の向上並びに取扱い操作の簡略化などを容易に図ることができる。
すなわち、穀稈が詰る個所の逆転駆動によって詰り穀稈を除去することができて、かかる除去の際に、供給チェンコンベアやオーガなどが損傷するのを容易に防止することができると共に、供給チェンコンベアやオーガを各別に逆転するのに比べて、逆転操作及び刈取駆動を容易に行うことができる。
【0030】
この際、コンベア駆動軸に連動連結したリール駆動軸は逆転駆動を防ぐようにしているため、同リール駆動軸により駆動される未刈り穀稈掻込み用リールは逆転しない。
従って、未刈り穀稈掻込み用リールに掻込み途中の未刈り穀稈が、同未刈り穀稈掻込み用リールの逆転によって前方に押出されたり、脱粒される等の不具合をなくすことができて、前記した供給チェンコンベアとオーガの逆転による穀稈の詰り解除を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆転防止クラッチ部の説明図。
【図2】コンバインの全体側面図。
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】刈取部の側面図。
【図5】駆動系の説明図。
【図6】刈取入力ケース部の正面説明図。
【図7】刈取入力ケース部の右側説明図。
【図8】刈取入力ケース部の平面説明図。
【図9】刈取駆動部の説明図。
【図10】変速プーリ軸部の平面説明図。
【図11】刈取カウンタ軸部の説明図。
【図12】クラッチ爪部の説明図。
【図13】刈取入力ケース部の分解説明図。
【図14】チェン弛み防止部の説明図。
【符号の説明】
(16) エンジン
(19) フィーダハウス
(20) リール
(21) 刈刃
(23) 穀稈掻込オーガ
(24) チェンコンベア
(34) 正逆転ギヤ機構(逆転機構)

Claims (1)

  1. フィーダハウスの前側に、未刈り穀稈掻込み用リールと、刈刃と、穀稈掻込オーガを設けると共に、フィーダハウスに内設する供給チェンコンベアのコンベア駆動軸を、穀稈掻込オーガのオーガ軸と、刈刃の刈取駆動軸と、未刈り穀稈掻込み用リールのリール駆動軸とに連動連結させて、エンジン駆動力をコンベア駆動軸に伝達すると共に、同コンベア駆動軸からオーガ軸と刈取駆動軸とリール駆動軸とに伝達するようにしたコンバインにおいて、
    コンベア駆動軸は、エンジンにスプロケット及びチェンを介して連動連結すると共に正逆回転駆動可能となし、かつ、同コンベア駆動軸に連動連結したリール駆動軸は逆転駆動を防ぐようにしたことを特徴とするコンバイン。
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