JP3729285B2 - 白熱電球および照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白熱電球およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ハロゲン電球を含む白熱電球は、フィラメントの白熱による発光を利用する光源であるため、熱として外に放出されるエネルギーが多く、放電灯に比べてランプ効率が低い傾向にある。このような白熱電球の放熱を低減し、ランプ効率を向上させるため、最近、透光性気密容器の外面または内面に、赤外線を反射し可視光を透過する膜、すなわち赤外線反射膜を形成したランプが開発され、既に市販されている。
【0003】
気密容器の表面に赤外線反射膜を形成すると、この赤外線反射膜がフィラメントから放出される赤外線を反射し、この反射された赤外線はフィラメントに戻されフィラメントを再加熱する。この結果、フィラメントに戻されるエネルギーの分だけ、外部から供給する電気エネルギーを節減することができ、発光効率が向上する。また、無駄に捨てられていた熱の放出が少なくなるので、器具等に対する熱影響を少なくすることができる等の利点もある。
【0004】
このような赤外線反射膜の作用を有効に活用するには、フィラメントが気密容器の中心位置にあることが望まれる。すなわち、気密容器は球形、楕円球形、円筒形などの形状をなしているから、この気密容器表面に赤外線反射膜を形成した場合は赤外線反射膜で反射された赤外線は気密容器の中心軸上に戻される。このため、フィラメントはそのコイル軸を気密容器の中心軸上に配置すれば、赤外線は確実にフィラメントに戻される。この場合、赤外線の帰還率が高いという。
【0005】
ところで、気密容器の構造が片側端部のみに封止部をもつ片封止形のランプの場合、この封止部に封着された一対の内部リード線は封止部の反対側となる気密容器の先端部近傍で固定されないと、マウントは片持ち支持となり、フィラメントのコイル中心軸が気密容器の中心軸上から位置ずれすることがある。この場合、赤外線がフィラメントに戻される帰還率が低くなる。
【0006】
このようなことから、フィラメントのコイル中心軸を気密容器の中心軸上に精度良く位置決めするため、内部リード線の封止部と反対側となる気密容器先端部近傍をどのような構造で気密容器に係止又は固定させるかが重要である。
【0007】
例えば、特開昭7−38557号には、フィラメントのリード線の途中をU字状に屈曲させて、この屈曲部を細管に挿入固定する構造が開示されている。このようなフィラメント支持構造を赤外線反射膜付電球に適用することは可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術はそもそもフィラメントを支持する目的で開発された構造であって、フィラメントを中心軸に精度良く位置させる目的で開発された構造ではない。このため、以下のような欠点がある。
【0009】
すなわち、U字状の屈曲部を細管内に挿入しようとするとき、U字状屈曲部が、細管の接合部近傍(細管の入口)で引っかかりやすく、そのため内部リード線がわずかに変形し、フィラメントの位置出し精度が低下してしまう。従来のように赤外線反射膜付電球でなければ、細管への挿入の際の内部リード線の変形は、フィラメント支持という目的にあっては何等問題を生じていなかった。しかしながら、赤外線反射膜付電球にあっては、同じわずかな変形が、赤外線帰還率の差に表れて、効率低下をもたらすことが分かった。
【0010】
本発明の目的とするところは、片封止形のランプにおいてフィラメントを気密容器の中心軸上に正しく位置させることができ、赤外線反射膜で反射された赤外線が確実にフィラメントに戻されるようにした白熱電球およびこれを用いた照明装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、中間部に一対の焦点を有する回転楕円体表面の一部を構成する膨出部を有するとともに、中心軸を有し、一端に封止部が形成されるとともに他端の中心軸上に細管が設けられ、細管の接合部近傍において中心軸に対して70°未満の角度で傾斜する内壁面を有する透光性気密容器と;この気密容器内にほぼ気密容器中心軸に沿って配置され、両端部が膨出部の回転楕円体の一対の焦点に位置したフィラメントと;気密容器の表面に形成され、フィラメントから放出された赤外線を気密容器内に向けて反射する赤外線反射膜と;一端が封止部に封着されるとともに他端にストレート形状の継線部が中間部を折り返して形成されており、この継線部にフィラメントの細管側端部接続され、細管内に挿入される継線部よりも気密容器他端側の中間部が膨出して形成されるなめらかなU字状の湾曲部を有し、細管の内面頂部と隙間を持って係止されて継線部が気密容器中心軸に沿って配置される第1の内部リード線と;一端が封止部に封着され、他端がフィラメントの封止部側端部に接続された第2の内部リード線と;を具備したことを特徴とする白熱電球である。
【0012】
請求項1の発明によると、細管との境界における気密容器内壁面は中心軸に対して70°未満の角度で傾斜し、かつU字状の曲成部がなめらかに曲成されているので、この曲成部を細管内に挿入する際、細管の接合部近傍で引っかかりにくく、そのため内部リード線の形状が変形せず、フィラメントを中心軸上に精度良く配置できる。この結果、赤外線の帰還率を高く維持できる。
【0013】
ここで、90°未満の角度で傾斜し、とあるのは、傾斜することで、U字状の湾曲部が細管内に挿入されやすくするためである。従って90°未満とあるが、実用上は90°ぎりぎりでは、効果は小さく、好ましくは70°以下である。傾斜は直線的ではなく、円弧を描くようにして細管の接合部近傍近傍が全体として傾斜していてもよい。また、なめらかなU字状とは、従来技術のようにU字状の曲成部が実質的に矩形に近似した形状となるものを排除することを意味する。なめらかなU字状にすることにより、細管の接合部近傍で曲成部が引っかかるのを抑制できる。
【0014】
気密容器形状は、実用化されている筒状、球状、回転楕円体形状、これらの複合形状を含み、これらに限定されない。
【0015】
気密容器形状は、回転楕円体形状、回転楕円体形状及び球状の複合形状を含む。
【0016】
コイルフィラメントは、いわゆるシングルコイルフィラメント、ダブルコイルフィラメント、トリプルコイルフィラメントを含む。
【0017】
気密容器表面とは、内面、外面、両面の場合を含む。赤外線反射膜は、例えば、高屈折率層と低屈折率層とが交互に積層された多層干渉膜から構成される。
【0018】
細管とは、気密容器の他の部分に細管よりも太い(径の大きい)部分があり、その部分に対して細い(小さい径)管であることを意味する。また、管というのは、U字状の湾曲部が挿入できるだけの長さが必要であるが、挿入できれば短くてもよい。従って、排気管を封止切りした跡を利用して形成してもよい。
【0019】
第1、第2の内部リード線は、必ずしも単一部材である必要はない。ただし、単一部材の方が好ましい。
【0020】
白熱電球としては、一般電球、ハロゲン電球、クリプトン電球などを含み、これに限定されない。
【0021】
一方の焦点近傍から放射された赤外線は、他方の焦点近傍に戻ってくる。この分、円筒気密容器を有する白熱電球よりも赤外線帰還率は高くなる。一方、このようなランプでは、フィラメントが気密容器の軸から外れた場合の、帰還率の低下は、円筒形の気密容器を用いた場合よりも大きい。このため、本発明は、気密容器の軸方向の中間部に、一対の焦点を有する回転楕円体表面の一部を構成する膨出部を有する気密容器を用いた白熱電球に適する。
【0022】
請求項2の発明は、細管が膨出部の形成する傾斜面に連設されていることを特徴とする請求項1記載の白熱電球である。
【0023】
膨出部に直接細管を接続することで、細管の接合部近傍の気密容器内壁面を容易に傾斜面とすることができる。
【0024】
請求項3の発明は、第1の内部リード線は、単一の線材で構成されていることを特徴とする請求項1または2一記載の白熱電球である。
【0025】
単一の線材を使用することで構造が極めて簡単になる。単一の線材としてはタングステン、モリブデン等が使用できる。
【0026】
請求項4の発明は、フィラメントが多重コイルフィラメントであり、最終次のコイル軸および両端の一次コイルの軸ほぼ気密容器中心軸に沿って配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の白熱電球である。
【0027】
多重コイルフィラメントは、いわゆるダブルコイルフィラメント、トリプルコイルフィラメントを含む。最終次のコイル軸とは、ダブルコイルフィラメントであれば、ダブルコイルのコイル軸であり、トリプルコイルフィラメントであれば、トリプルコイルのコイル軸である。請求項1ないし3の発明と同様の作用を有する。
【0028】
請求項5の発明は、第1の内部リード線をフィラメントの端部の一次コイル部分に嵌挿することを特徴としている。この接続構造は簡単であり、フィラメントの端部の一次コイル部分と第1の内部リード線が同軸的に接続されているので、この接続部が、フィラメントの位置ずれを起こすことがない。
【0029】
請求項6の発明は、第2の内部リード線の他端は、フィラメントの封止部側端部の一次コイル内に挿入接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の白熱電球である。
【0030】
フィラメントの封止部側端部は、封止部に近いので位置ずれを生じにくい構造になっているが、第2の内部リード線の他端を、フィラメントの封止部側端部の一次コイル内に挿入接続することで、フィラメントの位置決めは、より一層確実になる。
【0031】
請求項7の発明は、細管の内径を1.0mm以上、3.0mm以下とし、第1の内部リード線の素線径を0.2mm以上、0.55mm以下にしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の白熱電球である。
【0032】
細管の内径を3.0mm以下としたので、細管を太くしすぎず、その結果、細管以外に形成する赤外線反射面を大きく確保することができる。また、細管を太くしすぎないので中心位置が決め易い。また、細管を1.0mm以上としたので排気工程の排気能率を阻害しない。すなわち、細管の内径が1.0mm未満の場合は、排気管としての開口面積が小さくて排気を阻害し、排気能率が低下する。また、紬管の内径が3.0mmを越えると、気密容器の赤外線反射に有効な面積が小さくなり、またここに挿入されるU字状の湾曲部ががたつくのでフィラメント中心軸のセンター出しがばらつく。よって、細管の内径は1.0mm以上、3.0mm以下がよい。
【0033】
また、内部リード線の素線径を0.2mm以上、0.55mm以下にしたから、細管を塞ぐことなく、かつ内部リード線としての本来の機能を果たすことができる。すなわち、内部リード線はフィラメントを機械的に支持するサポートの働きをしており、かつ電流を流す経路にもなっている。よって、内部リード線の素線径が0.2mm未満であると、機械的強度が弱くなり過ぎてサポートの機能を奏せず、また所定の電流を流す場合に支障となる。しかし、この内部リード線の素線径が0.55mmを越えると、これに一体に形成されて細管に挿入されるU字状の湾曲部の細管内に占める割合が大きくなり、排気通路を塞ぐから、排気効率が低下する。また、内部リード線の素線径が0.55mmを越えると、曲成加工が難しくなって加工精度が低下し、フィラメントの中心軸を気密容器の中心軸に一致させることが困難になる。よって内部リード線の素線径は0.2mm以上、0.55mm以下が好ましい。
【0034】
請求項8の発明は、フィラメントの封止部側端部と封止部との間にビードガラスが設けられ、第1、第2の内部リード線は、ともにビードガラスを貫通していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の白熱電球である。
【0035】
封止部よりもフィラメントに近い位置にビードガラスが設けられていることで、第2の内部リード線の位置決めがより確実なものとなる。この結果、フィラメントの位置決め精度が向上する。
【0036】
請求項9の発明は、フィラメントの中間部に、ビードガラスに植設されたアンカーワイヤーが接続されていることを特徴とする請求項8記載の白熱電球である。アンカーワイヤーを使用する白熱電球にも本発明は適用できる。アンカーワイヤーを接続しているので耐振性が向上する。
【0037】
請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれか一記載の白熱電球と;この白熱電球が組み込まれ、白熱電球からの光を制御する制光体と;を備えたことを特徴とする照明装置である。
【0038】
照明装置としては、通常の一般照明装置の他、車両用前照灯などのような投光形照明装置を含む。制光体とは、反射鏡、光拡散レンズ、光拡散カバー等を含む。
【0039】
請求項10の発明は、請求項1ないし9に記載の白熱電球の利点を生かした照明装置を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は本発明に係る白熱電球の第1の実施の形態を表し、図1は口金部省略した正面図、図2は図1に口金部を付加した斜視図である。
【0041】
片封止形ハロゲン電球1は、石英ガラスからなる気密容器2を有している。気密容器2は、一端に圧潰封止部3が形成され、この封止部3に連続して円筒部4が形成され、さらに回転楕円体面を有する膨出部5が形成されている。膨出部5は封止部3およびその反対側方向に長軸を有し、この長軸方向が気密容器の中心軸O1−O1となっている。気密容器2の他端には気密容器の中心軸O1−O1上に細管6が突設されている。この細管6は、実質的に排気管を封止切りして残った突出部を利用している。細管6は図2に示すように、内径Dが1.0mm以上、3.0mm以下、具体的には2.0mmに設定されている。細管6の接合部近傍の気密容器2の内壁面の傾斜、すなわち中心軸O1−O1と細管6の接合部近傍の気密容器2の内壁面の作る角度θは、約60°である。
【0042】
気密容器2の外面(内面でも可)には可視光透過赤外線反射膜7が形成されている。赤外線反射膜7は、図示しないが、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化タン夕ル(Ta25)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、硫化亜鉛(ZnS)などからなる高屈折率層と、酸化ケイ素(シリ力=SiO2)、ふっ化マグネシウム(NgF2)などからなる低屈折率属とを交互に、例えば合計6〜80層の多層膜として構成したものであり、このような赤外線反射膜7は多層干渉作用により赤外線を反射し、しかしながら可視光を透過する作用を奏する。
【0043】
気密容器2内には、タングステンWからなるフィラメント8が収容されている。フィラメント8は、2重コイルからなり、その2次コイルのコイル軸O2−O2が気密容器の中心軸O1−O1と一致するように配置されている。また、フィラメント8は、気密容器2の回転楕円面の形成する第1の焦点F1および第2の焦点F2に概略跨る長さを有し、端部はこれら焦点F1およびF2の近傍に配置されている。フィラメント8の両端は、一次コイル部が気密容器の軸O1−O1と一致するように配置されている。
【0044】
フィラメント8は、第1、第2の内部リード線10、11の間に架設されている。これら内部リード線10および11は、それぞれ素線径d2 が0.2mm以上、0.55mm以下、具体的には0.35mmとなっている。これら内部リード線10、11の基端部は、圧潰封止部3に封着されたモリブデンMoなどからなる金属箔導体12,13に接続されており、先端部は気密容器2の円筒部4を通って膨出部5に導かれている。これら一対の内部リード線10、11は、途中が円筒部4内においてビードガラス9により連結されており、相互の間隔が保たれている。
【0045】
第1の内部リード線10は、膨出部5内に位置される箇所に張り出し部10aを有している。また、第1の内部リード線10は、この張り出し部10aから伸びて細管6に差し込まれるU字状の湾曲部10bを有している。U字状の湾曲部10bの曲がり方はなめらかであり、円弧状に曲成されている。さらに第1の内部リード線10は、U字状の湾曲部10bから圧潰封止部3の方向に向かって気密容器の中心軸O1−O1に沿って伸びるストレートなフィラメント継線部10cを有している。細管6に挿入されたU字状の湾曲部10bは細管6の内面に接触または微小な間隙を介して接近しており、内部リード線10が傾こうとすると細管6の内面に当接してその傾斜を阻止する。
【0046】
第2の内部リード線11は、細管6の方向に向かって気密容器の中心軸O1−O1に沿って伸びるストし−トなフィラメント継線部11aを有している。
【0047】
フィラメント8は、両端部に一次コイルの脚部8a、8bを有している。これら脚部8a、8bが内部リード線10、11のストレートなフィラメント継線部10cおよび11aに差し込まれ、フィラメント8全体が内部リード線10、11に架設されている。
【0048】
内部リード線10、11のストレートなフィラメント継線部10dおよび11aは、それぞれ気密容器の中心軸O1−O1に沿って伸びているから、これらに連結されたフィラメント8は、そのコイル軸O2−O2が気密容器の中心軸O1−O1と一致するように配置されている。
【0049】
気密容器2内には、ハロゲンガスが封入されている。また、圧潰封止部3に封着されたモリブデンMoなどからなる金属箔導体12、13には、外部リード線14、15が接続されている。そして、気密容器2の圧潰封止部3は、図2に示すセラミック製の絶縁ベース16に対して接着剤17により接合されている。絶縁ベース16は、ねじ込み形口金18およ外部端子19を有し、外部リード線14、15はこれらねじ込み形口金18および外部端子19に接続されている。
【0050】
図3(A)ないし(D)は、各々図1および2の白熱電球に使用されるマウントの製造手順を示す説明図である。リード線となるタングステンワイヤを図3R>3の(A)に示すように成形して、一対の内部リード線の半製品を作る。この成形品は、1本のワイヤが連続して一筆書きのような半製品となっており、張り出し部10a、U字状の湾曲部10b、ストレートなフィラメント継線部10cを有し、かつ他のストレ−トなフィラメント継線部11aを有している。
【0051】
このような半製品は、図3の(B)に示すように、それぞれの端部をビードガラス9により連結する。その後、図3の(C)に示すように、フィラメント取付け部を切断し、これにより一対の内部リード線10、11が得られる。したがって、図3の(D)に示すように、フィラメント継線部10d、11a間にフィラメント8を接続すれば、マウントが出来上がる。
【0052】
図4は、図1のハロゲン電球を反射鏡と組み合わせた照明装置の一部断面を有する正面図である。ハロゲン電球1は、反射体20に収容されている。反射体20は、反射面21を形成したリフレクタ22を有し、このリフレクタ22にはセラミックなどからなる口金23を接合している。この口金23には捩じ込み形口金24および外部端子25が設けられており、これら捩じ込み形ロ金24および外部端子25を介して電源に接続される。
【0053】
このような反射体20に収容されたハロゲン電球1が点灯されると、気密容器2および赤外線反射膜7を透過した可視光が反射面21で反射され、リフレクタ22の前面開口部から前方を照射する。この場合、赤外線は赤外線反射膜7により気密容器2内に戻されるからリフレクタ22に達しなく、リフレクタ22の温度上昇が防止され、かつ赤外線はリフレクタ22の前方にも照射されず、温度上昇を嫌う可視光照射に有効である。
【0054】
このような反射形照明装置によれば、ハロゲン電球1の効率が向上するから、その利点を活用することができ、効率の高い照明装置となる。
【0055】
そして、リフレクタ22の反射面に図示しないが可視光反射赤外線透過膜をコーティングしたダイクロイックミラーの場合は、照射面の温度上昇をさらに抑止することができる。
【0056】
図5は、本発明の白熱電球の第2の実施の形態を表す正面図である。第2の実施の形態では、フィラメント8の中間部に、ビードガラス9に植設されたアンカーワイヤー26が接続されている。アンカーワイヤー26により、フィラメントの耐振性を向上させている。
【0057】
図6は、本発明の白熱電球のフィラメント継線部の変形態様を拡大して示す部分拡大図である。この変形態様では、第1、第2のリード線10および11に、それぞれフィラメント継線部10c、11aと連続して波形部10dを形成した(一方にリード線10の波形部10dのみを図示する)ものであり、この波形部10dにフィラメント8の脚部8aが差し込まれている。このようにすると、フィラメント8の脚部8aの移動が波形部10dにより防止されるようになり、よって、フィラメント8の移動が阻止され、フィラメント8の支持が確実になる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1の発明によればフィラメントを中心軸上に精度良く配置でき、赤外線の帰還率を高く維持できる。
【0059】
請求項2の発明によれば、膨出部に直接細管を接続しているので、請求項1白熱電球を容易に構成できる。
【0060】
請求項3の発明は、第1の内部リード線が、単一の線材で構成されているので、構造が極めて簡単になる。
【0061】
請求項4の発明は、請求項1ないし3の発明と同様の効果を有する。
【0062】
請求項5の発明は、第1の内部リード線をフィラメントの端部の一次コイル部分に嵌挿しているだけの簡単な接続構造であり、フィラメントの位置ずれが一層抑制できる。
【0063】
請求項6の発明は、第2の内部リード線の他端が、フィラメントの封止部側端部の一次コイル内に挿入接続されているので、フィラメントの位置決めは、より一層確実になる。
【0064】
請求項7の発明は、細管の内径を1.0mm以上、3.0mm以下とし、第1の内部リード線の素線径を0.2mm以上、0.55mm以下にしたので、フィラメントの中心位置出し、排気能率、リード線の機械的強度、加工の容易性等の観点から、極めて実用的である。
【0065】
請求項8の発明は、フィラメントの封止部側端部と封止部との間にビードガラスが設けられているのでフィラメントの位置決め精度が向上する。
【0066】
請求項9の発明は、フィラメントの中間部に、ビードガラスに植設されたアンカーワイヤーが接続されているので、フィラメントの耐振性が向上する。
【0067】
請求項10の発明は、請求項1ないし9に記載の白熱電球の利点を生かした照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白熱電球の第1の実施の形態の口金部省略した正面図である。
【図2】図1に口金部を付加した斜視図である。
【図3】(A)ないし(D)図はマウントの製造工程を示す説明図である。
【図4】図1に示すハロゲン電球を光源とした反射形照明装置の断面図である。
【図5】本発明の白熱電球の第2の実施の形態を表す正面図である。
【図6】本発明の白熱電球のフィラメント継線部の変形態様を拡大して示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1…ハロゲン電球
2…気密容器
3…封止都
4…円筒部
5…膨出部
6…細管
7…赤外線反射膜
8…フィラメント
10…第1の内部リード線
11…第2の内部リード線
10b…U字状の湾曲部

Claims (10)

  1. 中間部に一対の焦点を有する回転楕円体表面の一部を構成する膨出部を有するとともに、中心軸を有し、一端に封止部が形成されるとともに他端の中心軸上に細管が設けられ、細管の接合部近傍において中心軸に対して70°未満の角度で傾斜する内壁面を有する透光性気密容器と;
    この気密容器内にほぼ気密容器中心軸に沿って配置され、両端部が膨出部の回転楕円体の一対の焦点に位置したフィラメントと;
    気密容器の表面に形成され、フィラメントから放出された赤外線を気密容器内に向けて反射する赤外線反射膜と;
    一端が封止部に封着されるとともに他端にストレート形状の継線部が中間部を折り返して形成されており、この継線部にフィラメントの細管側端部接続され、細管内に挿入される継線部よりも気密容器他端側の中間部が膨出して形成されるなめらかなU字状の湾曲部を有し、細管の内面頂部と隙間を持って係止されて継線部が気密容器中心軸に沿って配置される第1の内部リード線と;
    一端が封止部に封着され、他端がフィラメントの封止部側端部に接続された第2の内部リード線と;
    を具備したことを特徴とする白熱電球。
  2. 細管は、膨出部の形成する傾斜面に連設されていることを特徴とする請求項1記載の白熱電球。
  3. 第1の内部リード線は、単一の線材で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の白熱電球。
  4. フィラメントは多重コイルフィラメントであり、最終次のコイル軸および両端の一次コイルの軸ほぼ気密容器中心軸に沿って配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の白熱電球。
  5. 第1の内部リード線は、フィラメントの一次コイル内に挿入接続されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の白熱電球。
  6. 第2の内部リード線の他端は、フィラメントの封止部側端部の一次コイル内に挿入接続されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の白熱電球。
  7. 細管の内径を1.0mm以上、3.0mm以下とし、第1の内部リード線の素線径を0.2mm以上、0.55mm以下にしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の白熱電球。
  8. フィラメントの封止部側端部と封止部との間にビードガラスが設けられ、第1、第2の内部リード線は、ともにビードガラスを貫通していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の白熱電球。
  9. フィラメントの中間部に、ビードガラスに植設されたアンカーワイヤーが接続されていることを特徴とする請求項8記載の白熱電球。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一記載の白熱電球と;
    この白熱電球が組み込まれ、白熱電球からの光を制御する制光体と;
    を備えたことを特徴とする照明装置。
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