JP3729227B2 - 扉の開閉装置 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレホンカード、商品券等の商品を販売する自動販売機、あるいは貴重品を収納する機器に関し、特にこれらの機器の本体を構成する筐体の開口を開閉する扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレホンカード、ICカード、商品券等のシート材を販売する自動販売機では、販売するテレホンカード等の商品を収納するため、機器本体が頑丈な筐体により構成されている。
【0003】
そして、このような筐体の正面にはテレホンカード等の商品を出し入れしたり、また商品を購入するために投入された金銭を回収するために大きな開口部が形成され、またこの開口部は頑丈な扉により開閉自在に覆われている。
【0004】
一方、このような機器では、筐体内に収納された商品や金銭を盗難等の悪戯から保護するため、筐体と扉との間に扉の開閉装置を配設している。
【0005】
この従来の扉の開閉装置は、筐体の開口と扉との間に介在させた係合ピンとこのピンに係合するフックからなる係合手段を具えており、筐体の開口を扉により覆った際に、この係合手段により筐体と扉とを係合させ、さらにこの係合が容易に解除されないよう係合手段のロック手段を配設し、扉が悪戯等により容易に解放されないようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の扉の開閉装置によると、筐体の開口と扉とは、単にピンと、このピンに係合するフックとからなる簡単な開閉装置によりその開放を規制する構造であるため簡単に悪戯されて扉が開放されてしまう虞があった。
【0007】
即ち、扉と筐体開口との会合部等からバール等の工具が挿入されると、その工具は直ちに係合手段であるピンとフックが配置されている場所に届き、その状態で工具に力を加えると、このピンとフックとの係合が簡単に破壊され、そのため扉が無理やりこじあけられて、筐体内部に収納されている商品や金銭が盗まれる虞があった。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑み、簡単にバール等の工具を筐体内の係合手段へ侵入させないようにした扉の開閉装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明では、機器筐体に形成された開口を扉により開閉自在に覆うとともに、該扉の内側と前記開口の内側との間に係合手段を介在させ、前記開口を前記扉で覆った際に該扉の開閉を前記係合手段により規制するようにした扉の開閉装置において、前記開口の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第1の補強リブ群を固着するとともに、前記扉の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第2の補強リブ群を固着し、さらに前記扉により前記開口を覆った際に、前記第1の補強リブ群と前記第2の補強リブ群とを交互に重ね合わせ、その交互に重ね合わせた第1の補強リブ群と第2の補強リブ群との間に該第1の補強リブ群と第2の補強リブ群とを互いに係合させる係合手段を配設するとともに、前記第1の補強リブ群は、前記開口の内周縁から内側へ向け所定間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された第1の筐体リブと、前記筐体の上方であって、前記第1の筐体リブからさらに内側へ向け所定の間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された舌片形状の第2の筐体リブからなり、前記第2の補強リブ群は、前記扉の内周縁のうち、その上面に配設され、かつ先端が前記開口側に向け突出するように配設された舌片形状の第1の扉リブと、一部が該第1の扉リブに密着するとともに他の部分が前記扉の内周縁に密着し、かつ先端が前記開口側に向け突出した第2の扉リブと、該第2の扉リブから内側へ所定の間隔を設けて離間し、かつ先端が前記開口へ向け突出した第3の扉リブからなり、前記係合手段は、前記扉の長手方向に沿って前記第3の扉リブにスライド自在に支承された矩形状の枠体と、該枠体の両側方であって、前記開口側に向け突出形成されたフックと、前記枠体の上面に突出形成された枠体ピンと、前記第1の筐体リブの内周面であって、前記枠体に形成されたフックと対向する位置にそれぞれ突出形成された筐体ピンと、該筐体ピンの先端に固着された円板状の抜け止め板と、前記第2の筐体リブに形成され前記枠体ピンと係合する係合孔とからなり、前記扉により前記開口を覆うと、前記第1の扉リブと第2の扉リブとが、前記筐体の内周縁と前記第1の筐体リブとの間に形成された隙間に嵌挿し、前記第3の扉リブのうち、その上部が前記第2の筐体リブの内側に嵌挿し、また第3の扉リブのうちその両側面が前記第1の筐体リブの内側に嵌挿するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる扉の開閉装置の一実施例を詳述する。
【0011】
図1は、この発明に係わる扉の開閉装置を適用した自動販売機の概念斜視図である。
【0012】
この自動販売機1は、テレホンカードを販売するテレホンカード用自動販売機で、この自動販売機1は商品であるテレホンカードを収納した立方体形状の機器筐体2と、この機器筐体2の正面に形成された開口(後述する)を開閉自在に覆う扉3とから構成されている。
【0013】
一方、この扉3の表面には、投入紙幣の真偽を判別し、真券を収納する紙幣処理装置(後述する)の紙幣挿入口4が一部露出しており、またこの扉3の表面には販売対象のテレホンカード見本A、Bを展示するシート材展示装置5、6が装着されている。
【0014】
なお、このシート材展示装置5、6の各下方には、購入するテレホンカードを選択するカード選択ボタン7、8及び、購入したテレホンカードを排出するカード排出口9、10が配設されており、また紙幣挿入口4の上方には投入金額を表示する投入金額表示装置11が配設されている。
【0015】
なお、図1で符号、12、13は後述する係合手段を介し扉3を機器筐体2にロック、アンロックするロック装置のキーシリンダである。
【0016】
次に、上述した扉3の開閉装置を説明する。
【0017】
図2は、扉3により機器筐体2の正面に形成された開口21を拡開した状態を示す自動販売機1の概念斜視図である。
【0018】
この扉3は、その下端3aと開口21の下側に位置する機器筐体2の内周縁との間にそれぞれ固着された一対の蝶番22、23により、開口21に対しその下側を中心に回動自在に支承されている。
【0019】
一方、機器筐体2に形成された開口21の内周縁と、扉3の内周縁とには、本願発明に係わる扉の開閉装置30が配設されている。
【0020】
この扉の開閉装置30は、開口21の内周縁を囲繞するように当該開口の内周縁に固着された多重合わせ構造(複数の板材を所定の間隔を設けて重ね合わせた構造)の第1の補強リブ群40と、扉3の内周縁を囲繞するように当該扉3の内周縁に固着された多重合わせ構造(複数の板材を所定の間隔を設けて重ね合わせた構造)の第2の補強リブ群50と、第1の補強リブ群40の内周面と第2の補強リブ群50の内周面とにそれぞれ配設され、当該第1の補強リブ群40と第2の補強リブ群40とを互いに係合させる係合手段60とから構成されている。
【0021】
なお、上述した第1および第2の各補強リブ群40、50および係合手段60は、機器筐体2、および扉3と同様に機械的強度の強い金属板(例えば鉄板)により形成されている。
【0022】
このうち、機器筐体2の開口21の内周縁に固着された多重合わせ構造の第1の補強リブ群40は、開口21の内周縁21aから当該開口21の内側へ向け所定の間隔を設けて離間し、かつ先端41aが扉3側に向け突出するように配設されたコの字形状の第1の筐体リブ41と、開口21の上方であって、前記第1の筐体リブ41からさらに内側へ向け所定の間隔を設けて離間するとともに、扉3側に向け突出するように配設された舌片形状の第2の筐体リブ42とにより構成されている。
【0023】
また扉3の内周縁を囲繞するように、当該扉3の内周縁に固着された多重合わせ構造の第2の補強リブ群50は、扉3の内周縁のうち、その上面に固着され、かつ先端51aが開口21側に向け突出するように配設された舌片形状の第1の扉リブ51と、一部が当該第1の扉リブ51の下面に密着し、他の部分が扉3の内周縁3aから内側へ向け所定の間隔を設けて離間するとともに、先端52aが開口21側に向け突出するように配設されたコの字形状の第2の扉リブ52と、該第2の扉リブ52から内側へ所定の間隔を設けて離間し、かつ先端53aが開口21側に向け突出するように配設されたコの字形状の第3の扉リブ53とにより構成されている。
【0024】
一方、第1の補強リブ群40と第2の補強リブ群50とを互いに係合させる係合手段60は、扉3の長手方向に沿って第3の扉リブ53にスライド自在に支承された矩形状の枠体61と、この枠体61の両側方であって、前記開口21側に向け3か所づつ突出形成された合計6個のU字形状のフック61aと、枠体61の上面61bに所定の間隔を設け突出形成された3個の枠体ピン61cと、前記筐体2に固着された第1の筐体リブ41の内周面であって、前記枠体61に形成された6個のフック61aと対向する位置にそれぞれ3か所づつ合計6か所に突出形成されたの筐体ピン62と、第2の筐体リブ42に形成され前記枠体61の上面61bに突出形成された3個の枠体ピン61cがそれぞれ係合する3個の係合孔42aとから構成されている。
【0025】
なお、上述した係合手段60の各構成要素のうち、枠体61は第3の扉リブ53の内周面両側にそれぞれ3個づつ合計6か所に突設されたピン70と、該各ピン70と対向する位置の枠体61に形成され、前記各ピン70が嵌挿する合計6個の長孔61dからなる案内手段71により第3の扉リブ53の長手方向に沿ってスライド自在に支承されている。
【0026】
また、第3の扉リブ53の上面53eには枠体61の上面61bに突出形成された3個の枠体ピン61cをそれぞれ案内する3個の案内孔53dが形成され、各案内孔53d内には常時枠体ピン61cが嵌挿している。
【0027】
また前記第1の筐体リブ41の内周面に突出形成された合計6個の各筐体ピン62の各先端にはそれぞれ係合するフック61aが各ピン62から抜け出ることを規制する円板状の抜け止め板63が固着されている。
【0028】
なお、図2で符号80、81は枠体61と扉3の背面との間に張設されたコイルバネで、このコイルバネ80、81の付勢力により扉3が垂直に立った際に
(扉3により開口21を閉塞した際に)、枠体61は常に一定位置に位置決めされる。
【0029】
また、図2で符号90は、係合手段60を介し扉3を筐体2にロック、アンロックさせるロック装置で、このロック装置90は枠体61の下面に固着されたガイド板91と、このガイド板91の側方に形成された切り欠91aに出没する第1のクランク92と、ガイド板91の長孔91bに係合する第2のクランク93とから構成され、第1のクランク92と切り欠91aとの係合を解除して枠体61のスライド移動を許容し、また第2のクランク93を長孔91b内で回転させることにより枠体61を図2のアンロック位置から、図3で示す矢印の如くロック位置にスライドさせるものである。
【0030】
なお、上述した図2で示す第1のクランク92は図1で示すキーシリンダ13の回転に連動し、また第2のクランク93は図1で示すキーシリンダ12の回転に連動している。
【0031】
なお、図2で符号100は筐体2内に配設された紙幣処理装置、符号101はこの紙幣処理装置100の前面および両側面を保護する補強板で、この補強板101は万が一、バール等の工具が筐体内に侵入しても、その工具が紙幣処理装置100を破壊しないように保護するものである。
【0032】
また図2で符号110は筐体2に対する扉3の開閉停止角度を調節するストッパーステーである。
【0033】
次に上述した開閉装置30の作用を説明するとともに、併せて構成をより詳細に説明する。
【0034】
いま、図2に示す扉3の拡開位置から、当該扉3を蝶番22、23を中心に時計方向へ回転させて開口21を覆うと、扉3に固着された第2の補強リブ群50のうち、第1の扉リブ51と第2の扉リブ52とが、筐体2の内周縁と当該筐体2に固着された第1の筐体リブ41との間に形成された隙間21a内に嵌挿するとともに、第3の扉リブ53のうち、その上部53eが第2の筐体リブ42の内側に嵌挿し、また第3の扉リブ53のうちその両側面53f、53gが第1の筐体リブ41の内側に嵌挿する。
【0035】
その際、第3の扉リブ53の両側面53f、53g先端にそれぞれ3個づつ計6か所に形成された各切り欠53hが、筐体2の第1の筐体リブ41の両側方に突出形成された対応する各筐体ピン62と係合する。
【0036】
図4は、図2に示す扉3の拡開位置から、当該扉3により開口21を覆った状態を示す筐体2および扉3の要部拡大破断面図である。
【0037】
図4で示すように、扉3により開口21を覆うと、扉3の第1の扉リブ51と第2の扉リブ52は筐体2と第1の筐体リブ41との間に形成された隙間120に嵌挿し、また第3の扉リブ53のうち、その上部53eが第2の筐体リブ42の内側に嵌挿するとともに、第3の扉リブ53のうちその両側面53f、53gが第1の筐体リブ41の内側に嵌挿している。
【0038】
また第3の扉リブ53の両側面53f、53gに形成された切り欠53hは対応する位置に突設された各筐体ピン62と係合する。なお、この図4で示すように、第3の扉リブ53の上部53eであって、枠体ピン61cを案内する各案内孔53dの下面にはピンカバー130が固着されており、また各枠体ピン61cの先端に対向する位置の第2の扉リブ52の下面にも、同様にピンカバー130が固着されている。
【0039】
なお、図4に示す扉3の状態にあっては、係合手段60の枠体61に形成された各フック61aと各筐体ピン62とは未だ係合はしておらず、このため扉3は図4に示す位置から拡開自在の状態である。
【0040】
なお、図4で符号140は扉3と筐体2との会合部である。
【0041】
一方、図4に示す状態から、ロック装置90のキーシリンダ12を図示せぬキーを用いて一方向へ回転させると、第2のクランク93が連動して一方向へ回転し、これにより長孔91bを介してガイド板91が矢印方向へ上動し、同時にこのガイド板91に固着された枠体61は案内手段71の長孔61dに沿って上動する。
【0042】
このように係合手段60の枠体61が上動すると、図5で示すように、枠体61の上面61bに突設された各枠体ピン61cが第2の筐体リブ42に形成された対応する各係合孔42a内に嵌挿して当該第2の筐体リブ42と係合するとともに、各枠体ピン61cの先端が第2の扉リブ52下面に固着されたピンカバー130内に嵌挿する。
【0043】
また、係合手段60の枠体61が上動すると、枠体61の両側方に形成された合計6個のU字形状のフック61aも上動し、それぞれ第1の筐体リブ41に突設された対応する各筐体ピン62と係合する。
【0044】
従って、図5で示す扉3のロック状態では、係合手段60の枠体61に形成された各フック61aと第1の筐体リブ41の各筐体ピン62とが係合するとともに、係合手段60の枠体61に突出形成された各枠体ピン61cと第2の筐体リブ42の各係合孔42aとが係合するため、扉3の上方および両側方は筐体2に対して強固にロックされるので、通常の状態においては筐体2に対して扉3が拡開されることはない。
【0045】
一方、図5で示す扉3による開口21の閉塞状態から、バール等の工具を扉3と筐体2との会合部140から侵入させ、係合手段60を破壊しようとしても、図5のAA拡大断面図で示す図6のように、係合手段60のフック61aと筐体ピン62は、扉3あるいは筐体2、第2の扉リブ52、第1の筐体リブ41、第3の扉リブ53、枠体61、および円板状の抜け止め板63による6重構造の多重合わせ構造により厳重に保護され、その破壊が可及的に阻止される。
【0046】
また図5の要部破断拡大図で示す図7のように、係合手段60の枠体61に突出形成された各枠体ピン61cと第2の筐体リブ42の各係合孔42aとの係合を破壊しようとしても、枠体ピン61cと係合孔42aとの係合は扉3あるいは筐体2、第1の扉リブ51、第2の扉リブ52、第1の筐体リブ41、第2の筐体リブ42、第3の扉リブ53による6重構造の多重合わせ構造により厳重に保護され、その破壊が可及的に阻止される。
【0047】
なお、図7で示す実施例では各枠体ピン61cの先端に対向する位置の前記舌片形状の第1の扉リブ51には、それぞれドリル破壊防止用の特殊焼入鋼板(具体的にはSKD材等の合金工具鋼鋼材、SK3材等の炭素工具鋼鋼材、高速度工具鋼鋼材、中空鋼鋼材等)からなる円板形状の保護板200が回動自在に埋設されており、特に、ドリルによる穴開けにより、枠体ピン61cを叩いて係合手段60の係合を解除させる悪戯に対しては、この特殊焼入鋼板により形成された円板形状の保護板200がドリルによる穴開けに対し強硬に抵抗するので、その穴開け作業を可及的に阻止することができることとなる。なお円板形状の保護板200は第1の扉リブ51に対し回動自在に埋設されているから、ドリルが保護板200に当たると当該ドリルとともに保護板200も回転し、その穴開の進行が停止することとなる。
【0048】
一方、上述した自動販売機1では、悪戯による破壊を防止するため前述したように、扉3及び筐体2は板厚が厚く機械的強度の高い鉄板等で形成されているから重量が重く、また図2に示すように、扉3は筐体2の開口21下端を中心に回動自在に支承される構造であるから、扉3の開閉作業時に当該扉3の自重が扉3の開閉作業を行うオペーレータに加わり、このため扉3の開閉作業が困難となる虞がある。
【0049】
そこで、この実施例では、上述した重量の重い扉3の開閉作業を容易にするため、図1のDD断面図で示す図8のように、扉3と筐体2との間に、扉3の開閉時における当該扉3の開閉重量を軽減させる扉開閉重量軽減手段300を介在させている。なお、図8で図1および図2と同一部分は同一符号で示す。
【0050】
この扉開閉重量軽減手段300は、扉3により開口21を閉塞する方向へ常時付勢する付勢手段であるコイルバネ301と、このコイルバネ301に連設されたワイヤー302とから構成されている。
【0051】
なお、図8で符号400はテレホンカードAを払い出すカード払い出し装置、符号401はテレホンカードBを払い出すカード払い出し装置で、いずれも、図2に示す筐体2内に配置された紙幣処理装置100に隣接するスペースE内に、それぞれ上下二段に配設されている。
【0052】
上述した扉開閉重量軽減手段300のコイルバネ301は、その一端301aが筐体2の背面に固着されたリブ303にネジ304を介し支承され、その他端301bにワイヤー302の一端302aが支承されている。
【0053】
一方、このワイヤー302はその途中がリブ305に支承されたベアリング付ローラからなるプーリ306により、その張設方向が進行方向に沿って90度折り曲げられ、その他端302bを扉3の背面に固着されたリブ307に支承させるようにしている。
【0054】
このようにプーリ306を介しワイヤー302の張設方向を変更すると、筐体2内のデッドスペースにワイヤー302を張設することが可能となる。
【0055】
次に、上述した扉開閉重量軽減手段300の作用を説明する。
【0056】
いま、図8に示す扉3の閉塞位置から、オペレータが重量の重い扉3をその下端にある蝶番22、23を中心に時計方向へ回転させ、筐体2の開口21を拡開すると、図9で示すように扉開閉重量軽減手段300のコイルバネ301が伸長してワイヤ302を介し扉3を蝶番22、23の軸を中心に反時計方向へ回動させる力(モーメント)を作用させるので、扉3を拡開するオペレータには重量の重い扉3の自重が直接作用せず、このためオペレータは簡単な操作で、扉3の拡開作業と、その閉塞作業とを行うことができることとなる。
【0057】
なお、図9は筐体2に対して扉3を約45度拡開した状態を示し、また図10は筐体2に対して扉3を約80度拡開した状態を示す。
【0058】
なお、この図9及び図10で示すように扉3を約45度、あるいは約80度拡開した状態においても、扉3には扉開閉重量軽減手段300のコイルバネ301による蝶番22、23の軸を中心とした反時計方向の力(モーメント)が常時作用しているので、この各拡開位置から扉3を開口21の閉塞位置(図8)へ戻すに際にも、大きな力は不要である。
【0059】
従って、上述した扉開閉重量軽減手段300によると、重たい扉3の開閉作業が容易となるので、筐体2内に配設された各カード払い出し装置400、401に対するカードの補給作業、あるいは図2に示す筐体2内に配置された紙幣処理装置100に対する紙幣の収容作業等の各種作業を容易に行うことができることとなる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の扉の開閉装置では、筐体の開口に多重合わせ構造の第1の補強リブ群を固着するとともに、扉の内周縁に多重合わせ構造の第2の補強リブ群を固着し、さらに扉により筐体開口を覆った際に第1の補強リブ群と前記第2の補強リブ群とを交互に重ね合わせ、かつ、その交互に重ね合わた第1の補強リブ群と第2の補強リブ群との間に第1の補強リブ群と第2の補強リブ群とを互いに係合させる係合手段を配設するようにしたから、バール等の工具が侵入しても、その工具は第1の補強リブ群と第2の補強リブ群とが障壁となって係合手段へ到達しにくく、このためバール等の工具による係合手段の破壊を防止して悪戯による扉の強制的開閉を可及的に阻止し、これにより機器筐体内に収納された商品、金銭等の貴重品の盗難を可及的に防止することができる。
【0061】
またこの発明では、筐体と扉との間に扉の開閉時の重量を軽減する扉重量軽減手段を配設するようにしたため、オペレータによる扉の開閉作業が極めて容易で、このため、筐体内に収容された物品等の出し入れ等の作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の開閉装置を適用した自動販売機の概念斜視図。
【図2】図2は、扉を拡開した状態を示す自動販売機の概念斜視図。
【図3】図3は、扉を拡開した状態を示す自動販売機の概念斜視図。
【図4】図4は、扉を閉めた状態を示す筐体の要部破断拡大断面図。
【図5】図5は、扉をロックした状態を示す筐体の要部破断拡大断面図。
【図6】図6は、図5のAA拡大断面図。
【図7】図7は、図5の要部破断拡大図。
【図8】図8は、扉重量軽減手段扉を配設した図1のDD断面図。
【図9】図9は、扉を45度拡開した状態を示す筐体の断面図。
【図10】図10は、扉を80度拡開した状態を示す筐体の断面図。
【符号の説明】
2…機器筐体
3…扉
21…開口
30…扉の開閉装置
40…第1の補強リブ群
41…第1の筐体リブ
42…第2の筐体リブ
42a…係合孔
50…第2の補強リブ群
51…第1の扉リブ
52…第2の扉リブ
53…第3の扉リブ
60…係合手段
61…枠体
61a…フック
61c…枠体ピン
62…筐体ピン
63…抜け止め板
200…保護板
300…扉開閉重量軽減手段
301…コイルバネ(付勢手段)
302…ワイヤー302

Claims (6)

  1. 機器筐体に形成された開口を扉により開閉自在に覆うとともに、該扉の内側と前記開口の内側との間に係合手段を介在させ、前記開口を前記扉で覆った際に該扉の開閉を前記係合手段により規制するようにした扉の開閉装置において、
    前記開口の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第1の補強リブ群を固着するとともに、前記扉の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第2の補強リブ群を固着し、さらに前記扉により前記開口を覆った際に、前記第1の補強リブ群と前記第2の補強リブ群とを交互に重ね合わせ、その交互に重ね合わせた第1の補強リブ群と第2の補強リブ群との間に該第1の補強リブ群と第2の補強リブ群とを互いに係合させる係合手段を配設するとともに
    前記第1の補強リブ群は、前記開口の内周縁から内側へ向け所定間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された第1の筐体リブと、前記筐体の上方であって、前記第1の筐体リブからさらに内側へ向け所定の間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された舌片形状の第2の筐体リブからなり、
    前記第2の補強リブ群は、前記扉の内周縁のうち、その上面に配設され、かつ先端が前記開口側に向け突出するように配設された舌片形状の第1の扉リブと、一部が該第1の扉リブに密着するとともに他の部分が前記扉の内周縁に密着し、かつ先端が前記開口側に向け突出した第2の扉リブと、該第2の扉リブから内側へ所定の間隔を設けて離間し、かつ先端が前記開口へ向け突出した第3の扉リブからなり、
    前記係合手段は、前記扉の長手方向に沿って前記第3の扉リブにスライド自在に支承された矩形状の枠体と、該枠体の両側方であって、前記開口側に向け突出形成されたフックと、前記枠体の上面に突出形成された枠体ピンと、前記第1の筐体リブの内周面であって、前記枠体に形成されたフックと対向する位置にそれぞれ突出形成された筐体ピンと、該筐体ピンの先端に固着された円板状の抜け止め板と、前記第2の筐体リブに形成され前記枠体ピンと係合する係合孔とからなり、
    前記扉により前記開口を覆うと、前記第1の扉リブと第2の扉リブとが、前記筐体の内周縁と前記第1の筐体リブとの間に形成された隙間に嵌挿し、前記第3の扉リブのうち、その上部が前記第2の筐体リブの内側に嵌挿し、また第3の扉リブのうちその両側面が前記第1の筐体リブの内側に嵌挿するようにしたことを特徴とする扉の開閉装置。
  2. 前記枠体ピンの先端に対向する位置の前記舌片形状の第1の扉リブには、特殊焼入鋼板からなる保護板が埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の扉の開閉装置。
  3. 機器筐体に形成された開口を扉により開閉自在に覆うとともに、該扉の内側と前記開口の内側との間に係合手段を介在させ、前記開口を前記扉で覆った際に該扉の開閉を前記係合手段により規制するようにした扉の開閉装置において、
    前記扉を前記機器筐体の開口下端を中心に回動自在に支承させ、かつ前記扉と前記機器筐体内との間に前記扉の開閉時における前記扉の開閉重量を軽減させる扉開閉重量軽減手段を介在させるとともに、
    前記開口の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第1の補強リブ群を固着し、また前記扉の内周縁を囲繞して、多重合わせ構造の第2の補強リブ群を固着し、さらに前記扉により前記開口を覆った際に、前記第1の補強リブ群と前記第2の補強リブ群とを交互に重ね合わせ、その交互に重ね合わせた第1の補強リブ群と第2の補強リブ群との間に該第1の補強リブ群と第2の補強リブ群とを互いに係合させる係合手段を配設するとともに、
    前記第1の補強リブ群は、前記開口の内周縁から内側へ向け所定間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された第1の筐体リブと、前記筐体の上方であって、前記第1の筐体リブからさらに内側へ向け所定の間隔を設けて離間し、かつ先端が前記扉側に向け突出するように配設された舌片形状の第2の筐体リブからなり、
    前記第2の補強リブ群は、前記扉の内周縁のうち、その上面に配設され、かつ先端が前記開口側に向け突出するように配設された舌片形状の第1の扉リブと、一部が該第1の扉リブに密着するとともに他の部分が前記扉の内周縁に密着し、かつ先端が前記開口側に向け突出した第2の扉リブと、該第2の扉リブから内側へ所定の間隔を設けて離間し、かつ先 端が前記開口へ向け突出した第3の扉リブからなり、
    前記係合手段は、前記扉の長手方向に沿って前記第3の扉リブにスライド自在に支承された矩形状の枠体と、該枠体の両側方であって、前記開口側に向け突出形成されたフックと、前記枠体の上面に突出形成された枠体ピンと、前記第1の筐体リブの内周面であって、前記枠体に形成されたフックと対向する位置にそれぞれ突出形成された筐体ピンと、該筐体ピンの先端に固着された円板状の抜け止め板と、前記第2の筐体リブに形成され前記枠体ピンと係合する係合孔とからなり、
    前記扉により前記開口を覆うと、前記第1の扉リブと第2の扉リブとが、前記筐体の内周縁と前記第1の筐体リブとの間に形成された隙間に嵌挿し、前記第3の扉リブのうち、その上部が前記第2の筐体リブの内側に嵌挿し、また第3の扉リブのうちその両側面が前記第1の筐体リブの内側に嵌挿するようにしたことを特徴とする扉の開閉装置。
  4. 前記扉開閉重量軽減手段は、前記扉を前記開口を閉塞する方向へ常時付勢する付勢手段からなり、該付勢手段の一端は前記機器筐体内に支承され、他端は前記扉の背面に支承されていることを特徴とする請求項3に記載の扉の開閉装置。
  5. 前記付勢手段は、一端が前記筐体内に支承されたコイルバネと、該コイルバネの他端に支承され、前記筐体内に支承されたプーリを介し他端が前記扉の背面に支承されたワイヤーからなることを特徴とする請求項4に記載の扉の開閉装置。
  6. 前記枠体ピンの先端に対向する位置の前記舌片形状の第1の扉リブには、特殊焼入鋼板からなる保護板が埋設されていることを特徴とする請求項3に記載の扉の開閉装置。
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