JP3729225B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融粘度が低く、成形性に優れ、特に薄型で多ピンの半導体装置を封止した場合における半導体装置の損傷を防止し得るエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
最近の薄型パッケージ用封止材としてのエポキシ樹脂組成物においては、充填性の向上と低吸水化の両立を図るため、非常に細かな平均粒径が1μm以下、望ましくは0.5μm以下の充填剤を多量に添加する傾向にある。このため、充填剤の比表面積が従来品に比べ非常に大きくなり、樹脂と充填剤界面の濡れが著しく悪くなり、その結果として組成物の粘度が異常に高くなり、成形性の低下を引き起こす。
【0003】
一方最近、耐半田リフロー性を改善するため、低吸水化を目的に充填剤を高充填化する方向にある。特に充填量を85重量%以上とする場合、従来より用いていた球状の充填剤では低せん断領域における粘度が非常に高くなり、ダイパッド変形やワイヤー変形、場合によっては断線を引き起こしている。
【0004】
本発明は、上記事情を改善するためになされたもので、溶融粘度が低く、成形性が高く、ダイパッド変形やワイヤー変形等の損傷のない半導体封止が可能なエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するため、エポキシ樹脂組成物に高充填する無機質充填剤について鋭意検討を行った。即ち、一般に従来から製造されている無機質充填剤では微細領域の粉体粒度や比表面積が制御されていないため、充填剤を多量に配合した場合において、低せん断領域で樹脂組成物の粘度が急激に増粘しワイヤー変形を引き起こすといった問題が最近大きな課題となっており、本発明者らは、この種の不良を改善し、かつ無機質充填剤の高充填時における低粘度化を両立させる目的で、従来から提案されているように、無機質充填剤の粒度分布、比表面積及び形状について検討した。つまり、従来の無機質充填剤についての提案は、いずれも成形特性が無機質充填剤の粒度分布、比表面積、形状等の特性によって規定されているものであり、本発明者らもこれに従ったものである。しかし、従来においても充填剤の諸特性と成形性との関係が完全に把握されているわけではなく、無機質充填剤の粒度分布、比表面積及び形状のみでは最近の薄型で多ピンの大型パッケージで発生しやすい上述したような不良を防止することは困難であった。
【0006】
そこで、更に検討を進めた結果、特定の粒度と比表面積をもった充填剤を配合した組成物を作成し、せん断速度を変更して粘度を測定し、特定の粘度比となった充填剤を用いることで、成形性の良好な組成物を得ることができることを見出した。
【0007】
即ち、エポキシ樹脂と硬化剤と無機質充填剤とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物において、無機質充填剤として、無機質充填剤全体の10〜40重量%が3μm以下の微細粒子であり、粒径0.05〜0.3μmの充填剤が充填剤全体の1〜10重量%、0.4〜0.7μmの充填剤が充填剤全体の5〜20重量%、0.8〜3μmの充填剤が充填剤全体の5〜20重量%であり、無機質充填剤全体としてのBET法(窒素吸着法)による比表面積が2.5m2/g以下であると共に、25℃のガードナーホルト法で測定したときの粘度が30〜45ポイズであるビスフェノールF型液状エポキシ樹脂に該無機質充填剤75重量%を混練した混練物を25℃においてE型粘度計を用いて測定した場合のせん断速度0.6/秒と10/秒との粘度比が2.5以下であり、かつ0.6/秒での粘度が50,000ポイズ以下である無機質充填剤を使用し、これを組成物全体の76.46〜88.52重量%配合することにより、このように無機質充填剤を高充填しても溶融粘度が低く、成形性に優れ、かつワイヤー変形等の不都合なく薄型、多ピンの半導体装置を封止し得ることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
従って、本発明は、エポキシ樹脂、硬化剤、無機質充填剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置において、エポキシ樹脂が、ナフタレン型エポキシ樹脂及びビフェニル型エポキシ樹脂から選ばれるものであり、無機質充填剤が、粒径0.05〜0.3μmのシリカ1〜10重量%、粒径0.4〜0.7μmのシリカ5〜20重量%、粒径0.8〜3μmのシリカ5〜20重量%を含有し、かつ粒径が3μm以下のシリカ含有量が10〜40重量%で、無機質充填剤全体としてのBET法(窒素吸着法)による比表面積が2.5m 2 /g以下、平均粒径が4〜30μmのシリカであると共に、25℃のガードナーホルト法で測定したときの粘度が30〜45ポイズであるビスフェノールF型液状エポキシ樹脂に該無機質充填剤75重量%を混練した混練物を25℃においてE型粘度計を用いて測定した場合のせん断速度0.6/秒と10/秒との粘度比が2.5以下であり、かつ0.6/秒での粘度が50,000ポイズ以下である無機質充填剤を組成物全体の76.46〜88.52重量%配合したことを特徴とするエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置を提供するものである。
【0009】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のエポキシ樹脂組成物はエポキシ樹脂、硬化剤、無機質充填剤を必須成分とする。
【0010】
本発明で使用するエポキシ樹脂としては、従来から公知の1分子あたり2個以上のエポキシ基を持ったものであり、特にビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、シクロペンタジエン型エポキシ樹脂などが例示される。これらエポキシ樹脂の中でもナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、下記構造式で示される液晶構造を有するものが望ましい。
【0011】
【化1】
【0012】
これらエポキシ樹脂中の全塩素含有量は1,500ppm以下、望ましくは1,000ppm以下であり、また、120℃で50%エポキシ樹脂濃度における20時間での抽出水塩素が5ppm以下であることが好ましい。全塩素含有量が1,500ppmより多く、抽出水塩素が5ppmより多いと、半導体の耐湿信頼性が低下するおそれがある。
【0013】
本発明の硬化剤としては、フェノール化合物、アミン化合物、酸無水物系化合物などエポキシ樹脂の硬化剤として従来より知られているものであればいずれのものも使用できるが、特に1分子中にフェノール性の水酸基を2個以上有するフェノール樹脂が好ましい。フェノール樹脂としては、特に、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ナフタレン型フェノール樹脂、シクロペンタジエン型フェノール樹脂や下記構造式で示されるフェノール性水酸基を含有するものなどが例示される。
【0014】
【化2】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基を示す。nは0〜5の整数である。)
【0015】
フェノール樹脂もエポキシ樹脂同様、120℃の温度で抽出される塩素イオンやナトリウムイオンなどはいずれも10ppm以下、望ましくは5ppm以下であることが好ましい。
【0016】
硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂を硬化させ得る量であり、例えばフェノール樹脂を用いた場合、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の混合割合は、エポキシ基1モルに対しフェノール性水酸基が0.5〜1.6モル、望ましくは0.6〜1.4モルであることが好適である。0.5モル未満では水酸基が不足し、エポキシ基の単独重合の割合が多くなり、ガラス転移温度が低くなる。また、1.6モルを超えるとフェノール性水酸基の比率が高くなり、反応性が低下するほか、架橋密度が低く、十分な強度が得られないものとなるおそれがある。
【0017】
本発明のエポキシ樹脂組成物には硬化促進剤を配合することができる。硬化促進剤としてはリン系、イミダゾール誘導体、シクロアミジン系誘導体などを使用することができる。硬化促進剤の量としては、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の合計量100重量部に対し、0.01〜10重量部であることが好ましい。
【0018】
次に、本発明においては、無機質充填剤として、無機質充填剤全体の10〜40重量%が3μm以下の微細粒子であり、無機質充填剤全体としてのBET法(窒素吸着法)による比表面積が2.5m2/g以下であると共に、25℃のガードナーホルト法で測定したときの粘度が30〜45ポイズであるビスフェノールF型液状エポキシ樹脂に無機質充填剤75重量%を混練した混練物を25℃においてE型粘度計を用いて測定した場合のせん断速度0.6/秒と10/秒との粘度比が2.5以下であり、かつ0.6/秒での粘度が50,000ポイズ以下である無機質充填剤を使用するものである。
【0019】
更に詳述すると、本発明で用いる無機質充填剤の粒度分布は粒径が3μm以下の微細な粒径の充填剤が10〜40%、より望ましくは粒径0.05〜0.3μmの充填剤が1〜10%、0.4〜0.7μmの充填剤が5〜20%、0.8〜3μmの充填剤が5〜20%のものである。3μm以下の充填剤が10%未満では細密充填化が不十分のため十分に組成物の溶融粘度が低下せず、また40%を超えると微粉が多くなりすぎて樹脂と充填剤界面が十分に濡れないため逆に組成物の粘度が高くなってしまう。望ましくは10〜30%の範囲で3μm以下の充填剤が含まれることである。
【0020】
この場合、充填剤全体としては平均粒径が4〜30μmであることが好ましい。平均粒径が4μmより小さいと粘度が高くなりすぎて多量に充填できず、30μmより大きいと粗い粒径が多くなり、ゲート詰まりとなるおそれがある。また最大粒径が100μm以下、より望ましくは74μm以下の粒度分布を持つことが好ましい。
【0021】
なお、本発明においては、充填剤の最密充填化とチキソ性付与による組成物の低粘度化と樹脂組成物の流動性制御に粒径0.7μm以下の充填剤が非常に重要な役割を演ずる。より望ましい充填剤は0.05〜0.3μmの微粉の充填剤である。この種の充填剤は球状が望ましく、比表面積が10〜50m2/gのものがよい。より望ましい充填剤の比表面積は15〜40m2/gである。
【0022】
この場合、従来はチキソ性付与にはアエロジルで代表される乾式あるいは湿式の比表面積が100〜300m2/gと非常に大きな超微粉シリカが主に用いられてきたが、このものは比表面積が大きいため微量添加においても流動性に大きく影響を及ぼすことから、非常に使いづらいものである。
【0023】
なお、本発明において粒度分布及び平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置(例えばシーラス社製Granulometer920など)による測定値(例えば重量平均値)である。
【0024】
次に、本発明の無機質充填剤は、その全体のBET法(窒素吸着法)による比表面積が2.5m2/g以下、望ましくは1〜2m2/gである。比表面積が2.5m2/gより大きいと、チキソ性が大きくなり、本発明で目的としている良好な成形特性が得られなくなる。
【0025】
また、本発明の無機質充填剤は、25℃(±0.05℃)におけるガードナーホルト法で測定した粘度が30〜45ポイズのビスフェノールF型液状エポキシ樹脂に75重量%混練した混練物について、E型粘度計を用いて25℃(±0.05℃)で測定したせん断速度0.6/秒の粘度V1とせん断速度10/秒の粘度V2との粘度比V1/V2が2.5以下のものを使用する。V1/V2が2.5を超えるものを使用した場合、キャビティ中を流動する際の樹脂粘度が非常に高くなり、ワイヤー変形やダイパッドシフトを引き起こす結果となる。中でも粘度比が0.5〜2.5、とりわけ0.8〜2.2の充填剤を使用すれば低せん断領域での急激な樹脂粘度の増大を防止できる。この場合、せん断速度0.6/秒での粘度V1は50,000ポイズ以下、特に5,000〜30,000ポイズであり、この粘度が50,000ポイズを超えたものはエポキシ樹脂組成物としての粘度が非常に高くなり成形性が悪くなる。
【0026】
この種の無機質充填剤を配合することで175℃におけるエポキシ樹脂組成物の溶融粘度は200ポイズ以下となり、成形特性の良好な組成物を得ることができるものである。
【0027】
なお、無機質充填剤の比表面積は高せん断速度における粘度と低せん断速度における粘度比に大きく影響している。即ち、比表面積が2.5m2/g以下であれば粘度比を2.5以下とすることが可能であることを見出した。これ以上では樹脂と充填剤界面の濡れが不十分となり、粘度が著しく高く、粘度比も2.5を超えるものとなってしまう。また、この粘度比は粒径0.7μm以下、特に0.05〜0.3μmの微細充填剤によって影響される。この領域の充填剤は容易に振動等で凝集しやすい性質を持っており、2次凝集しているような場合は影響が特に顕著になる。この2次凝集を防止したり、樹脂と充填剤界面を十分に濡らすため、予め樹脂と混練しておくことが望ましい。
【0028】
本発明に使用される充填剤としては、ボールミルなどで粉砕した溶融シリカや火炎溶融することで得られる球状シリカ、ゾルゲル法などで製造される球状シリカ、結晶シリカなどが使用される。この場合、充填剤の形状に特に限定はなく、フレーク状、樹枝状、球状等のフィラーを単独で又は混合して用いることができる。中でも球状のものが低粘度化、高充填化には最も望ましいものである。これらの充填剤は予めシランカップリング剤やチタン系カップリング剤などで表面処理したものを使用することが好ましい。
【0029】
上記無機質充填剤の配合量は、組成物全体の76.46〜88.52重量%であり、通常、エポキシ樹脂と硬化剤の総量100重量部に対し400〜1,000重量部である。配合量が少なすぎると膨張係数を十分に下げることができない上、吸水率も多くなり、半田リフローの際の温度でパッケージにクラックが入ってしまう。一方、多すぎる場合は粘度が高くなりすぎ、成形できなくなってしまう。
【0030】
本発明の組成物には、従来から公知のシリコーンゴムやゲルなどの粉末、シリコーン変性エポキシ樹脂やシリコーン変性フェノール樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレンよりなる熱可塑性樹脂などを低応力化剤として添加してもよい。
【0031】
また、粘度を下げる目的のために、従来より公知のn−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジエポキシド、フェノール、クレゾール、tert−ブチルフェノールのようなエポキシ基やフェノール性水酸基を有する希釈剤を添加することができる。
【0032】
更に、シランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤などのカップリング剤やカーボンブラックなどの着色剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーンオイルなどの濡れ向上剤や消泡剤なども場合によっては添加することができる。
【0033】
製造方法としては、液状エポキシ樹脂組成物の場合は、上記した諸原料を品川ミキサーなどの撹拌混合装置を用い十分混練することで製造することができる。混練温度としては20〜50℃が望ましい。一方、粉体の場合は、高速混合機などを用い、均一に混合した後、二本ロールや連続混練装置などで十分混練すればよい。混練温度としては50〜110℃が望ましい。
【0034】
混練後、薄くシート化し冷却、粉砕することでエポキシ樹脂組成物を製造することができる。本発明の樹脂組成物は一般成形材料として、更に半導体封止材料として利用される。
【0035】
なお、成形方法としては、トランスファー成形、圧縮成形、インジェクション成形等の方法が採用でき、また成形温度は150〜185℃が好ましい。
【0036】
また、本発明のエポキシ樹脂組成物で好適に封止される半導体装置としてはデスクリートデバイス、ICやLSI、超LSIなどの高集積デバイス等が挙げられる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のエポキシ樹脂組成物は、溶融粘度が低く、成形性もよく、この組成物で封止した半導体装置はダイパッド変形、ワイヤー変形等もなく、信頼性の高いものである。
【0038】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0039】
〔実施例1〜3、比較例1〜5〕
下記表1で示される充填剤(シリカ)A〜Hを充填剤の0.5重量%のγ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン;KBM403(信越化学(株)製)で表面処理した後、充填剤の特性を評価した。また、このシリカを表2の配合で混合、混練することでエポキシ樹脂組成物を作成した。更に、この樹脂組成物を用い、各種評価を行った。結果を表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
粒度分布及び平均粒径:
レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、粒度分布を測定した。
比表面積:
上記比率で混合した充填剤の比表面積を比表面積測定装置(BET法、窒素吸着法)で測定した。
粘度比及び0.6/秒での粘度:
エポキシ当量168,粘度38ポイズ(25℃)のビスフェノールF型エポキシ樹脂;エピコート807(シェル(株)製)1gとシリカ3gをはかりとり、ガラスシャーレ上で十分に混練した後、ローターコーンとしてR−Uを備えたE型粘度計(東機産業製)を用い、25℃±0.05℃でせん断速度0.6/秒(V1)と10/秒(V2)で粘度を測定し、その比率V1/V2をとった。
【0042】
【表2】
*1 ビフェニル型エポキシ樹脂(油化シェル(株)製)
*2 ナフタレン型エポキシ樹脂(日本化薬(株)製)
*3 フェノールノボラック樹脂(大日本インキ化学工業(株)製)
*4 ブロム化ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬(株)製)
【0043】
スパイラルフロー:
成形温度175℃、成形圧力70kg/cm2でトランスファー成形することでスパイラルフローを測定した。
ゲル化時間:
175℃の熱板でエポキシ樹脂組成物がゲルになるまでの時間を測定した。
内部ボイド及び外部ボイド:
QFPパッケージ(サンプル数=5)を用い、成形温度175℃、成形圧力70kgf/cm2でトランスファー成形した後、超音波探傷装置を用い、内部ボイドの数を数えた。また、外部ボイドは目視観察することでボイドの数を数えた。ボイドの数は5サンプルの合計数である。
ワイヤー変形:
3mm長の金線を接続したQFPパッケージを用い、成形温度175℃、成形圧力70kgf/cm2でトランスファー成形し、その後軟X線装置を用いて金線の変形具合を観察した。
ダイパッド変形:
QFPパッケージを用い、成形温度175℃、成形圧力70kgf/cm2でトランスファー成形した後、パッケージを切断し、ダイパッドの変形状態を観察した。
【0044】
〔実施例4,5、比較例6〕
下記表3で示される配合組成で実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を製造し、実施例1と同様に評価を行った。結果を表3に併記する。
【0045】
【表3】
*5 フェノールアラルキル樹脂(三井東圧化学(株)製)
Claims (1)
- エポキシ樹脂、硬化剤、無機質充填剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置において、エポキシ樹脂が、ナフタレン型エポキシ樹脂及びビフェニル型エポキシ樹脂から選ばれるものであり、無機質充填剤が、粒径0.05〜0.3μmのシリカ1〜10重量%、粒径0.4〜0.7μmのシリカ5〜20重量%、粒径0.8〜3μmのシリカ5〜20重量%を含有し、かつ粒径が3μm以下のシリカ含有量が10〜40重量%で、無機質充填剤全体としてのBET法(窒素吸着法)による比表面積が2.5m2/g以下、平均粒径が4〜30μmのシリカであると共に、25℃のガードナーホルト法で測定したときの粘度が30〜45ポイズであるビスフェノールF型液状エポキシ樹脂に該無機質充填剤75重量%を混練した混練物を25℃においてE型粘度計を用いて測定した場合のせん断速度0.6/秒と10/秒との粘度比が2.5以下であり、かつ0.6/秒での粘度が50,000ポイズ以下である無機質充填剤を組成物全体の76.46〜88.52重量%配合したことを特徴とするエポキシ樹脂組成物の硬化物で封止された半導体装置。
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