JP3729223B2 - 記録ディスク・ローディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクあるいは磁気ディスクなどの記録ディスクを記録/再生のために、所定の位置にローディングさせ、かつローディング解除させるための機構などを備えてなる記録ディスク・ローディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、パーソナルコンピュータには、通常、CD−ROMディスク・ドライバが標準仕様にて搭載されている。そのCD−ROMドライバのローディング方式としては、CD−ROMを、いわゆる裸の状態で取り扱って、収納トレーにCD−ROMを直接入れ、その収納トレーを移動させて所定のローディング動作を行わせるトレー式ローディング機構が採用されている。
【0003】
一方、CD−R,CD−RWなどの書き込み,書き換え可能なディスクでは、ユーザがその表面を直接触ってしまうことによって、指紋を付けてしまったり、傷等を発生させるなどの問題を生じさせる確率が高くなる。このためディスクを収納・取り出しすることが可能なキャディに対して、CD−R,CD−RWを収納して取り扱うようにする、いわゆるキャディ式ローディング機構が採用される方が望ましい。
【0004】
しかし、キャディ式ローディング機構は、CD−RAMなどの直接取り扱っても不具合が生じることのないディスクであっても、使用に際してキャディに取り付けられている蓋を開閉しなければならないなどの操作性に問題があり、しかもキャディを何枚も用意しておく必要があるなど、CD−ROMのみを使用するユーザにはその評価が低いといえる。
【0005】
そこで、前記の問題を解決するため、特開平7−161112号公報では、ディスクの種類あるいは用途によってローディング方式を選択することができるようにした構成を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−161112号公報のローディング機構は、同一のトレーに対してディスクを収納したカセットケースあるいはディスク単体を載置して、所定のローディング動作を行うものであって、そのトレーにおけるディスクを載置する面に設けられたガイド溝の深さが浅いため、正確にカセットケースを載置させないと、移動に際してずれてローディングに失敗するなどのおそれがあり、信頼性に問題が残る。またディスク単体をトレーに載置することを主眼とする構成であるので、ディスクを収納したケースを載置するときにも、トレーを外部に引き出す必要がある。いずれにしても、いずれかのタイプに適合するように専用に構成されたものに比べて、その操作性が劣るという問題がある。
【0007】
また、特開平7−161112号公報のローディング機構では、トレーにディスクを収納するためのカセットケースとしての機能を持たせているため、その分、コストアップになる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、比較的コストがかからない構成によって、操作性を低下させずに、ケースに収納した状態の記録ディスクおよび記録ディスク単体の両タイプに対応し、しかも信頼性ある動作が行われるような構成の記録ディスク・ローディング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、記録ディスクをトレーに収納した状態で、そのトレーを挿入部分からローディング位置まで移動させて記録ディスクをローディング状態にし、また記録ディスクに対するローディング状態を解除して排出位置まで移動させる機構などが収納されるローディングベースと、このローディングベースに板ばねを介して一側端部が回動可能に支持され、かつ装置における構成部材を保持するシャーシを備えてなる記録ディスク・ローディング装置において、前記ローディングベースにおけるシャーシの支持部分に複数の突起部を距離をとって設置し、前記シャーシに前記突起部よりも大径でかつ突起部に載置される環状凹部を設け、さらに前記突起部に載置された前記環状凹部部分を前記突起部方向に押圧する板ばねを設置したものであり、この構成によって、板ばねをシャーシとは別部材にして、シャーシをローディングベースに板ばねを介して回動可能に支持することが可能になり、セット性がよく、衝撃がシャーシに直接加わって変形を生じさせるなどの不具合を防ぐことができる。
【0012】
また、本発明は、前記ローディングベースにおける前記シャーシの支持部分に、このシャーシを位置決めするための位置規制手段を設けたものであり、この構成によって、前記のように板ばねをシャーシとは別部材にしても、シャーシが位置決めされるため、所定位置から外れるなどの不具合を防ぐことができる。
【0013】
また、本発明は、前記板ばねの略中央に垂下小片を設け、前記ローディングベースに前記垂下小片が貫通する窓部を設けて、前記垂下小片をアース部材に接触させたものであり、この構成によって、板ばねを介して静電気対策およびノイズ対策のために、シャーシのアースを取ることができる。
【0014】
また、本発明は、前記板ばねの側部に、記録ディスクを収納したカセットケースを保持して、前記ローディング位置と排出位置との間を移動させるカセットホルダの一部に接触するように腕部を設けたものであり、この構成によって、板ばねを介して静電気対策およびノイズ対策のために、シャーシとカセットケースのアースを取ることができる。
【0015】
また、本発明は、前記ローディングベースに、前記シャーシと前記板ばねとを貫通する位置決め突起部を突設したものであり、この構成によって、板ばねを突起部によって位置決めすることができるため、例えば板ばねをねじ止めするときの作業性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の実施形態を説明するための参考例1の構成を説明するための光ディスク・ドライバ装置におけるローディングユニットの分解斜視図であり、1はABS樹脂あるいはPPE樹脂等の合成樹脂によってモールド成形された略矩形状をなすローディングベースであり、中央部略長方形状の透孔2が設けられ、左右および後方には縦壁部3,4が設けられている。さらにローディングベース1の透孔2と左右の縦壁部3間には受け面1aが設けられ、左右の縦壁部3に相対向して受け面1aと距離を取ってガイド爪部5が突設されており、ローディングベース1の前方開放平坦部分6には、ギヤユニット7が設置されると共に、後述するカム8が横スライド可能に設置されている。ローディングベース1の底部の4隅にはそれぞれ防振用の環状ゴム9が設けられている。
【0018】
10は、ローディングベース1内に設置され、光ディスクに対してデータ記録/読み出しを行うための光ピックアップ11と、光ピックアップ11をディスク径方向に送る送りモータ12と、ローディング状態の光ディスクを回転させるスピンドルモータ13などを備えたシャーシであり、シャーシ10は、板ばね14によってローディングベース1に対して上下方向に回動可能に保持されている。なお、15は後述するフレームとの電気的接続を行うためのケーブル、16は光ピックアップ11に対して信号を入出力するためのフレキシブル・プリント基板である。
【0019】
18は略矩形状の金属板材からなるフレームであり、フレーム18の左右の側壁19には環状ゴム9が取り付けられるゴム取付部20が設けられ、後方にはローディングベース1の後方を受けるベース受け部21が設けられており、さらにフレーム18は、その下側にはプリント基板22および下カバー23が取り付けられ、その上側には各部位に所定の部材が設置された後に、上カバー24が取り付けられる。
【0020】
25は公知のイジェクトボタンであって、フレーム18の前側に固定されるフェイス板26に一部が突出するように設置され、またフェイス板26に設けられた挿入口27には、スプリング28によって挿入口27を閉鎖する方向に付勢されているドア板29が回動可能に設けられている。
【0021】
図1に示す30は、クランパホルダ31とディスク用トレー32とからなるディスク用トレー・ユニットであり、図2に示す40は、カセットホルダ41とカセット用トレー42とからなるカセット用トレー・ユニットである。
【0022】
ディスク用トレー32とカセット用トレー42のそれぞれには、左右にレール部33,43が設けられ、このレール部33,43がローディングベース1の受け面1aとガイド爪部5とに挾まれるようにして、ローディングベース1における前方と後方間をスライドすることが可能に取り付けられる。ディスク用トレー32とカセット用トレー42には、ローディングベース1に対して同じように取り付けられるように、各部の寸法が同じであるように設計されている。
【0023】
公知の構成であるので図示はしないが、ディスク用トレー32とカセット用トレー42との下面内側には、ギヤユニット7の最終段のギヤと噛合するラックギヤが設けられ、このラックギヤを介してトレーが前後移動するための駆動力を受けるようになっている。さらにディスク用トレー32とカセット用トレー42との下面内側にはガイド溝が設けられており、このガイド溝にカム8に設けられたボス8aが嵌挿され、トレーの前後の位置に応じて設定されたガイド溝の位置に対応してカム8が左右に移動するようになっている。
【0024】
図3は前記カムの斜視図であり、カム8には、ギヤユニット7における最終段のギヤと噛合するラックギヤ50が設けられており、さらに前面には斜め溝51aの両端部に平行溝51bが形成されたカム溝51が一対形成され、シャーシ10の前方に設けられたピン10aがカム溝51に挿入される。
【0025】
ディスク用トレー32には、その中央部に光ディスクを載置するためのディスク収納溝34が形成されており、上方に光ディスクをスピンドルモータ13にクランプするためのクランパ35を設けたクランパホルダ31がローディングベース1の上側に取り付けられる。
【0026】
図4は参考例1の装置に用いられるキャディケース(カセットケース,以下、カセットという)の一例における一面を示す斜視図であり、このカセット60において、61は外装ケース、62は外装ケース61内に収納されている光ディスク、63は外装ケース61の開口部61aを開閉するシャッタ、64は外装ケース61の両側部にそれぞれ設けられた位置決め孔、65は係合スロット、66はクランパである。
【0027】
カセット用トレー42には、カセット60が後方まで挿入されたときに受け止めるための止め部45と、先端の鉤部46aがカセット60の左右に設けられている係合スロット65に嵌合することによってカセット60を引っ張るロックレバー46と、このロックレバー46を係合スロット65と嵌合するように付勢するスプリング47を備えている。
【0028】
なお、図1において、フェイス板26の挿入口27に設けられたドア板29における上側には舌片29aが突設させてあるが、この舌片29aはカセット60を受けるために設けたものであるため、カセット用トレー42以外のときには使用されないため、もし、ディスク用トレー32専用のドア板29を製作する場合には、舌片29aを設けないようにしてもよい。
【0029】
前記のように、ローディングベース1に対して、クランパホルダ31とディスク用トレー32とからなるディスク用トレー・ユニット30を取り付けることと、カセットホルダ41とカセット用トレー42とからなるカセット用トレー・ユニット40とを取り付けることを、光ディスクの種類あるいは状態に合わせて適宜選択することによって、2種類のローディング機構にすることが可能になる。
【0030】
図5,図6はディスク用トレー・ユニット30を使用した際の状態を説明するための側面断面図であり、図5はトレー挿入/排出時の状態を示し、図6はローディング状態を示している。
【0031】
前記のように取り付けられたディスク用トレー32のディスク収納溝34に光ディスクDをセットし、この状態でディスク用トレー32を押すと、ディスク用トレー32は装置内方へ少し移動する。するとディスク用トレー32の一部がトレー・アウト・検出スイッチ(図示せず)から離れて、スイッチオンからオフになる。このとき中央演算処理ユニット(CPU,図示せず)がそれを検知して、ギヤユニット7を駆動する駆動モータ(図示せず)を正転させる。するとディスク用トレー32の図示しないラックギヤに回転駆動力が伝達されて、ディスク用トレー32を矢印イ方向へ移動させる。
【0032】
ディスク用トレー32が完全に装置内に入る直前に、ディスク用トレー32の図示しないガイド溝によってカム8が少しスライドする。するとカム8に設けられたラックギア50がギヤユニット7の最終段のギヤに噛合するため、駆動モータの動力がカム8に伝達される。これと略同時に、ディスク用トレー32に設けられたラックギヤがギヤユニット7の最終段のギヤから外れるため、ディスク用トレー32の移動は停止し、この時点でディスク用トレー32とカム8との動作が切り替わることになる。
【0033】
カム8が移動し始めると、カム8のカム溝51によってシャーシ10のピン10aが持ち上げられるため、シャーシ10は、板ばね14部分を中心として、前側が図5の状態から上方へ回動する。この回動によって、光ディスクDは、スピンドルモータ13にセットされ、かつクランパホルダ31のクランパ35によってクランプされる。このとき、クランパ35はスピンドルモータ13の先端に設けられている磁石の吸引力によって光ディスクDをクランプする。
【0034】
そして、シャーシ10が所定位置まで完全に持ち上げられると、カム8の一部がトレー・イン・検出スイッチ(図示せず)を押して、トレー・イン・検出スイッチをオフからオンにする。このときCPUがそれを検知して駆動モータを停止させ、図6に示すような状態になってローディング動作は完了する。
【0035】
光ディスクを排出するときには、図6に示す状態において、フェイス板26に一部が突出しているイジェクトボタン25を押す。すると図示しないイジェクトスイッチがオンとなって、CPUがそれを検知して駆動モータを逆転させる。その後は、前記ローディングと全く逆の動作となり、ディスク用トレー32が矢印イ´の方向へ排出されることになる。そしてディスク用トレー32が所定の排出位置まで略完全に移動すると、ディスク用トレー32の一部が図示しないトレー・アウト・検出スイッチを押して、スイッチオフからオンにする。このときCPUがそれを検知して駆動モータを停止させ、図5に示すような状態になり、排出動作は完了する。
【0036】
図7,図8はカセット用トレー・ユニット40を使用した際の状態を説明するための側面断面図であり、図7はトレー挿入/排出時の状態を示し、図8はローディング状態を示している。
【0037】
まず、カセット60によってドア板29の舌片29aを押し下げる。するとドア板29が下方へ回動してフェイス板26の挿入口27が開放されるため、そのままカセット60をカセットホルダ41の中に挿入する。カセット60をカセットホルダ41の奥まで挿入すると、カセット60の係合スロット65にロックレバー46の先端が入り込んで嵌合状態になる。ロックレバー46はスプリング47によって嵌合状態を維持するように付勢されているため、この状態でカセット60はカセット用トレー42に移動ロックされたことになる。これと略同時に、カセット60は止め部45の位置まで到達する。
【0038】
この状態でカセット60を押すと、カセット用トレー42は装置内方へ少し移動する。するとカセット用トレー42の一部がトレー・アウト・検出スイッチから離れて、スイッチオンからオフになる。このときCPUがそれを検知して、ギヤユニット7を駆動する駆動モータを正転させる。するとカセット用トレー42の図示しないラックギヤに回転駆動力が伝達されて、カセット用トレー42を矢印イ方向へ移動させる。
【0039】
カセット用トレー42が完全に装置内に入る直前に、カセット用トレー42の図示しないガイド溝によってカム8が少しスライドする。するとカム8に設けられたラックギア50がギヤユニット7の最終段のギヤに噛合するため、駆動モータの動力がカム8に伝達される。これと略同時に、カセット用トレー42に設けられたラックギヤがギヤユニット7の最終段のギヤから外れるため、カセット用トレー42の移動は停止し、この時点でカセット用トレー42とカム8との動作が切り替わることになる。
【0040】
カム8が移動し始めると、カム8のカム溝51によってシャーシ10のピン10aが持ち上げられるため、シャーシ10は、板ばね14部分を中心として、前側が図7の状態から上方へ回動する。この回動によって、光ディスクDは、スピンドルモータ13にセットされ、かつカセット60内に設けられているクランパ66によってクランプされる。このとき、クランパ66はスピンドルモータ13の先端に設けられている磁石の吸引力によって光ディスクDをクランプする。
【0041】
そして、シャーシ10が所定位置まで完全に持ち上げられると、カム8の一部がトレー・イン・検出スイッチを押して、トレー・イン・検出スイッチをオフからオンにする。このときCPUがそれを検知して駆動モータを停止させ、図8に示すような状態になってローディング動作は完了する。
【0042】
光ディスクを排出するときには、図8に示す状態において、フェイス板26に一部が突出しているイジェクトボタン25を押す。すると図示しないイジェクトスイッチがオンとなって、CPUがそれを検知して駆動モータを逆転させる。その後は、前記ローディングと全く逆の動作となり、カセット用トレー42が矢印イ´の方向へ排出されることになる。そしてカセット用トレー42が所定の排出位置まで略完全に移動すると、カセット用トレー42の一部が図示しないトレー・アウト・検出スイッチを押して、スイッチオフからオンにする。このときCPUがそれを検知して駆動モータを停止させ、図7に示すような状態になり、排出動作は完了する。
【0043】
図9は参考例2を説明するための要部を分解して示す斜視図であり、参考例2の装置では、シャーシ10の前側左右の少なくともいずれか一方を延出させ、その延出部70にガイドピン71を立設し、このガイドピン71に対応するカセットホルダ41およびカセット用トレー42のそれぞれに通孔72,73を形成し、ガイドピン71が通孔72,73を貫通するように構成した点が前記参考例1の構成と異なる。
【0044】
前記のような構成にしたので、図10に示すように、カセット60をカセット用トレー42にセットする際に、ガイドピン71がカセット位置決め孔64に挿入して、カセット60をシャーシ10などに対して正確に位置決めすることができ、確実なローディング動作が行われることになる。
【0045】
しかしながら、ガイドピン71の存在がディスク用トレー32を用いたローディング時に支障が生じては問題であるため、図11に示すように、ディスク用トレー32におけるガイドピン71の設置位置に対応する部分が、ローディング完了時におけるガイドピン71の高さよりもさらに高くして、ガイドピン71とは当接しないように逃げ空間Gを設けることができるようにする。
【0046】
図12は本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図であり、第実施形態の装置は、シャーシ10をローディングベース1に対して回動可能に支持するための板ばね14を含むその関連構造を改良した点が前記参考例1の構成と異なる。
【0047】
すなわち、シャーシ10には、その後側左右に半球状の上方突出凹部75を形成し、この上方突出凹部75に対応するローディングベース1の一部に、先端が上方突出凹部75の内径よりも外径が小さい半球状をなすボス部76を突設しており、板ばね77はねじ78によってローディングベース1に固定するようにし、板ばね77の中央部には垂下舌片79を一体に形成して、ローディングベース1の通孔80から下方に突出するようにしたものである。
【0048】
図13は図12の構成の各部材を組み立てた状態を示す断面図、図14は図13の要部の関係を示す説明図であり、シャーシ10を、その上方突出凹部75の下面をローディングベース1のボス部76の上に乗せるようにセットし、さらに板ばね77の両翼部77aをボス部76の上部に弾接させるようにしてねじ止めする。したがって、シャーシ10は、その端部がシャーシ10とは独立した部材である板ばね77に押さえられるようにして、ローディングベース1に対して回動可能に支持される。
【0049】
この点において、前記参考例1における板ばね14はシャーシ10に対してカシメ固定されているため、その加工費がかかり、しかも移送時などにおいてシャーシ10を介して不用意に衝撃が加わると、板ばね77が変形するなどの問題があった。
【0050】
しかしながら、第実施形態における装置では、板ばね77とシャーシ10とは別部品となる弾性的な支持構造となるため、従来のような衝撃による変形を防止することができ、しかもその組立はカシメ加工を必要としない組付け構造であるため従来に比して加工費を低減させることができる。
【0051】
なお、上方突出凹部75とボス部76の形状は半球状であるとして説明したが、他にも円錐状,くさび状,かまぼこ状としてもよく、またそれらの形状を組み合わせたものも考えられる。
【0052】
また、第実施形態における板ばね77では、中央部には垂下舌片79を一体に形成して、ローディングベース1の通孔80から下方に突出するようにしたものであって、垂下舌片79を金属板材からなるフレーム18の一部に接触させることによって、板ばね77を介してシャーシ10がアース部材としてのフレーム18に電気的に接続されることになり、従来より問題となる静電気対策およびノイズ対策のためのアース接続が簡単に行えることになる。
【0053】
図15は本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図であり、第実施形態の装置では、シャーシ10の半球状の上方突出凹部75に隣接して受け孔81を形成し、この受け孔81に対応するローディングベース1の一部に長ピン82を突設した点が前記第実施形態の構成と異なる。
【0054】
したがって、前記第実施形態のように組み立て後には、長ピン82が受け孔81に嵌挿されるため、万一、シャーシ10に対して前後方向に規格値よりも大きな振動,衝撃が加わっても、ローディングベース1に対してシャーシ10の位置ずれは位置規制手段としての長ピン82と受け孔81との径の差以上にならず、第実施形態のような弾性的な支持構造であっても、シャーシ10の上方突出凹部75がローディングベース1のボス部76から外れるようなことを防止することができる。また、位置ずれが生じたとしても長ピン82と受け孔81との径の差以内に抑制されるため、板ばね77の押圧荷重によって、振動,衝撃などの外力がなくなった後に、自動的に正規の組立状態に復帰するように規制することができる。
【0055】
前記位置規制手段としては、シャーシ10に対する前後方向の位置規制を行うようにするものであるので、図16に示すように、シャーシ10の後側に下方へ向くような爪片85を形成し、ローディングベース1側に爪片85が係止される係止溝部86を形成するようにすることも考えられる。
【0056】
なお、受け孔81,長ピン82,爪片85,係止溝部86などは、前記の形状以外にも強度が十分であれば角形,十文字状のものなども採用することができる。
【0057】
図17は本発明の第実施形態を説明するため要部を示す断面図であり、第実施形態の装置では、カセット用トレー・ユニット40を使用する場合のカセットホルダ41に対する静電気対策およびノイズ対策を考慮した構成にしたものである。
【0058】
すなわち、第実施形態における板ばね77では、中央部には垂下舌片79を一体に形成して、ローディングベース1の通孔80から下方に突出して、垂下舌片79を金属板材からなるフレーム18の一部に接触させ、板ばね77を介してシャーシ10をアース部材としてのフレーム18に電気的に接続したが、さらに第実施形態では、図17に示すように、板ばね77に上方に延出する腕部90を一体に設け、この腕部90をカセットホルダ41の一部に接触させることによって、カセットホルダ41における静電気対策およびノイズ対策のためのアース接続も簡単に行えるようにしたものである。
【0059】
図18は本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図であり、第実施形態の装置では、板ばね77の組立性を考慮した構成にしたものであって、第実施形態において説明したシャーシ10の半球状の上方突出凹部75に隣接して受け孔81を形成し、さらに板ばね77の受け孔81に対応する位置にも受け孔91を形成して、ローディングベース1の一部に長軸体92を突設した点が前記第施形態の構成と異なる。
【0060】
したがって、組み立て時には長軸体92は、両受け孔81,91に嵌挿されるため、ローディングベース1に対するシャーシ10と板ばね77との位置規制手段として機能すると共に、板ばね77がねじ止め固定に際して動かないようにする保持手段としての機能も有し、組み付けが行いやすくなる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録ディスク・ローディング装置によれば、シャーシを、シャーシとは別部材の板ばねを用いてローディングベースに対して、回動可能に支持することが可能になり、セット性がよく、衝撃がシャーシに直接加わって変形を生じさせるなどの不具合を防ぐことができる。
【0064】
また、前記のように板ばねをシャーシとは別部材にしても、シャーシが位置決めされるため、所定位置からの外れるなどの不具合を防ぐことができる。
【0065】
また、板ばねを利用して静電気対策およびノイズ対策のために、シャーシのアースを取ることができる。
【0066】
また、板ばねを利用して静電気対策およびノイズ対策のために、シャーシとカセットケースのアースを取ることができる。
【0067】
また、板ばねを突起部によって位置決めすることができるため、板ばねの取り付け作業性,組立性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を説明するための参考例1の構成を説明するための光ディスク・ドライバ装置におけるローディングユニットの分解斜視図である。
【図2】 図1のローディングユニットに用いられるカセット用トレー・ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】 図1のカムの斜視図である。
【図4】 図1のローディングユニットに用いられるカセットを示す斜視図である。
【図5】 図1のローディングユニットにおいてディスク用トレー・ユニットを使用したとき(トレー挿入/排出時)の状態を示す側面断面図である。
【図6】 図1のローディングユニットにおいてディスク用トレー・ユニットを使用したとき(ローディング時)の状態を示す側面断面図である。
【図7】 図1のローディングユニットにおいてカセット用トレー・ユニットを使用したとき(トレー挿入/排出時)の状態を示す側面断面図である。
【図8】 図1のローディングユニットにおいてカセット用トレー・ユニットを使用したとき(ローディング時)の状態を示す側面断面図である。
【図9】 参考例2を説明するための要部を分解して示す斜視図である。
【図10】 図9の部材の組立て状態を示す断面図である(カセット用トレー使用時)。
【図11】 図9の部材の組立て状態を示す断面図である(ディスク用トレー使用時)。
【図12】 本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図である。
【図13】 図12の部材の組立て状態を示す断面図である。
【図14】 図13の要部の関係を示す説明図である。
【図15】 本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図である。
【図16】 本発明の第実施形態における位置規制手段の変形例を示す分解斜視図である。
【図17】 本発明の第実施形態を説明するための要部を示す断面図である。
【図18】 本発明の第実施形態を説明するための要部を分解して示す斜視図である。

Claims (5)

  1. 記録ディスクをトレーに収納した状態で、そのトレーを挿入部分からローディング位置まで移動させて記録ディスクをローディング状態にし、また記録ディスクに対するローディング状態を解除して排出位置まで移動させる機構などが収納されるローディングベースと、このローディングベースに板ばねを介して一側端部が回動可能に支持され、かつ装置における構成部材を保持するシャーシを備えてなる記録ディスク・ローディング装置において、前記ローディングベースにおけるシャーシの支持部分に複数の突起部を距離をとって設置し、前記シャーシに前記突起部よりも大径でかつ突起部に載置される環状凹部を設け、さらに前記突起部に載置された前記環状凹部部分を前記突起部方向に押圧する板ばねを設置したことを特徴とする記録ディスク・ローディング装置。
  2. 前記ローディングベースにおける前記シャーシの支持部分に、このシャーシを位置決めするための位置規制手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の記録ディスク・ローディング装置。
  3. 前記板ばねの略中央に垂下小片を設け、前記ローディングベースに前記垂下小片が貫通する窓部を設けて、前記垂下小片をアース部材に接触させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録ディスク・ローディング装置。
  4. 前記板ばねの側部に、記録ディスクを収納したカセットケースを保持して、前記ローディング位置と排出位置との間を移動させるカセットホルダの一部に接触するように腕部を設けたことを特徴とする請求項1,2または請求項3記載の記録ディスク・ローディング装置。
  5. 前記ローディングベースに、前記シャーシと前記板ばねとを貫通する位置決め突起部を突設したことを特徴とする請求項1,2,3または請求項4記載の記録ディスク・ローディング装置。
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