JP3729059B2 - 圧電部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば圧電共振子や導電型圧電トランス等の圧電部品の製造方法に関し、より詳細には、マザーの圧電体から複数の圧電部品を切断により得る工程を備える圧電部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧電共振子において表裏面の電気的接続の信頼性を高めるため、種々の方法が試みられている。特開平8−237066号公報には、このような構造を備えた圧電共振子の一例が開示されている。
【0003】
図8に示すように、この先行技術に記載の圧電共振子101では、細長い矩形板状の圧電セラミック板102の上面及び下面に共振電極103,104が形成されている。圧電セラミック板102の上面においては共振電極103と隔てられて接続電極105が、下面においては共振電極104と隔てられて接続電極106が形成されている。
【0004】
圧電セラミック板102の両端面には、端面電極107,108が形成されている。端面電極107は、接続電極105と下面の共振電極104とを電気的に接続しており、端面電極108は、共振電極103と下面の接続電極106とを電気的に接続している。
【0005】
従って、圧電共振子101は、上面及び下面のいずれ側からも、プリント回路基板等に容易に表面実装することができる。
この圧電共振子101では、端面電極107,108による電気的接続の信頼性を高めるために、端面電極107,108の外側に、所定の厚みを有する保護膜109,110が形成されている。図8から明らかなように、共振電極103,104及び接続電極105,106は、この保護膜109または110に至るように形成されている。
【0006】
圧電共振子101の製造に際しては、図9に示すように、ブロック状のマザーの圧電体111の上面及び下面に電極をほぼ全面に形成して分極処理を行なう。次に、図10に示すように、圧電体111の上面及び下面に、保護膜112,113を形成する。しかる後、図2の一点鎖線Aに沿って切断する。このようにして、図11に示すマザーの圧電板114を得、しかる後、図12に示すように、マザーの圧電板114の上面及び下面にマザーの共振電極115と接続電極116とが形成される。しかる後、図2の一点鎖線Bに沿って切断することにより、図8に示した圧電共振子101が得られている。
【0007】
他方、特開昭58−190110号公報には、表裏面の導通を確保するための圧電共振子の製造方法の他の例が開示されている。ここでは、弾性シートに圧電体ウエハーが貼付され、次に格子状にダインシングされる。このダイシング部に沿って、導電ペーストが印刷される。しかる後、弾性シートを拡げるように力を加えることにより個々の圧電共振子端部に導電ペーストが付着され、該導電ペーストが表裏面の電気的接続用の電極として利用される圧電共振子が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−237066号公報に記載の先行技術では、図9に示したブロック状のマザーの圧電基板111を得た後に、上述した処理工程が行なわれ、次にマザーの圧電板114に切断される。さらに、マザーの圧電板114に共振電極等が形成された後、個々の圧電共振子を得るための切断工程が行なわれる。従って、加工工程が煩雑であり、コストが高くつくという問題があった。
【0009】
より具体的には、ブロック状圧電体111において、切断や研磨等を行なわねばならず、これらの工程における材料の損失が大きかった。加えて、ブロック状に成型できない圧電材料を用いることはできなかった。さらに、電気的接続の信頼性を高めるために、保護膜が必要であり、かつ保護膜を形成する工程を実施しなければならなかった。
【0010】
のみならず、この先行技術に記載の方法では、マザーの圧電板114の幅方向寸法により、圧電共振子の長さ方向寸法が一義的に決定されることになる。
他方、長さモードを利用した圧電共振子では、長さモードによるスプリアスを抑制するために、その長さを調整する必要があるが、この先行技術に記載の方法では、圧電共振子の長さ寸法の調整が困難となる。
【0011】
また、特開昭58−190110号公報に記載の先行技術では、圧電共振子の端面に形成される接続電極を構成するために、圧電体ウエハーにダイシング溝を正確に形成し、導電ペーストの印刷し、乾燥及びダイシングに加えて、さらに切断を行なわねばならず、工程が非常に煩雑であった。
【0012】
本発明の目的は、端面に電極を有する圧電部品の製造であって、端面電極を容易に形成することができ、従って全体としての製造工程の簡略化を図ることができるとともに、ブロック状に成形することが困難な圧電材料を用いることができる、安価でありかつ設計の自由度に優れた圧電部品の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、対向し合う第1,第2の主面と、対向し合う両端面と、一対の側面とを有する圧電体の少なくとも一方の端面に電極が形成されている圧電部品の製造方法であって、互いに平行に延びる複数の貫通スリットを有し、該貫通スリットに電極材料が充填されているマザーの圧電体を用意する工程と、隣り合う貫通スリットに充填されている電極材料に逆極性の電圧を印加することによりマザーの圧電体を分極する分極工程と、前記マザーの圧電体の貫通スリットの延びる方向に平行に、かつ前記貫通スリット内の電極材料が切断面の少なくとも一方に残留して端面電極を形成するように、マザーの圧電体を切断して個々の圧電部品を得る工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の特定の局面では、前記切断面の両側に電極材料が残存するように切断が行なわれ、それによって圧電体の両端面に端面電極が形成される。
本発明の別の特定の局面では、前記分極工程後に、マザーの圧電体の第1の主面に隣り合う貫通スリットに充填されている電極材料の一方に電気的に接続される複数の第1の共振電極を形成する工程と、マザーの圧電体の第2の主面に複数の第2の共振電極を形成する工程とをさらに備える。
【0015】
本発明のさらに限定的な局面では、第1の主面に形成されている第1の共振電極が電気的に接続されている電極材料が充填されている貫通スリットとは異なる貫通スリットに充填されている電極材料に電気的に接続されるように、第2の共振電極が第2の主面に形成される。
【0016】
本発明のさらに別の特定の局面では、前記第1,第2の共振電極と、圧電体の少なくとも一方の端面に形成された端面電極とを備える圧電共振子が得られる。本発明の他の特定の局面では、前記マザーの圧電体を用意する工程において、前記マザーの圧電体に貫通スリットを形成した後に、該貫通スリットに前記電極材料が充填される。
【0017】
本発明のさらに別の特定の局面では、前記マザーの圧電体が圧電セラミックスからなり、セラミックスと電極材料とを一体焼成することにより貫通スリット内に電極材料が充填されているマザーの圧電体が用意される。
本発明のさらに他の特定の局面によれば、前記電極材料が導電ペーストの焼き付けにより形成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明をより詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例において用意されるマザーの圧電体を示す斜視図である。マザーの圧電体1は、矩形板状の圧電セラミックスにより構成されている。使用する圧電セラミックスについては特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスやチタン酸鉛系セラミックス等の適宜の圧電体セラミックスを用いることができる。
【0020】
圧電体1は、対向し合う第1,第2の主面1a,1bと、対向し合う一対の端面1c,1dと、一対の側面1e,1fとを有する。
圧電体1には、第1の主面1aから第2の主面1bに向かって貫通する複数の貫通スリット1g〜1mが形成されている。貫通スリット1g〜1mは、互いに平行に、かつ一対の側面1e,1fを結ぶ方向にすなわち幅方向に延ばされている。
【0021】
本実施例では、焼成により矩形板状の圧電板を得た後、レーザー加工や超音波加工等の適宜の加工方法により上記貫通スリット1g〜1mが形成されている。次に、貫通スリット1g〜1m内に電極材料2a〜2gを充填する。電極材料2a〜2gとしては、本実施例では、導電ペーストが用いられる。もっとも、導電ペースト以外の他の導電性材料を充填することにより電極材料2a〜2gを形成してもよい。
【0022】
次に、上記導電ペーストの固化後、マザーの圧電体1を所望の厚みとなるように研磨する。この所望の厚みは、最終的に得られる圧電共振子の共振周波数に応じて設定される。
【0023】
次に、図3に示すように、隣り合う貫通スリット1g〜1mに充填されている電極材料2a〜2g間に逆極性の電圧を印加することにより、マザーの圧電体1を分極する。従って、隣り合う電極材料2a〜2g間を結ぶ方向において、かつ隣り合う領域が逆方向となるように分極処理される。
【0024】
次に、図4及び図5に示すように、圧電体1の第1,第2の主面の1a,1b上に、それぞれ、複数の共振電極3,3A,4,4Aを形成する。複数の共振電極3は、矩形のストリップ状の形状を有し、かつ圧電体1の幅方向に延びるように形成されている。また、共振電極3の一方側縁3aは、本実施例では、貫通スリットに充填されている電極材料2a〜2gの幅方向中央に位置するように形成されている。従って、複数の共振電極3は、例えば、図5に示す共振電極3Aを例にとると、一方側縁3aにおいて電極材料2bに電気的に接続されており、他方側縁3bは、電極材料2cに電気的に接続されていない。言い換えれば、共振電極3は、隣り合う電極材料のうち一方の電極材料に電気的に接続されている。
【0025】
同様に、圧電体1の第2の主面1bに形成されている複数の共振電極4は、矩形ストリップ状の形状を有し、かつ共振電極3と同様に互いに平行に延ばされている。また、共振電極4は、共振電極4Aを例にとると、一方側縁4aが電極材料2cに電気的に接続されている。他方側縁4bは隣り合う電極材料2bには電気的に接続されていない。
【0026】
すなわち、共振電極4Aは、一方側縁4aにおいて、圧電体1を介して対向し合っている共振電極3に電気的に接続されいる電極材料2bとは異なる電極材料2cに電気的に接続されている。
【0027】
言い換えれば、隣り合う貫通スリットに形成されている電極材料間において、上面の共振電極3が一方の電極材料に、下面の共振電極4が他方の電極材料に電気的に接続されており、共振電極3,4が隣り合う電極材料間の中央領域で圧電体1を介して対向されている構造が得られる。
【0028】
なお、共振電極3,4の形成は、蒸着、スパッタリングまたはメッキ等の適宜の方法により行なうことができる。
次に、図4の一点鎖線C及び一点鎖線Cに直交する方向にマザーの圧電体1を切断する。
【0029】
上記一点鎖線Cに沿う方向の切断に際しては、電極材料2a〜2gの幅方向中央に沿って切断が行なわれる。
なお、好ましくは、上記貫通スリット1g〜1mの幅方向寸法よりも幅の細いブレードを用いて上記切断が行なわれる。
【0030】
このようにして、図6に示す圧電共振子11が得られる。圧電共振子11は、厚み滑りモードを利用したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子である。
圧電共振子11では、細長い矩形板状の圧電体1Xの上面及び下面に共振電極3X,4Xが形成されており、かつ圧電体1Xの両端面に上記電極材料2a〜2gに由来する端面電極2X,2Yが形成されている。
【0031】
端面電極2X,2Yは、上記貫通スリット1g〜1m内に導電ペーストを充填することにより形成されている電極材料2a〜2gを分割することにより構成されている。従って、貫通スリット1g〜1mの幅(圧電体1の長さ方向に沿う寸法)を大きくし得るので、厚みの大きな端面電極2X,2Yを容易に形成することができる。よって、圧電共振子11における端面電極2X,2Yによる電気的接続の信頼性を大幅に高めることができる。
【0032】
しかも、本実施例の製造方法では、矩形板状のマザーの圧電体1に加工を施し、最終的に圧電体1を切断することにより個々の圧電共振子11が得られる。従って、従来の圧電共振子の製造方法に比べて、製造工程を大幅に簡略化することができ、コストの低減を果たすことができる。
【0033】
なお、本実施例では、図6に示したように、圧電体1Xの両端面に端面電極2X,2Yが形成されていたが、図7に示すように、圧電体1Xの一方端面のみに端面電極2Xが形成されていてもよい。この場合には、共振電極3Xが図示のように上方に位置する向きに、プリント回路基板等に実装し、端面電極2Xと共振電極1Xとにより容易にプリント基板上の電極ランド等との電気的接続を図ることができる。
【0034】
もっとも、好ましくは、図6に示したように、両端面に端面電極2X,2Yが形成され、この場合には、圧電共振子11を共振子3X側から、あるいは共振電極4X側からいずれの側からも容易に表面実装することができる。
【0035】
なお、図7に示したように、一方の端面のみに端面電極2Xを形成する場合には、図4及び図5の一点鎖線Dに沿ってマザーの圧電体1を切断すればよい。すなわち、共振電極4A側においては、貫通スリットに充填された電極材料に電気的に接続されないように、かつ共振電極3側においては電極材料2bの全てが端面電極2Xを形成するように圧電体3を切断すればよい。
【0036】
また、上記実施例では、端面電極2X,2Yは、共振電極3X,4Xに電気的に接続されており、表面実装を容易とするための電極として端面電極2X,2Yが形成されていた。
【0037】
しかしながら、本発明は、図6に示した圧電共振子11に限らず、端面に電極を有する圧電部品の製造方法に広く適用することができる。例えば、矩形の圧電板の一方端面に端面電極が形成されており、一方端面とは反対側の端面近傍において圧電体を介して表裏対向するように一対の電極が形成されている、ローゼン型圧電トランスの製造方法にも本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係る圧電部品の製造方法では、複数の貫通スリットに電極材料が充填されている板状のマザーの圧電体を用意し、上記電極材料を利用してマザーの圧電体を分極した後に、貫通スリットの延びる方向と平行にマザーの圧電体を切断することにより、個々の圧電部品を得ることができる。すなわち、従来のブロック状圧電体を用い、分極後に、さらにブロック状圧電体を切断して、第2のマザーの圧電体を得、該第2のマザーの圧電体に電極形成等の処理を施した後に切断する圧電部品の製造方法に比べて、本発明によれば製造工程の大幅な簡略化を果たし得る。
【0039】
また、ブロック状の圧電体を必要としないので、ブロック状に成形するのが困難な圧電材料を用いることができる。
さらに、貫通スリットに充填されている電極材料により、最終的に得られる圧電部品の端面電極が形成されるので、端面電極の厚みを厚くすることができ、電気的接続の信頼性に優れた圧電部品を提供することができる。
【0040】
切断面の両側に電極材料が残存するように切断が行なわれた場合には、圧電体の対向し合う両端面に端面電極が形成されている圧電部品を本発明に従って提供することができる。
【0041】
分極工程後に、マザーの圧電体の第1の主面において、隣り合う貫通スリットに充填されている電極材料の一方に電気的に接続される複数の第1の共振電極を形成し、第2の主面に複数の第2の共振電極を形成した場合には、本発明に従って、比較的簡単な工程で、電気的接続の信頼性に優れた圧電共振子を提供することができる。
【0042】
第1の主面に形成されている第1の共振電極は電気的に接続されている電極材料が充填されている貫通スリットとは異なる貫通スリットに充填されている電極材料に第2の共振電極が電気的に接続されるように構成されている場合、第1,第2の共振電極にそれぞれ電気的に接続された端面電極を容易に形成することができる。
【0043】
マザーの圧電体を用意するに際し、貫通スリット形成後に、電極材料が貫通スリットに充填される場合には、様々な圧電体にレーザー等により貫通スリットを容易に形成することができ、該貫通スリットに様々な導電性材料を用いて電極材料の充填を行なうことができる。従って、圧電体を構成する材料や電極材料の種類についての制約が少なく、かつ電極材料の充填方法についても様々な方法を用いることができ、設計の自由度が高められる。
【0044】
マザーの圧電体が圧電セラミックスからなり、セラミックスと上記電極材料とを一体焼成することにより貫通スリット内に電極材料が充填されている場合には、セラミックス一体焼成技術により、安価にかつ効率良くマザーの圧電体を用意することができる。
【0045】
電極材料が導電ペーストの焼き付けにより形成されている場合には、厚膜の端面電極を容易に形成することができ、圧電部品の電気的接続の信頼性を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において用意される複数の貫通スリットが形成されている圧電体を示す斜視図。
【図2】各貫通スリットに電極材料が充填されているマザーの圧電体を示す斜視図。
【図3】マザーの圧電体に分極処理を施す工程を示す斜視図。
【図4】マザーの圧電体に第1,第2の共振電極を形成した状態を示す斜視図。
【図5】第1,第2の共振電極が形成されたマザーの圧電体の部分切欠拡大断面図。
【図6】本発明の一実施例により得られる圧電共振子を示す斜視図。
【図7】本発明により得られる圧電共振子の他の例を説明するための斜視図。
【図8】従来の圧電共振子の一例を示す斜視図。
【図9】図8に示した圧電共振子を得るのに用いられるブロック状のマザーの圧電体を示す斜視図。
【図10】図9に示したブロック状のマザーの圧電体の両主面に保護膜を形成した状態を示す斜視図。
【図11】図10に示したマザーの圧電体を切断することにより得られた第2のマザーの圧電体を示す斜視図。
【図12】図11に示したマザーの圧電体に共振電極を形成した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…マザーの圧電体
1a,1b…第1,第2の主面
1c,1d…第1,第2の端面
1e,1f…側面
1g〜1m…貫通スリット
2a〜2g…電極材料
2X,2Y…端面電極
3…第1の共振電極
3X…第1の共振電極
4,4X…第2の共振電極
11…圧電共振子
Claims (8)
- 対向し合う第1,第2の主面と、対向し合う両端面と、一対の側面とを有する圧電体の少なくとも一方の端面に電極が形成されている圧電部品の製造方法であって、
互いに平行に延びる複数の貫通スリットを有し、該貫通スリットに電極材料が充填されているマザーの圧電体を用意する工程と、
隣り合う貫通スリットに充填されている電極材料に逆極性の電圧を印加することによりマザーの圧電体を分極する分極工程と、
前記マザーの圧電体の貫通スリットの延びる方向に平行に、かつ前記貫通スリット内の電極材料が切断面の少なくとも一方に残留して端面電極を形成するように、マザーの圧電体を切断して個々の圧電部品を得る工程とを備えることを特徴とする、圧電部品の製造方法。 - 前記切断面の両側に電極材料が残存するように切断が行なわれ、それによって圧電体の両端面に端面電極が形成される、請求項1に記載の圧電部品の製造方法。
- 前記分極工程後に、マザーの圧電体の第1の主面に隣り合う貫通スリットに充填されている電極材料の一方に電気的に接続される複数の第1の共振電極を形成する工程と、
マザーの圧電体の第2の主面に複数の第2の共振電極を形成する工程とをさらに備える、請求項1または2に記載の圧電部品の製造方法。 - 第1の主面に形成されている第1の共振電極が電気的に接続されている電極材料が充填されている貫通スリットとは異なる貫通スリットに充填されている電極材料に電気的に接続されるように、第2の共振電極が第2の主面に形成される、請求項3に記載の圧電部品の製造方法。
- 前記第1,第2の共振電極と、圧電体の少なくとも一方の端面に形成された端面電極とを備える圧電共振子が得られる、請求項3または4に記載の圧電共振部品の製造方法。
- 前記マザーの圧電体を用意する工程において、前記マザーの圧電体に貫通スリットを形成した後に、該貫通スリットに前記電極材料が充填される、請求項1〜5のいずれかに記載の圧電部品の製造方法。
- 前記マザーの圧電体が圧電セラミックスからなり、セラミックスと電極材料とを一体焼成することにより貫通スリット内に電極材料が充填されているマザーの圧電体が用意される、請求項1〜5のいずれかに記載の圧電部品の製造方法。
- 前記電極材料が導電ペーストの焼き付けにより形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の圧電部品の製造方法。
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