JP3728986B2 - 新しいバリケ−ド用標示板 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明のバリケ−ド用標示板は、交通災害を防止する目的で道路工事現場に設置されているバリケ−ドあるいは単管バリケ−ドに装着されて使用される。
【0002】
【従来の技術】
道路工事の現場は、交通災害を防止するあるいは工事現場作業員の安全を守るべく道路の進行方向に平行に設置される防護柵またはバリケ−ドなどによって防護されている。夜間時、自動車で走行中の運転者が防護柵や単管バリケ−ドを確実に確認でき安全性を保てるように、バリケ−ドの視認性の向上を計る種々な交通安全用品が提供されてきた。
早い速度で走行する自動車のドライバ−にとって、安全用品の性能は、その用品の表面照度だけでなく安全用品の面積の大小によっても異なってきて、標示面積が大きい安全用品ほど安全性に優れた効果を発揮する。
【0003】
従来の安全用品の一例として、バリケ−ドの上に取り付けるデリニレ−タ−があるが、小さいので遠くから確認し難く視認性はあまり良いとはいえないし、伝達される情報も限定されている。また、電球を利用した保安灯やLEDを利用した光点滅チュ−ブ等の安全用品が紹介されているが、これも点発光タイプなので視認性に劣り、情報伝達能力にも限度があり問題となっている。
【0004】
さらに、他の安全用品としてはバリケ−ドに吊して使用するバリケ−ド用標示板があり標示面積の大きな面発光タイプなので好ましいが、道路の進行方向に平行に設置されたバリケ−ドに使用されたとき、ドライバ−がバリケ−ド、即ち、標示板を横から見ることになるので標示板は見え難いあるいは全く見えなくなるとともに、自動車の前照灯の光が標示板に入射する入射角が小さくなるため、標示板に使用されている再帰反射シ−トの反射輝度が著しく落ちることとなり、標示板が充分に視認できないとの欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示されるように、道路の進行方向へ対面して設置されたバリケ−ドや単管バリケ−ドにバリケ−ド用標示板が吊下げ使用されたとき、ドライバ−は正面から標示板を確認できるので視認性を損なうことはなく問題とはならない。しかし、このようなバリケ−ド用標示板を装着したバリケ−ドや単管バリケ−ドが道路の進行方向に平行して設置された場合、ドライバ−はこれらの標示板を真横から見ることになって遠方から確認できず問題となることは明らかであろう。そして、道路の進行方向に平行して設置されたバリケ−ドや単管バリケ−ドに対し、垂直方向にワンタッチで容易に挿着することが可能で、視認性に優れたバリケ−ド用標示板はいまだ提供されていない。
【0006】
必要な大きさを持ったバリケ−ド用標示板を紐・針金あるいは特定の装着治具などでバリケ−ドへ垂直方向に簡単に装着できればその目的を達成できるかもしれないが、装着するには特殊な装着治具が必要であったり、取り付けるための道具が必要であるなど、取り扱いが面倒であるとの理由で工事現場では受け入れられていない。さらに、特定の装着治具を使用する方法は、同時に、コストを押し上げてしまう欠点をも有する。
【0007】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、本発明の目的は、道路の進行方向に平行に設置された単管バリケ−ドに補助治具や取り付け道具を必要としないで、道路の進行方向と対面する状態にワンタッチで容易に装着できる新しいバリケ−ド用標示板を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決すべくなされたもので、紐・針金あるいは特定の装着治具などのような部品や面倒な取り付け道具を必要とせず、道路の進行方向に平行に設置されたバリケ−ドに、進行方向と対面する状態にワンタッチで単管バリケ−ドに装着することが可能な新しいバリケ−ド用標示板を提供するものである。
【0009】
即ち、本発明のバリケ−ド用標示板は、図4に示されるように、上下2本の単管によって形成されている単管バリケ−ドに使用される場合、この2本の単管を利用して単管バリケ−ドに垂直となるように、即ち道路の進行方向と対面する状態にワンタッチで装着できるように考案されたものである。
【0010】
図1に示されるように、本発明のバリケ−ド用標示板は適切な大きさがあり柔軟なプラスチック板の上部と下部に単管の口径に見合った固定穴を開け、その固定穴を単管に装着するための導入溝を付加してある。標示板の上部にある上部固定穴は上部の単管に、下部にある下部固定穴は下部の単管に装着されるが、上下の単管の間隔が異なったときアジャストできるように、下部固定穴の形状は縦方向に楕円形となっている。このとき、固定穴は連続して吹き付ける風や自動車が通過する風によって装着された位置がズレやすく、特に、下部固定穴は縦方向に楕円形なので単管と接触する面積が小さくなる関係上この傾向は顕著となる。
【0011】
この対策として、図2のように、縦方向に楕円形である下部固定穴の上下の半円部分のみを抜き加工し、さらに縦方向に二等分するとともに、中央部においても横方向に二等分して4対の観音扉を作成すると、単管へ接触する面積が増加するので単管へ固着される保持力は強化される。また、観音扉の支点となる蝶番をヒンジ加工するとバネ効果が出てくるので、単管へ固着される保持力はさらに強化される。さらに、観音扉の形状は、小円形、花びら、鱗などが考えられるし、その個数も4対の観音扉に限定されるものでないことは勿論のことである。
【0012】
このような形状の観音扉を備えた下部固定穴であれば、単管より大きな径の固定穴であっても複数の観音扉によって単管へ接触する面積が増えて強く固着され、保持する力は強化されるものである。また、このように細分化された観音扉を上部固定穴にも形成すると、単管へ固着される保持力は改善されるのでズレを防止するのに有効であることは自明であろう。上部固定穴の形状は単管に合せて円形とするのが普遍的であろうが、特に円形にこだわる必要はなく5角形や6角形であっても差支えない。
【0013】
さらに、トラックの交通量が特に多い工事現場ではトラックの走行によって引き起こされる風によってバリケ−ド用標示板は単管上でズレやすくなるが、図3のように、固定穴にズレ防止板を取り付けることによって単管へ固着される保持力は増強され、ズレは大幅に防止される。ズレ防止板の材質として厚手のスポンジ状(厚さ、約1cm位)のプラスチックを使用し、ズレ防止板の開口部を単管の直径より小さくすると、単管との摩擦抵抗が大きくなるのでズレ防止効果が大きくなり好ましい。
【0014】
バリケ−ド用標示板の表面は、視認性を向上させるために再帰反射シ−トをラミネ−トしても良いし、情報を伝達するため文字や数字を標示しても良い。そして、シェブロン状の再帰反射シ−トを表面にラミネ−トすれば、視線誘導パネルとしても有効に使用できる。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明を実施例に基ずいて詳細に説明する。
【0016】
図1〜4は、本発明によるバリケ−ド用標示板12の一実施例を示す。このうち図1は、プラスチック板を抜き加工し作成した本発明のバリケ−ド用標示板12のプラスチック板1であり、形状はシェブロン状となっている。図1で、2は上部固定穴であり、単管に挿入するための導入溝3を設けてあり、導入溝3にはウエ−ブを付けて導入溝3が開くのを防止し、単管から外れ難くするよう工夫も施してある。
【0017】
下部固定穴4は、異なる間隙の単管バリケ−ドにアジャストさせるため、縦方向に単管の直径の3倍の長さがある楕円形の固定穴となっている。楕円形の下部固定穴4の上下の半円部分は抜き加工し、さらに縦方向に2等分し二枚の半楕円形の観音扉5を作成する。単管上でのズレ防止対策として、この例では、この観音扉5をさらに中央部において横方向に二等分し4対の観音扉5を設けるとともに、単管へ固着させる保持力を強化すべく観音扉5の蝶番6はヒンジ加工されている。さらに、バリケ−ド用標示板12が単管上でズレるのを防止するために、図3のように、ズレ防止板8を設けるとその効果は大きい。特に、ズレ防止板8の材質として厚手のスポンジ状のプラスチック板を使用しその開口部を単管の直径より小さくしたとき、単管との摩擦係数が大きくなってズレ防止に優れた効果を発揮する好ましい結果が得られた。
【0018】
プラスチック板1は、適度な堅牢性、耐寒性、耐久性を備えた汎用プラスチックでよく、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂などが使用できる。しかし、コスト的に許されるなら堅牢性、耐寒性に優れたポリカ−ボネ−ト樹脂が最も望ましい。また、特にパネルの生地色が特定される理由はないが、道路工事用反射標示板がオレンジに統一されつつある業界の実状を考えるとオレンジ色が望ましい。
【0019】
図2に示されるように、図1のプラスチック板1にシェブロン形状の再帰反射シ−ト7をラミネ−トすると視線誘導タイプのバリケ−ド用反射標示板12が完成する。再帰反射シ−ト7としては、例えば、住友スリ−エム社製の高輝度再帰反射シ−トを使用すると、夜間時に、高い再帰反射光が得られ視認性が著しく向上するので好ましい。
【0020】
本発明のバリケ−ド用標示板12は、図4に示されるように、道路工事現場に使用される単管バリケ−ドに装着されて使用されるが、道路に平行して走る自動車のドライバ−からみると、このバリケード用標示板12は正面から見ることが可能となってドライバ−が認識できる標示面積は大きくなり、視認性・判読性とも大幅に向上する。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によるバリケ−ド用標示板12は、
(1)異なるサイズの単管バリケ−ドにワンタッチで簡単に装着できる、
(2)しかも道路に平行に設置された単管バリケ−ドへ垂直となるように装着でき、ドライバ−の視認性を大幅に高めることができる、
(3)装着された単管ら外れたり、単管上でズレたりすることを防止できる構造とした、
等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバリケ−ド用標示板において、抜き加工されたプラスチック板1の平面図。
【図2】本発明バリケ−ド用標示板12の平面図。
【図3】ズレ防止機能を強化した本発明のバリケ−ド用標示板12の平面図。
【図4】本発明バリケ−ド用標示板12を単管バリケ−ドに装着した使用実施例。
【図5】通常バリケ−ド標示板の装着使用実施例。
【符号の説明】
1プラスチック板。
2上部固定穴。
3導入溝。
4下部固定穴。
5観音扉。
6ヒンジ加工された観音扉の蝶番。
7再帰反射シ−ト。
8ズレ防止板。
9単管バリケ−ド。
10上部単管。
11下部単管。
12本発明のバリケ−ド用標示板。
13通常のバリケ−ド。
14通常のバリケ−ド用標示板。
Claims (2)
- 平板のプラスチック板を有しており、
再帰反射シートから成る可視情報を担持し、該プラスチック板の上部と下部に単管に装着するための上部固定穴および下部固定穴を設けてあり、該下部固定穴は上下の単管の間隔が異なる単管バリケ−ドにアジャストできるように縦方向に広がる楕円形であり、さらに該上部固定穴および下部固定穴には夫々単管へ挿入するための導入溝を設けて、単管バリケードに対し垂直方向に装着できるようにしたバリケ−ド用標示板。 - 前記下部固定穴に適当数の観音扉を設けて単管への保持力を強化した請求項1記載のバリケ−ド用標示板。
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